JP2780825B2 - 圧力タンク式給水装置の空気補給機構 - Google Patents

圧力タンク式給水装置の空気補給機構

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JP2780825B2 JP1278730A JP27873089A JP2780825B2 JP 2780825 B2 JP2780825 B2 JP 2780825B2 JP 1278730 A JP1278730 A JP 1278730A JP 27873089 A JP27873089 A JP 27873089A JP 2780825 B2 JP2780825 B2 JP 2780825B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、圧力タンク式給水装置において、圧力タン
ク内に空気を補給する空気補給機構に係り、さらに詳し
く述べると、圧力タンク内に空気を過剰に補給させたと
き、その圧力タンク内の水が白濁等しないようにするた
め、圧力タンク内の過剰空気を外部に排出させる機能を
有する空気補給機構に関するものである。
[従来の技術] 圧力タンク式給水装置にあっては、空気補給機構が装
備され、該空気補給機構によって圧力タンク内に空気を
補給し、圧力タンク内の水を所定の圧力で給水末端に送
り込めるようにしている。またその場合、空気が圧力タ
ンクに定期的に補給されると、圧力タンク内の空気が必
要以上に増大し、圧力タンク内の最低液位が予定液位を
下回り、そのため、圧力タンクから送出する水に空気が
混入して白濁したり、給水末端での蛇口から流れる水が
飛散したりして需要者に不快感を与え、しかも圧力タン
ク内に蓄えられる水は逆に少なくなってしまうことか
ら、ポンプの始動頻度が高まり、運転効率が下がってし
まう。
そのため、従来では、例えば特公昭60−25633号公
報,同じく60−54520号公報に示されるように、圧力タ
ンク内の過剰空気を外部に排出させて、需要者に不快感
を与えること等がないようにするものがある。
即ち、特公昭60−25633号公報(第一の従来技術と云
う)のものは、空気補給タンクの頂部と圧力タンクとに
逆止弁を介して空気補給管が設けられると共に、その空
気補給タンク内の上限圧力における空気部が圧力タンク
内の最高水位以上となるように空気補給タンクが設置さ
れ、これにより、圧力タンク内の上限水位と空気補給タ
ンク内の水位とが略同様の位置となり、圧力タンクの空
気圧と空気補給タンク内の補給すべき空気圧とがバラン
スすることにより、圧力タンクに空気が過剰に供給され
るのを防ぐようにしている。
また、特公昭60−54520号公報(第二の従来技術と云
う)のものは、圧力タンクに給水管と空気補給管とで空
気補給タンクが接続され、該給水管の一端が前記圧力タ
ンクの所望する下限水位に接続され、その中央部が給水
管の圧力タンクへの接続箇所より上方に持ち上げて逆U
字形に形成され、該逆U字形の頂部が前記圧力タンクの
所望する上限水位より高い位置に位置し、かつその他端
が空気補給タンクの下方に接続されている。
そして、圧力タンク内の水位が給水管の逆U字形の頂
部より高い位置にあるときには、圧力タンク内の水が給
水管を経て空気補給タンクに入り込むことにより、空気
補給タンク内の空気を圧力タンクに供給し、また圧力タ
ンク内に空気が過剰に入り、その水位設定された最低水
位位置より下がると、圧力タンク内の過剰空気が給水管
を経て外部に排出されるようにしている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上記に示す第一の従来技術では、空気補給
タンク内の上限圧力における空気部が圧力タンク内の最
高水位以上の位置となるように空気補給タンクが設置さ
れているが、該空気補給タンク内では、実際にはポンプ
の停止時に空気の圧力に5〜10%程度上昇するような変
動が生じ、そのため、空気補給タンクの容量が演算によ
って求められた値よりも大きくする必要があり、それだ
けスペースを要するとともに、コストがかさむ問題があ
る。
また第二の従来技術では、給水管の逆U字形の頂部
が、圧力タンク内の高水位レベルより高い位置に配置す
る必要があるので、ポンプ室が狭いと、給水管の頂部を
圧力タンクの高水位レベルより高い位置に施工すること
ができず、ポンプ室の大きさによっては装置を設置する
ことができない問題がある。また、施工できたとして
も、給水管が逆U字型で長い形状であるため、それだけ
施工に手間がかかるばかりでなく、材料費がかさみ、コ
ストアップする問題もある。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、空気
補給タンクの容量が演算で求められる値より大きくする
ことを不要にでき、また給水管を圧力タンク内の高水位
位置より高く設置することを不要にし、以てスペースが
狭くとも確実にかつ簡単に設置できる給水装置の空気補
給機構を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明においては、空気補
給タンクと、該空気補給タンクの上部及び給水装置の圧
力タンク間に接続した空気補給管と、空気補給タンクの
下部及び前記圧力タンクにおける最低液レベル位置の間
に連結した給水管と、前記空気補給タンクの下部及び外
部間に連結した排水管と、給水管の通路を開閉する給水
弁と、排出管の通路を開閉する排水弁と、給水弁,排水
弁の開閉を制御する開閉手段とを有している。そして、
前記開閉手段は給水弁の開動作と排水弁の開動作とを一
時的に重複させ、圧力タンク内の空気を給水管及び排水
管を介し外部に排出させるように構成している。しか
も、前記開閉手段は、給水弁の開閉と排水弁の開閉と給
水弁の開動作及び排水弁の開動作の一時的重複とが予め
定めた回数に達した時点で、給水弁の開動作時間と排水
弁の開動作時間とを各々のそれまでの開閉動作時間より
大きくさせていることに特徴を有している。
[作用] 圧力タンク内の水が最低液レベルより降下すると、そ
の圧力タンク内の圧力を圧力スイッチが検出し、その検
出により開閉手段が給水弁の開動作のときに排水弁を開
き、給水管,排水弁の開動作を一時的にオーバーラップ
させるので、圧力タンクの内部が給水管及び排水管によ
り外部と連絡することとなる。これにより、圧力タンク
内の過剰空気を、給水管及び排水管より外部に排出させ
ることができる。
従って、圧力タンク内の過剰空気を給水管及び排水管
を経て外部に出すので、第一の従来技術のように空気補
給タンクの容量を演算値より大きくすることが不要にな
り、必要最小限の容量で済ませることができる。また、
給水管が空気補給タンクの下部及び圧力タンクの最低水
位位置間に接続されているので、第二の従来技術の如き
逆U字形の給水管を用いるものに比べ、給水管を高い位
置まで配置することがなく、長さを短くできる結果、狭
いスペースでも確実にかつ簡単に設置することができ
る。しかも、開閉手段が、前述の如く、給水弁の開閉と
排水弁の開閉と給水弁の開動作及び排水弁の開動作の一
時的重複とが予め定めた回数に達した時点で、給水弁の
開動作時間と排水弁の開動作時間とを各々のそれまでの
開閉動作時間と異ならせ、給水弁及び排出弁の開動作時
間を大きくさせるので、圧力タンクに対する空気の補給
を安定化することができる。
[実施例] 以下、第1図乃至第11図に基づき本発明を説明する。
第1図は空気補給機構を圧力タンク式給水装置に設置し
た配管図、第2図は給水弁と排水弁との開閉動作を示す
タイムチャートである。
第1図において、ポンプ1の吐出側には逆止め弁2を
介し送水管3が連結され、該送水管3のポンプ1寄りの
位置には圧力タンク4が接続されている。圧力タンク4
には該タンク内の圧力を検出し、その圧力の大きさに応
じポンプ1を始動,停止させるための圧力スイッチ5が
設けられている。
そして、例えば圧力タンク1の圧力がポンプ始動圧P1
まで下がり、これを圧力スイッチ5が検出すると、ポン
プ1が駆動されることにより、圧力タンク4内に水が送
りこまれ、その圧力タンク内に水が所望量溜り、圧力タ
ンク4内の圧力がポンプ停止圧に達すると、これを圧力
スイッチ5が検出することによりポンプ1の駆動を停止
させ、かくしてポンプ1の駆動と停止とが繰り返される
ことにより圧力タンク4内の水を給水末端に供給するよ
うにしている。
また、上記の如き給水装置には空気補給機構が設けら
れている。該空気補給機構は、発明者が本発明の空気補
給機構に至る前に開発したものであって、空気補給タン
ク6と、給水管8と、給水弁9と、空気補給管10と、排
水管12と、排水弁13と、給水弁9,排水弁13用の開閉手段
(図示せず)とを有している。
前記空気補給タンク6は、その内部に外部空気を取り
入れるために空気取り入れ弁7を具えている。給水管8
はその一端が空気補給タンク6の底部にかつその他端が
圧力タンクの最低液レベル付近としての取出し口14に夫
々連結されている。給水弁9は給水管8の途中位置に設
けられ、該給水管8の通路を開閉するものである。空気
補給管10は空気補給タンクの上部及び圧力タンク4間に
連通され、その途中位置に逆止め弁11を具え、該逆止め
弁11により圧力タンク内の水が空気補給タンク6に入り
込まないようにしている。排水管12はその一端が空気補
給タンク6の底部にかつその他端が外部に夫々連結され
ている。前記自動弁用の開閉手段は図示していないが、
圧力スイッチ5の検出に基づいて給水弁9,排水弁13の開
閉動作を制御するようにしている。
この空気補給機構は、圧力タンク4内の水が最低液レ
ベルより上方にある場合、前記開閉手段により排水弁13
が閉じたままで給水弁9が開くと、圧力タンク4内の水
が給水管8を経て空気補給タンク6内に入り込み、予め
空気取り入れ弁7によって取り込まれた空気補給タンク
6内の空気を圧縮し、その圧縮空気を補給管10を経て圧
力タンク4内に補給し、その後、前記開閉手段により給
水弁9が閉じるとともに、排水弁13が開くと、空気補給
タンク6内の水を排水管12を経て外部に排水させるよう
にしている。従って、給水弁9,排水弁13の開閉により圧
縮空気を圧力タンク4に補給するようにしている。
なお、空気取り入れ弁7は排水弁13が開くと開き、空
気補給タンク6への空気の取り入れを直ちに行うように
している。
そして、前記開閉手段は給水弁9,排水弁13の開状態を
一時的に重複させ、その重複時に圧力タンク4内の空気
を給水管8及び排水管12を経て外部に排出するようにし
ている。
具体的に述べると、前記開閉手段は、圧力スイッチ5
の検出によるポンプ1の駆動時、例えば第2図に示すよ
うに給水弁9を開き、圧力タンク4内の水が給水管8を
経て空気補給タンク6に入り込んでいる状態にあると
き、排水弁13を開き、該排水弁13の開状態と給水弁9の
開状態とを一時的に重複させることにより、空気補給タ
ンク6内の水を排水させるとともに、圧力タンク4内の
過剰空気を給水管8及び排水管12を経て外部に排出する
ようにしている。
その際、排水弁13の開状態と給水弁9の開状態とが重
複する時間としては、基本的には前回に空気補給した分
だけの量に相当する時間であり、しかも圧力タンク4内
の水位が取出し口14より上方位置にある場合であっても
その水が問題となることがないようわずかな量だけ排水
されることが好ましく、予め計算や実験等により求めて
選定される。
そのため、前記開閉手段は常時給水弁9の開状態に対
し排水弁13の開状態を一時的に重複させるようにコント
ロールしている。
上記の如き構成の空気補給機構は、圧力タンク4内の
圧力を圧力スイッチ5が検出し、それによってポンプ1
が駆動すると、開閉手段が給水弁の開状態のときに排水
弁13を開き、給水弁9,排水弁13の開動作を一時的に重複
させるので、圧力タンク4の内部が給水管8及び排出管
12により外部と連絡することとなる。これにより、圧力
タンク4内に過剰空気がある場合には、その過剰空気
を、給水管8及び排出管12を経て外部に排出させること
ができる。
従って、圧力タンク4内の過剰空気を給水管8及び排
出管12を経て外部に出すので、給水弁9の従来技術のよ
うに空気補給タンクの容量を演算値より大きくすること
が不要になり、必要最小限の容量で済ませることができ
る。また、給水管8が空気補給タンク6の下部及び圧力
タンク4の最低水位位置の間に接続されているので、第
二の従来技術の如き逆U字形の給水管を用いるものに比
べ、給水管8を高い位置まで配置することがなく、長さ
を短くできる結果、狭いスペースでも確実にかつ簡単に
設置するとができる。
なお、第2図では、給水弁9,排水弁13を重複させるタ
イミングとしては、給水弁9がまず開き、その給水弁9
が閉じようとするとき、排水弁13を開く、即ち、給水弁
9の開動作に対し排水弁13の開動作を重複させるように
しているが、これを第3図に示すように、排水弁13の開
動作に対し給水弁9の開動作を重複させて、逆にしても
同様に効果が得られる。
第4図は給水弁9,排水弁13の開閉手段の回路図であ
る。
同図において、5,9,13は第1図に対応する圧力スイッ
チ,給水弁,排水弁である。
圧力スイッチ5には電磁開閉器15及びサーマルリレー
16が直列に接続され、これらに対し給水弁9及びリレー
R3のメーク接点R3aと、リレーR2のメーク接点R2a及びタ
イマーT2と、電磁開閉器15のメーク接点15a,リレーR2の
ブレーク接点R2b,排水弁13とが夫々並列に接続されてい
る。
また、前記給水弁9及び接点R3a間と、リレーR2の接
点R2a及びタイマーT2間とにはリレーR3のブレーク接点R
3bが接続され、接点R2aにはリレーR1のブレーク接点R1b
が並列に接続されるとともに、タイマーT2には該タイマ
ーT2のブレーク接続T2bが並列に接続されている。
さらに排水弁13には、タイマーT1と、該タイマーT1の
接点T1b及びリレーR1と、タイマーT3と、該タイマーT3
の接点T3b及びリレーR3とが、夫々並列に接続されてい
る。なお、前記接点T1b,T2b,T3bはこれと対応するタイ
マーT1,T2,T3が付勢されると、予め定められた時間の経
過後に開路し、タイマーT1,T2,T3の付勢が解除される
と、リセット(閉路)するようになっている。
この場合、まず、圧力タンク4内の圧力が下がること
にって圧力スイッチ5が閉じると、電磁開閉器15が励磁
され、その接点15aが閉じるので、排水弁13が開く。こ
のとき、タイマーT1及びT3が付勢し、それらの接点T1b,
T3bを介しリレーR1及びR3が動作し、リレーR3の接点R3a
が閉じると共に、接点R3bが開くことにより、給水弁9
が開く。
次いで、タイマーT3の設定された時間(3秒)が経過
すると、その接点T3bが開成し、リレーR3の付勢が解除
され、その接点R3aが開くと共に、接点R3bが閉じること
により、給水弁9が閉じる。
その後、タイマーT1の設定された時間(2分)が経過
すると、その接点T1bが開成し、リレーR1の付勢が解除
され、その接点R1aが開くと共に、接点R1bが閉じ、該接
点R1bとR3bと給水弁9間の回路により給水弁9が再び開
く。このとき、タイマーT2が付勢され、その接点T2bを
介しリレーR2も付勢し、その接点R2bが開き、排水弁13
が閉じることとなる。また、リレー接点R2bの開成によ
り、タイマーT1,T2はリセットされる。
さらに、タイマーT2の設定された時間(3分)が経過
すると、その接点T2bが開き、リレーR2の付勢が解除さ
れ、その接点R2aが開くと共に、接点R2bが閉じ、以下こ
れが順次繰り返されることにより、給水弁9,排水弁13を
開閉するようにしている。
従って、タイマーT3の時間経過後には排水弁13が開い
たままであり、かつ給水弁9が開くので、空気補給タン
ク6内の水が外部に出され、その空気補給タンク6内の
空気取り入れ弁7により大気が取り込まれ、またタイマ
ーT1の時間経過後には排水弁13が閉じるとともに、給水
弁9が開くので、圧力タンク4から送り込まれた水によ
り空気補給タンク6内の空気が圧縮され、その圧縮空気
が圧力タンク4に補給されることとなる。
これによれば、双方の自動弁9,13が同時に開いたと
き、圧力タンク4内の過剰空気を排出、その後排出弁13
が閉じ、さらに給水弁9の開閉するまでの周期と、その
周期を順次繰り返すので、圧力タンク4内の過剰空気の
排出及び空気補給タンク6内の水の排出と、圧力タンク
4への空気の補給とを確実に行うことができる。
なお、圧力タンク4内の過剰空気を排出するため、給
水弁9,排水弁13が同時に開いた時間は空気補給タンク6
内のわずかな水を排出させるようにもなっていて、短時
間(3秒)で十分に行えるため、このときに、例えば圧
力タンク4内の水位が取出し口14より高い位置にある場
合には圧力タンク4内の水が排水されることとなるが、
前述の如く短時間であるからその排水量が問題となるこ
とがない。また、給水弁9と排水弁13との開閉タイミン
グを逆にさせても同様の効果を得ることができるのは勿
論である。
第5図乃至第9図は前述した空気補給機構の他の例で
あって、マイコンを用いて、給水弁9及び排水弁13の開
閉を制御するようにしたものであって、第5図におい
て、20は電源、21は配線用遮断器、22は操作回路電源、
24は電磁開閉器23の接点、26はサーマルリレー25の接
点、Tはトランス、Zは安定化電源、Uはプリント基板
である。そして、このプリント基板Uには、中央演算装
置CPUと、RAM及びROMからなるメモリMと、中央演算装
置の入出力素子PIO1,PIO2と、入力回路I,出力回路Oと
を有するマイコンが搭載されている。なお、中央演算装
置CPUと入出力素子PIO1,PIO2間はアドレスバスABUSとデ
ータバスDBUSとで接続されている。
また、SWは中央演算装置CPUによって自動運転するた
めのスイッチであり、5は圧力スイッチである。
この空気補給機構では、マイコンにより第9図に示す
ように、給水弁9の開動作中毎に排水弁13を開いて、双
方の弁9,13の開動作を一時的に重複させるようにしてい
る。具体的に述べると、第6図に示すように、まず、メ
モリMのROMに給水弁9の開き時間をTAとして予めaに
書き込み、また排水弁13の開き時間をTBとしてbに、さ
らに給水弁9,排水弁13の開動作の互いに重複する時間を
ΔTとしてcに書き込んでおいた後、スイッチSWをオン
して自動運転させる。
そして、自動運転時、ステップ101で、圧力スイッチ
5がオンしたか否かを判定する。その結果、圧力スイッ
チ5がオフの場合にはポンプ1を停止させ(106)、ま
たは圧力スイッチ5がオンすると、102でポンプ1を始
動させ、その後103で給水弁9のサブルーチンを実行
し、104で排水弁13のサブルーチンを実行し、さらに105
でソフトタイマー(約1秒)を実行し、以下これを順次
繰返し実行する。
第7図は給水弁9のサブルーチンを示している。同図
において、ステップ201では予め入力されたタイマーTA
が0か否かを判定する。その結果、タイマーTAが0でな
いと、中央演算装置CPUの出力Oを介し給水弁9を開き
(202)、タイマーTAの値を1だけ減算し、その後、第
6図に示す104からの処理を実行する。その場合、タイ
マーTAが0の場合には給水弁9を閉じた後、203以後の
処理を実行する。
第8図は排水弁13のサブルーチンを示している。同図
において、ステップ301では予め入力された重複タイマ
ーΔTが0か否かを判定する。その結果、それまでの処
理103において給水弁9が開いていて、かつ排水弁13も
開いていることにより、タイマーΔTが0になっていな
いと、排水弁13を開いておき(302)、そのタイマーΔ
Tを1減算し(303)、第6図に示す105からの処理を実
行する。
一方、ステップ301の判定結果、重複タイマーΔTが
0であれば、即ち、給水弁9が閉じたときに排水弁13が
開いた状態となっていることにより、重複タイマーΔT
のカウントが終了すれば、排水弁13を閉じ(304)、次
いでタイマーTAが0か否かを判定する(305)。その結
果、タイマーTAが0でない場合には給水弁9が開動作し
ていることとなり、またタイマーTAが0のときには排水
弁13を開き(306)、タイマーTBが0か否かを判定す
る。その結果。タイマーTBが0でないと、1減算し(30
8)、第6図の処理を実行するが、タイマーTBが0にな
れば、排水弁13を閉じ(309)、第6図に示す105の処理
を続行することとなる。
従って、圧力スイッチ5及びポンプ1の駆動に拘るこ
と無く、排水弁の開動作中に給水弁9を開いて排水弁13
の開動作に対し給水弁9の開動作を重複させるので、圧
力タンク4内の過剰空気を外部に確実に出すことができ
る。
第10図及び第11図は本発明の空気補給機構の一実施例
を示している。この実施例においては、前述した第5図
乃至第9図に示すものと同様にマイコンを用いたもので
あって、それと異なるのは、空気補給タンク6による空
気補給の回数が予め定められた回数に達したら、その後
はそれまでの空気補給のサイクルと異ならせて、空気補
給を行うようにした点にある。
即ち、この場合には第10図に示すように、圧力スイッ
チ5がオンか否かが判定され(401)、該結果、オンす
ると、ポンプ1を駆動し(402)、ここの処理回数(空
気補給回数)をカウントするため、N+1をNとする
(403)。その際、圧力スイッチ5がオフすると、ポン
プ1を停止させる(404)。
その後、Nが予め設定されたポンプ1の運転回数より
多いか否かが判定される(405)。その結果、ポンプ1
の実際の運転回数が設定回数より小さいと、給水弁9の
開閉処理(406)及び排水弁13の開閉処理(407)を実行
し、以下第6図に示す実施例の処理103〜105を実行し
(410〜412)、これを連続的に行うことにより、空気補
給のループを繰返し行う。
その後、処理405において、ポンプ1の実際の運転回
数Nが設定回数eを超えると、給水弁9及び排水弁13の
開閉動作時間を変更する。即ち、給水弁9のこれまでの
開動作時間TAに、予め定めた時間fを加え、これをポン
プ1の以後の開動作時間TAとし(408)、また排水弁13
においてもこれまでの開動作時間TBに予め定めた時間g
を加え、これをポンプ1の以後の開動作時間TBとし(40
9)、次いで前述と同様に処理410〜412を実行する。
従って、当初はポンプ1の運転回数Nが設定回数eに
達するまでは、給水弁9及び排水弁13を所定の開動作時
間で開かせ、ポンプ1の運転回数Nが設定回数eに達し
た後には、給水弁9及び排水弁13の開動作時間を大きく
させる。その時のタイムチャートを第11図に示してい
る。
一般に、初期時には圧力タンク4内の空気が外気圧と
ほぼ同様の状態であるが、この実施例では、運転開始時
には、給水弁9及び排水弁13の開閉運転回数を短時間で
多くなるので、圧力タンク4内に短時間でしかも急速に
空気を補給することができ、設定回数eに達すると、そ
の後は給水弁9及び排水弁13の開動作時間を長くするこ
とによって圧力タンク4に対する空気の補給を安定させ
ることができるので、空気補給機構として実用的であ
る。
なお、ポンプ1の設定回数は圧力タンク4や空気補給
タンク6の大きさ、給水弁9及び排水弁13の開動作時間
等により、適宜に選定することができる。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、給水弁の開動作
と排水弁の開動作とを一時的に重複させ、圧力タンク内
の空気を第一及び排水管を介し外部に排出させるように
構成しているので、空気補給タンクの容量を演算値より
大きくすることが不要になり、必要最小限の容量で済ま
せることができ、また、給水管が空気補給タンクの下部
及び圧力タンクの最低水位位置間に接続されているの
で、逆U字形の給水管を用いるものに比べ、給水管を高
い位置まで配置することがなく、長さを短くできる結
果、狭いスペースでも確実にかつ簡単に配置することが
できる効果がある。
しかも、給水弁の開閉と排水弁の開閉と給水弁の開動
作及び排水弁の開動作の一時的重複とが予め定めた回数
に達した時点で、給水弁の開動作時間と排水弁の開動作
時間とを各々のそれまでの開閉動作時間より大きくさせ
て構成したので、予め定めた回数に達した後で、給水弁
及び排水弁の開動作時間を大きくすることによって圧力
タンクに対する空気の補給を安定に行うことができると
いう効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は空気補給機構を圧力タンク式給水装置に設置し
た配管図、第2図は給水弁と排水弁との開閉動作の説明
図、第3図は給水弁と排水弁との開閉動作の他の例を示
す説明図、第4図は開閉手段の回路図、第5図は他の開
閉手段の回路図、第6図は開閉手段の制御動作を示すフ
ロー図、第7図は第6図におけるステップ103の詳細を
示すフロー図、第8図は第6図におけるステップ104の
詳細を示すフロー図、第9図は給水弁と排水弁との開閉
動作を示すタイムチャート、第10図は本発明の一実施例
を示す制御動作のフロー図、第11図は急速補給時と安定
補給とを示す説明用タイムチャートである。 1……ポンプ、4……圧力タンク、6……空気補給タン
ク、8……給水管、9……給水弁、10……空気補給管、
12……排出管、13……排水弁、TA……給水弁の開動作時
間、TB……排水弁の開動作時間、ΔT,ΔT′……給水弁
と排水弁との開動作の重複時間。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気補給タンクと、該空気補給タンクの上
    部及び給水装置の圧力タンク間に接続した空気補給管
    と、空気補給タンクの下部及び前記圧力タンクにおける
    最低液レベル位置の間に連結した給水管と、前記空気補
    給タンクの下部及び外部間に連結した排出管と、給水管
    の通路を開閉する給水弁と、排出管の通路を開閉する排
    水弁と、給水弁,排水弁を開閉させる開閉手段とを有
    し、かつ該開閉手段は、給水弁の開動作と排水弁の開動
    作とを一時的に重複させ、圧力タンク内の空気を排出管
    を介し外部に排出させるように構成すると共に、給水弁
    の開閉と排水弁の開閉と給水弁の開動作及び排水弁の開
    動作の一時的重複とが予め定めた回数に達した時点で、
    給水弁の開動作時間と排水弁の開動作時間とを各々のそ
    れまでの開動作時間より大きくしたことを特徴とする圧
    力タンク式給水装置の空気補給機構。
JP1278730A 1989-10-27 1989-10-27 圧力タンク式給水装置の空気補給機構 Expired - Fee Related JP2780825B2 (ja)

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