JP2524917B2 - 製氷機のための電気制御装置 - Google Patents

製氷機のための電気制御装置

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JP2524917B2
JP2524917B2 JP3229386A JP22938691A JP2524917B2 JP 2524917 B2 JP2524917 B2 JP 2524917B2 JP 3229386 A JP3229386 A JP 3229386A JP 22938691 A JP22938691 A JP 22938691A JP 2524917 B2 JP2524917 B2 JP 2524917B2
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C5/00Working or handling ice
    • F25C5/18Storing ice
    • F25C5/182Ice bins therefor
    • F25C5/187Ice bins therefor with ice level sensing means

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  • Physics & Mathematics (AREA)
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  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製氷装置の製氷動作及
び除氷動作を繰り返し制御して貯氷庫内に氷を次々と自
動的に貯える製氷機のために電気制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば特開昭6
3−140272号公報に示されているように、貯氷庫
に氷がほぼ満杯になったか否かを表す検出信号を出力す
る貯氷スイッチを設けるとともに、製氷装置に対する製
氷動作及び除氷動作の繰り返し制御中に、貯氷スイッチ
によって貯氷庫内に氷が満杯になったことが検出される
と、この検出から製氷動作及び除氷動作の1サイクル後
に、製氷装置に対する前記繰り返し制御を休止させるよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の製氷機の設置
前には、貯氷スイッチは、通常、テープなどによって貯
氷庫が氷で満杯になっていることを表す側へ固定されて
いて、輸送時に同スイッチが振動で破損しないようにす
るとともに、前記設置時にテープを取り忘れても製氷機
が長時間連続運転されないようにしている。しかるに、
上記従来の装置にあっては、貯氷スイッチによって貯氷
庫が氷で満杯になっていることが検出された後、製氷動
作及び除氷動作の1サイクル後に製氷装置の繰り返し運
転が休止されるようになっているので、施工者が製氷機
を設置した際に前記テープなどを取り忘れても、同機は
少なくとも1サイクル間運転されてしまう。この場合、
前記1サイクルは30分程度であるので、短時間ではあ
るが、製氷機は不完全な状態で運転をされてしまうとい
う問題がある。また、前記施工者は、通常、設置後の製
氷機の完全な運転動作を確認して帰るが、前記1サイク
ルの運転中に、製氷機が完全な運転を開始したと錯誤し
て、同施工者が帰ってしまう場合があり、使用者に不便
をかけることがあった。本発明は上記問題に対処するた
めになされもので、その目的は、製氷機の不完全な状態
での運転開始を防止するようにした製氷機のための電気
制御装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成上の特徴は、氷を製造する製氷装置
と、前記製氷装置により製造された氷を貯える貯氷庫と
を有する製氷機に設けられて、前記製氷装置の製氷動作
及び除氷動作を繰り返し制御して前記貯氷庫内に氷を次
々と貯える作動制御手段と、前記貯氷庫に設けられて同
貯氷庫が氷でほぼ満杯になったか否かを表す検出信号を
出力する貯氷スイッチと、前記作動制御手段による製氷
動作及び除氷動作の繰り返し制御中に前記貯氷スイッチ
からの検出信号を入力して同信号が前記満杯を表すとき
前記製氷装置の製氷動作及び除氷動作を休止制御する休
止制御手段とを備えた製氷機のための電気制御装置にお
いて、電源投入直後であって前記作動制御手段による製
氷動作及び除氷動作の繰り返し制御前に前記貯氷スイッ
チからの検出信号を入力して同信号が前記満杯を表すと
き前記製氷装置の製氷動作及び除氷動作の開始を禁止制
御する作動開始禁止制御手段を設けたことことにある。
【0005】
【発明の作用・効果】上記のように構成した本発明にお
いては、施工者が製氷機を設置した際に貯氷スイッチを
固定するテープなどを取り忘れても、作動開始禁止制御
手段が、電源投入直後の作動制御手段による製氷動作及
び除氷動作の繰り返し制御の開始前に貯氷スイッチから
の検出信号を入力して、同信号が氷の満杯を表すとき、
製氷装置の前記制御の開始を禁止するので、製氷機が不
完全な状態では運転開始されることがなくなる。また、
これにより、施工者が前記テープなどの貯氷スイッチの
固定手段を取り忘れて帰ることもなくなる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は同実施例に係る流下式製氷機を概略的に
示している。この製氷機は、製氷用の水を収容する貯水
タンク11の上方にほぼ垂直に設けた製氷板12を有す
る。この製氷板12は熱伝導率の低いステンレス板で構
成されていて、その表面12aにて氷Aを生成するもの
で、その裏面12bには蛇行させたパイプで構成した蒸
発器13がはんだ付け固定されている。この蒸発器13
の入口と出口との間には、圧縮機14、電動の冷却ファ
ン15が付設された凝縮器16及び膨張バルブ17から
なる公知の冷凍回路が接続されており、同蒸発器13に
冷媒が循環するようになっている。また、この冷凍回路
には凝縮器16及び膨張バルブ17をバイパスするバイ
パス路が設けられ、同バイパス路にはホットガスバルブ
18が介装されている。
【0007】製氷板12の裏面12bの上方には除氷用
散水器21が設けられている。除氷用散水器21は多数
の散水孔21aを備え、外部の水道管に接続されたパイ
プ22を介して供給される水を製氷板12の裏面12b
に流す。このパイプ22には、電気的にオンオフ制御さ
れるウォータバルブ23が介装されている。製氷板12
の表面12aの上方には製氷用散水器24が設けられて
いる。製氷用散水器24も多数の散水孔24aを備え、
循環ポンプ25により貯水タンク11からパイプ26を
介して供給される水を製氷板12の表面12aに流す。
【0008】循環ポンプ25は正逆転が切り換え制御さ
れる電動のポンプで構成されており、正転時には貯水タ
ンク11内の水をパイプ26側に圧送し、逆転時には同
タンク11内の水をパイプ27側に圧送するものであ
る。パイプ27には圧力バルブ28が介装されている。
圧力バルブ28は弁体28a及びスプリング28bを備
えており、弁体28aは常時スプリング28bの付勢力
によりパイプ27の連通を禁止し、循環ポンプ25から
水が圧送されたとき上方へ変位して同パイプ27の連通
を許容する。このパイプ27の末端は、貯水タンク11
の中央に設けられて同タンク11内の最高液面高さを規
定するオーバフローパイプ31の上方に位置しており、
パイプ27内を流れてきた水はオーバフローパイプ31
を介して外部へ排出されるようになっている。
【0009】パイプ27の中間部はパイプ32を介して
サブタンク33に接続されていて、パイプ27を流れる
水の一部はサブタンク33にも供給されるようになって
いる。サブタンク33はその底部にて貯水タンク11に
連通しているとともに、フロートスイッチ34を収容し
ている。このフロートスイッチ34は貯水タンク11内
の液面の高さを検出するもので、同液面の高さが規定値
より高ければオン状態となり、かつ同液面の高さが規定
値まで低下するとオフ状態となるものである。また、製
氷板12の下方には、同板12の表面12aにて形成さ
れて落下する氷Aを貯氷庫35に導く案内板36が傾斜
して配置されている。案内板36には複数個の孔36a
が設けられていて、同孔36aを通して水が貯水タンク
11内に流下するようになっている。
【0010】また、貯氷庫35の内側壁上方には貯氷ス
イッチ装置40が設けられている。この貯氷スイッチ装
置40は、図2に示すように、一面にて開口した直方体
状のケース41を備えている。このケース41は、貯氷
庫35の内側壁に固定したベース42にブラケット43
を介して支持された軸44の回りに回転可能に組み付け
られていて、自重により実線で示したような状態に保た
れ、貯氷庫35内が氷で満たされた状態では氷により押
されて図示2点鎖線の位置まで変位する。ケース41内
にはベース42に固定された貯氷スイッチ45が組み込
まれている。貯氷スイッチ45はマイクロスイッチによ
り構成されていて、同スイッチはレバー46によりオン
オフ制御されるようになっている。レバー46は通常実
線状態にあって貯氷スイッチ45をオフ状態に設定し、
ケース41が軸44を中心に反時計方向に回転すると、
同ケース41に押圧されて図示2点鎖線の位置まで変位
して貯氷スイッチ45をオン状態に切り換える。なお、
この貯氷スイッチ装置40においては、出荷時には、ケ
ース41がテープ等によってベース42側に押し付けら
れて固定されているので、当該製氷機の設置前には貯氷
スイッチ45はオン状態にあり、同設置時に通常テープ
等を剥がしてケース41をフリー状態にする。
【0011】次に、上記のような貯水タンク11、製氷
板12、蒸発器13、圧縮機14、冷却器16、膨張バ
ルブ17、ホットガスバルブ18、ウォータバルブ2
3、循環ポンプ25などからなる製氷装置を電気的に制
御するための電気制御装置について図面を用いて説明す
ると、図2は同装置の回路図を示している。この電気制
御装置は3本の入力母線L1,L2,L3 を有しており、同
母線L1,L2,L3 には、圧縮機14の電動モータ14a
と、ホットガスバルブ18の電磁ソレノイド18aと、
冷却ファン15の電動モータ15aと、循環ポンプ25
の電動モータ25aと、ウォータバルブ23の電磁ソレ
ノイド23aと、これらの各モータ及びソレノイドの通
電を制御する制御回路50とが接続されている。入力母
線L1,L2,L3 は単相3線式商用電源に接続されてお
り、入力母線L1,L2 間は120Vに設定されるととも
に、入力母線L1,L3 間は240Vに設定されている。
【0012】電動モータ14aの一端はリレー61の常
開接点61aを介して入力母線L1に接続され、同モー
タ14aの他端は入力母線L3 に接続されている。な
お、常開接点61aと電動モータ14aとの間には、同
モータ14aを起動するための起動キャパシタ62及び
起動リレー63も接続されている。リレー61の常開接
点61aはコイル61bの通電時にオンするもので、同
コイル61bの一端は入力母線L1 に接続されるととも
に、他端はリレー64の常開接点64aを介して入力母
線L2 に接続されている。リレー64の常開接点64a
はコイル64bの通電時にオンするもので、同コイル6
4bはスイッチングトランジスタ65のオン時に通電さ
れる。
【0013】電磁ソレノイド18a及び電動モータ15
aの各一端はリレー66の切り換え接点66aを介して
入力母線L1 に接続され、同ソレノイド18aの他端は
入力母線L2 に接続され、同モータ15aの他端はリレ
ー64の常開接点64aを介して入力母線L2 に接続さ
れている。リレー66の切り換え接点66aはコイル6
6bの非通電時に図示状態にあって電動モータ15aを
入力母線L1 に接続し、かつコイル66bの通電時に図
示状態から切り換えられて電磁ソレノイド18aを入力
母線L1に接続するもので、同コイル66bはスイッチ
ングトランジスタ67のオン時に通電される。
【0014】電動モータ25aの正転制御端25a1は
リレー71の常閉接点71a及びリレー66の切り換え
接点66aを介して入力母線L1 に接続され、同モータ
25aの逆転制御端25a2はリレー71の常開接点7
1bを介して入力母線L1 に接続され、同モータ25a
の共通端25a3はリレー64の常開接点64aを介し
て入力母線L2 に接続されている。リレー71の常閉接
点71aはコイル71cの非通電時にオンするととも
に、常開接点71bはコイル71cの通電時にオンする
もので、同コイル71cはスイッチングトランジスタ7
2のオン時に通電される。電磁ソレノイド23aの一端
はリレー73の常開接点73aを介して入力母線L1
接続され、同ソレノイド23aの他端は入力母線L2
接続されている。リレー73の常開接点73aはコイル
73bの通電時にオンするもので、同コイル73bはス
イッチングトランジスタ74のオン時に通電される。
【0015】制御回路50は、CPU、ROM、RA
M、タイマ、I/Oなどからなるマイクロコンピュータ
により構成されており、図4のフローチャートに対応し
た「メインプログラム」を実行し続けるとともに、前記
タイマからの割り込み命令により所定時間毎に図7のフ
ローチャートに対応した「タイマ割り込みプログラム」
を割り込み実行して、スイッチングトランジスタ65,
67,72,74のオンオフを制御する。
【0016】また、この制御回路50には電源トランス
51、フロートスイッチ34、貯氷スイッチ45及び温
度センサ52も接続されている。電源トランス51は入
力母線L1,L2 間に接続されていて、制御回路50へ電
力を供給する。フロートスイッチ34及び貯氷スイッチ
45は上述したとおりである。温度センサ52は、図1
に示すように、蒸発器13の出口部に設けられ、同出口
部の温度を表す信号を出力する。
【0017】次に、上記のように構成した実施例の動作
を説明する。電源スイッチ(図示しない)が投入される
と、入力母線L1,L2,L3 及び電源トランス51を介し
て制御回路50に電力が供給されて、同回路50は図4
のステップ100にて「メインプログラム」の実行を開
始して、ステップ102にて初期設定ルーチンの処理を
実行する。
【0018】この初期設定ルーチンは図5に詳細に示さ
れており、同ルーチンの実行はステップ130にて開始
され、ステップ132にてスイッチングトランジスタ6
5,67,72,74がオフ状態に設定される。したが
って、リレー61,64,66,71,73の作用によ
り、電動モータ14a,15a,25a及び電磁ソレノ
イド18a,23aが非通電制御されるので、圧縮機1
4、冷却ファン15及び循環ポンプ25が停止するとと
もにホットバルブ18及びウォータバルブ23がオフす
るので、製氷装置は不作動状態に保たれる。
【0019】次に、ステップ134にて貯氷スイッチ4
5からの検出信号が取り込まれて同スイッチ45がオン
状態にあるか否かが判定される。今、製氷機が完全な状
態にあれば、電源投入時には貯氷スイッチ45はオフ状
態にあるので、前記ステップ134における「NO」と
の判定の基に、ステップ136にて貯氷スイッチフラグ
ISWFが”0”に設定され、ステップ140にて「NO」
と判定され、ステップ142にてタイマ割り込みの許可
処理がなされた後、ステップ144にてこの初期設定ル
ーチンの実行を終了して、図4のステップ104以降の
後述する初期給水行程、除氷行程、製氷行程及び排水行
程からなる定常運転動作に移行制御される。これによ
り、この場合には、製氷機は定常運転に入るとともに、
この定常運転中、図7の「タイマ割り込みプログラム」
が所定時間毎に実行されるようになる。
【0020】一方、貯氷スイッチ45がオン状態にある
ままで電源スイッチが投入された場合には、前記ステッ
プ134(図5)における「YES」との判定の基に、
ステップ138にて貯氷スイッチフラグISWFが”1”に
設定され、ステップ140にて「YES」と判定され、
ステップ146にてタイマ割り込みの許可処理がなされ
た後、プログラムは図4のステップ124に進められ
る。ステップ124においては、前記ステップ132
(図5)と同様に全てのスイッチングトランジスタ6
5,67,72,74がオフ状態に設定され、貯氷スイ
ッチ45がオフして貯氷スイッチフラグISWFが”0”に
なるまで、ステップ126にて「NO」と判定されて、
ステップ124,126からなる循環処理が繰り返し実
行され続ける。なお、この循環処理においては、貯氷ス
イッチフラグISWFが”0”になると、ステップ126に
て「YES」と判定されて、プログラムはステップ10
4へ戻される。なお、この場合も、前記循環処理中、図
7の「タイマ割り込みプログラム」が所定時間毎に実行
される。
【0021】したがって、当該製氷機の設置時に、テー
プの外し忘れなどの理由によって貯氷スイッチ45がオ
ンされ続けると、圧縮機14、冷却ファン15及び循環
ポンプ25が停止制御されるとともに、ホットガスバル
ブ18及びウォータバルブ23もオフ制御され、すなわ
ち製氷装置が停止制御される。これにより、施工者が前
記テープを取り忘れて当該製氷機を不完全に組み立てた
場合には、電源を投入しても、製氷機の運転が開始され
ないので、前記不完全な組み立てを簡単に認識できる。
【0022】ここで、図7の「タイマ割り込みプログラ
ム」について説明しておくと、このプログラムはステッ
プ200にて開始され、ステップ202にて給水カウン
ト値WICT、チェックカウント値CKCT及びスイッチカウン
ト値SWCTにそれぞれ「1」が加算されて各カウント値WI
CT,CKCT,SWCTが更新されるとともに、ステップ204〜
208の処理によって貯氷スイッチフラグISWFが貯氷ス
イッチ45のオンオフ状態を表す値(オン状態時に”
1”及びオフ状態時に”0”)に設定される。なお、こ
れらのステップ206,208の「オン検出ルーチン」
及び「オフ検出ルーチン」については、詳しく後述す
る。
【0023】次に、図4のステップ104以降の初期給
水行程、除氷行程、製氷行程及び排水行程からなる定常
運転制御について説明する。まず、初期給水行程につい
て説明すると、この行程においては、ステップ104に
て給水カウント値WICTが「0」に初期設定され、ステッ
プ110の判定処理により、給水カウント値WICTが所定
値CT1 (例えば、1分間に相当する値)に達するまで、
ステップ106〜110からなる循環処理が繰り返し実
行され続ける。
【0024】前記循環処理中、ステップ108にてスイ
ッチングトランジスタ74がオン状態に設定され続け、
リレー73の作用によって電磁ソレノイド23aが通電
され続けるので、ウォータバルブ23がオンし続ける。
これにより、この間、パイプ22を介した水道水が除氷
用散水器21に供給されて、水道水が製氷板12の裏面
12bに沿って流れ落ちて貯水タンク11に流入する。
一方、前述のように、給水カウント値WICTは「タイマ割
り込みプログラム」の実行毎に徐々に大きくなるので、
前記給水開始から時間が経過して、このカウント値WICT
が約1分間に相当する値CT1 になると、ステップ110
にて「YES」と判定されて、ステップ112にてスイ
ッチングトランジスタ74がオフ状態に設定される。こ
れにより、リレー73の作用によって電磁ソレノイド2
3aの通電が停止し、ウォータバルブ23はオフするの
で、貯水タンク11に対する初期給水行程が終了する。
【0025】また、前記ステップ106〜110からな
る循環処理中、ステップ106においては製氷スイッチ
フラグISWFが”1”であるか否かが判定され、貯氷スイ
ッチ45がオン状態に切り換えられて同フラグISWFが”
1”になれば、同ステップ106にて「YES」と判定
され、前述したステップ124,126の処理によって
製氷装置の運転が休止する。
【0026】前記ステップ112の処理による初期給水
行程の終了後、ステップ114にてスイッチングトラン
ジスタ65がオン状態に設定される。これにより、リレ
ー64の常開接点64aがオンするとともに、リレー6
1の常開接点61aもオンし、圧縮機14の電動モータ
14aが起動され、以降、圧縮機14は蒸発器13の出
口からの冷媒を圧縮して凝縮器16、膨張バルブ17及
び蒸発器13からなる冷凍回路に循環させるとともに、
ホットガスバルブ18にも供給する。
【0027】次に、制御回路50はステップ116にて
除氷行程の実行を制御する。この除氷行程においては、
最初、スイッチングトランジスタ74,67がオン状態
に設定される。これにより、リレー73の常開接点73
aがオンするとともに、リレー66の切り換え接点66
aが図示状態から切り換えられて、電磁ソレノイド23
a,18aが通電され、ウォータバルブ23及びホット
ガスバルブ18がオンする。これらの両バルブ23,1
8のオン状態への設定により、除氷用散水器21から製
氷板12の裏面12bの上部に水道水が供給されるとと
もに、蒸発器13には圧縮器14により圧縮されたホッ
トガスが供給されるようになる。その結果、製氷板12
の表面12aに氷が生成されていれば同氷が落とされて
貯氷庫35に貯えられると同時に、貯水タンク11内に
は次の製氷用のための水が貯えられる。
【0028】そして、前記ホットガスの蒸発器13への
供給及び水道水の製氷板12の裏面12bへの供給によ
り、蒸発器13の出口部の温度が上昇して温度センサ5
2により検出された温度が所定温度(例えば、摂氏8度
程度)になると、タイマを利用して前記所定温度の検出
から所定時間後に、スイッチングトランジスタ74,6
7をオフ状態に設定してこの除氷行程を終了する。これ
により、リレー73の常開接点73aがオフするととも
に、リレー66の切り換え接点66aが図示状態に切り
換えられて、電磁ソレノイド23a,18aの通電が解
除され、ウォータバルブ23及びホットガスバルブ18
がオフするので、前記除氷及び給水が停止する。
【0029】このような除氷行程(ステップ116)の
処理後、ステップ118にて、貯氷スイッチフラグISWF
が”1”であるか否かが判定される。この場合も、貯氷
スイッチ45がオンして貯氷スイッチフラグISWFが”
1”になっていると、前記ステップ118にて「YE
S」と判定されて、プログラムは前記ステップ124,
126に進められて、製氷装置の運転が停止する。ま
た、貯氷スイッチフラグISWFが”0”であれば、ステッ
プ118にて「NO」と判定されて、プログラムはステ
ップ120の「製氷行程ルーチン」に進められる。
【0030】この「製氷行程ルーチン」は図6に詳細に
示されており、その実行がステップ150にて開始さ
れ、ステップ152にてスイッチングトランジスタ6
7,72がオフ状態に設定され、ステップ160の判定
処理によりフロートスイッチ34のオフ状態が検出され
るまで、ステップ156〜160の循環処理が実行され
続ける。なお、これらのスイッチングトランジスタ6
7,72は除氷行程の終了時にオフ状態に設定されてい
るので、制御回路50は実質的には両トランジスタ6
7,72の以前の状態を維持するのみである。この循環
処理中、リレー66,71の作用により、電動モータ1
5aが通電されるとともに、電動モータ25aの正転制
御端25a1に電力が供給されて、冷却ファン15が回
転し続けるとともに、循環ポンプ25が正転し続ける。
【0031】循環ポンプ25は前記正転により貯水タン
ク11内の水をパイプ26を介して製氷用散水器24に
供給するので、製氷板12の表面12aには製氷水が流
れる。この場合、ホットガスバルブ18はオフ状態にあ
るとともに、冷却ファン15が回転するので、蒸発器1
2には膨張バルブ17から冷たい冷媒が供給されて、同
蒸発器12は製氷板12をその裏面12bから冷却し始
める。一方、製氷板12は熱伝導率の低いステンレスで
構成されているので、蒸発器12が密着している付近の
製氷板12の表面12aの温度のみが下がり、同付近に
てのみ氷Aが除々に生成される。なお、製氷用散水器2
4から散水された製氷水のうちで氷Aの生成に利用され
なかった残り水は、貯水タンク11にふたたび流入す
る。
【0032】このようにして氷Aが除々に成長して大き
くなると、氷Aに変化した分だけ貯水タンク11内の水
量が減少する。そして、貯水タンク11内の液面の低下
によってフロートスイッチ34がオフ状態になると、ス
テップ160にて「YES」と判定され、ステップ16
2にてスイッチングトランジスタ67がオン状態に設定
されて、ステップ164にてこの「製氷ルーチン」の実
行が終了する。その結果、リレー66の作用によって切
り換え接点66aが図示状態から切り換えられて、電動
モータ15a,25aの通電が解除され、冷却ファン1
5及び循環ポンプ25が停止して製氷行程が終了する。
【0033】一方、前記ステップ156〜160からな
る循環処理中、ステップ156にてチェックカウント値
CKCTが所定値CT2 (例えば、5分間に相当する値)以上
であるか否かが判定されるとともに、ステップ158に
て貯氷スイッチフラグISWFが”1”であるか否かが判定
される。この場合、チェックカウント値CKCTは、前記循
環処理前のステップ154にて「0」に初期設定される
とともに、「タイマ割り込みプログラム」の実行毎に
「1」ずつ増加するものであるので、製氷行程の開始か
ら約5分間は前記ステップ158の判定処理がなされ、
この間に貯氷スイッチフラグISWFが貯氷スイッチ45の
オン状態を表す”1”に設定されると、プログラムは図
4のステップ124,126へ進められて製氷装置が休
止制御される。
【0034】前述のような製氷行程の終了後、制御回路
50はステップ122にて排水行程を実行する。この排
水行程においては、制御回路50がスイッチングトラン
ジスタ72を10〜20秒程度の間だけオン状態へ切り
換える。この場合、スイッチングトランジスタ67は前
記製氷行程の終了時にオン状態に設定されているので、
リレー66,71の作用により、電動モータ25aの逆
転制御端25a2に電力が供給されて循環ポンプ25は
前記10〜20秒程度の間だけ逆転する。これにより、
貯水タンク11内の水がパイプ27側に圧送されるの
で、圧力バルブ28がオン状態になり、同タンク11内
の水はパイプ27を介してオーバーフローパイプ31へ
送られて外部へ排出される。また、パイプ27内に流入
した水の一部はパイプ32を介してサブタンク33にも
供給され、同タンク33とフロートスイッチ34の洗浄
にも利用される。
【0035】この排水行程の終了後、プログラムはステ
ップ116の除氷行程に再び戻され、ステップ116〜
112からなる循環処理により、除氷行程、製氷行程及
び排水行程がこの順に行われて氷が製造されるともに氷
が貯氷庫35に貯えられて、同貯氷庫35内の氷が増加
する。
【0036】以下、この貯氷庫35内の氷の増加によっ
て貯氷スイッチ45がオンするとともに、同庫35内の
氷の除去により貯氷スイッチ45がオフする動作、並び
にそれに伴う製氷機全体の動作について説明する。
【0037】貯氷スイッチフラグISWFが”0”である場
合、所定時間毎に実行される図7の「タイマ割り込みプ
ログラム」のステップ204にて「YES」と判定さ
れ、ステップ206の「オン検出ルーチン」が実行され
る。この「オン検出ルーチン」は図8に詳細に示されて
いるように、その実行がステップ210にて開始され、
貯氷スイッチ45が依然オフ状態に維持されていれば、
ステップ212にて「NO」と判定され、ステップ21
4にてテンポラリフラグTMPFが”0”に設定されて、ス
テップ216にてこの「オン検出ルーチン」の実行が終
了する。
【0038】一方、この状態で貯氷庫35に氷が満たさ
れてきて、同氷がケース41をベース42側に押すと、
レバー46も同方向に押されて貯氷スイッチ45がオン
する。これにより、前記ステップ212にて「YES」
と判定されるようになり、プログラムはステップ218
以降へ進められるが、最初、ステップ218にて「N
O」すなわちテンポラリフラグTMPFが”1”でないと判
定されて、ステップ220にて同フラグTMPFが”1”に
変更されるとともに、ステップ222にてスイッチカウ
ント値SWCTが「0」に初期設定される。そして、貯氷ス
イッチ45がオンされ続けると、ステップ218におい
ては前記”1”に設定されたテンポラリフラグTMPFに基
づいて「YES」と判定されるが、ステップ224の判
定処理によってスイッチカウント値SWCTが所定値CT3
(例えば、15秒に相当する値)になるまで貯氷スイッ
チフラグISWFは”0”に維持され続け、同カウント値SW
CTが所定値CT3 になった時点で、ステップ226にて同
ISWFは”1”に変更される。この場合、スイッチカウン
ト値SWCTが所定値CT3 に達する前に、貯氷スイッチ45
がオフされると、前記ステップ212にて「NO」と判
定されて、ステップ214にてテンポラリフラグTMPF
が”0”に戻されるので、貯氷スイッチ45が少なくと
も約15秒間オンされ続けた時点で初めて貯氷スイッチ
フラグISWFが”1”に変更される。このように、貯氷ス
イッチ45がオン状態に切り換えられてから、貯氷スイ
ッチフラグISWFが”1”に変更されるまでに時間遅れを
設けたことにより、製造された氷が案内板36を伝って
貯氷庫35内に落下する際に同氷がケース41に当たっ
て、一時的に貯氷スイッチ45がオンしても、貯氷スイ
ッチフラグISWFが貯氷スイッチ45のオン状態を表す”
1”に変更されなくなる。
【0039】このようにして、初期給水行程中、除氷行
程の終了時又は製氷行程の初めの5分程度の間に、貯氷
スイッチフラグISWFが”0”から”1”に変更される
と、上述したように、図4のステップ106,118又
は図6のステップ158にて「YES」と判定され、プ
ログラムがステップ124,126に進められて製氷装
置が休止制御される。このように製氷行程中にも貯氷ス
イッチフラグISWFを調べ、なるべく多くの時間に製氷装
置を休止可能とした理由は、貯氷庫35の上方に複数の
製氷装置(図示しない)を設けた場合に他の製氷装置か
ら貯氷庫35に氷が落下して溢れることのないようにし
たためである。一方、この製氷行程にて貯氷スイッチフ
ラグISWFを調べる期間を最初の約5分間のみ制限した理
由は、製氷板12上の氷がある程度大きくなった場合に
は、電力の節約のため製造された氷を無駄にしないよう
にするためである。
【0040】また、前述のように、氷が貯氷庫35に満
杯になって製氷装置が休止している状態で、図7の「タ
イマ割り込みプログラム」が実行されると、この状態で
は貯氷スイッチフラグISWFが”1”に設定されているの
で、ステップ204にて「NO」と判定されて、ステッ
プ208にて「オフ検出ルーチン」が実行される。この
「オフ検出ルーチン」は図9に詳細に示されているよう
に、その実行がステップ230にて開始され、貯氷スイ
ッチ45が依然オン状態に維持されていれば、ステップ
232にて「NO」と判定され、ステップ234にてテ
ンポラリフラグTMPFが”0”に設定されて、ステップ2
36にてこの「オン検出ルーチン」の実行が終了する。
【0041】一方、この状態で貯氷庫35内の氷が除去
されると、氷によるケース41への押圧が解除され、レ
バー46の作用によって貯氷スイッチ45がオフする。
これにより、前記ステップ232にて「YES」と判定
され、プログラムはステップ238以降へ進められる
が、最初、ステップ238にて「NO」すなわちテンポ
ラリフラグTMPFが”1”でないと判定されて、ステップ
240にて同フラグTMPFが”1”に変更されるととも
に、ステップ242にてスイッチカウント値SWCTが
「0」に初期設定される。そして、前述の場合と同様
に、貯氷スイッチ45が所定値CT4 に対応した時間(3
0〜60秒)オフされ続けて初めて、ステップ238,
244,246の処理より、貯氷スイッチフラグISWF
は”1”から”0”に変更される。このように、貯氷ス
イッチ45がオフ状態に切り換えられてから、貯氷スイ
ッチフラグISWFが”0”に変更されるまでに時間遅れを
設けたことにより、貯氷庫35から氷を除去する際に、
ケース41の近傍の氷が一時的に除去されて貯氷スイッ
チ45が一時的にオフしても、貯氷スイッチフラグISWF
が貯氷スイッチ45のオフ状態を表す”0”に変更され
なくなる。
【0042】このようにして、製氷装置の休止中、貯氷
スイッチフラグISWFが”1”から”0”に変更される
と、図4のステップ124,126からなる循環処理
中、ステップ126にて「YES」と判定されて、プロ
グラムはステップ104の初期給水行程に戻される。そ
して、ふたたび、初期給水行程を経て、除氷行程、製氷
行程及び排水行程から循環処理が行われて、氷が自動的
に製造されて、貯氷庫35に貯えられるようになる。
【0043】なお、上記実施例においては、製氷装置が
運転中であるか、休止中であるかを使用者に知らせるよ
うにしなかったが、貯氷スイッチフラグISWFに基づいて
ランプなどにより、同製氷装置の運転状態を表示するよ
うにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る製氷機の概略図であ
る。
【図2】 図1の貯氷スイッチ装置の破断側面図であ
る。
【図3】 図1の製氷装置を制御するための電気制御装
置の回路図である。
【図4】 図3の制御回路により実行される「メインプ
ログラム」のフローチャートである。
【図5】 図4の初期設定ルーチンを詳細に示すフロー
チャートである。
【図6】 図4の製氷行程ルーチンを詳細に示すフロー
チャートである。
【図7】 図3の制御回路により実行される「タイマ割
り込みプログラム」のフローチャートである。
【図8】 図7のオン検出ルーチンを詳細に示すフロー
チャートである。
【図9】 図7のオフ行程ルーチンを詳細に示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
11…貯水タンク、12…製氷板、13…蒸発器、14
…圧縮機、14a…電動モータ、15…冷却ファン、1
5a…電動モータ、16…凝縮器、17…膨張バルブ、
18…ホットガスバルブ、18a…電磁ソレノイド、2
3…ウォータバルブ、23a…電磁ソレノイド、25…
循環ポンプ、31…オーバフローパイプ、34…フロー
トスイッチ、35…貯氷庫、40…貯氷スイッチ装置、
45…貯氷スイッチ、50…制御回路、61,64,6
6,71,73…リレー、65,67,72,74…ス
イッチングトランジスタ、52…温度センサ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 氷を製造する製氷装置と、前記製氷装置
    により製造された氷を貯える貯氷庫とを有する製氷機に
    設けられて、前記製氷装置の製氷動作及び除氷動作を繰
    り返し制御して前記貯氷庫内に氷を次々と貯える作動制
    御手段と、前記貯氷庫に設けられて同貯氷庫が氷でほぼ
    満杯になったか否かを表す検出信号を出力する貯氷スイ
    ッチと、前記作動制御手段による製氷動作及び除氷動作
    の繰り返し制御中に前記貯氷スイッチからの検出信号を
    入力して同信号が前記満杯を表すとき前記製氷装置の製
    氷動作及び除氷動作を休止制御する休止制御手段とを備
    えた製氷機のための電気制御装置において、電源投入直
    後であって前記作動制御手段による製氷動作及び除氷動
    作の繰り返し制御前に前記貯氷スイッチからの検出信号
    を入力して同信号が前記満杯を表すとき前記製氷装置の
    製氷動作及び除氷動作の開始を禁止制御する作動開始禁
    止制御手段を設けたことを特徴とする製氷機のための電
    気制御装置。
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