JP4501214B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、必要な洗浄水を瞬時に所定温度に沸かして人体の局部洗浄を行う衛生洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は従来の衛生洗浄装置の外観図である。図12はポンプ式の衛生洗浄装置の水路構成図である。図13は加熱手段の制御に関するブロック図である。以下、その構成について説明する。
【0003】
洗浄水供給手段6は止水電磁弁7とポンプモータ8で構成され、止水電磁弁7を開きポンプモータ8を駆動することによって洗浄水を供給する。入水温度検出手段10は加熱手段11に流入する洗浄水の温度を、出水温度検出手段12は加熱手段11から流出する洗浄水の温度を検出し制御手段13に入力する。流量検出手段9は洗浄水の流量を検出して制御手段13に入力する。図14は、流量をインペラー14の回転に変換して検出する流量検出手段の外観図である。衛生洗浄装置では比較的低流量(200ml程度)でも流量を検出する必要があるため、インペラー14は軽量であり、また回転軸15部分の摩擦も小さい。
【0004】
従って、回転軸15部分やインペラー14自体に、水道水を加熱した際に発生するスケールなどが付着、堆積するとインペラー14の回転特性に影響を与え、流量検出手段9の検出特性が変化してしまうおそれがある。そこで、流量検出の信頼性を保つために流量検出手段9は図12に示すように加熱手段11の前段に構成する。
【0005】
使用者が便座1に座り、操作手段2を操作し洗浄動作を指示すると、制御ボックス3内に配置された洗浄水供給手段6が動作し、洗浄水が水路を流れて加熱手段11で所定温度に沸かさた後に洗浄ノズル5から吐出し、人体の局部洗浄を行う。
【0006】
加熱手段11への制御は流量検出手段9、入水温度検出手段10、出水温度検出手段12が検出した情報をもと制御量を決定して行う。加熱手段11への制御量は理論的には下式で表される。
【0007】
理論制御量=係数×流量×(所定の温度−入水温度)
さらに、上記の制御量に出水温度によるフィードバックを行い制御量を決定する。出水温度が所定の温度よりも低い場合には制御量を増加させるように、所定の温度よりも高い場合には制御量を減少させるようにフィードバックを行う。フィードバックに関する関数をF()とすれば、実際に制御に使用される実制御量は
実制御量=F(理論制御量、出水温度)
と表される。
【0008】
洗浄時に、上記制御量に応じて加熱手段の制御を行い、洗浄水を所定の温度に保っていた。
【0009】
図15は水圧式の衛生洗浄装置の水路構成図であり、ポンプ式と異なる点は、洗浄水供給手段6を止水電磁弁7と流量調節弁16で構成し、止水電磁弁7と流量調節弁16を開くことにより水道水の圧力によって洗浄水を供給するところである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の衛生洗浄装置では、加熱手段の前段に流量検出手段があるため、水路に全く洗浄水が存在しない場合、流量検出手段が流量を検出しても加熱手段に洗浄水が存在しない期間が生じる。その期間中も検出した流量に応じて加熱手段の制御量を算出し、その制御量に応じて制御を行っているため、加熱手段の空焚きが発生していた。加熱手段の空焚きが発生すると加熱手段にストレスがかかり、加熱手段の信頼性を低下させるという課題があった。
【0011】
また、加熱手段の周辺に配置された部品についても、加熱手段が異常に高温になるとその温度影響を受け、信頼性が低下する、ひいては破損するという課題があった。また、空焚きを行い非常に加熱された加熱手段に冷水が流入すると加熱手段に非常に大きなストレスが加わり、その度合いがひどい場合には加熱手段が破損する、例えば加熱手段がセラミックヒータの場合にはセラミックヒータの割れが発生するという課題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、流量検出手段が流量を検出しても加熱手段に洗浄水が満たされていない場合には、加熱手段に洗浄水が満たされるまで加熱手段への制御を停止するものである。
【0013】
上記発明によれば、衛生洗浄装置の設置直後や凍結防止のために水路内の洗浄水を排除した後など、加熱手段に洗浄水が存在しない場合に、流量が検出されても加熱手段に洗浄水が満たされるまでは加熱手段の制御を停止しているので、加熱手段の空焚きを防止し、ひいては加熱手段およびその周辺部品の破損を防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、洗浄水を加熱する加熱手段と、洗浄水の流量を検出する流量検出手段と、加熱手段を制御する制御手段とを有し、制御手段は流量検出手段が所定流量以上を検出した累計期間が所定期間に到達するまで加熱手段の制御を停止するものである。
【0015】
そして、流量検出手段が流量を検出しても通電一回目の所定の期間は加熱手段への制御を停止するので、衛生洗浄装置設置後の通電一回目に加熱手段の空焚きを防止し、ひいては加熱手段およびその周辺部品の破損を防止することができる。
【0016】
また、制御手段は流量検出手段が検出した流量をもとに算出した累計水量が所定水量に
達するまで加熱手段の制御を停止するものである。
【0017】
そして、加熱手段に洗浄水が満たされたことを実際に流れた洗浄水量に応じて検出するので、加熱手段に洗浄水が満たされるまで、確実に加熱手段への制御を停止することができる。
【0018】
また、洗浄水を加熱する加熱手段と、洗浄水の流量を検出する流量検出手段と、加熱手段を制御する制御手段と、洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、加熱手段内の洗浄水の存在を記憶する記憶手段と、操作を受け付ける操作手段とを有し、記憶手段は流量検出手段が所定流量以上を検出した累計期間が所定期間に到達すると洗浄水が存在すると記憶し、操作手段が所定操作を受け付けると洗浄水が存在しないと記憶することを特徴とし、制御手段は記憶手段に洗浄水が存在しないと記憶している時に流量検出手段が所定流量以上を検出した累計期間が所定期間に到達するまで加熱手段の制御を停止するものである。
【0019】
そして、水路内の洗浄水を排除する操作が行われた場合に洗浄水が存在しないことを記憶し、洗浄水が存在しないと記憶している場合に加熱手段に洗浄水が満たされるまで加熱手段への制御を停止するので、通電後に水路内の洗浄水を排除した場合にも加熱手段の空焚きを防止し、ひいては加熱手段およびその周辺部品の破損を防止することができる。
【0020】
また、洗浄水を加熱する加熱手段と、洗浄水の流量を検出する流量検出手段と、加熱手段を制御する制御手段と、洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、加熱手段内の洗浄水の存在を記憶する記憶手段とを有し、記憶手段は流量検出手段が所定流量以上を検出した累計期間が所定期間に到達すると洗浄水が存在すると記憶し、流量検出手段が洗浄水供給手段の動作中に所定流量未満を所定期間継続して検出すると洗浄水が存在しないと記憶することを特徴とし、制御手段は記憶手段に洗浄水が存在しないと記憶している時に流量検出手段が所定流量以上を検出した累計期間が所定期間に到達するまで加熱手段の制御を停止するものである。
【0021】
また、記憶手段は流量検出手段が検出した流量をもとに算出した累計水量が所定水量に到達すると洗浄水が存在すると記憶し、流量検出手段が洗浄水供給手段の動作中に所定流量未満を所定期間継続して検出すると洗浄水が存在しないと記憶することを特徴とし、制御手段は記憶手段に洗浄水が存在しないと記憶している時に流量検出手段が検出した流量をもとに算出した累計水量が所定水量に到達するまで加熱手段の制御を停止するものである。
【0022】
そして、流量が検出されていない時に洗浄水供給手段が動作していれば、水路内に洗浄水が存在しないとして、加熱手段への制御を停止するので、水路内の洗浄水の存在を自動的に検出して、確実に加熱手段の空焚きを防止し、ひいては加熱手段およびその周辺部品の破損を防止することができる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0024】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の衛生洗浄装置の加熱手段104の制御に関するブロック図である。図2は本実施例の衛生洗浄装置の水路構成図である。
【0025】
図2において、101は洗浄水を供給する洗浄水供給手段であり、本実施例では止水電磁弁とポンプモータで構成する。104は洗浄水を加熱する加熱手段であり、本実施例ではセラミックヒータで構成する。103は加熱手段104に流入する洗浄水の温度を検出する入水温度検出手段であり、105は加熱手段から流出する洗浄水の温度を検出する出水温度検出手段であり、本実施例では、サーミスタの抵抗値の温度特性を利用して温度を検出する構成とする。102は洗浄水の流量を検出する流量検出手段で、本実施例では図3に示すように洗浄水の流れによってインペラー108が回転し、その回転を発光ダイオード109とフォトトランジスタ110を用いたスイッチング回路にてパルス電圧の周波数に変換して流量を検出する構成とする。図1の107は加熱手段を制御する制御手段であり、本実施例ではマイクロコンピュータで構成する。
【0026】
次に動作作用について説明する。洗浄水供給手段101を駆動すると、水路内の洗浄水が流れ始め、洗浄水は流量検出手段102、入水温度検出手段103、加熱手段104、出水温度検出手段105を経由して洗浄ノズル106から吐出し、人体の局部洗浄を行う。
【0027】
図4は加熱手段104の制御の流れを示したフローチャートである。S103〜S109を繰り返して加熱手段104の制御を行う。まず、流量検出手段102が検出した流量を入力し(S103)、その流量が50ml/min以上であるか判定する(S104)。流量が50ml/min未満であれば、洗浄水が供給されていないと判断し加熱手段104の制御は行わない(S109)。流量が50ml/min以上であれば、洗浄水が供給されていると判断し、制御停止タイマが4.8秒以上経過しているか判定する(S105)。この4.8秒は、水路にまったく洗浄水が存在していない時に流量検出手段102が流量を検出してから加熱手段104に洗浄水が満たされるまでの時間的な遅れに相当する。
【0028】
本実施例では、流量検出手段102の後端から加熱手段104の後端までの水路の体積が20mlで、洗浄に使用する最低の流量が250ml/minであるとする。20mlの体積を250ml/minの流量で満たすのに必要な時間は、4.8秒(=20÷(250÷60))である。つまり、水路にまったく洗浄水が存在していない場合、流量検出手段102が流量を検出してから加熱手段104に洗浄水が満たされるまでに時間的な後れは最長で4.8秒である。そこで4.8秒間は加熱手段104の制御を停止する(S108)。制御停止タイマのクリアは通電後の初期処理で行う(S102)ので、加熱手段104への制御が遅れるのは衛生洗浄装置への通電後1回目のみである。制御停止タイマが4.8秒以上経過すると入水温度検出手段103、出水温度検出手段105、流量検出手段102の検出した情報に基づいて制御量を決定し、加熱手段104の制御を行う(S106)。制御量の決定方法については従来例に述べたのと同じであるので説明は省略する。
【0029】
(実施例2)
図5は本発明の実施例2の衛生洗浄装置の加熱手段104の制御に関するブロック図である。構成は実施例1と同じであるので説明は省略する。
【0030】
図6は加熱手段104の制御の流れを示したフローチャートである。S203〜S209を繰り返して加熱手段104の制御を行う。まず、流量検出手段102が検出した流量を入力し(S203)、その流量が50ml/min以上であるか判定する(S204)。流量が50ml/min未満であれば、洗浄水が供給されていないと判断し加熱手段104の制御は行わない(S209)。流量が50ml/min以上であれば、洗浄水が供給されていると判断し、洗浄水の累計水量が20ml以上であるか判定する(S205)。この20mlは流量検出手段102の後端から加熱手段104の後端までの水路の体積である。
【0031】
そこで、流量検出手段が流量を検出しても、流れた洗浄水の累計水量が20ml未満の間は加熱手段の制御を停止し(S208)、累計水量が20mlに到達するまで累計水量の演算を行う(S207)。累計水量のクリアは通電後の初期処理で行う(S202)ので、加熱手段104への制御が遅れるのは衛生洗浄装置への通電後1回目のみである。累計水量が20ml以上に到達すると入水温度検出手段103、出水温度検出手段105、流量検出手段102の検出した情報に基づいて制御量を決定し、加熱手段104の制御を行う(S206)。制御量の決定方法については従来例に述べたのと同じであるので説明は省略する。
【0032】
(実施例3)
図7は本発明の実施例3の衛生洗浄装置の加熱手段の制御に関するブロック図である。301は加熱手段104内の洗浄水の存在を記憶する記憶手段であり、本実施例ではマイクロコンピュータのRAMで構成する。302は衛生洗浄装置に対する操作を入力する操作手段であり、本実施例ではスイッチで構成する。
【0033】
なお実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0034】
図8は加熱手段104の制御の流れを示したフローチャートである。S304〜S316を繰り返して加熱手段104の制御を行う。まず、流量検出手段102が検出した流量を入力し(S307)、その流量が50ml/min以上であるか判定する(S308)。流量が50ml/min未満であれば、洗浄水が供給されていないと判断し加熱手段104の制御は行わない(S316)。流量が50ml/min以上であれば、洗浄水が供給されていると判断し、制御停止タイマが4.8秒以上経過しているか判定する(S309)。この4.8秒は、水路にまったく洗浄水が存在していない時に流量検出手段102が流量を検出してから加熱手段104に洗浄水が満たされるまでの時間的な遅れに相当する。
【0035】
本実施例では、流量検出手段の後端から加熱手段104の後端までの水路の体積が20mlで、洗浄に使用する最低の流量が250ml/minであるとする。20mlの体積を250ml/minの流量で満たすのに必要な時間は、4.8秒(=20÷(250÷60))である。つまり、水路にまったく洗浄水が存在していない場合、流量検出手段102が流量を検出してから加熱手段104に洗浄水が満たされるまでに時間的な後れは最長で4.8秒である。そこで4.8秒間は加熱手段104の制御を停止する(S315)。制御停止タイマのクリアは通電後の初期処理(S302)と、操作手段302に設けられた水抜きスイッチが操作された時に行う(S313)。水抜きスイッチは水路内の洗浄水を排除するときに操作するスイッチである。
【0036】
従って、加熱手段104への制御が遅れるのは衛生洗浄装置への通電後1回目と、水路内の洗浄水の排除を行った後の動作1回目のみである。制御停止タイマが4.8秒以上経過すると入水温度検出手段103、出水温度検出手段105、流量検出手段102の検出した情報に基づいて制御量を決定し、加熱手段104の制御を行う(S310)。制御量の決定方法については従来例に述べたのと同じであるので説明は省略する。またこの時洗浄水が存在することを記憶手段301に記憶する(S311)。
【0037】
(実施例4)
図9は本発明の実施例4の衛生洗浄装置の加熱手段104の制御に関するブロック図である。401は洗浄水が加熱手段104に存在していることを記憶する記憶手段であり、本実施例ではマイクロコンピュータのRAMで構成する。402は洗浄水を供給する洗浄水供給手段であり、本実施例では止水電磁弁と流量調節弁で構成する。403は記憶手段に記憶している情報を衛生洗浄装置に通電されていない時にも保持しておくバックアップ手段であり、本実施例ではEEPROMで構成する。
【0038】
なお実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0039】
図10は加熱手段104の制御の流れを示したフローチャートである。S403〜S415を繰り返して加熱手段104の制御を行う。まず、流量検出手段102が検出した流量を入力し(S405)、その流量が50ml/min以上であるか判定する(S406)。流量が50ml/min未満であれば、洗浄水が供給されていないと判断し加熱手段104の制御は行わない(S413)。流量が50ml/min以上であれば、洗浄水が供給されていると判断し、洗浄水の累計水量が20ml以上であるか判定する(S407)。この20mlは流量検出手段102の後端から加熱手段104の後端までの水路の体積である。
【0040】
そこで、流量検出手段102が流量を検出しても、流れた洗浄水の累計水量が20ml未満の間は加熱手段104の制御を停止し(S412)、累計水量が20mlに到達するまで累計水量の演算を行う(S411)。累計水量のクリアは記憶手段401に記憶する情報に基づいて行う。累計水量のクリアが行うのは記憶手段に洗浄水が存在しないと記憶している時である(S404)。洗浄水が存在しないと記憶するのは、流量が50ml/min未満でかつ洗浄水供給手段402が規定時間以上動作している時である。洗浄水供給手段402が動作しているのに洗浄水が供給されないときはすなわち水路内の洗浄水が排除されている時である。
【0041】
これより加熱手段104への制御が遅れるのは水路内に洗浄水が存在しない時である。また、記憶手段401に記憶している情報はバックアップ手段403にも保持している(S410)ので、通電後の初期処理でバックアップ情報を記憶手段401に反映することにより(S402)、通電後1回目にも洗浄水の存在に応じて加熱手段104への制御を停止する。累計水量が20ml以上に到達すると入水温度検出手段103、出水温度検出手段105、流量検出手段102の検出した情報に基づいて制御量を決定し、加熱手段104の制御を行う(S408)。制御量の決定方法については従来例に述べたのと同じであるので説明は省略する。またこの時時洗浄水が存在することを記憶手段401に記憶する(S409)。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、通電後1回目には流量検出手段が流量を検出してから時間的な後れを持って加熱手段への制御を行うので、衛生洗浄装置の設置後の通電時に、加熱手段に洗浄水が存在しない場合にも、加熱手段に洗浄水が満たされるまでは加熱手段の制御を停止し、加熱手段の空焚きを防止し、ひいては加熱手段およびその周辺部品の破損を防止することができる。
【0043】
また、流量検出手段の後端から加熱手段の後端までの体積に相当する洗浄水が流れるまで、加熱手段への制御を停止するので、確実に加熱手段に洗浄水が満たされるまで加熱手段の制御を停止することができる。
【0044】
また、水路内の水抜き操作が行われた場合には、通電1回目以降でも加熱手段への制御を停止するので、水抜き操作によって水路内の洗浄水が排除された場合にも加熱手段の空焚きを防止し、ひいては加熱手段およびその周辺部品の破損を防止することができる。
【0045】
また、流量が検出されていない時に洗浄水供給手段が動作していれば、水路内に洗浄水が存在しないとして加熱手段への制御を停止するので、水路内の洗浄水の存在を自動的に検出し、確実に加熱手段の空焚きを防止し、ひいては加熱手段およびその周辺部品の破損を防止することができる。
【0046】
また、水路内の洗浄水の存在を通電されていない時にも保持しているので、通電1回目にも水路内の洗浄水の存在に応じて必要な場合のみ加熱手段への制御を停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の衛生洗浄装置の加熱手段の制御に関するブロック図
【図2】 同衛生洗浄装置の水路構成図
【図3】 同衛生洗浄装置の流量検出手段を透視的に見た斜視図
【図4】 同衛生洗浄装置の加熱手段の制御の流れを示したフローチャート
【図5】 本発明の実施例2衛生洗浄装置の加熱手段の制御に関するブロック図
【図6】 同加熱手段の制御の流れを示したフローチャート
【図7】 本発明の実施例3の衛生洗浄装置の加熱手段の制御に関するブロック図
【図8】 同加熱手段の制御の流れを示したフローチャート
【図9】 本発明の実施例4の衛生洗浄装置の加熱手段の制御に関するブロック図
【図10】 加熱手段の制御の流れを示したフローチャート
【図11】 従来の衛生洗浄装置の斜視図
【図12】 同装置のポンプ式の水路構成図
【図13】 同装置の加熱手段の制御に関するブロック図
【図14】 同装置の流量検出手段を透視した斜視図
【図15】 従来の衛生洗浄装置の水圧式の水路構成図
【符号の説明】
101 洗浄水供給手段
102 流量検出手段
104 加熱手段
107 制御手段
301 記憶手段
302 操作手段
Claims (5)
- 洗浄水を加熱する加熱手段と、前記加熱手段に流入する洗浄水の流量を検出する流量検出手段と、前記加熱手段を制御する制御手段と、時間を計測する制御停止タイマとを有し、前記制御手段は、衛生洗浄装置設置後に1回目の通電を行った時に、前記流量検出手段が所定流量以上を検出し、前記所定流量検出後の前記制御停止タイマが計測した時間が所定期間に到達するまで前記加熱手段の加熱を停止することを特徴とした衛生洗浄装置。
- 洗浄水を加熱する加熱手段と、前記加熱手段に流入する洗浄水の流量を検出する流量検出手段と、前記加熱手段を制御する制御手段と、時間を計測する制御停止タイマとを有し、前記制御手段は、前記流量検出手段が検出した流量と前記制御停止タイマが計測した時間をもとに累計水量を算出し、衛生洗浄装置設置後に1回目の通電を行った時に、前記流量検出手段が所定流量以上を検出し、前記所定流量検出後の前記流量検出手段が検出した流量と前記制御停止タイマが計測した時間をもとに算出した累計水量が所定水量に到達するまで加熱手段の加熱を停止することを特徴とした衛生洗浄装置。
- 洗浄水を加熱する加熱手段と、前記加熱手段に流入する洗浄水の流量を検出する流量検出手段と、前記加熱手段を制御する制御手段と、時間を計測する制御停止タイマと、洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、前記加熱手段内の洗浄水の存在を記憶する記憶手段と、操作を受け付ける操作手段とを有し、前記記憶手段は、衛生洗浄装置設置後に1回目の通電を行った時に、前記流量検出手段が所定流量以上を検出し、前記所定流量検出後の前記制御停止タイマが計測した時間が所定期間に到達すると洗浄水が存在すると記憶し、前記操作手段に設けられた水抜きスイッチの操作を受け付けると洗浄水が存在しないと記憶することを特徴とし、前記制御手段は前記記憶手段に洗浄水が存在しないと記憶している時に、前記流量検出手段が所定流量以上を検出し、前記所定流量検出後の前記制御停止タイマが計測した時間が所定期間に到達するまで前記加熱手段の加熱を停止することを特徴とした衛生洗浄装置。
- 洗浄水を加熱する加熱手段と、前記加熱手段に流入する洗浄水の流量を検出する流量検出手段と、前記加熱手段を制御する制御手段と、時間を計測する制御停止タイマと、洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、前記加熱手段内の洗浄水の存在を記憶する記憶手段とを有し、前記記憶手段は、衛生洗浄装置設置後に1回目の通電を行った時に、
前記流量検出手段が所定流量以上を検出し、前記所定流量検出後の前記制御停止タイマが計測した時間が所定期間に到達すると洗浄水が存在すると記憶し、前記流量検出手段が前記洗浄水供給手段の動作中に所定流量未満を所定期間継続して検出すると洗浄水が存在しないと記憶することを特徴とし、前記制御手段は前記記憶手段に洗浄水が存在しないと記憶している時に、前記流量検出手段が所定流量以上を検出し、前記所定流量検出後の前記制御停止タイマが計測した時間が所定期間に到達するまで前記加熱手段の加熱を停止することを特徴とした衛生洗浄装置。 - 洗浄水を加熱する加熱手段と、前記加熱手段に流入する洗浄水の流量を検出する流量検出手段と、前記加熱手段を制御する制御手段と、時間を計測する制御停止タイマと、洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、前記加熱手段内の洗浄水の存在を記憶する記憶手段とを有し、前記記憶手段は、衛生洗浄装置設置後に1回目の通電を行った時に、前記流量検出手段が所定流量以上を検出し、前記所定流量検出後の前期流量検出手段が検出した流量と前記制御停止タイマが計測した時間をもとに算出した累計水量が所定水量に到達すると洗浄水が存在すると記憶し、前記流量検出手段が洗浄水供給手段の動作中に所定流量未満を所定期間継続して検出すると洗浄水が存在しないと記憶することを特徴とし、前記制御手段は前記記憶手段に洗浄水が存在しないと記憶している時に、前記流量検出手段が所定流量以上を検出し、前記所定流量検出後の累計水量が所定水量に到達するまで前記加熱手段の加熱を停止することを特徴とした衛生洗浄装置。
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