JP2787607B2 - Psk復調回路 - Google Patents

Psk復調回路

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JP2787607B2
JP2787607B2 JP2059972A JP5997290A JP2787607B2 JP 2787607 B2 JP2787607 B2 JP 2787607B2 JP 2059972 A JP2059972 A JP 2059972A JP 5997290 A JP5997290 A JP 5997290A JP 2787607 B2 JP2787607 B2 JP 2787607B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 多相PSK信号を復調するPSK復調信号に関し、 多相PSK信号を復調すると共に、等化器や交差偏波間
干渉補償器等を制御する制御信号を出力し得るようにす
ることを目的とし、 受信PSK信号の搬送波に位相同期した搬送波を再生す
る搬送波再生部と、該搬送波再生部からの搬送波により
前記受信PSK信号をI,Qチャネルの直交信号に復調する直
交復調部と、前記I,Qチャネルの直交信号をディジタル
信号に変換するAD変換部と、該AD変換部により変換され
たディジタル信号を基にデータを再生する信号処理部
と、前記I,Qチャネル対応の信号点について誤差判定領
域を設定し、該誤差判定領域について前記ディジタル信
号の誤差判定を行って、前記搬送波再生部及び等化器等
へ加える制御信号を出力する制御部とを備えて構成し
た。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、多相PSK信号、特に、8相PSK信号を復調す
るPSK復調回路に関するものである。
PSK(Phase Shift Keying)信号は、搬送波位相を伝
送情報によってシフトした信号であり、変調位相を2
相,4相,8相,16相或いは更に多相とすることができるも
のであるが、4相PSK又は8相PSKが比較的多く利用され
ている。このようなPSK信号を受信して復調する受信側
に於いては、波形歪を補償する為の等化器や、交差偏波
による干渉を補償する為の干渉補償器等が設けられるも
のであり、これらを高精度に制御して復調することが要
望されている。
〔従来の技術〕
4相PSK信号は、2系統のデータを22=4個の信号と
なるように位相シフトしたもので、各信号点は90゜の位
相差を有し、又8相PSK信号は、3系統のデータを23
8個の信号点となるように位相シフトしたものであり、
各信号点は45゜の位相差を有することになる。又16相PS
K信号は、4系統のデータを24=16個の信号点となるよ
うに位相シフトしたもので、各信号点は22.5゜の位相差
を有するものとなる。
前述の8相PSK信号を得る場合、第10図に示す変調回
路が知られており、71は和分論理回路、72は3系統の信
号を4個の信号に変換する3−4の変換回路、73は4個
の信号を基にI,Qの直交信号を求めるベースバンド処理
回路、74,75はフィルタ、76は直交変調回路、77はイン
バータ、78〜81は排他的オア回路、101〜103は加算器、
104〜106は1ビットの遅延回路、107,108はリードオン
リメモリ(ROM)、109,110はDA変換器である。
又第11図は8相PSK信号の従来例の復調回路の要部ブ
ロック図であり、82は直交復調部、83は信号処理回路、
84は4−3の変換回路、85は差分論理回路、86,87は非
反転及び反転信号を出力する演算増幅器、111〜113は排
他的オア回路、114〜116は1ビットの遅延回路、117〜1
19は減算器である。
3系統のデータD1〜D3は、例えば、直列データを3並
列に変換したもの、或いは3チャネルのデータとするこ
とができるものであり、変調回路に於いては、第10図に
示すように、データD1〜D3が加算器101〜103と遅延回路
104〜106とからなる和分論理回路71に加えられ、入力さ
れたデータと1ビット前のデータとが加算されて出力さ
れ、受信側に於ける再生搬送波の位相不確定性を除く為
の和分演算が行われて変換回路72に加えられる。
変換回路72に於ける排他的オア回路78,79はグレイ符
号化を行う為のものであり、又インバータ77とは排他的
オア回路80,81により、3−4変換が行われてベースバ
ンド処理回路73に加えられる。
このインバータ77と排他的オア回路78〜81からなる変
換回路72の入力信号a1〜a3と出力信号b1〜b4との関係を
次に示す。
ベースバンド処理回路73は、変換回路72出力信号b1,b
2を直交位相のIチャネルの信号とし、又出力信号b3,b4
を直交位相のQチャネルの信号とし、8相PSK信号の同
一円上の等間隔の8個の信号点を表す電圧値に変換する
もので、リードオンリメモリ107,108を用いた場合を示
す。即ち、変換回路72の出力信号b1,b2をリードオンリ
メモリ107のアドレスとして加え、又出力信号b3,b4をリ
ードオンリメモリ108のアドレスとして加え、それぞれ
読出されたデータをDA変換器109,110により、直交位相
のI,Qチャネルの信号点として表すアナログの電圧値に
変換する。この場合、演算増幅器等と可変抵抗等とを用
いた構成によって、変換回路72の出力信号b1〜b4に対応
する電圧値に変換することも可能である。
第12図は前述の〜に示す出力信号b1〜b4による信
号点配置の説明図であり、例えば、の信号点は、(b
1,b2)=10,(b3,b4)=00の場合であり、又の信号点
は、(b1,b2)=10,(b3,b4)=11の場合を示す。
このベースバンド処理回路73のアナログ電圧値の出力
信号は、フィルタ74,75を介して直交変調部76に加えら
れ、直交位相の搬送波が変調されて合成され、8相PSK
変調波として送出される。
受信側の復調回路に於いては、第11図に示すように、
直交復調部82に於いて直交位相の搬送波により位相検波
されて復調され、I,Qチャネルの信号として信号処理回
路83に加えられる。この信号処理回路83は、演算増幅器
86,87を含む構成によって、I,Q,I+Q,I−Qの4個の出
力信号に変換されて変換回路84に加えられる。即ち、信
号処理回路83からI,Qチャネルの信号と、それらを加算
したI+Qの信号と、それらを減算したI−Qの信号と
を出力する。又変換回路84は、送信側の変調回路に於け
る変換回路72と逆の処理により4−3変換を行うもので
ある。
信号処理回路83の出力信号I,Q,I+Q,I−Qを、c2,c1,
c3,c4とし、変換回路84の出力信号をd1,d2,d3とする
と、第12図に示す信号点〜を、同図のI,Q,I+Q,I−
Qの軸を基に識別し、変換回路84により変換すると、次
に示す関係となる。
従って、送信側の信号a1〜a3は、受信側の信号d1〜d3
として再生される。この場合、送信側の信号点配置と受
信側の信号点配置とが同一、即ち、搬送波位相が同一の
場合を示す。なお、搬送波位相が相違する場合でも、和
分論理回路71と差分論理回路85とによる差動論理によっ
て正しく復調されることが知られている。即ち、差分論
理回路85は、遅延回路114〜116と演算器117〜119とによ
り構成され、送信側の和分論理回路71と逆の論理処理に
よって、再生搬送波の位相不確定性が除かれ、送信側と
同一の3系統のデータD1〜D3を再生することができる。
前述の和分論理及び差分論理については、例えば、
「昭和59年5月25日株式会社 企画センター 発行 桑
原守二監修“ディジタルマイクロ波通信”、第106頁〜
第107頁」にも説明されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
無線通信システム等に於いて、受信信号波形歪を補正
して誤り率を改善する為に、例えば、トランスバーサル
型等化器が設けられている。又電波の有効利用を図る
為、同一無線周波数の水平偏波と垂直偏波とを用いる交
差偏波方式が知られており、このような交差偏波方式に
於いては、受信変調波の偏波面が回転して一方から他方
へ干渉することがあり、この干渉を除く為に、交差偏波
間干渉補償器が設けられている。
前述のトランスバーサル型等化器や交差偏波間干渉補
償器を制御する為には、識別データを基に誤差信号や誤
差極性信号等を得ることになるが、第11図に示すような
従来例の復調回路に於いては、その制御信号を得ること
が非常に困難であった。
本発明は、多相PSK信号を復調すると共に、等化器や
交差偏波間干渉補償器等を制御する制御信号を得ること
を目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕 本発明のPSK復調回路は、信号点を直交軸の二次元で
表し、各信号点の領域判定により制御信号を求めるもの
であり、第1図を参照して説明する。
制御信号によって制御されて受信PSK信号の搬送波に
位相同期した搬送波を再生するベースバンド処理型の搬
送波再生部1と、その搬送波再生部1からの搬送波によ
り受信PSK信号をI,Qチャネルの直交信号に復調する直交
復調部2と、I,Qチャネルの直交信号をディジタル信号
に変換するAD変換部3と、このAD変換部3により変換さ
れたディジタル信号を基にデータを再生する信号処理部
4と、I,Qチャネル対応の基準信号点に対する前記ディ
ジタル信号により表される信号の誤差を、I軸とQ軸と
I+Q軸とI−Q軸とによりそれぞれ囲まれる領域内の
前記基準信号点の両側を異なる極性とした誤差判定領域
を設定して、搬送波再生部1を制御する制御信号を出力
し、且つI軸とQ軸とI軸或いはQ軸に平行の軸とI+
Q軸とI−Q軸とに囲まれ且つ前記基準信号点を境界と
した判定領域を設定して、前記ディジタル信号の等化を
行う等化器を制御する制御信号を出力する制御部5とを
備えているものである。
〔作用〕
搬送波再生部1は、電圧制御発振器等を含み、受信PS
K信号の搬送波に位相同期した搬送波を再生するもの
で、この再生搬送波は直交復調部2に加えられる。直交
復調部2に於いては、相互に90゜位相の再生搬送波を用
いて受信PSK信号の位相検波が行われ、I,Qチャネルの直
交信号に復調される。この直交信号はAD変換部3に於い
て例えば8ビットのディジタル信号に変換されて信号処
理部4に加えられる。
信号処理部4はディジタル処理によりデータを再生す
るものであり、制御部5は、I,Qチャネル対応の信号点
について誤差判定領域を設定し、この誤差判定領域を基
にI,Qチャネルのディジタル信号の誤差判定を行うもの
である。この判定結果による誤差極性や誤差量の平均値
を、搬送波再生回路や等化器等へ加える制御信号とする
ことになる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の実施例について詳細に説
明する。
第2図は本発明の一実施例のブロック図であり、この
実施例は、8相PSK信号を受信して復調し、アナログ処
理のトランスバーサル型等化器を用いた場合を示し、11
は搬送波再生回路、12は直交復調部、13,14はフィル
タ、15はトランスバーサル型の等化器、16,17はAD変換
器(A/D)、18はI,Qの直交信号をI,Q,I+Q,I−Qの信号
に変換して出力する信号処理部、19は4−3変換部、20
は差分論理回路、21は制御回路、22は等化制御回路、23
は搬送波再生制御回路である。
受信した8相PSK信号が直交変調部12に加えられ、こ
のPSK信号の搬送波位相に同期した搬送波が搬送波再生
回路11から再生されて直交変調部12に加えられ、相互に
90゜位相の再生搬送波によって、受信PSK信号がI,Qチャ
ネルの直交信号に復調され、フィルタ13,14を介してト
ランスバーサル型の等化器15に加えられる。この等化器
15により波形等化されたI,Qチャネルの信号は、AD変換
器16,17により例えば8ビットで振幅値を示すディジタ
ル信号に変換されて、信号処理部18に加えられる。
信号処理部18は、ディジタル処理によりI,Qチャネル
のディジタル信号を、I,Q,I+Q,I−Q軸を基にした4個
の信号に変換し、4−3変換部19は、この4個の信号を
8相PSK信号の信号点に対応した3個の信号に変換し、
差分論理回路20は、差分論理処理により信号点間の位相
差を基に、送信側と同一のデータD1〜D3を再生して出力
する。この場合の信号処理部18,4−3変換部19及び差分
論理回路20は、従来例の第11図の信号処理部83,変換回
路84及び差分論理回路85と同一の構成とすることができ
る。従って、重複した説明は省略する。
又制御回路21は、信号処理部18の出力信号を基に等化
制御回路22及び搬送波再生回路23を制御するもので、等
化制御回路22からの誤差信号eと誤差極性信号pとが等
化器15に加えられ、タップ係数制御等によりフィルタ1
3,14の出力信号が等化される。又搬送波再生制御回路23
から位相誤差信号crが搬送波再生回路11に加えられ、直
交復調部12に加えられる再生搬送波の位相が制御され
る。
第3図は制御機能ブロック図であり、31は判定回路、
32は信号処理回路、33は演算回路、34は等化制御回路、
35は搬送波再生制御回路である。I,Qチャネルの信号
は、第2図のAD変換器16,17に相当する判定回路31によ
りレベル判定され、第2図の信号処理部18,4−3変換部
19及び差分論理回路20を含む信号処理回路32により送信
側と同一のデータD1〜D3が再生される。
又第2図の信号処理部18と制御回路21との演算機能を
含む演算回路33は、I,Qチャネルの信号を基に、(I+
Q),(I−Q),〔I+(I/4)−(Q/2)〕,〔Q+
(Q/4)−(I/2)〕を求め、等化制御回路34に於いて
は、I,Q,I+Q,I−Qとの信号を基に、誤差極性信号pと
誤差信号eとを求める。又搬送波再生制御回路35は、I,
Q,(I+Q),(I−Q),〔I+(I/4)−(Q/
2)〕,〔Q+(Q/4)−(I/2)〕との信号により位相
誤差信号crを求める。
第4図及び第5図は判定領域説明図であり、第4図は
I軸と平行の軸線I+Q軸とI−Q軸とにより囲まれて
斜線を施した領域を+極性の判定領域とすると、斜線を
施していない領域が−極性の判定領域となる。同様に、
第5図は、Q軸と平行の軸線とI+Q軸とI−Q軸とに
より囲まれて斜線を施した領域を+極性とすると、斜線
を施していない領域が−極性となる。8相PSK信号の場
合、同一円上に×印で示す8個の信号点が等間隔に形成
されることになり、等化制御回路34に於いて、Iチャネ
ルの信号とQチャネル信号とに対して、信号点の判定領
域が、第4図に於いては、I軸とそれに平行な軸とI+
Q軸とI−Q軸とにより囲まれ、且つ×印で示す基準信
号点を境界とした判定領域が図示のように設定されるも
のである。即ち、I+Q軸とI−Q軸とI軸と平行の軸
(I軸から最も離れた2個の基準信号点を通る軸)との
間に形成されるI軸より下方の三角形の領域を+極性と
すると、この三角形の領域の下方の領域を−極性とし、
又この三角形の領域に対応するI軸より上方の三角形の
領域を−極性とすると共に、この−極性の三角形の領域
の上方の領域を+極性とする。又I軸と、その下方のI
軸に平行な軸(I軸に近い2個の基準信号点を通る軸)
との間の領域を+極性とすると、この領域より下方で且
つ前記三角形の領域を除く領域を−極性とし、又I軸
と、その上方のI軸に平行な軸(I軸に近い2個の基準
信号点を通る軸)との間の領域を−極性とし、且つこの
−極性の領域より上方で且つ前記三角形の領域を除く領
域を+極性とするものである。
従って、基準信号点に対して復調信号の信号点が例え
ば円の外側に位置する場合、I軸より上側に於いては+
極性と判定し、I軸より下側に於いては−極性と判定す
ることができる。又Q軸に沿って復調信号の信号点が例
えば下側に位置する場合は−極性と判定することができ
る。なお、斜線を施した領域を−極性とし、斜線を施さ
ない領域を+極性とすることも可能である。
又第5図に於いては、第4図の判定領域を90度回転し
たパターンに相当する相当領域を示し、例えば、復調信
号の信号点が円の外側に位置する場合、Q軸より左側に
於いては−極性と判定し、右側に於いては+極性と判定
することができる。又I軸に沿って復調信号の信号点が
例えば左側に位置する場合は−極性と判定することがで
きる。この第5図に於いても、斜線を施した領域を+極
性とし、斜線を施さない領域を−極性としているが、そ
れぞれ反対の極性とすることも可能である。
又判定領域は、基準信号点を示すI,Q,I+Q,I−Qの各
信号(第2図及び第3図参照)を基に設定できるもので
あり、この設定値と受信復調した各信号との比較を行う
ことにより、誤差極性信号p及び誤差信号eを出力する
ことができる。例えば、第4図に於ける信号点(1)が
(1′)のような値の場合には、誤差極性信号pは−と
なり、そのずれの量が誤差信号eとなる。このずれの量
は、前述のように8ビット構成のディジタル信号とした
場合には、その下位の数ビットを用いて、ずれ量を示す
誤差信号eとすることができる。
従って、第3図に於ける等化制御回路34は、入力され
た信号と設定した誤差判定領域(設定した値)とを比較
する比較回路と、基準の信号点の値と比較する比較回路
とにより構成することができ、前述の誤差極性信号pと
誤差信号eとを得ることができる。
又前述の誤差極性信号pと誤差信号eとを等化器15の
制御信号とすることができるものであり、等化器15をト
ランスバーサル自動等化器とした場合、周知のように、
誤差信号と極性信号とを入力して、符合間干渉を抑圧す
るようにタップ係数を制御するものであるから、誤差信
号eと誤差極性信号pとを用いて、トランスバーサル自
動等化器を、誤差信号eが零となるように、且つ誤差極
性信号pの極性に対応した方向にタップ係数を制御する
ことができる。このようなトランスバーサル自動等化器
については、例えば、「昭和59年5月25日 株式会社
企画センター 発光 桑原守二監修“ディジタルマイク
ロ波通信”、第240頁〜第242頁」にも説明されている。
なお、第6図は16値QAM信号点と誤差判定領域の説明
図であり、16個の信号点について、図示のように、+,
−の誤差極性の判定領域が設定され、その誤差極性信号
と誤差の大きさを示す誤差信号とにより、等化器等が制
御される。
第7図は搬送波再生制御誤差判定領域説明図であり、
8相PSK信号の信号点を黒丸で示し、例えば、I軸と
(I+Q)軸との中間の〔Q+(Q/4)−(I/2)〕軸上
に信号点が存在し、I軸側にずれた時に+極性、(I+
Q)軸側にずれた時に−極性とすることになる。又(I
+Q)軸とQ軸との中間の〔Q+(I/4)−(Q/2)〕軸
上に信号点が存在し、(I+Q)軸側にずれた時に+極
性、Q軸側にずれた時に−極性となる。
従って、第3図に於ける搬送波再生制御回路35は、入
力された信号と第7図に示す判定領域(設定した値)と
を比較する比較回路等によって構成することができ、第
7図に於いては、基準の信号点から時計方向にずれた時
に+、反時計方向にずれた時に−とした場合を示し、誤
差量と誤差方向とを含む位相誤差信号crを出力して、搬
送波再生回路11(図2参照)を制御し、再生搬送波の位
相誤差が零となるように制御することができる。
搬送波再生回路11としては、既に知られた各種の構成
を適用できるものであり、例えば、ベースバンド信号を
用いるコスタス法による周知の搬送波再生回路を適用す
ることができる。このコスタス法による搬送波再生回路
は、例えば、「昭和60年8月8日 産業図書株式会社
発行 室谷正芳著“ディジタル無線通信”第42頁乃至第
45頁」にも記載されている。
又第7図に於ける判定領域を設定するための前述のI
+(I/4)−(Q/2)及びQ+(Q/4)−(I/2)で表され
る軸は、1/2,1/4の演算内容を含み、ディジタル演算処
理に於いては演算処理が簡単である利点がある。前述の
ように、第3図に於ける各機能部分は、演算回路や比較
回路等によって容易に実現することが可能であり、或い
はマイクロプロセッサの演算処理機能によって容易に実
現することができる。
第8図は本発明の他の実施例のブロック図であり、41
は搬送波再生回路、42は直交復調部、43,44はフィル
タ、45はトランスバーサル型の等化器、46,47はAD変換
器(A/D)、48は信号処理部、49は4−3変換部、50は
差分論理回路、51は制御回路、52は等化制御回路、53は
搬送波再生制御回路である。この実施例に於ける信号処
理部48と4−3変換部49と差分論理回路とは、従来例の
第11図の信号処理部83,変換回路84及び差分論理回路85
と同一の構成とすることができる。従って、これらの構
成の重複した説明は省略する。
受信8相PSK信号は、直交復調部42により復調され
て、I,Qチャネルの信号となり、フィルタ43,44を介して
AD変換器46,47に加えられてディジタル信号に変換され
る。このディジタル信号は、等化器45と制御回路51とに
加えられ、等化器45により等化された信号は信号処理回
路48に加えられ、前述の実施例と同様に信号処理されて
4−3変換部49に加えられ、差分論理回路50により再生
搬送波の位相不確定性が除かれて、送信側と同一のデー
タD1〜D3が再生出力される。
等化制御回路52に於いては、第4図及び第5図に示す
判定領域により誤差信号及び誤差極性信号が求められ、
その誤差信号及び誤差極性信号により等化器45が制御さ
れる。又搬送波再生制御回路53に於いては、第7図に示
す判定領域により位相誤差信号が求められ、その位相誤
差信号により搬送波再生回路41が制御され、直交復調部
42に加えられる再生搬送波位相が制御される。
第9図は本発明の他の実施例の要部ブロック図であ
り、第8図に於けるAD変換器46,47と等化器45と信号処
理部48と制御回路51,等化制御回路52,搬送波再生制御回
路53との要部を示す。又55は判定部、56〜59は遅延素
子、60〜62は排他的オア回路である。
判定部55に於いては、等化器45の制御用として第4図
又は第5図に示す判定領域に従った判定及び搬送波再生
回路(図示を省略)の制御用として第7図に示す判定領
域に従った判定が行われるものであり、図示を省略した
ループフィルタ等を介して平均化された誤差極性信号y1
と誤差信号εとが出力される。これらの誤差極性信号
y1と誤差信号εとは、遅延素子56〜59によりそれぞれ
データの1ビット分に相当する時間遅延され、y0,y-1,
ε0-1となる。等化器45のタップ制御を行う制御信号
C1,C0,C-1は、それぞれ排他的オア回路60〜62により誤
差信号εと、誤差極性信号y1,y0,y-1との相関により
得られる場合を示している。
前述の実施例は、等化器と搬送波再生回路とを制御す
る場合を示すものであるが、交差偏波間干渉補償器に対
しても、同様な制御構成を適用可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、受信8相PSK信号を
直交復調部2により直交信号に復調し、AD変換部3によ
りディジタル信号に変換し、信号処理部4によりデータ
を再生出力し、制御部5に於いて、誤差判定領域に基づ
いて誤差及び極性を判定して、搬送波再生部1へ加える
制御信号及び波形等化等を行う等化器や交差偏波間の干
渉を補償する交差編波間干渉器に加える制御信号を形成
するものである。
従って、PSK信号の信号点を直交軸の二次元上に表し
て復調し、QAM信号等と同様に、AD変換部3による識別
結果を基に、ディジタル処理により制御信号を形成する
することができるので、搬送波再生部1や等化器や交差
偏波間干渉補償器等を、高精度に制御することが可能と
なる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理説明図、第2図は本発明の一実施
例のブロック図、第3図は制御機能ブロック図、第4
図,第5図は判定領域説明図、第6図は16値QAM信号点
と誤差判定領域の説明図、第7図は搬送波再生制御誤差
判定領域説明図、第8図は本発明の他の実施例のブロッ
ク図、第9図は本発明の他の実施例の要部ブロック図、
第10図はPSK変調回路の要部ブロック図、第11図は従来
例のPSK復調回路の要部ブロック図、第12図は信号点配
置説明図である。 1は搬送波再生部、2は直交復調部、3はAD変換部、4
は信号処理部、5は制御部である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−105741(JP,A) 特開 昭63−204947(JP,A) 特開 昭63−51706(JP,A) 特開 昭57−45764(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 27/22 H04B 7/005

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御信号によって制御されて受信8相PSK
    信号の搬送波に位相同期した搬送波を再生するベースバ
    ンド処理型の搬送波再生部(1)と、 該搬送波再生部(1)からの搬送波により前記受信8相
    PSK信号をI,Qチャネルの直交信号に復調する直交復調部
    (2)と、 前記I,Qチャネルの直交信号をディジタル信号に変換す
    るAD変換部(3)と、 該AD変換部(3)により変換されたディジタル信号を基
    にデータを再生する信号処理部(4)と、 前記I,Qチャネル対応の基準信号点に対する前記ディジ
    タル信号により表される信号の誤差を、I軸とQ軸とI
    +Q軸とI−Q軸とによりそれぞれ囲まれる領域内の前
    記基準信号点の両側を異なる極性とした誤差判定領域を
    設定して、前記搬送波再生部(1)を制御する制御信号
    を出力し、且つ前記I軸と前記Q軸と該I軸或いは該Q
    軸に平行で且つ前記基準信号点をそれぞれ通る複数の軸
    と、前記I+Q軸と前記I−Q軸とによってそれぞれ囲
    まれ、且つ前記基準信号点の配置円方向に該基準信号点
    を境界とした判定領域を設定して、前記ディジタル信号
    の等化を行う等化器を制御する制御信号を出力する制御
    部(5)と を備えたことを特徴とするPSK復調回路。
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