JP2777898B2 - 化合物半導体装置 - Google Patents

化合物半導体装置

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JP2777898B2 JP1038468A JP3846889A JP2777898B2 JP 2777898 B2 JP2777898 B2 JP 2777898B2 JP 1038468 A JP1038468 A JP 1038468A JP 3846889 A JP3846889 A JP 3846889A JP 2777898 B2 JP2777898 B2 JP 2777898B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 ヘテロ接合バイポーラ・トランジスタと呼ばれる高速
の化合物半導体装置に関し、 キャリヤの有効質量が小さい半導体材料、或いは、Г
谷とL谷とのセパレーション・エネルギが大きい半導体
材料などを適切に選択することに依って化合物半導体装
置を高速化することを目的とし、 半絶縁性InP基板上にInAs/InGaAsからなる超格子で構
成されたコレクタ層とInAsベース層とInGaAsエミッタ層
とが積層されてなることを特徴とする。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、ヘテロ接合バイポーラ・トランジスタ(he
terojunction bipolar transistor:HBT)と呼ばれる
高速の化合物半導体装置に関する。
HBTは、エミッタにエネルギ・バンド・ギャップが広
い材料を用いていることから電流利得が高く、従って、
ベースに高濃度のドーピングを行ってベース抵抗を低減
させることができるなどの利点がある。
然しながら、そのようなHBTに於いても、キャリヤが
ベースを走行する時間或いはコレクタの空乏層を走行す
る時間に依ってスイッチング・スピードが制限されてい
る。
そこで、現在以上の高速化を望むのであれば、前記の
諸点を改善しなければならない。
〔従来の技術〕
第3図は従来のGaAs/AlGaAs系HBTを説明する為の要部
切断側面図を表している。
図に於いて、 1は半絶縁性GaAs基板、 2はn型GaAsコレクタ・コンタクト層 (厚さ例えば2000〔Å〕程度、不純物濃度例えば5×
1018〔cm-3〕程度)、 3はn型GaAsコレクタ層 (厚さ例えば2000〔Å〕程度、不純物濃度例えば1×
1017〔cm-3〕程度)、 4はp型GaAsベース層 (厚さ例えば1000〔Å〕程度、不純物濃度例えば1×
1019〔cm-3〕程度)、 5はn型AlGaAsエミッタ層 (厚さ例えば1000〔Å〕程度、不純物濃度例えば1×
1018〔cm-3〕程度)、 6はn型GaAsエミッタ・コンタクト層 (厚さ例えば2000〔Å〕程度、不純物濃度例えば5×
1018〔cm-3〕程度)、 7はAuGe/Auからなるエミッタ電極、 8はAuGe/Auからなるベース電極、 9はAuGe/Auからなるコレクタ電極 をそれぞれ示している。
第4図は従来のInGaAs/InAlAs系HBTを説明する為の要
部切断側面図を表している。
図に於いて、 11は半絶縁性InP基板、 12はn型InGaAsコレクタ・コンタクト層 (厚さ例えば2000〔Å〕程度、不純物濃度例えば5×
1018〔cm-3〕程度)、 13はn型InGaAsコレクタ層 (厚さ例えば2000〔Å〕程度、不純物濃度例えば1×
1017〔cm-3〕程度)、 14はp型InGaAsベース層 (厚さ例えば2000〔Å〕程度、不純物濃度例えば1×
1019〔cm-3〕程度)、 15はn型InAlAsエミッタ層 (厚さ例えば1000〔Å〕程度、不純物濃度例えば1×
1018〔cm-3〕程度)、 16はn型InGaAsエミッタ・コンタクト層 (厚さ例えば2000〔Å〕程度、不純物濃度例えば5×
1018〔cm-3〕程度)、 17はCr/Auからなるエミッタ電極、 18はCr/Auからなるベース電極、 19はCr/Auからなるコレクタ電極 をそれぞれ示している。
第3図に見られる従来例では、エミッタ層5がAlGaAs
で、そして、第4図に見られる従来例では、エミッタ層
15がInAlAsでそれぞれ構成され、いずれの従来例に於い
てもエミッタにはエネルギ・バンド・ギャップが広く材
料が採用されていることから、その電流利得は高く、従
って、その分だけベースに高濃度のドーピングを行って
ベース抵抗を低減させることが可能である。
〔発明が解決しようとする課題〕
第3図の従来例に於いては、ベースやコレクタにGaAs
が、また、第4図の従来例に於いては、ベースやコレク
タにInGaAsがそれぞれ用いられている。従って、ベース
中に於けるキャリヤの散乱確率や有効質量が大きいこと
からベース走行速度は低く、また、コレクタに於けるΓ
谷とL谷とのセパレーション・エネルギ(separation
energy)が、GaAsの場合には約0.30〔eV〕、そして、In
GaAsの場合には約0.55〔eV〕と小さい為、コレクタに入
ったキャリヤは、L谷へのインター・バレー(inter v
alley)散乱を受け易く、そのようになると急激に減速
してしまう。
本発明は、キャリヤの有効質量が小さい半導体材料、
或いは、Γ谷とL谷とのセパレーション・エネルギが大
きい半導体材料などを適切に選択することに依って化合
物半導体装置を高速化しようとする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に依る化合物半導体装置では、判絶縁性InP基
板上にInAs/InGaAsからなる超格子で構成されたコレク
タ層とInAsベース層とInGaAsエミッタ層とが積層されて
なるよう構成している。
〔作用〕
前記手段を取ることに依り、ベース層に於けるキャリ
ヤの有効質量は小さいから、例えば、ベース層の厚さが
1000〔Å〕であるとした場合には、InGaAs/InAlAs系に
比較し、キャリヤのベース走行時間は1/2に、また、コ
レクタ走行時間も1/2にそれぞれ短縮することができ
る。
〔実施例〕
第1図は本発明一実施例を説明する為の要部切断側面
図を表している。
図に於いて、 21は半絶縁性InP基板、 22はn型InGaAsコレクタ・コンタクト層 (厚さ例えば2000〔Å〕程度、不純物濃度例えば5×
1018〔cm-3〕程度)、 23はn型InGaAsコレクタ層 (厚さ例えば2000〔Å〕程度、不純物濃度例えば1×
1017〔cm-3〕程度)、 24はp型InAsベース層 (厚さ例えば1000〔Å〕程度、不純物濃度例えば1×
1019〔cm-3〕程度)、 25はn型InGaAsエミッタ層 (厚さ例えば1000〔Å〕程度、不純物濃度例えば1×
1018〔cm-3〕程度)、 26はn型InGaAsエミッタ・コンタクト層 (厚さ例えば2000〔Å〕程度、不純物濃度例えば5×
1018〔cm-3〕程度)、 27はCr/Auからなるエミッタ電極、 28はCr/Auからなるベース電極、 29はCr/Auからなるコレクタ電極 をそれぞれ示している。
図から明らかなように、本実施例に於いては、コレク
タ層23並びにエミッタ層25にInGaAsを用い、そして、ベ
ース層24にInAsを用いている。尚、InGaAsとInAsとの間
には格子不整合が存在する。然しながら、ベース層24
は、例えば500〜1000〔Å〕程度と薄いので、その格子
不整合が特性に悪影響を与えることはない。
本実施例に於いて、ベース層24にInAsを用いているこ
とから、キャリヤがベースを走行する時間は、従来のGa
Asを用いたものに比較すると、1/2〜2/3程度に短縮され
る。
その理由は、ベース層24を構成しているInAsの有効質
量が0.023であって、GaAsの0.068に比較すると著しく小
さいことに依る。因に、InGaAsの有効質量は0.042であ
る。
ところで、ベース層の外、コレクタ層にもInAsを用い
ると、Γ谷とL谷との間のセパレーション・エネルギが
約1.1〔eV〕と大きいことから、キャリヤがインター・
バレー散乱を受け難く、また、コレクタ層に於ける空乏
層走行時間も大幅に短縮される。然しながら、この場
合、格子不整合に起因する歪の影響を受け易いので、コ
レクタ層をInAs/InGaAsの超格子にするなどの工夫が必
要になる。
第2図は本発明に於ける他の実施例を説明する為の要
部切断側面図を表し、第1図に於いて用いた記号と同記
号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
本実施例が第1図に見られる実施例と相違している点
は、コレクタ層がn型InAs/InGaAsの超格子で形成され
ていることであり、図では、これを記号23′で指示して
ある。
このコレクタ層23′は、例えば、厚さがそれぞれ20
〔Å〕であるn型InAs層とn型InGaAs層とを50周期、従
って、全体の厚さを約1000〔Å〕程度にしたもので構成
されている。
本実施例は、第1図について説明した実施例に比較す
ると超格子を必要とする点で製造工程は複雑化するが、
更に高速化される。
前記何れの実施例に於いても、エミッタ、ベース、コ
レクタの各電極はCr/Auを材料としてノン・アロイでオ
ーミック・コンタクトをとってある。これはInGaAsやIn
Asのエネルギ・バンド・ギャップが小さい為、ノン・ア
ロイでも充分に低いコンタクト抵抗が得られることに起
因するものであり、これに依って寄生抵抗の低減を図る
ことができる。
〔発明の効果〕
本発明に依る化合物半導体装置では、判絶縁性InP基
板上にInAs/InGaAsからなる超格子で構成されたコレク
タ層とInAsベース層とInGaAsエミッタ層とが積層されて
なるよう構成している。
前記構成を採ることに依り、ベース層に於けるキャリ
ヤの有効質量は小さいから、例えば、ベース層の厚さが
1000〔Å〕であるとした場合には、InGaAs/InAlAs系に
比較し、キャリヤのベース走行時間は1/2に、また、コ
レクタ走行時間も1/2にそれぞれ短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明に於けるそれぞれ異なる実施
例の要部切断側面図、第3図及び第4図はそれぞれ異な
る従来例の要部切断側面図を表している。 図に於いて、 21は半絶縁性InP基板、 22はn型InGaAsコレクタ・コンタクト層、 23はn型InGaAsコレクタ層、 24はp型InAsベース層、 25はn型InGaAsエミッタ層、 26はn型InGaAsエミッタ・コンタクト層、 27はCr/Auからなるエミッタ電極、 28はCr/Auからなるベース電極、 29はCr/Auからなるコレクタ電極 をそれぞれ示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 29/68 - 29/737 H01L 21/33 - 21/331

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半絶縁性InP基板上にInAs/InGaAsからなる
    超格子で構成されたコレクタ層とInAsベース層InGaAsエ
    ミッタ層とが積層されてなること を特徴とする化合物半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS624366A (ja) * 1985-07-01 1987-01-10 Fujitsu Ltd ホツトエレクトロントランジスタ

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