JP2765749B2 - 自動精算機 - Google Patents
自動精算機Info
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- JP2765749B2 JP2765749B2 JP9484490A JP9484490A JP2765749B2 JP 2765749 B2 JP2765749 B2 JP 2765749B2 JP 9484490 A JP9484490 A JP 9484490A JP 9484490 A JP9484490 A JP 9484490A JP 2765749 B2 JP2765749 B2 JP 2765749B2
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- payment
- settlement
- amount
- input
- ticket
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Description
本発明は、特定の施設が、その利用権を表す所定の
券、カードなどの媒体に規定された有効範囲(距離的、
時間的又は回数的範囲)を超過して利用された場合に、
その媒体に記録された情報に基づいて、利用者自身が精
算するための自動精算機に関する。
券、カードなどの媒体に規定された有効範囲(距離的、
時間的又は回数的範囲)を超過して利用された場合に、
その媒体に記録された情報に基づいて、利用者自身が精
算するための自動精算機に関する。
例えば、鉄道施設などの自動改札システムでは、定期
券、普通券、プリペイドカードなどの媒体を各人が一枚
ずつ所持し、これを入口改札機及び出口改札機に投入し
て処理し、また、超過利用(乗越)の場合は、同様に各
人が自動精算機に媒体を一枚ずつ投入し、精算処理、精
算券発行処理をしている。 そして、集団で利用(旅行)する場合も、その集団の
各メンバーが順次、媒体投入、貨幣又はプリペイドカー
ドの投入などの精算処理のための操作、発行された精算
券の受け取りをし、又は世話人が上記媒体投入から精算
処理のための操作までを全メンバー分だけ繰り返してい
た。
券、普通券、プリペイドカードなどの媒体を各人が一枚
ずつ所持し、これを入口改札機及び出口改札機に投入し
て処理し、また、超過利用(乗越)の場合は、同様に各
人が自動精算機に媒体を一枚ずつ投入し、精算処理、精
算券発行処理をしている。 そして、集団で利用(旅行)する場合も、その集団の
各メンバーが順次、媒体投入、貨幣又はプリペイドカー
ドの投入などの精算処理のための操作、発行された精算
券の受け取りをし、又は世話人が上記媒体投入から精算
処理のための操作までを全メンバー分だけ繰り返してい
た。
従って、集団又は団体が精算する場合は、一人にかか
る媒体投入・精算処理の手間と時間を全メンバー分だけ
積算した手間と時間を消費することとなる。従ってま
た、改札口から出場するまでの施設内での待ち時間が長
いため、混雑の原因となり、次の施設、例えば交通機関
の運行時刻に間に合わない結果となるなどの不都合があ
った。 こうして、本発明は、集団で施設を利用する場合に、
精算を必要とするときは、媒体投入、精算処理、精算券
発行処理を全メンバー分一括して行えるようにして、精
算に要する手間、暇をできるだけ短縮できるようにする
ことを目的とする。
る媒体投入・精算処理の手間と時間を全メンバー分だけ
積算した手間と時間を消費することとなる。従ってま
た、改札口から出場するまでの施設内での待ち時間が長
いため、混雑の原因となり、次の施設、例えば交通機関
の運行時刻に間に合わない結果となるなどの不都合があ
った。 こうして、本発明は、集団で施設を利用する場合に、
精算を必要とするときは、媒体投入、精算処理、精算券
発行処理を全メンバー分一括して行えるようにして、精
算に要する手間、暇をできるだけ短縮できるようにする
ことを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る自動精算機
は、投入された媒体に記録された情報を読取る手段と、
読取った情報と登録されている標準情報とに基づいて前
記媒体についての精算必要額を算出する算出手段と、算
出された精算必要額Xを表示する第一表示手段と、投入
された貨幣及び又はカードに記録された価値を合計する
投入額算出手段と、合計投入額Yを表示する第二表示手
段と、精算条件X≦Yの成否を判定する比較手段と、精
算条件X≦Yが成立するとき所定の精算券を発行する発
券手段とを有する自動精算機において、一括処理を指定
するか否かを選択する一括指定手段と、媒体の投入終了
の事実を入力する投入終了ボタンと、前記精算必要額算
出手段の算出結果に基づいて精算必要な媒体の全投入枚
数nを積算する投入枚数計数手段と、前記一括指定手段
からの一括指定と前記投入終了ボタンからの投入終了の
入力に基づき、前記精算必要額算出手段による精算必要
額Xを積算して、精算必要合計額ΣXを算出する算出手
段と、前記比較手段が精算条件ΣX≦Y成立と判定した
とき、前記発券手段に自動改札機に通過を許容させる情
報を記録した所定の精算券を所定枚数発行させる精算券
発行制御手段とを備えたことを特徴としている。 また、上記(ホ)に代えて、前記比較手段が精算条件
ΣX≦Y成立と判定したとき、前記発券手段に精算必要
額(又は精算合計額)と精算人数を印字した所定の精算
券を1枚発行させる精算券発行制御手段を備えたことを
特徴ととしている。 さらに、自動化と非自動化の区別を設定するためのモ
ード指定ボタンと、前記モード指定ボタンにより自動化
を設定された場合は、前記比較手段が精算条件ΣX≦Y
成立と判定したとき、前記発券手段に所定の精算券をn
枚発行させ、前記モード指定ボタンにより非自動化を設
定された場合は、前記比較手段が精算条件ΣX≦Y成立
と判定したとき、前記発券手段に精算必要額(又は精算
必要合計額)と精算人数を印字した所定の精算券を1枚
発行させる精算券発行制御手段とを備えたことを特徴と
している。
は、投入された媒体に記録された情報を読取る手段と、
読取った情報と登録されている標準情報とに基づいて前
記媒体についての精算必要額を算出する算出手段と、算
出された精算必要額Xを表示する第一表示手段と、投入
された貨幣及び又はカードに記録された価値を合計する
投入額算出手段と、合計投入額Yを表示する第二表示手
段と、精算条件X≦Yの成否を判定する比較手段と、精
算条件X≦Yが成立するとき所定の精算券を発行する発
券手段とを有する自動精算機において、一括処理を指定
するか否かを選択する一括指定手段と、媒体の投入終了
の事実を入力する投入終了ボタンと、前記精算必要額算
出手段の算出結果に基づいて精算必要な媒体の全投入枚
数nを積算する投入枚数計数手段と、前記一括指定手段
からの一括指定と前記投入終了ボタンからの投入終了の
入力に基づき、前記精算必要額算出手段による精算必要
額Xを積算して、精算必要合計額ΣXを算出する算出手
段と、前記比較手段が精算条件ΣX≦Y成立と判定した
とき、前記発券手段に自動改札機に通過を許容させる情
報を記録した所定の精算券を所定枚数発行させる精算券
発行制御手段とを備えたことを特徴としている。 また、上記(ホ)に代えて、前記比較手段が精算条件
ΣX≦Y成立と判定したとき、前記発券手段に精算必要
額(又は精算合計額)と精算人数を印字した所定の精算
券を1枚発行させる精算券発行制御手段を備えたことを
特徴ととしている。 さらに、自動化と非自動化の区別を設定するためのモ
ード指定ボタンと、前記モード指定ボタンにより自動化
を設定された場合は、前記比較手段が精算条件ΣX≦Y
成立と判定したとき、前記発券手段に所定の精算券をn
枚発行させ、前記モード指定ボタンにより非自動化を設
定された場合は、前記比較手段が精算条件ΣX≦Y成立
と判定したとき、前記発券手段に精算必要額(又は精算
必要合計額)と精算人数を印字した所定の精算券を1枚
発行させる精算券発行制御手段とを備えたことを特徴と
している。
第一の発明の構成によれば、一括を指定し、同一の情
報を有する媒体を複数枚投入し、投入終了ボタンを押す
と、投入された媒体全部の精算必要額ΣXが算出され、
表示部に表示される。貨幣及び又はカードを投入する
と、投入額算出手段により投入額Yが算出され、ΣX≦
Yの精算条件が成立すると、自動改札用の所定の精算券
が所定枚数発行される。 第二の発明の構成によれば、同じく、精算条件ΣX≦
Y成立時に、精算必要額又は精算必要合計額と精算人数
が印字された非自動改札用の精算機が1枚発行される。 第三の発明の構成によれば、モード指定ボタンを介し
て自動化を設定した場合は、一括を指定し、媒体を複数
枚投入し、投入終了ボタンを押すと、精算必要額算出手
段により投入された媒体すべての精算必要額ΣXが算出
され、表示部に表示され、貨幣及び又はカードを投入す
ると、投入額算出手段により投入額Yが算出され、ΣX
≦Yの精算条件が成立すると、自動改札用の所定の精算
券が所定枚数発行される。 これに対して、モード設定ボタンを介して非自動化を
設定した場合は、同じく、ΣX≦Yの精算条件成立時
に、精算必要額又は精算必要合計額と精算人数が印字さ
れた非自動改札用の精算券が1枚発行される。
報を有する媒体を複数枚投入し、投入終了ボタンを押す
と、投入された媒体全部の精算必要額ΣXが算出され、
表示部に表示される。貨幣及び又はカードを投入する
と、投入額算出手段により投入額Yが算出され、ΣX≦
Yの精算条件が成立すると、自動改札用の所定の精算券
が所定枚数発行される。 第二の発明の構成によれば、同じく、精算条件ΣX≦
Y成立時に、精算必要額又は精算必要合計額と精算人数
が印字された非自動改札用の精算機が1枚発行される。 第三の発明の構成によれば、モード指定ボタンを介し
て自動化を設定した場合は、一括を指定し、媒体を複数
枚投入し、投入終了ボタンを押すと、精算必要額算出手
段により投入された媒体すべての精算必要額ΣXが算出
され、表示部に表示され、貨幣及び又はカードを投入す
ると、投入額算出手段により投入額Yが算出され、ΣX
≦Yの精算条件が成立すると、自動改札用の所定の精算
券が所定枚数発行される。 これに対して、モード設定ボタンを介して非自動化を
設定した場合は、同じく、ΣX≦Yの精算条件成立時
に、精算必要額又は精算必要合計額と精算人数が印字さ
れた非自動改札用の精算券が1枚発行される。
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 図示の実施例は、鉄道運賃精算に利用した場合の自動
精算機(以下、単に精算機という)である。 この精算機では、鉄道利用権を表す媒体として、普通
乗車券、定期券、回数券又はプリペイドカード等が使用
される。そして、入場時は、その媒体を適正に用いて入
場することができるが、その媒体で利用できる範囲を越
えて利用(乗越)した場合は、その媒体での出場が阻止
されるので、その媒体所持者はこの精算機で自動精算を
行う必要がある。 実施例 I 本発明に係る精算機は、第1図及び第2図に示すよう
に、接客面に、従来機と同様に、媒体Tを精算機本体M
に挿入するための挿入口1と、精算に必要な貨幣を投入
するための貨幣投入口2及びプリペイドカード(すなわ
ち、貨幣支払い手段として前払い方式を採用している場
合の前払い額のデータを記録したカードで、いわゆるス
トアードフェアカードも含まれる。)を挿入するための
カード挿入口(図示せず)と、挿入された媒体Tに記録
されているデータに基づいて後述のように算出される精
算必要額又は媒体が一括処理される場合の精算必要合計
額を表示するための精算必要額表示部3と、前記貨幣投
入口から投入された金額及び/又はカード挿入口に挿入
されたカードから読み取った前払い額を表示するための
投入額表示部4とを有するほか、とくに本発明に基づい
て設けられた、この精算機で複数人分の媒体を一括処理
することを指定するために操作される一括指定ボタン5
と、一括指定をした後に複数人分の媒体挿入を終了した
ことを入力するために操作される投入終了ボタン6とを
有している。 また、精算機本体Mの内側には、前記媒体挿入口1よ
り媒体Tが挿入された場合に、これを検知して動作され
る媒体搬送部7と、搬送される媒体から情報を読取る、
磁気ヘッドを用いる読取り部8Aと、一括処理を指定され
た場合に挿入される複数枚の媒体を処理終了まで貯留す
る媒体貯留部9と、回収された媒体を集積する回収箱10
と、前記貨幣投入部より投入された貨幣の真偽を鑑別す
るための検銭部11と、この精算機において設定された精
算条件が満たされた場合に所定の精算券を発行する発券
部12とを有する。 媒体搬送部7は、モータ7a、駆動ローラ7b、押圧ロー
ラ7cから構成されている。貯留部9は、受け板9a、支持
枠9b、可逆モータ9c、前記支持枠9aにねじこまれ、前記
モータ9cにより回転されるねじ棒9dから構成されてお
り、一括処理時はモータ9cが正転されて受け板9aが鎖線
で示されている所定位置まで下降され、発券終了時にモ
ータが逆転されて、受け板が実線で示されている当初の
位置に上昇復帰される。 なお、精算機には上記の構成のほかに、貨幣の投入の
みに基づいて精算した場合に、投入額が精算必要額又は
精算必要合計額よりも大きいときに、その差額を釣銭と
して放出する釣銭排出部が備えられているが、これは、
本発明の要部に関係ないので、図示及び説明を省略して
ある。 そして、上記各構成要素が、本発明に係る精算機の機
能を実現するためには、関係構成要素からの表示信号及
びデータの入力に基づいて処理をし、必要な構成要素に
制御信号及びデータを出力する処理装置20が備えられて
いる。 この処理装置20は、I/Oインタフェース21、演算処理
部(CPU)22、記憶部(RAM及びROM)23,24を有するマイ
クロコンピュータで構成されている。 CPU22は、本発明の機能を実現するために、第3図に
例示するような各手段、すなわち、記憶制御部31、精算
必要額算出部32、投入額合計部33、投入枚数計数部34、
精算必要額積算部35、表示制御部36、比較部37、及び発
行制御部38を有する。 上記各部の作用を詳説すると、記憶制御部31は、イン
タフェース21又は他部からの要求に基づいてRAM23及びR
OM24に対する読出し、及び書込みを制御するものであ
り、精算必要額算出部32は、媒体から読取ったデータを
与えられると、ROM24に予め登録されている標準デー
タ、すなちわ、当該媒体より読取った発駅から当該着駅
までの運賃データに基づいて、不足運賃を精算必要額と
して算出するものであり、投入額合計部33は、検銭部11
より貨幣投入のたびに与えられる金額を積算して投入合
計額を算出するものであり、また、貨幣とプリペイドカ
ードの併用を認めるように構成してある場合は、貨幣投
入額とプリペイドカードより読取った残額とを合計する
ものとなる。 また、投入枚数計数部34は、精算必要額算出部が精算
必要額を算出した場合の出力に基づいて、一括精算でき
る媒体を計数するものである。 精算必要額積算部35は、一括指定ボタン5が押された
後、投入終了ボタン6が押されるまでの間に挿入された
媒体に対して、前記精算必要額算出部32が算出した精算
必要額Xを積算して精算必要合計額ΣXを算出するもの
である。 表示制御部36は、精算必要額算出部32が算出した精算
必要額Xを、また、一括指定がされた場合は、精算必要
額積算部35が算出した精算必要合計額ΣXを精算必要額
表示部3に、さらに、投入額合計部33が投入額を算出し
た場合に、その投入額を投入額表示部4に、それぞれ既
知のディジタル表示方法により表示するものである。 比較部37は、精算必要額X又は精算必要合計額ΣXの
算出・表示と投入額Yの算出・表示を行った場合に、こ
れらX又はΣXとYとが、X(又はΣX)≦Yの精算条
件(以下、単に条件という場合がある)を満たすか否か
を判定するためのものであり、条件成立の場合に出力す
る。 発行制御部38は、前記比較部37の出力に基づいて、所
定の精算券を発行するための制御を行うが、一括指定が
されているか否かにより、制御内容が次のように異な
る。 すなわち、一括指定がされていない場合は、前記比較
部37の出力に基づいて、自動改札機の通過を許容させる
ためのデータが記録された所定の精算券を1枚発行させ
るように発券部12を制御する。 これに対して、一括指定がされている場合は、前記比
較部37の出力に基づいて、自動改札機の通過を許容させ
るためのデータが記録された所定の精算券を所定枚数発
行させるように発券部12を制御する。 続いて、本発明に係る精算機を使用した場合の上記の
構成による動作を第4図に基づいて説明する。 精算機に電源を入れると、ROM24に格納されているシ
ステムプログラムの実行が開始され、まず、一括指定ボ
タンが押下されたか否かを調べて、一括指定の有無が判
断される。つまり、一括指定の有無により、その後の処
理内容が異なる。 まず、一括指定をしない場合の動作は次の通りであ
る。 一括指定をせずに(p1否定。pと数字の組合わせは、
ステップ番号を意味する。)、媒体を挿入した場合は
(p2肯定)、媒体挿入検知に基づき媒体搬送部7が駆動
され、その媒体を取り込み、その間に読取り部8Aを構成
する磁気ヘッドを介してその媒体に記録されている情
報、すなわち、発駅、有効区間又は発売額、有効期間な
どが読取られ、その情報はRAM23に格納される(p3)。 CPU22は、この読取った情報が有効か否かを、ROM23に
記憶されている標準情報に基づいて判定し(p4)、有効
でない場合は、媒体搬送部7を逆転させて、取り込んだ
媒体を挿入口1に返却する(p5)とともに、その媒体で
は精算不能である旨を、接客面に設けてある図示を省略
された表示パネルに文字で表示するか、又はスピーカで
報知して、その媒体に対する処理を終了する。 有効な媒体が挿入された場合(p4肯定)は、その媒体
から読取った情報と標準情報に基づいて、その媒体の発
売額が発駅より着駅までの規定運賃以上であるか未満で
あるかにより、その媒体について精算の要否を判定し
(p7)、精算不要の場合は、同様にその媒体を挿入口に
返却するとともに、その媒体で出場できる旨を表示パネ
ルに表示し、又はスピーカで報知して、その媒体に対す
る処理を終了する。 これに対して、精算必要と判定した場合(p7肯定)
は、発駅から着駅までの正規運賃と発売額との差額を求
めて、精算必要額Xを算出し、これを接客面の精算必要
額表示部2に表示する(p10)。 通常、精算をしようとする利用客は、この精算必要額
表示の段階で、この表示に基づいて貨幣を貨幣投入口2
に投入する(p11)。投入された貨幣は、従来機と同様
に検銭部11により鑑別され、金額信号がCPU22に与えら
れ、貨幣の投入が続けられると、その金額信号が投入額
合計部33により加算されて投入合計額Yが算出され、投
入額表示部4に表示される(p12)。 精算必要額支払い手段として、プリペイドカードを併
用できるようにする場合は、この精算機の接客面にカー
ド挿入口が設けられ、内部にカード搬送部、カード読取
り部及び書込み部が備えられ、挿入された有効なカード
から読取られた現残高から精算必要額を差引く処理がCP
Uにより行われ、新残高が書込み部により記録されて返
却される。そして、カードの現残高が精算必要額に満た
ない場合には、その不足額の貨幣を貨幣挿入口2に挿入
して現金で支払えば良い。 こうして、投入合計額Yが得られると、比較部38によ
り精算条件X≦Yの成否が判定される(p13)。条件不
成立の場合は、さらに貨幣追加投入を待つと同時に、取
消しボタン(図示せず)が押されたか否かを調べる。取
り消された場合は、媒体、貨幣、プリペイドカード等を
返却して処理を終了する。 取り消されずに、貨幣の追加投入により精算条件が成
立したときは、発行制御部38が発券部12に自動改札機を
経ての出場を許容するための情報を記録した一枚の精算
券を発行させる。 この精算機に使用できる媒体が、ストアードフェアカ
ード(金額カード、回数カード)、回数券、定期券及び
普通券である場合は、精算券発行と同時にその媒体が上
記のいずれの種類であるかが読取った情報から判定さ
れ、ストアードフェアカードである場合は、媒体搬送部
を逆転させ、カード書込み部8Bによりそのストアードフ
ェアカードの出場処理をして、受け取り口に返却する。
また、媒体が定期券である場合は、出場マークを記録し
て返却する。しかし、媒体が回数券又は普通券の場合
は、貯留部9の受け板9aの上からさらに搬送されて、回
収箱10内に回収される。 また、貨幣のみ投入されて精算を行った場合に釣銭が
あるときは、釣銭も共に受取り口13に放出される。 続いて、一括指定がされた場合の動作を説明する。 一括指定ボタン5を押した時は、貯留部9のモータ9c
が正転され、ねじ棒9d及び支軸枠9bを介して受け板9aが
下降されて、媒体挿入口1から挿入される複数枚の媒体
を貯留部に貯留する準備が整う。一括指定後に媒体を挿
入したときは、一括指定しない場合のステップ3から10
までと同様の処理が行われる。そして、精算必要額Xの
算出のステップの次に、算出された精算必要額が前に算
出されたいずれかと一致するか否かを調べ(p22)、一
致しない場合は、その金額について投入枚数を1とし、
一致するものがある場合は、一致する度にその金額につ
いての投入枚数に「1」を加算する(p23)。 続いて、投入終了ボタン6が押されたか否かを調べ、
押されていない場合は、ステップ21に戻って、次の媒体
の挿入を待つ。 こうして、集団旅行している全員の媒体の投入を終了
したとき、投入終了ボタン6を押すと(p24肯定)、次
に、精算必要額積算部35により各金額の精算必要額Xと
投入枚数を用いて精算必要合計額ΣXが積算され、ま
た、表示制御部38により表示部3に表示される。 この表示に基づき、利用客がプリペイドカードを挿入
し、及び又は貨幣を投入して、投入額合計額Yが得られ
ると、続いて、比較部37により精算条件ΣX≦Yの成否
が判定される。精算条件が成立するとき、又は不成立の
状態から、取消しボタンを押されずに貨幣の追加投入に
より精算条件が成立した場合は、発行制御部38が発券部
12に自動改札機の通過を許容する情報を書込んだ精算券
をn枚、すなわち、投入合計枚数と等しい枚数だけの精
算券を発行する。 自動改札機が、投入された一枚の精算券に記録されて
いる人数データに基づいて、その人数と等数の人の通過
を許容するように制御モードが設定されている場合は、
発行制御部38は、一括投入された正規な媒体の数を記録
した一枚の精算券を発行させるように発券部12を制御す
る。 以上は、当該駅が自動改札機を設置した駅、すなわち
自動化駅である場合に、その自動改札機に使用できる精
算券を発行するようにした場合の実施例である。 実施例 II 本発明に係る精算機は、わずかな設計変更により、自
動改札機を設置していない駅、すなわち非自動化駅にも
用いることができる。この場合は、第4図のステップ30
において、CPU22の発券制御部38が発券部12に精算必要
額X、すなわち、一人当たりの精算必要額又は精算必要
合計額ΣXと精算人数を駅員に視認できるように印刷し
た精算券を一枚だけ発行させるべく、制御するように設
定されている。 本発明に係る精算機は、上記のように自動化駅と非自
動化駅とで一括処理する場合に発行される精算券の情報
記録態様が異なる。自動化駅の場合は、自動改札機に使
用できるように情報を磁気的に記録し、かつ、表面に精
算券であることを示す文字などが印刷され、非自動化駅
の場合は、精算券の表面に精算必要額と精算人数及び精
算券であることを示す文字などが印加印刷される。同一
内容の情報が磁気的に記録される場合又はバーコードな
どが表面に印刷される場合は、その情報を後方業務にお
いて自動集計のために有効に使用することができる。 ある精算機が、上記のいずれに該当するかは、精算機
の外観のみからは識別困難である。外部に何等かの識別
指標を付すことも繁雑である。 実施例III 本発明の好ましい実施例では、この精算機を設置しよ
うとする駅が自動化駅か非自動化駅かに係わりなく設置
でき、いずれに該当するかに応じて、精算券発行態様を
選択して使用できるようにしてある。 この実施例では、精算機に駅の係員が操作できるモー
ド指定スイッチ(図示せず)を設け、そのモード指定ス
イッチが『自動』など文字が記載された側に倒された場
合は、上記実施例Iの場合と同様に、自動改札機の通過
を許容する情報を記録した精算券を精算人数分発行し、
モード指定スイッチを『非自動』などの文字が記載され
た側に倒された場合は、上記実施例IIの場合と同様に、
駅員の視認を可能にする精算必要額又は精算必要合計額
と精算人数を印刷した精算券を一枚だけ発行するように
制御が選択される。
精算機(以下、単に精算機という)である。 この精算機では、鉄道利用権を表す媒体として、普通
乗車券、定期券、回数券又はプリペイドカード等が使用
される。そして、入場時は、その媒体を適正に用いて入
場することができるが、その媒体で利用できる範囲を越
えて利用(乗越)した場合は、その媒体での出場が阻止
されるので、その媒体所持者はこの精算機で自動精算を
行う必要がある。 実施例 I 本発明に係る精算機は、第1図及び第2図に示すよう
に、接客面に、従来機と同様に、媒体Tを精算機本体M
に挿入するための挿入口1と、精算に必要な貨幣を投入
するための貨幣投入口2及びプリペイドカード(すなわ
ち、貨幣支払い手段として前払い方式を採用している場
合の前払い額のデータを記録したカードで、いわゆるス
トアードフェアカードも含まれる。)を挿入するための
カード挿入口(図示せず)と、挿入された媒体Tに記録
されているデータに基づいて後述のように算出される精
算必要額又は媒体が一括処理される場合の精算必要合計
額を表示するための精算必要額表示部3と、前記貨幣投
入口から投入された金額及び/又はカード挿入口に挿入
されたカードから読み取った前払い額を表示するための
投入額表示部4とを有するほか、とくに本発明に基づい
て設けられた、この精算機で複数人分の媒体を一括処理
することを指定するために操作される一括指定ボタン5
と、一括指定をした後に複数人分の媒体挿入を終了した
ことを入力するために操作される投入終了ボタン6とを
有している。 また、精算機本体Mの内側には、前記媒体挿入口1よ
り媒体Tが挿入された場合に、これを検知して動作され
る媒体搬送部7と、搬送される媒体から情報を読取る、
磁気ヘッドを用いる読取り部8Aと、一括処理を指定され
た場合に挿入される複数枚の媒体を処理終了まで貯留す
る媒体貯留部9と、回収された媒体を集積する回収箱10
と、前記貨幣投入部より投入された貨幣の真偽を鑑別す
るための検銭部11と、この精算機において設定された精
算条件が満たされた場合に所定の精算券を発行する発券
部12とを有する。 媒体搬送部7は、モータ7a、駆動ローラ7b、押圧ロー
ラ7cから構成されている。貯留部9は、受け板9a、支持
枠9b、可逆モータ9c、前記支持枠9aにねじこまれ、前記
モータ9cにより回転されるねじ棒9dから構成されてお
り、一括処理時はモータ9cが正転されて受け板9aが鎖線
で示されている所定位置まで下降され、発券終了時にモ
ータが逆転されて、受け板が実線で示されている当初の
位置に上昇復帰される。 なお、精算機には上記の構成のほかに、貨幣の投入の
みに基づいて精算した場合に、投入額が精算必要額又は
精算必要合計額よりも大きいときに、その差額を釣銭と
して放出する釣銭排出部が備えられているが、これは、
本発明の要部に関係ないので、図示及び説明を省略して
ある。 そして、上記各構成要素が、本発明に係る精算機の機
能を実現するためには、関係構成要素からの表示信号及
びデータの入力に基づいて処理をし、必要な構成要素に
制御信号及びデータを出力する処理装置20が備えられて
いる。 この処理装置20は、I/Oインタフェース21、演算処理
部(CPU)22、記憶部(RAM及びROM)23,24を有するマイ
クロコンピュータで構成されている。 CPU22は、本発明の機能を実現するために、第3図に
例示するような各手段、すなわち、記憶制御部31、精算
必要額算出部32、投入額合計部33、投入枚数計数部34、
精算必要額積算部35、表示制御部36、比較部37、及び発
行制御部38を有する。 上記各部の作用を詳説すると、記憶制御部31は、イン
タフェース21又は他部からの要求に基づいてRAM23及びR
OM24に対する読出し、及び書込みを制御するものであ
り、精算必要額算出部32は、媒体から読取ったデータを
与えられると、ROM24に予め登録されている標準デー
タ、すなちわ、当該媒体より読取った発駅から当該着駅
までの運賃データに基づいて、不足運賃を精算必要額と
して算出するものであり、投入額合計部33は、検銭部11
より貨幣投入のたびに与えられる金額を積算して投入合
計額を算出するものであり、また、貨幣とプリペイドカ
ードの併用を認めるように構成してある場合は、貨幣投
入額とプリペイドカードより読取った残額とを合計する
ものとなる。 また、投入枚数計数部34は、精算必要額算出部が精算
必要額を算出した場合の出力に基づいて、一括精算でき
る媒体を計数するものである。 精算必要額積算部35は、一括指定ボタン5が押された
後、投入終了ボタン6が押されるまでの間に挿入された
媒体に対して、前記精算必要額算出部32が算出した精算
必要額Xを積算して精算必要合計額ΣXを算出するもの
である。 表示制御部36は、精算必要額算出部32が算出した精算
必要額Xを、また、一括指定がされた場合は、精算必要
額積算部35が算出した精算必要合計額ΣXを精算必要額
表示部3に、さらに、投入額合計部33が投入額を算出し
た場合に、その投入額を投入額表示部4に、それぞれ既
知のディジタル表示方法により表示するものである。 比較部37は、精算必要額X又は精算必要合計額ΣXの
算出・表示と投入額Yの算出・表示を行った場合に、こ
れらX又はΣXとYとが、X(又はΣX)≦Yの精算条
件(以下、単に条件という場合がある)を満たすか否か
を判定するためのものであり、条件成立の場合に出力す
る。 発行制御部38は、前記比較部37の出力に基づいて、所
定の精算券を発行するための制御を行うが、一括指定が
されているか否かにより、制御内容が次のように異な
る。 すなわち、一括指定がされていない場合は、前記比較
部37の出力に基づいて、自動改札機の通過を許容させる
ためのデータが記録された所定の精算券を1枚発行させ
るように発券部12を制御する。 これに対して、一括指定がされている場合は、前記比
較部37の出力に基づいて、自動改札機の通過を許容させ
るためのデータが記録された所定の精算券を所定枚数発
行させるように発券部12を制御する。 続いて、本発明に係る精算機を使用した場合の上記の
構成による動作を第4図に基づいて説明する。 精算機に電源を入れると、ROM24に格納されているシ
ステムプログラムの実行が開始され、まず、一括指定ボ
タンが押下されたか否かを調べて、一括指定の有無が判
断される。つまり、一括指定の有無により、その後の処
理内容が異なる。 まず、一括指定をしない場合の動作は次の通りであ
る。 一括指定をせずに(p1否定。pと数字の組合わせは、
ステップ番号を意味する。)、媒体を挿入した場合は
(p2肯定)、媒体挿入検知に基づき媒体搬送部7が駆動
され、その媒体を取り込み、その間に読取り部8Aを構成
する磁気ヘッドを介してその媒体に記録されている情
報、すなわち、発駅、有効区間又は発売額、有効期間な
どが読取られ、その情報はRAM23に格納される(p3)。 CPU22は、この読取った情報が有効か否かを、ROM23に
記憶されている標準情報に基づいて判定し(p4)、有効
でない場合は、媒体搬送部7を逆転させて、取り込んだ
媒体を挿入口1に返却する(p5)とともに、その媒体で
は精算不能である旨を、接客面に設けてある図示を省略
された表示パネルに文字で表示するか、又はスピーカで
報知して、その媒体に対する処理を終了する。 有効な媒体が挿入された場合(p4肯定)は、その媒体
から読取った情報と標準情報に基づいて、その媒体の発
売額が発駅より着駅までの規定運賃以上であるか未満で
あるかにより、その媒体について精算の要否を判定し
(p7)、精算不要の場合は、同様にその媒体を挿入口に
返却するとともに、その媒体で出場できる旨を表示パネ
ルに表示し、又はスピーカで報知して、その媒体に対す
る処理を終了する。 これに対して、精算必要と判定した場合(p7肯定)
は、発駅から着駅までの正規運賃と発売額との差額を求
めて、精算必要額Xを算出し、これを接客面の精算必要
額表示部2に表示する(p10)。 通常、精算をしようとする利用客は、この精算必要額
表示の段階で、この表示に基づいて貨幣を貨幣投入口2
に投入する(p11)。投入された貨幣は、従来機と同様
に検銭部11により鑑別され、金額信号がCPU22に与えら
れ、貨幣の投入が続けられると、その金額信号が投入額
合計部33により加算されて投入合計額Yが算出され、投
入額表示部4に表示される(p12)。 精算必要額支払い手段として、プリペイドカードを併
用できるようにする場合は、この精算機の接客面にカー
ド挿入口が設けられ、内部にカード搬送部、カード読取
り部及び書込み部が備えられ、挿入された有効なカード
から読取られた現残高から精算必要額を差引く処理がCP
Uにより行われ、新残高が書込み部により記録されて返
却される。そして、カードの現残高が精算必要額に満た
ない場合には、その不足額の貨幣を貨幣挿入口2に挿入
して現金で支払えば良い。 こうして、投入合計額Yが得られると、比較部38によ
り精算条件X≦Yの成否が判定される(p13)。条件不
成立の場合は、さらに貨幣追加投入を待つと同時に、取
消しボタン(図示せず)が押されたか否かを調べる。取
り消された場合は、媒体、貨幣、プリペイドカード等を
返却して処理を終了する。 取り消されずに、貨幣の追加投入により精算条件が成
立したときは、発行制御部38が発券部12に自動改札機を
経ての出場を許容するための情報を記録した一枚の精算
券を発行させる。 この精算機に使用できる媒体が、ストアードフェアカ
ード(金額カード、回数カード)、回数券、定期券及び
普通券である場合は、精算券発行と同時にその媒体が上
記のいずれの種類であるかが読取った情報から判定さ
れ、ストアードフェアカードである場合は、媒体搬送部
を逆転させ、カード書込み部8Bによりそのストアードフ
ェアカードの出場処理をして、受け取り口に返却する。
また、媒体が定期券である場合は、出場マークを記録し
て返却する。しかし、媒体が回数券又は普通券の場合
は、貯留部9の受け板9aの上からさらに搬送されて、回
収箱10内に回収される。 また、貨幣のみ投入されて精算を行った場合に釣銭が
あるときは、釣銭も共に受取り口13に放出される。 続いて、一括指定がされた場合の動作を説明する。 一括指定ボタン5を押した時は、貯留部9のモータ9c
が正転され、ねじ棒9d及び支軸枠9bを介して受け板9aが
下降されて、媒体挿入口1から挿入される複数枚の媒体
を貯留部に貯留する準備が整う。一括指定後に媒体を挿
入したときは、一括指定しない場合のステップ3から10
までと同様の処理が行われる。そして、精算必要額Xの
算出のステップの次に、算出された精算必要額が前に算
出されたいずれかと一致するか否かを調べ(p22)、一
致しない場合は、その金額について投入枚数を1とし、
一致するものがある場合は、一致する度にその金額につ
いての投入枚数に「1」を加算する(p23)。 続いて、投入終了ボタン6が押されたか否かを調べ、
押されていない場合は、ステップ21に戻って、次の媒体
の挿入を待つ。 こうして、集団旅行している全員の媒体の投入を終了
したとき、投入終了ボタン6を押すと(p24肯定)、次
に、精算必要額積算部35により各金額の精算必要額Xと
投入枚数を用いて精算必要合計額ΣXが積算され、ま
た、表示制御部38により表示部3に表示される。 この表示に基づき、利用客がプリペイドカードを挿入
し、及び又は貨幣を投入して、投入額合計額Yが得られ
ると、続いて、比較部37により精算条件ΣX≦Yの成否
が判定される。精算条件が成立するとき、又は不成立の
状態から、取消しボタンを押されずに貨幣の追加投入に
より精算条件が成立した場合は、発行制御部38が発券部
12に自動改札機の通過を許容する情報を書込んだ精算券
をn枚、すなわち、投入合計枚数と等しい枚数だけの精
算券を発行する。 自動改札機が、投入された一枚の精算券に記録されて
いる人数データに基づいて、その人数と等数の人の通過
を許容するように制御モードが設定されている場合は、
発行制御部38は、一括投入された正規な媒体の数を記録
した一枚の精算券を発行させるように発券部12を制御す
る。 以上は、当該駅が自動改札機を設置した駅、すなわち
自動化駅である場合に、その自動改札機に使用できる精
算券を発行するようにした場合の実施例である。 実施例 II 本発明に係る精算機は、わずかな設計変更により、自
動改札機を設置していない駅、すなわち非自動化駅にも
用いることができる。この場合は、第4図のステップ30
において、CPU22の発券制御部38が発券部12に精算必要
額X、すなわち、一人当たりの精算必要額又は精算必要
合計額ΣXと精算人数を駅員に視認できるように印刷し
た精算券を一枚だけ発行させるべく、制御するように設
定されている。 本発明に係る精算機は、上記のように自動化駅と非自
動化駅とで一括処理する場合に発行される精算券の情報
記録態様が異なる。自動化駅の場合は、自動改札機に使
用できるように情報を磁気的に記録し、かつ、表面に精
算券であることを示す文字などが印刷され、非自動化駅
の場合は、精算券の表面に精算必要額と精算人数及び精
算券であることを示す文字などが印加印刷される。同一
内容の情報が磁気的に記録される場合又はバーコードな
どが表面に印刷される場合は、その情報を後方業務にお
いて自動集計のために有効に使用することができる。 ある精算機が、上記のいずれに該当するかは、精算機
の外観のみからは識別困難である。外部に何等かの識別
指標を付すことも繁雑である。 実施例III 本発明の好ましい実施例では、この精算機を設置しよ
うとする駅が自動化駅か非自動化駅かに係わりなく設置
でき、いずれに該当するかに応じて、精算券発行態様を
選択して使用できるようにしてある。 この実施例では、精算機に駅の係員が操作できるモー
ド指定スイッチ(図示せず)を設け、そのモード指定ス
イッチが『自動』など文字が記載された側に倒された場
合は、上記実施例Iの場合と同様に、自動改札機の通過
を許容する情報を記録した精算券を精算人数分発行し、
モード指定スイッチを『非自動』などの文字が記載され
た側に倒された場合は、上記実施例IIの場合と同様に、
駅員の視認を可能にする精算必要額又は精算必要合計額
と精算人数を印刷した精算券を一枚だけ発行するように
制御が選択される。
上述のように、本発明に係る精算機によれば、集団で
施設を時間、距離などを超過して利用した場合、利用料
金などについて精算を必要とするときは、媒体投入、精
算処理、精算券発行処理を全メンバー分一括して行うこ
とができるから、精算に要する手間、暇を著しく短縮す
ることができる。 そして、第一の発明によれば、自動化駅において、自
動改札機に使用できる精算券を迅速に発行でき、精算人
の待ち時間の短縮により、施設内の混雑などを効果的に
軽減又は防止することができる。 また、第二発明によれば、非自動化駅において、集団
で精算する場合の時間短縮が可能であるとともに、その
精算に基づき出場する人の人数確認も容易にできる。 さらに、第三発明によれば、モード指定スイッチの操
作のみで、自動化駅と非自動化駅のいずれにも対応した
精算券の発行態様を決めることができる。
施設を時間、距離などを超過して利用した場合、利用料
金などについて精算を必要とするときは、媒体投入、精
算処理、精算券発行処理を全メンバー分一括して行うこ
とができるから、精算に要する手間、暇を著しく短縮す
ることができる。 そして、第一の発明によれば、自動化駅において、自
動改札機に使用できる精算券を迅速に発行でき、精算人
の待ち時間の短縮により、施設内の混雑などを効果的に
軽減又は防止することができる。 また、第二発明によれば、非自動化駅において、集団
で精算する場合の時間短縮が可能であるとともに、その
精算に基づき出場する人の人数確認も容易にできる。 さらに、第三発明によれば、モード指定スイッチの操
作のみで、自動化駅と非自動化駅のいずれにも対応した
精算券の発行態様を決めることができる。
図面は、本発明の実施例を示すものであり、第1図は構
成の要部を示す概念図、第2図は主たる構成要素を示す
ブロック図、第3図はCPUの機能を実現する手段構成を
概念的に示すブロック図、第4図は本発明の実施例の動
作を説明するフローチャートである。 T…媒体、M…精算機本体、1…媒体挿入口、2…貨幣
投入口、3…精算必要額表示部、4…投入額表示部、5
…一括指定ボタン、6…投入終了ボタン、7…媒体搬送
部、9…媒体貯留部、10…回収箱、11…検銭器、12…発
券部。
成の要部を示す概念図、第2図は主たる構成要素を示す
ブロック図、第3図はCPUの機能を実現する手段構成を
概念的に示すブロック図、第4図は本発明の実施例の動
作を説明するフローチャートである。 T…媒体、M…精算機本体、1…媒体挿入口、2…貨幣
投入口、3…精算必要額表示部、4…投入額表示部、5
…一括指定ボタン、6…投入終了ボタン、7…媒体搬送
部、9…媒体貯留部、10…回収箱、11…検銭器、12…発
券部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 達二己 栃木県宇都宮市平出工業団地11―2 日 本信号株式会社宇都宮事業所内 (56)参考文献 特開 昭54−161397(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07B 15/00
Claims (3)
- 【請求項1】投入された媒体に記録された情報を読取る
手段と、読取った情報と登録されている標準情報とに基
づいて前記媒体についての精算必要額を算出する精算必
要額算出手段と、算出された精算必要額Xを表示する第
一表示手段と、投入された貨幣及び又はカードに記録さ
れた価値を合計する投入額算出手段と、合計投入額Yを
表示する第二表示手段と、精算条件X≦Yの成否を判定
する比較手段と、精算条件X≦Yが成立するとき所定の
精算券を発行する発券手段とを有する自動精算機におい
て、 (イ)一括処理を指定するか否かを選択する一括指定手
段と、 (ロ)媒体の投入終了の事実を入力する投入終了ボタン
と、 (ハ)前記精算必要額算出手段の算出結果に基づいて精
算必要な媒体の全投入枚数nを積算する投入枚数計数手
段と、 (ニ)前記一括指定手段からの一括指定と前記投入終了
ボタンからの投入終了の入力に基づき、前記精算必要額
算出手段による精算必要額Xを積算して、精算必要合計
額ΣXを算出する算出手段と、 (ホ)前記比較手段が精算条件ΣX≦Y成立と判定した
とき、前記発券手段に自動改札機に通過を許容させる情
報を記録した所定の精算券を所定枚数発行させる精算券
発行制御手段と、 を備えたことを特徴とする自動精算機。 - 【請求項2】投入された媒体に記録された情報を読取る
手段と、読取った情報と登録されている標準情報とに基
づいて前記媒体についての精算額を算出する算出手段
と、算出された精算必要額Xを表示する第一表示手段
と、投入された貨幣及び又はカードに記録された価値を
合計する投入額算出手段と、合計投入額Yを表示する第
二表示手段と、精算条件X≦Yの成否を判定する比較手
段と、精算条件X≦Yが成立するとき所定の精算券を発
行する発券手段とを有する自動精算機において、 (イ)一括処理を指定するか否かを選択する一括指定手
段と、 (ロ)媒体の投入終了の事実を入力する投入終了ボタン
と、 (ハ)前記精算必要額算出手段の算出結果に基づいて精
算必要な媒体の全投入枚数nを積算する投入枚数計数手
段と、 (ニ)前記一括指定手段からの一括指定と前記投入終了
ボタンからの投入終了の入力に基づき、前記精算必要額
算出手段による精算必要額Xを積算して、精算必要合計
額ΣXを算出する算出手段と、 (ホ)前記比較手段が精算条件ΣX≦Y成立と判定した
とき、前記発券手段に精算必要額(又は精算必要合計
額)と精算人数を印字した所定の精算券を1枚発行させ
る精算券発行制御手段と、 を備えたことを特徴とする自動精算機。 - 【請求項3】投入された媒体に記録された情報を読取る
手段と、読取った情報と登録されている標準情報とに基
づいて前記媒体についての精算必要額を算出する算出手
段と、算出された精算必要額Xを表示する第一表示手段
と、投入された貨幣及び又はカードに記録された価値を
合計する投入額算出手段と、合計投入額Yを表示する第
二表示手段と、精算条件X≦Yの成否を判定する比較手
段と、前記精算条件成立のとき所定の精算券を発行する
発券手段とを有する自動精算機において、 (イ)一括処理を指定するか否かを選択する一括指定手
段と、 (ロ)媒体の投入終了の事実を入力する投入終了ボタン
と、 (ハ)前記精算必要額算出手段の算出結果に基づいて精
算必要な媒体の全投入枚数nを積算する投入枚数計数手
段と、 (ニ)前記一括指定手段からの一括指定と前記投入終了
ボタンからの投入終了の入力に基づき、前記精算必要額
算出手段による精算必要額Xを積算して、精算必要合計
額ΣXを算出する算出手段と、 (ホ)自動化と非自動化の区別を設定するためのモード
指定ボタンと、 (ヘ)前記モード指定ボタンにより自動化を設定された
場合は、前記比較手段が精算条件ΣX≦Y成立と判定し
たとき、前記発券手段に自動改札機に通過を許容させる
情報を記録した所定の精算券を所定枚数発行させ、 前記モード指定ボタンにより非自動化を設定された場合
は、前記比較手段が精算条件ΣX≦Y成立と判定したと
き、前記発券手段に精算必要額(又は精算必要合計額)
と精算人数を印字した所定の精算券を1枚発行させる精
算券発行制御手段と、 を備えたことを特徴とする自動精算機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9484490A JP2765749B2 (ja) | 1990-04-09 | 1990-04-09 | 自動精算機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9484490A JP2765749B2 (ja) | 1990-04-09 | 1990-04-09 | 自動精算機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03291791A JPH03291791A (ja) | 1991-12-20 |
JP2765749B2 true JP2765749B2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=14121348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9484490A Expired - Lifetime JP2765749B2 (ja) | 1990-04-09 | 1990-04-09 | 自動精算機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2765749B2 (ja) |
-
1990
- 1990-04-09 JP JP9484490A patent/JP2765749B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03291791A (ja) | 1991-12-20 |
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