JP2781994B2 - 皮膜形成性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

皮膜形成性オルガノポリシロキサン組成物

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JP2781994B2 JP1198840A JP19884089A JP2781994B2 JP 2781994 B2 JP2781994 B2 JP 2781994B2 JP 1198840 A JP1198840 A JP 1198840A JP 19884089 A JP19884089 A JP 19884089A JP 2781994 B2 JP2781994 B2 JP 2781994B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、各種ゴム材料の表面に優れた離型性および
潤滑性を付与するための皮膜形成性オルガノポリシロキ
サン組成物に関する。
[従来の技術とその問題点] 各種ゴム材料の表面に離型性および潤滑性を付与する
方法として、その表面に離型性、潤滑性に優れたシリコ
ーン系オイルやフッ素系オイルを塗布する方法、その表
面に離型性、潤滑性を有するシリコーンレジンを塗布し
硬化させる方法が知られる。
しかし、離型性、潤滑性に優れたオイルを塗布する方
法は、塗布されたオイルが、経時的に表面から失われ、
その効力が次第に低下するという欠点があった。また離
型性、潤滑性を有するシリコーンレジンを塗布し硬化さ
せる方法は、硬化したレジン皮膜がゴム材料の伸びに追
随できないものであり、これを適用したゴム材料は、伸
縮折り曲げ時に表面にクラックが発生し易く離型性や潤
滑性が失われると共に、外観の上からも好ましくないと
いう欠点を有しており、長期間の使用に耐えられないも
のであった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らは、これら従来の欠点を解消するため鋭意
検討した結果、特定のオルガノポリシロキサン組成物を
ゴム材料表面に塗布し、硬化させれば上記問題点は大幅
に解消されることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の目的は、自己架橋してゴム弾性の
ある硬化皮膜を形成すると同時に各種ゴム材料によく接
着し、その表面に優れた離型性と潤滑性を付与すること
のできる皮膜形成性オルガノポリシロキサン組成物を提
供することにある。
[課題を解決するための手段とその作用] 本発明は、 (イ)RXSiO(4−x)/2単位(式中、Rは1価炭化水
素基、Xは平均1.0〜1.3である。)からなるレジン状オ
ルガノポリシロキサン10〜80重量%、R1SiR2 yO
(3−y)/2単位(式中、Yは平均1.8〜2.0であり、R1
は1価炭化水素基であり、R2はケイ素原子結合加水分解
性の官能基)末端封鎖シロキサン単位2〜30重量%およ
びR3 2SiO単位(式中、R3は1価炭化水素基であり、その
内、80モル%以上はメチル基である。)からなる直鎖状
オルガノポリシロキサン10〜80重量%からなる、ブロッ
ク共重合オルガノポリシロキサン50〜90重量%、 (ロ)一般式、 (式中、R4,R5,R6は1価炭化水素基であり、aは0また
は1である。)もしくは一般式、R4 aSi(OR54-a(式
中、R4,R5およびaは前記と同じである。)で示される
オルガノシランまたはこれらの部分加水分解物2〜50重
量%、 (ハ)分子末端に水素基もしくはアルコキシ基を有する
ジオルガノポリシロキサン 0.1〜10重量%、 (ニ)無機質もしくは有機質微粉末 0〜10重量%、 (ホ)縮合反応用触媒 0.1〜10重量%、 および (ヘ)有機溶媒 任意量 からなることを特徴とする、各種ゴム材料の表面に離型
性および潤滑性を付与するための皮膜形成性オルガノポ
リシロキサン組成物に関する。
これを説明すると、本発明に使用される(イ)成分の
オルガノポリシロキサンは本発明の主成分であり、RXSi
O(4−x)/2単位(式中、Rはメチル基,エチル基,
プロピル基等のアルキル基;フェニル基等のアリール基
で例示される1価炭化水素基であり、Xは平均1.0〜1.3
である。)からなるレジン状オルガノポリシロキサン10
〜80重量%、R1SiR2 yO(3−y)/2単位(式中、Yは平
均1.8〜2.0であり、R1はメチル基,エチル基,プロピル
基等のアルキル基;フェニル基等のアリール基で例示さ
れる1価炭化水素基、R2はメトキシ基,エトキシ基,プ
ロポキシ基等のアルコキシ基;メチルエチルケトオキシ
ム基等のオキシム基;アセトキシ基で例示される加水分
解性の官能基である。)末端封鎖シロキサン単位2〜30
重量%およびR3 2SiO単位(式中、R3はメチル基,エチル
基,プロピル基等のアルキル基;フェニル基等のアリー
ル基で例示される1価炭化水素基であり、その内、80モ
ル%以上はメチル基である。)からなる直鎖状オルガノ
ポリシロキサン10〜80重量%からなる、ブロック共重合
オルガノポリシロキサンである。
このようなオルガノポリシロキサンとしては、例え
ば、φSiO(OCH33,φSiO(OC2H5等のフェニルト
リアルコキシシランの加水分解縮合物と分子鎖両末端に
シラノール基もしくはアルコキシ基を有するジメチルポ
リシロキサンとを縮合反応して得られるブロック共重合
体であるオルガノポリシロキサン、CH3Si(OCH33,CH3
Si(OC2H5等のメチルトリアルコキシシランの加水
分解縮合物と分子鎖両末端にシラノール基もしくはアル
コキシ基を有するジメチルポリシロキサンを縮合反応し
て得られるブロック共重合体であるオルガノポリシロキ
サン等が挙げられる。
これらのオルガノポリシロキサンを製造するに際し
て、上記オルガノシラン類の加水分解縮合反応はトルエ
ン、キシレン等の非極性溶媒中で必要量の水を加え徐々
に進行させることが好ましい。また縮合反応によるブロ
ック共重合体の製造に際しては、触媒として塩酸、もし
くはオクチル酸、ナフテン酸等の金属塩が用いられる。
更に、ケイ素原子結合加水分解性の官能基の導入に際し
ては、上記アルコキシシランの部分加水分解による残留
アルコキシ基を利用してもよいし、縮合反応時に加水分
解性シランを加え末端封鎖反応を行ってもよい。
本発明に使用される(ロ)成分のオルガノシランは、
上記(イ)成分のオルガノポリシロキサンの架橋剤であ
り、本発明組成物を各種ゴム材料と接着させるために必
要な成分であり、これは上式中、R4,R5およびR6はメチ
ル基,エチル基,プロピル基等のアルキル基;ビニル
基,アリル基等のアルケニル基で例示される1価炭化水
素基である。このようなオルガノシランとしては、例え
ば、メチル−トリス(メチルエチルケトオキシム)シラ
ン、ビニル−トリス(メチルエチルケトオキシム)シラ
ン等で例示されるオキシム基を有するオルガノシラン;
メチルトリメトキシシラン,メチルトリエトキシシラ
ン,ビニルトリメトキシシラン等で例示されるアルコキ
シ基を有するオルガノシランが挙げられる。また、これ
らのシランに必要量の水を加え反応せしめた部分縮合物
も架橋剤成分として使用することが出来る。
本成分の配合量は(イ)成分50〜90重量%に対し2〜
50重量%の範囲であり、好ましくは5〜40重量%の範囲
である。これは2重量%以下では本発明組成物の架橋が
不十分となり、また50重量%を越えると硬化皮膜が固
く、かつ、もろくなり、ゴム材料の伸びに追随できなく
なるからである。
本発明に使用される(ハ)成分のジオルガノポリシロ
キサンは、本発明組成物に離型性、潤滑性を付与するた
めの成分である。このジオルガノシロキサンは(イ)成
分および/または(ロ)成分と反応するためには、分子
末端に水酸基またはメトキシ基,エトキシ基,プロポキ
シ基等で例示されるアルコキシ基を有することが必要で
ある。また、このジオルガノシロキサンの主鎖はジメチ
ルシロキサンが一般的であり、このメチル基の一部をエ
チル基,プロピル基などのアルキル基で置換したもの、
フェニル基,スチリル基等の芳香族系炭化水素基で置換
したもの、エポキシ基やアミノ基などの反応性官能基を
有する置換基で置換したものであってもよい。
このようなジオルガノポリシロキサンとしては、例え
ば分子鎖両末端がジメチルヒドロキシシロキシ基で封鎖
されたジメチルポリシロキサン,分子鎖両末端がジメチ
ルヒドロキシシロキシ基で封鎖されたメチルシロキサン
・メチルフェニルシロキサン共重合体,分子鎖片末端が
ジメチルヒドロキシシロキシ基で封鎖されており、もう
一方の分子鎖片末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され
たジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端がジメチルメ
トキシシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサ
ン,分子鎖両末端がジメチルメトキシシロキシ基で封鎖
されたジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン
共重合体等が挙げられる。
本成分の配合量は(イ)成分の50〜90重量%に対し
て、0.1〜10重量%であり、好ましくは0.1〜5重量%で
ある。
本発明に使用される(ニ)成分の縮合反応用触媒は、
本発明組成物の硬化を促進する働きをする。このような
縮合反応触媒としては、例えば、ジブチル錫ジアセテー
ト,ジブチル錫ジラウレート,ジオクチル錫ジラウレー
ト,ジブチル錫ジオクトエート,ナフテン酸亜鉛,ナフ
テン酸コバルト,オクチル酸錫,オクチル酸コバルト,
ジオクチル酸ジイソオクチルメルカプトアセテート,ナ
フテン酸ジルコニウム,オクチル酸ジルコニウム,テト
ラブチルオルソチタネート等の有機金属触媒,ジエタノ
ールアミン,トリエタノールアミン等の有機ケイ素化合
物を含まないアミン系触媒が挙げられる。
本成分の配合量は0.1〜10重量%であり、好ましくは
0.3〜5重量%である。
本発明に使用される(ホ)成分の無機もしくは有機微
粉末は、本発明組成物の離型性、潤滑性をさらに高める
ためのものであり、より高い性能を要求された場合、必
要に応じて配合される成分である。この無機もしくは有
機微粉末は形成された硬化皮膜表面に凹凸を与え、これ
に接する物体との接触面積を減少させ離型性、潤滑性を
更に高める作用をなす。粒径としては硬化皮膜に凹凸を
与えることができるものであれば特に限定はしないが、
通常は5μm以下のものが使用される。また材質として
は本発明組成物に用いられる有機溶媒に溶解もしくは膨
潤せず、また長期の保存に関して粒子間の凝集のないも
のが好ましい。このような(ホ)成分としては、タル
ク,シリカ,ベントナイト等で例示される無機微粉末;
ポリエチレン微粉末,フッ素樹脂微粉末,シリコーン樹
脂微粉末等で例示される有機微粉末が挙げられる。
本成分の配合量は(イ)成分の50〜90重量%に対して
0〜10重量%であり、好ましくは0.5〜5重量%であ
る。
本発明に使用される(ヘ)成分は上記(イ)成分〜
(ホ)成分を溶解もしくは分散させ、本発明組成物を各
種ゴム材料表面に均一に塗布し易くするための成分であ
る。このような有機溶媒としては、トルエン,キシレ
ン,ベンゼン等の芳香族炭化水素、n−ヘキサン,n−ヘ
プタン、ゴム揮,工業用ガソリン等の脂肪族炭化水素、
四塩化炭素、1,1,1トリクロルエタン,パークロロエチ
レン等の塩素化炭化水素、メチルエチルケトン,メチル
イソブチルケトン等のケトン系有機溶媒が挙げられる。
本成分の配合量は上記(イ)成分〜(ホ)成分を溶解
もしくは分散させ、各種ゴム材料表面に均一に塗布し易
くするための成分であるので任意量とされるが、通常は
溶媒濃度として40〜90重量%の範囲で使用され、好まし
くは60〜80重量%である。
また、本発明組成物には、必要に応じて上記(イ)成
分〜(ヘ)成分に加えて、染料、顔料等の着色剤を添加
することは、本発明の目的を損わない限り差し支えな
い。
以上のような本発明組成物は、これを各種ゴム材料に
適用することにより、これらのゴム材料表面に耐久性の
ある、剥離性および潤滑性を付与できる。特に本発明組
成物は接着性に優れるので、従来適切な表面コーティン
グ剤のなかったシリコーンゴムやフッ素ゴムにも適用可
能である。尚、本発明組成物をゴム材料に適用する方法
としてはこれをスプレー,刷毛塗り,ディッピング,流
し塗り等の塗布手段で各種ゴム材料の表面に塗布し、そ
のまま放置するか必要に応じて加熱して、乾燥と同時に
硬化せしめることによって、きわめて容易に各種ゴム材
料に適用し得る。
[実施例] 次に本発明を実施例にて説明する。実施例中、「%」
とあるのは「重量%」を示し、粘度は25℃における値を
示す。
また、実施例における離型性は剥離抵抗値として数値
化し、潤滑性は動摩擦係数として数値化した。これらの
測定値は次の方法に従った。
○剥離抵抗 皮膜形成性オルガノポリシロキサン組成物の所定量を
各種ゴム基材表面に塗布し、所定温度の熱風循環式オー
ブン中で、所定時間加熱して硬化皮膜を形成させた後、
その硬化皮膜表面に2kgのローラを用いてポリエステル
製のテープ[日東電工(株)製商品名ポリエステルテー
プ31B4cm幅のもの]を圧着し、そのまま1時間放置して
測定用試料を作成する。
次に、このテープを引張試験機を用いて180度の剥離
角度で剥離速度30cm/分の条件下で引張り、剥離に要す
る力(g)を測定した。
○動摩擦係数 剥離抵抗と同じ方法で各種ゴム基材表面に皮膜形成性
オルガノポリシロキサン組成物の硬化皮膜を形成させ、
その表面に接触体としてのアルミニウム板(5cm×5cm)
を載せ、さらにその上に荷重を載せ、接触体の重量と荷
重の重量の合計が250gとなるように調整した後、この接
触体を水平方向に滑り速度10m/minの速度で引張り、引
張りに要する力を摩擦係数に換算した。
実施例1 フェニルトリメトキシシラン[φSi(OCH3]にこ
れの2倍モルの水とトルエンを加え加水分解してφSiO
3/2単位からなり、メトキシ基とシラノール基を有する
ポリシロキサンレジンの60%トルエン溶液を得た。次に
この溶液23部に、両末端シラノール基を有する粘度70セ
ンチストークスのジメチルポリシロキサン20重量部およ
びメチルトリメトキシシラン10部を加え、トルエン50重
量部で希釈した後、触媒量の塩酸の存在下で縮重合し、
生成する水、メタノールをトルエンと共に反応系外に留
出させた。これに、固形分調整のためトルエンを加え、
不揮発分70%、粘度700センチストークスのメトキシ基
とシラノール基を有し、フェニルポリシロキサンブロッ
クとジメチルポリシロキサンブロックからなるポリシロ
キサン溶液を得た。これをレジンAと呼ぶ。
次いで、レジンA30重量部、メチルトリメトキシシラ
ン10重量部、粘度14000センチストークスの両末端シラ
ノール基含有ジメチルポリシロキサン0.5重量部、ジブ
チル錫ジアセテート0.2重量部およびトルエン59.3重量
部を加えて混合し、皮膜形成性オルガノポリシロキサン
組成物を得た。
この皮膜形成性オルガノポリシロキサン組成物を枠付
きのパネルに流し込み、室温で1日間放置した後、更に
150℃で30分間加熱し厚さ2mmのシート状硬化物を得た。
この硬化物の引張伸びをJIS−K6301に規定する測定方法
に準じて測定したところ、30%であった。
また、この組成物をシリコーンゴムおよびフッ素ゴム
のプレート(7cm×15cm×0.2cm)にスプレーで塗布し、
室温で30分間放置した後、更に100℃で30分間加熱し硬
化皮膜を形成させた。硬化皮膜は指で擦っても基材から
はがれず優れた接着性を示した。またこれらのプレート
を手で折り曲げたが、その表面は白化せず、つやのある
表面状態を保っていた。更にこれら表面の剥離抵抗値と
動摩擦係数を測定したところ第1表に示す結果が得られ
た。比較のため上記において、シリコーンゴムおよびフ
ッ素ゴム自体の剥離抵抗値と動摩擦係数の測定結果を第
1表に併記した。
実施例2 実施例1で得られたレジンA30重量部、メチル−トリ
ス(メチルエチルケトオキシム)シラン10重量部、粘度
80センチストークスの両末端シラノール基含有ジメチル
ポリシロキサン0.5重量部、ジブチル錫ジラウレート0.3
重量部からなる混合物に、n−ヘプタン/メチルエチル
ケトン=4/1(重量比)の混合溶剤を加え100重量部とし
皮膜形成性オルガノポリシロキサン組成物を得た。この
組成物について実施例1と同様にして引張伸びの測定を
行ない、35%の値を得た。この組成物をウレタンゴムお
よびエチレンプロピレンゴム(EPゴム)の表面に流し塗
りし、硬化皮膜を形成させ、その剥離抵抗値と動摩擦係
数を実施例1と同様にして評価し、第2表に示す結果を
得た。
比較のため上記においてウレタンゴムおよびEPゴム自
体の剥離抵抗性と動摩擦係数の測定結果を第2表に併記
した。
実施例3 実施例2で得られた皮膜形成性オルガノポリシロキサ
ン組成物100重量部に、ベントナイト0.5重量部を添加し
皮膜形成性オルガノポリシロキサン組成物を得た。この
組成物について実施例1と同様にして離型性、潤滑性の
評価を行ない第3表に示す結果を得た。
比較例1 金属板に塗布し、150℃で30分間加熱することによ
り、鉛筆硬度2Hの硬さになる溶剤型オルガノポリシロキ
サンレジンを、実施例1と同じシリコーンゴムおよびフ
ッ素ゴムプレートに流し塗りし、室温で30分間放置し更
に150℃で30分間加熱し、硬化皮膜を形成させた。この
プレートを手で折り曲げると、屈曲部にミクロクラック
が発生し、元に戻したときに折り曲げ部が白化してい
た。その他の表面物性も実施例1と同様に評価し、第4
表に示す結果を得た。またこのレジン皮膜単体は非常に
硬く、かつもろいため伸びの測定は行えなかった。
[発明の効果] 本発明の皮膜形成性組成物は、(イ)成分〜(ヘ)成
分からなるので、これを各種ゴム材料に適用すれば自己
架橋してゴム弾性のある硬化皮膜を形成すると同時に各
種ゴム材料によく接着し、その表面に優れた離型性、潤
滑性を付与することができるという特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 107/50 C10M 107/50 // C10N 40:36 50:08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)RXSiO(4−x)/2単位(式中、R
    は1価炭化水素基、Xは平均1.0〜1.3である。)からな
    るレジン状オルガノポリシロキサン10〜80重量%、R1Si
    R2 yO(3−y)/2単位(式中、Yは平均1.8〜2.0であ
    り、R1は1価炭化水素基であり、R2はケイ素原子結合加
    水分解性の官能基)からなる末端封鎖シロキサン単位2
    〜30重量%およびR3 2SiO単位(式中、R3は1価炭化水素
    基であり、その内、80モル%以上はメチル基である。)
    からなる直鎖状オルガノポリシロキサン10〜80重量%か
    らなる、ブロック共重合オルガノポリシロキサン50〜90
    重量%、 (ロ)一般式、 (式中、R4,R5,R6は1価炭化水素基であり、aは0また
    は1である。)もしくは一般式、R4 aSi(OR54-a(式
    中、R4,R5およびaは前記と同じである。)で示される
    オルガノシランまたはこれらの部分加水分解物2〜50重
    量%、 (ハ)分子末端に水酸基もしくはアルコキシ基を有する
    ジオルガノポリシロキサン 0.1〜10重量%、 (ニ)無機質もしくは有機質微粉末 0〜10重量%、 (ホ)縮合反応用触媒 0.1〜10重量%、 および (ヘ)有機溶媒 任意量 からなることを特徴とする、各種ゴム材料の表面に離型
    性および潤滑性を付与するための皮膜形成性オルガノポ
    リシロキサン組成物。
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