JP3313478B2 - スライドゲートプレートの装着方法及びそのための装置 - Google Patents
スライドゲートプレートの装着方法及びそのための装置Info
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- JP3313478B2 JP3313478B2 JP25091193A JP25091193A JP3313478B2 JP 3313478 B2 JP3313478 B2 JP 3313478B2 JP 25091193 A JP25091193 A JP 25091193A JP 25091193 A JP25091193 A JP 25091193A JP 3313478 B2 JP3313478 B2 JP 3313478B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、連続鋳造装置のモー
ルドに溶鋼を注湯する場合等に、レードル或はタンディ
ッシュ等の溶融金属容器の底面に装着するスライドゲー
トプレートの装着方法及びそのための装置に関するもの
である。
ルドに溶鋼を注湯する場合等に、レードル或はタンディ
ッシュ等の溶融金属容器の底面に装着するスライドゲー
トプレートの装着方法及びそのための装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般的に、例えば、連続鋳造装置のレー
ドルやタンディッシュ等の溶鋼容器の流出口にスライド
ゲートを設置して溶鋼の流量を制御する方法は広く採用
されている。ところで、溶鋼に接触し、ゲートの開閉及
び溶鋼の流量を制御する耐火物(スライドゲートプレー
ト)は通常数時間乃至10数時間で溶損したり、溶鋼中
のアルミナの付着によるノズルの目詰まり等で使用不能
となる。このため、頻繁に耐火物(スライドゲートプレ
ート)の交換を必要としているのが実情である。この耐
火物の交換作業は、レードルやタンディッシュを90°
傾転した後、スライドゲート金物を、その場で開放して
人手で行う(オンライン作業)か、或は、耐火物をスラ
イドゲート金物に装着したまま一体として取り外し、別
の場所で新しい耐火物を組み込んだ別のスライドゲート
金物と交換する(オフライン作業)のが一般的であっ
た。
ドルやタンディッシュ等の溶鋼容器の流出口にスライド
ゲートを設置して溶鋼の流量を制御する方法は広く採用
されている。ところで、溶鋼に接触し、ゲートの開閉及
び溶鋼の流量を制御する耐火物(スライドゲートプレー
ト)は通常数時間乃至10数時間で溶損したり、溶鋼中
のアルミナの付着によるノズルの目詰まり等で使用不能
となる。このため、頻繁に耐火物(スライドゲートプレ
ート)の交換を必要としているのが実情である。この耐
火物の交換作業は、レードルやタンディッシュを90°
傾転した後、スライドゲート金物を、その場で開放して
人手で行う(オンライン作業)か、或は、耐火物をスラ
イドゲート金物に装着したまま一体として取り外し、別
の場所で新しい耐火物を組み込んだ別のスライドゲート
金物と交換する(オフライン作業)のが一般的であっ
た。
【0003】ところが、耐火物の交換をオンラインで行
う場合は、使用直後の耐火物やスライドゲート金物は数
100℃から1000℃を上回る高温であり、かつ、1
個数kgから20数kgの重量を有する耐火物を取り扱
う作業は危険な重筋作業である。また、タンディッシュ
用スライドゲートにあっては、タンディッシュを冷却
後、耐火物の交換を行う例も多いが、冷却に伴う割れ等
による耐火物の損傷、或は、熱エネルギーの浪費という
点で無駄が多く、近年、タンディッシュの熱間連続使用
が試みられており、スライドゲート周辺の熱間作業対策
が重要になっている。
う場合は、使用直後の耐火物やスライドゲート金物は数
100℃から1000℃を上回る高温であり、かつ、1
個数kgから20数kgの重量を有する耐火物を取り扱
う作業は危険な重筋作業である。また、タンディッシュ
用スライドゲートにあっては、タンディッシュを冷却
後、耐火物の交換を行う例も多いが、冷却に伴う割れ等
による耐火物の損傷、或は、熱エネルギーの浪費という
点で無駄が多く、近年、タンディッシュの熱間連続使用
が試みられており、スライドゲート周辺の熱間作業対策
が重要になっている。
【0004】また、オフライン交換方式においては、1
基数100kgから1ton前後もある大重量のスライ
ドゲート金物を容器の底部に取り付け・取り外しを行う
必要があるので、揚重機やマニプレータなどの機械設備
が必要となるばかりでなく、取り付け・取り外し作業は
依然として、熱間で行わなければならず、オンラインで
の耐火物交換作業に比較して、熱的条件こそ緩和される
ものの、全体として作業量が増加する上に、作業内容も
複雑化する。このため、多くのスライドゲートの改良や
作業機械の開発も行われている。
基数100kgから1ton前後もある大重量のスライ
ドゲート金物を容器の底部に取り付け・取り外しを行う
必要があるので、揚重機やマニプレータなどの機械設備
が必要となるばかりでなく、取り付け・取り外し作業は
依然として、熱間で行わなければならず、オンラインで
の耐火物交換作業に比較して、熱的条件こそ緩和される
ものの、全体として作業量が増加する上に、作業内容も
複雑化する。このため、多くのスライドゲートの改良や
作業機械の開発も行われている。
【0005】
【従来技術の問題点】例えば、耐火物を装着したままス
ライドゲート金物全体を一括して交換する方式として
は、実公平4−15411号、或は、特開平4−662
68号に記載されているような装置が提案されている。
しかし、これら装置では、前述した装置の大型化や作業
が複雑化するという欠点があると共に、スライドゲート
プレート(耐火物)は、1個数kgから20数kg前後
の重量物であり、人手による作業は重筋作業であり、か
つ、耐火物のスライドゲート金物への固定のためには止
めねじ等の操作を必要とするが、従来人手によって行っ
ていたこれらの作業をそのまま機械による作業に置き換
えても、作業機械を複雑化するだけであまり得策でもな
い。
ライドゲート金物全体を一括して交換する方式として
は、実公平4−15411号、或は、特開平4−662
68号に記載されているような装置が提案されている。
しかし、これら装置では、前述した装置の大型化や作業
が複雑化するという欠点があると共に、スライドゲート
プレート(耐火物)は、1個数kgから20数kg前後
の重量物であり、人手による作業は重筋作業であり、か
つ、耐火物のスライドゲート金物への固定のためには止
めねじ等の操作を必要とするが、従来人手によって行っ
ていたこれらの作業をそのまま機械による作業に置き換
えても、作業機械を複雑化するだけであまり得策でもな
い。
【0006】また、スライドゲートプレートをカートリ
ッジ又はカセット或は保持枠によって一体化して交換す
る方法として、特開平5−115965号、特公昭60
−15429号、或は、特開平5−169213号等に
記載されているような装置も既に提案されている。
ッジ又はカセット或は保持枠によって一体化して交換す
る方法として、特開平5−115965号、特公昭60
−15429号、或は、特開平5−169213号等に
記載されているような装置も既に提案されている。
【0007】しかし、特開平5−115965号、或
は、特公昭60−15429号に記載の装置では、スラ
イドゲートプレート(耐火物)をカートリッジ或はカセ
ットと共に交換するために、取り扱い重量は比較的軽減
できるものの、オフラインでカートリッジ或はカセット
を準備する必要があるため、作業工程の複雑化という問
題があり抜本的な解決にはならない。更に、カートリッ
ジ、或は、カセットをスライドゲート金物の数倍の台数
を用意しておき、カートリッジ、或は、カセットの組立
て場とスライドゲートの使用現場との間を往復して輸送
しながら使用に供する必要があり、輸送費用、組立て場
の確保等、操業に付帯する費用は従来の耐火物交換方式
に比較してより大きくならざるを得ない。
は、特公昭60−15429号に記載の装置では、スラ
イドゲートプレート(耐火物)をカートリッジ或はカセ
ットと共に交換するために、取り扱い重量は比較的軽減
できるものの、オフラインでカートリッジ或はカセット
を準備する必要があるため、作業工程の複雑化という問
題があり抜本的な解決にはならない。更に、カートリッ
ジ、或は、カセットをスライドゲート金物の数倍の台数
を用意しておき、カートリッジ、或は、カセットの組立
て場とスライドゲートの使用現場との間を往復して輸送
しながら使用に供する必要があり、輸送費用、組立て場
の確保等、操業に付帯する費用は従来の耐火物交換方式
に比較してより大きくならざるを得ない。
【0008】また、特開平5−169213号に記載の
装置では、カートリッジ、或は、カセットは使用してい
ないものの、これに代わるものとして下プレートを支持
する保持金枠を使用しており、この場合の取り扱い重量
も、耐火物単体の場合に比較すれば大きくならざるを得
ない。更に、事前の組立作業を必要とするため、作業の
複雑化と言う問題は依然として解決されずに残る。な
お、特開平5−169213号に記載の装置において、
保持金枠を省略することも理論的には可能ではないかと
推測されるが、その場合、下プレートの厚さを増して剛
性を十分大きくしないと、プレート間に溶鋼が差し込む
危険がある上に、消耗品である下プレートを大きくする
ことは経済的にも得策ではない。
装置では、カートリッジ、或は、カセットは使用してい
ないものの、これに代わるものとして下プレートを支持
する保持金枠を使用しており、この場合の取り扱い重量
も、耐火物単体の場合に比較すれば大きくならざるを得
ない。更に、事前の組立作業を必要とするため、作業の
複雑化と言う問題は依然として解決されずに残る。な
お、特開平5−169213号に記載の装置において、
保持金枠を省略することも理論的には可能ではないかと
推測されるが、その場合、下プレートの厚さを増して剛
性を十分大きくしないと、プレート間に溶鋼が差し込む
危険がある上に、消耗品である下プレートを大きくする
ことは経済的にも得策ではない。
【0009】一方、タンディッシュの熱間連続使用とい
う見地からは、スライドゲートプレート(耐火物)の交
換後、鋳込み再スタートの成功が操業上、最も重要な課
題であるが、鋳込み再スタートの際に耐火物が十分に予
熱されていないと、スライドゲート(ノズル孔)内で溶
鋼が凝固して操業が不能になる。このため、耐火物は、
特に、溶鋼と直接接触するノズル孔の内周面近傍を事前
に十分予熱しておく必要があるが、従来、単に予熱はし
ても、かかる点まで十分な配慮はなされていないのが実
情である。
う見地からは、スライドゲートプレート(耐火物)の交
換後、鋳込み再スタートの成功が操業上、最も重要な課
題であるが、鋳込み再スタートの際に耐火物が十分に予
熱されていないと、スライドゲート(ノズル孔)内で溶
鋼が凝固して操業が不能になる。このため、耐火物は、
特に、溶鋼と直接接触するノズル孔の内周面近傍を事前
に十分予熱しておく必要があるが、従来、単に予熱はし
ても、かかる点まで十分な配慮はなされていないのが実
情である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解決することを課題としてなされたもので
あって、スライドゲートの消耗品である耐火物(スライ
ドゲートプレート)交換に際し、耐火物を重量物である
スライドゲート金物と一体に取り外してオフラインで交
換するという大作業に伴う重筋肉労働から作業者を解放
すると共に、カートリッジや保持金枠等の特別なアタッ
チメント類も殆ど必要とすることなく、オンラインで容
易、かつ、迅速に耐火物(スライドゲートプレート)の
装着・離脱を可能とし、交換したスライドゲートの再ス
タートも確実で、円滑な操業が可能なスライドゲートプ
レートの装着方法及びそのための装置を得ることを目的
とするものである。
術の問題点を解決することを課題としてなされたもので
あって、スライドゲートの消耗品である耐火物(スライ
ドゲートプレート)交換に際し、耐火物を重量物である
スライドゲート金物と一体に取り外してオフラインで交
換するという大作業に伴う重筋肉労働から作業者を解放
すると共に、カートリッジや保持金枠等の特別なアタッ
チメント類も殆ど必要とすることなく、オンラインで容
易、かつ、迅速に耐火物(スライドゲートプレート)の
装着・離脱を可能とし、交換したスライドゲートの再ス
タートも確実で、円滑な操業が可能なスライドゲートプ
レートの装着方法及びそのための装置を得ることを目的
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、端面
合わせした状態で摺動方向の長さが略等しく、かつ、ノ
ズル孔の孔合わせ状態で摺動方向の少なくとも2枚のプ
レート長が異なる複数枚のスライドゲートプレート、例
えば、2層或は3層構造としたスライドゲートプレート
(1,2,3,5,6)を、該スライドゲートプレート
の側面に設けた結合部材(4,7)によって相対的な摺
動を許容する程度の締め付け力で一体化すると共に、各
スライドゲートプレート(1,2,3,5,6)の端面
を合わせた状態で一体としてスライドゲート金物から取
り出し、予熱装置内で前記複数枚のスライドゲートプレ
ートを相対摺動させてノズル孔(1b,2b,3b,5
b,6b)の孔合わせ状態にして予熱すると共に該予熱
装置内で再度各スライドゲートプレートを端面合わせ状
態にし、この端面合わせ状態で前記予熱装置から取 り出
して前記スライドゲート金物に装着することを特徴とす
るスライドゲートプレートの装着方法が得られる。
合わせした状態で摺動方向の長さが略等しく、かつ、ノ
ズル孔の孔合わせ状態で摺動方向の少なくとも2枚のプ
レート長が異なる複数枚のスライドゲートプレート、例
えば、2層或は3層構造としたスライドゲートプレート
(1,2,3,5,6)を、該スライドゲートプレート
の側面に設けた結合部材(4,7)によって相対的な摺
動を許容する程度の締め付け力で一体化すると共に、各
スライドゲートプレート(1,2,3,5,6)の端面
を合わせた状態で一体としてスライドゲート金物から取
り出し、予熱装置内で前記複数枚のスライドゲートプレ
ートを相対摺動させてノズル孔(1b,2b,3b,5
b,6b)の孔合わせ状態にして予熱すると共に該予熱
装置内で再度各スライドゲートプレートを端面合わせ状
態にし、この端面合わせ状態で前記予熱装置から取 り出
して前記スライドゲート金物に装着することを特徴とす
るスライドゲートプレートの装着方法が得られる。
【0012】また、前記方法を実施するに際して有効な
装置として、上部を開放し、底面略中央部に貫通孔(8
a)を有するフレーム(8)と、該フレームの長手方向
一側面に設けられ、かつ、該フレーム内に装入した多層
のスライドゲートプレートをノズル孔を合わせた状態に
摺動させるノズル孔合わせ手段と、該ノズル孔合わせ手
段の反対側側面に設けられ、かつ、前記フレーム内に装
入した多層のスライドゲートプレートを端面合わせた状
態に摺動させる端面合わせ手段と、前記フレーム内に摺
動可能に設けられ、かつ前記ノズル孔合わせ手段および
前記端面合わせ手段によって摺動されるスライドゲート
プレート以外のスライドゲートプレートと係合する反力
受け手段と、ノズル孔合わせ状態のスライドゲートプレ
ートのノズル孔に挿入可能な加熱ヒータとを有すること
を特徴とするスライドゲートプレートの予熱装置が提供
される。また、溶融金属容器(17)の底面に固定した
ハウジング(18)と、該ハウジングの下面に開閉可能
に設けたカバー(31)とよりなり、これらにより囲ま
れた空間に複数枚のスライドゲートプレートを装入・保
持し、そのうちの一枚を摺動させてノズル孔の開度を制
御するようにしたスライドゲートバルブにおいて、ハウ
ジングのスライドプレートの摺動方向と直交する方向に
鰭状突出部(42)を設け、該突出部の上面にばねを内
装したスプリングケース(44)を設けると共に、該ス
プリングケースの両端部に前記鰭状突出部の下方に伸び
るリンク(47a,47b)を設け、該リンクの下部に
夫々ローラ(46a,46b)を装着し、更に、前記カ
バーを閉じた時、鰭状突出部を挟んでスプリングケース
と対向する位置にカバーに案内されて移動可能な鈎状バ
ーを設け、該鈎状バーを移動させて前記ローラに係合さ
せることによってハウジングとカバーとを連結すると共
に、スライドゲートプレート間にばねによる面圧を付加
するようにしたことを特徴とするスライドゲートバルブ
が得られる。
装置として、上部を開放し、底面略中央部に貫通孔(8
a)を有するフレーム(8)と、該フレームの長手方向
一側面に設けられ、かつ、該フレーム内に装入した多層
のスライドゲートプレートをノズル孔を合わせた状態に
摺動させるノズル孔合わせ手段と、該ノズル孔合わせ手
段の反対側側面に設けられ、かつ、前記フレーム内に装
入した多層のスライドゲートプレートを端面合わせた状
態に摺動させる端面合わせ手段と、前記フレーム内に摺
動可能に設けられ、かつ前記ノズル孔合わせ手段および
前記端面合わせ手段によって摺動されるスライドゲート
プレート以外のスライドゲートプレートと係合する反力
受け手段と、ノズル孔合わせ状態のスライドゲートプレ
ートのノズル孔に挿入可能な加熱ヒータとを有すること
を特徴とするスライドゲートプレートの予熱装置が提供
される。また、溶融金属容器(17)の底面に固定した
ハウジング(18)と、該ハウジングの下面に開閉可能
に設けたカバー(31)とよりなり、これらにより囲ま
れた空間に複数枚のスライドゲートプレートを装入・保
持し、そのうちの一枚を摺動させてノズル孔の開度を制
御するようにしたスライドゲートバルブにおいて、ハウ
ジングのスライドプレートの摺動方向と直交する方向に
鰭状突出部(42)を設け、該突出部の上面にばねを内
装したスプリングケース(44)を設けると共に、該ス
プリングケースの両端部に前記鰭状突出部の下方に伸び
るリンク(47a,47b)を設け、該リンクの下部に
夫々ローラ(46a,46b)を装着し、更に、前記カ
バーを閉じた時、鰭状突出部を挟んでスプリングケース
と対向する位置にカバーに案内されて移動可能な鈎状バ
ーを設け、該鈎状バーを移動させて前記ローラに係合さ
せることによってハウジングとカバーとを連結すると共
に、スライドゲートプレート間にばねによる面圧を付加
するようにしたことを特徴とするスライドゲートバルブ
が得られる。
【0013】
【作用】簡単な結合手段によって複数枚のスライドゲー
トプレートを実質的に一体化し、ノズル孔の孔合わせを
した状態で予熱すると共に、端面を合わせた状態でスラ
イドゲート金物への装着及び該金物からの離脱を行うよ
うにしたので、実際の使用状態と略同一の条件で予熱が
行えると共に、交換時に嵩ばることがなく、しかも、ス
ライドゲート金物に着脱するスライドゲートプレート
は、本来交換すべき耐火物とこれに付加した簡単な結合
部材だけであるから軽量であるので、容易、かつ、迅速
な交換が行える。
トプレートを実質的に一体化し、ノズル孔の孔合わせを
した状態で予熱すると共に、端面を合わせた状態でスラ
イドゲート金物への装着及び該金物からの離脱を行うよ
うにしたので、実際の使用状態と略同一の条件で予熱が
行えると共に、交換時に嵩ばることがなく、しかも、ス
ライドゲート金物に着脱するスライドゲートプレート
は、本来交換すべき耐火物とこれに付加した簡単な結合
部材だけであるから軽量であるので、容易、かつ、迅速
な交換が行える。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図面に示した実施例に沿い説
明する。
明する。
【0015】図1は本発明の3層式スライドゲートプレ
ートの長手方向(摺動方向)断面図で、ノズル孔全開時
の組み合わせ状態を示すもので、3層式スライドゲート
プレートは、上プレート1、スライドプレート2及び下
プレート3によって構成されている。そして、前記それ
ぞれのプレート(1,2,3)のノズル孔1b,2b,
3bは同一の軸線上にあり、この状態では前記各プレー
ト(1,2,3)の外形はジグザグ状になっている。
ートの長手方向(摺動方向)断面図で、ノズル孔全開時
の組み合わせ状態を示すもので、3層式スライドゲート
プレートは、上プレート1、スライドプレート2及び下
プレート3によって構成されている。そして、前記それ
ぞれのプレート(1,2,3)のノズル孔1b,2b,
3bは同一の軸線上にあり、この状態では前記各プレー
ト(1,2,3)の外形はジグザグ状になっている。
【0016】図2は本発明の3層式スライドゲートプレ
ートの端面合わせをした状態を示す側面図、図3は図1
のA−A線に沿う断面図を示すもので、前記上プレート
1及び下プレート3は有底の金属容器1a及び3aに入
れられ、スライドプレート2を挟み込むように結合部材
4により結合されている。
ートの端面合わせをした状態を示す側面図、図3は図1
のA−A線に沿う断面図を示すもので、前記上プレート
1及び下プレート3は有底の金属容器1a及び3aに入
れられ、スライドプレート2を挟み込むように結合部材
4により結合されている。
【0017】この結合部材4による結合の強さは、前記
スライドプレート2の2つの摺動面の摩擦によりスライ
ドプレート2が落下しないように保持できる程度である
ことが望ましい。本実施例では、3枚のプレートを重ね
合わせた後、適当な力で押し付けながら結合部材4を前
記金属容器1a,3aの側面に溶接により固定してい
る。
スライドプレート2の2つの摺動面の摩擦によりスライ
ドプレート2が落下しないように保持できる程度である
ことが望ましい。本実施例では、3枚のプレートを重ね
合わせた後、適当な力で押し付けながら結合部材4を前
記金属容器1a,3aの側面に溶接により固定してい
る。
【0018】また、前記結合部材4は、中央部を外側に
湾曲させることにより、過大な摩擦力が発生したり、或
は、スライドゲート金物内に組み込む時、スライドゲー
トプレートの面圧付加機能の障害にならないようにして
いる。
湾曲させることにより、過大な摩擦力が発生したり、或
は、スライドゲート金物内に組み込む時、スライドゲー
トプレートの面圧付加機能の障害にならないようにして
いる。
【0019】このようにして、3層の結合されたスライ
ドゲートプレートは、適当な外力をスライドプレート2
に加えることにより、スライドプレート2を図1のゲー
ト全開状態(ノズル孔合わせ状態)、図2のプレートの
端面を合わせた状態(コバ合わせ状態)、或は、スライ
ドゲートの操業条件に合わせたノズル絞り状態及び全閉
状態に移動させることができる。なお、2aはスライド
プレート2の補強用フープ材で、前記結合部材4とスラ
イドプレート2の横方向の適正な摺動隙間を与えるよう
に機能する。
ドゲートプレートは、適当な外力をスライドプレート2
に加えることにより、スライドプレート2を図1のゲー
ト全開状態(ノズル孔合わせ状態)、図2のプレートの
端面を合わせた状態(コバ合わせ状態)、或は、スライ
ドゲートの操業条件に合わせたノズル絞り状態及び全閉
状態に移動させることができる。なお、2aはスライド
プレート2の補強用フープ材で、前記結合部材4とスラ
イドプレート2の横方向の適正な摺動隙間を与えるよう
に機能する。
【0020】図4〜図6は、本発明のスライドゲートプ
レートの他の実施例を示すもので、2層式スライドゲー
トプレートの例を示すものである。この実施例では、前
記3層式の実施例に比較して中間のスライドプレート2
を省略したのと同様な形状となっている。
レートの他の実施例を示すもので、2層式スライドゲー
トプレートの例を示すものである。この実施例では、前
記3層式の実施例に比較して中間のスライドプレート2
を省略したのと同様な形状となっている。
【0021】このため、上プレート5とスライドゲート
(下プレート)6とを相対的に移動させてノズル孔5
b,6bの孔合わせと、端面合わせを行うが、前記実施
例のように上下2枚のプレート5,6を互いに結合部材
7で連結すると相対的な移動ができなくなる。そこで、
スライドプレート6の側面に係合段部6dを設け、一端
を上プレート5に結合された結合部材7の他端を鈎状に
形成し、この鈎状部を前記段部6dに係止して摺動する
ようになっている。5a,6aは上プレート5及びスラ
イドプレート6の外側に被冠した金属容器である。
(下プレート)6とを相対的に移動させてノズル孔5
b,6bの孔合わせと、端面合わせを行うが、前記実施
例のように上下2枚のプレート5,6を互いに結合部材
7で連結すると相対的な移動ができなくなる。そこで、
スライドプレート6の側面に係合段部6dを設け、一端
を上プレート5に結合された結合部材7の他端を鈎状に
形成し、この鈎状部を前記段部6dに係止して摺動する
ようになっている。5a,6aは上プレート5及びスラ
イドプレート6の外側に被冠した金属容器である。
【0022】タンディッシュの熱間連続使用に際して
は、スライドゲートプレートは交換前の予熱を十分に行
わないと、ノズル孔内で溶融金属が凝固して操業に支障
を来すことになる。スライドゲートプレートの予熱は通
常3枚、或は、2枚のプレートを図1又は図4に示すよ
うにノズル孔(1b,2b,3b),(5b,6b)を
合わせた状態とし、該ノズル孔内にガスバーナ15或は
電気ヒータを挿入して行う。
は、スライドゲートプレートは交換前の予熱を十分に行
わないと、ノズル孔内で溶融金属が凝固して操業に支障
を来すことになる。スライドゲートプレートの予熱は通
常3枚、或は、2枚のプレートを図1又は図4に示すよ
うにノズル孔(1b,2b,3b),(5b,6b)を
合わせた状態とし、該ノズル孔内にガスバーナ15或は
電気ヒータを挿入して行う。
【0023】一方、スライドゲートプレートをスライド
ゲート金物内に持ち込んだり、取り出す際には、図2或
は図5に示す如く、各プレートの端面を合わせた状態と
して外形寸法を小さくし、かつ、取り扱いも容易に行え
るようにしている。
ゲート金物内に持ち込んだり、取り出す際には、図2或
は図5に示す如く、各プレートの端面を合わせた状態と
して外形寸法を小さくし、かつ、取り扱いも容易に行え
るようにしている。
【0024】図7及び図8は、本発明によるスライドゲ
ートプレートの予熱装置の例を示すもので、図7は長手
方向断面図、図8は平面図である。
ートプレートの予熱装置の例を示すもので、図7は長手
方向断面図、図8は平面図である。
【0025】スライドゲートプレートは耐火物工場から
図2或は図5に示す如く、端面合わせした状態で一体に
結合されて出荷される。予熱装置は、前記耐火物工場か
ら一体的に結合されて納入されてくるスライドゲートプ
レートを上部から装入できるように上面を開放し、か
つ、下面略中央部に貫通孔8aを穿設したフレーム8を
有している。
図2或は図5に示す如く、端面合わせした状態で一体に
結合されて出荷される。予熱装置は、前記耐火物工場か
ら一体的に結合されて納入されてくるスライドゲートプ
レートを上部から装入できるように上面を開放し、か
つ、下面略中央部に貫通孔8aを穿設したフレーム8を
有している。
【0026】このフレーム8の長手方向一側面には駆動
シリンダ、例えば油圧作動のシリンダ9が装着され、該
シリンダ9のロッド9aは前記フレーム8内に進退する
と共に、その先端部にはスライドプレート2の一側面に
当接可能なノズル孔合わせ用押え金具10が装着されて
いる。
シリンダ、例えば油圧作動のシリンダ9が装着され、該
シリンダ9のロッド9aは前記フレーム8内に進退する
と共に、その先端部にはスライドプレート2の一側面に
当接可能なノズル孔合わせ用押え金具10が装着されて
いる。
【0027】また、前記フレーム8の他の側面には駆動
シリンダ11が設けられており、該シリンダ11のロッ
ド11aは前記フレーム8内に摺動可能に設けた反力受
け金具13の壁面を貫通してフレーム8内を進退する。
そして、該ロッド11aの先端部には、前記スライドプ
レート2のノズル孔合わせ用押え金具10と反対側の側
面に当接可能な端面合わせ用押え金具12が装着されて
いる。
シリンダ11が設けられており、該シリンダ11のロッ
ド11aは前記フレーム8内に摺動可能に設けた反力受
け金具13の壁面を貫通してフレーム8内を進退する。
そして、該ロッド11aの先端部には、前記スライドプ
レート2のノズル孔合わせ用押え金具10と反対側の側
面に当接可能な端面合わせ用押え金具12が装着されて
いる。
【0028】前記反力受け金具13は、反力受けシリン
ダ14により前記フレーム8内を摺動するようになって
いる。この反力受けシリンダ14は前記端面合わせ用押
え金具12用の駆動シリンダ11を取り付けたのと同一
側面に装着されている。16は前記反力受け金具13の
反対側に設けた位置決め板である(図8)。
ダ14により前記フレーム8内を摺動するようになって
いる。この反力受けシリンダ14は前記端面合わせ用押
え金具12用の駆動シリンダ11を取り付けたのと同一
側面に装着されている。16は前記反力受け金具13の
反対側に設けた位置決め板である(図8)。
【0029】前記予熱装置を利用して予熱する場合、予
熱装置にスライドゲートプレートをセットする。この
際、まず、前記油圧シリンダ9のロッド9aを後退さ
せ、押え金具10を後退させて工場から出荷されてきた
耐火物を装入する。次に、反力受けシリンダ14を作動
させて上下プレート1と3をフレーム8に固定した後、
前記油圧シリンダ9を作動させ、押え金具10によりス
ライドプレート2をノズル孔合わせ状態に移動させる。
そして、フレーム8の下部より加熱ヒータ15を上昇さ
せてノズル孔に挿入し、ノズル孔の内面からスライドゲ
ートプレートの予熱を行う。
熱装置にスライドゲートプレートをセットする。この
際、まず、前記油圧シリンダ9のロッド9aを後退さ
せ、押え金具10を後退させて工場から出荷されてきた
耐火物を装入する。次に、反力受けシリンダ14を作動
させて上下プレート1と3をフレーム8に固定した後、
前記油圧シリンダ9を作動させ、押え金具10によりス
ライドプレート2をノズル孔合わせ状態に移動させる。
そして、フレーム8の下部より加熱ヒータ15を上昇さ
せてノズル孔に挿入し、ノズル孔の内面からスライドゲ
ートプレートの予熱を行う。
【0030】予熱が完了すると、加熱ヒータ15を下降
させた後、ノズル孔合わせ用押え金具10を後退させ、
次に、端面合わせ用押え金具12を前進させてスライド
ゲートプレートの端面合わせを行う。そして、反力受け
金具13及び端面合わせ用押え金具12を後退させる
と、スライドゲートプレートは予熱装置から取り外し可
能となる。
させた後、ノズル孔合わせ用押え金具10を後退させ、
次に、端面合わせ用押え金具12を前進させてスライド
ゲートプレートの端面合わせを行う。そして、反力受け
金具13及び端面合わせ用押え金具12を後退させる
と、スライドゲートプレートは予熱装置から取り外し可
能となる。
【0031】なお、前記実施例では、3本のシリンダに
より、3層のスライドゲートプレートの孔合わせ及び端
面合わせを行うようにしたものについて例示したが、前
記実施例に限らず、スライドゲートプレートの孔合わせ
及び端面合わせを行なえる機構であれば如何なる構成で
もよい。また、2層式のスライドゲートについても同様
な方法で、孔合わせをして予熱して、端面合わせをした
状態でスライドゲートに取り付ければ良いことは言うま
でもない。
より、3層のスライドゲートプレートの孔合わせ及び端
面合わせを行うようにしたものについて例示したが、前
記実施例に限らず、スライドゲートプレートの孔合わせ
及び端面合わせを行なえる機構であれば如何なる構成で
もよい。また、2層式のスライドゲートについても同様
な方法で、孔合わせをして予熱して、端面合わせをした
状態でスライドゲートに取り付ければ良いことは言うま
でもない。
【0032】このようにして予熱を終了したスライドゲ
ートプレートは、後述する方法で、上プレート1の上面
にモルタル等の目地材51を装着し、上ノズル52の下
端面に接触させてスライドゲート金物に取り付ける。
ートプレートは、後述する方法で、上プレート1の上面
にモルタル等の目地材51を装着し、上ノズル52の下
端面に接触させてスライドゲート金物に取り付ける。
【0033】図9〜図17により本発明のスライドゲー
トプレートをスライドゲート金物に着脱するプレート交
換方法を説明する。
トプレートをスライドゲート金物に着脱するプレート交
換方法を説明する。
【0034】図9及び図10を参照して、スライドゲー
ト金物は、溶鋼容器17の底部にボルト19で取り付け
られたハウジング18を有している。該ハウジング18
の一側端にはスライダ20を駆動する制御シリンダ21
が装着されると共に、下面には前記スライドゲートプレ
ートを収容する凹部を有している。
ト金物は、溶鋼容器17の底部にボルト19で取り付け
られたハウジング18を有している。該ハウジング18
の一側端にはスライダ20を駆動する制御シリンダ21
が装着されると共に、下面には前記スライドゲートプレ
ートを収容する凹部を有している。
【0035】また、前記ハウジング18の中央部には上
プレート1の上面に突出した断面形状が台形状の凸部1
cの外形と嵌合する孔22が形成されると共に、該孔2
2に隣接して上プレート1に被冠した金属容器1aを介
して上プレート1を吸着する磁石23が設けられてい
る。
プレート1の上面に突出した断面形状が台形状の凸部1
cの外形と嵌合する孔22が形成されると共に、該孔2
2に隣接して上プレート1に被冠した金属容器1aを介
して上プレート1を吸着する磁石23が設けられてい
る。
【0036】前記スライダ20は図11に示すように、
左右両側面に凸設された凸条部20aを介して、ハウジ
ング18に設けたガイド溝24及びガイド板25により
摺動可能に支持されている。
左右両側面に凸設された凸条部20aを介して、ハウジ
ング18に設けたガイド溝24及びガイド板25により
摺動可能に支持されている。
【0037】また、図10に示すように、スライダ20
の中央部には前記上プレート1が通過可能な大きさを持
つスライドプレート装着用開口部26を有している。該
開口部26の一端にはスライドプレート2をスライダ2
0に装着するクランパ27を設け、該クランパ27はス
ライダ20の一端に設けたねじジャッキ28によりクラ
ンプロッド29を介して進退できるようになっている。
30はプレート着脱ハンド用スペースである。
の中央部には前記上プレート1が通過可能な大きさを持
つスライドプレート装着用開口部26を有している。該
開口部26の一端にはスライドプレート2をスライダ2
0に装着するクランパ27を設け、該クランパ27はス
ライダ20の一端に設けたねじジャッキ28によりクラ
ンプロッド29を介して進退できるようになっている。
30はプレート着脱ハンド用スペースである。
【0038】次に、図12〜16を併せて参照して、前
記ハウジング18の下面にはカバー31(下プレート保
持金物)がピン32及びカバー駆動軸33の軸端33a
に一端側を枢支されてドア状に開閉可能に支持されてい
る。前記カバー31の開閉ヒンジ34の孔35は小判形
の長孔として、スライドゲートプレートの厚さ寸法のば
らつき並びに、スライドゲートプレート及びスライドゲ
ート金物の熱伸縮を吸収して面圧付加装置36の力を正
しくプレート摺動面に伝達するように構成している。
記ハウジング18の下面にはカバー31(下プレート保
持金物)がピン32及びカバー駆動軸33の軸端33a
に一端側を枢支されてドア状に開閉可能に支持されてい
る。前記カバー31の開閉ヒンジ34の孔35は小判形
の長孔として、スライドゲートプレートの厚さ寸法のば
らつき並びに、スライドゲートプレート及びスライドゲ
ート金物の熱伸縮を吸収して面圧付加装置36の力を正
しくプレート摺動面に伝達するように構成している。
【0039】また、前記カバー31に付属する2個のヒ
ンジ34のうち、1個はもう一つの長孔37を有し、カ
バー開閉駆動装置38のクランプピン39に結合され、
シリンダ40によりリンク機構41を介して前記カバー
31は開閉操作可能となっている。
ンジ34のうち、1個はもう一つの長孔37を有し、カ
バー開閉駆動装置38のクランプピン39に結合され、
シリンダ40によりリンク機構41を介して前記カバー
31は開閉操作可能となっている。
【0040】面圧付加装置36の詳細を図14に示す。
この面圧付加装置36は、図10に示すように、前記ハ
ウジング18およびカバー31の側面に設けられてい
る。このため、ハウジング18の側面には、図13に示
すように、鰭状の突出部42が設けられ、該突出部42
の溶鋼容器17側には圧縮コイルばね43を組込んだス
プリングケース44がボルト45により取り付けられて
いる。該スプリングケース44にはローラ46a及び4
6bを有するリンク47a及び47bが、両端に組み付
けられている。
この面圧付加装置36は、図10に示すように、前記ハ
ウジング18およびカバー31の側面に設けられてい
る。このため、ハウジング18の側面には、図13に示
すように、鰭状の突出部42が設けられ、該突出部42
の溶鋼容器17側には圧縮コイルばね43を組込んだス
プリングケース44がボルト45により取り付けられて
いる。該スプリングケース44にはローラ46a及び4
6bを有するリンク47a及び47bが、両端に組み付
けられている。
【0041】また、前記カバー31の両サイドには、ロ
ーラ48a,48bが設けられ、このローラ48a,4
8bに案内されて動く鈎状のバー49と、このバー49
を駆動するシリンダ50が設けられている。この鈎状の
バー49を後退させてカバー31を閉じ込むと、該バー
49の二股状先端部が前記ローラ46a及び46bをか
すめるようにして閉まる。
ーラ48a,48bが設けられ、このローラ48a,4
8bに案内されて動く鈎状のバー49と、このバー49
を駆動するシリンダ50が設けられている。この鈎状の
バー49を後退させてカバー31を閉じ込むと、該バー
49の二股状先端部が前記ローラ46a及び46bをか
すめるようにして閉まる。
【0042】前記バー49の二股状先端部下面には斜面
部49a及び49bが設けられ、前記バー49はシリン
ダ50のロッドに結合され、該シリンダ50はカバー3
1に固定されている。従って、シリンダ50の押し出し
により、前記バー49先端の斜面部49a及び49bで
ローラ46aおよび46bを引き下げて圧縮コイルばね
43を圧縮し、その反力によりカバー31をハウジング
18側に押し付け、プレート間に面圧を付加することが
できる。
部49a及び49bが設けられ、前記バー49はシリン
ダ50のロッドに結合され、該シリンダ50はカバー3
1に固定されている。従って、シリンダ50の押し出し
により、前記バー49先端の斜面部49a及び49bで
ローラ46aおよび46bを引き下げて圧縮コイルばね
43を圧縮し、その反力によりカバー31をハウジング
18側に押し付け、プレート間に面圧を付加することが
できる。
【0043】また、シリンダ50のストローク端では、
前記バー49は頂部の水平部まで押し込まれ、圧縮コイ
ルばね43のたわみは常に一定となる。一方、シリンダ
50のロッドを引っ込めるとバー49が後退して面圧が
解除されると共に、カバー31の開閉操作が可能にな
る。
前記バー49は頂部の水平部まで押し込まれ、圧縮コイ
ルばね43のたわみは常に一定となる。一方、シリンダ
50のロッドを引っ込めるとバー49が後退して面圧が
解除されると共に、カバー31の開閉操作が可能にな
る。
【0044】次に、プレートの交換方法について順を追
って説明する。
って説明する。
【0045】前記スライダ制御用シリンダ21の駆動は
スライドゲートからの溶鋼流出量のコントロールと共
に、スライドプレート2の端面を揃える端面合わせ位置
及びこの端面合わせ位置から数mm〜10数mm程度シ
リンダロッドを突き出したプレート交換位置に選択的に
スライダ20の位置を停止できるようになっている。ス
ライダ20をプレート交換位置に合わせ、スライドプレ
ートクランパ27を一杯に後退させ、スライダ20の開
口を上プレート1が通過できるようにする。
スライドゲートからの溶鋼流出量のコントロールと共
に、スライドプレート2の端面を揃える端面合わせ位置
及びこの端面合わせ位置から数mm〜10数mm程度シ
リンダロッドを突き出したプレート交換位置に選択的に
スライダ20の位置を停止できるようになっている。ス
ライダ20をプレート交換位置に合わせ、スライドプレ
ートクランパ27を一杯に後退させ、スライダ20の開
口を上プレート1が通過できるようにする。
【0046】次いで、面圧付加装置36を開放してカバ
ー31をドア状に開く。予熱を終了したスライドゲート
プレートを端面合わせした状態で上プレート1の上面に
モルタル等の目地材51を付け、スライドゲートプレー
トを一体として図示しないハンドリング装置でスライド
ゲート金物内に装入する。この時、前記目地材51の分
量は、通常上ノズル52と上プレート1の上面に形成し
た突出部1cとの空間に十分に充満する量とするため、
目地材51の一部が上ノズル52下面に触れる程度に上
プレート1を押し込んでも該プレート1はハウジング1
8の下面には密着しない。
ー31をドア状に開く。予熱を終了したスライドゲート
プレートを端面合わせした状態で上プレート1の上面に
モルタル等の目地材51を付け、スライドゲートプレー
トを一体として図示しないハンドリング装置でスライド
ゲート金物内に装入する。この時、前記目地材51の分
量は、通常上ノズル52と上プレート1の上面に形成し
た突出部1cとの空間に十分に充満する量とするため、
目地材51の一部が上ノズル52下面に触れる程度に上
プレート1を押し込んでも該プレート1はハウジング1
8の下面には密着しない。
【0047】そして、上プレート1が略定位置まで入る
と、ハウジング18に組込んだ磁石23が上プレート1
に被冠した金属容器1aに吸い付けられるように自らの
吸着力で飛び出し、上プレート1に被冠した金属容器1
aを吸着する。この時、上プレート1は上プレートの上
面に形成した突出部1cがハウジング18の嵌合孔22
に入っているので、該プレートの重量を前記孔22の縁
に預けて磁石23の吸着力で転倒を防止するようにハウ
ジング18側に受け渡されるので、図示しないハンドリ
ング装置を開放しても落下するようなことはない。な
お、冒頭に述べたように、この操作は溶融金属容器全体
を90°傾転させた状態で行われる。
と、ハウジング18に組込んだ磁石23が上プレート1
に被冠した金属容器1aに吸い付けられるように自らの
吸着力で飛び出し、上プレート1に被冠した金属容器1
aを吸着する。この時、上プレート1は上プレートの上
面に形成した突出部1cがハウジング18の嵌合孔22
に入っているので、該プレートの重量を前記孔22の縁
に預けて磁石23の吸着力で転倒を防止するようにハウ
ジング18側に受け渡されるので、図示しないハンドリ
ング装置を開放しても落下するようなことはない。な
お、冒頭に述べたように、この操作は溶融金属容器全体
を90°傾転させた状態で行われる。
【0048】磁石23のハウジング18の下面からの飛
び出し量は通常1〜2mmで十分であるが、目地材(モ
ルタル)51の圧縮量を大きめに見込む場合、或は、目
地材51を付け過ぎた場合等を考えると大きな飛び出し
量が無いと磁石23が上プレート1に被冠した金属容器
1aを吸着できないか、或は、目地材51が上ノズル5
2に接触するまで上プレート1を押し付けても磁石23
と前記金属容器1aとの距離が大きいので磁石23の吸
引力が弱く、磁石23が飛び出さないので、上プレート
1を吸着できない場合も考えられる。
び出し量は通常1〜2mmで十分であるが、目地材(モ
ルタル)51の圧縮量を大きめに見込む場合、或は、目
地材51を付け過ぎた場合等を考えると大きな飛び出し
量が無いと磁石23が上プレート1に被冠した金属容器
1aを吸着できないか、或は、目地材51が上ノズル5
2に接触するまで上プレート1を押し付けても磁石23
と前記金属容器1aとの距離が大きいので磁石23の吸
引力が弱く、磁石23が飛び出さないので、上プレート
1を吸着できない場合も考えられる。
【0049】このような吸着不能を防止するために、図
17に示す如く、磁石23の背面、即ち、前記溶融金属
容器17側にカバー53を設けて小室54を作り、その
内部に一定圧力のガスを満たし、常時磁石23が飛び出
す方向に力をかけ、上プレート1の吸着を確実にすれば
更に効果的である。
17に示す如く、磁石23の背面、即ち、前記溶融金属
容器17側にカバー53を設けて小室54を作り、その
内部に一定圧力のガスを満たし、常時磁石23が飛び出
す方向に力をかけ、上プレート1の吸着を確実にすれば
更に効果的である。
【0050】このガスは磁石23とハウジング18との
滑動面55に異物が付着するのを防止し、磁石23の動
きを円滑にすると共に、磁石23の加熱を防止する機能
も有している。更に、前記ガスとして不活性ガスを用い
れば磁石の滑動空隙から吹き出し、プレート周辺の雰囲
気ガスとしてスライドゲートのプレート間からの空気の
吸引を防止するのに役立ち、鋳造する製品の品質の向上
にも寄与する。56は前記ガスの供給口である。
滑動面55に異物が付着するのを防止し、磁石23の動
きを円滑にすると共に、磁石23の加熱を防止する機能
も有している。更に、前記ガスとして不活性ガスを用い
れば磁石の滑動空隙から吹き出し、プレート周辺の雰囲
気ガスとしてスライドゲートのプレート間からの空気の
吸引を防止するのに役立ち、鋳造する製品の品質の向上
にも寄与する。56は前記ガスの供給口である。
【0051】次に、図示しないプレートハンドリング装
置を後退させてカバー開閉用シリンダ40のロッドを押
し出し方向に作動させてカバー31(下プレート保持金
具)を閉じる。この時、下プレート3の下面に突出させ
て設けた突出部3c(図1)はカバー31中央の孔57
(図16)に収まる。
置を後退させてカバー開閉用シリンダ40のロッドを押
し出し方向に作動させてカバー31(下プレート保持金
具)を閉じる。この時、下プレート3の下面に突出させ
て設けた突出部3c(図1)はカバー31中央の孔57
(図16)に収まる。
【0052】従って、万一、上下プレートの組立精度が
不十分であってもプレートの結合部材4の強度が過大で
なければ、カバー31の締め付け力、或は、面圧付加装
置36の加圧力によりセルフセンタリングされて所定の
精度を維持できる。そして、面圧付加装置36を作動さ
せると、まず、上プレート1の目地材51が圧縮される
と共に、前記磁石23が上プレート1に押されて後退
し、上プレート1はハウジング18の下面に密着し、更
に、圧縮コイルばね43にたわみが発生してプレート間
に所定の面圧が発生する。
不十分であってもプレートの結合部材4の強度が過大で
なければ、カバー31の締め付け力、或は、面圧付加装
置36の加圧力によりセルフセンタリングされて所定の
精度を維持できる。そして、面圧付加装置36を作動さ
せると、まず、上プレート1の目地材51が圧縮される
と共に、前記磁石23が上プレート1に押されて後退
し、上プレート1はハウジング18の下面に密着し、更
に、圧縮コイルばね43にたわみが発生してプレート間
に所定の面圧が発生する。
【0053】次に、スライダ制御シリンダ21を作動さ
せてスライダ20をゲート全開方向(ノズル孔合わせ方
向)に移動させ、スライダ20の内側の縁の反シリンダ
側をスライドプレート2に密着させる。そして、スライ
ドプレートクランパ27を前進させてスライドプレート
2をスライダ20に固定する。この時、上プレート1及
び下プレート3は、突出部1c,3cをハウジング18
及びカバー31に夫々嵌合されて固定されているので特
別な固定手段は必要としない。また、浸漬ノズル保持装
置(図示せず)を装着する場合にも、該浸漬ノズル保持
装置は、カバー31の下面に設置されるので、プレート
交換作業の障害になることもない。
せてスライダ20をゲート全開方向(ノズル孔合わせ方
向)に移動させ、スライダ20の内側の縁の反シリンダ
側をスライドプレート2に密着させる。そして、スライ
ドプレートクランパ27を前進させてスライドプレート
2をスライダ20に固定する。この時、上プレート1及
び下プレート3は、突出部1c,3cをハウジング18
及びカバー31に夫々嵌合されて固定されているので特
別な固定手段は必要としない。また、浸漬ノズル保持装
置(図示せず)を装着する場合にも、該浸漬ノズル保持
装置は、カバー31の下面に設置されるので、プレート
交換作業の障害になることもない。
【0054】前記の工程を経てプレートの取り付け作業
は完了するが、逆に取り外しを行う場合は、次のような
工程で行う。
は完了するが、逆に取り外しを行う場合は、次のような
工程で行う。
【0055】まず、スライダ20をスライドゲートプレ
ートの端面合わせ位置に合わせる。そして、スライドプ
レートクランパ27を弛める。次に、スライダ20をプ
レート交換位置に合わせ、面圧付加装置36を作動して
面圧を解除してカバー31を開く。そして、スライドゲ
ートプレートを一体として取り出す。
ートの端面合わせ位置に合わせる。そして、スライドプ
レートクランパ27を弛める。次に、スライダ20をプ
レート交換位置に合わせ、面圧付加装置36を作動して
面圧を解除してカバー31を開く。そして、スライドゲ
ートプレートを一体として取り出す。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果が得られる。
【0057】a)カートリッジ或は保持金枠等を用いな
いので、その分の設備費や重量を軽減できる。
いので、その分の設備費や重量を軽減できる。
【0058】b)2層或は3層のスライドゲートプレー
トは摺動可能に一体的に結合されており、同時に交換す
るので取り扱いが容易、かつ、迅速に行える。
トは摺動可能に一体的に結合されており、同時に交換す
るので取り扱いが容易、かつ、迅速に行える。
【0059】c)スライドゲートプレートはノズル孔合
わせ状態で予熱し、交換は端面合わせ状態で行うので、
実際の使用状態と略同一条件で十分な予熱ができ、鋳込
みスタートは確実であり、再スタート時のトラブルを防
止できると共に、交換時に必要なスライドゲート金物の
開口面積は最小にできる。
わせ状態で予熱し、交換は端面合わせ状態で行うので、
実際の使用状態と略同一条件で十分な予熱ができ、鋳込
みスタートは確実であり、再スタート時のトラブルを防
止できると共に、交換時に必要なスライドゲート金物の
開口面積は最小にできる。
【0060】d)カートリッジあるいは、保持金枠を用
い無いので、事前の準備は不要であり、金物の輸送、予
備品の保有・保管、準備のためのスペース等も必要な
い。
い無いので、事前の準備は不要であり、金物の輸送、予
備品の保有・保管、準備のためのスペース等も必要な
い。
【0061】e)スライドゲートプレートの着脱は、該
プレートの端面を合わせた状態でカバーをドア状に開閉
して行うのでアクチュエータの僅かなストロークで十分
な着脱スペースが確保できる。
プレートの端面を合わせた状態でカバーをドア状に開閉
して行うのでアクチュエータの僅かなストロークで十分
な着脱スペースが確保できる。
【0062】f)カバーを閉じればスライドゲートプレ
ート間に自動的に所定の面圧が付加されるので、スライ
ドゲートプレート交換の自動化も容易である。
ート間に自動的に所定の面圧が付加されるので、スライ
ドゲートプレート交換の自動化も容易である。
【0063】以上のとおり、プレート交換作業を自動化
・機械化することが容易であり、交換作業も迅速に行え
ると共に、再スタート時のノズルの目詰まり等のトラブ
ルも防止でき、操業の安定化にも寄与することができる
から、スライドゲートの消耗品である耐火物(スライド
ゲートプレート)交換に際し、耐火物を重量物であるス
ライドゲート金物と一体に取り外してオフラインで交換
するという大作業に伴う重筋肉労働から作業者を解放す
ると共に、カートリッジや保持金枠等の特別なアタッチ
メント類も殆ど必要とすることなく、オンラインで容
易、かつ、迅速に耐火物(スライドゲートプレート)の
予熱およびスライドゲート金物への装着・離脱を可能と
し、交換したスライドゲートの再スタートも確実で、円
滑な操業が可能なスライドゲートプレートの装着方法及
びそのための装置を提供することができる効果がある。
・機械化することが容易であり、交換作業も迅速に行え
ると共に、再スタート時のノズルの目詰まり等のトラブ
ルも防止でき、操業の安定化にも寄与することができる
から、スライドゲートの消耗品である耐火物(スライド
ゲートプレート)交換に際し、耐火物を重量物であるス
ライドゲート金物と一体に取り外してオフラインで交換
するという大作業に伴う重筋肉労働から作業者を解放す
ると共に、カートリッジや保持金枠等の特別なアタッチ
メント類も殆ど必要とすることなく、オンラインで容
易、かつ、迅速に耐火物(スライドゲートプレート)の
予熱およびスライドゲート金物への装着・離脱を可能と
し、交換したスライドゲートの再スタートも確実で、円
滑な操業が可能なスライドゲートプレートの装着方法及
びそのための装置を提供することができる効果がある。
【図1】本発明の一実施例を示す3層式スライドゲート
プレートの長手方向断面図である。
プレートの長手方向断面図である。
【図2】同端面合わせ状態を示す側面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す2層式スライドゲー
トプレートの長手方向断面図である。
トプレートの長手方向断面図である。
【図5】同端面合わせ状態を示す側面図である。
【図6】図4のB−B線に沿う断面図である。
【図7】本発明の予熱装置の一実施例を示す長手方向断
面図である。
面図である。
【図8】同平面図である。
【図9】本発明のスライドゲート金物の一実施例を示す
長手方向断面図である。
長手方向断面図である。
【図10】同カバーを取り外した状態の底面図である。
【図11】図9のC線に沿う断面図である。
【図12】図10のD−D線に沿う断面図である。
【図13】図9のE−E線に沿う断面図である。
【図14】面圧付加装置部の側面図である。
【図15】カバーの開閉駆動装置部の側面図である。
【図16】カバーの平面図である。
【図17】磁石部の断面図である。
1 上プレート 2,6 スライドプレート 3 下プレート 4 結合部材 5 上プレート 7 結合部材 8 フレーム 8a 貫通孔 17 溶融金属容器 18 ハウジング 31 カバー 42 鰭状突出部 46a,46b ローラ 47a,47b リンク
Claims (5)
- 【請求項1】端面合わせした状態で摺動方向の長さが略
等しく、かつ、ノズル孔の孔合わせ状態で摺動方向の少
なくとも2枚のプレート長が異なる複数枚のスライドゲ
ートプレートを、該スライドゲートプレートの側面に設
けた結合部材によって相対的な摺動を許容する程度の締
め付け力で一体化すると共に、各スライドゲートプレー
トの端面を合わせた状態で一体としてスライドゲート金
物から取り出し、予熱装置内で前記複数枚のスライドゲ
ートプレートを相対摺動させてノズル孔の孔合わせ状態
にして予熱すると共に該予熱装置内で再度各スライドゲ
ートプレートを端面合わせ状態にし、この端面合わせ状
態で前記予熱装置から取り出して前記スライドゲート金
物に装着することを特徴とするスライドゲートプレート
の装着方法。 - 【請求項2】請求項1に記載のスライドゲートプレート
の装着方法において、前記複数枚のスライドゲートプレ
ートは、上プレートとスライドプレート及び下プレート
の3層構造としたものであることを特徴とするスライド
ゲートプレートの装着方法。 - 【請求項3】請求項1に記載のスライドゲートプレート
の装着方法において、前記複数枚のスライドゲートプレ
ートは、上プレート及びスライドプレートの2層構造と
したものであることを特徴とするスライドゲートプレー
トの装着方法。 - 【請求項4】上部を開放し、底面略中央部に貫通孔を有
するフレームと、該フレームの長手方向一側面に設けら
れ、かつ、該フレーム内に装入した多層のスライドゲー
トプレートをノズル孔を合わせた状態に摺動させるノズ
ル孔合わせ手段と、該ノズル孔合わせ手段の反対側側面
に設けられ、かつ、前記フレーム内に装入した多層のス
ライドゲートプレートを端面合わせた状態に摺動させる
端面合わせ手段と、前記フレーム内に摺動可能に設けら
れ、かつ前記ノズル孔合わせ手段および前記端面合わせ
手段によって摺動されるスライドゲートプレート以外の
スライドゲートプレートと係合する反力受け手段と、ノ
ズル孔合わせ状態のスライドゲートプレートのノズル孔
に挿入可能な加熱ヒータとを有することを特徴とするス
ライドゲートプレートの予熱装置。 - 【請求項5】溶融金属容器の底面に固定したハウジング
と、該ハウジングの下面に開閉可能に設けたカバーとよ
りなり、これらにより囲まれた空間に複数枚のスライド
ゲートプレートを装入・保持し、そのうちの一枚を摺動
させてノズル孔の開度を制御するようにしたスライドゲ
ートバルブにおいて、ハウジングのスライドプレートの
摺動方向と直交する方向に鰭状突出部を設け、該突出部
の上面にばねを内装したスプリングケースを設けると共
に、該スプリングケースの両端部に前記鰭状突出部の下
方に伸びるリンクを設け、該リンクの下部に夫々ローラ
を装着し、更に、前記カバーを閉じた時、前記鰭状突出
部を挟んでスプリングケースと対向する位置にカバーに
案内されて移動可能な鈎状バーを設け、該鈎状バーを移
動させて前記ローラに係合させることによってハウジン
グとカバーとを連結すると共に、スライドゲートプレー
ト間にばねによる面圧を付加するようにしたことを特徴
とするスライドゲートバルブ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25091193A JP3313478B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | スライドゲートプレートの装着方法及びそのための装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25091193A JP3313478B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | スライドゲートプレートの装着方法及びそのための装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000275919A Division JP3427120B2 (ja) | 2000-09-12 | 2000-09-12 | 溶融金属排出ゲートにおけるゲートプレート仮止め用磁気吸引装置 |
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---|---|
JPH0780631A JPH0780631A (ja) | 1995-03-28 |
JP3313478B2 true JP3313478B2 (ja) | 2002-08-12 |
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ID=17214862
Family Applications (1)
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JP25091193A Expired - Fee Related JP3313478B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | スライドゲートプレートの装着方法及びそのための装置 |
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CN205062109U (zh) * | 2015-10-26 | 2016-03-02 | 濮阳濮耐高温材料(集团)股份有限公司 | 转炉出钢滑动水口控渣出钢装置 |
-
1993
- 1993-09-14 JP JP25091193A patent/JP3313478B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0780631A (ja) | 1995-03-28 |
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