JP2783588B2 - ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents
ポリエステル樹脂組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、成形品用途に好適な耐衝撃性に優れたポリ
エステル樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、本発明
は、ポリエステル樹脂が本来有する機械的特性、電気的
特性及び耐熱性などの好ましい性質を損うことなく、そ
の欠点と言われている耐衝撃性を改良したポリエステル
組成物に関する。
エステル樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、本発明
は、ポリエステル樹脂が本来有する機械的特性、電気的
特性及び耐熱性などの好ましい性質を損うことなく、そ
の欠点と言われている耐衝撃性を改良したポリエステル
組成物に関する。
[従来の技術] 一般に成形品用途に供される熱可塑性ポリエステル
は、機械的特性や電気的特性に優れているところから、
エンジニアリング樹脂として各種の機械部品、電気絶縁
材、自動車部品等多方面に使用されるようになってきた
が耐衝撃性が不充分である点が問題である。
は、機械的特性や電気的特性に優れているところから、
エンジニアリング樹脂として各種の機械部品、電気絶縁
材、自動車部品等多方面に使用されるようになってきた
が耐衝撃性が不充分である点が問題である。
このため、種々の検討がなされており、中でもエチレ
ン系共重合体を耐衝撃性改良剤として使用する方々が数
多く提案されているが、未だ性能的に不充分であった
り、又別の欠点が表われたりするものも少なからずあっ
た。例えば、熱可塑性ポリエステルにエチレン・α,β
−不飽和カルボン酸エステル共重合体を配合した耐衝撃
性組成物は知られているが、衝撃強度の改良効果は未だ
充分とは言えず、折り曲げ等の変形に対し、層状剥離を
起こし易いという欠点があった。
ン系共重合体を耐衝撃性改良剤として使用する方々が数
多く提案されているが、未だ性能的に不充分であった
り、又別の欠点が表われたりするものも少なからずあっ
た。例えば、熱可塑性ポリエステルにエチレン・α,β
−不飽和カルボン酸エステル共重合体を配合した耐衝撃
性組成物は知られているが、衝撃強度の改良効果は未だ
充分とは言えず、折り曲げ等の変形に対し、層状剥離を
起こし易いという欠点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記エチレン・α,β−不飽和カルボン酸
エステル共重合体配合系熱可塑性ポリエステル樹脂にお
ける欠点を改善するためになされたものであって、その
目的とするところは、ポリエステル樹脂の本来有する機
械的特性、電気特性、耐熱性等を損なうことなく、耐衝
撃性が一層改善され、折り曲げ等の変形に対して一層耐
性を有するポリエステル樹脂組成物を提供することにあ
る。
エステル共重合体配合系熱可塑性ポリエステル樹脂にお
ける欠点を改善するためになされたものであって、その
目的とするところは、ポリエステル樹脂の本来有する機
械的特性、電気特性、耐熱性等を損なうことなく、耐衝
撃性が一層改善され、折り曲げ等の変形に対して一層耐
性を有するポリエステル樹脂組成物を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明のポリエステル樹脂組成物は、 (A)熱可塑性ポリエステル60〜99重量部及び(B)
α,β−不飽和カルボン酸エステル含有量が2〜22モル
%であるエチレン・α,β−不飽和カルボン酸エステル
共重合体に不飽和シラン化合物を0.01〜8重量%の割合
でグラフト重合させてなるシラン変性共重合体1〜40重
量部とからなる。
α,β−不飽和カルボン酸エステル含有量が2〜22モル
%であるエチレン・α,β−不飽和カルボン酸エステル
共重合体に不飽和シラン化合物を0.01〜8重量%の割合
でグラフト重合させてなるシラン変性共重合体1〜40重
量部とからなる。
本発明で用いられる(A)熱可塑性ポリエステル樹脂
は、カルボン酸成分とアルコール成分とからなるが、本
発明では、特に芳香族ジカルボン酸成分を主成分とする
カルボン酸成分と、炭素数2〜8程度の脂肪族ジオール
成分または脂環族ジオール成分を主成分とするジオール
成分とからなる熱可塑性ポリエステル樹脂が好ましく用
いられる。
は、カルボン酸成分とアルコール成分とからなるが、本
発明では、特に芳香族ジカルボン酸成分を主成分とする
カルボン酸成分と、炭素数2〜8程度の脂肪族ジオール
成分または脂環族ジオール成分を主成分とするジオール
成分とからなる熱可塑性ポリエステル樹脂が好ましく用
いられる。
芳香族ジカルボン酸成分としては、具体的には、テレ
フタル酸、1.4−ナフタリンジカルボン酸、2,6−ナフタ
リンジカルボン酸等が好ましく用いられるが、本発明で
は、イソフタル酸、脂肪族ジカルボン酸あるいは脂環族
ジカルボン酸等を少量成分として用いることもできる。
フタル酸、1.4−ナフタリンジカルボン酸、2,6−ナフタ
リンジカルボン酸等が好ましく用いられるが、本発明で
は、イソフタル酸、脂肪族ジカルボン酸あるいは脂環族
ジカルボン酸等を少量成分として用いることもできる。
また、ジオール成分としては、具体的には、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が好ましく用
いられるが、本発明では、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール等を少量成分として用いることもで
きる。
グリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が好ましく用
いられるが、本発明では、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール等を少量成分として用いることもで
きる。
本発明で用いられる(A)熱可塑性ポリエステル樹脂
としては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、
ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート等のテレフタレート類、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリプロピレンナフタレート、ポリブチレンナフタ
レート等のナフタレート類等が挙げられる。なかでも、
ポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレ
ートが特に好ましく用いられる。本発明では、上記の熱
可塑性ポリエステル樹脂を単独で、または2種以上混合
して用いてもよい。
としては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、
ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート等のテレフタレート類、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリプロピレンナフタレート、ポリブチレンナフタ
レート等のナフタレート類等が挙げられる。なかでも、
ポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレ
ートが特に好ましく用いられる。本発明では、上記の熱
可塑性ポリエステル樹脂を単独で、または2種以上混合
して用いてもよい。
本発明で用いる(B)シラン変性共重合体は、α,β
−不飽和カルボン酸エステル含有量が2〜22モル%、好
ましくは4〜20モル%のエチレン−α,β−不飽和カル
ボン酸エステル共重合体に、不飽和シラン化合物を0.01
〜8重量%、好ましくは0.1〜4重量%をグラフト重合
したものである。
−不飽和カルボン酸エステル含有量が2〜22モル%、好
ましくは4〜20モル%のエチレン−α,β−不飽和カル
ボン酸エステル共重合体に、不飽和シラン化合物を0.01
〜8重量%、好ましくは0.1〜4重量%をグラフト重合
したものである。
共重合体を構成するα,β−不飽和カルボン酸エステ
ルとしては、アクリル酸またはメタクリル酸のエステル
が好適であり、具体的にはアクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸t−ブチル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸イソブチル等を代表例としてあげることができ
る。共重合体中、これらエステルが2種以上用いられて
もよく、あるいは少量であれば他の単量体が共重合され
ていてもよい。共重合体中のエステル含有量は組成物の
耐衝撃改良効果を勘案すると、前記のような範囲とする
のが好ましい。
ルとしては、アクリル酸またはメタクリル酸のエステル
が好適であり、具体的にはアクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸t−ブチル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸イソブチル等を代表例としてあげることができ
る。共重合体中、これらエステルが2種以上用いられて
もよく、あるいは少量であれば他の単量体が共重合され
ていてもよい。共重合体中のエステル含有量は組成物の
耐衝撃改良効果を勘案すると、前記のような範囲とする
のが好ましい。
シラン変性共重合体の製造原料となる前記エチレン・
α,β−不飽和カルボン酸エステル共重合体として、メ
ルトフローレート(JIS-K-6760,190℃、2160g)が通常
0.3〜300dg/分、とくに0.5〜200dg/分の範囲のものを使
用するのが好ましい。
α,β−不飽和カルボン酸エステル共重合体として、メ
ルトフローレート(JIS-K-6760,190℃、2160g)が通常
0.3〜300dg/分、とくに0.5〜200dg/分の範囲のものを使
用するのが好ましい。
上記共重合体にグラフトされる不飽和シラン化合物と
しては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、ビニルトリ(β−メトキシエトキシ)シラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルジメチルメト
キシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルメ
チルジメトキシシラン、ビニルジメチルエトキシシラ
ン、等のビニルシラン類、アクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、メタクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン等
のアクリル系シラン類等が挙げられる。特にアクル系シ
ラン類を用いたシラン変性共重合体は保存安定性に優れ
る。
しては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、ビニルトリ(β−メトキシエトキシ)シラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルジメチルメト
キシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルメ
チルジメトキシシラン、ビニルジメチルエトキシシラ
ン、等のビニルシラン類、アクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、メタクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン等
のアクリル系シラン類等が挙げられる。特にアクル系シ
ラン類を用いたシラン変性共重合体は保存安定性に優れ
る。
エチレン−α,β−不飽和カルボン酸エステル共重合
体への不飽和シラン化合物の好適なグラフト量は、その
種類によっても若干異なるが、組成物の耐衝撃性改善効
果や色調等を考慮すると、0.01〜8重量%、とくに0.1
〜4重量%である。これらのグラフト方法はすでに知ら
れているように、代表的には過酸化物のようなラジカル
開始剤を用い適当な溶媒中であるいは押出機等を用いる
溶融法で行うことができる。このような方法で得られる
シラン変性共重合体として好適なものは、メルトフロー
レートが0.01〜200dg/分、とくに0.1〜50dg/分のもので
ある。かかるメルトフローレートのものを得るために
は、グラフト重合における反応条件、例えばラジカル開
始剤の種類、量、反応温度、圧力、時間等を適宜選択す
ればよい。
体への不飽和シラン化合物の好適なグラフト量は、その
種類によっても若干異なるが、組成物の耐衝撃性改善効
果や色調等を考慮すると、0.01〜8重量%、とくに0.1
〜4重量%である。これらのグラフト方法はすでに知ら
れているように、代表的には過酸化物のようなラジカル
開始剤を用い適当な溶媒中であるいは押出機等を用いる
溶融法で行うことができる。このような方法で得られる
シラン変性共重合体として好適なものは、メルトフロー
レートが0.01〜200dg/分、とくに0.1〜50dg/分のもので
ある。かかるメルトフローレートのものを得るために
は、グラフト重合における反応条件、例えばラジカル開
始剤の種類、量、反応温度、圧力、時間等を適宜選択す
ればよい。
(A)(B)成分の配合割合は、(A)成分が60〜99
重量部に対して(B)成分が40〜1重量部、好ましくは
(A)成分80〜99重量部に対して(B)成分20〜1重量
部である。
重量部に対して(B)成分が40〜1重量部、好ましくは
(A)成分80〜99重量部に対して(B)成分20〜1重量
部である。
(B)成分がこれより少ないと耐衝撃性の改良効果が
認められない。また、(B)成分がこれ以上多くなると
本来ポリエステル樹脂が有する剛性、耐熱性等が損なわ
れる。
認められない。また、(B)成分がこれ以上多くなると
本来ポリエステル樹脂が有する剛性、耐熱性等が損なわ
れる。
本発明の組成物は、前記(A)(B)成分を同時に、
あるいは任意の順序で溶融し混合することができる。一
般には単軸押出機、2軸押出機、ニーダー等を用い、24
0〜310℃程度で溶融混練するのがよい。
あるいは任意の順序で溶融し混合することができる。一
般には単軸押出機、2軸押出機、ニーダー等を用い、24
0〜310℃程度で溶融混練するのがよい。
本発明の組成物に、更にエチレン−アクリル酸エチル
共重合体、エチレン−アクリル酸イソブチル共重合体、
エチレン−アクリル酸n−ブチル共重合体、エチレン−
メタクリル酸メチル共重合体等のエチレン−α,β−不
飽和カルボン酸エステル共重合体あるいは、エチレン−
メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合
体、エチレン−メタクリル酸−アクリル酸イソブチル共
重合体、エチレン−メタクリル酸−アクリル酸n−ブチ
ル共重合体の2元及び3元のエチレン−α,β不飽和カ
ルボン酸系共重合体等の他のオレフィン系樹脂を物性が
損なわれない程度に添加することができる。
共重合体、エチレン−アクリル酸イソブチル共重合体、
エチレン−アクリル酸n−ブチル共重合体、エチレン−
メタクリル酸メチル共重合体等のエチレン−α,β−不
飽和カルボン酸エステル共重合体あるいは、エチレン−
メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合
体、エチレン−メタクリル酸−アクリル酸イソブチル共
重合体、エチレン−メタクリル酸−アクリル酸n−ブチ
ル共重合体の2元及び3元のエチレン−α,β不飽和カ
ルボン酸系共重合体等の他のオレフィン系樹脂を物性が
損なわれない程度に添加することができる。
また本発明の組成物に、要求物性によって無機質充填
剤を任意に添加することができる。無機質充填剤として
は、ガラス繊維、炭素繊維、アルミニウム繊維、しんち
ゅう繊維、アルミニウム粉、亜鉛粉、シリカ、アルミ
ナ、シリカ−アルミナ、亜鉛華、炭酸カルシウム、炭酸
バリウム、硫酸アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カル
シウム、カオリン、タルク、雲母、ベンナイト、硅ソウ
土、硅砂、石英粉、カーボンブラック、ガラス粉等があ
げられる。
剤を任意に添加することができる。無機質充填剤として
は、ガラス繊維、炭素繊維、アルミニウム繊維、しんち
ゅう繊維、アルミニウム粉、亜鉛粉、シリカ、アルミ
ナ、シリカ−アルミナ、亜鉛華、炭酸カルシウム、炭酸
バリウム、硫酸アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カル
シウム、カオリン、タルク、雲母、ベンナイト、硅ソウ
土、硅砂、石英粉、カーボンブラック、ガラス粉等があ
げられる。
最も用いられるのはガラス繊維であり、組成物の耐熱
性、寸法安定性、摩耗性等を向上することができる。添
加量は樹脂成分〔(A)+(B)〕100重量部に対して
5〜100重量部、好ましくは10〜60重量部である。
性、寸法安定性、摩耗性等を向上することができる。添
加量は樹脂成分〔(A)+(B)〕100重量部に対して
5〜100重量部、好ましくは10〜60重量部である。
本発明のポリエステル樹脂組成物中にはシラン成分が
含まれていることから、無機質充填剤との親和性が良好
であり、本発明組成物は強化プラスチック用材料として
も有用である。
含まれていることから、無機質充填剤との親和性が良好
であり、本発明組成物は強化プラスチック用材料として
も有用である。
本発明の組成物にはまた、酸化防止剤、耐候安定剤、
滑剤、帯電防止剤、有機又は無機の顔料、難燃剤、難燃
助剤等が添加されてもよい。
滑剤、帯電防止剤、有機又は無機の顔料、難燃剤、難燃
助剤等が添加されてもよい。
本発明の組成物は、押出成形、射出成形、ブロー成形
等の各種成形法によって種々の成形品とすることができ
る。
等の各種成形法によって種々の成形品とすることができ
る。
例えば、コネクター、コンピュータ部品、チューナ
ー、エアコン部品等の電気部品、あるいはカーヒーター
ファン、インスツルメントパネル、バンパー、ホイール
カバー等の自動車部品等多くの用途へ使用することがで
きる。
ー、エアコン部品等の電気部品、あるいはカーヒーター
ファン、インスツルメントパネル、バンパー、ホイール
カバー等の自動車部品等多くの用途へ使用することがで
きる。
[実施例] 製造例1(シラン変性共重合体の調製) 単軸押出機中、220℃の温度下で、ラジカル開始剤と
して2,5−ジメチル−2,5ビス(t−ブチルパーオキシ)
ヘキサン0.2部を使用し、エチレン−アクリル酸エチル
共重合体(アクリル酸エチル含有量13.0モル%、MFR=2
5g/分、以下共重合体という)100重量部にγ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン0.2重量部をグラ
フト重合させた。
して2,5−ジメチル−2,5ビス(t−ブチルパーオキシ)
ヘキサン0.2部を使用し、エチレン−アクリル酸エチル
共重合体(アクリル酸エチル含有量13.0モル%、MFR=2
5g/分、以下共重合体という)100重量部にγ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン0.2重量部をグラ
フト重合させた。
製造例2(シラン変性共重合体の調製) 単軸押出機中、220℃の温度下で、ラジカル開始剤と
して2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−プチルパーオキ
シ)ヘキサン0.2部を使用して、製造例1で用いたと同
じ共重合体100重量部にγ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン1.5重量部をグラフト重合させた。
して2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−プチルパーオキ
シ)ヘキサン0.2部を使用して、製造例1で用いたと同
じ共重合体100重量部にγ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン1.5重量部をグラフト重合させた。
上記各製造例における原料共重合体と、得られたシラ
ン変性共重合体、および実施例に用いたポリブチレンテ
レフタレートの性状を表1に示す。
ン変性共重合体、および実施例に用いたポリブチレンテ
レフタレートの性状を表1に示す。
実施例1 表1のポリブチレンテレフタレート90重量部と製造
例1で得られたシラン変性共重合体10重量部とを2軸
押出機を用いて260℃で混練し、ポリブチレンテレフタ
レート樹脂組成物を得た。得られた組成物の物性を測定
する為に、射出成形(成形温度250℃金型温度80℃)に
て測定用の試片作製を行った。これらの試片を用いて曲
げ弾性率及びIZOD衝撃強度の評価を行った。結果を表2
に示す。
例1で得られたシラン変性共重合体10重量部とを2軸
押出機を用いて260℃で混練し、ポリブチレンテレフタ
レート樹脂組成物を得た。得られた組成物の物性を測定
する為に、射出成形(成形温度250℃金型温度80℃)に
て測定用の試片作製を行った。これらの試片を用いて曲
げ弾性率及びIZOD衝撃強度の評価を行った。結果を表2
に示す。
なお各実施例および比較例における物性の測定は下記
に示す方法で行なった。
に示す方法で行なった。
○MFR(メルトフローレート) JIS-K-6760 温度190℃、荷重2160g ○曲げ弾性率 ASTM-D-790 250℃で射出成形した試片を用いた ○IZOD衝撃強度 ASTM-D-256 250℃で射出成形したIZOD試片(厚み5.0mm)に後ほど
切削でVノッチを入れたものを測定試片とした。
切削でVノッチを入れたものを測定試片とした。
測定温度23℃ ○折り曲げによる層状剥離性の評価 250℃で射出成形して作った角板(150×80×2mm)を
シャープなU字形に1回折り曲げて層状に剥離(シワ)
が発生するかどうか観察し評価した。
シャープなU字形に1回折り曲げて層状に剥離(シワ)
が発生するかどうか観察し評価した。
実施例2〜3 ポリブチレンテレフタレートに配合するシラン変性重
合体の種類および配合量を変え、実施例−1と同様な方
法にて樹脂組成物を調整し、その物性を評価した。結果
を表−2に示す。
合体の種類および配合量を変え、実施例−1と同様な方
法にて樹脂組成物を調整し、その物性を評価した。結果
を表−2に示す。
比較例1〜3 ポリブチレンテレフタレート単独、および未変性エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体をポリブチレンテレフ
タレートに配合した樹脂組成物について、実施例1と同
様の方法で物性を評価した。結果を表−2に示す。
レン−アクリル酸エチル共重合体をポリブチレンテレフ
タレートに配合した樹脂組成物について、実施例1と同
様の方法で物性を評価した。結果を表−2に示す。
[発明の効果] 本発明によれば、ポリエステル樹脂の特性を損なうこ
となく、ポリエステル樹脂に比べて耐衝撃性が格段に優
れ、しかも層状剥離等の欠点もない、エンジニアリング
樹脂として有用なポリエステル樹脂組成物が得られる。
となく、ポリエステル樹脂に比べて耐衝撃性が格段に優
れ、しかも層状剥離等の欠点もない、エンジニアリング
樹脂として有用なポリエステル樹脂組成物が得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)熱可塑性ポリエステル60〜99重量部 及び (B)α,β−不飽和カルボン酸エステル含有量が2〜
22モル%であるエチレン・α,β−不飽和カルボン酸エ
ステル共重合体に、不飽和シラン化合物を0.01〜8重量
%の割合でグラフト重合させてなるシラン変性共重合体
1〜40重量部 とからなるポリエステル樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10339989A JP2783588B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | ポリエステル樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10339989A JP2783588B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | ポリエステル樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02283756A JPH02283756A (ja) | 1990-11-21 |
JP2783588B2 true JP2783588B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=14352980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10339989A Expired - Fee Related JP2783588B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | ポリエステル樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2783588B2 (ja) |
-
1989
- 1989-04-25 JP JP10339989A patent/JP2783588B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02283756A (ja) | 1990-11-21 |
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