JP2009102878A - 柱梁接合構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】梁の下側空間を有効に活用できるようにしながら、柱構造の簡素化を図り易くする。
【解決手段】鉄筋コンクリート構造の柱Cと、ウエブ3とフランジ4とを備えた鉄骨構造の梁Bとを、ウエブを上下方向に沿わせて、そのウエブの長手方向端部を柱に埋め込んで接合してある柱梁接合構造であって、ウエブの長手方向端部は、その下端側にのみ備えたフランジと共に柱に埋め込んである。
【選択図】図1
【解決手段】鉄筋コンクリート構造の柱Cと、ウエブ3とフランジ4とを備えた鉄骨構造の梁Bとを、ウエブを上下方向に沿わせて、そのウエブの長手方向端部を柱に埋め込んで接合してある柱梁接合構造であって、ウエブの長手方向端部は、その下端側にのみ備えたフランジと共に柱に埋め込んである。
【選択図】図1
Description
本発明は、鉄筋コンクリート構造の柱と、ウエブとフランジとを備えた鉄骨構造の梁とを、前記ウエブを上下方向に沿わせて、そのウエブの長手方向端部を前記柱に埋め込んで接合してある柱梁接合構造に関する。
上記柱梁接合構造では、従来、ウエブの長手方向端部に左右両側に突出する多数のピンを設けて、そのウエブの長手方向端部を多数のピンと共に柱に埋め込むことにより、柱に柱頭モーメントが生じ難いピン接合で柱と梁とを接合して、柱構造の簡素化を図っている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の柱梁接合構造では、ウエブの長手方向端部を多数のピンと共に柱に埋め込んで接合してあるので、柱に埋め込んである多数のピンが、梁と柱との上下方向に沿う相対的な回転変位を規制している。
このため、ピン接合で接合してあるとはいうものの、実質的には剛接合に近い接合構造になっており、柱に柱頭モーメントが発生し易いとともに、梁からの荷重がピンを介して柱に集中的に作用するおそれもあるので、柱構造の簡素化を図り難い欠点がある。
この欠点を解決するために、図2に例示するように、柱Cの側面に受け部12を一体に突設して、その受け部12に梁Bの端部を載置支持する構造が考えられるが、この場合は、梁Bからの荷重を受けた受け部12によって柱Cに柱頭モーメントが生じるとともに、梁Bからの荷重が受け部12と柱Cとの接合部に剪断力として作用するので、柱構造の簡素化を図り難い問題がある。
その上、柱Cから突出している受け部12が邪魔になって、梁Bの下側空間を有効に活用し難い問題がある。
更に、図3に例示するように、柱Cにアンカーボルト13を埋設しておくとともに、梁Bの端部にリブ14を固定しておいて、アンカーボルト13をリブ14に締め付け固定することにより、梁Bの端部を柱Cで支持する構造が考えられるが、この場合は、梁Bからの荷重がアンカーボルト13に対して剪断力として作用するので、剪断強度の高いアンカーボルト13や多数のアンカーボルト13を埋設しておく必要があるとともに、梁Bからの荷重がアンカーボルト13から柱Cに集中的に作用するおそれがあるので、やはり、柱構造の簡素化を図り難い問題がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、梁の下側空間を有効に活用できるようにしながら、柱構造の簡素化を図り易くすることを目的とする。
このため、ピン接合で接合してあるとはいうものの、実質的には剛接合に近い接合構造になっており、柱に柱頭モーメントが発生し易いとともに、梁からの荷重がピンを介して柱に集中的に作用するおそれもあるので、柱構造の簡素化を図り難い欠点がある。
この欠点を解決するために、図2に例示するように、柱Cの側面に受け部12を一体に突設して、その受け部12に梁Bの端部を載置支持する構造が考えられるが、この場合は、梁Bからの荷重を受けた受け部12によって柱Cに柱頭モーメントが生じるとともに、梁Bからの荷重が受け部12と柱Cとの接合部に剪断力として作用するので、柱構造の簡素化を図り難い問題がある。
その上、柱Cから突出している受け部12が邪魔になって、梁Bの下側空間を有効に活用し難い問題がある。
更に、図3に例示するように、柱Cにアンカーボルト13を埋設しておくとともに、梁Bの端部にリブ14を固定しておいて、アンカーボルト13をリブ14に締め付け固定することにより、梁Bの端部を柱Cで支持する構造が考えられるが、この場合は、梁Bからの荷重がアンカーボルト13に対して剪断力として作用するので、剪断強度の高いアンカーボルト13や多数のアンカーボルト13を埋設しておく必要があるとともに、梁Bからの荷重がアンカーボルト13から柱Cに集中的に作用するおそれがあるので、やはり、柱構造の簡素化を図り難い問題がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、梁の下側空間を有効に活用できるようにしながら、柱構造の簡素化を図り易くすることを目的とする。
本発明の第1特徴構成は、鉄筋コンクリート構造の柱と、ウエブとフランジとを備えた鉄骨構造の梁とを、前記ウエブを上下方向に沿わせて、そのウエブの長手方向端部を前記柱に埋め込んで接合してある柱梁接合構造であって、前記ウエブの長手方向端部は、その下端側にのみ備えたフランジと共に前記柱に埋め込んである点にある。
〔作用及び効果〕
ウエブの長手方向端部は、その下端側にのみ備えたフランジと共に柱に埋め込んであるので、柱に柱頭モーメントが発生し難くなるように、梁と柱との上下方向に沿う相対的な回転変位を許容しながら、梁からの荷重を、柱の特定部分に集中させずに、フランジの柱への埋め込み部分で、柱に対して圧縮力として分散作用させることができる。
従って、梁の受け部を柱の側面に突設したり、アンカーボルトを埋設したりすることなく、柱に柱頭モーメントが発生し難くなるように柱と梁とを接合することができるとともに、梁からの荷重が柱に集中的に作用するおそれも少なく、梁の下側空間を有効に活用できるようにしながら、柱構造の簡素化を図り易い。
また、柱と梁とを接合するための施工時に、ウエブ下端側のフランジを柱側に載置して、梁を安定した姿勢で保持し易く、作業能率を向上させ易い。
ウエブの長手方向端部は、その下端側にのみ備えたフランジと共に柱に埋め込んであるので、柱に柱頭モーメントが発生し難くなるように、梁と柱との上下方向に沿う相対的な回転変位を許容しながら、梁からの荷重を、柱の特定部分に集中させずに、フランジの柱への埋め込み部分で、柱に対して圧縮力として分散作用させることができる。
従って、梁の受け部を柱の側面に突設したり、アンカーボルトを埋設したりすることなく、柱に柱頭モーメントが発生し難くなるように柱と梁とを接合することができるとともに、梁からの荷重が柱に集中的に作用するおそれも少なく、梁の下側空間を有効に活用できるようにしながら、柱構造の簡素化を図り易い。
また、柱と梁とを接合するための施工時に、ウエブ下端側のフランジを柱側に載置して、梁を安定した姿勢で保持し易く、作業能率を向上させ易い。
本発明の第2特徴構成は、前記フランジの前記柱への埋め込み部分に軸部材を挿通して、その軸部材を前記柱に埋め込んである点にある。
〔作用及び効果〕
フランジの柱への埋め込み部分に軸部材を挿通して、その軸部材を柱に埋め込んであるので、梁と柱との上下方向に沿う相対的な回転変位を許容しながら、地震発生時などにおいて水平方向の外力が作用したときは、梁と柱との水平方向への相対変位を規制することができる。
フランジの柱への埋め込み部分に軸部材を挿通して、その軸部材を柱に埋め込んであるので、梁と柱との上下方向に沿う相対的な回転変位を許容しながら、地震発生時などにおいて水平方向の外力が作用したときは、梁と柱との水平方向への相対変位を規制することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
〔第1実施形態〕
図1は、建物における本発明による柱梁接合構造を示し、鉄筋コンクリート構造の床スラブAからの荷重を梁Bで受け止めて柱Cに伝達できるように、多数の柱主筋1やフープ筋2を配筋してある四角柱状の鉄筋コンクリート構造の柱Cと、ウエブ3とフランジ4とを備えた鉄骨構造の梁Bとを、ウエブ3を上下方向に沿わせて、そのウエブ3の長手方向端部を柱Cに埋め込んで接合してあり、L字状に屈曲させたスラブ上端補強筋5を床スラブAと柱Cとに亘って配筋してある。
図1は、建物における本発明による柱梁接合構造を示し、鉄筋コンクリート構造の床スラブAからの荷重を梁Bで受け止めて柱Cに伝達できるように、多数の柱主筋1やフープ筋2を配筋してある四角柱状の鉄筋コンクリート構造の柱Cと、ウエブ3とフランジ4とを備えた鉄骨構造の梁Bとを、ウエブ3を上下方向に沿わせて、そのウエブ3の長手方向端部を柱Cに埋め込んで接合してあり、L字状に屈曲させたスラブ上端補強筋5を床スラブAと柱Cとに亘って配筋してある。
前記梁Bは、ウエブ3の幅方向両側縁の夫々にフランジ4(4a,4b)をT字状に一体に備えた横断面形状がH形の鋼材で構成してあり、梁Bの少なくとも柱Cへの埋め込み部分7が下フランジ4bのみを備えた形状になるように、上フランジ4aのうちの、柱Cに埋設されるウエブ部分6の上側縁に沿う上フランジ部分をその全長よりもフランジ厚さ分程度越える範囲に亘って切り取っておいて、ウエブ3の長手方向端部をその下端側にのみ備えた下フランジ4bと共に柱Cに埋め込んである。
そして、下フランジ4bの柱Cへの埋め込み部分7に貫通孔8を形成し、その貫通孔8に挿通した鋼製軸部材9を柱Cに埋め込んである。
また、柱主筋1が下フランジ4bと干渉しないように、下フランジ4bに大径の主筋孔10を貫通形成して、柱主筋1をその主筋孔10に挿通してあり、フープ筋2がウエブ3と干渉しないように、ウエブ3に大径のフープ筋孔11を貫通形成して、フープ筋2をそのフープ筋孔11に挿通してある。
また、柱主筋1が下フランジ4bと干渉しないように、下フランジ4bに大径の主筋孔10を貫通形成して、柱主筋1をその主筋孔10に挿通してあり、フープ筋2がウエブ3と干渉しないように、ウエブ3に大径のフープ筋孔11を貫通形成して、フープ筋2をそのフープ筋孔11に挿通してある。
〔その他の実施形態〕
1.本発明による柱梁接合構造は、H形鋼や山形鋼,溝形鋼,I形鋼などの圧延形鋼からなる梁を接合してあっても良い。
2.本発明による柱梁接合構造は、ウエブとフランジとを溶接で一体化してある組立形鋼からなる梁を接合してあっても良い。
3.本発明による柱梁接合構造は、フランジの柱への埋め込み部分に複数の軸部材を挿通して、それらの軸部材を柱に埋め込んであっても良い。
1.本発明による柱梁接合構造は、H形鋼や山形鋼,溝形鋼,I形鋼などの圧延形鋼からなる梁を接合してあっても良い。
2.本発明による柱梁接合構造は、ウエブとフランジとを溶接で一体化してある組立形鋼からなる梁を接合してあっても良い。
3.本発明による柱梁接合構造は、フランジの柱への埋め込み部分に複数の軸部材を挿通して、それらの軸部材を柱に埋め込んであっても良い。
3 ウエブ
4 フランジ
7 埋め込み部分
9 軸部材
B 梁
C 柱
4 フランジ
7 埋め込み部分
9 軸部材
B 梁
C 柱
Claims (2)
- 鉄筋コンクリート構造の柱と、ウエブとフランジとを備えた鉄骨構造の梁とを、前記ウエブを上下方向に沿わせて、そのウエブの長手方向端部を前記柱に埋め込んで接合してあ柱梁接合構造であって、
前記ウエブの長手方向端部は、その下端側にのみ備えたフランジと共に前記柱に埋め込んである柱梁接合構造。 - 前記フランジの前記柱への埋め込み部分に軸部材を挿通して、その軸部材を前記柱に埋め込んである請求項1記載の柱梁接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007275406A JP2009102878A (ja) | 2007-10-23 | 2007-10-23 | 柱梁接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007275406A JP2009102878A (ja) | 2007-10-23 | 2007-10-23 | 柱梁接合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009102878A true JP2009102878A (ja) | 2009-05-14 |
Family
ID=40704835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007275406A Pending JP2009102878A (ja) | 2007-10-23 | 2007-10-23 | 柱梁接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009102878A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016142062A (ja) * | 2015-02-03 | 2016-08-08 | 清水建設株式会社 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合部構造 |
WO2016125776A1 (ja) * | 2015-02-03 | 2016-08-11 | 清水建設株式会社 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合部構造、及び鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合方法 |
JP2020197061A (ja) * | 2019-06-03 | 2020-12-10 | 日本製鉄株式会社 | 柱梁接合部構造及び柱梁接合部の設計方法 |
WO2020246524A1 (ja) * | 2019-06-03 | 2020-12-10 | 日本製鉄株式会社 | 柱梁接合部の設計方法、柱梁接合部の製造方法及び柱梁接合部構造 |
-
2007
- 2007-10-23 JP JP2007275406A patent/JP2009102878A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016142062A (ja) * | 2015-02-03 | 2016-08-08 | 清水建設株式会社 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合部構造 |
WO2016125776A1 (ja) * | 2015-02-03 | 2016-08-11 | 清水建設株式会社 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合部構造、及び鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合方法 |
JP2020197061A (ja) * | 2019-06-03 | 2020-12-10 | 日本製鉄株式会社 | 柱梁接合部構造及び柱梁接合部の設計方法 |
WO2020246524A1 (ja) * | 2019-06-03 | 2020-12-10 | 日本製鉄株式会社 | 柱梁接合部の設計方法、柱梁接合部の製造方法及び柱梁接合部構造 |
JPWO2020246524A1 (ja) * | 2019-06-03 | 2020-12-10 | ||
JP7074260B2 (ja) | 2019-06-03 | 2022-05-24 | 日本製鉄株式会社 | 柱梁接合部の設計方法、柱梁接合部の製造方法及び柱梁接合部構造 |
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