JP2769548B2 - 鋼製地下連壁と本体建物との接合構造 - Google Patents

鋼製地下連壁と本体建物との接合構造

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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、地震力の伝達方向を考慮した鋼製地下連壁
と本体建物との接合構造に関する。
《従来の技術》 地下構造物中、例えば、第5図に示すような杭1の頭
部1aと本体建物2との接合部3は、コンクリート等の基
礎4により一体化されており、本体建物2からの加重や
地震力を杭1側へ伝達するようにしている。なお、同図
の如く杭1の頭部1aに複数本の鉄筋5を設けるなどし
て、コンクリート等に対する頭部1aの結合を補強する場
合もある。
《発明が解決しようとする問題点》 この種の接合部3にあっては、本体建物2と杭1との
関係で地震力等の力の伝達方向が一義的に定まってお
り、地震力等に対する耐震性能等は杭1自体の支持構造
とともに接合部3の結合度にほぼ比例する。
ところで、地下構造物として、本出願人は先に耐震性
能を具備した鋼製地下壁構築法に関する技術を提案した
(特願平1-306655号)。
このような鋼製地下壁では、耐震壁側と非耐震壁側と
が形成される関係上、耐震構造としては力の伝達方向を
も考慮することが好ましいことになる。
そこで、本発明者は、鋼製地下連壁の頭部を本体建物
にコンクリート等を介在させて結合した接合部に着目し
て、比較的容易に地震力の伝達方向を制御できることを
見いだし、本発明に至った。
本発明の目的は、本体建物から鋼製地下連壁に伝わる
地震力等を伝達したい部位にのみ専ら伝えることができ
る鋼製地下連壁と本体建物との接合構造を提供すること
を目的とする。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために、本発明の鋼製地下連壁と
本体建物との接合構造は、鋼製地下連壁が耐震壁側と非
耐震壁側とで形成され、本体建物に対し前記鋼製地下連
壁の頭部をコンクリート等を介在させて結合一体化した
接合部を備えたものにおいて、前記接合部の結合度を非
耐震壁側よりも耐震壁側を相対的に大きくなるよう設定
し、地震力が専ら前記耐震壁側へ伝わるようにしたこと
を特徴としている。
《作用》 以上の本発明によれば、鋼製地下連壁として例えばH
鋼等を用い平行する2辺のうち一方を結合一体化するよ
うな場合、相互に結合されている側が非結合状態となっ
ている側に対して耐震壁となる。このような地下連壁構
造では、地震力が耐震壁側へ専ら導かれるので、地震力
を制御可能になるとともに非耐震側への影響を減少ある
いは阻止できる。
《実施例》 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説
明する。
第1図は本発明を適用した鋼製地下連壁10と本体建物
20との接合部30を上下方向に断面した状態で示し、第2
図は第1図のA−A線に沿って接合部30を水平方向に断
面した状態で示している。
鋼製地下連壁10は、複数個の鋼製芯材11と、鋼製芯材
11同士の地下室側に位置する片側11aの面に結合された
鉄板壁12とを備え、鋼製地下連壁10の頭部10aに本体建
物20の梁21が位置している。頭部10aと梁21とはコンク
リート31等を介在して連結された接合部30により、結合
一体化されている。なお、図中、符号22は地上に突出し
た柱、符号23は鉄筋を示している。
鋼製芯材11は、H形の鋼材が用いられており、地下室
側に位置する片側11aの面には鉄板壁12を溶接等で一体
化している。
また、接合部30において、鋼製芯材11に結合一体化さ
れた鉄板壁12(耐震壁側)へ地震等の力が専ら伝わるよ
う工夫され、逆に鉄板壁12から離れる鋼製芯材11の片側
11b(非耐震壁側)へ伝わらない構成となっている。
つまり、鉄板壁12は、室外側にあって頭部10aに対応
する上部付近に突設された複数のスタッド13を有してお
り、それらのスタッド13をコンクリート31中に介在させ
ることによってコンクリート31との付着力が積極的に増
し、本体建物20側との結合度が大となっている。
また、鋼製芯材の片側11bは、コンクリート31と接す
る部位に必要に応じてグリス等を塗布するなどして設
け、コンクリート31に対する付着を減少することにより
非結合状態となるようにしたものである。
したがって、鋼製地下連壁10としては、本体建物20か
らコンクリート31を通して伝わる地震力が鋼製芯材11に
結合一体化された鉄板壁12、つまり耐震壁側へスムース
に導かれる。また、鋼製芯材の片側11b、つまり非耐震
壁側はコンクリート31との付着が弱く、さらに必要に応
じて塗布されるグリス等により結合を遮断されているの
で、地震力が伝達し難くなっている。
このように、鋼製地下連壁10は、耐震壁側と非耐震側
とを有する構造のものでも、耐震壁側にスタッド13を介
在させるとともに、そのスタッド13の突出量や密度等を
調整したり、非耐震壁側にグリス等を設けたり、更に力
の伝達方向をより明確にしたい場合等には耐震壁側にス
タッド13を介在させることに加えて、非耐震壁側にグリ
ス等を設けるようにすれば、地震力の伝達方向が制御な
いしは方向付けられる。これにより、鋼製地下連壁10と
しては地震力による非耐震壁側への影響を考慮しなくて
もよく、地下連壁としての耐震設計を大きく展開できる
のである。具体的には、鋼製地下連壁10に設計上の耐震
性能を確実かつ容易に付与できるとともに、鋼製地下連
壁10をどの様な部材で構成するかという、単位壁部材の
形状や材質の選択範囲を拡大できる。
第3図、第4図は本発明の他の実施例を示している。
なお、同図において、前述と同一箇所ないしは部位には
同一符号を付しており、重複した説明を省略する。
この実施例では、鋼製地下連壁50がその単位壁部材と
して断面コ字状部50aの開口側に平板部50bを一体化した
形状となっており、地盤中に隣接するように貫入または
建て込まれている。
鋼製地下連壁50同士は、地下室側に位置する平板部50
bの端部を溶接等で結合して一体化され、平板部50b側が
耐震壁側となり、コ字状部50a側が非耐震壁側となって
いる。
地下連壁50の頭部50cと本体建物20との接合部30は、
頭部50cが梁21内に挿入された状態でコンクリート31に
より、結合一体化されている。そして、梁21内にあって
平板部50b側には複数のスタッド13が突設されており、
それらのスタッド13をコンクリート31中に介在させるこ
とによってコンクリート31との付着力が積極的に増し
て、本体建物20側との結合度が大となるようにしたもの
である。この場合、コ字状部50a側にはグリス等を必要
に応じて塗布して、コンクリート31に対する付着力を減
少するようにしてもよい。
この構成によっても、前述と同様な効果が得られ、地
震力を伝達したい平板部50b側へスムースに導くことが
できる。
なお、このように、非耐震壁側に対する耐震壁側の結
合度を相対的に大きくする手段としては、耐震壁側に対
してスタッド13等を介在させコンクリート31との付着力
を増大させる方法や非耐震側にグリス等を塗布する方法
以外に、例えば、前記実施例の頭部50cにおけるコ字状
部50a(非耐震側壁)を切りとる方法等も考えられる。
《効果》 以上説明したように、本発明の鋼製地下連壁と本体建
物との接合構造にあっては、地震力の伝達方向を比較的
容易に制御可能となるので、地震力による非耐震側への
影響を減少ないしは阻止しでき、かつ地下連壁としての
耐震設計を大きく展開できる。
したがって、この種の鋼製地下連壁における耐震性能
およびその信頼性等を大きく向上でき、更には、例えば
鋼製地下連壁を構成する単位壁部材の形状や材質等を変
更するなどしてコスト低減を図ることも容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した鋼製地下連壁と本体建物との
接合部を示す模式断面図、第2図は第1図のA−A線断
面図、第3図は本発明の他の例を示す鋼製地下連壁と本
体建物との結合部における模式断面図、第4図は第3図
のB−B線断面図、第5図は従来例として基礎杭と本体
建物との接合部を示す模式断面図である。 10,50……鋼製地下連壁 11……鋼製芯材 11b……片側(非耐震壁側) 12……鉄板壁(耐震壁側) 20……本体建物 30……接合部 50a……コ字状部(非耐震壁側) 50b……平板部(耐震壁側)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼製地下連壁が耐震壁側と非耐震壁側とで
    形成され、本体建物に対し前記鋼製地下連壁の頭部をコ
    ンクリート等を介在させて結合一体化した接合部を備え
    たものにおいて、前記接合部の結合度を非耐震壁側より
    も耐震壁側を相対的に大きくなるよう設定し、地震力が
    専ら前記耐震壁側へ伝わるようにしたことを特徴とする
    鋼製地下連壁と本体建物との接合構造。
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