JPH11254250A - ボルト圧入装置 - Google Patents

ボルト圧入装置

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JPH11254250A
JPH11254250A JP10058154A JP5815498A JPH11254250A JP H11254250 A JPH11254250 A JP H11254250A JP 10058154 A JP10058154 A JP 10058154A JP 5815498 A JP5815498 A JP 5815498A JP H11254250 A JPH11254250 A JP H11254250A
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俊吾 高橋
Saneki Nagafuku
三益 永福
Tomoyasu Nakao
朋靖 中尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルトの圧入荷重を比較的低圧の油圧シリン
ダで得ることができるようなボルト圧入装置を提供す
る。 【解決手段】 ボルト圧入装置20は、ハウジング1を
所定位置に保持するハウジング保持機構23と、ハウジ
ング1に対して垂直軸回りに回転自在な回転体42と、
回転体42を回転させる駆動機構47と、回転体42に
搭載された圧入ユニット80,81と、圧入ユニット8
0,81を互いに接離する方向に駆動するピッチ送り機
構77などを備えている。圧入ユニット80,81は架
台86に対して昇降可能な圧入ヘッド92を有する圧入
部材91と、ハウジング1の開口縁部を下側から支持す
る支持部材104と、油圧シリンダなどを備えており、
油圧シリンダによって圧入ヘッド92と支持部材104
との間の距離を狭めることにより、ボルト5の圧入を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の差
動機(ディファレンシャルギヤ)等を構成するハウジン
グなどに設ける複数のボルトを圧入するのに好適なボル
ト圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の駆動軸などに装備される差動機
(最終減速装置)は、図8に示すようなハウジング1と
ディファレンシャルキャリア2の内部に、ドライブギヤ
やピニオン等の遊星歯車機構を構成する部材(図示せ
ず)が収納される。ハウジング1の両側部には車軸管3
が設けられている。ハウジング1はディファレンシャル
キャリア2を締結する側に円形のハウジング開口部4を
有している。ハウジング開口部4の周縁すなわち開口縁
部4aに、複数本のボルト5が周方向に所定ピッチで設
けられている。
【0003】これらのボルト5は、ディファレンシャル
キャリア2をハウジング1に締結するために使用され
る。各ボルト5は、ハウジング1の開口縁部4aに予め
穿孔しておいたボルト挿入孔6に、下記圧入装置によっ
てハウジング1の内部側から圧入される。そしてボルト
5を圧入することによって、ボルト5とボルト挿入孔6
との間が密接し、ハウジング1内のオイルが外部に漏れ
ることを防いでいる。
【0004】これらボルト5をボルト挿入孔6に圧入す
るために使用されていた従来の装置は、図9に示すボル
ト圧入装置10のように、ハウジング1を所定位置に固
定するためのクランプ機構11(一部のみ図示する)
と、ボルト5の本数に対じた数の圧入ユニット12を備
えていた。
【0005】各々の圧入ユニット12は、ハウジング1
の内部側からボルト5の頭部5aを押さえるための支持
部材13と、この支持部材13と対向させて設けた可動
部材14と、この可動部材14を支持部材13に向って
駆動するための油圧シリンダ(圧入用油圧単独ラム)1
5などを備えていた。
【0006】これらの圧入ユニット12は、図示しない
傾動機構により、ハウジング開口部4の径方向に移動さ
せることができるようになっている。そして支持部材1
3をハウジング開口部4の内側に挿入する際に、前記傾
動機構によって全ての支持部材13をハウジング開口部
4の中心寄り位置に退避させ、各支持部材13をハウジ
ング開口部4内に挿入したのち、前記傾動機構によって
各支持部材13を開口縁部4aに向って移動させること
により、全ての支持部材13を開口縁部4aの裏側に振
り込むようにしていた。
【0007】このボルト圧入装置10を使ってボルト5
をボルト挿入孔6に圧入するには、圧入工程に先立ち、
手作業などによってボルト5をある程度ボルト挿入孔6
に差し込んでおく。そして各支持部材13をハウジング
開口部4の中心寄り位置に退避させた状態でハウジング
開口部4に挿入したのち、各支持部材13を開口縁部4
aに向って広げることにより、支持部材13をボルト頭
部5aに対向させるとともに、可動部材14をハウジン
グ1の開口縁部4aの下面と対向させる。
【0008】そして油圧シリンダ15に数百kg/cm
2 に及ぶ油圧をかけ、可動部材14を支持部材13に向
けて押圧し、支持部材13と可動部材14との間の距離
を狭めることにより、ボルト頭部5aを支持部材13に
よって押さえつつ、ボルト5をボルト挿入孔6に圧入し
ていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のボルト
圧入装置10は、ボルト5の本数分の圧入ユニット12
をハウジング開口部4の周方向に並列的に配置するた
め、その設置スペース上の制限などから、ラム径の大き
な油圧シリンダ15を採用することができない。すなわ
ち油圧シリンダ15のピストン受圧面積が小さく、所定
の圧入荷重を得るには油圧力をかなり高く設定しなけれ
ばならない。
【0010】このため油圧系統の高圧化に伴って、油圧
系統の高コスト化や油漏れ対策、あるいは装置の寿命な
どの点で改善すべき余地があった。また、従来の圧入装
置はハウジングの種類に応じた専用機となるため多品種
生産に不向きであり、汎用性のある装置の開発が望まれ
ていた。
【0011】従って本発明の目的は、圧入荷重を発生す
る油圧シリンダ等のアクチュエータの低圧化を図ること
ができ、しかも装置の汎用化が図れるようなボルト圧入
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を果たすため
の本発明のボルト圧入装置は、請求項1に記載したよう
に構成され、ハウジング保持機構によってハウジングを
装置本体の所定位置に保持した状態で、ハウジングの開
口部周縁に設けられたボルト挿入孔に対し、ボルトのピ
ッチ円直径などに応じてピッチ送り機構によって圧入ユ
ニットを移動させることにより、ボルト挿入孔に対する
圧入ユニットの位置合わせがなされる。この明細書で言
うピッチ円直径とは、ハウジングの中心を通る線分上で
互いに対をなす一対のボルト挿入孔の中心間距離を意味
する。
【0013】次にアクチュエータに液圧をかけ、圧入部
材と支持部材とを相対移動させることにより、支持部材
がハウジングの開口縁部を支持した状態で、圧入部材に
よってボルトの頭部がボルト挿入孔に向って押圧される
ことにより、ボルトがボルト挿入孔に圧入される。
【0014】この発明は、請求項2に記載したようなハ
ウジング保持機構を備えたものも含む。この場合には、
ボルトを圧入する前の準備段階において、ハウジング保
持機構の可動サポート部材によってハウジングが装置本
体の所定位置に固定されるとともに、装置本体に対する
ハウジングのセンタリングがなされる。
【0015】この発明は、請求項3に記載したようなピ
ッチ送り機構を備えたものも含む。このピッチ送り機構
のねじ部材をモータによって回転させることにより、圧
入すべきボルトのピッチ円直径に応じた距離だけ一対の
圧入ユニットを互いに連動して移動させる。
【0016】請求項4に記載したようなボルト圧入装置
は、圧入方向に相対移動可能に設けたフローティング状
態の圧入部材と支持部材との間に、ボルトと圧入部位
(例えばハウジングの開口縁部等)が挟みこまれ、ボル
トの圧入時には圧入方向の両側から互いに反対方向の均
等な荷重がかかることにより、ボルトと圧入部位がくわ
え込まれるようにして圧入が行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面(図1〜図8)
を参照しながら本発明の一実施形態のボルト圧入装置2
0について説明する。図1に示す実施形態のボルト圧入
装置20は、各種フレーム材21等によって組立てた装
置本体22を有している。装置本体22の上面側に、ハ
ウジング1を保持するためのハウジング保持機構23が
設けられている。このハウジング1には、図8に示すよ
うにボルト5を圧入する圧入部位としてのボルト挿入孔
6が開口縁部4aの周方向に所定ピッチで形成されてい
る。
【0018】ハウジング保持機構23は、周方向に等ピ
ッチ(例えば90°ずつ)4か所に配された可動サポー
ト部材25を備えている。これら可動サポート部材25
は、以下に述べる連動機構26により、ハウジング開口
部4の径方向に互いに同期して同時に広がる方向および
縮まる方向に移動するように構成されている。
【0019】図2に、互いに対向する一対の可動サポー
ト部材25(25a,25b)を代表して示すように、
各サポート部材25の上部に、ハウジング1の開口縁部
4aに対してハウジング1の中心C側から当接可能な係
止部30が設けられている。各サポート部材25の下部
に雌ねじ部材31が設けられている。雌ねじ部材31は
ねじ軸32に螺合しており、ねじ軸32が回転したとき
に、その回転方向に応じて、全てのサポート部材25が
互いに同期してねじ軸32の軸線方向に前進あるいは後
退の螺進運動をなすようにしている。
【0020】ねじ軸32に傘歯車等の連動ギヤ33が取
付けられている。この連動ギヤ33は、伝達軸34に設
けた傘歯車等の駆動側ギヤ35と噛み合っている。図1
に示すように4本のねじ軸32は、連動ギヤ33と駆動
側ギヤ35と伝達軸34とを介して、互いに連動関係が
保たれている。これら伝達軸34のうち、図2において
右側に位置する伝達軸34aに、伝達軸34aを回転さ
せるためのギヤ36が設けられている。
【0021】前記ギヤ36はモータ37によって回転す
る駆動ギヤ38と噛み合っている。モータ37は、正逆
いずれの方向にも所定量回転することができるものであ
る。なお、可動サポート部材25の数は4個に限ること
はなく、要するにハウジング開口部4の周方向に等ピッ
チで複数か所、望ましくは3か所以上に設けてあればよ
い。
【0022】図3に示すように装置本体22の上面側に
円形の孔40が形成されており、この孔40の内周に沿
って円環状の軸受部41(図4に示す)が設けられてい
る。この軸受部41により、回転体42がハウジング1
の中心C(図2に示す)の周りを水平面内で回転可能に
支持されている。
【0023】回転体42はリングギヤ43を備えてい
る。リングギヤ43は駆動ギヤ45に噛み合っている。
駆動ギヤ45は、減速機付きモータ46等の駆動手段に
よって所定量回転させることができるようになってい
る。このモータ46は正逆いずれの方向にも回転可能で
ある。駆動ギヤ45とモータ46等は、回転体42を所
定量回転させるための回転体駆動機構47を構成してい
る。
【0024】図4に示すように、回転体42の下面側に
上下方向に延びる縦フレーム50が設けられており、縦
フレーム50の下端に前後方向に延びる下部フレーム5
1が設けられている。下部フレーム51には、軸受5
2,53によって第1ギヤ54と第2ギヤ55がそれぞ
れ垂直方向に延びる軸56,57を中心として回転自在
に設けられている。
【0025】第1ギヤ54の軸56に、歯付きのプーリ
60が設けられている。このプーリ60に、歯付きベル
ト(タイミングベルト)等の伝動ベルト61が巻き掛け
られている。伝動ベルト61はモータ62によって回転
駆動される駆動側プーリ63にも巻掛けられており、駆
動側プーリ63が回転することにより、従動側プーリ6
0が回転するとともに、第1ギヤ54が回転するように
なっている。このモータ62も正逆いずれの方向にも所
定量回転することができるものである。
【0026】第2ギヤ55の軸57の上端部に傘歯車等
の中継ギヤ65が設けられている。この中継ギヤ65
は、傘歯車等の被動側ギヤ66に噛み合っている。被動
側ギヤ66は、駆動側の軸57と直交する方向(水平方
向)に延びるねじ部材70に固定されている。
【0027】ねじ部材70の周面には、被動側ギヤ66
を挟む両側に、それぞれ逆ねじの関係にある第1のねじ
部71と第2のねじ部72が形成されている。そして第
1のねじ部71に第1のナット部材75が螺合し、第2
のねじ部72に第2のナット部材76が螺合している。
すなわち、ねじ部材70が第1の方向に回転したときに
各ナット部材75,76が互いに近付く方向に移動し、
ねじ部材70が第2の方向に回転したときには各ナット
部材75,76が互いに離れる方向に移動するように構
成されている。これらのギヤ54,55,65,66
や、プーリ60,63、ベルト61、モータ62、ねじ
部材70等は、下記圧入ユニット80,81を移動させ
るためのピッチ送り機構77を構成している。
【0028】第1のナット部材75は、以下に説明する
第1の圧入ユニット80に設けられている。第2のナッ
ト部材76は第2の圧入ユニット81に設けられてい
る。図3に示すように、各圧入ユニット80,81は、
互いに左右に対をなして回転体42に搭載されている。
これら圧入ユニット80,81の構成と作用は互いに実
質的に共通であるから、以下に第1の圧入ユニット80
を代表して説明する。
【0029】圧入ユニット80は、水平方向に延びるガ
イドレール85に沿って水平方向に移動可能な架台86
を備えている。ガイドレール85は、縦フレーム50に
設けられている。この架台86は、回転体42と一体に
垂直軸回りに回転するものである。
【0030】架台86には上下方向に延びるガイド部材
90(図5等に示す)が設けられている。このガイド部
材90に沿って上下方向に移動可能な圧入部材91が設
けられている。圧入部材91の上部に圧入ヘッド92が
設けられている。圧入ヘッド92は、ボルト5の頭部5
aに当接可能な形状となっている。この圧入部材91
は、ばね93によって下方に向って付勢されている。
【0031】圧入部材91の下部に、この発明でいうア
クチュエータとして機能する油圧シリンダ100が設け
られている。油圧シリンダ100の内部は、ピストン1
01によって第1油室102と第2油室103とに仕切
られている。ピストン101の上方に支持部材104が
設けられている。
【0032】支持部材104は圧入ヘッド92に向って
垂直方向に延び、支持部材104の上端105が圧入ヘ
ッド92に対向している。支持部材104の上端105
はハウジング1の開口縁部4aを支持できる形状となっ
ている。また支持部材104の上端部にボルト5が入り
込むことのできる大きさの受け入れ穴106が形成され
ている。支持部材104の上下方向中間部分に水平方向
に突出するストッパ壁110が設けられている。
【0033】このストッパ壁110は、架台86に設け
た受け部111に対して上方から当接できるようになっ
ている。従ってこの支持部材104は、ストッパ壁11
0と受け部111とが当接する初期位置を基準として、
それよりも上方に相対移動可能であるとともに、圧入部
材91に対して上下方向に相対移動可能なフローティン
グ状態にある。圧入部材91と支持部材104の上部側
は、回転体42に形成された孔112を貫通して回転体
42の上方に突出している。
【0034】油圧シリンダ100の第1油室102と第
2油室103は、それぞれ油圧発生源として機能する油
圧ポンプ等を備えた油圧回路115に接続されており、
図5に示すように油圧回路115によって加圧された油
を第1油室102に導入したときに、支持部材104に
対して圧入部材91が上昇し、図7に示すように第2油
室103に油が導入されたときに、支持部材104に対
して圧入部材91が相対的に降下するようになってい
る。
【0035】次に、この実施形態のボルト圧入装置20
の作用等について説明する。ハウジング1のボルト挿入
孔6にボルト5を圧入する工程は、図2に示すようにハ
ウジング1を下に向けた姿勢、つまりハウジング開口部
4を下に向けた姿勢で行われる。この圧入工程に先立っ
て、手作業などにより、全てのボルト挿入孔6にボルト
5をある程度の深さに差し込んでおく。
【0036】そしてハウジング保持機構23の全ての可
動サポート部材25を互いにハウジング1の中心C寄り
の初期位置に待機させておき、装置本体22の上方から
ハウジング1を乗せることにより、全ての可動サポート
部材25がハウジング開口部4の内側に入るようにす
る。また、ピッチ送り機構77によって圧入ユニット8
0,81を互いに近付けておく。
【0037】そののち連動機構26のモータ37を作動
させ、ギヤ35を回転させることによって、全ての可動
サポート部材25を同時に開口縁部4aに向けて開口部
4の径方向に移動させる。こうすることにより、ハウジ
ング1が各可動サポート部材25によって固定されると
ともに、ハウジング1の中心Cがハウジング保持機構2
3の中心、すなわち回転体42のセンタ(中心位置)に
合致することにより、ボルト圧入装置20に対するハウ
ジング1の正確なセンタリングがなされる。
【0038】また、回転体駆動機構47のモータ46を
駆動し、ハウジング1に対して回転体42を所定の原点
位置に合わせることにより、圧入ユニット80,81が
所定の原点位置にセッティングされる。なお、図5に示
すように油圧シリンダ100の第1油室102に油を導
入することにより、圧入ヘッド92と支持部材104と
の間の距離を広げておく。
【0039】次いで、ピッチ送り機構77のモータ62
を作動させ、ねじ部材70を第2の方向に回転させるこ
とにより、圧入すべき一対のボルト5,5間の距離(す
なわちボルトピッチ円直径)に応じた距離分だけ圧入ユ
ニット80,81を移動させる。こうすることによっ
て、圧入すべき一対のボルト5,5間の各ボルト頭部5
aの真上に圧入ヘッド92が対向するとともに、支持部
材104の上端面がハウジング1の開口縁部4aの真下
に対向する。
【0040】そののち、油圧回路115によって、加圧
された油を第2油室103に供給する。この時、図6に
示されるようにストッパ壁110が受け部111に支持
されており、それ以上支持部材104が降下することが
阻止されているから、第2油室103に油が供給される
と、図6中に矢印Aで示すように圧入部材91が下がり
はじめ、圧入ヘッド92がボルト頭部5aに対して上方
から当接する。
【0041】この状態でさらに第2油室103に油が供
給されると、圧入ヘッド92がボルト頭部5aに当接し
ているため、フローティング状態にある支持部材104
が上昇してゆき、支持部材104の上端105がハウジ
ング1の開口縁部4aの下面に当接する。そしてさらに
第2油室103に油が供給され、圧入ヘッド92と支持
部材104との距離が狭まってゆくことにより、図7に
示すようにボルト5がボルト挿入孔6に圧入される。
【0042】こうして2本のボルト5が圧入されたの
ち、第1油室102に油が供給され、圧入ヘッド92と
支持部材104との間の距離が広がることによって、圧
入ヘッド92がボルト頭部5aから離れるとともに、支
持部材104がハウジング1から離れる。
【0043】そののち、回転体駆動機構47のモータ4
6が所定量回転し、回転体42がボルト5の周方向の1
ピッチ相当分だけ回動することにより、既に圧入されて
いる前記一対のボルト5の隣の新たなボルト5のところ
まで圧入ユニット80,81が移動する。そして前述の
圧入工程が繰り返される。
【0044】以上述べた圧入工程をボルト5の数に応じ
た回数繰り返すことにより、全てのボルト5の圧入が完
了したのち、ピッチ送り機構77のモータ62が逆回転
することにより、圧入ユニット80,81が互いに近付
く方向に移動し、圧入ユニット80,81がハウジング
1と干渉しない位置まで退避する。また、ハウジング保
持機構23のモータ37が逆回転することにより、全て
の可動サポート部材25がハウジング1と干渉しない位
置に退避し、ハウジング1を装置本体22から取出せる
状態となる。さらに回転体駆動機構47のモータ46が
作動することにより、回転体42が元の位置に復帰す
る。以上の一連の工程を経て、ハウジング1台分のボル
ト圧入作業が終了となる。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載したボルト圧入装置によ
れば、ハウジングの種類に応じたピッチで形成されてい
るボルト挿入孔に圧入ユニットを移動させてボルトを自
動圧入することができ、しかも比較的ラム径の大きいア
クチュエータを圧入ユニットに組込むことができるた
め、圧力を従来装置よりも低く設定することができる。
このため装置の油圧系統などの低コスト化および長寿命
化が図れるとともに、高圧化に伴う油漏れ対策が容易に
なるなどの効果がある。そしてボルトのピッチに応じて
圧入ユニットの位置を調整することができるため、ハウ
ジングの種類に応じた多品種生産にも対応できる。
【0046】請求項2に記載したようなハウジング保持
機構を備えたものであれば、ボルトを圧入する前の準備
段階において、装置本体等に対するハウジングの中心位
置合わせを行うことができるとともにハウジングを所定
位置に確実に固定することができる。
【0047】請求項3に記載したようなピッチ送り機構
を備えたものであれば、一対の圧入ユニットを互いに連
動させてボルトのボルトピッチ円直径に応じた位置に速
やかに移動させることができ、多数本のボルトの自動圧
入作業を迅速に行なうことができる。
【0048】請求項4に記載したボルト圧入装置によれ
ば、ボルトが圧入される際に、ハウジング等の圧入部位
とボルト頭部に対し、フローティング状態の支持部材と
圧入部材が互いに反対方向から均等な荷重でボルトの頭
部と圧入部位をくわえ込むように押さえるため、支持部
材と圧入部材がフレキシブルなクランプ状態となり、偏
荷重などの無理な力が圧入部位に加わらず、しかも圧入
荷重をボルトの圧入方向に有効に作用させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すボルト圧入装置の
一部の斜視図。
【図2】 図1に示された圧入装置におけるハウジング
保持機構の一部の側面図。
【図3】 図1に示された圧入装置の一部の平面図。
【図4】 図3中のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】 図1に示された圧入装置における圧入ユニッ
トの一部を模式的に示す断面図。
【図6】 上記圧入ユニットの圧入部材が少し下がった
状態を模式的に示す断面図。
【図7】 上記圧入ユニットの支持部材が上昇した状態
を模式的に示す断面図。
【図8】 差動機用のハウジングを示す斜視図。
【図9】 従来のボルト圧入装置とハウジングの一部を
示す斜視図。
【符号の説明】
1…ハウジング 4…開口部 5…ボルト 20…ボルト圧入装置 23…ハウジング保持機構 25…可動サポート部材 42…回転体 47…回転体駆動機構 70…ねじ部材 77…ピッチ送り機構 80,81…圧入ユニット 91…圧入部材 92…圧入ヘッド 100…油圧シリンダ 104…支持部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定方向に開口部を有し、前記開口部の周
    縁にボルト挿入孔を有するハウジングを所定位置に保持
    するためのハウジング保持機構と、 前記ハウジング保持機構に保持された前記ハウジングに
    対して相対回転自在な回転体と、 前記回転体に設けられかつ前記ボルト挿入孔に向ってボ
    ルトを押圧可能な圧入部材を有するとともに前記ハウジ
    ングを支持する支持部材とを有し、これら圧入部材と支
    持部材とを相対移動させるアクチュエータを有する圧入
    ユニットと、 前記圧入ユニットを所望のボルト挿入孔の位置まで移動
    させるピッチ送り機構と、 を具備したことを特徴とするボルト圧入装置。
  2. 【請求項2】前記ハウジング保持機構は、前記ハウジン
    グの開口部の径方向に接離可能でかつ開口縁部に対して
    係脱可能な複数の可動サポート部材と、これら可動サポ
    ート部材を互いに連動させて前記開口部の径方向に接離
    させる連動機構を備えていることを特徴とする請求項1
    記載のボルト圧入装置。
  3. 【請求項3】前記圧入ユニットは前記回転体に一対設け
    られており、かつ、前記ピッチ送り機構は、これら一対
    の圧入ユニットをそれぞれ前記ハウジングに形成された
    前記ボルト挿入孔のボルトピッチ円直径に応じて互いに
    同期して移動させることの可能なねじ部材と、このねじ
    部材を回転させる手段を備えていることを特徴とする請
    求項1記載のボルト圧入装置。
  4. 【請求項4】前記圧入ユニットは、架台と、この架台に
    対してボルトの圧入方向に相対移動自在に設けられかつ
    前記ボルトの頭部に当接可能な圧入ヘッドを有する圧入
    部材と、前記架台および前記圧入部材に対して前記ボル
    トの圧入方向に相対移動自在でかつ前記ボルト挿入孔が
    設けられている圧入部位を支持する支持部材と、これら
    支持部材と前記圧入ヘッドとの間の距離を狭める方向に
    前記支持部材と圧入部材とを相対移動させるアクチュエ
    ータとを具備したことを特徴とする請求項1記載のボル
    ト圧入装置。
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