JP2777002B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

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JP2777002B2 JP3172608A JP17260891A JP2777002B2 JP 2777002 B2 JP2777002 B2 JP 2777002B2 JP 3172608 A JP3172608 A JP 3172608A JP 17260891 A JP17260891 A JP 17260891A JP 2777002 B2 JP2777002 B2 JP 2777002B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルクリミット電圧設
定回路によるモータ駆動用出力トランジスタのベース電
流の上限設定を通してモータ電流の上限を設定すること
ができるモータ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のモータ駆動装置の一つとして、モ
ータの巻線コイルに流れるモータ電流をベース電流の変
化に応じて変化させるためのモータ駆動用出力トランジ
スタと、該モータ電流を電流検出抵抗によって変換して
得た電圧をフィードバック電圧として出力する出力検出
回路と、サーボから入力される信号に基づいてモータの
トルクを設定するためのトルク指令電圧を出力するトル
ク指令電圧発生回路と、フィードバック電圧がトルク指
令電圧と等しくなるようにモータ駆動用出力トランジス
タのベース電流を制御する電流制御回路とを備えたもの
が知られている。ところが、特にモータ起動時はサーボ
の出力が最大になってトルク指令電圧とフィードバック
電圧との差が大きくなるため、モータ駆動用出力トラン
ジスタにベース電流として供給する電流が過大になり、
モータに無駄な電流が流れてしまう。そこで、一定のト
ルクリミット電圧を出力するトルクリミット電圧設定回
路を設け、トルク指令電圧の値がトルクリミット電圧を
上回った場合は、該トルク指令電圧の如何にかかわらず
モータ駆動用出力トランジスタのベース電流をある値以
下に制限することによって、モータに無駄な電流が流れ
ないようにするのが一般的である。つまり、フィードバ
ック電圧がトルク指令電圧とトルクリミット電圧とのう
ちの低い方の電圧と等しくなるようにモータ駆動用出力
トランジスタのベース電流を制御するのである。
【0003】図3は、上述のモータ駆動用出力トランジ
スタのベース電流を制限する機能を備えた従来のモータ
駆動装置の構成を示した回路図である。
【0004】同図において、1はモータ用電源、2は電
流吐き出し側のモータ駆動用出力トランジスタ、3,4
は各々該電流吐き出し側のモータ駆動用出力トランジス
タ2のための第1の分配器及び第1の増幅器、5,6は
モータの巻線コイル、7は電流吸い込み側のモータ駆動
用出力トランジスタ、8,9は各々該電流吸い込み側の
モータ駆動用出力トランジスタ7のための第2の分配器
及び第2の増幅器、10はモータの巻線コイル5,6に
流れるモータ電流を電圧に変換するための電流検出抵抗
である。この電流検出抵抗10は、該変換によって得た
電圧をフィードバック電圧Voとして出力する出力検出
回路51を構成する。
【0005】一方、11は制御用電源、12は制御用接
地端子、13はサーボからの信号を入力するためのサー
ボ信号入力端子、14は第1の基準電圧源、15はモー
タのトルクを設定するためのトルク指令電圧Viを出力
するトルク指令電圧発生回路、16は第1の定電流源、
17は第1の電圧設定抵抗である。第1の定電流源16
と第1の電圧設定抵抗17とは、一定のトルクリミット
電圧Vsを出力するトルクリミット電圧設定回路52を
構成する。
【0006】さらに、18はトルク指令電圧Viがベー
スに印加された第1のエミッタフォロワ形トランジス
タ、19はトルクリミット電圧Vsがベースに印加され
た第2のエミッタフォロワ形トランジスタ、20は該第
1及び第2のエミッタフォロワ形トランジスタ18,1
9の各々のエミッタに共通に接続された第2の定電流
源、21はベースが第1及び第2のエミッタフォロワ形
トランジスタ18,19の各々のエミッタに共通に接続
された第3のエミッタフォロワ形トランジスタ、22は
フィードバック電圧Voがベースに印加された第4のエ
ミッタフォロワ形トランジスタ、23は該第4のエミッ
タフォロワ形トランジスタ22のエミッタに接続された
第3の定電流源、24はベースが第4のエミッタフォロ
ワ形トランジスタ22のエミッタに接続された第5のエ
ミッタフォロワ形トランジスタ、25は第3及び第5の
エミッタフォロワ形トランジスタ21,24の各々のエ
ミッタに共通に接続された第4の定電流源、26は第5
のエミッタフォロワ形トランジスタ24のコレクタに接
続された第1のダイオード、27はコレクタ・ベース間
が短絡されコレクタ・エミッタ間が第3のエミッタフォ
ロワ形トランジスタ21のコレクタ回路に挿入されたエ
ミッタ接地形トランジスタ、28はベースが該エミッタ
接地形トランジスタ27のベースに接続されコレクタが
第2の増幅器9に接続された出力段トランジスタ、29
は該出力段トランジスタ28のコレクタに接続された第
5の定電流源である。これらのトランジスタ、ダイオー
ド及び定電流源18〜29は、電流吸い込み側のモータ
駆動用出力トランジスタ7のベース電流を制御するため
の差動増幅器からなる電流制御回路53を構成する。
【0007】以上のように構成された従来のモータ駆動
装置について、その動作を簡単に説明する。
【0008】まず、サーボ信号入力端子13に入力され
た信号と第1の基準電圧源14の端子電圧との差電圧に
比例したトルク指令電圧発生回路15の出力すなわちト
ルク指令電圧Viが第1のエミッタフォロワ形トランジ
スタ18のベース電圧となる。また、トルクリミット電
圧設定回路52の出力すなわち第1の定電流源16と第
1の電圧設定抵抗17とで決定されるトルクリミット電
圧Vsは、第2のエミッタフォロワ形トランジスタ19
のベース電圧となる。そして、これら第1及び第2のエ
ミッタフォロワ形トランジスタ18,19の各々のベー
ス電圧のうちの低い方の電圧により、第3のエミッタフ
ォロワ形トランジスタ21のベース電圧が決定される。
【0009】一方、モータの巻線コイル5,6に流れる
電流を電流検出抵抗10により電圧変換して取り出した
フィードバック電圧Voが第4のエミッタフォロワ形ト
ランジスタ22にベース電圧として与えられ、該第4の
エミッタフォロワ形トランジスタ22を通して第5のエ
ミッタフォロワ形トランジスタ24のベース電圧が決定
される。
【0010】そして、第3のエミッタフォロワ形トラン
ジスタ21のベース電圧と第5のエミッタフォロワ形ト
ランジスタ24のベース電圧とが比較される結果両ベー
ス電圧の差が出力段トランジスタ28から出力され、第
2の増幅器9及び第2の分配器8を通して、電流吸い込
み側のモータ駆動用出力トランジスタ7のベース電流が
制御される。つまり、電流制御回路53は、出力検出回
路51を構成する電流検出抵抗10により取り出された
フィードバック電圧Voがトルク指令電圧発生回路15
の出力であるトルク指令電圧Viとトルクリミット電圧
設定回路52の出力であるトルクリミット電圧Vsとの
うちの低い方の電圧と等しくなるように、電流吸い込み
側のモータ駆動用出力トランジスタ7のベース電流を制
御するのである。これにより、トルク指令電圧Viの値
がトルクリミット電圧Vsを下回っている間は電流吸い
込み側のモータ駆動用出力トランジスタ7のベース電流
がトルク指令電圧Viの変化に応じて変化するけれど
も、トルク指令電圧Viの値がトルクリミット電圧Vs
を上回った場合は、該トルク指令電圧Viの如何にかか
わらず電流吸い込み側のモータ駆動用出力トランジスタ
7のベース電流がある値以下に制限され、モータに無駄
な電流が流れないようになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のモータ駆動
装置の構成では、トルク指令電圧Viの如何にかかわら
ずトルクリミット電圧Vsが一定であったため、トルク
指令電圧Viがトルクリミット電圧Vsに近づくにつれ
てトルク指令電圧Viとフィードバック電圧Voとの間
のリニアリティすなわちトルク指令電圧Viとモータ電
流との間のリニアリティが悪化してしまう問題があっ
た。
【0012】トルク指令電圧Viがトルクリミット電圧
Vsに比べて十分小さい場合は、電流制御回路53にお
いて第2の定電流源20の電流が全て第1のエミッタフ
ォロワ形トランジスタ18に流れ込むので、該第1のエ
ミッタフォロワ形トランジスタ18のベース・エミッタ
間電圧VBE18は一定となる。したがって、第3のエミッ
タフォロワ形トランジスタ21のベース電圧は、トルク
指令電圧Viに比例する。
【0013】しかしながら、トルク指令電圧Viが大き
くなってトルクリミット電圧Vsに近づくと、第2の定
電流源20の電流の一部が第2のエミッタフォロワ形ト
ランジスタ19に流れ込むようになり、第1のエミッタ
フォロワ形トランジスタ18へ流れ込む電流が減少す
る。したがって、第1のエミッタフォロワ形トランジス
タ18のベース・エミッタ間電圧VBE18が変化してしま
い、第3のエミッタフォロワ形トランジスタ21のベー
ス電圧がトルク指令電圧Viに比例しなくなる。この結
果、トルク指令電圧Viとモータ電流との間のリニアリ
ティが悪化してしまうのである。
【0014】本発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
であって、トルクリミット電圧設定回路によりモータ駆
動用出力トランジスタのベース電流を制限する機能を備
えたモータ駆動装置において、トルク指令電圧とモータ
電流との間のリニアリティを改善することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、トルク指令電圧発生回路の出力であるトル
ク指令電圧Viを利用して、モータ駆動用出力トランジ
スタのベース電流を制限するためのトルクリミット電圧
Vsの設定を切り換える構成を採用したものである。
【0016】具体的には、ベース電流の変化に応じてモ
ータ電流を変化させるためのモータ駆動用出力トランジ
スタと、モータ電流を電圧に変換し該変換により得た電
圧をフィードバック電圧Voとして出力する出力検出回
路と、モータのトルクを設定するためのトルク指令電圧
Viを出力するトルク指令電圧発生回路と、トルク指令
電圧Viが所定の電圧しきい値Vtより低い場合は該電
圧しきい値Vtより高くトルク指令電圧Viが該電圧し
きい値Vt以上である場合は該電圧しきい値Vtより低
いトルクリミット電圧Vsを出力するトルクリミット電
圧設定回路と、各々のエミッタが共通の定電流源に接続
された第1及び第2のエミッタフォロワ形トランジスタ
を有し該第1及び第2のエミッタフォロワ形トランジス
タの各々のベースにトルク指令電圧Viとトルクリミッ
ト電圧Vsとがそれぞれ印加されフィードバック電圧V
oが該トルク指令電圧Viとトルクリミット電圧Vsと
のうちの低い方の電圧と等しくなるようにモータ駆動用
出力トランジスタのベース電流を制御する電流制御回路
とを備えた構成を採用したものである。
【0017】
【作用】本発明によれば、トルクリミット電圧設定回路
における電圧しきい値Vtは、例えば従来のトルクリミ
ット電圧Vsと同じ大きさに設定される。トルクリミッ
ト電圧設定回路は、トルク指令電圧Viが電圧しきい値
Vtより低い場合は、該トルク指令電圧Viとの差が大
きくなるように電圧しきい値Vtよりさらに高いトルク
リミット電圧Vsを出力する。したがって、各々のエミ
ッタが共通の定電流源に接続された第1及び第2のエミ
ッタフォロワ形トランジスタからなる電流制御回路中の
2入力エミッタフォロワ回路において、トルク指令電圧
Viが大きくなって電圧しきい値Vtに達するまで常に
定電流源の電流が全て第1のエミッタフォロワ形トラン
ジスタに流れ込むので、該第1のエミッタフォロワ形ト
ランジスタのベース・エミッタ間電圧が一定となり、ト
ルク指令電圧Viによってモータ駆動用出力トランジス
タのベース電流をリニアに制御することができる。
【0018】一方、トルク指令電圧Viが電圧しきい値
Vtと等しいか又は該電圧しきい値Vtより高くなる
と、トルクリミット電圧設定回路は該電圧しきい値Vt
より低いトルクリミット電圧Vsを出力する。したがっ
て、この場合はモータ駆動用出力トランジスタのベース
電流がトルクリミット電圧Vsによる制限を受けた一定
値となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施例におけるモータ
駆動装置の構成を示した回路図である。同図中のトルク
リミット電圧設定回路52以外の部分は、先に図3にお
いて説明した従来の構成と同様であるので詳細な説明は
省略する。本実施例のトルクリミット電圧設定回路52
において、17は電流制御回路53の第2のエミッタフ
ォロワ形トランジスタ19にトルクリミット電圧Vsを
与えるための第1の電圧設定抵抗、30は第2の基準電
圧源、31は非反転入力端子にトルク指令電圧Viが与
えられ反転入力端子に第2の基準電圧源30の端子電圧
が電圧しきい値Vtとして与えられるコンパレータ、3
2は該コンパレータ31の出力によりON・OFFする
スイッチングトランジスタ、33,34は各々第1の電
圧設定抵抗17に電流を供給するための第6及び第7の
定電流源、35は第2のダイオードである。
【0021】以上のように構成された本実施例のモータ
駆動装置について、その動作を説明する。
【0022】サーボ信号入力端子13に入力された信号
と第1の基準電圧源14の端子電圧との差電圧に比例し
たトルク指令電圧発生回路15の出力すなわちトルク指
令電圧Viは、電流制御回路53の第1のエミッタフォ
ロワ形トランジスタ18にベース電圧として与えられる
だけでなく、トルクリミット電圧設定回路52のコンパ
レータ31にも非反転入力として与えられる。該コンパ
レータ31の反転入力端子には第2の基準電圧源30の
端子電圧が一定の電圧しきい値Vtとして与えられてい
るので、トルク指令電圧Viが電圧しきい値Vtより低
い場合はスイッチングトランジスタ32がOFFし、ト
ルク指令電圧Viが電圧しきい値Vt以上である場合は
該スイッチングトランジスタ32がONする。
【0023】スイッチングトランジスタ32がOFF状
態になった場合には、第6の定電流源33の電流は第2
のダイオード35を通り、第7の定電流源34の電流と
ともに第1の電圧設定抵抗17に流れ込む。この結果、
第1の電圧設定抵抗17の両端の電圧すなわちトルクリ
ミット電圧Vsが高く設定される。逆にスイッチングト
ランジスタ32がON状態になった場合には、第6の定
電流源33の電流がスイッチングトランジスタ32に引
き込まれるので、第7の定電流源34の電流のみが第1
の電圧設定抵抗17に流れ込む結果、トルクリミット電
圧Vsが低く設定される。ただし、第1の電圧設定抵抗
17の抵抗値と第6及び第7の電流源33,34の各々
の電流値とは、第6及び第7の電流源33,34の双方
の電流が第1の電圧設定抵抗17に流れ込む場合はトル
クリミット電圧Vsが電圧しきい値Vtより高くなり、
第7の定電流源34の電流のみが第1の電圧設定抵抗1
7に流れ込む場合はトルクリミット電圧Vsが該電圧し
きい値Vtより低くなるように選択される。
【0024】以上の結果、トルク指令電圧Viが電圧し
きい値Vtより低い場合は該トルク指令電圧Viとの差
が大きくなるように電圧しきい値Vtよりさらに高いト
ルクリミット電圧Vsが電流制御回路53の第2のエミ
ッタフォロワ形トランジスタ19のベース電圧となり、
トルク指令電圧Viが電圧しきい値Vt以上である場合
は該電圧しきい値Vtより低いトルクリミット電圧Vs
が該第2のエミッタフォロワ形トランジスタ19のベー
ス電圧となるように、トルク指令電圧Viの大きさに応
じてトルクリミット電圧Vsが切り換えられる。
【0025】さて、電流制御回路53では、従来同様に
トルク指令電圧Viが第1のエミッタフォロワ形トラン
ジスタ18のベース電圧となる一方、第2のエミッタフ
ォロワ形トランジスタ19のベースには上記のとおりト
ルク指令電圧Viの大きさに応じて切り換えられたトル
クリミット電圧Vsが印加される。そして、これら第1
及び第2のエミッタフォロワ形トランジスタ18,19
の各々のベース電圧のうちの低い方の電圧により、第3
のエミッタフォロワ形トランジスタ21のベース電圧が
決定される。
【0026】この際、トルク指令電圧Viが電圧しきい
値Vtより低い場合は該電圧しきい値Vtよりさらに高
いトルクリミット電圧Vsが第2のエミッタフォロワ形
トランジスタ19のベースに与えられるので、トルク指
令電圧Viが大きくなって電圧しきい値Vtに近づいた
ときでもトルク指令電圧Viとトルクリミット電圧Vs
との間に大きな差が確保でき、第2の定電流源20の電
流が全て第1のエミッタフォロワ形トランジスタ18に
流れ込むようになる。つまり、従来とは違って該第2の
定電流源20の電流の第2のエミッタフォロワ形トラン
ジスタ19への分流が防止できるので、トルク指令電圧
Viが大きくなって電圧しきい値Vtに達するまで常に
第1のエミッタフォロワ形トランジスタ18のベース・
エミッタ間電圧VBE18が一定となり、第3のエミッタフ
ォロワ形トランジスタ21のベース電圧がトルク指令電
圧Viに比例する。一方、従来同様電流検出抵抗10に
よりフィードバック電圧Voが第4のエミッタフォロワ
形トランジスタ22にベース電圧として与えられ、該第
4のエミッタフォロワ形トランジスタ22を通して第5
のエミッタフォロワ形トランジスタ24のベース電圧が
決定される。そして、第3のエミッタフォロワ形トラン
ジスタ21のベース電圧と第5のエミッタフォロワ形ト
ランジスタ24のベース電圧とが比較される結果、電流
吸い込み側のモータ駆動用出力トランジスタ7のベース
電流がトルク指令電圧Viに正確に比例するように制御
される。
【0027】逆にトルク指令電圧Viが電圧しきい値V
t以上である場合は、該電圧しきい値Vtより低いトル
クリミット電圧Vsが第2のエミッタフォロワ形トラン
ジスタ19のベースに与えられるので、第1及び第2の
エミッタフォロワ形トランジスタ18,19の各々のベ
ース電圧のうちの低い方の電圧すなわちトルクリミット
電圧Vsにより第3のエミッタフォロワ形トランジスタ
21のベース電圧が決定される。一方、電流検出抵抗1
0によりフィードバック電圧Voが第4のエミッタフォ
ロワ形トランジスタ22にベース電圧として与えられ、
該第4のエミッタフォロワ形トランジスタ22を通して
第5のエミッタフォロワ形トランジスタ24のベース電
圧が決定される。そして、第3のエミッタフォロワ形ト
ランジスタ21のベース電圧と第5のエミッタフォロワ
形トランジスタ24のベース電圧とが比較される結果、
電流吸い込み側のモータ駆動用出力トランジスタ7のベ
ース電流がトルクリミット電圧Vsにより決定される一
定値に制限され、モータに無駄な電流が流れないように
なる。
【0028】図2は、トルクリミット電圧Vsを外部か
ら設定できるようにした本発明の他の実施例におけるモ
ータ駆動装置の構成を示した回路図である。本実施例
は、先に図1において説明したコンパレータ31の反転
入力端子に与える電圧しきい値Vtをしきい値電圧入力
端子36を通して外部から変更できるようにするととも
に、次の構成を付加したものである。すなわち、本実施
例のトルクリミット電圧設定回路52において、41は
変更可能な電圧しきい値Vtが非反転入力端子に与えら
れるオペアンプ、42は該オペアンプ41への負帰還の
ための第2の電圧設定抵抗、43はベースにオペアンプ
41の出力が与えられるNPNトランジスタ、44,4
5は該NPNトランジスタ43のコレクタに接続されて
カレントミラー回路を構成する第1及び第2のPNPト
ランジスタであって、第2のPNPトランジスタ45の
コレクタは第7の電流源34と同様に第1の電圧設定抵
抗17に接続されている。
【0029】以上の本実施例の構成によると、サーボ信
号入力端子13に入力された信号が大きいためにトルク
指令電圧Viが電圧しきい値Vt以上になってスイッチ
ングトランジスタ32がONしている状態で電圧しきい
値Vtを変更すれば、該電圧しきい値Vtと第2の電圧
設定抵抗42によって決まる電圧とのオペアンプ41に
よる比較を通して第1及び第2のPNPトランジスタ4
4,45に流れる電流が調整され、該調整された第2の
PNPトランジスタ45のコレクタ電流と第7の定電流
源34の電流とが第1の電圧設定抵抗17に流れ込む。
したがって、しきい値電圧入力端子36を通してトルク
リミット電圧Vsの低い方の切り換え設定値を微調整す
ることができ、電流吸い込み側のモータ駆動用出力トラ
ンジスタ7のベース電流の上限値ひいてはモータ電流の
上限値を外部から微調整することができる集積化に適し
たモータ駆動装置を実現することができる。なお、トル
ク指令電圧Viが電圧しきい値Vtより低い場合に電流
吸い込み側のモータ駆動用出力トランジスタ7のベース
電流がトルク指令電圧Viに正確に比例するように制御
される点は、図1の場合と同様である。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたとおり本発明によれ
ば、モータ駆動用出力トランジスタのベース電流を制限
するためのトルクリミット電圧Vsを、トルク指令電圧
Viが所定の電圧しきい値Vtより低い場合は該電圧し
きい値Vtより高く設定し、トルク指令電圧Viが該電
圧しきい値Vt以上である場合は該電圧しきい値Vtよ
り低く設定するよう切り換える構成を採用したので、ト
ルク指令電圧Viが高い場合のモータ電流の制限を実現
しながらトルク指令電圧Viが低い場合のトルク指令電
圧Viとモータ電流との間のリニアリティを改善するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例におけるモータ駆動装置の
構成を示した回路図である。
【図2】 本発明の他の実施例におけるモータ駆動装置
の構成を示した回路図である。
【図3】 従来のモータ駆動装置の構成を示した回路図
である。
【符号の説明】
1…モータ用電源 2…電流吐き出し側のモータ駆動用出力トランジスタ 3…第1の分配器 4…第1の増幅器 5,6…モータの巻線コイル 7…電流吸い込み側のモータ駆動用出力トランジスタ 8…第2の分配器 9…第2の増幅器 10…電流検出抵抗 11…制御用電源 12…制御用接地端子 13…サーボ信号入力端子 14…第1の基準電圧源 15…トルク指令電圧発生回路 16…第1の定電流源 17…第1の電圧設定抵抗 18…第1のエミッタフォロワ形トランジスタ 19…第2のエミッタフォロワ形トランジスタ 20…第2の定電流源 21…第3のエミッタフォロワ形トランジスタ 22…第4のエミッタフォロワ形トランジスタ 23…第3の定電流源 24…第5のエミッタフォロワ形トランジスタ 25…第4の定電流源 26…第1のダイオード 27…エミッタ接地形トランジスタ 28…出力段トランジスタ 29…第5の定電流源 30…第2の基準電圧源 31…コンパレータ 32…スイッチングトランジスタ 33…第6の定電流源 34…第7の定電流源 35…第2のダイオード 36…しきい値電圧入力端子 41…オペアンプ 42…第2の電圧設定抵抗 43…NPNトランジスタ 44…第1のPNPトランジスタ 45…第2のPNPトランジスタ 51…出力検出回路 52…トルクリミット電圧設定回路 53…電流制御回路 Vi…トルク指令電圧 Vo…フィードバック電圧 Vs…トルクリミット電圧 Vt…電圧しきい値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02P 6/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース電流の変化に応じてモータ電流を
    変化させるためのモータ駆動用出力トランジスタと、 前記モータ電流を電圧に変換し、該変換により得た電圧
    をフィードバック電圧として出力する出力検出回路と、 モータのトルクを設定するためのトルク指令電圧を出力
    するトルク指令電圧発生回路と、 前記トルク指令電圧が所定の電圧しきい値より低い場合
    は該電圧しきい値より高く、前記トルク指令電圧が該電
    圧しきい値以上である場合は該電圧しきい値より低いト
    ルクリミット電圧を出力するトルクリミット電圧設定回
    路と、 各々のエミッタが共通の定電流源に接続された第1及び
    第2のエミッタフォロワ形トランジスタを有し、該第1
    及び第2のエミッタフォロワ形トランジスタの各々のベ
    ースに前記トルク指令電圧とトルクリミット電圧とがそ
    れぞれ印加され、前記フィードバック電圧が該トルク指
    令電圧とトルクリミット電圧とのうちの低い方の電圧と
    等しくなるように前記モータ駆動用出力トランジスタの
    ベース電流を制御する電流制御回路とを備えたことを特
    徴とするモータ駆動装置。
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