JP2769207B2 - 転がり軸受用保持器 - Google Patents

転がり軸受用保持器

Info

Publication number
JP2769207B2
JP2769207B2 JP1256458A JP25645889A JP2769207B2 JP 2769207 B2 JP2769207 B2 JP 2769207B2 JP 1256458 A JP1256458 A JP 1256458A JP 25645889 A JP25645889 A JP 25645889A JP 2769207 B2 JP2769207 B2 JP 2769207B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cage
pps resin
resin
rolling bearing
organopolysiloxane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1256458A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03117722A (ja
Inventor
昇 梅本
Original Assignee
エヌティエヌ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エヌティエヌ株式会社 filed Critical エヌティエヌ株式会社
Priority to JP1256458A priority Critical patent/JP2769207B2/ja
Publication of JPH03117722A publication Critical patent/JPH03117722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2769207B2 publication Critical patent/JP2769207B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/41Ball cages comb-shaped
    • F16C33/412Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages
    • F16C33/414Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock comb cages
    • F16C33/416Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock comb cages made from plastic, e.g. injection moulded comb cages
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/44Selection of substances
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/06Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2208/00Plastics; Synthetic resins, e.g. rubbers
    • F16C2208/20Thermoplastic resins
    • F16C2208/52Polyphenylene sulphide [PPS]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は高温下で使用できるプラスチック製の転が
り軸受用保持器に関する。
〔従来の技術〕
周知のように、プラスチック製の転がり軸受用保持器
(以下、保持器という)は、成形性、柔軟性などの機械
的諸特性および原材料費等の生産性に優れたポリアミド
系樹脂を素材とする、いわゆるナイロン製の保持器が広
く用いられている。このような保持器1は、第1図にそ
の要部を示すように、上部に爪部2を有して出入口が狭
小のポケット部3に鋼球などの転動体4を組み込んで回
転自在に保持するものである。
しかし、このナイロン製の保持器1は、120℃以上の
連続使用温度条件下、または、極圧添加剤その他が添加
された油類もしくはその他の酸性の薬剤と接触する条件
下では、ナイロンが劣化し、その特性を失うため良好な
状態で使用することができなかった。
このようなナイロンに代わって、高温条件下で使用で
き、比較的廉価である材料に、ポリフェニレンサルファ
イド樹脂(以下、PPS樹脂と略称する)があり、耐熱性
とともに耐薬品性、成形性などにも優れている。このPP
S樹脂は、一般式 で表わされる繰り返し単位からなる重合体であり、大別
して架橋性PPS樹脂(分岐状PPS樹脂とも呼ばれる)と直
鎖状PPS樹脂の2種類がある。前者の架橋性PPS樹脂は、
たとえば重合上りの溶融粘度が約20〜100ポアズ程度の
低粘度低分子量のPPS樹脂を空気中において融点以下に
加熱して酸化架橋させたり、または意図的に架橋剤もし
くは分岐剤を添加し、架橋もしくは分岐構造を導入した
りして、溶融粘度を高めている。
しかし、このようにして得られた架橋性PPS樹脂は、
溶融粘度が高められ、耐熱性は向上しているが、かなり
脆くなって柔軟性に欠けるため、転動体4をポケット部
3へ組み込む際に柔軟性を必要とする保持器の素材とし
ては不適当であった。
一方、直鎖状PPS樹脂は、重合段階において分子鎖を
直鎖状に成長させて高分子量化したものであり、前記の
架橋性PPS樹脂に比べると、非常に柔軟で靭性が大きい
という特徴がある。そこで、たとえば特開昭64−79419
号公報などに、この直鎖状PPS樹脂を転がり軸受用保持
器の素材に使用する提案がなされている。しかし、この
直鎖状PPS樹脂からなる軸受用保持器は、確かに組み立
て時の組み込み性には優れているが、熱安定性や高温
(たとえば150℃以上)での耐クリープ特性などの機械
的特性が劣っている。したがって、これを軸受用の保持
器として使用した場合には、保持器が遠心力によって変
形し、外輪と接触して異常な摩擦熱が発生する結果、潤
滑剤を劣化させ、軸受けの性能を低下させるものであっ
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
この発明は、上記の直鎖状PPS樹脂または架橋性PPS樹
脂からなる保持器が有する諸問題を解決し、転動体を組
み込みやすくするに必要な柔軟性を有し、機械的強度と
ともに耐薬品性をも兼ね備え、しかも高温における変形
率の低い保持器を提供することを技術的課題としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するため、この発明においては、ポ
リフェニレンサルファイド樹脂40〜90重量%と、オルガ
ノポリシロキサンエラストマー3〜30重量%と、繊維状
強化材5〜40重量%を配合した組成物を転がり軸受用保
持器の素材とする手段を採用したものである。
〔作用〕
この発明においてPPS樹脂に添加されるオルガノポリ
シロキサンエラストマーは、PPS樹脂の柔軟性を著しく
改善し、また繊維状強化材は、PPS樹脂とオルガノポリ
シロキサンエラストマーからなる組成物の機械的強度を
向上させる。したがって、このようなPPS樹脂とオルガ
ノポリシロキサンエラストマーと繊維状強化材とからな
る組成物で形成された保持器は、適度な柔軟性を有して
組み立て時に破損することがなく、また組み込み性に優
れ、使用時における高温下の変形率が低いものとなる。
〔実施例〕
まず、この発明で使用するPPS樹脂は、前記したよう
に、一般式 で表わされる繰り返し単位からなる重合体であって、特
に繰り返し単位を90モル%以上含むものが特性上好まし
い。なぜならば90モル%未満では期待する性質の組成物
は得難くなって好ましくないからである。そしてこのよ
うな重合体を得るには既によく知られた方法を使用すれ
ばよく、たとえば硫化ナトリウムとp−ジクロルベンゼ
ンとをN−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミドな
どのアミド系溶媒もしくはスルホランなどのスルホン系
溶媒中で反応させるのが好適である。なお、重合体の結
晶性に影響を与えない範囲で、たとえば などの共重合成分を10モル%未満含んでもよい。このよ
うなPPS樹脂は、たとえば特公昭44−27671号公報および
同45−3368号公報に開示されているようなハロゲン置換
芳香族化合物と硫化アルカリとの反応、特公昭46−2725
5号公報に開示されているような芳香族化合物を塩化硫
黄とのルイス酸触媒共存下における縮合反応、または米
国特許第3274165号に開示されているようなチオフェノ
ール類のアルカリ触媒もしくは銅塩等の共存下における
縮合反応等によって合成されるが、目的に応じて具体的
な方法を任意に選択することが出来る。なお、PPS樹脂
は上記のような縮合等の反応直後においては白色に近い
未架橋品であって、このままでは低分子量で低粘度であ
ることから、押出し成形、射出成形などの用途に用いる
ために、たとえば空気中において融点以下に加熱し、酸
化架橋させて分子量を高め、押出し成形、射出成形等に
適する溶融粘度のものに変化させる。このような処理を
して溶融成形用途に市販されているものとして、たとえ
ば、トープレン社製:T−4、東ソー・サスティール社
製:PPS#160などを挙げることができる。
つぎに、この発明においてPPS樹脂に添加されるオル
ガノポリシロキサンエラストマーとは R2SiO (ここでRは同種または異種の一価の有機基または水
素。) で示される線状オルガノポリシロキサンブロックを主体
とするもので、オルガノポリシロキサン末端基と上式の
Rまたはこのオルガノポリシロキサンの末端基同士が三
次元的に架橋できるように調製されたものである。加硫
方法は数種あって、白金系触媒存在下付加反応によって
硬化するオルガノポリシロキサンエラストマー(ここ
で、縮合反応として脱水、脱水素、脱アルコール、脱オ
キシム、脱アミン、脱アミド、脱カルボン酸、脱ケトン
等が例示される)、有機過酸化物により加熱下硬化する
オルガノポリシロキサンエラストマー、γ線、紫外線も
しくは電子線照射により硬化するオルガノポリシロキサ
ンエラストマーが例示される。一般的には室温硬化型シ
リコーンゴム、熱加硫型シリコーンゴム、液状ポリマー
システム、シリコーンゴムパウダー等として市販されて
おり、その形状には、液状、ラテックス状、粉末状等が
あり、液状のものには一液性のもの、二液性のもの等が
ある。室温硬化型シリコーンゴムはほとんどの場合加硫
触媒が加えられているが、熱加硫型シリコーンゴムは混
練、ブレンドの際有機過酸化物を添加して用いる。
さらに、この発明における繊維状強化材は、PPS樹脂
を溶融成形する際の温度に耐えるものであれば特に限定
されるものではなく、ガラス繊維、炭素繊維、グラファ
イト繊維、ウオラストナイト、シリコンカーバイドホイ
スカー、サファイアホイスカー、鋼線、銅線、ステンレ
ス線などの耐熱性無機単一繊維、タングステン芯線また
は炭素繊維などにボロンもしくは炭化ケイ素繊維などを
蒸着したいわゆるボロン繊維もしくは炭化ケイ素繊維な
どの耐熱無機複合繊維、芳香族ポリアミド繊維などの耐
熱有機繊維などを例示することが出来る。なお、上記の
繊維状強化材のうち、コスト面、入手の容易性、取扱い
の簡便性などから、つぎのようなガラス繊維が特に好ま
しいといえる。すなわち、ガラス繊維は、SiO2、B2O3
Al2O3、CaO、Na2O、K2Oなどを成分とする無機ガラスか
ら得られるものであり、一般に無アルカリガラス(Eガ
ラスと略記)、含アルカリガラス(Cガラス、Aガラス
と略記)などがあるが、この発明においてはEガラスか
らなる繊維長0.1〜10mmのものが好ましく、またその線
径は15μm以下、特に10μm以下のものが好ましい。な
ぜならば、繊維径が15μmよりも太いガラス繊維を用い
ると、成形して得られる転がり軸受用プラスチック保持
器材は柔軟性に欠け、組み立て時の組み込み性が悪くな
るからである。なお、PPS樹脂との親和性をもたせるた
めに、繊維状強化材は、アミノシラン、エポキシシラ
ン、メルカプトシラン等のシランカップリング剤、クロ
ム系カップリング剤を含むサイジング剤、さらには集束
を目的とした集束剤などによって処理されたものであっ
ても良い。
ここで、PPS樹脂へのオルガノポリシロキサンエラス
トマーと繊維状強化材との添加量は、3成分全体の重量
を100として、PPS樹脂40〜90重量%、オルガノポリシロ
キサンエラストマー3〜30重量%、繊維状強化材5〜40
重量%であることが望ましい。なぜならば、オルガノポ
リシロキサンエラストマーの添加量が、上記下限値未満
の少量のときは、組成物の柔軟性を向上させることがで
きず、また、上限を越える多量では、高温における機械
的強度が劣ってしまうからである。また、繊維状強化材
の添加量が、上記下限値未満の少量のときは、組成物の
機械的強度を向上させることができず、上限を越える多
量では柔軟性が劣ってしまうからである。したがって、
いずれの場合も、転がり軸受用保持器として使用するに
は、組み立て時の組み込み性または高温下の変形率が劣
り、好ましくないのである。
さらに、この発明の効果を損なわない限り、各種の充
填材を添加することもできる。このような充填材とし
て、芳香族ポリエーテルケトン樹脂、ポリエーテルイミ
ド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリアミドイミ
ド樹脂、耐熱性ポリアミド樹脂、フェノール系樹脂、芳
香族ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹
脂、フッ素樹脂等の有機質耐熱性高分子材料を始めと
し、グラファイトまたは亜鉛、アルミニウム、マグネシ
ウムなどの金属もしくは酸化物などの熱伝導改良用無機
粉末、ガラスビーズ、シリカバルーン、珪藻土、石綿、
炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、
フッ化カルシウム、水酸化カルシウム等の無機質粉末、
二硫化モリブデン、グラファイト、カーボン、マイカ、
タルク、三酸化モリブデン等の潤滑性向上用無機質粉
末、および酸化鉄、硫化カドミウム、セレン化カドミウ
ム、カーボンブラック等の無機質顔料、シリコーンオイ
ル、エステルオイル、フッ素オイル、ポリフェニレンエ
ーテルオイル、ワックス、ステアリン酸亜鉛などの内部
滑剤的添加剤など数多くのものを例示することができ
る。
以上のようなこの発明の各成分を混合するには従来よ
く知られた方法を用いればよく、たとえばPPS樹脂と繊
維強化材とオルガノポリシロキサンエラストマーと、さ
らには、オルガノポリシロキサンエラストマーを加硫さ
せる加硫剤とを別個に、また必要ならばオルガノポリシ
ロキサンおよび加硫剤を適当な溶媒に溶かして、PPS樹
脂および繊維強化材とヘンシェルミキサー、ボールミ
ル、タンブラーミキサー等の混合機によって混合し、溶
媒を除去した後に、溶媒混合性のよい射出成形機もしく
は溶融押出し機に供給するか、または予め熱ロール、ニ
ーダ、バンバリーミキサー、溶融押出し機などで溶融混
合してもよい。なお、オルガノポリシロキサンの加硫
は、成形体成形時に行なわれることが好ましく、たとえ
ば、加硫剤単体または加硫剤を含有してもそれだけでは
加硫しないオルガノポリシロキサンと、上記のものと混
合すると加硫するオルガノポリシロキサンとを別々にPP
S樹脂および繊維強化材に混合してペレットを作製して
おき、成形直前に2種のペレットを所定の割合で配合し
射出成形機に供給する方法をとってもよい。また、この
発明組成物を成形するにあたっては、その方法を特に限
定するものではないが、射出成形による成形方法が望ま
しく、射出成形機などによって転がり軸受用保持器とし
て所定の形状に溶融成形すればよい。そして、この際の
成形条件は特に限定されることなく、PPS樹脂の通常の
成形条件で充分である。
以下この発明の実施例および比較例に使用した原材料
を一括して示すとつぎのとおりである。
1)PPS樹脂 PPS樹脂(東ソー・サスティール社製:PPS#160)、 PPS樹脂(呉羽化学工業社製:KPS−214)、 2)オルガノポリシロキサンエラストマー 二成分形付加型室温硬化性シリコーンゴム(東芝シリ
コーン社製:RTVシリコーンゴムTSE3402(A)および
(B))、 二成分形縮合型室温硬化性シリコーンゴム(東芝シリ
コーン社製:RTVシリコーンゴムTSE3562(A)および
(B))、 シリコーンゴムパウダー(トーレ・シリコーン社製:
トレフィルE−501)、 熱加硫型シリコーンゴム(東芝シリコーン社製:RTVシ
リコーンゴムTSE2323)、 3)加硫剤 ジクミルパーオキサイド(日本油脂社製:パークミル
D(F))、 4)ガラス繊維 ガラス繊維(旭ファイバーグラス社製:CS03DE−FT56
2、繊維径6μm)、 ガラス繊維(旭ファイバーグラス社製:CS03MA−FT56
2、繊維径13μm)、 実施例1: シリコーンゴム(TSE3402(A))をアセトン:ベ
ンゼン=1:2の混合溶液に50%の濃度で溶かし、PPS樹脂
および繊維状強化材に、シリコーン分として15%加えて
ヘンシェルミキサーにて混合した。シリコーンゴム(TS
E3402(B))硬化剤をアセトンに60%の濃度で溶か
し、PPS樹脂および繊維状強化材に、シリコーン分とし
て2.5%加えてヘンシェルミキサーにて混合した。溶媒
を揮発させた後、2種の混合粉体をそれぞれ別個にて二
軸溶融機に供給して、温度270〜330℃、スクリュー回転
数50〜100rpmの条件で混練押出しし、造粒して2種のペ
レットを得た。この2種のペレットを前者に対して後者
を3:2になるような割合で混合し、最終的には第1表に
示したような組成とした。このペレットをシリンダー温
度280〜340℃、金型温度100〜150℃、射出圧力500〜100
0kg/cm2の条件にて第1図に示したような軸受6203の保
持機1を射出成形し、つぎに示すような試験を行ない、
得られた結果を第1表に併記した。
(1) 組み立て時の組み込み性試験 第2図に示すようにミニプレスにて実際に軸受本体5
に組み込んで保持機1の爪部2の部分の転動体4(鋼
球)による破損度合と鋼球の組み込み性を調べ、その結
果をつぎに示した判定基準に従って判定した。
保持器の爪の部分の損傷度合: ○……全く損傷しない。
△……少し損傷する。
(2) 保持器の爪部の耐久試験 第3図に示すように、保持器1のポケット部3に、球
部6の径が直径7.16mmである鋼球を備えた棒7を、試験
機8によって50回/分の速さで出し入れさせて、保持機
1の爪部2が破損するまでの出し入れ回数を測定した。
この出し入れ回数が多い程、保持器1の爪部2の耐疲労
強度は大きく、製造工程において保持器1の転動体4を
組み込む際の安定率は高いといえる。
(3) 保持器の変形率測定試験 潤滑剤(日本石油社製:ウレア系グリースU295)を0.
8g封入し、フッ素ゴムにてシールをした軸受6203を運転
試験機にて、回転数15000rpm、スラスト荷重6.8kgf、温
度180℃の条件で200時間運転し、保持器外径の寸法変形
率を測定した。
この寸法変形率が小さい程、保持器は変形していない
ことを示す。
(4) 潤滑剤の劣化度合判定試験 試験(3)と全く同様の条件で200時間継続して運転
した後、潤滑剤(日本石油社製:ウレア系グリースU29
5)の劣化した度合を判定した。
○……変色有り、劣化なし。
△……変色有り、少し劣化あり。
×……変色有り、かなり劣化している。
実施例2: PPS樹脂、オルガノポリシロキサンエラストマーおよ
び繊維状強化材を第1表に示す割合で配合し、実施例1
と同様の方法によって成形体を得た。この成形体につい
ても実施例1と同様の試験を行ない、得られた結果を第
1表にまとめた。
実施例3: 実施例1のシリコーンゴムTSE3402(A)および
(B)をTSE3562(A)および(B)にした以外
は、実施例1と同様の方法によって成形体を得た。この
成形体を室内に一昼夜放置し、充分縮合反応を行なわせ
た後、実施例1と同様の試験を行ない、その結果を第1
表にまとめた。
実施例4〜6: PPS樹脂、オルガノポリシロキサンエラストマーと繊
維状強化材とを第1表に示した組成でタンブラーミキサ
ーまたはヘンシェルミキサーで乾式混合し、実施例1と
同様の方法によって成形体を得た。この成形体について
も実施例1と同様の試験を行ない、その結果を第1表に
まとめた。
比較例1〜3: 第1表に示した配合割合でPPS樹脂と繊維状強化材ま
たはオルガノポリシロキサンエラストマーとをヘンシェ
ルミキサーまたはタンブラーミキサーで乾式混合し、実
施例1と同様の方法で成形体を得た。この成形体を用い
て実施例1と同様の試験を行ない、その結果を第1表に
まとめた。
第1表から明らかなように、PPS樹脂にオルガノポリ
シロキサンエラストマーおよび繊維状強化材を添加した
組成物からなる保持器(実施例1〜6)は、比較例1〜
3の保持器と比較して、組み立て時の組み込み性および
保持器の爪部の耐久性に優れ、しかも高温で運転される
軸受内にあって変形率は低く、潤滑剤を劣化させること
がない。
〔発明の効果〕
以上述べたように、この発明の保持器は、柔軟性を有
して軸受への組み込み性が良好で、高温で使用した場合
でも変形率が低く、摩擦熱による潤滑剤の劣化や軸受の
損傷がなく、しかも、PPS樹脂本来の耐熱性、耐薬品性
をも兼ね備えたものであって、その利用分野はきわめて
広く、自動車関連業界、一般機器関連業界、電機電子関
連業界その他多くの分野で用いられる転がり軸受用保持
器として最適のものであるといえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は転がり軸受用保持器の要部を例示する斜視図、
第2図は鋼球の組み込み性を調べるための転がり軸受用
保持器と軸受との関係を示す断面図、第3図は転がり軸
受用保持器の爪部の耐久試験を説明する試験機の平面図
である。 1……転がり軸受用保持器、 2……爪部、3……ポケット部、 4……転動体、5……軸受本体。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリフェニレンサルファイド樹脂40〜90重
    量%と、オルガノポリシロキサンエラストマー3〜30重
    量%と、繊維状強化材5〜40重量%を配合した組成物か
    らなる転がり軸受用保持器。
JP1256458A 1989-09-29 1989-09-29 転がり軸受用保持器 Expired - Fee Related JP2769207B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1256458A JP2769207B2 (ja) 1989-09-29 1989-09-29 転がり軸受用保持器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1256458A JP2769207B2 (ja) 1989-09-29 1989-09-29 転がり軸受用保持器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03117722A JPH03117722A (ja) 1991-05-20
JP2769207B2 true JP2769207B2 (ja) 1998-06-25

Family

ID=17292918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1256458A Expired - Fee Related JP2769207B2 (ja) 1989-09-29 1989-09-29 転がり軸受用保持器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2769207B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2584936Y2 (ja) * 1992-08-19 1998-11-11 日本精工株式会社 ターボチャージャー用玉軸受
JPH08173453A (ja) * 1994-12-27 1996-07-09 Ntn Corp ハンドピース用転がり軸受装置
EP0992696B1 (en) * 1997-07-01 2007-02-28 JTEKT Corporation Bearing retainer of synthetic resin, method of manufacturing the same, and roller bearing
WO2006019142A1 (ja) * 2004-08-18 2006-02-23 Jtekt Corporation 軸受用保持器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2509910B2 (ja) * 1986-04-16 1996-06-26 エヌティエヌ 株式会社 ころがり軸受
JP2628674B2 (ja) * 1987-06-04 1997-07-09 日本精工株式会社 軸受用プラスチック保持器
JPH01120423A (ja) * 1987-11-05 1989-05-12 Yobea Rulon Kogyo Kk 転がり軸受用保持器材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03117722A (ja) 1991-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2871752B2 (ja) 転がり軸受用保持器
EP0319300B1 (en) Method of producing a polyphenylene sulfide composition
JP3837120B2 (ja) 転がり軸受用保持器
JP2518079B2 (ja) 芳香族ポリスルフォン樹脂組成物
AU600350B2 (en) Polyarylene thioether composition for molding
JP2769207B2 (ja) 転がり軸受用保持器
JPS61236855A (ja) ポリエ−テルイミド樹脂組成物
KR100337804B1 (ko) 수지조성물 및 이를 성형해서 얻어진 내열성의 회복가능한 ic트레이
JPH07742B2 (ja) ポリフエニレンサルフアイド樹脂組成物
JP2948626B2 (ja) 転がり軸受用保持器
JP2757339B2 (ja) ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物
JPH01120423A (ja) 転がり軸受用保持器材
JP2994770B2 (ja) 転がり軸受用プラスチック保持器
JP3112082B2 (ja) 樹脂組成物
JP2525490B2 (ja) 軸受用プラスチック保持器
JPH0429617A (ja) 転がり軸受用保持器
JP2941083B2 (ja) 転がり軸受用保持器
JPH04202364A (ja) ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物
JP3446837B2 (ja) 樹脂組成物及び樹脂組成物の製造方法
JP3476893B2 (ja) 歯車用樹脂組成物
JP3030462B2 (ja) 樹脂組成物
JP4873117B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド組成物及びそれよりなるケース
JPS5964657A (ja) 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物
JP3076444B2 (ja) 転がり軸受用保持器
JPH07107130B2 (ja) ポリアリーレンチオエーテル成形用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees