JP2782978B2 - アイロン装置 - Google Patents

アイロン装置

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JP2782978B2
JP2782978B2 JP3131356A JP13135691A JP2782978B2 JP 2782978 B2 JP2782978 B2 JP 2782978B2 JP 3131356 A JP3131356 A JP 3131356A JP 13135691 A JP13135691 A JP 13135691A JP 2782978 B2 JP2782978 B2 JP 2782978B2
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清一 中田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衣類等のしわ伸ばしを行
うアイロン本体をスタンドに載置することにより、同ア
イロン本体のタンクに水が自動的に供給されるアイロン
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアイロン装置は、例えば
特開昭58−29498号公報に示されているような構
成を採っており、具体的には図3のような構造になって
いた。すなわち、スタンド1に貯水タンク2と載置部3
を設け、上記載置部3にアイロン本体4を載置すること
によって、同アイロン本体4内に水が供給されるように
なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
造のものでは、アイロン本体4をスタンド1に載置する
場合、アイロン本体4の後部に設けた注水口5を、前記
スタンド1の載置部3上に突出させた給水口6と嵌合す
るように合致させなければならないため、使用勝手が悪
いという問題があった。
【0004】つまり、アイロンがけ作業は、衣類をプレ
スしてしわ伸ばしを行うためにアイロン本体4を手に持
って動かす動作と、アイロンを置いて衣類を整える動作
が繰り返し行われるものであり、上記のアイロン本体4
を動かす動作と、置く動作は頻繁に行われるものであ
る。したがって、従来のようにアイロン本体4を置くた
びに、注水口5が給水口6と嵌合するように十分な注意
をはらわなければならず、非常に置きにくいものである
とともに、注水口5がアイロン本体4の後部にあるた
め、この後部を下にして自立状態に置くものでは注水口
5が見えないので一層置きにくいのである。
【0005】また、アイロン本体4を載置しても注水口
5と給水口6が接続されず、水がアイロン本体4に供給
されないという問題もあった。
【0006】そこで、本発明はアイロン本体とスタンド
との水路の接続が簡単かつ確実に行えるようにした使い
勝手のよいアイロン装置を得ることを目的としている。
【0007】そして、上記目的を達成するために本発明
は、ヒータによって加熱されるベース、このベースに形
成した気化室、この気化室に連結したタンク、このタン
クに連通させた水の導入口、この導入口を開閉する弁装
置、前記ヒータ回路に接続された給電ピンを有するアイ
ロン本体と、このアイロン本体を載置する載置部、前記
導入口と対向した位置に設けられた給水口、この給水口
を開閉する給水弁装置、前記タンクに供給する水を貯え
る貯水タンク、この貯水タンクから前記給水弁装置に送
水する給水装置、前記給電ピンに対向して設けた給電端
子を有するスタンドとを具備し、前記アイロン本体のス
タンドへの載置時には、アイロン本体の前記弁装置が先
に開き、次にスタンド側の前記給水弁装置が開いて前
貯水タンク内の水を前記タンクに供給し、逆に前記アイ
ロン本体をスタンドから取り外す時には、スタンド側の
前記給水弁装置が先に閉まり、次にアイロン本体の前記
弁装置が閉じるように構成するとともに、前記給水弁装
置は、シール用のパッキングを前記弁装置側へ突出する
ように筒状に形成し、前記弁装置の先端部を前記パッキ
ングの端面に押し付けて前記給水弁装置に結合させるよ
うにしたものである。
【0008】
【作用】本発明のアイロン装置は、上記構成により、ア
イロン本体をスタンドに載置する時、弁装置の先端がパ
ッキングに付勢しシールされて、スタンド側の給水弁装
置が最後に開くために、作業者がゆっくりと載置した場
合でも接続部から水漏れすることがなくなる。
【0009】また、逆にアイロン本体をスタンドから取
り外す時初めにスタンド側の給水弁装置が閉じるため
に、給水中であっても接続部から水漏れすることがな
く、作業者はアイロン本体の着脱のタイミングや速さに
特別な注意を払わなくともよく、給電のために、使用中
にアイロン本体をスタンドに載置することによって、ヒ
ータ回路への通電と同時にタンクへの水の供給を同時に
行うことができ、使い勝手のよいアイロン装置が実現で
きるのである。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづ
いて説明する。図1および図2において、10はアイロ
ン本体で、蓋体11で覆われた気化室12を形成したベ
ース13、このベース13を加熱するヒータ14、前記
ベース13の温度を検知するサーミスタ等の温度検知手
段15、前記気化室12に導水路16を介して連結した
タンク17、このタンク17に水を供給するための導入
口18、この導入口18を開閉する弁装置19、前記温
度検知手段15の出力信号を処理し信号端子20に出力
する複数の電子部品により構成された温度信号処理手段
21、前記ヒータ14に接続された給電ピン22を有し
ている。
【0011】23はスタンドで、アイロン本体10の信
号端子20及び給電ピン22と各々接続される複数の給
電端子24、前記アイロン本体10の弁装置19と接続
される給水弁装置25、水を貯える貯水タンク26、こ
の貯水タンク26に貯えられた水を前記給水弁装置2
5、弁装置19を介して前記タンクに供給するためのポ
ンプ等で構成された給水装置27、前記温度信号処理手
段21の出力信号を受けて前記ヒータ14への通電及び
前記給水装置27の駆動を制御する複数の電子部品によ
り構成された制御手段28、前記ベース13を任意の温
度に設定するための温度設定手段29、設定された温度
の状態をLED等で表示する設定温度表示手段30、前
記アイロン本体10を前記ベースを下方にして傾斜載置
する載置部31を有している。
【0012】ここで前記した弁装置19、給水弁装置2
5について詳述する。弁装置19は前記導入口18を有
した水路A33、この水路A33内を遊動自在に配置し
たボールA34、前記導入口32を前記ボールA34に
よって閉塞するよう付勢するスプリングA35、前記ボ
ールA34を付勢位置から所定距離のみ移動に規制する
ための規制軸36によって構成されている。
【0013】一方、給水弁装置25は前記水路A33と
の接続時にシール結合をするためのパッキング37、給
水口38と小口39を有する水路B40、この水路B4
0内を遊動自在に配置したボールB41、前記小口39
を前記ボールB41によって閉塞するよう付勢するスプ
リングB42、開閉軸43、この開閉軸43を可動自在
に保持する軸ガイド44、前記開閉軸43を前方へ付勢
している開閉軸バネ45によって構成されている。
【0014】前記開閉軸43の外径は、前記水路B40
の小口39の内径に対して細く、小口39内を遊動可能
に構成されている。この構成において、アイロン本体1
0がスタンド23より取り外されているときは、前述の
ように、水路A33の導入口18はボールA34によっ
て塞がれている。また同様に、水路B40の小口39も
ボールB41によって塞がれている。
【0015】ここで、アイロン本体10をスタンド23
の載置部31に載せると、初め弁装置19の先端がパッ
キング37に付勢しシールされる。次に開閉軸43の先
端がボールA34に当たると、スプリングA35の付勢
力よりも開閉軸バネ45の付勢力が勝っているために開
閉軸45は動かずにボールA34が押され規制軸36の
先端に当たるまで動く。この状態でアイロン本体10側
の弁装置19は完全に開いた状態となるが、スタンド2
3側の給水弁装置25はまだ開いていない。
【0016】次に開閉軸43がアイロン10側の規制軸
36およびボールA34に押されて摺動しはじめ、やが
て開閉軸43の他端がボールB41に当たり、ボールB
41が押される。さらに所定距離進んだところでスタン
ド23側のボールB41が完全に開き水路が形成され
る。
【0017】逆にアイロン本体10をスタンド23の載
置部31から取り外す時には前述の逆の過程をたどり、
初めにスタンド23側の給水弁装置が閉じ、次にアイロ
ン本体10側の弁装置10が閉じ、最後に互いのシール
が解かれる順序である。以上の動作を実現することによ
り、たとえ作業者がゆっくりと載置し完全に接続が完了
する前に給水がを開始しても、またあるいは給水中にア
イロン本体10をゆっくり取り外しても、スタンド23
側のボールB41が水路を閉鎖するために水漏れするこ
とがなく、極めて実用的な構造である。
【0018】上記構成において、次にその動作を説明す
る。まず、アイロンがけを行うには、アイロン本体10
をスタンド23の載置部31に載置し電源を投入し、ス
タンド23の温度設定手段29を操作して前記ベース1
3を任意の温度に設定すると、前記温度検知手段15の
出力に応じて温度信号処理手段21が信号端子20を介
して制御手段28に信号を出力する。この信号に応じて
ヒータ14への通電が給電ピン22、給電端子24を介
して行われベース13は設定された温度まで上昇する。
【0019】さらに、電源投入によって前記制御手段2
8が動作を開始すると同時に前記給水装置27が駆動さ
れる。前述のようにアイロン本体10がスタンド23に
載置されている場合、弁装置19、給水弁装置25の水
路は開状態になっているため、貯水タンク26内の水は
給水装置27、給水弁装置25、弁装置19、導入口1
8を通じてタンク17に送られる。
【0020】ここで、アイロン本体10を載置部31か
ら取り外してアイロンかけを行なうと、タンク17内の
水は、導水路16を通じて気化室12に送られ、この気
化室12内で気化しスチームとしてベース13底面より
噴出する。このとき、前記給水装置27は駆動状態にあ
るが、前述のようにボールB41によって水路が塞がれ
ているため、水は給水口38より流出することはない。
【0021】次に、アイロン本体10を傾斜した載置部
31に載置すると、信号端子20、給電ピン22が給電
端子24と接続され、さらに弁装置19、給水装置25
も同様に接続されるため、前述のように、ヒータ14へ
の通電、及びタンク26への給水がおこなわれるのであ
る。
【0022】従って、前記した傾斜した載置部31にア
イロン本体10を載置するだけで水路の接続が確実に行
われるため、水路の接続状態に注意をはらわなくともよ
く、またアイロン本体10を自立状態に置くことも必要
としないため、非常に使い勝手が向上するものである。
さらに、スタンド23に載置している間にヒータ14へ
の通電加熱を行うコードレスアイロンであるため、アイ
ロンかけ途中のコードの絡みつき等も無く、スタンド2
3への載置動作も容易に行え、より使い勝手が向上する
ものである。
【0023】なお、上記実施例においてはポンプ等の給
水装置によって貯水タンク内の水をアイロン本体内のタ
ンクに供給する例を示したが、貯水タンクとアイロン本
体内タンクの水頭差を利用した供給方法でもよく、要は
アイロン本体をスタンドに載置したときに水路が構成さ
れ、水が供給できるものであればよい。
【0024】また、上記実施例においては給水弁装置内
に開閉軸バネ45によって開閉軸43を付勢したが、開
閉軸バネ45を廃止し、代わりにスプリングB42の付
勢力をスプリングAの付勢力よりも大きくすることで開
閉軸43を付勢しても同じ効果がある。
【0025】
【効果】以上のように本発明のアイロン装置は、ヒータ
によって加熱されるベース、このベースに形成した気化
室、この気化室に連結したタンク、このタンクに連通さ
せた水の導入口、この導入口を開閉する弁装置、前記ヒ
ータ回路に接続された給電ピンを有するアイロン本体
と、このアイロン本体を載置する載置部、前記導入口と
対向した位置に設けられた給水口、この給水口を開閉す
る給水弁装置、前記タンクに供給する水を貯える貯水タ
ンク、この貯水タンクから前記給水弁装置に送水する給
水装置、前記給電ピンに対向して設けた給電端子を有す
るスタンドとを具備し、前記アイロン本体のスタンドへ
の載置時には、アイロン本体の前記弁装置が先に開き、
次にスタンド側の前記給水弁装置が開いて前記貯水タン
ク内の水を前記タンクに供給し、逆に前記アイロン本体
をスタンドから取り外す時には、スタンド側の前記給水
弁装置が先に閉まり、次にアイロン本体の前記弁装置が
閉じるように構成するとともに、前記給水弁装置は、シ
ール用のパッキングを前記弁装置側へ突出するように筒
状に形成し、前記弁装置の先端部を前記パッキングの端
面に押し付けて前記給水弁装置に結合させるようにした
から、アイロンがけ作業中の頻繁なアイロン本体のスタ
ンドへの載置時、およびスタンドからアイロン本体を離
脱する時に、給水弁装置と弁装置の接続部からの水漏れ
を確実に防止することができるとともに、アイロン本体
をスタンドへ載置する時の操作性をよくして、使い勝手
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示したアイロン装置の要部
断面図
【図2】(a)は同アイロン装置の弁装置と給水弁装置
が切り離された状態を示す拡大断面図 (b)は同アイロン装置の弁装置と給水弁装置が接続さ
れた状態を示した拡大断面図
【図3】従来のアイロン装置を示した要部断面図
【符号の説明】
10 アイロン本体 12 気化室 13 ベース 14 ヒータ 17 タンク 18 導入口 19 弁装置 22 給電ピン 23 スタンド 24 給電端子 25 給水弁装置 26 貯水タンク 27 給水装置 31 載置部 38 給水口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 政雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−10900(JP,U) 実開 昭62−30092(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06F 75/12 - 75/14,75/40 D06F 79/00 - 79/02 F16L 37/28,29/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータによって加熱されるベース、この
    ベースに形成した気化室、この気化室に連結したタン
    ク、このタンクに連通させた水の導入口、この導入口を
    開閉する弁装置、前記ヒータ回路に接続された給電ピン
    を有するアイロン本体と、このアイロン本体を載置する
    載置部、前記導入口と対向した位置に設けられた給水
    口、この給水口を開閉する給水弁装置、前記タンクに供
    給する水を貯える貯水タンク、この貯水タンクから前記
    給水弁装置に送水する給水装置、前記給電ピンに対向し
    て設けた給電端子を有するスタンドとを具備し、前記ア
    イロン本体のスタンドへの載置時には、アイロン本体の
    前記弁装置が先に開き、次にスタンド側の前記給水弁装
    置が開いて前記貯水タンク内の水を前記タンクに供給
    し、逆に記アイロン本体をスタンドから取り外す時に
    は、スタンド側の前記給水弁装置が先に閉まり、次にア
    イロン本体の前記弁装置が閉じるように構成するととも
    に、前記給水弁装置は、シール用のパッキングを前記弁
    装置側へ突出するように筒状に形成し、前記弁装置の先
    端部を前記パッキングの端面に押し付けて前記給水弁装
    置に結合させるようにしたアイロン装置。
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JPH0729996Y2 (ja) * 1989-06-13 1995-07-12 東芝ホームテクノ株式会社 コードレススチームアイロン

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