JP2780533B2 - 搬送用電車を利用した搬送収納設備 - Google Patents

搬送用電車を利用した搬送収納設備

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JP2780533B2
JP2780533B2 JP3246764A JP24676491A JP2780533B2 JP 2780533 B2 JP2780533 B2 JP 2780533B2 JP 3246764 A JP3246764 A JP 3246764A JP 24676491 A JP24676491 A JP 24676491A JP 2780533 B2 JP2780533 B2 JP 2780533B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガイドレールに案
内されて自走し且つ荷移載手段が昇降可能に吊り下げら
れた搬送用電車と、前記搬送用電車の走行経路の真下に
前記荷移載手段が昇降可能な移載通路を形成するように
床面上に設置された左右一組の棚とを備え、各棚には、
同一レベルで荷支持台が設けられた搬送収納設備に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】上記のようなタイプの従
来の搬送装置では、荷移載手段を棚間の所定荷移載レベ
ルまで吊り降ろした状態で当該荷移載手段上と棚側の荷
支持台上との間で荷を移載させるとき、荷移載手段が荷
移載方向に揺れて棚側に衝突したり、荷崩れが生じるの
を防止するため、例えば実開昭63−24108号公報
に開示されるように、荷移載手段側にクランプ手段を設
け、棚側には前記クランプ手段がクランプ可能な被クラ
ンプ部を配設していた。即ち、棚側の荷移載手段停止レ
ベル毎に特殊な被クランプ部を配設する必要があるの
で、既存の棚をそのまま活用することが出来ない欠点が
あった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を付して示すと、本
発明の吊り下げ昇降移載装置を利用した搬送収納設備
は、ガイドレール2に案内されて自走し且つ荷移載手段
9が昇降可能に吊り下げられた搬送用電車1と、当該搬
送用電車1の走行経路の真下に前記荷移載手段9が昇降
可能な移載通路20を形成するように床面上に設置され
た左右一組の棚19A,19Bとを備え、各棚19A,
19Bには、同一レベルで荷支持台21が設けられた搬
送収納設備であって、前記荷移載手段9の前記両棚19
A,19Bに隣接する左右両端に、前記搬送用電車1の
走行方向と平行なローラーから成る振れ止め具24が先
端に設けられた上下揺動自在なアーム23が軸支され、
前記ローラーから成る振れ止め具24は、前記アーム2
3が起立するストッパー作用姿勢にあるとき、前記荷移
載手段9の荷支持レベルより上方に突出するとともに、
前記アーム23が前記棚側19A,19Bへ倒伏する振
れ止め作用姿勢にあるとき、前記荷支持レベルより下方
で且つ前記両棚19A,19Bの同一レベルにある荷支
持台21の前記移載通路20側の端面に近接するように
構成されたものである。
【0004】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の例示図に基
づいて説明すると、図1及び図2に於いて、1は搬送用
電車であって、床面上所定高さに架設されたガイドレー
ル2に嵌合する駆動車輪3と、図示省略したが前記ガイ
ドレール2に対する振れ止め用ガイドローラーと、前記
駆動車輪3を正逆任意の方向に回転駆動する走行用駆動
モーター4とを備えている。
【0005】5は移載装置であって、上部フレーム6
と、この上部フレーム6から複数本の吊下支柱7を介し
て吊り下げられた下部フレーム8と、この下部フレーム
8上に於いて荷Wを支持して左右横方向に搬送する一対
のベルトコンベヤ9a,9bから構成された荷移載手段
9と、前記下部フレーム8の左右両端に配設された振れ
止め手段10A,10Bと、前記下部フレーム8の前後
両端外側に配設された昇降ガイドフレーム11A,11
Bとを備えている。
【0006】前記移載装置5は、前記上部フレーム6に
連結された前後左右4本の吊下用ベルト12を備えた吊
下昇降手段13を介して前記搬送用電車1から吊り下げ
られている。この吊下昇降手段13は、前記4本の吊下
用ベルト12の巻き込み繰り出し用ドラム14と、当該
ドラム14を正逆任意の方向に回転駆動する昇降駆動用
モーター15とから成るものであり、搬送用電車1が上
下傾斜経路部を昇降走行しても前記移載装置5が水平姿
勢を維持し得るように、前記搬送用電車1の下側に前後
揺動自在に吊り下げることも出来るが、この図示例で
は、搬送用電車1の走行経路中に前記のような上下傾斜
経路部がないため、前記搬送用電車1のフレーム内に前
記吊下昇降手段13が内装されている。
【0007】前記昇降ガイドフレーム11A,11B
は、搬送用電車1の走行方向から見て角Uの字形の、互
いに同一形状のものであって、前記下部フレーム8より
若干下側位置にある下端水平部16は、その左右両端を
斜めにカットして内向き斜めガイド部16aを備えた形
状であり、前記下部フレーム8より若干左右外側位置に
張り出す垂直ガイド部17は、上部フレーム6の近くに
達している上端が若干内側(上部フレーム6側)に湾曲
した形状であり、前記垂直ガイド部17が同一側にある
前記吊下支柱7に連結部材18で連結されることによ
り、移載装置5に取り付けられている。
【0008】図3は上記のように構成された搬送用電車
1の使用状態を示し、床面上に据え付けられた左右一組
の棚19A,19B間の移載通路20の真上に前記ガイ
ドレール2が架設されている。各棚19A,19Bは、
移載通路20に対して直角方向で当該移載通路20から
遠ざかるに従って下がるように傾斜したフリーローラー
コンベヤ利用の、上下複数段の荷支持台21を備えたも
のであって、各棚19A,19Bに於ける各段の荷支持
台21は同一レベルに配設されている。22は各段の荷
支持台21を支持する側枠である。また、図4及び図5
に示すように、前記移載通路20の左右横巾、即ち、両
棚19A,19Bの各段の荷支持台21の於ける移載通
路20側の後端面間の間隔D1は、移載装置5が移載通
路20内で昇降可能なように、当該移載装置5に於ける
最大左右横巾、即ち、昇降ガイドフレーム11A,11
Bの左右両垂直ガイド部17の外側面間距離D2よりも
適当に広く設定されている。
【0009】図4及び図5に示すように、前記振れ止め
手段10A,10Bは、ベルトコンベヤ9a,9bの両
端間で下部フレーム8に水平に支承された回転軸22
と、この回転軸22の両端に固着突設された一対のアー
ム23と、この一対のアーム23間に水平支軸で軸支さ
れたローラーから成る振れ止め具24と、当該振れ止め
具24の姿勢切換用駆動手段25とから構成され、姿勢
切換用駆動手段25は、前記回転軸22に固着されたギ
ヤ26と、当該ギヤ26に咬合するギヤ27が出力軸に
取り付けられた減速機付きモーター28とから構成され
ている。
【0010】従って、前記モーター28を稼働させて前
記回転軸22を正逆回転させることにより、前記一対の
アーム23を介して振れ止め具(ローラー)24を前記
回転軸22の周りに回動させ、図5に実線で示すストッ
パー作用姿勢と仮想線で示す振れ止め作用姿勢とに切り
換えることが出来る。前記ストッパー作用姿勢では、前
記振れ止め具24が荷移載手段9(ベルトコンベヤ9
a,9b)の荷支持レベルよりも上方に突出し、前記振
れ止め作用姿勢では、前記振れ止め具24が荷移載手段
9の荷支持レベルよりも下側で且つ下部フレーム8より
も横外側に突出する。
【0011】なお、図示省略しているが、前記回転軸2
2(アーム23)を90度の範囲内での正逆回転のみを
許す回動制限ストッパーが併設される。また、図中29
は一対のベルトコンベヤ9a,9bを正逆任意の方向に
回転駆動する減速機付きモーターであり、30a,30
bは荷移載手段9の左右両側に突設されたサイドガイド
であり、31a,31bは棚19A,19Bの各段荷支
持台21に於ける各荷支持列毎に並設された荷支持用ロ
ーラーレールであり、32は棚19A,19Bの各段荷
支持台21に於ける各荷支持列間に配設された仕切りガ
イドである。
【0012】上記のように構成された搬送装置の使用方
法を説明すると、図3に示すように、棚19A,19B
の各段荷支持台21の中で、荷Wを補充しなければなら
ない荷支持台21の荷支持列があると、吊り下げている
移載装置5の荷移載手段9(左右一対のベルトコンベヤ
9a,9b)上で補充する荷Wを支持させた状態の搬送
用電車1をガイドレール2に沿って自走させ、荷Wを補
充しなければならない荷支持台21の荷支持列に対応す
る定位置で停止させる。この搬送用電車1の走行時に
は、図1及び図2に仮想線で示しかつ図3に実線で示す
ように、移載装置5(荷移載手段9)は上昇限まで吊り
上げられており、また、荷移載手段9の両端にある振れ
止め手段10A,10Bは、図1、図2、及び図5に実
線で示すように、振れ止め具(ローラー)24がストッ
パー作用姿勢に切り換えられており、これら両振れ止め
具(ローラー)24が荷移載手段9上の荷Wに対する落
下止めストッパーとして機能している。
【0013】搬送用電車1を定位置で停止させたなら
ば、前記移載装置5(荷移載手段9)を、図1及び図2
に示すように吊下昇降手段13の吊下用ベルト12を繰
り出して下降させ、図3に仮想線で示すように両棚19
A,19B間の移載通路20内に吊り降ろす。このと
き、移載装置5の前後両端に付設されている昇降ガイド
フレーム11A,11Bが当該移載装置5を、両棚19
A,19Bに於ける各段荷支持台21の後端面間、即ち
移載通路20内に、下端水平部16の両端にある内向き
斜めガイド部16aにより誘導すると共に、両側垂直ガ
イド部17により、下降する移載装置5が左右横方向に
大きく揺れ動くのを阻止する。
【0014】荷Wを補充しなければならない荷支持台2
1の荷支持列に隣接するレベルまで荷移載手段9を下降
させたならば、前記吊下用ベルト12の繰り出しを停止
して移載装置5(荷移載手段9)を定レベルで停止させ
る。係る状態で、先ず左右両振れ止め手段10A,10
Bの各振れ止め具(ローラー)24を、駆動手段25の
モーター27によってアーム23を90度外方へ回動さ
せることにより、ストッパー作用姿勢から図5に仮想線
で示す振れ止め作用姿勢に切り換える。この結果、両振
れ止め具(ローラー)24が、両棚19A,19Bの同
一レベルにある荷支持台(一方は荷補充対象の荷支持
台)21に於ける移載通路20側の端面に近接し、移載
装置5(荷移載手段9)を移載通路20内で左右横方向
に振れないように固定することになる。
【0015】上記のように振れ止め手段10A,10B
で移載装置5を所定レベルで固定したならば、荷移載手
段9の一対のベルトコンベヤ9a,9bを荷補充対象の
荷支持台21の側へ荷Wを送り出す方向に駆動し、荷W
を当該ベルトコンベヤ9a,9b上から荷支持台21の
荷支持列に於けるローラーレール31a,31b上へ送
り出し、移載を完了する。移載が完了したならば、ベル
トコンベヤ9a,9bを停止すると共に、両振れ止め手
段10A,10Bの各振れ止め具24を振れ止め作用姿
勢から元のストッパー作用姿勢に90度逆転させて戻し
た後、移載装置5(荷移載手段9)を吊下昇降手段13
の吊下用ベルト12により上昇限位置まで吊り上げ、こ
の後、搬送用電車1を走行させる。
【0016】なお、棚側の荷支持台の構成や、移載装置
5側の荷移載手段9の構成によっては、一般的な自動倉
庫のように、移載装置5から棚側へ荷を送り出す荷移載
と、棚側から移載装置5側へ荷を受け取る逆向きの荷移
載とを行わせることも出来る。また、移載装置5に付設
した昇降ガイドフレーム11A,11Bは、本発明に必
須のものではない。
【0017】
【発明の作用及び効果】以上のように本発明の吊り下げ
昇降荷移載手段付き搬送装置によれば、荷移載手段が棚
間の荷移載レベルまで吊り降ろされた状態で、当該荷移
載手段の左右両端にある両アームを左右の棚側へ倒伏さ
せて両アームの先端に軸支されている振れ止め具(ロー
ラー)を、荷移載手段上の荷の滑動落下を防止するスト
ッパー作用姿勢から振れ止め作用姿勢に切り換えたと
き、当該両振れ止め具(ローラー)が前記荷移載手段の
両側にある棚の同一レベルの荷支持台の端面に近接し
て、前記荷移載手段が両側の棚間に固定される。従っ
て、搬送用電車から吊り下げられている荷移載手段と両
側の棚との間で荷を移載するときに前記荷移載手段が荷
移載方向に振れる恐れは全くなくなり、荷の移載を、荷
崩れを伴わせることなく安全に行わせることが出来る。
【0018】しかも、本発明の構成によれば、左右の棚
の荷支持台の移載通路側端部には、前記振れ止め具(ロ
ーラー)が近接する端面があれば良く、例えば前記アー
ムの先端が係合するような特別な部分を設ける必要がな
いので、既存の棚をそのまま活用することが出来るメリ
ットがあるばかりでなく、前記アームを起立するストッ
パー作用姿勢から振れ止め作用姿勢に倒伏させるとき、
吊り下げられている荷移載手段が左右方向に揺れていて
も、その荷移載手段が左右に揺動可能に吊り下げられて
いることを利用して、左右の振れ止め具(ローラー)を
自動的に左右の棚の荷支持台端面間に進入させて、荷移
載手段を所定位置に位置決めすることが出来るのであ
る。
【0019】若し、前記アームの先端フック部が棚側の
荷支持台の後端内側に係合するような構成のものであれ
ば、吊り下げられている荷移載手段が左右方向に揺れて
いる状態でアームを倒伏させると、当該アームの先端フ
ック部が棚側の荷支持台端部より移載通路側に外れる可
能性があり、一旦このような現象が生じると、外れたア
ーム先端フック部を元の荷支持台端部に係合させること
ができないのであるが、本発明の構成では、左右一対の
振れ止め具(ローラー)は、左右の棚の同一レベルにあ
る荷支持台の移載通路側の端面間に入り込むように構成
したので、このような不都合が生じる恐れはなく、常に
確実に所期通りの荷移載手段位置決め作用を行わせるこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 荷移載手段を下降させた状態での搬送用電車
の側面図である。
【図2】 同正面図である。
【図3】 搬送収納設備全体を示す概略正面図である。
【図4】 棚間所定レベルまで荷移載手段を下降させた
状態での要部の横断平面図である。
【図5】 同要部の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 搬送用電車 2 電車用ガイドレール 9 荷移載手段 9a,9b ベルトコンベヤ 10A,10B 振れ止め手段 11A,11B 昇降ガイドフレーム 19A,19B 棚 20 移載通路 21 荷支持台 22 回転軸 23 一対のアーム 24 ローラーから成る振れ止め具 25 振れ止め具姿勢切換用駆動手段 26,27 ギヤ 28 減速機付きモーター

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガイドレールに案内されて自走し且つ荷移
    載手段が昇降可能に吊り下げられた搬送用電車と、当該
    搬送用電車の走行経路の真下に前記荷移載手段が昇降可
    能な移載通路を形成するように床面上に設置された左右
    一組の棚とを備え、各棚には、同一レベルで荷支持台が
    設けられた搬送収納設備であって、前記荷移載手段の前
    記両棚に隣接する左右両端に、前記搬送用電車の走行方
    向と平行なローラーから成る振れ止め具が先端に設けら
    れた上下揺動自在なアームが軸支され、前記ローラーか
    ら成る振れ止め具は、前記アームが起立するストッパー
    作用姿勢にあるとき、前記荷移載手段の荷支持レベルよ
    り上方に突出するとともに、前記アームが前記棚側へ倒
    伏する振れ止め作用姿勢にあるとき、前記荷支持レベル
    より下方で且つ前記両棚の同一レベルにある荷支持台の
    前記移載通路側の端面に近接するように構成された、搬
    送用電車を利用した搬送収納設備。
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