JP2001213334A - 動力舵取装置及びその組立方法 - Google Patents

動力舵取装置及びその組立方法

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JP2001213334A
JP2001213334A JP2000028094A JP2000028094A JP2001213334A JP 2001213334 A JP2001213334 A JP 2001213334A JP 2000028094 A JP2000028094 A JP 2000028094A JP 2000028094 A JP2000028094 A JP 2000028094A JP 2001213334 A JP2001213334 A JP 2001213334A
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bearing
steering
shaft
output
housing
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JP2000028094A
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English (en)
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Satoshi Kubosawa
聡 窪澤
Hiroo Takagi
宏夫 高木
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングの分割体間に設けたプレート部材
を用いて操舵軸用の軸受を固定することにより、支軸構
造を簡素化し、組立時の作業性を向上させる。 【解決手段】 ハウジング1の入力側ハウジング部2と
出力側ハウジング部4との間には、玉軸受14を軸受収
容部4B内に固定するリテーナプレート28を設ける。
また、操舵軸6を2つの軸受14,16によって回転可
能に支持する。そして、舵取操作により入力軸部7に加
わる回転力をトルクセンサ17によって検出し、電動モ
ータ22によりウォームホイール27、出力軸部12等
を介して車輪側のラック18に操舵力を伝える。これに
より、出力軸部12に加わる軸方向荷重を玉軸受14に
よって受承できるから、他の軸受にはニードル軸受16
を使用でき、操舵軸6用の支軸構造を簡素化することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両の運転
者が舵取操作を行うときの操作力を電動モータによって
軽減するのに好適に用いられる動力舵取装置及びその組
立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両には、油圧式ま
たは電動式の動力舵取装置が搭載されている。そして、
例えば電動式の動力舵取装置は、車両の操舵軸に連結さ
れた電動モータの出力によって運転者の舵取操作力を軽
減させる構成となっている。
【0003】この種の従来技術による電動式の動力舵取
装置は、ハウジングと、該ハウジング内に回転可能に設
けられ舵取操作により回転する入力軸部と舵取操作に応
じて回転源により発生する操舵力を車輪側に伝える出力
軸部とを有する操舵軸と、該操舵軸の軸方向に離間して
前記ハウジングと操舵軸との間に設けられ該操舵軸を軸
方向の2箇所で回転可能に支持する2つの軸受と、前記
操舵軸の出力軸部に設けられ前記回転源からの回転を減
速して前記出力軸部に伝える減速歯車とを備えている
(例えば、特開平9−309447号公報等)。
【0004】ここで、ハウジングには、操舵軸の軸方向
に離間して2つの軸受収容部が互いに逆向きに設けら
れ、これらの軸受収容部には操舵軸用の玉軸受がそれぞ
れ収容されている。この場合、一方の玉軸受は、外輪側
が軸方向一側に対して抜止め状態となり、内輪側が圧入
等によって操舵軸の出力軸部の外周側に固定されてい
る。また、他方の玉軸受は、外輪側が軸方向他側に対し
て抜止め状態となり、内輪側が出力軸部の外周側に圧入
されている。そして、これらの玉軸受はハウジング内で
操舵軸の出力軸部を回転可能に支持しつつ、出力軸部を
軸方向の両側に対して位置決めしている。
【0005】また、出力軸部の軸方向一側には、例えば
ウォームホイール等の減速歯車が設けられ、この減速歯
車は電動モータの出力軸に設けられたウォーム等と連結
されている。さらに、出力軸部の軸方向他側にはピニオ
ンが形成され、このピニオンはラック等を介して車輪側
と連結されている。
【0006】そして、車両の運転者がステアリングハン
ドル等を舵取操作したときには、その操作力によって操
舵軸の入力軸部が回転すると、入力軸部の回転トルクに
応じた出力をもって電動モータが駆動される。この結
果、電動モータからの回転が減速歯車等を介して操舵軸
の出力軸部に伝わり、さらに出力軸部の回転がピニオン
から車輪側のラックへと伝わることによって車両の舵取
りが実行され、運転者の舵取操作が軽減される。
【0007】このとき、操舵軸の出力軸部には、減速歯
車によって回転力だけでなく軸方向の荷重が付加される
ようになり、またラック側からも軸方向の荷重(反力)
が加わる。しかし、これらの軸方向荷重は、荷重の方向
に応じていずれか一方の玉軸受により受承されるので、
操舵軸は一定の軸方向位置に保持される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、例えば電動モータの回転方向等に応じて減
速歯車から操舵軸の出力軸部に軸方向一側または他側へ
の荷重が加わるため、出力軸部を軸方向に対し互いに逆
向きに抜止めされた2つの玉軸受によって回転可能に支
持することにより、これらの軸方向荷重を一方または他
方の玉軸受によって受承する構成としている。
【0009】このため、ハウジング内には、大径で重量
の大きな玉軸受を少なくとも2つ配設する必要が生じ、
その小型軽量化が難しくなるばかりでなく、高価な玉軸
受によって装置全体のコストアップを招くという問題が
ある。
【0010】また、ハウジングには、2つの軸受収容部
を互いに逆向きに形成しているため、動力舵取装置の組
立時には、両側の軸受収容部に玉軸受を取付ける作業を
ハウジングに対してそれぞれ軸方向の反対側から行う必
要があり、ハウジングの向きを変える作業等によって組
立時の作業性が低下するという問題もある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、簡単な構造により操舵
軸を軸方向両側に対して抜止め状態で固定でき、操舵軸
を支持する軸受の仕様、構造等を簡素化して小型軽量化
とコストダウンとを図ることができると共に、組立作業
を効率よく行うことができるようにした動力舵取装置及
びその組立方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明は、ハウジングと、該ハウジング
内に回転可能に設けられ舵取操作により回転する入力軸
部と舵取操作に応じて回転源により発生する操舵力を車
輪側に伝える出力軸部とを有する操舵軸と、該操舵軸の
軸方向に離間して前記ハウジングと操舵軸との間に設け
られ該操舵軸を軸方向の2箇所で回転可能に支持する2
つの軸受と、前記操舵軸の出力軸部に設けられ前記回転
源からの回転を減速して前記出力軸部に伝える減速歯車
とを備えてなる動力舵取装置において、前記ハウジング
は、前記操舵軸の入力軸部側に位置する入力側ハウジン
グ部と操舵軸の出力軸部側に位置する出力側ハウジング
部とに分割し、前記入力側ハウジング部と出力側ハウジ
ング部との衝合部の近傍には前記2つの軸受のうち一方
の軸受を設け、前記入力側ハウジング部と出力側ハウジ
ング部との間には、該一方の軸受を前記出力側ハウジン
グ部との間で抜止め状態に保持し前記操舵軸に加わる軸
方向荷重を受承する荷重受部材を設けたことを特徴とす
る構成を採用している。
【0013】このように構成することにより、入力側ハ
ウジング部と出力側ハウジング部との間に荷重受部材を
配設でき、この荷重受部材は、操舵軸を支持する2つの
軸受のうち一方の軸受を出力側ハウジング部との間で軸
方向の両側に対して抜止め状態に保持することができ
る。これにより、操舵軸への軸方向荷重を一方の軸受と
荷重受部材とによって受承でき、操舵軸の支持構造を簡
素化することができる。
【0014】また、請求項2の発明によると、荷重受部
材は前記入力側ハウジング部と出力側ハウジング部とを
締結する締結部材を用いて該各ハウジング部間に着脱可
能に固定する構成としている。
【0015】これにより、ハウジングの組立時には、入
力側ハウジング部と出力側ハウジング部との間に荷重受
部材を配置し、これらの部材をハウジング用の締結部材
を利用して一体化することができ、荷重受部材に関連し
た部品点数の増加を抑えることができる。
【0016】また、請求項3の発明によると、荷重受部
材は環状の板状体として形成されたリテーナプレートか
らなり、該リテーナプレートは、外周側が前記入力側ハ
ウジング部と出力側ハウジング部との間に挟持され、内
周側が前記操舵軸を取囲む位置で前記一方の軸受の外輪
側に当接する構成としている。
【0017】これにより、入力側ハウジング部と出力側
ハウジング部との間に挟持したリテーナプレートによっ
て一方の軸受を軸方向に位置決めでき、ハウジングの軸
方向寸法をリテーナプレートの板厚等に応じて小さく抑
えることができる。
【0018】さらに、請求項4の発明によると、入力側
ハウジング部内には前記減速歯車を収容して設け、前記
出力側ハウジング部には前記操舵軸の出力軸部を取囲む
位置で該減速歯車側に面して開口した軸受収容部を設
け、前記一方の軸受は、外輪側が前記荷重受部材によっ
て該軸受収容部内に抜止め状態で嵌合され、内輪側が前
記操舵軸の出力軸部外周に固定される構成としている。
【0019】これにより、入力側ハウジング部内の減速
歯車に近い位置で出力側ハウジング部の軸受収容部内に
一方の軸受を収容でき、この一方の軸受を荷重受部材に
よって軸受収容部内に抜止め状態で固定することができ
る。従って、減速歯車から操舵軸の出力軸部に加わる荷
重を少なくとも一方の軸受によって荷重位置の近傍で受
承することができる。
【0020】また、請求項5の発明によると、一方の軸
受は前記操舵軸の出力軸部に加わる軸方向および径方向
の荷重を受承するスラスト・ラジアル軸受からなり、前
記2つの軸受のうち他方の軸受は、該スラスト・ラジア
ル軸受から軸方向に離間して配設され、前記操舵軸に加
わる径方向の荷重を受承するラジアル軸受によって構成
している。
【0021】これにより、操舵軸をスラスト・ラジアル
軸受とラジアル軸受とによって軸方向の2箇所で回転可
能に支持することができる。また、減速歯車側や車輪側
から操舵軸の出力軸部に加わる軸方向の荷重をスラスト
・ラジアル軸受によって受承することができる。
【0022】一方、請求項6の発明は、入力側ハウジン
グ部と出力側ハウジング部とに分割して形成されたハウ
ジングと、該ハウジング内に回転可能に設けられ舵取操
作により回転する入力軸部と舵取操作に応じて回転源に
より発生する操舵力を車輪側に伝える出力軸部とを有す
る操舵軸と、該操舵軸の軸方向に離間して前記ハウジン
グと操舵軸との間に設けられ該操舵軸を軸方向の2箇所
で回転可能に支持する2つの軸受と、前記操舵軸の出力
軸部に設けられ前記回転源からの回転を減速して前記出
力軸部に伝える減速歯車とを備えてなる動力舵取装置の
組立方法であって、前記操舵軸に対し前記2つの軸受の
うち一方の軸受と前記減速歯車と荷重受部材とを組付け
てサブアッシー化し、前記入力側ハウジング部と予め他
方の軸受を取付けた出力側ハウジング部との間に前記減
速歯車、一方の軸受、荷重受部材がサブアッシー化され
た操舵軸を当該一方の軸受と他方の軸受とによって回転
自在に軸支した状態で収納し、前記入力側ハウジング部
と出力側ハウジング部とを荷重受部材を挟んで衝合した
状態で該各ハウジング部を荷重受部材と一緒に締結部材
を用いて締結してなる方法を採用している。
【0023】これにより、操舵軸の外周側に減速歯車、
一方の軸受および荷重受部材を取付けてサブアッシー化
でき、この操舵軸を入力側ハウジング部と出力側ハウジ
ング部との間に一方の軸受と他方の軸受とによって回転
自在に軸支した状態で収納することができる。そして、
入力側ハウジング部と出力側ハウジング部とを荷重受部
材を挟んで衝合し、該各ハウジング部を荷重受部材と一
緒に締結部材を用いて締結することにより、動力舵取装
置を組立てることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
自動車用の動力舵取装置を添付図面に従って詳細に説明
する。
【0025】1は動力舵取装置のハウジングで、該ハウ
ジング1は、図1中の上,下方向に分割可能に形成さ
れ、後述する操舵軸6の入力軸部7側に位置する入力側
ハウジング部2と、操舵軸6の出力軸部12側に位置す
る出力側ハウジング部4とを含んで構成されている。
【0026】2は軸方向の一側が施蓋され他側が開口し
て形成された略有蓋筒状の入力側ハウジング部で、該入
力側ハウジング部2は筒部2Aと蓋部2Bとを含んで構
成され、筒部2Aの他端側には、例えば3個のねじ穴2
C,2C,…(1個のみ図示)が周方向に間隔をもって
設けられている。また、筒部2Aの外周側には後述のモ
ータ取付部3が一体形成されている。一方、蓋部2Bに
は、操舵軸6の入力軸部7が挿通される小径の筒状突部
2Dが設けられている。
【0027】3は入力側ハウジング部2の一部を構成す
るモータ取付部で、該モータ取付部3は、図2に示す如
く、入力側ハウジング部2の筒部2Aの外周側に形成さ
れ、操舵軸6から径方向に一定の寸法をもって離間した
位置で筒部2Aの軸線とほぼ直交する方向に配設されて
いる。また、モータ取付部3には、筒部2A内に連通す
る出力軸挿通穴3Aが設けられている。
【0028】4は後述のリテーナプレート28を介して
入力側ハウジング部2の他端側に締着された出力側ハウ
ジング部で、該出力側ハウジング部4は、図1に示す如
く、軸方向の一側が開口し他側が閉塞された有底の筒状
体として形成され、その内周側は操舵軸6の出力軸部1
2が挿通される軸挿通穴4Aとなっている。
【0029】ここで、出力側ハウジング部4の開口側に
は、後述の玉軸受14を収容する環状の軸受収容部4B
が設けられ、該軸受収容部4Bは、軸挿通穴4Aを取囲
む位置で入力側ハウジング部2に面して開口している。
また、出力側ハウジング部4の開口側には、リテーナプ
レート28を挟んで入力側ハウジング部2が衝合される
略環状の取付フランジ4Cが設けられ、該取付フランジ
4Cには、入力側ハウジング部2の各ねじ穴2Cに対応
して3個のねじ挿通穴4D,4D,…が設けられてい
る。
【0030】また、出力側ハウジング部4の底部側に
は、軸挿通穴4A内に位置して後述のニードル軸受16
が嵌合される段付き小径状の軸受嵌合部4Eが形成され
ている。さらに、出力側ハウジング部4の外周側には、
筒状のラック取付部4Fが径方向に突設されている。
【0031】そして、ハウジング1には、締結部材とし
ての取付ねじ5,5,…(1個のみ図示)が出力側ハウ
ジング部4の各ねじ挿通穴4Dとリテーナプレート28
の各取付穴28Bとを介して入力側ハウジング部2の各
ねじ穴2Cに螺着され、これにより入力側ハウジング部
2、出力側ハウジング部4およびリテーナプレート28
は、各取付ねじ5によって着脱可能に締着されている。
【0032】6はハウジング1内に回転可能に設けられ
た操舵軸で、該操舵軸6は、図1に示す如く、後述の入
力軸部7と、出力軸部12とから構成されている。
【0033】7は入力側ハウジング部2に配設された入
力軸部で、該入力軸部7は、筒体8と軸受9,9とを介
して出力軸部12の上部側に連結され、トーションバー
10を介して出力軸部12に対し一定の範囲内で相対回
転可能となっている。この場合、トーションバー10
は、一端側が径方向の抜止めピン11によって入力軸部
7に廻止めおよび抜止め状態で固定され、他端側がスプ
ライン等によって出力軸部12に廻止め状態で固定され
ている。
【0034】そして、入力軸部7は、入力側ハウジング
部2の筒状突部2Dから上方に突出し、この突出端側が
車両のステアリングハンドル(図示せず)と連結される
ことにより、運転者等の舵取操作に応じて回転する構成
となっている。
【0035】12は出力側ハウジング部4に配設された
出力軸部で、該出力軸部12は、図1に示す如く、後述
の玉軸受14とニードル軸受16とによって軸方向の2
箇所で回転可能に支持され、電動モータ22等によって
発生される操舵力を車輪側に伝えるものである。
【0036】また、出力軸部12には、図3、図5に示
す如く、後述のウォームホイール27が嵌合される歯車
嵌合部12Aと、該歯車嵌合部12Aの一端側から径方
向に突出した歯車位置決め部12Bと、歯車嵌合部12
Aの他端側に位置して歯車嵌合部12Aよりも小径に形
成された軸受嵌合部12Cと、該軸受嵌合部12Cの他
端側に位置する周溝12Dとが設けられている。
【0037】そして、出力軸部12は、周溝12Dの軸
方向他側に位置する部位が軸受嵌合部12Cよりも小径
となり、この部位には車輪(図示せず)側に連結される
ピニオン13が形成されている。
【0038】14は操舵軸6の出力軸部12を回転可能
に支持する一方の軸受としての玉軸受で、該玉軸受14
は、図1、図3に示す如く、外輪14Aと、該外輪14
Aの内周側に配設された複数の鋼球14B,14B,…
と、該各鋼球14Bを介して外輪14Aの内周側に回転
可能に連結された内輪14Cとから構成されている。
【0039】ここで、外輪14Aは、後述のリテーナプ
レート28によって出力側ハウジング部4の軸受収容部
4B内に抜止め状態で嵌合されている。また、内輪14
Cは出力軸部12の軸受嵌合部12Cの外周側に圧入等
によって固定され、歯車嵌合部12Aの端面と周溝12
D内にかしめ固定された止め輪15との間で軸方向に位
置決めされている。
【0040】そして、玉軸受14は、軸方向に対して入
力側ハウジング部2と出力側ハウジング部4との衝合部
位の近傍に配置され、ニードル軸受16よりもウォーム
ホイール27に近い位置で出力軸部12に加わる軸方向
および径方向の大きな荷重を受承するスラスト・ラジア
ル軸受となっている。
【0041】16は操舵軸6の出力軸部12を回転可能
に支持する他方の軸受としてのニードル軸受で、該ニー
ドル軸受16は、図1に示す如く、出力側ハウジング部
4の軸受嵌合部4E内に嵌合された筒状の保持器と、こ
の保持器の内周側に回転可能に支持され、出力軸部12
の外周側に摺接する複数の転動体とからなり、玉軸受1
4から軸方向に離間した位置で出力軸部12に加わる径
方向の荷重を受承するラジアル軸受を構成している。
【0042】17は操舵軸6に設けられたトルクセンサ
で、該トルクセンサ17は、運転者の舵取操作により入
力軸部7が出力軸部12に対して相対回転するときに、
その操作力(トルク)をトーションバー10の捩れによ
って検出し、例えば動力舵取装置を制御するコントロー
ルユニット(図示せず)等に検出信号を出力するもので
ある。
【0043】18は操舵軸6のピニオン13に噛合した
ラックで、該ラック18は、出力側ハウジング部4のラ
ック取付部4F側に変位可能に設けられ、その左,右両
端側は出力側ハウジング部4からピニオン13と直交す
る方向に突出している。そして、ラック18の突出端側
は、車両の操向用車輪にナックルアーム(いずれも図示
せず)等を介して連結されている。
【0044】また、ラック18は、ラック取付部4F内
に螺合されたラック蓋19によりスプリング20とラッ
ク押え21とを介してピニオン13側に押圧され、ピニ
オン13との噛合状態がラック蓋19の螺合位置によっ
て調整されている。
【0045】22は例えば直流モータ、誘導モータ等か
らなる回転源としての電動モータで、該電動モータ22
は、図2に示す如く、ハウジング1のモータ取付部3に
着脱可能に取付けられた有底円筒状のモータケース22
Aと、該モータケース22Aの底部側に設けられた軸受
23とモータ取付部3に設けられたシール軸受24とに
よって回転可能に支持された出力軸22Bとを含んで構
成されている。
【0046】また、出力軸22Bは、一端側がモータケ
ース22Aから突出してモータ取付部3の出力軸挿通穴
3A内に挿通され、操舵軸6と直交する方向に配置され
ると共に、その突出端側は後述のウォーム26とウォー
ムホイール27とを介して操舵軸6の出力軸部12に連
結されている。また、シール軸受24は、モータ取付部
3に締着された仕切板25によってモータ取付部3との
間に固定され、これらのシール軸受24と仕切板25と
はハウジング1側に存在する潤滑油等からモータケース
22A内をシールしている。
【0047】そして、電動モータ22は、コントロール
ユニットから駆動信号が出力されることにより、出力軸
22Bから運転者の舵取操作に対応した操舵力を発生す
るものである。
【0048】26は電動モータ22の出力軸22Bの突
出端側に形成された小径のウォームで、該ウォーム26
は、図1、図2に示す如く、後述するウォームホイール
27の歯車部27Bと噛合した状態に保持されている。
【0049】27は操舵軸6の出力軸部12に設けられ
た減速歯車としての大径のウォームホイールで、該ウォ
ームホイール27は、図1、図3に示す如く、出力軸部
12の歯車嵌合部12Aの外周側に圧入等によって嵌着
され歯車位置決め部12Bに当接した固定筒27Aと、
該固定筒27Aの外周側に固着された環状の歯車部27
Bとからなり、入力側ハウジング部2の筒部2A内に収
容されている。
【0050】そして、ウォームホイール27は、電動モ
ータ22の出力軸22Bからウォーム26を介して伝え
られる回転を減速し、操舵軸6の出力軸部12に大きな
回転トルクを伝えるものである。
【0051】28は環状の金属板等によって形成された
荷重受部材としてのリテーナプレートで、該リテーナプ
レート28には、図4に示す如く、その中央部に操舵軸
6の出力軸部12を挿通する挿通穴28Aが形成される
と共に、外周側に各取付ねじ5を挿通する取付穴28
B,28B,…が周方向に間隔をもって形成されてい
る。そして、リテーナプレート28は、外周側が入力側
ハウジング部2の筒部2Aと出力側ハウジング部4の取
付フランジ4Cとの間に挟持され、各取付ねじ5によっ
てこれらのハウジング部2,4と一体に締着されてい
る。
【0052】また、リテーナプレート28は、内周側が
操舵軸6を取囲む位置で玉軸受14の外輪14Aに当接
し、玉軸受14を出力側ハウジング部4の軸受収容部4
B内に抜止め状態で固定すると共に、玉軸受14と協働
して操舵軸6の出力軸部12を軸方向に位置決めし、出
力軸部12への軸方向荷重を受承するものである。
【0053】本実施の形態による動力舵取装置は上述の
如き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
【0054】まず、車両の運転者がステアリングハンド
ルを舵取操作すると、操舵軸6の入力軸部7が回転し、
このときの操作力がトルクセンサ17によって検出され
ることにより、コントロールユニットに検出信号が出力
される。そして、コントロールユニットは、舵取操作に
対応した駆動信号を電動モータ22に出力して出力軸2
2Bを回転駆動する。
【0055】これにより、電動モータ22は、出力軸2
2Bからウォーム26とウォームホイール27とを介し
て操舵軸6の出力軸部12に回転方向の操舵力を加え、
この操舵力がピニオン13、ラック18等を介して車両
の操向用車輪に伝わることにより、運転者の舵取操作に
応じて車両の舵取りが実行され、運転者の舵取操作力は
軽減される。
【0056】このとき、操舵軸6の出力軸部12には、
ウォームホイール27側から回転力だけでなく軸方向の
荷重が付加されるようになり、またラック18側からも
軸方向の荷重(反力)が加わるが、これらの軸方向荷重
は玉軸受14とリテーナプレート28とによって受承さ
れる。
【0057】次に、図5ないし図8を参照しつつ動力舵
取装置の組立方法について述べると、この組立時には、
まずサブアッシー工程で操舵軸6等を組立てることによ
って後述のサブアッシー体31を予め形成した後に、収
納工程と締結工程とによってサブアッシー体31をハウ
ジング1側に組付ける。
【0058】そして、図5および図6に示すサブアッシ
ー化工程では、まず図5に示すように操舵軸6の入力軸
部7と出力軸部12とを筒体8、軸受9、トーションバ
ー10等を介して連結し、抜止めピン11を取付ける。
【0059】次に、ウォームホイール27を出力軸部1
2の歯車嵌合部12Aにピニオン13側から圧入して嵌
合し、リテーナプレート28を出力軸部12の外周側に
挿通する。そして、玉軸受14の内輪14Cを出力軸部
12の軸受嵌合部12Cに圧入して嵌合し、その後に止
め輪15を出力軸部12の周溝12Dにかしめ固定す
る。さらに、入力軸部7にトルクセンサ17等を取付け
ることにより、図6に示す如くサブアッシー体31を完
成する。
【0060】次に、図7に示す収納工程では、サブアッ
シー体31を構成する操舵軸6の入力軸部7を入力側ハ
ウジング部2内に挿入し、出力軸部12を予めニードル
軸受16を取付けた出力側ハウジング部4内に挿入する
ことにより、操舵軸6を玉軸受14とニードル軸受16
とによって回転自在に軸支した状態でサブアッシー体3
1を入力側ハウジング部2と出力側ハウジング部4との
間に収納する。
【0061】次に、図8に示す締結工程では、入力側ハ
ウジング部2と出力側ハウジング部4とをリテーナプレ
ート28を挟んで衝合し、この状態で各取付ねじ5を用
いて入力側ハウジング部2、出力側ハウジング部4およ
びリテーナプレート28を図1に示す如く一体的に締結
する。
【0062】さらに、次のモータ取付工程、ウォーム取
付工程では、入力側ハウジング部2のモータ取付部3に
電動モータ22を取付け、ウォーム26とウォームホイ
ール27とを噛合させることによって動力舵取装置を完
成する。
【0063】かくして、本実施の形態では、ハウジング
1を入力側ハウジング部2と出力側ハウジング部4とに
2分割し、該ハウジング部2,4の間には、玉軸受14
を出力側ハウジング部4の軸受収容部4B内に抜止め状
態に保持するリテーナプレート28を設ける構成とした
ので、玉軸受14とリテーナプレート28とは、操舵軸
6の出力軸部12を軸方向の両側に対して抜止め状態に
保持でき、ウォームホール27、ラック18等から出力
軸部12に加わる軸方向の荷重を安定して受承できると
共に、これらの噛合状態を良好に保つことができる。
【0064】この結果、操舵軸6を玉軸受14とニード
ル軸受16とによって軸方向の2箇所で安定的に支持で
き、このとき一方の軸受に玉軸受14を用いるだけでよ
くなり、他方の軸受をニードル軸受16によって構成す
ることができる。
【0065】従って、本実施の形態によれば、入力側ハ
ウジング部2と出力側ハウジング部4との間にリテーナ
プレート28を設けるだけで、玉軸受14を介して操舵
軸6を一定の軸方向位置に保持でき、ハウジング1の形
状や操舵軸6の支持構造を簡素化できると共に、ニード
ル軸受16等を用いることにより従来技術と比較して動
力舵取装置の小型軽量化、コストダウンを図ることがで
きる。
【0066】また、入力側ハウジング部2と出力側ハウ
ジング部4とを締結する取付ねじ5を利用してリテーナ
プレート28をハウジング1に固定したので、リテーナ
プレート28用の締結部材等を特別に設ける必要がなく
なり、部品点数の増加を抑えて組立時の作業性を向上さ
せることができる。
【0067】また、リテーナプレート28を金属板等に
よって形成したので、入力側ハウジング部2と出力側ハ
ウジング部4との間に挟持したリテーナプレート28を
玉軸受14の外輪14Aに当接させるだけで、玉軸受1
4を容易に位置決めできると共に、リテーナプレート2
8の板厚等に応じてハウジング1の軸方向寸法を小型化
することができる。
【0068】さらに、入力側ハウジング部2内にウォー
ムホイール27を収容し、出力側ハウジング部4には、
このウォームホイール27に面して開口した軸受収容部
4B内に玉軸受14を収容したので、玉軸受14をウォ
ームホイール27に近い位置で軸受収容部4B内に固定
でき、ウォームホイール27側から操舵軸6に付加され
る軸方向および径方向の大きな荷重を玉軸受14等によ
って荷重位置の近傍で安定的に受承することができる。
【0069】また、動力舵取装置の組立時には、サブア
ッシー化工程、収納工程、締結工程によって組立作業を
行うようにしたので、サブアッシー化工程では、操舵軸
6、ウォームホイール27、玉軸受14、リテーナプレ
ート28等を一体化することによりサブアッシー体31
として容易に扱うことができる。そして、締結工程で
は、このサブアッシー体31のリテーナプレート28を
入力側ハウジング部2と出力側ハウジング部4との間に
締結するだけで、舵取装置の組立作業を効率よく行うこ
とができる。
【0070】一方、有底筒状のケースとして一体形成さ
れた電動モータ22のモータケース22Aをハウジング
1のモータ取付部3に取付け、出力軸22Bをモータケ
ース22A側の軸受23とモータ取付部3側のシール軸
受24とによって回転可能に支持するようにしたので、
電動モータ22の構造を簡略化できると共に、ハウジン
グ1側への取付作業を容易に行うことができる。
【0071】この場合、モータ取付部3に仕切板25を
設けることにより、シール軸受24を仕切板25によっ
てモータ取付部3に容易に固定できると共に、これらの
シール軸受24と仕切板25とによってモータケース2
2A内をウォーム26側の潤滑油等からシールでき、出
力軸22B用の支持構造とモータケース22A用のシー
ル構造とを兼用して部品点数を抑制することができる。
【0072】なお、実施の形態では、操舵軸6の出力軸
部12と電動モータ22の出力軸22Bとの間をウォー
ム26とウォームホイール27とによって連結する構成
としたが、本発明はこれに限らず、これらの間を例えば
ベベルギヤ、ハイポイドギヤ、遊星歯車機構等によって
連結する構成としてもよい。
【0073】また、実施の形態では、サブアッシー化工
程において、まず操舵軸6にウォームホイール27を取
付けた後に、リテーナプレート28を挿通して玉軸受1
4を取付ける組立方法を例に挙げて述べたが、本発明は
これに限らず、まず操舵軸に玉軸受を取付けてからリテ
ーナプレートを挿通し、その後にウォームホイールを取
付ける組立方法を用いてもよい。
【0074】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、入力側ハウジング部と出力側ハウジング部との間
には、操舵軸を支持する一方の軸受を出力側ハウジング
部との間で抜止め状態に保持して操舵軸への軸方向荷重
を受承する荷重受部材を設ける構成としたので、この一
方の軸受と荷重受部材とは、操舵軸を軸方向の両側に対
して抜止め状態に保持でき、操舵軸に加わる軸方向荷重
を安定して受承できると共に、減速歯車側と車輪側に対
して操舵軸の連結状態を良好に保つことができる。これ
により、例えば一方の軸受を玉軸受等によって構成し、
他方の軸受をニードル軸受等の小さな軸受によって構成
することができる。従って、入力側ハウジング部と出力
側ハウジング部との間に一方の軸受と荷重受部材とを設
けるだけで、ハウジングの形状や操舵軸の支持構造を簡
素化して組立時の作業性を向上できると共に、ニードル
軸受等を用いることにより従来技術と比較して動力舵取
装置の小型軽量化、コストダウンを図ることができる。
【0075】また、請求項2の発明によれば、荷重受部
材は入力側ハウジング部と出力側ハウジング部とを締結
する締結部材を用いて該各ハウジング部間に着脱可能に
固定する構成としたので、入力側ハウジング部、出力側
ハウジング部および荷重受部材をハウジング用の締結部
材を利用して一体化でき、荷重受部材用の締結部材等を
特別に設ける必要がなくなり、部品点数の増加を抑えて
舵取装置の組立作業を効率よく行うことができる。
【0076】また、請求項3の発明によれば、荷重受部
材を、入力側ハウジング部と出力側ハウジング部との間
に挟持され一方の軸受の外輪側に当接するリテーナプレ
ートによって構成したので、入力側ハウジング部と出力
側ハウジング部との間に挟持したリテーナプレートを一
方の軸受の外輪側に当接させるだけで、この軸受を容易
に位置決めできると共に、リテーナプレートの板厚等に
応じてハウジングの軸方向寸法を小型化することができ
る。
【0077】さらに、請求項4の発明によれば、入力側
ハウジング部内には減速歯車を収容して設け、出力側ハ
ウジング部には減速歯車側に面して一方の軸受が収容さ
れる軸受収容部を設ける構成としたので、この軸受を入
力側ハウジング部内の減速歯車に近い位置で出力側ハウ
ジング部の軸受収容部内に固定でき、減速歯車から操舵
軸の出力軸部に付加される荷重を少なくとも一方の軸受
によって荷重位置の近傍で安定的に受承することができ
る。
【0078】また、請求項5の発明によれば、操舵軸を
支持する2つの軸受のうち、一方の軸受をスラスト・ラ
ジアル軸受によって構成し、他方の軸受をラジアル軸受
によって構成したので、操舵軸をスラスト・ラジアル軸
受とラジアル軸受とによって軸方向の2箇所で安定的に
支持することができる。また、減速歯車側や車輪側から
操舵軸の出力軸部に加わる軸方向の荷重をスラスト・ラ
ジアル軸受によって確実に受承することができる。
【0079】一方、請求項6の発明によれば、操舵軸、
減速歯車、一方の軸受および荷重受部材をサブアッシー
化して入力側ハウジング部と出力側ハウジング部との間
に収納した後に該各ハウジング部と荷重受部材とを締結
部材を用いて一緒に締結する構成としたので、操舵軸、
減速歯車、一方の軸受および荷重受部材をサブアッシー
状態で一体化して容易に扱うことができ、このサブアッ
シー化した操舵軸等を入力側ハウジング部と出力側ハウ
ジング部との間に収納し、該各ハウジング部と荷重受部
材とを締結部材によって締結するだけで、動力舵取装置
を効率よく組立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による動力舵取装置を示す
縦断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた電動モータ等
の断面図である。
【図3】玉軸受、リテーナプレート等を示す図1中の要
部拡大図である。
【図4】リテーナプレートを示す平面図である。
【図5】操舵軸、ウォームホイール、玉軸受、リテーナ
プレート等をサブアッシー化工程で組立てる前の状態を
示す縦断面図である。
【図6】サブアッシー化工程で操舵軸、ウォームホイー
ル、玉軸受、リテーナプレート等を組立てた状態を示す
縦断面図である。
【図7】操舵軸等を組立てたサブアッシー体を入力側ハ
ウジング部と出力側ハウジング部との間に収納する収納
工程を示す縦断面図である。
【図8】入力側ハウジング部、出力側ハウジング部およ
びリテーナプレートを締結する締結工程を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 入力側ハウジング部 3 モータ取付部 4 出力側ハウジング部 5 取付ねじ(締着部材) 6 操舵軸 7 入力軸部 10 トーションバー 12 出力軸部 13 ピニオン 14 玉軸受(一方の軸受) 14A 外輪 14C 内輪 16 ニードル軸受(他方の軸受) 17 トルクセンサ 18 ラック 22 電動モータ(回転源) 22A モータケース 22B 出力軸 26 ウォーム 27 ウォームホイール(減速歯車) 28 リテーナプレート(荷重受部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、該ハウジング内に回転可
    能に設けられ舵取操作により回転する入力軸部と舵取操
    作に応じて回転源により発生する操舵力を車輪側に伝え
    る出力軸部とを有する操舵軸と、該操舵軸の軸方向に離
    間して前記ハウジングと操舵軸との間に設けられ該操舵
    軸を軸方向の2箇所で回転可能に支持する2つの軸受
    と、前記操舵軸の出力軸部に設けられ前記回転源からの
    回転を減速して前記出力軸部に伝える減速歯車とを備え
    てなる動力舵取装置において、 前記ハウジングは、前記操舵軸の入力軸部側に位置する
    入力側ハウジング部と操舵軸の出力軸部側に位置する出
    力側ハウジング部とに分割し、前記入力側ハウジング部
    と出力側ハウジング部との衝合部の近傍には前記2つの
    軸受のうち一方の軸受を設け、前記入力側ハウジング部
    と出力側ハウジング部との間には、該一方の軸受を前記
    出力側ハウジング部との間で抜止め状態に保持し前記操
    舵軸に加わる軸方向荷重を受承する荷重受部材を設けた
    ことを特徴とする動力舵取装置。
  2. 【請求項2】 前記荷重受部材は前記入力側ハウジング
    部と出力側ハウジング部とを締結する締結部材を用いて
    該各ハウジング部間に着脱可能に固定する構成としてな
    る請求項1に記載の動力舵取装置。
  3. 【請求項3】 前記荷重受部材は環状の板状体として形
    成されたリテーナプレートからなり、該リテーナプレー
    トは、外周側が前記入力側ハウジング部と出力側ハウジ
    ング部との間に挟持され、内周側が前記操舵軸を取囲む
    位置で前記一方の軸受の外輪側に当接する構成としてな
    る請求項1または2に記載の動力舵取装置。
  4. 【請求項4】 前記入力側ハウジング部内には前記減速
    歯車を収容して設け、前記出力側ハウジング部には前記
    操舵軸の出力軸部を取囲む位置で該減速歯車側に面して
    開口した軸受収容部を設け、前記一方の軸受は、外輪側
    が前記荷重受部材によって該軸受収容部内に抜止め状態
    で嵌合され、内輪側が前記操舵軸の出力軸部外周に固定
    される構成としてなる請求項1,2または3に記載の動
    力舵取装置。
  5. 【請求項5】 前記一方の軸受は前記操舵軸の出力軸部
    に加わる軸方向および径方向の荷重を受承するスラスト
    ・ラジアル軸受からなり、前記2つの軸受のうち他方の
    軸受は、該スラスト・ラジアル軸受から軸方向に離間し
    て配設され、前記操舵軸に加わる径方向の荷重を受承す
    るラジアル軸受によって構成してなる請求項1,2,3
    または4に記載の動力舵取装置。
  6. 【請求項6】 入力側ハウジング部と出力側ハウジング
    部とに分割して形成されたハウジングと、該ハウジング
    内に回転可能に設けられ舵取操作により回転する入力軸
    部と舵取操作に応じて回転源により発生する操舵力を車
    輪側に伝える出力軸部とを有する操舵軸と、該操舵軸の
    軸方向に離間して前記ハウジングと操舵軸との間に設け
    られ該操舵軸を軸方向の2箇所で回転可能に支持する2
    つの軸受と、前記操舵軸の出力軸部に設けられ前記回転
    源からの回転を減速して前記出力軸部に伝える減速歯車
    とを備えてなる動力舵取装置の組立方法であって、 前記操舵軸に対し前記2つの軸受のうち一方の軸受と前
    記減速歯車と荷重受部材とを組付けてサブアッシー化
    し、 前記入力側ハウジング部と予め他方の軸受を取付けた出
    力側ハウジング部との間に前記減速歯車、一方の軸受、
    荷重受部材がサブアッシー化された操舵軸を当該一方の
    軸受と他方の軸受とによって回転自在に軸支した状態で
    収納し、 前記入力側ハウジング部と出力側ハウジング部とを荷重
    受部材を挟んで衝合した状態で該各ハウジング部を荷重
    受部材と一緒に締結部材を用いて締結してなる動力舵取
    装置の組立方法。
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