JPH0738393B2 - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
- Publication number
- JPH0738393B2 JPH0738393B2 JP16412885A JP16412885A JPH0738393B2 JP H0738393 B2 JPH0738393 B2 JP H0738393B2 JP 16412885 A JP16412885 A JP 16412885A JP 16412885 A JP16412885 A JP 16412885A JP H0738393 B2 JPH0738393 B2 JP H0738393B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、ヘテロ接合バイポーラトランジスタに係り、
特に温度特性に勝れ、77Kの低温で超高速動作に好適な
半導体装置に関する。
特に温度特性に勝れ、77Kの低温で超高速動作に好適な
半導体装置に関する。
従来、シリコン[Si]バイポーラトランジスタ、又はGa
As/AlGaAsヘテロ接合バイポーラトランジスタ[たとえ
ば、プロスイーデイングス・オブ・ザ・トウエルブス・
コンフアレンス・オン・ソリツド・ステート・デバイセ
ズ(Proceedings of the 12th conference on Solid St
ate Devices),1980,P1]を77K[液体窒素温度]で動作
させようとすると、キヤリアの凍結[freeze out]のた
め、エミツタ,ベース,コレクタ中担体数が激減するた
め室温に比して性能劣化をまねき、デバイス上の興味を
持たれることがなかつた。
As/AlGaAsヘテロ接合バイポーラトランジスタ[たとえ
ば、プロスイーデイングス・オブ・ザ・トウエルブス・
コンフアレンス・オン・ソリツド・ステート・デバイセ
ズ(Proceedings of the 12th conference on Solid St
ate Devices),1980,P1]を77K[液体窒素温度]で動作
させようとすると、キヤリアの凍結[freeze out]のた
め、エミツタ,ベース,コレクタ中担体数が激減するた
め室温に比して性能劣化をまねき、デバイス上の興味を
持たれることがなかつた。
Siバイポーラトランジスタの場合、通常用いられるn型
不純物ではリン(P),砒素(As)の不純物レベルEdは
各々45mV,54mVであり、p型不純物であるホウ素(B)
の不純物レベルEaは45mVである。
不純物ではリン(P),砒素(As)の不純物レベルEdは
各々45mV,54mVであり、p型不純物であるホウ素(B)
の不純物レベルEaは45mVである。
この様に深い不純物レベルの場合、77K(6.4mV)に冷
却した場合、キヤリアの凍結が起こることは良く知られ
ている。
却した場合、キヤリアの凍結が起こることは良く知られ
ている。
一方化合物半導体、例えば、GaAsの場合、n型不純物で
ある(Si)の不純物レベルは1017cm-3以上の高濃度で
は、キヤリアの凍結は77K程度ではほとんどおこらな
い。一方p型不純物ではBe,Mg,Znにおいても1018cm-3以
上の高濃度では不純物レベル(価電子帯端からのイオン
化アクセプタまでのエネルギー差)が非常に浅くなり、
77Kでの担体の凍結は起こらないということが知られて
いる(ヘテロストラクチヤー・レーザー・アカデミツク
・プレス・ニユーヨーク(Heterostructure Lasers,Aca
demic Press,New York)1978,p132)。
ある(Si)の不純物レベルは1017cm-3以上の高濃度で
は、キヤリアの凍結は77K程度ではほとんどおこらな
い。一方p型不純物ではBe,Mg,Znにおいても1018cm-3以
上の高濃度では不純物レベル(価電子帯端からのイオン
化アクセプタまでのエネルギー差)が非常に浅くなり、
77Kでの担体の凍結は起こらないということが知られて
いる(ヘテロストラクチヤー・レーザー・アカデミツク
・プレス・ニユーヨーク(Heterostructure Lasers,Aca
demic Press,New York)1978,p132)。
又、通常のGaAs/AlGaAsヘテロ接合バイポーラトランジ
スタ[HBTと略す]の場合、npn型ではn型AlGaAsをエミ
ツタとして又、pnp型の場合p型をAlGaAsをエミツタに
用いている。しかしながら、通常用いているAl混晶比X
(〜0.3)では、n型不純物であるSi,p型不純物であるB
e,MgはDxセンターと呼ばれる60mV前後の比較的深い不純
物レベルを形成し、77Kでキヤリアの凍結が起こり、HBT
としての性能は室温の場合に比べて一桁以上の性能劣化
が生じていた。
スタ[HBTと略す]の場合、npn型ではn型AlGaAsをエミ
ツタとして又、pnp型の場合p型をAlGaAsをエミツタに
用いている。しかしながら、通常用いているAl混晶比X
(〜0.3)では、n型不純物であるSi,p型不純物であるB
e,MgはDxセンターと呼ばれる60mV前後の比較的深い不純
物レベルを形成し、77Kでキヤリアの凍結が起こり、HBT
としての性能は室温の場合に比べて一桁以上の性能劣化
が生じていた。
本発明の目的は、77Kの低温で、特に超高速を実現す
る、二次元状担体をベース層に用いるヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタ構造を提供することにある。
る、二次元状担体をベース層に用いるヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタ構造を提供することにある。
GaAs/AlGaAsヘテロ接合型バイポーラトランジスタの場
合、不純物をドープしたAlGaAsを用いる限り、液体窒素
温度(77K)で高速動作は期待することは上記の通り不
可能である。
合、不純物をドープしたAlGaAsを用いる限り、液体窒素
温度(77K)で高速動作は期待することは上記の通り不
可能である。
一方、n型AlGaAsとアンドープGaAs単一ヘテロ接合界面
に蓄積する二次元電子ガス層は77Kで極めて高い移動変
(〜117,000cm2/v・s例えば、ジヤパニーズ・ジヤーナ
ル・オブ・アプライド・フイジツクス(Japanese Jaurn
al of Applied Physics)20(1981)L455参照。))を
示すことが実験的に知られている。この様な高い移動度
の系では、2次完電子ガス層のシート抵抗ρS 2DEGは100
0Ω/□前後であり、通常のnpn型GaAs/AlGaAsHBTのベー
スシート抵抗の約1/40である。即ち、77Kでの2次完電
子ガス層をベース層として用いれば通常のHBTの1/40程
度も低いベース抵抗を持つHBTを実現できる可能性があ
る。
に蓄積する二次元電子ガス層は77Kで極めて高い移動変
(〜117,000cm2/v・s例えば、ジヤパニーズ・ジヤーナ
ル・オブ・アプライド・フイジツクス(Japanese Jaurn
al of Applied Physics)20(1981)L455参照。))を
示すことが実験的に知られている。この様な高い移動度
の系では、2次完電子ガス層のシート抵抗ρS 2DEGは100
0Ω/□前後であり、通常のnpn型GaAs/AlGaAsHBTのベー
スシート抵抗の約1/40である。即ち、77Kでの2次完電
子ガス層をベース層として用いれば通常のHBTの1/40程
度も低いベース抵抗を持つHBTを実現できる可能性があ
る。
又、AlGaAs/GaAs超格子[たとえば文献ジヤパニーズ・
ジヤーナル・オブ・アプライド・フイジツクス(Japane
se Jaurnal of Applied Physics)20(1983)L627]を
用いて、GaAs層のみに不純物をドープする構造を用いれ
ば、担体凍結のない、不純物をドープしたAlGaAs層と同
一の効果を持たせることが可能である。
ジヤーナル・オブ・アプライド・フイジツクス(Japane
se Jaurnal of Applied Physics)20(1983)L627]を
用いて、GaAs層のみに不純物をドープする構造を用いれ
ば、担体凍結のない、不純物をドープしたAlGaAs層と同
一の効果を持たせることが可能である。
即ち、従来のHBTで不純物をドープされたAlGaAs層の代
りに、GaAsに不純物をドープをし、AlGaAsには不純物を
ドープをしないAlGaAs/GaAs超格子を用いれば、77Kでの
担体の凍結はほとんど生じなくなるということができ
る。
りに、GaAsに不純物をドープをし、AlGaAsには不純物を
ドープをしないAlGaAs/GaAs超格子を用いれば、77Kでの
担体の凍結はほとんど生じなくなるということができ
る。
そこで、前記二項目を考慮して、発明者らはエミツタ
(及びベース)に超格子構造を有し、ベース層に二次元
状電子ガスを用いる新規なpnp型バイポーラトランジス
タを発明した。
(及びベース)に超格子構造を有し、ベース層に二次元
状電子ガスを用いる新規なpnp型バイポーラトランジス
タを発明した。
第1図(a)〜(d)に本発明のpnp型トランジスタの
動作原理を説明するための半導体構造(第1図(a))
とそのバンド構造(b),(c),(d)を示す。
動作原理を説明するための半導体構造(第1図(a))
とそのバンド構造(b),(c),(d)を示す。
発明の具体的動作原理をGaAs/AlGaAsヘテロ接合を用い
た場合で説明する。
た場合で説明する。
第1図(a),(b)に各々トランジスタ主要部断面図
(a)と対応するエネルギーバンド図(b)を示し第1
図(c),(d)にバンド補足図を示す。
(a)と対応するエネルギーバンド図(b)を示し第1
図(c),(d)にバンド補足図を示す。
31はコレクタ層で、通常Be又はMgをp型不純物として有
する不純物レベル〜1019cm-3のGaAsである。32はp-(大
略1015cm-3)GaAs層で通常3000Å前後である。本発明の
ポイントは、n型AlGaAs/GaAs超格子層33、及びp型AlG
aAs/GaAs超格子層35である。ここでn型超格子層33と
は、n型にドープされたGaAs332と故意には不純物をド
ープしないか、通常1015cm-3以下のドーピングレベルの
AlGaAs層331とを交互に重ねた超格子構造である。
する不純物レベル〜1019cm-3のGaAsである。32はp-(大
略1015cm-3)GaAs層で通常3000Å前後である。本発明の
ポイントは、n型AlGaAs/GaAs超格子層33、及びp型AlG
aAs/GaAs超格子層35である。ここでn型超格子層33と
は、n型にドープされたGaAs332と故意には不純物をド
ープしないか、通常1015cm-3以下のドーピングレベルの
AlGaAs層331とを交互に重ねた超格子構造である。
通常Al混晶比x0.15〜0.45の間で用いることが多い。そ
のエネルギーバンド図を第1図(d)に示す。通常GaAs
層332,AlGaAs層331の膜厚は5Å〜100Åまで広い範囲で
変化させることは可能である。又、重要なことは、n型
超格子層33のコレクタ32側はAlGaAs層331で形成される
ことが重要である。
のエネルギーバンド図を第1図(d)に示す。通常GaAs
層332,AlGaAs層331の膜厚は5Å〜100Åまで広い範囲で
変化させることは可能である。又、重要なことは、n型
超格子層33のコレクタ32側はAlGaAs層331で形成される
ことが重要である。
一方p型超格子層35とは、p型にドープされたGaAs352
と故意には不純物をドープしないか、通常1015cm-3以下
のドーピングレベルのAlGaAs層351とを交互に重ねた超
格子構造である。この場合も通常GaAs層352,AlGaAs層35
1の膜厚は5Å〜100Åである。
と故意には不純物をドープしないか、通常1015cm-3以下
のドーピングレベルのAlGaAs層351とを交互に重ねた超
格子構造である。この場合も通常GaAs層352,AlGaAs層35
1の膜厚は5Å〜100Åである。
又、この場合AlGaAs層351は、n型超格子かに遠ざかる
程Alの混晶比を大きくし電流増幅率hFEを大きくするこ
ともできる。
程Alの混晶比を大きくし電流増幅率hFEを大きくするこ
ともできる。
この様な超格子構造を導入する最大の理由は、p型もし
くはn型不純物を適当に選べばGaAsの不純物のドナー及
びアクセプターレベルが浅いため、77Kでの担体の凍結
を起こさないためである。
くはn型不純物を適当に選べばGaAsの不純物のドナー及
びアクセプターレベルが浅いため、77Kでの担体の凍結
を起こさないためである。
又、ここで言う超格子とは、担体が全体に広がつている
ものを言う。つまりAlGaAa/GaAsからなる井戸型ポテン
シヤルのGaAs側に局在化するものではない。
ものを言う。つまりAlGaAa/GaAsからなる井戸型ポテン
シヤルのGaAs側に局在化するものではない。
トランジスタ設計の立場からは、n型超格子33と、p-コ
レクタ層32のヘテロ接合界面に蓄積する二次元電子ガス
19をベース層に用いるが、第1図(e)に示すバンド図
の様にp-GaAa層32上にn型AlGaAa/GaAa超格子層33′及
びアンドープGaAs層32′を形成し更にn型AlGaAs/GaAs
超格子層33を形成してもよい。
レクタ層32のヘテロ接合界面に蓄積する二次元電子ガス
19をベース層に用いるが、第1図(e)に示すバンド図
の様にp-GaAa層32上にn型AlGaAa/GaAa超格子層33′及
びアンドープGaAs層32′を形成し更にn型AlGaAs/GaAs
超格子層33を形成してもよい。
この様に2個の2次元電子ガス層19,19′を形成すれば
ベース抵抗を半減できる。
ベース抵抗を半減できる。
又、正孔のベース走行時間を短くする目的で、p型超格
子とn型超格子のp−n接合35と33では、2次元電子ガ
スの部分を除いてn型超格子は空乏化されており、p型
超格子の一部も空乏化されている。両者の空乏層34(第
1図(a))に示す通り、通常n型超格子中には担体の
存在する中性領域を形成しない様にするのが普通であ
る。
子とn型超格子のp−n接合35と33では、2次元電子ガ
スの部分を除いてn型超格子は空乏化されており、p型
超格子の一部も空乏化されている。両者の空乏層34(第
1図(a))に示す通り、通常n型超格子中には担体の
存在する中性領域を形成しない様にするのが普通であ
る。
又、ベース層である二次元電子ガスの存在するp-GaAs32
とn型AlGaAs/GaAs超格子の伝導帯のエネルギーの飛び
ΔEC9が300meV(超格子とGaAsの電子親和力の差)と大
きいため、高い電流増幅率hFEが大きくなり、又、2次
元電子ガスの膜厚が100Å程度と非常に薄いため、正孔
のベース走行時間は無視できる程になり、従来のpnp型H
BTでは、スピードが極端に遅くなるベース走行時間の制
限を取りはずすことができる様になつた。
とn型AlGaAs/GaAs超格子の伝導帯のエネルギーの飛び
ΔEC9が300meV(超格子とGaAsの電子親和力の差)と大
きいため、高い電流増幅率hFEが大きくなり、又、2次
元電子ガスの膜厚が100Å程度と非常に薄いため、正孔
のベース走行時間は無視できる程になり、従来のpnp型H
BTでは、スピードが極端に遅くなるベース走行時間の制
限を取りはずすことができる様になつた。
次に、二次元状正孔をベース層に用いた場合の本発明の
概用をAlGaAs(GaAs)/Geヘテロ接合を用いた新規なnpn
型HBTについて第2図(a),(b)を用いて説明す
る。
概用をAlGaAs(GaAs)/Geヘテロ接合を用いた新規なnpn
型HBTについて第2図(a),(b)を用いて説明す
る。
第2図(a)は新規なHBTの主要部分の断面構造、第2
図(b)は対応するエネルギーバンド図である。Siを5
×1019cm-3程度含有するn+GaAsコレクタ層41上にアンチ
モンSbを1014cm-3程度含有するn-Geコレクタ層42を3000
Å、Beを5×1018cm-3含有するGaAs43を200Å前後形成
し、エミツタ層であるn型AlGaAs/GaAs超格子45を3000
Å程度形成する。ここでn型超格子の不純物ドーピング
レベル2×1018cm-3程度である。
図(b)は対応するエネルギーバンド図である。Siを5
×1019cm-3程度含有するn+GaAsコレクタ層41上にアンチ
モンSbを1014cm-3程度含有するn-Geコレクタ層42を3000
Å、Beを5×1018cm-3含有するGaAs43を200Å前後形成
し、エミツタ層であるn型AlGaAs/GaAs超格子45を3000
Å程度形成する。ここでn型超格子の不純物ドーピング
レベル2×1018cm-3程度である。
GaAsとGeでは価電子帯ギヤツプの不連続ΔEV7のため
に、p型GaAs層43の中の自由正孔の一部分はGe側42に蓄
積し、二次元正孔ガス29を形成する。室温では3,000cm2
/v・s程度の移動度でシート濃度は2×1012cm-2程度で
ある。
に、p型GaAs層43の中の自由正孔の一部分はGe側42に蓄
積し、二次元正孔ガス29を形成する。室温では3,000cm2
/v・s程度の移動度でシート濃度は2×1012cm-2程度で
ある。
一方p型GaAs層43の自由正孔の一部はn型超格子45に移
り、空間電荷層ガスが形成される。
り、空間電荷層ガスが形成される。
77Kの低温では二次元正孔ガスの移動度は、50,000cm2/v
・sにもなりシート抵抗は20Ω/□前後となり、極めて
低いベース抵抗となる。
・sにもなりシート抵抗は20Ω/□前後となり、極めて
低いベース抵抗となる。
二次元正孔ガスをベース層に用いるこの例では、n型超
格子45がn型GaAsに置きかえても、77Kで高速動作をさ
せることができる。
格子45がn型GaAsに置きかえても、77Kで高速動作をさ
せることができる。
新規なpnp型HBTのところで説明した様に、複数個の二次
元正孔ガス層をベースに用いて更にベース抵抗を減少さ
れることが可能である。
元正孔ガス層をベースに用いて更にベース抵抗を減少さ
れることが可能である。
以上本発明をGaAs/AlGaAsヘテロ接合系、AlGaAs(GaA
s)ヘテロ接合系を用いた場合で説明してきた。
s)ヘテロ接合系を用いた場合で説明してきた。
以下、本発明の実施例を通して更に詳しく本発明を説明
する。
する。
実施例1:コレクタ層を基板裏側に設ける場合の実施主要
工程を第3図に示す。
工程を第3図に示す。
Geをp型ドーパントとしたp+−GaAs基板(濃度:2×1019
cm-3)30上に、MBE(分子線エピタキシー法)装置によ
り、基板温度650℃で、Beをp型ドーパントとしたp+GaA
s層(濃度:1×1019cm-3,厚さ5000Å)31,アンドープ
(結果的に1015cm-3のp-型になる)GaAs層32は3000Å,n
型AlGaAs/GaAs超格子33は200Å[アンドープAlxGa1-xAs
50Å/n型GaAs25Å/アンドープAlxGa1-xAs25Å/n型GaAs
25ÅアンドープAlxGa1-xAs25Å:Al混晶比x〜0.3,Si不
純物濃度4×1017cm-3],p型AlGaAs/GaAs超格子35 2000
Å[アンドープAlxGa1-xAs25Å/p型GaAs25Åを40ケ有す
る超格子;x〜0.3,Beを1×1019cm-3程度有する],Beを
1×1019cm-3含有するp型GaAs層36は2000Å形成した
[第3図(a)]。
cm-3)30上に、MBE(分子線エピタキシー法)装置によ
り、基板温度650℃で、Beをp型ドーパントとしたp+GaA
s層(濃度:1×1019cm-3,厚さ5000Å)31,アンドープ
(結果的に1015cm-3のp-型になる)GaAs層32は3000Å,n
型AlGaAs/GaAs超格子33は200Å[アンドープAlxGa1-xAs
50Å/n型GaAs25Å/アンドープAlxGa1-xAs25Å/n型GaAs
25ÅアンドープAlxGa1-xAs25Å:Al混晶比x〜0.3,Si不
純物濃度4×1017cm-3],p型AlGaAs/GaAs超格子35 2000
Å[アンドープAlxGa1-xAs25Å/p型GaAs25Åを40ケ有す
る超格子;x〜0.3,Beを1×1019cm-3程度有する],Beを
1×1019cm-3含有するp型GaAs層36は2000Å形成した
[第3図(a)]。
続いて、全面にCVD法によりSiO258 3000Åを形成しp型
GaAs層36,p型超格子層35をエツチングで除去し、通常の
ホトリソグラフイープロセスを用いてベース電極59を形
成した。ベース電極としてはAuGe/Ni/Auを用いた。次
に、450℃、3分間のアロイをH2雰囲気で行つた。同様
に、裏面にコレクタ電極としてCr/Auを全面に蒸着し、
又p型GaAs層36にもエミツタ電極としてCr/Auを形成し
た。
GaAs層36,p型超格子層35をエツチングで除去し、通常の
ホトリソグラフイープロセスを用いてベース電極59を形
成した。ベース電極としてはAuGe/Ni/Auを用いた。次
に、450℃、3分間のアロイをH2雰囲気で行つた。同様
に、裏面にコレクタ電極としてCr/Auを全面に蒸着し、
又p型GaAs層36にもエミツタ電極としてCr/Auを形成し
た。
300℃10分間のアロイを行いオーミツク接触を得た[第
3図(b)]。
3図(b)]。
次に素子間分離のためのメサエツチングを行つた。
本実施例ではp型超格子35のAlGaAsのAl混晶比xは0.3
で均一であつた。これは必ずしも必要ではなく、n型超
格子側で0.2、p型GaAs36側で0.40とこう配をつけて電
流増幅率hFEを大きくすることもできる。
で均一であつた。これは必ずしも必要ではなく、n型超
格子側で0.2、p型GaAs36側で0.40とこう配をつけて電
流増幅率hFEを大きくすることもできる。
又通常プレーナー型HBTで行われている様に、半絶縁性G
aAs基板上に31以上のエピタキシヤル層を形成し、コレ
クタ電極をプレーナー的に形成することも可能である。
aAs基板上に31以上のエピタキシヤル層を形成し、コレ
クタ電極をプレーナー的に形成することも可能である。
実施例2:二次元正孔ガスをベース層に用いた場合の実施
例を第4図(a),(b)に示す。
例を第4図(a),(b)に示す。
Siを2×1018cm-3含有するn型GaAs基板70上にMBE法に
よりSiを2×1018cm-3含有するn+−GaAs層71を5000Åコ
レクタ層として形成する。続いてSiを1×1014cm-3含有
するGaAs層72を3000Å形成する。
よりSiを2×1018cm-3含有するn+−GaAs層71を5000Åコ
レクタ層として形成する。続いてSiを1×1014cm-3含有
するGaAs層72を3000Å形成する。
次にp型AlGaAs/GaAs超格子73を200Å[アンドープAlxG
a1-xAs50Å/p型GaAs25Å/アンドープAlxGa1-xAs25Å/p
型GaAs25Å/アンドープAlxGa1-xAs25Å/p型GaAs25Åア
ンドープAlxGa1-xAs25Å;x〜0.45,p型GaAsはp型不純物
としてBeを1×1019cm-3含有する]形成し50ÅのSiを1
×1014cm-3含有するGaAs層74を形成後、73と同様のp型
AlGaAs/GaAs超格子75を300Å[アンドープAlxGa1-xAs25
Å/p型GaAs25Åが6ケからなる超格子:x〜0.45p型GaAs
はp型不純物としてBeは1×1019cm-3含有する]形成し
更に、n型AlGaAs/GaAs超格子76を2000Å[アンドープA
lxGa1-xAs50Å/n型GaAs50Åが20ケより形成される超格
子:x〜0.4,n型GaAsはSiを3×1018cm-3含有してい
る。]形成し、更に、オーミツク電極を取り易くするた
めのn+GaAs層77[Si不純物を3×1018cm-3形成する]を
2000Å形成した[第4図(d)]。
a1-xAs50Å/p型GaAs25Å/アンドープAlxGa1-xAs25Å/p
型GaAs25Å/アンドープAlxGa1-xAs25Å/p型GaAs25Åア
ンドープAlxGa1-xAs25Å;x〜0.45,p型GaAsはp型不純物
としてBeを1×1019cm-3含有する]形成し50ÅのSiを1
×1014cm-3含有するGaAs層74を形成後、73と同様のp型
AlGaAs/GaAs超格子75を300Å[アンドープAlxGa1-xAs25
Å/p型GaAs25Åが6ケからなる超格子:x〜0.45p型GaAs
はp型不純物としてBeは1×1019cm-3含有する]形成し
更に、n型AlGaAs/GaAs超格子76を2000Å[アンドープA
lxGa1-xAs50Å/n型GaAs50Åが20ケより形成される超格
子:x〜0.4,n型GaAsはSiを3×1018cm-3含有してい
る。]形成し、更に、オーミツク電極を取り易くするた
めのn+GaAs層77[Si不純物を3×1018cm-3形成する]を
2000Å形成した[第4図(d)]。
SiO2をCVD法により全面に3000Å形成した後、裏面にコ
レクタ電極67としてAuGe/Ni/Auを真空蒸着し、通常のリ
ソグラフイを用いてn+GaAs層77へのエミツタ電極68とし
てAuGe/Ni/Auを蒸着した。続いて、400℃3分間のアロ
イをH2雰囲気で行いオージツク接触を得た。
レクタ電極67としてAuGe/Ni/Auを真空蒸着し、通常のリ
ソグラフイを用いてn+GaAs層77へのエミツタ電極68とし
てAuGe/Ni/Auを蒸着した。続いて、400℃3分間のアロ
イをH2雰囲気で行いオージツク接触を得た。
次にn+GaAs層77m,n型超格子76をエツチングで除去し、
ベース電極69を通常の方法で形成した。ベース電極には
Cr/Auを用い、300℃,10分間のアロイを行つた。
ベース電極69を通常の方法で形成した。ベース電極には
Cr/Auを用い、300℃,10分間のアロイを行つた。
以上の実施例ではAlGaAs/GaAsヘテロ接合系で本発明を
実施した場合について説明したが、他のヘテロ接合系で
も本発明は有効である。
実施した場合について説明したが、他のヘテロ接合系で
も本発明は有効である。
たとえば、InP/InGaAsP,GaAs/AlGaAsP,InP/InGaAs,InAs
/GaAsSb,CbTe/InSb,GaSb/InAs等である。
/GaAsSb,CbTe/InSb,GaSb/InAs等である。
本発明によれば、浅い不純物レベル(ドナー及びアクセ
プタ)を形成する半導体と浅い不純物レベルを形成する
半導体のみに不純物をドープする超格子構造を用いて、
二次元状担体を1ケ以上ベース層として用いるヘテロ接
合バイポーラトランジスタを形成したので、従来の様
に、77Kの低温で担体が凍結することなく、77Kでの二次
元担体の高い移動度のため、従来のHBTに比して約1/40
程度の低いベース抵抗を有することが可能となつた。
プタ)を形成する半導体と浅い不純物レベルを形成する
半導体のみに不純物をドープする超格子構造を用いて、
二次元状担体を1ケ以上ベース層として用いるヘテロ接
合バイポーラトランジスタを形成したので、従来の様
に、77Kの低温で担体が凍結することなく、77Kでの二次
元担体の高い移動度のため、従来のHBTに比して約1/40
程度の低いベース抵抗を有することが可能となつた。
第1図は、本発明のpnp型ヘテロトランジスタの縦断面
図と対応するエネルギーバンド図、第2図は、本発明の
npn型ヘテロバイポーラトランジスタの縦断面図と対応
するエネルギーバンド図、第3図,第4図は本発明トラ
ンジスタの縦断面図である。 19,19′……2次元電子ガス、29……2次元正孔ガス、3
5……p型超格子、33,15……n型超格子、9……伝導帯
のバンド不連続、7……価電子帯のバンド不連続、43,3
1,352……p型GaAs、32……p-GaAs、332……n型GaAs、
351,331……アンドープAlGaAs、42……n-Ge、5,6,25,26
……バンドギヤツプ、41……n型GaAs、70……n型GaAs
基板、30……p型GaAs基板。
図と対応するエネルギーバンド図、第2図は、本発明の
npn型ヘテロバイポーラトランジスタの縦断面図と対応
するエネルギーバンド図、第3図,第4図は本発明トラ
ンジスタの縦断面図である。 19,19′……2次元電子ガス、29……2次元正孔ガス、3
5……p型超格子、33,15……n型超格子、9……伝導帯
のバンド不連続、7……価電子帯のバンド不連続、43,3
1,352……p型GaAs、32……p-GaAs、332……n型GaAs、
351,331……アンドープAlGaAs、42……n-Ge、5,6,25,26
……バンドギヤツプ、41……n型GaAs、70……n型GaAs
基板、30……p型GaAs基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅本 康成 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 橋本 哲一 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−10775(JP,A) 特開 昭58−114455(JP,A)
Claims (5)
- 【請求項1】第1導電型を有する高抵抗の半導体層と、
当該半導体層の上に形成された上記第1導電型とは逆の
第2導電型を有する第1の超格子層と、当該第1の超格
子層の上に形成された上記第1導電型を有する第2の超
格子層を少なくとも具備し、上記半導体層と上記第1の
超格子層の間のヘテロ接合界面に、二次元担体層からな
るバイポーラトランジスタのベースが形成されてあるこ
とを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】上記第1の超格子層は、上記第2導電型の
不純物がドープされたGaAs層とアンドープAlGaAs層から
なり、上記第2の超格子層は、上記第1導電型の不純物
がドープされたGaAs層とアンドープAlGaAs層からなるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の半導体装
置。 - 【請求項3】上記第1導電型はp型であり、上記二次元
担体層は二次元電子ガス層であることを特徴とする特許
請求の範囲第1項もしくは第2項記載の半導体装置。 - 【請求項4】上記第1導電型はn型であり、上記二次元
担体層は二次元正孔ガス層であることを特徴とする特許
請求の範囲第1項もしくは第2項記載の半導体装置。 - 【請求項5】上記半導体層および上記第2の超格子層
は、それぞれバイポーラトランジスタのコレクタおよび
エミッタであることを特徴とする特許請求の範囲第1項
から第4項のいずれかに記載の半導体装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16412885A JPH0738393B2 (ja) | 1985-07-26 | 1985-07-26 | 半導体装置 |
PCT/JP1986/000391 WO1987000692A1 (en) | 1985-07-26 | 1986-07-23 | Semiconductor device |
EP86904403A EP0240567B1 (en) | 1985-07-26 | 1986-07-23 | Semiconductor device |
DE8686904403T DE3686944T2 (de) | 1985-07-26 | 1986-07-23 | Halbleiteranordnung. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16412885A JPH0738393B2 (ja) | 1985-07-26 | 1985-07-26 | 半導体装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6225455A JPS6225455A (ja) | 1987-02-03 |
JPH0738393B2 true JPH0738393B2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=15787280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16412885A Expired - Fee Related JPH0738393B2 (ja) | 1985-07-26 | 1985-07-26 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0738393B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2564296B2 (ja) * | 1987-03-25 | 1996-12-18 | 株式会社日立製作所 | 半導体装置 |
EP0314836A1 (en) * | 1987-11-06 | 1989-05-10 | Max-Planck-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. | Semiconductor device in particular a hot electron transistor |
JPS6453570A (en) * | 1987-08-25 | 1989-03-01 | Mitsubishi Electric Corp | Superlattice device |
JPH01211967A (ja) * | 1988-02-19 | 1989-08-25 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 化合物半導体層 |
-
1985
- 1985-07-26 JP JP16412885A patent/JPH0738393B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6225455A (ja) | 1987-02-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |