JP2769165B2 - 噴流式はんだ付け装置 - Google Patents

噴流式はんだ付け装置

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JP2769165B2
JP2769165B2 JP63235381A JP23538188A JP2769165B2 JP 2769165 B2 JP2769165 B2 JP 2769165B2 JP 63235381 A JP63235381 A JP 63235381A JP 23538188 A JP23538188 A JP 23538188A JP 2769165 B2 JP2769165 B2 JP 2769165B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、噴流式はんだ付け装置に関するもので、特
にノズル上端の多孔部材に特徴を有するものである。
(従来の技術) 特公昭62−15313号公報に示されるように、噴流式は
んだ付け装置は、はんだ槽の内部にポンプおよびこのポ
ンプから溶融はんだの圧送を受けるノズルが設けられ、
このノズルの上端開口に多数の凸波を形成するための部
材が設けられ、さらに、この部材を動かすことにより、
多数の凸波がワークの移送方向に対して交差する方向へ
移動するようにしている。
このように凸波をワークの幅方向に移動させることに
より、ワークとしてのプリント配線基板の全面において
基板搭載チップ部品に凸波を均一に作用させ、ばらつき
によるはんだ付け不良を防止するようにしている。
特開昭59−153570号公報に示される噴流式はんだ付け
装置も、多孔部材によって形成される凸波がワークの移
送方向に対して交差する方向へ移動するように、多孔部
材をワークの幅方向に往復移動している。
(発明が解決しようとする課題) このように、従来は、凸波を形成するための部材を動
かすことにより、凸波にワーク幅方向の動きを与えるよ
うにしているが、凸波を形成するための部材を高温はん
だ中で動かす機構を実際に設ける場合は複雑な構造とな
り、保守が困難なことが多い。
本発明は、凸波をワーク移送方向と交差する方向に拡
大することにより、凸波を形成するための多孔部材を動
かすことなく、凸波をワークに均一に作用させ、簡単な
構造でチップ部品のはんだ付けに対応できる噴流式はん
だ付け装置を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は、はんだ槽11の内部にポンプ15およびこのポ
ンプ15から溶融はんだの圧送を受けるノズル13が設けら
れ、このノズル13の上端開口に多孔部材21が設けられ、
この多孔部材21にワーク移送方向に対し直交する方向に
少なくとも2列の多数の噴出孔22,23が配列され、この
多数の噴出孔22,23から噴出される凸波によって、多孔
部材21上で移送されるワークWに対しはんだ付けがなさ
れる噴流式はんだ付け装置において、少なくとも2列の
噴出孔22,23がそれぞれ平面的に見てワークWの移送方
向に対し交差する方向であって各列毎に同一方向に傾斜
されて穿設されたものである。
(作用) 本発明は、多孔部材21の噴出孔22,23が平面的に見て
ワークWの移送方向に対し交差する方向に傾斜されて穿
設されているから、その噴出孔22,23から噴出された凸
波はワーク移送方向と交差する方向に拡大される。この
凸波は少なくとも2列であって各列毎に同一方向に形成
されるから、その2列の凸波が相互に補い合って、どち
らかの列の拡大された凸波がワークWに作用する。
(実施例) 以下、本発明を第1図および第2図に示される第1実
施例、第3図および第4図に示される第2実施例、第5
図乃至第7図に示される第3実施例を参照して詳細に説
明する。
第1図に示されるように、はんだ槽11の内部に水平に
仕切板12が設けられ、この仕切板12の上側にノズル13が
立設され、また、前記仕切板12に吸込口14が設けられ、
この吸込口14の下側にポンプ15が設けられ、このポンプ
15の駆動軸16は、プーリおよび無端ベルトからなる回転
伝達機構17を介してモータ18により回転される。
そうして、ポンプ15が駆動されると、吸込口14から仕
切板12の下側に吸込まれた溶融はんだがノズル13に圧送
される。
このノズル13の上端開口に多孔部材21が一体的に取付
けられている。この多孔部材21には、第2図に示される
ようにワーク移送方向(W方向)に対し直交する方向に
2列の多数の噴出孔22,23が配列されている。この多数
の搬出孔22,23から噴出される凸波によって、第1図に
示されるように多孔部材21上で移送されるワークWに対
しはんだ付けがなされる。
この2列の噴出孔22,23は、第2図に示されるように
平面的に見てワークWの移送方向に対し直角に交差する
方向であって各列毎に同一方向に傾斜されて穿設されて
いる。ワーク搬入側の列の噴出孔22は、上方に向って右
側に傾斜しており、また、ワーク搬出側の列の噴出孔23
は、上方に向って左側に傾斜している。
そうして、多孔部材21の噴出孔22,23が平面的に見て
ワークWの移送方向に対し交差する方向に傾斜されて穿
設されているから、その噴出孔22,23から噴出された凸
波はワーク移送方向と交差する方向(左右方向)に拡大
され、左右方向に細長く隆起する。この凸波は少なくと
も2列設けられているから、その2列が相互に補い合っ
て、一方の列の凸波間凹部を他方の列の凸波がカバー
し、どちらかの列の拡大された凸波がワークWのチップ
部品等に作用する。
次に、第3図および第4図に示された多孔部材31に
は、第3図に示されるようにワーク移送方向(W方向)
に対し直交する方向に2列の多数の噴出孔32,33が配列
されている。
この2列の噴出孔32,33は、第3図に示されるように
平面的に見てワークWの移送方向に対し斜めに交差する
方向であって各列毎に同一方向に傾斜されて穿設されて
いる。ワーク搬入側の列の噴出孔32は斜め前方に傾斜し
ており、また、ワーク搬出側の列の噴出孔33は斜め後方
に傾斜している。
そうして、噴出孔32,33から噴出された凸波はワーク
移送方向と交差する斜方向(第3図にて左上から右下方
向)に拡大され、この方向に細長く隆起する。この凸波
は2列設けられているから、その2列が相互に補い合っ
てワークWの基板搭載チップ部品等に均等なはんだ付け
がなされることは前記実施例と同様である。特に、この
実施例の場合は、噴出孔32から斜めに噴出した凸波が基
板搭載チップ部品の後端および右側に対して有効に作用
し、また噴出孔33から斜めに噴出した凸波が基板搭載チ
ップ部品の前端および左側に対して有効に作用する。
次に、第5図乃至第7図に示された多孔部材41は、第
7図に示されるように表面が円弧形状に形成されてお
り、この多孔部材41には、第5図に示されるようにワー
ク移送方向(W方向)と直交する方向に3列の多数の噴
出孔42,43,44が配列されている。これらの噴出孔42,43,
44は、ノズル13の上端に嵌合される凹溝45の上側に設け
られている。46は止めねじ用ねじ穴である。
前記3列の噴出孔42,43,44のうち、ワーク搬入側の噴
出孔42は、第5図に示されるように平面的に見てワーク
Wの移送方向と同一方向に傾斜されて穿設されている。
中央列の噴出孔43は、第5図に示されるように平面的に
見てワークWの移送方向に対し直角に交差する方向に傾
斜されて穿設されている。ワーク搬出側の噴出孔44は、
第5図に示されるように平面的に見てワークWの移送方
向に対し斜めに交差する方向に傾斜されて穿設されてい
る。
そうして、噴出孔43,44から噴出された凸波が、ワー
ク移送方向と直角または斜めに交差する方向に拡大さ
れ、各方向に細長く隆起するから、この2列の凸波が相
互に補い合うとともに、噴出孔42からワーク移送方向に
噴出された凸波も加わって、ワークWの基板搭載タップ
部品等に均等なはんだ付けがなされる。この実施例の場
合は、噴出孔42からワーク移送方向に噴出した凸波が基
板搭載チップ部品の後端に対して有効に作用し、噴出孔
43から直角方向に噴出した凸波が基板搭載チップ部品の
左側に対して有効に作用し、また噴出孔44から斜めに噴
出した凸波が基板搭載チップ部品の前端および右側に対
して有効に作用する。
〔発明の効果〕
本発明によれば、少なくとも2列の噴出孔がそれぞれ
平面的に見てワークの移送方向に対し交差する方向に傾
斜されて穿設されたから、各列の噴出孔から噴出された
凸波がワーク移送方向と交差する方向に拡大され、多孔
部材を動かすことなく、しかも各列毎に同一方向に傾斜
された噴出孔から同一方向に形成された凸波をワークに
均一に作用させることができ、チップ部品のはんだ付け
に有効に対応できる。しかも、複雑な可動機構を必要と
せず、保守も容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の噴流式はんだ付け装置の第1実施例を
示す断面図、第2図はその多孔部材の平面図、第3図は
その多孔部材の第2実施例を示す平面図、第4図は第3
図のIV−IV線断面図、第5図は多孔部材の第3実施例を
示す平面図、第6図は第5図のVI−VI線断面図、第7図
は第5図のVII−VII線断面図である。 W……ワーク、11……はんだ槽、13……ノズル、15……
ポンプ、21……多孔部材、22,23……噴出孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−94570(JP,A) 実開 昭61−87658(JP,U) 実開 平1−68163(JP,U) 実開 平1−96260(JP,U) 実開 昭60−115669(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 1/08 H05K 3/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】はんだ槽の内部にポンプおよびこのポンプ
    から溶融はんだの圧送を受けるノズルが設けられ、この
    ノズルの上端開口に多孔部材が設けられ、この多孔部材
    にワーク移送方向に対し直交する方向に少なくとも2列
    の多数の噴出孔が配列され、この多数の噴出孔から噴出
    される凸波によって、多孔部材上で移送されるワークに
    対しはんだ付けがなされる噴流式はんだ付け装置におい
    て、 少なくとも2列の噴出孔がそれぞれ平面的に見てワーク
    の移送方向に対し交差する方向であって各列毎に同一方
    向に傾斜されて穿設されたことを特徴とする噴流式はん
    だ付け装置。
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