JP2766113B2 - スロートラッキング制御方法及びキャプスタンモータ間欠駆動制御回路 - Google Patents

スロートラッキング制御方法及びキャプスタンモータ間欠駆動制御回路

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JP2766113B2
JP2766113B2 JP4033505A JP3350592A JP2766113B2 JP 2766113 B2 JP2766113 B2 JP 2766113B2 JP 4033505 A JP4033505 A JP 4033505A JP 3350592 A JP3350592 A JP 3350592A JP 2766113 B2 JP2766113 B2 JP 2766113B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、間欠スロー再生を行う
VTRのトラッキング制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】VTRにおける間欠スロー再生とは、ヘ
ッドシリンダーに対して一定の位相でキャプスタンモー
タの回転・停止を繰り返し、即ち、通常再生と静止画再
生を間欠的に繰り返して通常再生スピードより遅い再生
を実現するものである。
【0003】このときのキャプスタンモータの起動タイ
ミングはヘッドシリンダーの回転位相によって決定され
るが、キャプスタンモータの制動タイミングについて
は、下記の理由により、個々のVTRセット毎に画面を
見ながら最適の位置に調整するのが通常の方法である。
【0004】一般に間欠スロー再生では、1回毎のスロ
ー再生において一定量だけテープを送ることが最も重要
である。このため、実際のスロー再生の制御では、キャ
プスタンモータの起動後、磁気テープ上に記録してある
コントロールパルスが出現してから一定時間遅延させて
キャプスタンに制動パルスを印加している。
【0005】しかし、同じタイミングで制動パルスを印
加しても、機構的な負荷のばらつき、キャプスタンモー
タのトルクのばらつき等によって、制動時のテープのオ
ーバーラン量にばらつきが生じる。従来は、この制動時
のテープのオーバーラン量のばらつきを補正するため
に、コントロールパルスが出現してから制動パルスを印
加するまでのキャプスタンに対する制動タイミングの調
整を、スロートラッキング調整と称して、個々のVTR
セット毎に画面を見ながら行なっていた。
【0006】上記のキャプスタンモータに対する制動タ
イミング調整方法では、VTRセット毎に調整する工数
分だけコストアップになり、又、初期的に最適な位置に
調整しても、機構的な制動のトルク変化により調整がず
れてしまうことがある。
【0007】更に、制動トルクの変動が大きい場合に
は、テープのオーバーラン量のばらつきが大きくなり、
調整余裕が少なくなって調整が困難になる場合がある。
本発明は、上記問題を解決できるスロートラッキング制
御方法及びキャプスタンモータ間欠駆動制御回路を明ら
かにするものである。
【0008】
【課題を解決する手段】本願は4つ発明を含み、第1発
明は、VTRにおけるキャプスタンモータの間欠駆動に
よる間欠スロー再生の際に、キャプスタンモータに対す
る制動タイミングを制御する方法に於て、毎回の間欠駆
動時のキャプスタンモータ起動の際に、キャプスタンモ
ータ(6)に連繋した周波数発電機の出力パルス(以下、
FGパルスと呼ぶ)をカウントすることにより、一定の
演算法則により次回の間欠駆動時の制動タイミングを決
定することを特徴とする。
【0009】第2発明は、VTRの間欠スロー再生に於
けるキャプスタンモータの間欠駆動制御回路に於て、キ
ャプスタンモータ(6)に連繋した周波数発電機から発せ
られるFGパルスをカウントするFGカウンター(2)
と、前記FGパルスの周期を計測し磁気テープ上に記録
されたコントロールパルスと前記FGパルスとの位相比
較を行なう位相差比較回路(7)と、前記FGカウンター
(2)及び位相差比較回路(7)の計測データよりコントロ
ールパルス(e)から制動パルス(c)の立上がりまでの時
間を算出する演算回路(3)と、キャプスタンモータを起
動させるための起動パルスを発生する起動パルス発生回
路(1)と、キャプスタンモータを停止させるための制動
パルスを発生する制動パルス発生回路(8)とを具えてい
る。
【0010】第3発明は、VTRの間欠スロー再生に於
けるキャプスタンモータの間欠駆動制御回路に於て、キ
ャプスタンモータ(6)からのFGパルスをカウントする
FGカウンター(2)と、キャプスタンモータ(6)を起動
させるための起動パルスを発する起動パルス発生回路
(1)と、キャプスタンモータ(6)を停止させるための制
動パルスを発する制動パルス発生回路(4)と、起動パル
スの立上がりからFGパルス出現までの時間を計測する
時間計測回路(9)と、磁気テープに記録されたコントロ
ールパルスの出現から制動パルスの出現までの時間を前
記FGカウンターと時間計測回路(9)のデータによって
算出する演算回路(3)とを具え、起動パルス発生時から
最初のFGパルス出現までの時間差と、キャプスタンモ
ータ(6)の起動からコントロールパルス出現までのFG
カウント数より制動パルスを発生するタイミングを演算
することを特徴とする。
【0011】第4発明は、キャプスタン間欠スロー再生
機能を具えたVTRであって、キャプスタンモータ(6)
からのFGパルスをカウントするFGカウンター(2)
と、間欠スロー再生時に、キャプスタンモータ(6)を起
動させるための起動パルスを発生する起動パルス発生回
路(1)と、キャプスタンモータ(6)を停止させるための
制動パルスを発生する制動パルス発生回路(4)と、前記
制動パルス幅を計測するパルス幅計測回路(10)と、該パ
ルス幅計測回路の計測データを蓄えるパルス幅記憶回路
(11)と、前記FGカウンター(2)の間欠スロー再生時の
カウントデータと前記パルス幅記憶回路(11)のデータよ
り静止画再生時の制動パルスの発生タイミングを算出す
る演算回路(3)を具えたことを特徴とする。
【0012】
【作用及び効果】第1、だい2発明では、キャプスタン
モータのFGパルスをカウントするカウンターを有し、
これにより間欠スロー再生時、キャプスタンモータの起
動からコントロールパルス出現までのFGパルスをカウ
ントし、これから一定の演算法則に基づいて、次回のス
ロー再生の制動タイミングを自動的に決定するため、個
々のVTRセット毎に調整する手間が省け且つ安定した
間欠スロー再生を実現できる。更に、従来の様に、キャ
プスタンモータの制動タイミングをVTRセット毎に調
整する場合の様に、構造的な制動トルクの変動によっ
て、間欠スロー再生でのキャプスタンモータの良好な制
動タイミングが変動し、或はずれることがない。第2、
第3発明の作用効果については以下の実施例の中で説明
する。
【0013】
【実施例】図1に本発明の1実施例のブロック図を示
す。マイクロコンピュータは、起動パルス発生回路(1)
によりヘッド切換えパルス(RFSW)(a)に同期した所
定幅の起動パルス(b)をキャプスタンモータドライバー
(5)を介して磁気テープ走行駆動用キャプスタンモータ
(6)に印加する。キャプスタンモータ(6)には周波数発
電機(図示せず)が連繋され、回転数に比例したパルス
(FGパルスと呼ぶ)(d)が出力される。
【0014】キャプスタンモータ(6)の起動により磁気
テープが走行し、同時にFGパルス(d)が出力される。
又、このFGパルス(d)は、FGパルスカウンター(2)
及び速度制御回路(8)に入力され、所定の速度でキャプ
スタンモータ(6)の回転を行なうように制御する。FG
パルスカウンター(2)では、FGパルス(d)の入力毎に
カウントupし、磁気テープTに記録されたコントロール
パルス(e)が出現したところで、そのカウント値をラッ
チする。
【0015】この結果から、演算回路(3)により、コン
トロールパルス(e)の出現から決定された時間t1だけ
遅延させて、制動パルス発生回路(4)から、制動パルス
(c)をキャプスタンモータドライバー(5)を介してキャ
プスタンモータ(6)に出力し、該モータ(6)を停止させ
る。
【0016】上記の様に、コントロールパルス(e)の出
現から、決定された時間t1が過ぎたところで制動パル
ス(c)を出力し、キャプスタンモータ(6)を停止させる
ことにより、起動パルス(b)の立上りからコントロール
パルス(e)の出現までのテープ送り量を一定とし、ノイ
ズのないスロー再生画像を得ることを可能とする。
【0017】次に、本発明の詳細な制御内容をタイミン
グチャートを用いて説明する。図2に間欠スロー再生時
の各タイミングを示す。図2aはキャプスタンモータの
速度変化、図2bはコントロールパルス、図2cは制動
パルス、図2dは制動パルスのコントロールパルスから
の遅延時間を示す。
【0018】又、図2aのキャプスタンモータの速度変
化において、図に示す面積はそれぞれのテープの移動距
離を示す。即ち、LS1は起動時の移動距離を、LC1は定
速時の移動距離を、LB1は制動時の移動距離をそれぞれ
示す。
【0019】更に詳しく説明すれば、LS1はキャプスタ
ンモータ起動からコントロールパルスが出現するまでの
移動距離を、LC1はコントロールパルスが出現してから
制動パルスが出るまでの移動距離を、LB1は制動パルス
が出現してからキャプスタンモータが停止するまでの移
動距離をそれぞれ示す。
【0020】又、次回のスロー再生におけるテープの移
動距離はそれぞれ、LS2,LC2,LB2で示す。
【0021】スロー再生の制御において、コントロール
パルスが出現してからキャプスタンモータ停止までの理
想的なテープの移動量は、シリンダーのヘッド構成によ
り一義的に決定される。この理想的な移動量を仮にLと
すると、 LC1+LB1=L となるので、制動期間の移動量LB1を求めれば、定速時
の移動量LC1が求められる。
【0022】理論的にはこれから制動パルスのコントロ
ールパルスからの遅延量が求められるので、調整によら
ず制動時の移動量から演算によって制動パルスのタイミ
ングを決定することができる。
【0023】ところが、実際には制動時の移動量をキャ
プスタンモータのFGパルスから求めるには次のような
問題がある。即ち、制動時には、印加する制動によって
キャプスタンモータは逆転することがあるが、キャプス
タンモータのFGパルスでは回転方向が判別不可能なの
で、キャプスタンモータが逆転した分も正転としてカウ
ントし、この分が誤差となってしまう。然もこの誤差は
逆転分を正転としてカウントするので影響は倍増する。
従って、実際には制動時の移動量をキャプスタンモータ
のFGパルスから正確に求めるのは、困難である。
【0024】そこで制動時のテープの移動量LB1を求め
る代わりに、次回のスロー再生の起動時の移動量LS2
測定する。テープスピードをV、コントロールパルスの
周波数をFとすると、コントロールパルスから次のコン
トロールパルスまでに移動するテープの量は V/F=LC1+LB1+LS2…………(1) となるので、LB1は LB1=V/F−LC1−LS2…………(2) となる。
【0025】次回の制動期間における移動量LB2をLB1
に等しいと仮定すると、理想的なテープ移動量Lは、 L=LC2+LB2…………(3) なので、LC2は式(3)に式(2)を代入して LC2=L−LB2=L−LB1=LC1+L+LS2−V/F…
………(4) スロー再生のときの定常スピードをVSとすると、コン
トロールパルスから制動パルスまでの遅延時間T1,T2
は T1=LC1/VS , T2=LC2/VS…………(5) なので、式(4)から T2=T1+(L+LS2−V/F)/VS…………(6) となる。
【0026】従って、スロー再生での毎回のトラッキン
グ時間は、直前のトラッキング時間をその回の起動時の
テープの移動量で補正した値となる。
【0027】尚、上述の方法では、磁気テープ上のコン
トロールパルスの出現とその直前のキャプスタンモータ
のFGパルス入力との時間差まで考慮に入れていないた
め、最大でFGパルス1周期分の誤差が発生する。
【0028】以下は、その誤差を解消するためのキャプ
スタンモータの間欠駆動回路についての説明である。キ
ャプスタンモータ(6)を間欠駆動して、スロー再生を行
なう場合、通常各間欠送り毎のテープ送り量は一定であ
るから、その時に出現するFGパルスの数も一定とな
る。又、磁気テープ上に記録されたコントロールパルス
は、同じく磁気テープ上に記録された映像信号中の垂直
同期信号に対して、ある一定の位相関係を保っている。
【0029】従って図5に示す如く、各間欠駆動動作に
おいて、その起動からコントロールパルス出現までのF
Gパルス数は一定となる。
【0030】ところで、記録時は、映像信号中の垂直同
期信号と磁気テープ上に記録するコントロールパルスと
の位相関係を、ある一定量に保持しているため、間欠ス
ロー再生で画面上にノイズが出ないようにするには、コ
ントロールパルス出現からキャプスタンモータ停止まで
のテープ送り量を一定にする必要がある。
【0031】以上のことより、キャプスタンモータの起
動からコントロールパルスの出現までのFGパルス数を
常にある値となる様に制御することにより、ノイズのな
いスロー再生画像を得られることが判る。
【0032】図3は、キャプスタンモータ(6)のFGパ
ルス入力エッジとコントロールパルスの入力エッジの位
相差を計数する位相差比較回路(7)を設けることによ
り、この間の位相差までも制動パルス発生タイミング算
出のためのデータに組み入れてキャプスタンモータの間
欠駆動を制御する回路を示している。
【0033】上記回路は、キャプスタンモータ(6)のF
GパルスをカウントするFGパルスカウンター(2)と、
前記FGパルスの周期を計測し磁気テープ上に記録され
たコントロールパルスと前記FGパルスとの位相比較を
行なう位相差比較回路(7)と、前記FGパルスカウンタ
ー(2)及び位相差比較回路(7)の計測データよりコント
ロールパルス(e)から制動パルス(c)の立上がりまでの
時間を算出する演算回路(3)と、キャプスタンモータを
起動させるための起動パルスを発生する起動パルス発生
回路(1)と、キャプスタンモータを停止させるための制
動パルスを発生する制動パルス発生回路(4)を具えてい
る。
【0034】上記回路の働きは、起動パルス発生回路
(1)より、ヘッド切換えパルス(RFSWパルス)(a)に
同期した所定幅の起動パルス(b)をキャプスタンモータ
(6)に加える。これによりキャプスタンモータ(6)は
回転し、磁気テープを駆動すると同時にFGパルス(d)
を出力する。このFGパルス(d)は、FGパルスカウン
ター(2)及び速度制御回路(8)に入力され、所定の速度
でキャプスタンモータ(6)の回転を行うよう制御する。
【0035】FGパルスカウンター(2)では、FGパル
ス(d)の入力毎にカウントupし、磁気テープに記録され
たコントロールパルス(e)が出現したところで、その
カウント値をラッチする。又、コントロールパルス(e)
によりラッチされる直前に入力されたFGパルス(図4
に於けるN)と、コントロールパルス(e)との位相差を
位相差比較回路(7)にて計測する。
【0036】ここで予め実験等により定められたFGパ
ルスカウント数及びFGパルス(d)とコントロールパル
ス(e)との時間差との比較演算を演算回路(3)で行な
い、例えば、FGパルス(d)のカウント数が設定値より
多ければコントロールパルス(e)の出現から制動パルス
(c)の立上りまでの時間を長くし、カウント数が少なけ
れば、時間を短くする処理により、コントロールパルス
(e)の出現から制動パルス(c)の立上りまでの時間を
決定する。
【0037】こうしてコントロールパルス(e)の出現か
ら決定された時間t0が過ぎたところで制動パルス(c)
を出力し、キャプスタンモータ(6)を停止させる。上記
一連の動作を繰り返すことにより、起動パルス(b)の立
上りからコントロールパルス(e)の出現までのテープ送
り量を一定とし、ノイズのないスロー再生画像を得るこ
とを可能とする。
【0038】以上のことより、キャプスタンモータ起動
からコントロールパルス出現までのFGパルス数を常に
一定値となるように制御することにより、ノイズのない
スロー再生画像が得られることが判る。又、キャプスタ
ンモータのFGパルスをカウントすることにより間欠駆
動の制御を行なうため、負荷変動等があっても常に一定
のテープ送り量となる。
【0039】更に、従来より行なっていたコントロール
パルス出現から制動パルス立上りまでの時間調整(スロ
ートラッキング調整)を行なう必要がなくなるため、工
程作業の大幅な削減となり、効果は極めて大である。
【0040】但し、上記キャプスタンモータ間欠駆動制
御方法では、キャプスタンモータの起動から最初のFG
パルスが現われるまでのテープ移動量については全く無
視しているため、最大FGパルス1周期分の誤差が生じ
る。図6は、この問題を解決するために、起動パルス立
上がりからFGパルス出現までの時間を計測する時間計
測回路(9)を設け、この計測データをもFGカウント数
に加えて制動パルス発生タイミングを算出しようとする
回路を示している。
【0041】先ず、キャプスタンモータ(6)は、RFS
Wパルス(a)に同期して起動パルス発生回路(1)にて作
成された起動パルス(b)により回転を開始する。この直
後よりキャプスタンモータ(6)から出力されるFGパル
ス(d)は、FGパルスカウンター(1)にてカウントupさ
れるが、最初のFGパルスが入ってくるまでのテープ移
動距離を求める必要がある。
【0042】図7に示すようにキャプスタンモータは、
起動パルス(b)によりほぼ直線的に立ち上がるものとす
る。この時、起動パルス立ち上がりから、最初のFGパ
ルス(FG0)が入ってくるまでの時間T0及び次のFGパル
ス(FG1)が入るまでの時間T1を時間計測回路(9)にて計
測する。尚、T1の計測データには、速度制御回路(8)
で計測したFGパルス周期のデータを用いても可のは勿
論である。
【0043】ここで、図7に示す如く、キャプスタンモ
ータの起動から最初のFGパルス(FG0)までのテープの
移動距離は、S0で示される面積であり、 S0=k・T02/2 ………(7) 又、最初のFGパルス(FG0)から次のFGパルス(FG1)ま
でのテープの移動距離、即ちFGパルス1周期分の移動
距離はS1で示される面積であり、 S1=k(T1−T0)(T1+T0)/2 ………(8) 従って、起動から最初のFGパルス出現までのテープ移
動距離をFGパルス数に換算すると、 S0/S1=T02/(T12−T02)………(9)
【0044】上記(9)式より求めたデータとFGパルス
カウンターのデータより演算回路(3)にて制動パルス発
生タイミングを算出する。この様にして起動時のFGパ
ルスをも制動発生タイミング算出のためのデータとする
ことにより、より精度の高い間欠スロー制御が可能とな
る。起動時に無視されていた、最大1パルスのFGパル
スのカウント数をも前述のような方法で取り込むことに
より、より精度の高い間欠スロートラッキング制御が可
能となる。
【0045】図8、図9は、上記FGカウンターによる
間欠スロー再生制御方法を用い、更に静止画再生時の制
動パルス幅を計測するパルス幅計測回路(10)と、該計測
回路の計測データを蓄えるパルス幅記憶回路(11)と、こ
の記憶回路のデータと間欠スロー再生時のFGカウンタ
ーのカウントデータより、静止画再生時の制動パルス発
生タイミングを算出する回路を示している。
【0046】通常、静止画再生を行なう際には、磁気テ
ープ上に記録されたコントロールパルスから一定時間遅
延してキャプスタンモータ(6)に制動パルスを印加し、
該モータを停止させる。静止画再生画像の良し悪しは、
この制動パルス発生タイミングに依存している。ところ
で、間欠スロー再生は、1度の間欠駆動動作で、1フレ
ーム分のテープを送るように制御しており、起動パルス
発生からコントロールパルスまでのFGカウントデータ
NFGをカウントするまでのテープ移動量を1フレーム分
の移動量から差し引いたものと、静止画再生時のコント
ロールパルスから制動パルスによりキャプスタンモータ
が停止するまでに進んだ移動量とは等しくなる筈であ
る。
【0047】従って、静止画再生時の制動パルス発生タ
イミングは、1フレーム周期TfからFGカウントデー
タNFGを時間換算した値TFG及び制動パルス発生からキ
ャプスタンモータが停止するまでの時間Tbを差し引け
ば可いことになる。
【0048】ここで、制動パルス発生からキャプスタン
モータ停止までのテープ速度は図9のように直線的に減
速しているものとすると、この間のテープ移動量は図の
破線のようになり、求める制動パルス発生タイミングT
STは TST=Tf−TFG −Tb/2………(10) となる。
【0049】ここで、図8により、一連の動作について
説明する。先ず通常再生から静止画再生モードに移った
時、磁気テープに記録されたコントロールパルス(e)の
入力で、パルス幅記憶回路(11)のデータと、FGパルス
カウンター(2)の目標カウントデータを取り込み、上記
(10)式により、演算回路(3)によって制動パルス発生
タイミングを算出する。この算出データを制動パルス発
生回路(4)に送り、算出データの時間だけコントロール
パルス(e)から遅延して制動パルスを発生し、キャプス
タンモータ(6)に印加して該モータを停止せしめる。
【0050】この時、制動パルス発生からキャプスタン
モータが停止するまでの時間をパルス幅計測回路(10)で
計測し、このデータをパルス幅記憶回路(9)に蓄え、該
データを次回の静止画再生制御に使用する。尚、初回の
静止画再生には、パルス幅記憶回路(11)のデータがない
ため、予め実験等により求めた値を蓄えておく。このよ
うにして間欠スロー再生時の制動パルス発生タイミン
グ、制動パルス幅に関係なく、且つ負荷変動等の影響を
も十分考慮した静止画再生制御回路が実現できる。本発
明は上記実施例の構成に限定されることはなく、特許請
求の範囲に記載の範囲で種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明のブロック図である。
【図2】同上の波形のタイミングチャートである。
【図3】第2発明の回路のブロック図である。
【図4】同上のタイミングチャートである。
【図5】間欠スロー再生の一連のタイミングチャートで
ある。
【図6】第3発明のブロック図である。
【図7】同上のFGパルスの近似計算例の説明図であ
る。
【図8】第4発明のブロック図である。
【図9】同上のタイミングチャートである。
【符号の説明】
(1) 起動パルス発生回路 (2) FGパルスカウンター (3) 演算回路 (4) 制動パルス発生回路 (6) キャプスタンモータ (7) 位相差比較回路 (9) 時間計測回路 (10) パルス幅計測回路 (11) パルス幅記憶回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予めコントロールパルスが記録された磁
    気テープを用いるVTRにて、回転駆動により磁気テー
    プを搬送するとともにFGパルスを発生するキャプスタ
    ンモータ(6)を間欠駆動させて間欠スロー再生を行なう
    際に、キャプスタンモータ(6)に対する制動タイミング
    を制御する方法であって、 キャプスタンモータ(6)起動の際に、キャプスタンモー
    タ(6)の起動からコントロールパルスが出現するまでの
    期間に生じるFGパルスをカウントすることにより、一
    定の演算法則により次回の間欠駆動時の制動タイミング
    を決定することを特徴とするスロートラッキング制御方
    法。
  2. 【請求項2】 回転駆動により磁気テープを搬送すると
    ともにFGパルスを発生するキャプスタンモータ(6)を
    具えたVTRにて、予めコントロールパルスが記録され
    た磁気テープの間欠スロー再生時にキャプスタンモータ
    (6)の制動タイミングを制御する間欠駆動制御回路であ
    って、 キャプスタンモータ(6)を起動させるための起動パルス
    を発生する起動パルス発生回路(1)と、キャプスタンモ
    ータ(6)の起動からコントロールパルスが出現するまで
    の期間に生じるFGパルスをカウントするFGカウンタ
    ー(2)と、前記FGパルスの周期を計測しコントロール
    パルスと前記FGパルスとの位相比較を行なう位相差比
    較回路(7)と、前記FGカウンター(2)及び位相差比較
    回路(7)の計測データによりコントロールパルス(e)か
    ら制動パルス(c)の立上がりまでの時間を算出する演算
    回路(3)と、コントロールパルスの出現後にキャプスタ
    ンモータを停止させるための制動パルスを発生する制動
    パルス発生回路(4)とを具え、演算回路(3)はFGパル
    スカウンター(2)によるFGパルスのカウント数および
    FGパルスとコントロールパルスとの位相差より制動パ
    ルス発生のタイミングを算出することを特徴とするキャ
    プスタンモータ間欠駆動制御回路。
  3. 【請求項3】 回転駆動により磁気テープを搬送すると
    ともにFGパルスを発生するキャプスタンモータ(6)を
    具えたVTRにて、予めコントロールパルスが記録され
    た磁気テープの間欠スロー再生時にキャプスタンモータ
    (6)の制動タイミングを制御する間欠駆動制御回路であ
    って、 キャプスタンモータ(6)を起動させるための起動パルス
    を発する起動パルス発生回路(1)と、キャプスタンモー
    タ(6)の起動からコントロールパルスが出現するの期間
    までに生じるFGパルスをカウントするFGカウンター
    (2)と、コントロールパルス出現後に、キャプスタンモ
    ータ(6)を停止させるための制動パルスを発する制動パ
    ルス発生回路(4)と、起動パルスの立上がりからFGパ
    ルス出現までの時間を計測する時間計測回路(9)と、磁
    気テープに記録されたコントロールパルスの出現から制
    動パルスの出現までの時間を前記FGカウンターと時間
    計測回路(9)のデータより算出する演算回路(3)とを具
    え、該演算回路(3)は起動パルス発生時から最初のFG
    パルス出現までの時間差と、キャプスタンモータ(6)の
    起動からコントロールパルス出現までのFGカウント数
    とによって、制動パルス発生タイミングを演算すること
    を特徴とするキャプスタンモータ間欠駆動回路。
  4. 【請求項4】 回転駆動により磁気テープを搬送すると
    ともにFGパルスを発生するキャプスタンモータ(6)を
    具えたVTRにて、予めコントロールパルスが記録され
    た磁気テープの間欠スロー再生時にキャプスタンモータ
    (6)の制動タイミングを制御する間欠駆動制御回路であ
    って、 キャプスタンモータ(6)を起動させるための起動パルス
    を発生する起動パルス発生回路(1)と、キャプスタンモ
    ータ(6)の起動からコントロールパルスが出現するまで
    の期間に生じるFGパルスをカウントするFGカウンタ
    ー(2)と、コントロールパルス出現後にキャプスタンモ
    ータ(6)を停止させるための制動パルスを発生する制動
    パルス発生回路(4)と、前記制動パルス幅を計測するパ
    ルス幅計測回路(10)と、該パルス幅計測回路の計測デー
    タを蓄えるパルス幅記憶回路(11)と、前記FGカウンタ
    ー(2)の間欠スロー再生時のカウントデータと前記パル
    ス幅記憶回路(11)のデータより静止画再生時の制動パル
    ス発生タイミングを算出する演算回路(3)を具えたこと
    を特徴とする静止画再生制御回路。
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