JP2020197061A - 柱梁接合部構造及び柱梁接合部の設計方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1A、図1B及び図2を用いて柱梁接合部構造の前提構成について説明する。
本実施形態では、固定要素として、アンカーボルト38及びナット40が用いられており、鉄骨梁20は、これらのアンカーボルト38及びナット40により、柱10のコンクリート32における鉄骨梁20の梁端部24よりも下方側の部分に固定されている。なお、図1Aにおいては、アンカーボルト38及びナット40の図示を省略している。また、図1Bにおいては、図1Aに示された符号の一部を省略している。具体的に、アンカーボルト38は、鉄骨梁20の梁端部24における下フランジ20BをZ方向に貫通していて、下フランジ20Bの下面側よりも下方側の部分は柱10のコンクリート32に埋設される一方で、下フランジ20Bの上面側よりも上方側の部分にはナット40が取り付けられ、鉄骨梁20の梁端部24を、アンカーボルト38を介して柱10のコンクリートに固定している。
また、下フランジ端部20Baにおける下フランジ20Bの外面24D(すなわち、下フランジ20Bの下面)のうち、第1軸24Fよりも鉄骨梁20の長手方向中央側で柱10のコンクリート32に接する部分を下フランジ端部外面抵抗要素24Daとすると、梁端部24が弾性回転中心24Eに対して回転する際に、下フランジ端部外面抵抗要素24Daは、回転に抗する反力(支圧力)を生じる抵抗要素として機能する。
つまり、固定要素であるアンカーボルト38及びナット40と、下フランジ端部外面抵抗要素24Daは、鉄骨梁20における柱10のコンクリート32の内部に配置された梁端部24が回転中心24Eを軸に回転したときに、回転に抗する反力を生じさせる2つの抵抗要素である。
ここで、鉄骨梁20の梁端部24の弾性回転中心24Eは、柱10のコンクリート32と鉄骨梁20の梁端部24との間に生じる支圧力と固定要素(この実施形態の場合、アンカーボルト38及びナット40)に生じる反力との和が鉄骨梁20の梁端部24を除く部分に作用する外力と釣り合う点である。
ここで、鉄骨梁20にZ方向負側向きの鉛直荷重が作用した場合、鉄骨梁20は、XZ面内において、梁端部24の回転中心24Eを中心に、鉄骨梁20を反時計回りにθjだけ回転し、図1A中破線で示す鉄骨梁20aの位置に変位する。回転中心24Eを通りZ方向に平行な第1軸24F、回転中心24Eを通りX方向に平行な第2軸24Gとすると、梁端部24が回転中心24Eを軸に回転したときの、フェースベアリングプレート30の内面30Aのうち、第2軸24Gを挟んで矢印Z方向と反対側の部分を、フェースベアリングプレートの第1内面30Aaとする。このフェースベアリングプレート30の第1内面30Aaは、鉄骨梁20が鉄骨梁20aの位置に回転した場合に、柱10のコンクリート32から支圧による反力が作用し、梁端部24の回転に対する回転抵抗を生じさせる。すなわち、フェースベアリングプレート30の第1内面30Aaは、鉄骨梁20における柱10のコンクリート32の内部に配置された梁端部24が回転中心24Eを軸に回転したときに、回転に対する抵抗要素として作用する付加部材である。
これらの上フランジ端部外面抵抗要素24Aa、上フランジ端部内面抵抗要素24Ba、下フランジ端部内面抵抗要素24Ca、下フランジ端部外面抵抗要素24Daは、鉄骨梁20における柱10のコンクリート32の内部に配置された梁端部24が回転中心24Eを軸に回転したときに、回転に抗する反力を生じさせる4つの抵抗要素である。
本実施形態の場合、抵抗要素1(i=1)は上フランジ端部外面抵抗要素24Aa、抵抗要素2(i=2)は上フランジ端部内面抵抗要素24Ba、抵抗要素3(i=3)は下フランジ端部内面抵抗要素24Ca、抵抗要素4(i=4)は下フランジ端部外面抵抗要素24Da、抵抗要素5(i=5)はスタッド26A、抵抗要素6(i=6)はフェースベアリングプレートの第1内面30Aa、抵抗要素7(i=7)は接合部補強筋28、抵抗要素8(i=8)はアンカーボルト38であり、これらを総称して抵抗要素iと呼ぶ。
また、付加部材であるスタッド26Aに対して、柱10のコンクリート32から作用する支圧による反力が、スタッド26Aが抗することのできる最大耐力を超えないように、鉄骨梁20のX方向における両端部の間の距離及び/又は鉄骨梁20の断面形状が調整されている。さらに、付加部材である接合部補強筋28に作用する反力が、接合部補強筋28が抗することのできる最大耐力を超えないように、鉄骨梁20のX方向における両端部の間の距離及び/又は鉄骨梁20の断面形状が調整されている。このように調節されることで、接合部の回転による各抵抗要素の変位と各抵抗要素の弾性剛性に応じて計算される各抵抗要素の反力がその最大耐力を超えないようにでき、接合部の塑性化を抑制できる。これにより、接合部の固定度が計算値よりも低下して梁のたわみが計算値よりも大きくなるのを防ぐことができる。
これにより、複数の抵抗要素を有する任意のディテールの接合部について、各抵抗要素の特性と接合部の回転剛性を一義的に対応付けられる。
以下、柱梁接合部、すなわち柱10と梁12との接合部14の設計方法について説明する。
前述のとおり、以上説明した柱10と梁12との接合部14のように、鉄骨梁20が半剛接合状態で柱10に接合されている構成であって、付加部材、梁12の断面寸法と長さが適切に設定されていれば、梁端部24に適度な回転剛性と耐力を付与することができることがわかったが、以下においてはこの回転剛性を定量的に評価する方法について説明する。
まず、柱梁接合部を、接合部14の回転剛性を評価することにより設計する場合について説明する。この設計方法に基づいて、接合部の回転剛性を評価し、それに基づいて鉄骨梁20の各部の寸法や付加部材等を設定するなどして接合部を設計することにより、接合部14の回転剛性を所望の回転剛性に設定することができる。
接合部14の回転剛性Sj(Nmm/rad)を、接合部14における梁端部24の単位回転角(rad)あたりの回転抵抗(Nmm)であると定義すると、回転剛性Sjは以下の式1.1で表される。なお、Mj(Nmm)は梁端部24の回転抵抗であり、φj(rad)は梁端部24の回転角である。
抵抗要素iの反力Fiは、抵抗要素iの変形量δiと剛性ki(N/mm)の積で計算でき、以下の式1.3で表される。
以下、上記のうち、アンカーボルト38、スラブ22や柱10のコンクリート32内に配した接合部補強筋28の引張抵抗、接合部14内(柱内)のスタッド26の引き抜き抵抗、鉄骨梁20の上フランジ20Aの上下面及び下フランジ20Bの上下面と柱10のコンクリート32との支圧抵抗、フェースベアリングプレート30と柱10のコンクリート32の支圧抵抗を主要な抵抗要素とし、これらの各抵抗要素の弾性剛性についてそれぞれ説明する。
アンカーボルト38の弾性剛性kb(N/mm)は、アンカーボルト38のヤング係数をEb(N/mm2)、アンカーボルト38の断面積(長手方向と直交する方向に沿って切断した断面の断面積)をab(mm2)、第1軸24Fからアンカーボルト38の中心までの水平方向への距離をleff,b(mm)を用いて、以下の式5.4で表される。
コンクリート32内に配した接合部補強筋28の引張抵抗についての弾性剛性、すなわち接合部補強筋28の弾性剛性kr(N/mm)は、接合部補強筋28の伸びur(mm)と引張力Tr(N)、後述するkslipを用いて、以下の式1.7で表現できる。
(i)Mj,Ed1に対するα
ここで、モーメントは負曲げ(梁が上に凸になる方向)を正としている。
接合部14内(柱内)のスタッド26の引き抜き抵抗についての弾性剛性、すなわち柱内スタッドのせん断に対する弾性剛性kst(N/mm)は、スタッド26の引き抜き抵抗Tst(N)と、スタッド26のずれust(mm)とに基づいて求めることができる。スタッド26の引き抜き抵抗Tstは式1.22により、スタッド26のずれustは式1.23によりそれぞれ表される。
鉄骨梁20の上フランジ20Aの上下面及び下フランジ20Bの上下面と柱10のコンクリート32との支圧抵抗についての弾性剛性、すなわち梁フランジ面とコンクリートの支圧による弾性剛性に関して説明する。
まずはじめに、鋼板とコンクリートが一様な支圧応力下にあるときの支圧面の反力と支圧面の圧縮方向の変位について定式化する。
公知文献「EN1993-1-8:2005 Eurocode 3: Design of steel structures Part 1-8: Design of joints, BSI, 2010」は、鋼板とコンクリートが一様な支圧応力下にあるときの鋼板表面とコンクリートの間の支圧による弾性剛性kc(N/mm)を以下の式2.1で与えている。
また、図4から以下の式2.9〜式2.11が成り立つとする。
式2.9〜式2.11を式2.8に代入すると、以下の式2.12が成り立つ。
従って、支圧面が線形の応力勾配を持つ場合に対しても、式2.13で計算した変位を用いて、一様な支圧状態における式2.4を適用して反力を求めることができる。
フェースベアリングプレート30と柱10のコンクリート32の支圧抵抗についての弾性剛性について説明する。
フェースベアリングプレート30については、支圧面の周辺の拘束条件を適切に考慮する。ここでは、ウェブ20Cによるフェースベアリングプレート30の面外変形拘束は無視し、公知文献「EN1993-1-8:2005 Eurocode 3: Design of steel structures Part 1-8: Design of joints, BSI, 2010」を参考に、図6に示す通り、下フランジ20Bの軸線上に作用する圧縮力がフェースベアリングプレート30の有効支圧領域を介してコンクリート32に伝達されるものとし、有効支圧領域の長さleff及び幅beffは、鉄骨梁20の下フランジ20Bの幅Bf(mm)、ウェブ20Cの厚みtw(mm)、フェースベアリングプレート30の板厚tfb(mm)、局所支圧に対するコンクリート32の圧縮耐力fjd(N/mm2)、フェースベアリングプレート30の降伏応力fy(N/mm2)を用いて、以下の式2.20及び式2.21で計算する。
さらに、αcは前述の公知文献「EN1993-1-8:2005 Eurocode 3: Design of steel structures Part 1-8: Design of joints, BSI, 2010」、及び前述の公知文献「Martin Steenhuis他: Concrete in compression and base plate in bending, HERON Vol. 53, No. 1/2, 2008」を参考に、係数をαとすると、以下の式2.25で表される。
次に、柱梁接合部を、接合部14の耐力を評価することにより設計する場合について説明する。接合部14の耐力Mj,Rdは、柱10と梁12の接合部14の終局状態が、鉄骨梁20の梁端部24の剛体回転と、鉄骨梁20の梁端部24の回転を拘束する各抵抗要素の反力とで構成されるものと仮定したとき、抵抗要素i(抵抗要素iの反力の重心)から梁端部24の回転中心までの距離xu,i(mm)、抵抗要素iの最大反力Fi,Rd(N)の積の和として、次式で求められる。
図10Aに示すように、Fi,Rdに対応する、スラブ22内に配した接合部補強筋28の引張抵抗についての耐力、すなわち接合部補強筋28の耐力Fr,Rd(N)は、スラブ22有効幅内の接合部補強筋28の総断面積ar(mm2)と降伏応力fr,y(N/mm2)とを用いて、以下の式3.2で表現できる。
図10Aに示すように、Fi,Rdに対応する、接合部14内(柱内)のスタッド26の引き抜き抵抗についてのせん断耐力、すなわち柱内のスタッド26の最大耐力Fst,Rd(N)は、公知文献「日本建築学会: 各種合成構造設計指針・同解説, 第2版, 2010.11の第4編4.2節4.2」に記載されている頭付きアンカーボルトのせん断耐力の算定式を援用する。最大耐力Fst,Rdは、スタッド26のせん断強度により決まる耐力Tst1、コンクリート32の支圧強度により決まる耐力Tst2、スタッド26の前面の柱10のコンクリート32のコーン状破壊により決まる耐力Tst3のうちのいずれか小さい値とする。
Tst1(N)は、スタッド26一本あたりのせん断耐力qa1(N)を用いて以下の式3.4で与えられる。
Tst2(N)は、スタッド26の本数nstと、スタッド26一本あたりのコンクリート32との支圧耐力qa2(N)とを用いて以下の式3.5で与えられる。
Tst3(N)は、コーン状破壊の耐力qa3(N)を用いて以下の式3.6で与えられる。
鉄骨梁20の上フランジ20A及び下フランジ20Bと柱10のコンクリート32との支圧抵抗についての支圧耐力、すなわち梁フランジ面とコンクリートの支圧耐力Fc,Rd(N)について、公知文献「EN1993-1-8:2005 Eurocode 3: Design of steel structures Part 1-8: Design of joints, BSI, 2010」では、ベースプレートとコンクリートが一様な支圧状態下にあるとき、耐力Fc,Rd(N)を以下の式3.10で与えている。
Fi,Rdに対応する、フェースベアリングプレート30と柱10のコンクリート32の支圧抵抗についての支圧耐力Fc,fb,Rd(N)は、図10A及び図10Bに示すように、フェースベアリングプレート30とコンクリート32が一様な支圧状態下にあると仮定し、梁フランジ面とコンクリートの支圧耐力の場合と同様、前述の公知文献「EN1993-1-8:2005 Eurocode 3: Design of steel structures Part 1-8: Design of joints, BSI, 2010」の以下の式3.15を用いる。
1つのアンカーボルト38に生じるテンションによる反力F1=Fab(N)は、アンカーボルト38に生じる応力σB(N/mm2)に当該アンカーボルト38の断面積ab(mm2)(長手方向と直交する方向に沿って切断した断面の断面積)を乗じることによって算出され、以下の式5.1で表される。
本発明の柱梁接合部の効果を確認するため、本発明のうち図1A及び図2に示す実施形態の柱梁接合部について、梁に鉛直方向下向き(方向の反対側)に荷重を作用させて接合部の回転角とモーメントの関係を取得し、式1〜式3.17を用いて接合部の回転剛性及び耐力を計算した結果と実験結果を比較した。
接合部補強筋28をi=1番目の抵抗要素とし、弾性剛性kr(N/mm)、弾性時の力の釣り合いを満たす弾性回転中心から鉄筋までの距離(腕の長さ)xr(=xd,1,xl,1(mm))、終局耐力時の回転中心から鉄筋までの距離(腕の長さ)xu,r(=xu,1,(mm))、耐力Fr,Rd(N)は、以下の式4.4〜式4.11を用いて求める。式中各パラメータの定義は式1〜式3.17で説明したものと同一であり、実施例1における実験は、図13の表に示す条件(Er,ar,hr,α,N,ksc,hs,ds,lh,Ea,Ia,ξ,dr,fr,y,xn,xu,n)を用いて、式4.4〜式4.11のkr,kslip,Ksc,ν,ξ,xd,1,Fr,Rd,xu,1を計算した。
柱10内のスタッド26をi=2番目の抵抗要素とし、せん断による弾性剛性kst(N/mm)、弾性時の力の釣り合いを満たす終局回転中心からスタッドの根元までの距離(腕の長さ)xst(=xd,2,xl,2(mm))、終局耐力時の回転中心から鉄筋までの距離(腕の長さ)xu,st(=xu,2(mm))、耐力Fst,Rd(N)は、以下の式4.12〜式4.20を用いて求める。式中の各パラメータの定義は、式1〜式3.17で説明したものと同一であり、実施例1における実験は、図14の表に示す条件(φst,nst,xn,Ds,φ1,sσqa,sca,φ2,fcd,Ec,c,s,nr)を用いて、式4.12〜式4.20のk2,xd,2,F2,Rd,xu,2,Tst1,Tst2,Tst3,cσt,Aqcを計算した。
初期剛性に対しては、上下フランジ20A、20Bの内外面、全4か所(i=3,4,5,6)が支圧抵抗し、最大耐力に対しては、上下フランジ20A、20Bの外面のみ、全2か所(i=3,6)が支圧抵抗すると仮定した(図15A及び図15B参照)。これは、初期剛性に対しては、上下フランジ20A、20B内法のコンクリート32とその外側のコンクリート32の一体性が保たれ、上下フランジ20A、20Bの内側も支圧抵抗を有するが、終局状態においては鉄骨梁20を包絡する矩形部分とその外側(上下フランジ20A、20B幅方向端部)の間のねじれによってコンクリート32が破壊し、上下フランジ20A、20Bの内側は効かなくなるものとの考えに基づく。
ウェブ20Cによるフェースベアリングプレート30の面外変形拘束は無視し、下フランジ20Bの軸線上に作用する圧縮力がフェースベアリングプレート30の有効支圧領域を介して面内で一様な支圧力がコンクリート32に伝達されるものとした。フェースベアリングプレート30とコンクリート32の支圧をi=7番目の抵抗要素とし、弾性剛性kc,fb(N/mm)、弾性時の支圧領域の代表変位の作用線から弾性回転中心までの距離xd,c,fb(=xd,7(mm))、弾性時の力の釣り合いを満たす弾性回転中心から支圧力の重心までの距離(腕の長さ)xl,c,fb(=xl,7(mm))、終局耐力時の回転中心から支圧力の重心までの距離(腕の長さ)xu,c,fb(mm)、耐力Fc,fb,Rd(N)は、以下の式4.36〜式4.43を用いる。式中の各パラメータの定義は式1〜式3.17で説明したものと同一であり、実施例1における実験は、図17の表に示す条件(Ec,Bf,tw,tfb,fy,γM0,βj,fcd、fb,Ac0,Ac1)を用いて、式4.36〜式4.43からkc,fb,xd,c,fb,xl,c,fb,Fc,fb,Rdを計算した。
弾性剛性については鉛直方向及び水平方向の外力と内力のつり合い条件から、梁端部24の弾性回転中心の位置を示すxn、ynを求め、式4.1を用いてSj,iniを求めた。終局耐力については、全抵抗要素の単純累加強度と上界定理からMj,Rdを最小とする終局回転中心の位置を表すxu,n、yu,nを求めた。剛性低減率ηの実験値は4.8であったが、評価モデルによる弾性剛性の計算値を基にすると、実験の非線形化後の剛性とよく対応するのは3.0程度であったので、ここでは3.0とした。
以上の説明では、鉄骨梁20の梁端部24のまわりのコンクリート32が硬化した後の柱梁接合部構造について説明した。以下、鉄骨梁20の梁端部24のまわりのコンクリート32が硬化する前の実施形態として、当該鉄骨梁20のモーメントや撓みを抑える要部構成について説明する。
なお、前述の梁柱接合部構造の前提構成で説明した各部材及び部分と対応する部材及び部分については、前述の説明で用いた符号と同一の符号を付してその説明を省略することがある。
抵抗要素iの反力の重心と、中心線Lとを結ぶベクトルの成分のうち、抵抗要素iの反力の法線方向であるX方向の成分の大きさをxl,iとし、
接合部14Bの回転剛性が以下の式1を満たす値に設定されている。
任意の回転中心を仮定し、回転中心と反力の作用点または重心とを結ぶベクトルの成分のうち、抵抗要素iの反力の法線方向であるX方向の成分の大きさをxu,iとし、
回転中心の位置であるX座標とY座標の2つを変数として、以下の式2を用いてMj,Rdを計算し、接合部14Bの耐力が以下の式2で計算されたMj,Rdの最小値の耐力に設定されている。
さらに、抵抗要素として設ける付加部材については、付加部材の配置、形状、寸法のうちの少なくとも1つを調整することにより抵抗要素の反力を調整するようにしてもよい。例えば、鉄筋やスタッドの配置や形状、寸法、あるいは本数等を調整したり、フェースベアリングの位置や形状、寸法を調整するなど、適宜決定することができる。
12 梁
16 鉄筋
18 鉄骨
20 鉄骨梁(抵抗要素)
20A 上フランジ(抵抗要素)
20B 下フランジ(抵抗要素)
26 スタッド(抵抗要素)
28 接合部補強筋(抵抗要素)
30 フェースベアリングプレート(抵抗要素)
32 コンクリート(抵抗要素)
34 ボルト(抵抗要素)
36 フィンプレート(抵抗要素)
38 アンカーボルト(抵抗要素、固定要素)
40 ナット(抵抗要素、固定要素)
Claims (10)
- コンクリートの柱と、長手方向の両端部のうちの少なくとも一端部が前記柱のコンクリート内に配置された鉄骨梁とを有する接合部の構造であって、
前記鉄骨梁の一端部を、前記柱のコンクリートにおける前記鉄骨梁の一端部よりも下方側の部分に固定することで、前記鉄骨梁の一端部の回転に抗する反力を生じさせる固定要素を備え、
前記鉄骨梁の一端部の弾性回転中心を、前記柱のコンクリートと前記鉄骨梁の一端部との間に生じる支圧力と前記固定要素に生じる前記反力との和が前記鉄骨梁の一端部を除く部分に作用する外力と釣り合う点とし、
前記固定要素が、前記弾性回転中心よりも前記鉄骨梁の一端部の梁端側に配置されている柱梁接合部構造。 - 前記鉄骨梁の前記一端部の回転によって前記鉄骨梁から前記柱に作用する力が、前記固定要素及び前記柱のコンクリートが抗することのできる最大耐力を超えないように、前記鉄骨梁の一端部の回転に抗する反力を生じさせる抵抗要素が設けられていて、
前記抵抗要素の前記反力は、少なくとも前記鉄骨梁の両端部の間の距離及び/又は前記鉄骨梁の断面形状を調整することにより調整されている請求項1に記載の柱梁接合部構造。 - 前記抵抗要素は、前記鉄骨梁の一端部おける前記柱のコンクリートの内部に配置された部分及びその周縁部に設けられた複数の付加部材を含み、
前記複数の付加部材の一つが前記固定要素とされ、
前記複数の付加部材の配置、形状、寸法のうちの少なくとも1つを調整することにより前記抵抗要素の前記反力が調整されている請求項2に記載の柱梁接合部構造。 - 前記鉄骨梁において前記柱のコンクリートの内部に配置された部分の単位回転角当たりの回転抵抗をSjとし、
前記抵抗要素の総数をn、iを1以上n以下の任意の自然数として、前記鉄骨梁に設けられた前記抵抗要素を抵抗要素iとしたときに、
前記抵抗要素iの反力が、前記抵抗要素iの剛性kiと変形量との積で表されるものとし、
前記抵抗要素iの変位の代表点と、前記弾性回転中心とを結ぶベクトルの成分のうち、前記抵抗要素iの反力の法線方向の成分の大きさをxd,iとし、
前記抵抗要素iの反力の重心と、前記鉄骨梁において前記弾性回転中心とを結ぶベクトルの成分のうち、前記抵抗要素iの反力の法線方向の成分の大きさをxl,iとし、
以下の式1を満たす値に前記回転剛性が設定されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の柱梁接合部構造。
- 前記鉄骨梁において前記柱のコンクリートの内部に配置された部分の前記抵抗要素iの反力を該抵抗要素iの負担しうる最大の反力Fi,Rdとし、
前記接合部の耐力をMj,Rdとし、
前記鉄骨梁において前記柱のコンクリートの内部に配置された部分の回転中心と前記反力の作用点とを結ぶベクトルの成分のうち、前記抵抗要素iの反力の法線方向の成分の大きさをxu,iとし、
前記回転中心の位置を変数として、以下の式2を用いてMj,Rdを計算し、前記接合部の耐力が以下の式2で計算されたMj,Rdの最小値の耐力に設定されている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の柱梁接合部構造。
- コンクリートの柱と、長手方向の両端部のうちの少なくとも一端部が前記柱のコンクリート内に配置された鉄骨梁とを有する接合部の設計方法であって、
前記鉄骨梁の一端部の弾性回転中心を、前記柱のコンクリートと前記鉄骨梁の一端部との間に生じる支圧力と前記固定要素に生じる前記反力の和が前記鉄骨梁の一端部を除く部分に作用する外力と釣り合う点とし、
前記鉄骨梁の一端部を前記柱のコンクリートにおいて前記鉄骨梁の一端部よりも下方側の部分に固定することで、前記鉄骨梁の一端部の回転に抗する反力を生じさせる固定要素を、前記鉄骨梁の一端部の前記弾性回転中心よりも前記鉄骨梁の一端の梁端側に配置する柱梁接合部の設計方法。 - 前記鉄骨梁の一端部の回転によって前記鉄骨梁から前記柱に作用する力が、前記固定要素及び前記柱のコンクリートが抗することのできる最大耐力を超えないように、前記一端部の回転に抗する反力を生じさせる抵抗要素を設け、
前記抵抗要素の前記反力を、少なくとも、前記鉄骨梁の前記両端部の間の距離及び/又は前記鉄骨梁の断面形状を調整することにより調整する請求項6に記載の柱梁接合部の設計方法。 - 前記抵抗要素として、前記鉄骨梁の一端部における前記柱のコンクリートの内部に配置された部分及びその周縁部に複数の付加部材を設け、
前記複数の付加部材の一つを前記固定要素とし、
前記複数の付加部材の配置、形状、寸法のうちの少なくとも1つを調整することにより前記抵抗要素の前記反力を調整する、請求項7に記載の柱梁接合部の設計方法。 - 前記鉄骨梁において前記柱のコンクリートの内部に配置された部分の単位回転角当たりの回転抵抗をSjとし、
前記抵抗要素の総数をn、iを1以上n以下の任意の自然数として、前記鉄骨梁に設けられた前記抵抗要素を抵抗要素iとしたときに、
前記抵抗要素iの反力が、該抵抗要素iの剛性kiと変形量との積で表されるものとし、
前記抵抗要素iの変位の代表点と、前記弾性回転中心とを結ぶベクトルの成分のうち、前記抵抗要素iの反力の法線方向の成分の大きさをxd,iとし、
前記抵抗要素iの反力の重心と、前記弾性回転中心とを結ぶベクトルの成分のうち、前記抵抗要素iの反力の法線方向の成分の大きさをxl,iとし、
以下の式3によって得られた値によって前記接合部の回転剛性を評価する請求項6乃至8のいずれか1項に記載の柱梁接合部の設計方法。
- 前記鉄骨梁において前記柱のコンクリートの内部に配置された部分の前記抵抗要素iの反力を該抵抗要素iの負担しうる最大の反力Fi,Rdとし、
前記接合部の耐力をMj,Rdとし、
前記鉄骨梁において前記柱のコンクリートの内部に配置された部分の回転中心と前記反力の作用点とを結ぶベクトルの成分のうち、前記抵抗要素iの反力の法線方向の成分の大きさをxu,iとし、
前記回転中心の位置を変数として、以下の式4を用いてMj,Rdを計算し、前記接合部の耐力を以下の式4で計算されたMj,Rdの最小値とする請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の柱梁接合部の設計方法。
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