JP2658934B2 - トンネルトランジスタ - Google Patents

トンネルトランジスタ

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JP2658934B2 JP33912694A JP33912694A JP2658934B2 JP 2658934 B2 JP2658934 B2 JP 2658934B2 JP 33912694 A JP33912694 A JP 33912694A JP 33912694 A JP33912694 A JP 33912694A JP 2658934 B2 JP2658934 B2 JP 2658934B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高集積化、高速動作、多
機能化が可能な、トンネル現象利用のトランジスタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体表面におけるp−n接合での
トンネル現象を利用し、多機能性を有するトランジスタ
としてトンネルトランジスタが提案されている。このデ
バイスについては例えば、馬場寿夫による特開平6−1
77367「トンネルトランジスタ」に記載されてい
る。このトランジスタは少ない素子数で機能回路を構成
でき、高集積化を可能にする。この従来のトンネルトラ
ンジスタの構造と動作を、その構造図を基に簡単に説明
する。
【0003】図6は、従来のトンネルトランジスタの一
例を示す構造模式図である。この従来のトンネルトラン
ジスタにおいて、(1)は基板、(2)は表面部が絶縁
性の緩衝層、(3)は縮退していない半導体チャネル
層、(4)は縮退した第1の半導体からなるドレイン
層、(5)は縮退した第2の半導体からなるソース層、
(7)はゲート絶縁層、(8)はドレイン電極、(9)
はソース電極、(10)はゲート電極である。
【0004】この従来のトンネルトランジスタの動作に
ついて、基板(1)に半絶縁性GaAs、緩衝層(2)
にi−Al0.5Ga0.5As層(ここで「i」は真
性または実質的に真性とみなせるノンドープ半導体を意
味する略号、以下同様)、チャネル(3)に厚さ20n
m程度のi−GaAs層、ドレイン層(4)に縮退した
−GaAs層、ソース層(5)に縮退したn−G
aAs層、ゲート絶縁層(7)にi−Al0.5Ga
0.5As、ドレイン電極(8)にAuZn/Au膜、
ソース電極、(9)にAuGe/Au膜、ゲート電極
(10)にAl膜を用いた例について説明する。
【0005】ソース電極(9)をアース電位とし、ソー
ス・ドレイン間に電圧を印加する。ゲート電極(10)
に電圧を印加しないとき、チャネル(3)にキャリアが
ないため、ソース・ドレイン間には電流が流れない。ゲ
ートに大きな正の電圧を印加すると、チャネル表面に高
濃度のキャリアが誘起され、チャネル表面は電子濃度の
高い縮退した状態となり、等価的にn−GaAs層と
みなせる。このため、ソース領域(5)とは完全な導通
状態となる。
【0006】一方、半導体チャネル層(3)とドレイン
領域(4)との間は江崎ダイオード(トンネルダイオー
ド)と同様の接合(トンネル接合)が形成され、ソース
・ドレイン間にはトンネル効果による電流(トンネル電
流)が流れる。特にドレイン電極(8)に正の電圧を印
加すると、江崎ダイオードが順方向バイアスになるた
め、その電流電圧特性には微分負性抵抗が現れる。トン
ネル電流の大きさはチャネルに誘起される電子の濃度に
依存するため、この微分負性抵抗特性はゲート電極に印
加する電圧により制御されることになり、機能を有する
トランジスタの動作が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】トンネル電流密度を大
きくするにはチャネル表面に誘起される電子濃度を高く
する必要がある。そのためには、大きな正の電圧をゲー
トに印加するか、もしくは、チャネル上の絶縁層(7)
にドナーとなる不純物を添加し、変調ドープ構造にする
必要がある。しかしながら、ゲートに大きな正の電圧を
印加するとゲートの絶縁性が劣化し、ゲートリーク電流
が大きくなる。また、変調ドープ構造においても、不純
物の添加量には限界があり、チャネル表面に蓄積される
二次元電子濃度は制限される。しかも、不純物の添加量
が大きいと、ゲートの絶縁性が劣化する。従って、従来
の構造では高電流密度動作が困難であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも表
面部が絶縁性の基板表面上に、縮退した第1の半導体お
よび不純物を高濃度に含有した第2の半導体層を選択的
に形成した構造と、前記第1の半導体および第2の半導
体層により挟まれた前記基板上に、少なくとも前記第1
の半導体と異なる導電型を有し、かつ、第1の半導体に
接している部分は完全に空乏化する程度の厚さを有する
縮退した第3の半導体からなるチャネル層と、前記チャ
ネル上に設けられた絶縁層と、前記絶縁層上のゲート電
極と、前記第1の半導体層と第2の半導体層にそれぞれ
接触するドレイン電極およびソース電極を有することを
特徴とするトンネルトランジスタである。
【0009】また、本発明は、上記第2の半導体が上記
第1の半導体と異なる導電型を有する上記のトンネルト
ランジスタである。また、本発明は、上記第2の半導体
が縮退し、かつ、上記第1の半導体と同じ導電型を有す
る上記のトンネルトランジスタである。また、本発明
は、上記第1の半導体直上に絶縁層を設けた上記のトン
ネルトランジスタである。また、本発明は、上記第2の
半導体を取り除き、上記チャネルにソース電極が接触し
た上記のトンネルトランジスタである。また、本発明
は、上記第1の半導体および上記第3の半導体をそれぞ
れ縮退した量子井戸構造とした上記のトンネルトランジ
スタである。
【0010】
【作用】本発明のトランジスタでは、上述したように、
第1の半導体に接している部分は完全に空乏化する程度
の厚さを有する縮退した第3の半導体からなるチャネル
層を有しているもので、チャネルに直接ドーピングを施
すことにより、高濃度のキャリアを特定の領域に局在さ
せることができるので、高密度の集積化に適するプレー
ナ構造と共に、動作電流密度の増大とゲートリーク電流
の低減がはかれるものである。すなわち、直接ドーピン
グを施したチャネル層を挿入することにより、ゲートに
電圧を印加しない状態で高濃度の電子が誘起され、トン
ネル電流密度の増加とゲートリーク電流の低減がはから
れる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す図面を参照して
詳細に説明する。 [実施例1]図1は、本発明の第1の実施例を示す断面
図である。図1において図6と同じ符号は図6と同等物
で同一機能を果たすものである。このトンネルトランジ
スタは、基板(1)上に形成された少なくとも表面部が
絶縁性の緩衝層(2)の上に、縮退した第1の半導体層
(4)および不純物を高濃度に含有し、第1の半導体と
異なる導電型を有する第2の半導体層(5)を選択的に
形成した構造と、前記第1および第2の半導体層により
挟まれた前記基板上に、少なくとも前記第1の半導体と
異なる導電型を有し、かつ、第1の半導体に接している
部分は完全に空乏化する程度の厚さを有する縮退した第
3の半導体からなるチャネル層(6)と、前記チャネル
上に設けられた絶縁層(7)と、前記絶縁層上のゲート
電極(10)と、前記第1の半導体層と第2の半導体層
にそれぞれ接触するドレイン電極(8)およびソース電
極(9)からなる。
【0012】一例として、基板(1)に半絶縁性GaA
s、緩衝層にi−Al0.5Ga0.5As層(2)お
よびi−GaAs層(2a)の積層、ドレイン層(4)
に縮退したp−GaAs層、ソース層(5)に縮退し
たn−GaAs層、チャネル層(6)に縮退した厚さ
12nm程度のn−GaAs層、ゲート絶縁層(7)
にi−Al0.5Ga0.5As、ドレイン電極(8)
にAuZn/Au膜、ソース電極(9)にAuGe/A
u膜、ゲート電極(10)にAl膜を用いたもので、そ
の例について説明する。
【0013】チャネル層(6)を形成する第3の半導体
は、第1の半導体の上部に一部分重なっていてもよい
が、この重なり部分は完全に空乏化するように第3の半
導体のキャリア濃度と厚さを適当に選ぶ。本構造では、
空乏層がn型側におよそ13nm程度伸びるため、ドレ
イン領域に接している部分は完全に空乏化される。その
結果、図1の○印に示すように、第1の半導体の側面と
第3の半導体チャネル層との間にのみトンネル接合が形
成され、従来のトンネルトランジスタと同様に微分負性
抵抗特性を有するトランジスタ動作が得られる。チャネ
ル層が高濃度のドーパント不純物を含有するため、ゲー
ト電圧に大きな正の電圧を印加しなくても、チャネル層
(3)とドレイン層(4)の間にはトンネル接合が形成
され、ゲートリーク電流を抑制したまま、トンネル電流
密度を向上させることができる。
【0014】次に、本発明の実施例の製造方法について
説明する。まず、GaAs基板(1)上の(100)面
上に500nmのi−Al0.5Ga0.5As層
(2)と10nmのi−GaAs層(2a)の積層構
造、厚さ20nmのp−GaAsドレイン層(濃度5
×1019cm−3のBeをドーパントとして含んでい
る)を分子線エピタキシー(MBE)法により基板温度
520℃でそれぞれ形成する。ドレインとなる部分以外
のp−GaAs層(4)を除去した後、ソース部分に
厚さ20nmのn−GaAs(5)(濃度1×10
19cm−3のSiをドーパントとして含んでいる)を
選択的に成長させた。
【0015】さらに、厚さ12nmのn−GaAs
(6)(濃度1×1019cm−3のSiをドーパント
として含んでいる)、厚さ20nmのi−Al0.5
0.5As(7)を全面に成長させ、厚さ50nmの
Al膜を蒸着した後、ゲート電極形状にAl膜およびそ
の下のi−Al0.5Ga0.5As層(7)およびn
−GaAs(6)を加工した。最後にリフトオフ法に
より、AuZn/Auからなるドレイン電極(8)およ
びAuGe/Au多層膜からなるソース電極(9)を形
成した。この構造のデバイスにより、微分負性抵抗特性
のピーク電流密度は従来構造に比べ、同じゲートリーク
電流の条件のもとでおよそ200倍増加した。
【0016】[実施例2]次に、本発明の第2の実施例
について図2を参照して説明する。上記第1の実施例で
は、ドレイン層(4)の上にドーピングしたチャネル層
(6)が直接重なっているが、この第2の実施例では、
ドレイン層(4)の上に絶縁層(11)として厚さ30
nmのi−GaAsを挿入している点が異なっている。
なお、製造方法は上記第1の実施例に準ずるので改めて
説明しない。
【0017】上記第1の実施例では、ドレイン層(4)
とチャネル層(6)の重なり部分にpn接合が形成さ
れ、バンド間トンネル電流以外の余分な電流が流れてい
た。この第2の実施例では、ドレイン層の上に絶縁層
(11)を挿入することにより、トンネル電流を抑制す
ることなく、余分な電流成分のみを抑えることができ
る。そのため、従来のトンネルトランジスタに比べたト
ンネル電流密度の増加量を保持しつつ、負性抵抗特性の
ピーク電流対バレー電流の比(ピークバレー比)が10
倍以上のものが得られ、上記第1の実施例の約3倍向上
させることができた。
【0018】[実施例3]次に、本発明の第3の実施例
について図3を参照して説明する。上記第1の実施例お
よび第2の実施例との相違は、ソース領域を形成する第
2の半導体(5)を取り除き、ソース電極(9)をチャ
ネルから直接とっている点である。本発明のトンネルト
ランジスタでは、チャネルを形成する第3の半導体は高
濃度に縮退しているため、ソース電極はこのチャネルか
ら直接とることができる。その結果、ソース領域の選択
成長による形成が不要となり、プロセスが簡略化され
る。
【0019】製造は、まず、GaAs基板(1)上の
(100)面上に500nmのi−Al0.5Ga
0.5As層(2)と10nmのi−GaAs層(2
a)の積層構造、厚さ20nmのp−GaAsドレイ
ン層(4)(濃度5×1019cm−3のBeをドーパ
ントとして含んでいる)、厚さ30nmのi−GaAs
層(11)を分子線エピタキシー(MBE)法により基
板温度520℃でそれぞれ形成する。
【0020】ドレインとなる部分以外のi−GaAs層
(11)とp−GaAs層(4)を除去した後、厚さ
12nmのn−GaAs(6)(濃度1×1019
−3のSiをドーパントとして含んでいる)、厚さ2
0nmのi−Al0.5Ga0.5As(7)を全面に
成長させ、厚さ50nmのAl膜を蒸着した後、ゲート
電極形状にAl膜およびその下のi−Al0.5Ga
0.5As層(7)を加工した。ドレイン領域に残った
−GaAs(6)を除去し、最後にリフトオフ法に
より、AuZn/Auからなるドレイン電極(8)およ
びAuGe/Au多層膜からなるソース電極(9)を形
成した。なお、素子の動作原理は上記第1および第2の
実施例と同様である。
【0021】[実施例4]次に、本発明の第4の実施例
を図4を参照して説明する。第2の半導体を第1の半導
体とすることでソースとドレインの構造を同一にした。
この結果、ソース・チャネル間およびチャネル・ドレイ
ン間にそれぞれバンド間トンネル接合が形成される。
今、ドレインに正の電圧を印加すると、チャネル・ドレ
イン間のトンネル接合はこれまでと同様に順方向にバイ
アスされる。一方、ソース・チャネル間のトンネル接合
は逆方向にバイアスされ、そのトンネル抵抗は順方向に
バイアスされたチャネル・ドレイン間のトンネル抵抗に
比べ、かなり小さくなる。その結果、ソース・ドレイン
間の電流電圧特性は、順方向バイアスされたチャネル・
ドレイン間の特性を反映し、上記第1の実施例および第
2の実施例と同様の負性抵抗特性が生じる。
【0022】次に、ドレインに負の電圧を印加すると、
上記第1および第2の実施例では負性抵抗特性が生じな
いが、本実施例では、ソース・チャネル間のトンネル接
合は順方向バイアスとなるため、同じく負性抵抗が生
じ、対称な電流電圧特性が得られる。
【0023】製造は、まず、GaAs基板(1)上の
(100)面上に500nmのi−Al0.5Ga
0.5As層(2)と10nmのi−GaAs層(2
a)の積層構造、厚さ20nmのp−GaAsドレイ
ン層(4)(濃度5×1019cm−3のBeをドーパ
ントとして含んでいる)、厚さ30nmのi−GaAs
層(11)を分子線エピタキシー(MBE)法により基
板温度520℃でそれぞれ形成する。
【0024】ドレインとソースとなる部分以外のi−G
aAs層(11)とp−GaAs層(4)を除去した
後、厚さ12nmのn−GaAs(6)(濃度1×1
19cm−3のSiをドーパントとして含んでい
る)、厚さ20nmのi−Al0.5Ga0.5As
(7)を全面に成長させ、厚さ50nmのAl膜を蒸着
した後、ゲート電極形状にAl膜およびその下のi−A
0.5Ga0.5As層(7)、n−GaAs
(6)を加工した。最後にリフトオフ法により、AuZ
n/Auからなるドレイン電極(8)およびソース電極
(9b)を形成した。得られた電流電圧特性はソース・
ドレイン電圧に対して対称となり、その負性抵抗特性は
第2の実施例と同程度の電流密度とピークバレー比を有
している。
【0025】[実施例5]次に、本発明の第5の実施例
を図5を参照して説明する。基板(1)は半絶縁性Ga
As、緩衝層はi−Al0.5Ga0.5As層(2)
とi−GaAs層(2a)の積層構造、ドレイン層
(4)はi−Al0.3Ga0.7As層(4a)(4
b)によって挟まれたp−GaAs層からなる縮退し
た量子井戸層、ソース層(5)は縮退したn−GaA
s層、チャネル層(6)はi−Al0.3Ga0.7
s層(4a)とゲート絶縁層(7)に挟まれたn−G
aAs層からなる縮退した量子井戸層、ゲート絶縁層
(7)はi−Al0.5Ga0.5As、ドレイン電極
(8)はAuZn/Au膜、ソース電極(9)はAuG
e/Au膜、ゲート電極(10)はAl膜である。
【0026】ドレイン層(4)およびチャネル層(6)
は量子井戸構造を形成しているため、正孔および電子の
状態密度が2次元化される。その結果、従来の3次元状
態密度の場合に比べ、同じ濃度の不純物をドーピングし
たときのトンネル接合のトンネル確率が増大し、トンネ
ル電流のさらなる増加が得られる。
【0027】製造は、まず、GaAs基板(1)上の
(100)面上に500nmのi−Al0.5Ga
0.5As層(2)と10nmのi−GaAs層(2
a)の積層構造、厚さ20nmのi−Al0.3Ga
0.7As層(4a)、厚さ20nmのp−GaAs
層(濃度5×1019cm−3のBeをドーパントとし
て含んでいる)、厚さ20nmのi−Al0.3Ga
0.7As層(4b)を分子線エピタキシー(MBE)
法により基板温度520℃でそれぞれ形成する。ドレイ
ンとなる部分以外のi−Al0.3Ga0.7As/p
−GaAsを除去した後、ソース部分に厚さ20nm
のn−GaAs(5)(濃度1×1019cm−3
Siをドーパントとして含んでいる)を選択的に成長さ
せた。
【0028】さらに、厚さ12nmのn−GaAs
(6)(濃度1×1019cm−3のSiをドーパント
として含んでいる)、厚さ20nmのi−Al0.5
0.5As(7)を全面に成長させ、厚さ50nmの
Al膜を蒸着した後、ゲート電極形状にAl膜およびそ
の下のi−Al0.5Ga0.5As層(7)およびn
−GaAs(6)を加工した。最後にリフトオフ法に
より、AuZn/Auからなるドレイン電極(8)およ
びAuGe/Au多層膜からなるソース電極(9)を形
成した。
【0029】本実施例のデバイスでは、ドレインおよび
チャネル領域の量子井戸化により、上記第1の実施例よ
りさらに、1桁以上大きいトンネル電流が得られた。な
お、本実施例は、上記第3および第4の実施例において
も同様に適用できることは明らかである。
【0030】以上、上記実施例1から5において、ドレ
イン領域がp型の場合を示したが、n型の場合でも本発
明が同様に適用できることは明らかである。また、用い
る材料として、基板および第1から第3の半導体にGa
As、絶縁層にAlGaAsの場合について示したが、
その他の材料系を用いることもできる。
【0031】第1から第3の半導体としてはSi、G
e、GaAs、InP、などの単一の半導体の他、Ga
As/AlGaAs、Ge/SiGe、Si/SiGe
C、Si/GaP、Ge/GaAs、InAsP/Ga
As、InGaAs/InAlAs、InGaAs/I
nP、GaSb/AlGaSb、InAs/AlGaS
b、InSb/InAs、HgCdTe/CdTeなど
のヘテロ接合する半導体を用いることができる。また、
絶縁膜としてはAlGaAsの他、禁止帯幅の広いその
他の半導体、SiO、Si、酸窒化シリコン、
Al、TiO、PbZrTiO、CaF、な
どを用いることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明により、ゲートリーク電流が少な
く、高い電流密度を持った負性抵抗特性を有したトンネ
ルトランジスタを実現でき、高速、低消費電力、室温動
作、超高密度のトンネルデバイス集積回路が可能とな
る。すなわち、本発明のデバイスにより、微分負性抵抗
特性のピーク電流密度は従来構造に比べ、同じゲートリ
ーク電流の条件のもとで大幅に増加し、また、従来のト
ンネルトランジスタに比べたトンネル電流密度の増加量
を保持しつつ、負性抵抗特性のピーク電流対バレー電流
の比(ピークバレー比)が大きく向上したものが得ら
れ、また、ソース領域の選択成長による形成が不要とな
り、プロセスが簡略化される。さらに、従来の3次元状
態密度の場合に比べ、同じ濃度の不純物をドーピングし
たときのトンネル接合のトンネル確率が増大し、トンネ
ル電流のさらなる増加が得られるという効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】 本発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図3】 本発明の第3の実施例を示す断面図である。
【図4】 本発明の第4の実施例を示す断面図である。
【図5】 本発明の第5の実施例を示す断面図である。
【図6】 従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 GaAs基板 2 i−Al0.5Ga0.5As層 2a i−GaAs層 3 i−GaAsチャネル層 4 p−GaAs層 4a i−Al0.3Ga0.7As 4b i−Al0.3Ga0.7As 5 n−GaAs層 6 n−GaAsチャネル層 7 i−Al0.5Ga0.5As層 8 ドレイン電極 9 ソース電極 9b ソース電極 10 ゲート電極 11 i−GaAs層

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面部が絶縁性の基板表面上
    に、縮退した第1の半導体および不純物を高濃度に含有
    した第2の半導体層を選択的に形成した構造と、前記第
    1の半導体および第2の半導体層により挟まれた前記基
    板上に、少なくとも前記第1の半導体と異なる導電型を
    有し、かつ、第1の半導体に接している部分は完全に空
    乏化する程度の厚さを有する縮退した第3の半導体から
    なるチャネル層と、前記チャネル上に設けられた絶縁層
    と、前記絶縁層上のゲート電極と、前記第1の半導体層
    と第2の半導体層にそれぞれ接触するドレイン電極およ
    びソース電極を有することを特徴とするトンネルトラン
    ジスタ。
  2. 【請求項2】 第2の半導体が第1の半導体と異なる導
    電型を有する請求項1記載のトンネルトランジスタ。
  3. 【請求項3】 第2の半導体が縮退し、かつ、第1の半
    導体と同じ導電型を有する請求項1記載のトンネルトラ
    ンジスタ。
  4. 【請求項4】 第1の半導体直上に絶縁層を設けた請求
    項1〜3のいずれかに記載のトンネルトランジスタ。
  5. 【請求項5】 第2の半導体を取り除き、チャネルにソ
    ース電極が接触した請求項1〜4のいずれかに記載のト
    ンネルトランジスタ。
  6. 【請求項6】 第1の半導体および第3の半導体をそれ
    ぞれ縮退した量子井戸構造とした請求項1〜5のいずれ
    かに記載のトンネルトランジスタ。
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