JPH11179531A - スライディングノズル装置 - Google Patents

スライディングノズル装置

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JPH11179531A
JPH11179531A JP35147597A JP35147597A JPH11179531A JP H11179531 A JPH11179531 A JP H11179531A JP 35147597 A JP35147597 A JP 35147597A JP 35147597 A JP35147597 A JP 35147597A JP H11179531 A JPH11179531 A JP H11179531A
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sliding
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Toshimitsu Taira
利光 平
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信明 高木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動金枠の後退限あるいは前進限の位置が変
化しても面圧を負荷することができしかも面圧ブロック
が入る隙間を確保することができるような、面圧負荷解
除が簡便にできるスライディングノズル装置を提供する
こと。 【解決手段】 固定金枠1と、固定金枠1に対して移動
自在な開閉金枠2と、固定金枠1と開閉金枠2との間に
配設され限界位置まで摺動可能な摺動金枠3と、開閉金
枠2を面圧負荷位置Wに移動させたときに固定金枠1に
対して開閉金枠2を押圧する面圧付加機構を備えたスラ
イディングノズル装置において、開閉金枠2を摺動金枠
3に連動させると共に、開閉金枠2が面圧負荷位置Wに
到達したときに、摺動金枠3が前記限界位置に到達する
ことを妨げる面圧負荷部材12を開閉金枠2と摺動金枠
3との間に着脱自在に設ける。ここで、「限界位置」と
は、摺動金枠が移動可能なストローク範囲の前進限又は
後退限を意味する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属容器用の
スライディングノズル装置において、摺動プレートと固
定プレートとの間の面圧の負荷及び解除を開閉金枠の移
動によって行うスライディングノズル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の溶融金属容器に備えられるスライ
ディングノズル装置は、溶融金属容器内の溶鋼等を切り
出す流路を必要に応じて開閉可能とされており、溶融金
属の流量制御を正確に行うことができるため広く利用さ
れている。
【0003】このスライディングノズル装置としては、
上部固定プレートと下部摺動プレートを組み合わせた2
枚プレート方式のもの、上下2枚の固定プレートを備え
これらの間に摺動プレートを配置した3枚プレート方式
のものがある。そして、一般に、スライディングノズル
装置は、これらのプレートどうしの間に溶鋼が浸入する
ことを防止するためにプレート同士の間の摺動面に所定
の面圧が相互に加わる機構を備えており、この面圧は操
業に支障をきたさない値に設定されている。
【0004】上記面圧を加えるための面圧付加手段とし
ては、通常、コイルバネが使用され、面圧の負荷、解除
機構としてはボルト締め方式が一般的に採用されてい
る。ところが、このボルト締め方式では、通常、人間が
工具を使用してボルトを締め付ける作業を行うので、熱
間での重筋作業であることとボルトが焼き付きやすいと
いう問題がある。
【0005】そこで、面圧の負荷及び解除機構を簡便に
するために、本発明者らは、特開平9−122899号
公報において、人間の手を介せず簡便な機構でスライデ
ィングノズル装置において面圧の負荷及び解除を行う方
法を開示している。以下にその方法を簡単に説明する。
【0006】図5はスライディング装置の底面図、図6
は図5のA−A線における縦断面図、図7は面圧を負荷
する機構の概略図であり、(a)は面圧が解除されたと
き、また、(b)は面圧が負荷されているときの状態を
示す。
【0007】図5において、固定金枠1にはブラケット
1bとブラケット1cが所定箇所に設置されており、そ
の間にヒンジ軸1aが横設されている。一方、開閉金枠
2はこれらのヒンジ軸1aに外挿する一対のブラケット
2aを備えており、これらのヒンジ軸1aに対するブラ
ケット2aの相対位置の変化によって開閉金枠2は固定
金枠1に対して図中のA又はB方向にST2の長さ分だ
け移動可能に連結されている。
【0008】固定金枠1と開閉金枠2との間には摺動金
枠3が開閉金枠2の移動方向と同じ向きに移動可能に組
み込まれている。摺動金枠3は油圧シリンダー4に連結
されたロッド4aに連結されており、摺動金枠3に配設
されたノズル取付用のスリーブ3aが開閉金枠2の所定
箇所に開口する開口部2bの縁部に当接することによっ
て開閉金枠2に対してST1の長さに制限された移動範
囲内で移動可能とされている。
【0009】図7に示されているように、開閉金枠2の
側部には一対のスプリングチャンバ7が設置されてお
り、これらに対応するように固定金枠1の側部には一対
のハンガー8が設置されている。スプリングチャンバ7
内部には複数の圧縮コイルスプリング7aが収納されて
おり、それらの下端には圧縮コイルスプリング7aによ
って下向きに付勢された作動ブロック7bが紙面内にお
いて上下に移動可能に保持されている。
【0010】開閉金枠2と固定金枠1との間に面圧負荷
をかける場合は、摺動金枠3を開閉金枠2の開口部2b
の右端部に当接させた状態でB方向に移動させることに
より開閉金枠2を図5のB方向に移動させる。すると、
図7(a)から(b)に示すように、ハンガー8に設けたトグ
ルピン8aと作動ブロック7bの下面に設けられた係合
ピン7cが係合してトグルピン8aが立ち上がり、作動
ブロック7bを介してスプリングチャンバ7内の圧縮コ
イルスプリング7aを圧縮する。その結果、圧縮コイル
スプリング7aの弾性反力が固定金枠1を引き下げる方
向に作用し、これによって固定プレート5と摺動プレー
ト6との摺動面(図6参照)に面圧が負荷される。
【0011】一方、これと同時に開閉金枠2のブラケッ
ト2aが油圧シリンダー4側の固定金枠1のブラケット
1bに当接し、一方の端部を開閉金枠2に枢着した面圧
ブロック9がブラケット1cとブラケット2aの間に入
る隙間が確保される。そして、この隙間に面圧ブロック
9を回動させて嵌装することで、鋳造作業中は開閉金枠
2の動きをロックしている。
【0012】この装置においては、摺動金枠3のストロ
ークST1の一端である後退限の位置Yは固定プレート
5と摺動プレート6に穿孔されたノズル孔同士が一致し
て全開になる位置であると共に、摺動金枠3を介して開
閉金枠2を移動させることによりトグルピン8aが起き
て面圧を負荷する位置であり、更にブラケット1cと2
aとの間に面圧ブロック9が入る隙間を確保する位置で
もある。
【0013】したがって、開閉金枠2の後退限の位置
は、摺動金枠3の後退限Yの位置に依存しており、摺動
金枠3の後退限の位置Yが変動すると開閉金枠2の後退
限の位置が変動する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スライディ
ングノズル装置では、駆動系の接続部の摩耗や、プレー
トれんがのセット位置あるいは該れんがの寸法誤差等に
よって、摺動金枠の後退限の位置は常に変動する。
【0015】例えば、図8に示すようなベルクランク機
構を利用して摺動金枠を駆動する際には、長期間の使用
により、接続部が摩耗することでストロークに遊びが生
じる。この遊びにより、摺動金枠のストロークが小さく
なり、後退限の位置が油圧シリンダーとは反対側に少し
づつずれてしまい、後退限の位置で上下プレートのノズ
ル孔が合致しなくなってしまうことがある。なお、その
ような場合は通常、油圧シリンダーと摺動金枠との間隔
を調整して摺動金枠のずれが補正される。
【0016】また、プレートのセット位置や寸法誤差に
より、プレートのノズル孔の位置がずれる場合があり、
このずれに対応するために摺動金枠の後退限の位置を補
正することで摺動金枠の後退限の位置が変動することが
ある。
【0017】このように、摺動金枠の後退限の位置が変
動すると、上述したような開閉金枠の後退限と摺動金枠
の後退限が一致した形式の装置では開閉金枠の後退限の
位置も変動するため、面圧負荷が困難になる問題があ
る。
【0018】すなわち、開閉金枠の後退限の位置が油圧
シリンダーとは反対側に変動した場合には、トグルピン
が十分起きなくなり面圧が不足しさらにブラケット間に
面圧ブロックを入る隙間を確保することができなくなる
問題がある以上は、摺動金枠の後退限の位置で面圧を負
荷する場合に関する場合について説明したが、前進限の
位置で面圧を負荷する場合にも同様な問題がある。
【0019】本発明は、上記したような従来の装置にお
ける問題点を解決することをその課題とするものであ
る。すなわち、本発明は、摺動金枠の後退限あるいは前
進限の位置が変化しても面圧を負荷することができしか
も面圧ブロックが入る隙間を確保することができるよう
な、面圧負荷解除が簡便にできるスライディングノズル
装置を提供することをその目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、固定金枠と、前記固定金枠に対して移動
自在な開閉金枠と、前記固定金枠と前記開閉金枠との間
に配設され限界位置まで摺動可能な摺動金枠と、前記開
閉金枠を面圧負荷位置に移動させたときに前記固定金枠
に対して該開閉金枠を押圧する面圧付加機構を備えたス
ライディングノズル装置において、前記開閉金枠を前記
摺動金枠に連動させると共に、開閉金枠が前記面圧負荷
位置に到達したときに、前記摺動金枠が前記限界位置に
到達することを妨げる面圧負荷部材を前記開閉金枠と前
記摺動金枠との間に着脱自在に設けたことを特徴とす
る。ここで、「限界位置」とは、摺動金枠が移動可能な
ストローク範囲の前進限又は後退限を意味する。
【0021】また、本発明では、固定金枠と、開口部を
備えており前記固定金枠に対して摺動自在な開閉金枠
と、前記固定金枠と前記開閉金枠との間に配設され摺動
可能な摺動金枠と、前記開閉金枠を面圧負荷位置に移動
させたときに前記固定金枠に対して該開閉金枠を押圧す
る面圧付加機構を備えたスライディングノズル装置にお
いて、前記摺動金枠に、前記開口部に嵌挿され該開口部
を介して前記開閉金枠を移動させるスリーブを突設する
と共に、該スリーブと該開口部の端面との間に所定の有
効寸法を有する面圧負荷部材を着脱自在に設けたことを
も特徴とする。
【0022】そして、上記の場合、前記面圧負荷部材の
有効寸法は、前記開閉金枠が前記面圧負荷位置にあり、
かつ、前記摺動金枠を面圧負荷する方向に最大限に移動
したときの前記スリーブと前記開口部との隙間より長い
ことが好ましい。
【0023】なお、前記面圧付加機構としては、前記固
定金枠と前記開閉金枠との間に配設された弾性力負荷手
段を採用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明の面圧負荷機構を備
えたスライディングノズル装置の実施の態様の一例を示
す底面図、図2は図1において、摺動金枠3の移動によ
り摺動金枠3に配設された摺動プレート6の中心を点Y
上に移動させて、固定プレート開口部5aと摺動プレー
ト6のノズル孔を合致させたときのA−A線における縦
断面図である。
【0025】図1において、溶融金属容器の底部に固定
された固定金枠1に対して矢印A又はB方向に移動可能
に開閉金枠2を連接し、これらの固定金枠1と開閉金枠
2との間には摺動金枠3が開閉金枠2の移動方向と同じ
向きに組み込まれている点は従来のスライディングノズ
ルと同じである。
【0026】すなわち、固定金枠1の所定箇所には、ブ
ラケット1b及びブラケット1cが突設されており、そ
れらの間にはヒンジ軸laが横設されている。一方、開
閉金枠2はこれらのヒンジ軸1aに外挿するブラケット
2aを備えており、これらのヒンジ軸la及びブラケッ
ト2aによって開閉金枠2は固定金枠1に対して図中A
又はB方向にST2のストロークで移動可能に連結され
ている。なお、図1に示す装置では、開閉金枠2がA方
向に移動しストロークST2の前進限Vの位置に到達す
ると面圧が解除され、B方向に移動しストロークST2
の後退限Wの位置に到達すると面圧が負荷されるように
設定されている。
【0027】一方、図2に示されるように、固定金枠1
には固定プレート5が固定保持されると共に、摺動金枠
3にはその上面を固定プレート5に対する摺動面とした
摺動プレート6が同様に固定保持されている。
【0028】そして、摺動金枠3は、開閉金枠2に穿孔
された長円状の開口部2bを貫通して開閉金枠2の下面
よりも下に突き出るスリーブ3aを備えており、スリー
ブ3aにはホルダー11を介して下部ノズル10が取り
付けられている。そして、摺動金枠3は図示しない駆動
源に連結した進退可能なロッド4aに連結されており、
このロッド4aの進退動作によって、開閉金枠2と同様
に矢印A又はB方向に移動自在とされている。ただし、
図1から明らかなように、摺動金枠3の移動範囲は、ス
リーブ3aの前面が開口部2bのA方向側の端部と当接
する前進限Xの位置からスリーブ3aの後面が開口部2
bのB方向側の端部と当接し、下部ノズル10の開口部
が固定プレート5に設けられた固定プレート開口部5a
と合致する後退限Yの位置までのST1で表されるスト
ローク間に限られる。
【0029】さて、図3(a)に示すように、開閉金枠2
の底面側であってロッド4a側に位置するブラケット2
aの近傍には一対の面圧ブロック9の端部9aが枢着さ
れ、前記一対の面圧ブロック9はそれぞれ端部9aを中
心として回動可能とされている。そして、必要に応じて
図3(b)に示すように、これらの面圧ブロック9を回動
し、それぞれを固定金枠1のヒンジ軸laに掛けること
により、開閉金枠2が図1においてA方向に移動しよう
としても、ブラケット2aが面圧ブロック9と係合する
ことにより、開閉金枠2の移動は阻止されるようにされ
ている。鋳造作業時には、必ず面圧ブロック9をヒンジ
軸1aに掛け、開閉金枠2が動かないようにする必要が
ある。
【0030】図1に戻って説明するに、開閉金枠2の開
口部2bに位置するスリーブ3aの外周面と、開口部2
b内面のB方向側の端部には面圧負荷部材12が着脱自
在に開閉金枠2に取り付けられている。この面圧負荷部
材12を介して、後述するように、摺動金枠3の後退と
連動させて開閉金枠2を後退させることが可能になる。
【0031】なお、図1における装置においては、面圧
負荷部材12を取り去って摺動金枠3を面圧負荷時の摺
動方向であるB方向に最大限に移動したときのスリーブ
3aのB方向側の面14と該面14に対向する開閉金枠
2の開口部2bの内面15との隙間が20mmになるよ
うに予め設定されている。一方、このときの面圧負荷部
材12の有効寸法Zは30mmとされている。ここで、
面圧負荷部材12の有効寸法とは、図1中にZで示され
るように、面圧負荷部材12の開口部2bに入る部分の
長手方向の長さのことである。
【0032】このように、面圧負荷部材12の有効寸法
Zは、開閉金枠2が面圧負荷を掛ける後退限Wの位置に
あり、かつ、摺動金枠3が面圧負荷を掛けるB方向に最
大限に移動した時のスリーブ3aのB方向側の面14と
該面14に対向する開閉金枠2の開口部2bの内面15
との間の隙間の寸法より長いことが必要であり、好まし
くは2mm以上長い方が良い。2mmより短いと、摺動
金枠3の後退限の位置の変動を2mmまでしか許容でき
ないため、実用的でない。
【0033】もし面圧負荷部材12の有効寸法Zが上記
した隙間の寸法と同じ場合には、開閉金枠2の後退限の
位置が摺動金枠3の後退限の位置に完全に依存してしま
うため、摺動金枠3の後退限が変動した場合には、開閉
金枠2が後退限まで移動することができなくなり、面圧
を負荷することができなくなってしまうことがある。ま
た、上記した隙間の寸法より小さくなると、開閉金枠2
を後退限の位置まで移動することができず、面圧を負荷
することができない。
【0034】面圧負荷部材12は、開閉金枠2の後退限
Wの位置が摺動金枠3の後退限の位置の変動に影響を受
けないようにするために設けられるものである。例え
ば、摺動金枠3の後退限の位置が図1において最初に設
定された位置YからA方向に5mmずれた場合であって
も、面圧負荷部材12の有効寸法Zが上記した隙間の寸
法より5mm以上長ければ、摺動金枠3の位置を調整し
ても開閉金枠2の後退限Wは変わらないことになる。
【0035】面圧負荷部材12は、面圧負荷を掛ける時
又は解除する時にのみ装着する。図1は、面圧負荷部材
12を開閉金枠2に取り付けた例であるが、スリーブ3
aあるいは摺動金枠3にも設けることが可能である。
【0036】次に、面圧を負荷又は解除する操作につい
て図4を参照しつつ説明する。
【0037】スライディングノズル装置の耐火物の交換
作業は、図示しない溶融金属容器を90度傾けた状態で
行う。すなわち、図4においてはロッド4a側(B方向
側)を紙面垂直上方向にして行う。交換作業によって固
定プレート5又は摺動プレート6等のプレートれんが
は、スライディングノズル装置の開閉金枠2を開いてそ
れぞれ固定金枠1又は摺動金枠3にセットされる。この
セット後、開閉金枠2を閉じて摺動金枠3にロッド4a
を取り付ける。
【0038】開閉金枠2を閉じた直後は、図4(a)に示
すように面圧負荷部材12及び補助ブロック13を開口
部2bに装着し、面圧ブロック9を外した状態とする。
そして、開閉金枠2をA方向に移動させ、前進限V(図
1参照)に位置させる。補助ブロック13は、B方向を
紙面垂直上方向として固定プレート5又は摺動プレート
6を交換する際に摺動金枠3がA方向に落下してロッド
4aとの連結ができなくなることのないようにするため
の部材である。なお、補助ブロック13は上記交換の際
に開閉金枠2をA方向に移動させる機能をも有する。
【0039】この状態で、摺動金枠3のみをロッド4a
を駆動させてB方向へ移動すると、摺動金枠3のスリー
ブ3aが面圧負荷部材12を介して面15を押しつける
ために開閉金枠2がB方向へ移動する。そして、開閉金
枠2のブラケット2aが固定金枠1のロッド4a側のブ
ラケット1bに当接すると前記移動は停止し、図4(b)
に示すような状態となり開閉金枠2が後退限W(図1参
照)の位置に達する。この時、特開平9−122899
号公報に開示されている方法と同様に、開閉金枠2のス
プリングチャンバ内に設けたスプリングを固定金枠1の
トグルピンが押しつけるために、面圧が負荷される。
【0040】面圧が負荷された後は、面圧ブロック9を
回動させてブラケット1bと1cとの間に装着し、操業
中の開閉金枠2の動きを阻止し面圧が解除されないよう
にしておく。なお、固定金枠1に設けたブラケットlb
は、面圧負荷時に開閉金枠1の動きを止めるために、非
常に大きな力がかかるので変形しないように十分な強度
を有するように設計されている。
【0041】そして、面圧ブロック9を装着した後に、
摺動金枠3をA方向に少し動かして面圧負荷部材12を
外すと共に補助ブロック13も開口部2bから外す。こ
れらがあるとストロークST1を確保することができな
いためである。
【0042】このように、本発明では面圧負荷部材12
を介在させることによって摺動金枠3の後退限Yになる
位置よりも手前の位置で開閉金枠2が後退限Wの位置に
なるため、摺動金枠3に設けた下部ノズル10の開口部
と固定金枠1の固定プレート5に設けられた固定プレー
ト開口部5aとの位置がずれた場合にこれを修正すべく
摺動金枠3の位置を長手方向に変化させた場合であって
も、開閉金枠2の後退限の位置が変わらないため、面圧
負荷に影響はない。また、長期間にわたる装置の使用
で、駆動系の接続部の摩耗のためにストロークST1に
遊びができ、摺動金枠3の後退限の位置がずれた場合に
これを修正しても、開閉金枠2の後退限の位置は変化す
ることがないために面圧負荷に影響がない。
【0043】さて、面圧を解除する場合には、面圧負荷
を行う場合と同様に図示しない溶融金属容器を90度傾
けた状態で操作を行う。
【0044】すなわち、鋳造終了後は摺動金枠3に設け
た下部ノズル10の開口部と固定金枠1の固定プレート
5に設けられた固定プレート開口部5aとの連結を遮断
するために、摺動金枠3が前進限の位置X(図1参照)
である図4(c)の状態になっている。
【0045】この状態で、摺動金枠3をB方向に少し動
かした状態で止めて、面圧負荷部材12と補助ブロック
13を図4(b)に示すように開口部2bの所定箇所に配
設する。この後、摺動金枠3をB方向に動かしてスリー
ブ3aを面圧負荷部材12に当接させて、開閉金枠2の
ブラケット2aを固定金枠1のロッド4a側のブラケッ
トlbに押しつけた状態を再現し、この状態で面圧ブロ
ック9を回動させてブラケット1b及び2aの間から外
す。
【0046】面圧ブロック9をはずした後は摺動金枠3
をA方向に動かして行く。すると、スリーブ3aが面圧
ブロック9とは反対側に位置する補助ブロック13を押
しつけて開閉金枠2をA側に移動する。すると、開閉金
枠2に装着したスプリングの押しつけが解かれ、面圧が
解除され図4(a)の状態へと復帰する。
【0047】以上は、開閉金枠2の後退限Wの位置で面
圧を負荷する場合に関する場合について説明したが、前
進限Vの位置で面圧を負荷する場合も同様に本発明を実
施可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明では、スライディングノズル装置
において、開閉金枠を摺動金枠に連動させると共に、前
記開閉金枠が面圧負荷位置に到達したときに、前記摺動
金枠が前記限界位置に到達することを妨げる面圧負荷部
材を前記開閉金枠と前記摺動金枠との間に着脱自在に設
けており、具体的には、前記摺動金枠の開口部に嵌挿さ
れ該開口部を介して前記開閉金枠を移動させるスリーブ
を摺動金枠に突設すると共に、該スリーブと該開口部の
端面との間に所定の有効寸法を有する面圧負荷部材を着
脱自在に設けているので、前記開閉金枠が面圧負荷位置
に到達するために前記摺動金枠が前進限又は後退限に達
することが必要とされない。
【0049】したがって、前記摺動金枠の後退限または
前進限の位置に関係なく、面圧を負荷することができる
ので、摺動金枠のストロークの変化又はプレートの寸法
誤差に起因するノズル孔のずれ等に容易に対応できる。
また、駆動源を溶融金属容器の側面に配置することが可
能となり、停止位置のバラツキが大きい、電動モーター
駆動のアクチュエーター等も、駆動源として使用でき
る。
【0050】また、前記面圧負荷部材の有効寸法を、前
記開閉金枠が前記面圧負荷位置にあり、かつ、前記摺動
金枠を面圧負荷する方向に最大限に移動したときの前記
スリーブと前記開口部との隙間より長くすることによ
り、確実に上記した効果を発揮させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の面圧付加機構を備えたスライディン
グノズル装置の実施の態様の一例を示す底面図。
【図2】 図1のA−A線における縦断面図。
【図3】 面圧ブロックの概略構造を示す斜視図。
【図4】 摺動金枠3を摺動して面圧負荷又は解除する
際の各部材の作動状況を示す底面図であって、(a)はプ
レートれんが交換直後の状態で面圧が解除された状態、
(b)は面圧が負荷された状態、(c)は鋳造終了後で面圧が
負荷されている状態を示す。
【図5】 従来の面圧負荷機構を備えたスライディング
ノズル装置。
【図6】 図5のA−A線における縦断面図。
【図7】 面圧を負荷する機構の概略図であって、(a)
は面圧が解除されたとき、(b)は面圧が負荷されている
ときの状態を示す。
【図8】 溶融金属容器の側面に駆動源を取り付けた場
合の側面図。
【符号の説明】
1: 固定金枠 la:ヒンジ軸 lb:ブラケット lc:ブラケット 2: 開閉金枠 2a:ブラケット 2b:開口部 3: 摺動金枠 3a:スリーブ 4: 駆動源 4a:ロッド 5: 固定プレート 6: 摺動プレート 7: スプリングチャンバ 8: ハンガー 9: 面圧ブロック 10: 下部ノズル 11: ホルダー 12: 面圧負荷部材 13: 補助ブロック 14: スリーブの面圧負荷時の進行方向側の面 15: 開閉金枠の開口部内面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定金枠と、前記固定金枠に対して移動自
    在な開閉金枠と、前記固定金枠と前記開閉金枠との間に
    配設され限界位置まで摺動可能な摺動金枠と、前記開閉
    金枠を面圧負荷位置に移動させたときに前記固定金枠に
    対して該開閉金枠を押圧する面圧付加機構を備えたスラ
    イディングノズル装置において、 前記開閉金枠を前記摺動金枠に連動させると共に、 前記開閉金枠が前記面圧負荷位置に到達したときに、前
    記摺動金枠が前記限界位置に到達することを妨げる面圧
    負荷部材を前記開閉金枠と前記摺動金枠との間に着脱自
    在に設けたことを特徴とするスライディングノズル装
    置。
  2. 【請求項2】固定金枠と、開口部を備えており前記固定
    金枠に対して摺動自在な開閉金枠と、前記固定金枠と前
    記開閉金枠との間に配設され摺動可能な摺動金枠と、前
    記開閉金枠を面圧負荷位置に移動させたときに前記固定
    金枠に対して該開閉金枠を押圧する面圧付加機構を備え
    たスライディングノズル装置において、 前記摺動金枠に、前記開口部に嵌挿され該開口部を介し
    て前記開閉金枠を移動させるスリーブを突設すると共
    に、該スリーブと該開口部の端面との間に所定の有効寸
    法を有する面圧負荷部材を着脱自在に設けたことを特徴
    とするスライディングノズル装置。
  3. 【請求項3】前記面圧負荷部材の有効寸法が、前記開閉
    金枠が前記面圧負荷位置にあり、かつ、前記摺動金枠を
    面圧負荷する方向に最大限に移動したときの前記スリー
    ブと前記開口部との隙間より長いことを特徴とする請求
    項2記載のスライディングノズル装置。
  4. 【請求項4】前記面圧付加機構が、前記固定金枠と前記
    開閉金枠との間に配設された弾性力負荷手段であること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のスライ
    ディングノズル装置。
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