JP2766771B2 - 溶融金属容器の流量制御装置および流量制御装置の組立・取外し方法 - Google Patents

溶融金属容器の流量制御装置および流量制御装置の組立・取外し方法

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JP2766771B2
JP2766771B2 JP31195793A JP31195793A JP2766771B2 JP 2766771 B2 JP2766771 B2 JP 2766771B2 JP 31195793 A JP31195793 A JP 31195793A JP 31195793 A JP31195793 A JP 31195793A JP 2766771 B2 JP2766771 B2 JP 2766771B2
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忠 青木
一典 桜井
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吉一 久保
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属容器の流量制
御装置と、その組立および取外し方法に関する。さらに
いえば、溶融金属容器の流量制御装置を構成している耐
火物を容易に交換できる構造および方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、溶融金属容器の底部に流量制
御装置を取り付けるには、溶鋼容器底部に流量制御装置
を構成している上部ノズル、上部プレート、下部プレー
ト、下部ノズルといった構成部材の個々を順次組み立て
ていく方式と、流量制御装置の全体をカセットタイプに
して、流量制御装置を一度に溶鋼容器に取付ける方式と
が知られている。
【0003】しかしながら、前者の方式は各構成部品を
個々に組立てるために、作業性、組立て精度の点で多く
の問題点が指摘されている。さらにこの方式は、溶融金
属容器付近での長時間の作業となり、特に夏期には過酷
な作業が強いられていた。
【0004】また、後者のカセット方式は、溶融金属容
器付近での作業は短時間で済み、上記の問題は解消され
るが、この方式によっても別にオフラインでカセットを
組み込まなければならないため別の作業者を要してい
た。
【0005】図11は、これらの欠点を補うため開発さ
れた、従来のクイックタイプの溶融金属容器の流量制御
装置である。すなわち、流量制御装置を溶鋼容器にヒン
ジ方式で固着した状態で、構成部品の組立、交換を行う
ことができる。
【0006】同図において、1が溶融金属容器の内張レ
ンガ、2がマスレンガである。マスレンガ2の内側には
上部ノズル3が嵌挿され、その下側に上部プレート4が
配置されおり、これはマスレンガ2および溶融金属容器
底部に設けられるハウジング5に、モルタルで固着され
ている。
【0007】一方、下部プレート6は、その底部に下部
ノズル7を接続してスライダ8内に嵌装され、さらにそ
の外側はカバー9で覆われている。カバー9の一端は、
図示の如くハウジング5の一端とヒンジ的に連結片10
とピン11とで連結されている。
【0008】これをセットして使用する場合は、カバー
9をピン11を支点として回動して水平とし、上部プレ
ート4と下部プレ−ト6との面圧を調整してカバー9を
ハウジング5と図示しない固定具で固着し、上下各プレ
−トを介して上ノズル3と下ノズル7を貫通するノズル
孔12を形成するものである。
【0009】このような構成によれば、上部ノズル3と
上部プレート4を1つの単位として交換し、下部プレー
ト6と下部ノズル7を1つの単位として交換することが
でき、構成部品を個々に交換する方式や、装置全体をカ
セットタイプにしたものと比較して、作業性の向上を図
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同図の
方式においても、溶融金属容器の底部に上部ノズル3を
セットし、これをモルタルで固定した後、上部プレート
4をセットするようになっているために、各部品を保持
する手間が必要であるとともにモルタルが硬化するまで
待機しなければ、次の作業を行うことが出来ないという
問題があった。
【0011】本発明は、上記事情に着目してなされたも
のであり、その目的とするところは、この種のクイック
タイプの溶融金属容器の流量制御装置において、スライ
ダを分割化し、その一方を溶融金属容器に係止しかつ下
部プレートを着脱自在とする構成を採用し、これにより
上部ノズル、上部プレ−ト、下部プレ−トからなる耐火
物を容易、かつ迅速に組立て、あるいは取外しする方法
を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の溶融金属容器の
流量制御装置は、溶融金属容器の底部に嵌挿される上部
ノズルと、この上部ノズルのノズル孔に連通する孔部を
有し溶融金属容器のハウジングに設けられる上部プレー
トと、この上部プレートの下面にスライド自在に摺接さ
れ孔部を有する下部プレートと、この下部プレートに連
設され下部プレートの孔部と連通するノズル孔を有する
下部ノズルと、この下部ノズルおよび下部プレートを一
体にスライド付勢するスライダとを具備した溶融金属容
器の流量制御装置において、前記上部プレートは、ハウ
ジングに着脱自在に取付け固定され、前記スライダは、
2分割され、かつそれぞれがハウジングにスライド自在
に係止されるとともに下部プレートを着脱自在に取付け
固定するスライダ枠と、上記ハウジングに回動自在に取
り付けられるカバーにスライド自在に係止され、かつ下
部ノズルの外周に嵌装されるスライダ底とからなること
を特徴とする。
【0013】また、溶融金属容器の流量制御装置の組立
方法は、溶融金属容器の流量制御装置を構成する、上部
ノズル、上部プレートおよび下部プレートの各孔に、一
端にストッパを設けたセット棒をこの順序で貫通してこ
れらを予め一体に締付け、前記セット棒の他端をロボッ
トアームで把持してこれを溶融金属容器の底部から挿入
し、上部プレ−トを溶融金属容器底部のハウジングに固
着するとともに下部プレ−トをスライダー枠に固着し、
その後セット棒を抜去して下部プレ−トの下側に、下部
ノズルとその外周に嵌装されているスライダ底およびカ
バーを嵌着することを特徴とする。
【0014】また、溶融金属容器の流量制御装置の取外
し方法は、溶融金属容器の流量制御装置を構成する、下
部ノズルと、その外周に嵌挿されているスライダ底およ
びカバーを取外し、次いで、上記流量制御装置の上部ノ
ズル、上部プレートおよび下部プレートの各孔に、一端
にストッパを設けたセット棒をこの順序で貫通してこれ
らを予め一体に締付け、前記セット棒の他端をロボット
アームで把持し、上部プレートおよび下部プレートを開
放状態にしてから、セット棒を溶融金属容器の底部から
引き抜いて上記各部材を溶融金属容器から取外すことを
特徴とする
【0015】
【実施例】以下に、これらの発明を実施例によって説明
する。図1ないし図10は、本発明の流量制御装置の構
成と、その組立・取外し方法を示した説明図である。以
下に、この図面によってさらに本発明を説明する。
【0016】図3に示すように、溶融金属容器Aは、外
殻鋼板20の内周面に耐火レンガ21が内貼りされてな
る。これら外殻鋼板20と耐火レンガ21からなる容器
A底部に、耐火レンガであるマスレンガ22が嵌め込ま
れる。
【0017】上記マスレンガ22には、上部から下部に
向かって拡径するテーパ孔22aが設けられ、上記外殻
鋼板20には、上記テーパ孔と連通する開口部20aが
設けられる。
【0018】容器Aの外底面部位に、上記開口部20a
を囲撓するようにハウジング23が設けられる。このハ
ウジング23には、上記開口部20aと連通する2段状
開口部23aが設けられる。
【0019】これらマスレンガ22のテーパ孔22a
と、外殻鋼板20の開口部20aおよびハウジング23
の2段状開口部23aに亘って、上部ノズル24および
固定プレートである上部プレート25が挿嵌される。
【0020】上記ハウジング23の下面部には、紙面前
後方向に沿う蟻溝状の係止部26が設けられていて、こ
こにスライダ枠27の上面部が係止される。このスライ
ダ枠27は、その上面が上部プレート25下面に摺接す
るように下部プレート28を取付け固定している。
【0021】さらに、ハウジング23の下面部には、こ
こでは図示しないヒンジ機構を介してカバー29が回動
自在に設けられていて、このカバーにスライダ底30お
よび下部ノズル31がスライド自在に支持される。
【0022】下部プレート28と下部ノズル31とは接
続状態にあり、一体的に連結される。これらを取付け固
定するスライダ枠27およびスライダ底30も一体化さ
れていて、従来から用いられる、いわゆるスライダ32
を構成する。換言すれば、スライダ32はスライダ枠2
7とスライダ底30とに分割化されている。
【0023】そしてスライダ32には、ここでは図示し
ないエアシリンダなどからなるスライド付勢機構が連結
されていて、下部プレート28と下部ノズル31を保持
したスライダ枠27およびスライダ底30を、上記係止
部26に沿ってスライド付勢できるようになっている。
【0024】上記カバー29はまた、その両側部にバネ
ボックス33を備えており、スライダ底30を介して下
部ノズル31と下部プレート28の、上部プレート25
に対する面圧を掛けている。
【0025】さらにバネボックス33にはピン34が突
設されていて、ハウジング23に設けられるフック機構
35に係止している。このフック機構35は、上記カバ
ー29の開閉にともなって、カバーをハウジング23に
確実に脱着するための作用をなす。
【0026】なお、上記ハウジング23、スライダ枠2
7、スライダ底30およびこれらに保持される上部プレ
ート25と下部プレート28および下部ノズル31、上
記フック機構35などは、別図面にもとづいて詳述す
る。
【0027】このような組み立て構成により、上部ノズ
ル24のノズル孔36aから、上部下部プレート25,
28の孔部36b,36cおよび下部ノズル31のノズ
ル孔36dに亘って連通する。
【0028】スライド付勢機構は、スライダ枠27とス
ライダ底30を介して下部プレート28と下部ノズル3
1を同時にスライド付勢する。上部プレート25の孔部
36bに対する下部プレート28の孔部36cの位置が
ずれ、それに応じて下部ノズル31のノズル孔36dか
ら供給される溶融金属の流出量を制御できる。
【0029】図4に示すように、上部プレート25と下
部プレート28とは、それぞれの孔部36b,36c中
心を一致させた状態で、中心軸lから図において上下端
部までの長さ寸法が互いに逆になっている。
【0030】すなわち、上部プレート25において、孔
部中心軸lから上端部までの長さ寸法がa、下端部まで
の長さ寸法がbであり、下部プレート28において、孔
部中心軸lから上端部までの長さ寸法がb、下端部まで
の長さ寸法がaである。
【0031】これは、図中二点鎖線に示すように、各プ
レート25,28とも上下同じ長さ寸法aに設定する
と、同じストロークで各プレートの面積が大になってし
まうため、より面積および重量の軽減を図るとともにコ
ストの軽減を得るための条件設定である。
【0032】図5は、上下部プレート25,28を平面
視して表す。各プレートの長手方向に沿って上下端部が
位置ずれしているのが分かる。下部プレート28は、2
分割されたスライダ枠27によって着脱自在に固定保持
され、上部プレート25は上記ハウジング23に固定金
具23aを介して着脱自在に取付け固定される。
【0033】図6に示すように、ハウジング枠27の一
方の分割部27aには、その分割端面から一対のねじ穴
37が設けられる。他方の分割部27bには、両端面を
貫通する一対の透孔部38が設けられ、この透孔部から
上記ねじ穴37にボルト39が螺挿する。
【0034】再び図5に示すように、各ボルト39を締
め付けることにより、ハウジング枠27の分割部27
a,27b相互が下部プレート28を締結固定する一
方、再び図6のようにボルト39を緩めて一方の分割部
27bをスライドさせれば、各分割部相互間に位置ずれ
した上下プレート25,28が通過し得るスペースが生
じる。
【0035】図7(A),(B)は、2分割されたスラ
イダ枠27に下部プレート28を取付け固定した状態
で、下部ノズル31を支持するスライダ底30をスライ
ダ枠に取付け固定して一体化し、スライダ32を構成し
た状態を示す。
【0036】上記スライダ底30の図において下端部に
折曲部30aが設けられていて、スライダ枠分割部27
a端面に係止する。スライダ底30の上端部にも折曲部
30bが設けられていて、ここには先端部が他のスライ
ダ枠分割部27b端面に係止する押さえボルト40が螺
挿される。
【0037】したがって、図示しないカバーを回動し
て、既にスライダ枠27に固定される下部プレート28
下面部に下部ノズル31上面部を嵌挿した後、スライダ
底30の押さえボルト40を締結してスライダ底とスラ
イダ枠との一体化をなす。
【0038】図8に、ハウジング23を示す。このハウ
ジングは、一対のプレート固定金具23aを介して上部
プレート25を着脱自在に取付け固定する。この上部プ
レート25の両側部には、長手方向に沿って一対の蟻溝
状の係止部26が設けられ、スライド枠27をスライド
自在に係止することは、先に説明した通りである。
【0039】これら係止部26のさらに両側部に、前記
フック機構35が設けられる。一方のフック機構35の
両端部に対向する位置には、ハウジング23に上記カバ
ー29を回動自在に枢支するヒンジ機構46が設けられ
る。
【0040】上記フック機構35は、図9および図10
にも示すように、支持具41にピン42が枢支される。
ピン42の略中央部にはレバー43が一体に設けられ、
かつ両端部にはフック44が一体に設けられる。このレ
バー43とハウジング23との間にはコイルバネ45が
介在されていて、レバーをハウジングから離間する方向
に弾性的に回動付勢する。
【0041】カバー29を閉成する方向(水平方向)に
回動すると、複数のバネ47を収容するバネボックス3
3から突設されたピン34が、上記フック44に自動的
に係止される。なお説明すれば、カバー29を移動して
いくと、ピン34がフック44に当接する。さらにカバ
ー29の移動が継続されると、ピン34がコイルバネ4
5の弾性力に抗してフック44を押し退け、フックおよ
びレバー43を図中二点鎖線に示すように回動させる。
【0042】カバー29が所定の閉成位置にセットされ
るとともにピン34がフック44を通り抜ける。したが
って、今度は、コイルバネ45の弾性反力が作用して、
図のようにフック44がピン34に自動的に係止する。
図10は、カバー29側から見た、カバーのハウジング
23に対する取付け状態を示す。
【0043】これらの係止を解除するときは、バネボッ
クス33を押圧し、同時に、レバー43をコイルバネ4
5の弾性力に抗して押圧する。したがって、フック44
が回動してピン34から外れ、カバー29の回動が自由
となる。
【0044】一方、長期間に亘る使用にともない、高温
の溶融金属が導通する上部ノズル24、上部プレート2
5、下部プレート28および下部ノズル31などの耐火
物が熱的損傷を受けて劣化するので、これらを交換しな
ければならない。
【0045】耐火物の取外しにあたっては、はじめ図1
に示すように、先に説明したフック機構35のピン34
に対する係合を外してカバー29を開く。ついで、上部
プレート25をハウジング23に取付け固定する固定金
具23aを緩め、このプレートを自由状態にする。さら
に、スライダ底30に設けられる押さえボルト40を緩
めてスライダ枠27と分離する。
【0046】この状態ではまだ、下部プレート28はス
ライダ枠27に固定保持され、このスライダ枠は係止部
26を介してハウジング23に係止しているので、カバ
ー29を回動しても上部ノズル24は勿論、上下部プレ
ート25,28の位置は保持される。
【0047】別途用意したセット棒50を容器A内に入
れ、その下端部から上部ノズル24のノズル孔36aに
挿入する。セット棒50は、上部プレート25と下部プ
レート28の孔部に挿入され、この下端部が下部プレー
トから突出する。セット棒50の中間部には、上部ノズ
ル24のノズル孔36aと同一テーパ状をなすストッパ
50aが設けられ、ここに係合する。
【0048】そして、下部プレート28から突出するセ
ット棒50の下端部を、ロボットアーム60の先端部に
設けられる中空シリンダ部61で掴んだ後、先に説明し
たボルト39を緩めてスライダ枠27を構成する互いの
分割部27a,27bの間隔を、上下部プレート25,
28の挿通に支障のないよう充分にあける。
【0049】この状態からロボットアーム60を作動さ
せ、セット棒50を掴んだ中空シリンダ部61を直下方
に引き下ろす。図2に示すように、容器A底部にハウジ
ング23とスライダ枠27を残したまま、上部ノズル2
4と上下部プレート25,28はセット棒50とともに
容器A底部から引き抜かれる。
【0050】これらの古い劣化した耐火物を所定の場所
に運搬してセット棒50を取り外し、耐火物は廃棄処分
にする。全て新たな上部ノズル24に上部プレート25
を嵌挿し、かつ上部プレートに下部プレート28を摺接
状態にして、必要な周面部位にモルタルを塗布する。そ
して、各部品のノズル孔36aと孔部36b,36cの
軸心を合致させ、先のセット棒50を挿通する。
【0051】下部プレート28から突出するセット棒5
0下端部をロボットアーム60の中空シリンダ部61で
掴み、再び図2に示すように、容器A底部に移動する。
セット棒50の上端部をマスシリンダ22のテーパ孔2
2aに対向し、正確な位置設定をなしたら、中空シリン
ダ部61を直上方向へ移動する。
【0052】再び図1に示すように、上部ノズル24が
マスシリンダ22と外郭鋼板20およびハウジング23
に亘って挿嵌される。上部プレート25は、互いの間隔
を拡大したスライダ枠分割部27a,27b相互間を通
過してハウジング23に位置するので、固定金具23a
で上部プレートをハウジングに取付け固定する。
【0053】下部プレート28は、互いの間隔を拡大し
たスライダ枠分割部27a,27b相互間に位置するの
で、ボルト29を締結して下部プレートをスライダ枠2
7に取付け固定する。
【0054】この状態で、上部ノズル24と、上下部プ
レート25,28が先の位置に正確に位置決めされ、か
つそれぞれ対応する部位に取付け固定されるので、中空
シリンダ部61を緩めてセット棒50を自由にし、かつ
ここから抜き去る。セット棒50は容器A内部から引き
上げる。
【0055】一方、開放状態にあるカバー29から、古
い劣化した下部ノズル31と、これを支持するスライダ
底30を取外し、新たな下部ノズルをスライダ底に取付
けて、再びカバー29にセットする。下部ノズル31と
スライダ底30の合計重量は比較的小であるから、これ
らの交換にあたって極端な労力の消費がない。
【0056】全ての新たな耐火物を所定位置に取付け固
定したら、カバー29を回動して水平にし、バネボック
ス33のピン34にフック機構35を作用させる。すな
わち、再び図1に示す正規の組立て状態に戻り、直ちに
溶融金属容器4および流量制御装置としての使用が可能
である。
【0057】従来のように、上部ノズル3と上部プレー
と4を個々にセットする場合、上部ノズル3のモルタル
が降下するまで上部プレート4をセットできないため、
待機時間が必要であった。
【0058】本発明構造を採用することにより、上部ノ
ズル3、上部プレート4を一体でセットするため、上部
ノズル3のセットモルタルが硬化しなくても問題なく使
用できるので、待機する時間が不要となり、作業性がす
こぶる良くなる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、上
部プレートをハウジングに着脱自在に取付け固定し、ハ
ウジングにスライド自在に係止され下部プレートを着脱
自在に取付け固定する2分割されたスライダ枠と、カバ
ーに係止され下部ノズルに嵌装されるスライダ底とから
スライダを構成する、クイックタイプの溶融金属容器の
流量制御装置であり、各耐火物の交換を容易に、かつ迅
速に行える組立あるいは取外し方法を提供でき、作業性
の向上を図れる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、溶融金属容器の流量
制御装置の組立・取外し途中の図。
【図2】同実施を示す、図1とは異なる途中の図。
【図3】同実施例を示す、溶融金属容器の流量制御装置
の縦断面図。
【図4】同実施を示す、上下部プレートの縦断面図。
【図5】同実施例を示す、上下部プレートの取付け固定
状態を現す図。
【図6】同実施例を示す、スライダ枠を開いた図。
【図7】(A)は、同実施を示す、下部プレートと下部
ノズルに対するスライダ枠とスライダ底の取付け固定状
態を現す図。(B)は、同図(A)の縦断面図。
【図8】同実施例を示す、ハウジングと、上部プレート
の取付け固定状態を現す図。
【図9】同実施例を示す、フック機構と、その作用説明
図。
【図10】同実施を示す、ハウジングに対してカバーを
閉成した状態を現す図。
【図11】本発明の従来例での、溶融金属容器流量制御
装置の組立・取外し途中の図。
【符号の説明】
A…溶融金属容器、24…上部ノズル、36a…ノズル
孔、36b…孔部,23…ハウジング、25…上部プレ
ート、36c…孔部、28…下部プレート、36d…ノ
ズル孔、31…下部ノズル、32…スライダ、27…ス
ライダ枠、30…スライダ底、29…カバー、47…コ
イルバネ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 一典 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 東 芝セラミックス株式会社内 (72)発明者 安田 芳弘 愛知県刈谷市小垣江町南藤1番地 東芝 セラミックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 久保 吉一 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属 工業株式会社和歌山製鉄所内 (72)発明者 八木 重器 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属 工業株式会社和歌山製鉄所内 (72)発明者 広木 伸好 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属 工業株式会社和歌山製鉄所内 (56)参考文献 特開 平5−169213(JP,A) 特開 昭61−159261(JP,A) 実開 昭54−131515(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 41/34 510 B22D 11/10 340

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融金属容器の底部に嵌挿される上部ノズ
    ルと、この上部ノズルのノズル孔に連通する孔部を有し
    溶融金属容器のハウジングに設けられる上部プレート
    と、この上部プレートの下面にスライド自在に摺接され
    孔部を有する下部プレートと、この下部プレートに連設
    され下部プレートの孔部と連通するノズル孔を有する下
    部ノズルと、この下部ノズルおよび下部プレートを一体
    にスライド付勢するスライダとを具備した溶融金属容器
    の流量制御装置において、 前記上部プレートは、ハウジングに着脱自在に取付け固
    定され、 前記スライダは、 2分割され、かつそれぞれがハウジングにスライド自在
    に係止されるとともに下部プレートを着脱自在に取付け
    固定するスライダ枠と、 上記ハウジングに回動自在に取り付けられるカバーにス
    ライド自在に係止され、かつ下部ノズルの外周に嵌装さ
    れるスライダ底とからなることを特徴とする溶融金属容
    器の流量制御装置。
  2. 【請求項2】溶融金属容器の流量制御装置を構成する、
    上部ノズルと、上部プレートおよび下部プレートの各孔
    に、一端にストッパを設けたセット棒をこの順序で貫通
    してこれらを予め一体に締付け、前記セット棒の他端を
    ロボットアームで把持してこれを溶融金属容器の底部か
    ら挿入し、上部プレ−トを溶融金属容器底部のハウジン
    グに固着するとともに下部プレ−トをスライダー枠に固
    着し、その後セット棒を抜去して下部プレ−トの下側
    に、下部ノズルとその外周に嵌装されているスライダ底
    およびカバーを嵌着することを特徴とする溶融金属容器
    の流量制御装置の組立方法。
  3. 【請求項3】溶融金属容器の流量制御装置を構成する、
    下部ノズルと、その外周に嵌挿されているスライダ底お
    よびカバーを取外し、次いで、上記流量制御装置の上部
    ノズル、上部プレートおよび下部プレートの各孔に、一
    端にストッパを設けたセット棒をこの順序で貫通してこ
    れらを予め一体に締付け、前記セット棒の他端をロボッ
    トアームで把持し、上部プレートおよび下部プレートを
    開放状態にしてから、セット棒を溶融金属容器の底部か
    ら引き抜いて上記各部材を溶融金属容器から取外すこと
    を特徴とする溶融金属容器の流量制御装置の取外し方
    法。
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