JP2785402B2 - 多層容器 - Google Patents

多層容器

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俊一 加藤
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1642Making multilayered or multicoloured articles having a "sandwich" structure
    • B29C45/1643Making multilayered or multicoloured articles having a "sandwich" structure from at least three different materials or with at least four layers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、食品等を収納し電子レンジで照射加熱され
るのに適した多層容器において、多層容器の最内層表面
及び最外層表面に露出しない樹脂層に、臭気吸着性薬剤
を含む多層容器に関する。
〈従来技術及び発明が解決しようとする課題〉 従来より食品用包装材料に消臭性あるいは防臭性の機
能を求める要望は多く、その対策として、脱臭用の塗料
あるいは、樹脂組成物の検討がなされており、これらを
包装材料として用いる検討が行なわれてきた。しかし、
従来の包装材料加工方法においては、塗膜コーティング
方法においても、樹脂押出コーティングにおいても、脱
臭あるいは消臭剤含有層が包装材の表面あるいは、端面
に露出しており、用いることが出来る内容物に制限があ
った。特に食品などの用途においては、使用出来ないな
どの制約があり、更に包装後のレトルト殺菌処理や電子
レンジでの加熱処理を行なう場合には、表面あるいは、
端面からの薬剤のしみ出し等の問題があった。
本発明は上記の様な欠点、すなわち容器の表面あるい
は端面からの脱臭、消臭用薬剤の浸み出しを防いだ、安
全な脱臭、消臭用容器を提供することを目的として発明
されたものである。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するために本発明においては、射出成
形により少なくとも、最内層及び最外層を形成する第1
の樹脂層と、該最内層及び最外層の中間に有り臭吸着性
の薬剤を含有する第2の樹脂層と、該第2の樹脂層の間
に有りガスバリヤー性を有する第3の樹脂層とが形成さ
れて成ることを特徴とする多層容器を開示することによ
り解決し得たものである。
〈発明の具体的な説明〉 以下図面を参照して本発明を説明する。第1図は本発
明の容器の断面図である。
第1図から判るように本容器は、基本的に3種あるい
はそれ以上の樹脂組成物層から成る。
先ず、第1の樹脂層について説明する。第1の樹脂層
を構成するのは、最内層(1)および最外層(5)であ
り、これらは同一樹脂で構成されており、容器端部
(6)において最内層(1)と最外層(5)は一体化し
て連続しており、中間層(2)、内核層(3)、および
中間層(4)を被覆している。最内層(1)および最外
層(5)として使用出来る樹脂は耐熱性熱可塑性樹脂で
あり、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネイト樹脂、結
晶ポリエステル樹脂、ポリアルレート樹脂等の耐熱性樹
脂が可能であり、必要に応じて酸化チタン、硫酸バリウ
ム、ガラスフィラー等の無機質充填剤を添加しても良
い。
次に第2の樹脂層について説明する。第2の樹脂層は
中間層(2)、(4)であり、該中間層(2)、(4)
は臭吸着性薬剤を添加し、熱可塑性樹脂容器から放出さ
れる臭気を捕獲しようとするものである。また、中間層
(2)、(4)は最内層(1)および最外層(5)と内
核層(3)の熱融着が不十分な場合に、これらの樹脂層
間の接着性を上げる為の接着剤層としての機能を持つ必
要がある。
中間層(2)、(4)は、第1図に示す様に端面
(6)において連続しても良いし、連続しなくても良
い。
中間層(2)、(4)としては、例えば無水マレイン
酸変性ポリプロピレン、グリシジル基合有ポリオレフィ
ン、変性スチレンブタジエンラバー、あるいは最内層
(1)、最外層(5)、内核層(3)の樹脂構成に応じ
た接着性樹脂を使うことが出来る。
臭吸着用薬剤としては、活性炭粉末、ゼオライト、金
属フタロシアニン化合物、金属ポルフィリン化合物、金
属ポルフラジン化合物などが挙げられる。これらの薬剤
は、単体で各種の臭いのもととなる化合物を吸着あるい
は、化学結合を持つことによってとり込むことが出来
る。
これらの薬剤は単独で用いることも出来るが、必要に
応じて2種以上の薬剤を併用することも出来る。添加量
としては、通常、樹脂100重量部に対して、0.01〜5重
量部の範囲で用いることが出来る。
第3の樹脂層について説明する。第3の樹脂層は内核
層(3)であり、該内核層(3)は、通常のガスバリア
性熱可塑性樹脂を用いることが出来、例えば芳香族アモ
ルファスポリアミド、ポリビニリデンクロライド、エチ
レン酢酸ビニル共重合体ケン化物などを用いることが出
来る。内核層(3)は第1図から判るように最内層
(1)、最外層(5)および中間層(2)、(4)の樹
脂により被覆されている。
必要に応じて、最内層(1)と中間層(2)との間、
中間層(2)と内核層(3)との間、内核層(3)と中
間層(4)との間あるいは中間層(4)と最外層(5)
との間に樹脂層を設けても良い。
かかる容器は、第2図に示す装置を用いて製造出来
る。第2図は本発明の多層容器の製造装置の断面図であ
る。すなわち射出成形用金型はコア側金型(7)とキャ
ビティ側金型(8)とからなり、両者の間に3種の樹脂
をスプルー(9)(10)(11)を通して射出する。本発
明の製造装置は3台の射出ユニット(12)(13)(14)
を有するが、必要に応じてより多数の射出ユニットを使
用出来る。
第3図は第1図の容器を製造する場合のタイミングチ
ャートである。すなわち、まず最初(t0)に最内層
(1)最外層(5)を形成する耐熱性熱可塑性樹脂を射
出する。続いて、(t1)に臭吸着性薬剤を含む接着性中
間層(2)および中間層(4)を射出する。この時、最
内層(1)、最外層(5)と中間層(2)、(4)は層
を形成しながら共射出する。次にタイミング(t2)にお
いてガスバリア性樹脂である内核層(3)を射出する。
この時には、3種の樹脂が5層の層流となって射出され
る。続いてタイミング(t3)で中間層(2)、(4)お
よび内核層(3)の射出を停止し、最後に(t4)最内層
(1)最外層(5)の射出を停止する。こうして得られ
る容器は、内核層(3)および臭い吸収性薬剤を含む中
間層(2)(4)が露出せず薬剤が端面から浸み出して
来て内容物に接触するとか、外表面に出てくることがな
く、レトルト殺菌処理時あるいは、電子レンジによる加
熱処理時に発生する臭気を吸着することが出来る。
〈実施例〉 最外層、最内層の耐熱性熱可塑性樹脂層としてポリプ
ロピレン樹脂を用い、接着性樹脂として、無水マレイン
酸変性ポリプロピレン樹脂を用い、該接着性樹脂に、天
然ゼオライトとNi−フタロシアニン化合物を100:1の重
量比で配合したものを5重量部添加し、ブレンドしたも
のを用い、ガスバリア性樹脂層としては、エチレン酢酸
ビニル共重合体ケン化物(エチレンコンテント38Mol
%)を用いた容器を成形した。ポリプロピレン樹脂と無
水マレイン酸変性PPはスクリュー可塑化時に210℃から2
30℃の温度範囲で溶融可塑化し、エチン酢酸ビニル共重
合体ケン化物は、200〜230℃の温度で可塑化した。成形
条件としては、t0を射出開始時としてt1=0.7秒、t3
1.4秒、t4=1.5秒として成形し、第1図に示すような成
形物を得た。成形物はレトルト時および電子レンジによ
る加熱時に、上記と同様の方法で成形した臭気吸着剤を
含まないブランク成形品に比べ、容器から発する臭気の
少ないものが得られた。
〈発明の効果〉 以上詳述した様に、本発明に係る電子レンジに適した
多層容器は、臭気吸着用薬剤を添加した接着剤層が容器
裏面に現われることがないため薬剤の浸み出しがなく、
衛生面でより安全な臭気吸着性を有する多層容器が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を示すものであり、第1図は本発明の多層
容器の断面図、第2図は本発明の多層容器を製造するの
に用いられる装置の断面図、第3図は本発明の多層容器
を製造する場合のタイミングチャートである。 (1)……最内層 (2)、(4)……中間層 (3)……内核層、(5)……最外層 (6)……端部、(7)……コア側金型 (8)……キャビティ側金型 (9)、(10)、(11)……スプルー (12)、(13)、(14)……射出ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 22:00 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B65D 81/00 - 81/38 B29C 45/00 - 45/84 B65D 1/00 - 1/48 B65D 85/00 - 85/84

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】射出成形により少なくとも、最内層及び最
    外層を形成する第1の樹脂層と、該最内層及び最外層の
    中間に有り臭気吸着性の薬剤を含有する第2の樹脂層
    と、該第2の樹脂層の間に有りガスバリヤー性を有する
    第3の樹脂層とが形成されて成ることを特徴とする多層
    容器。
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