JP2764678B2 - マスキングまたはパッキング用室温硬化性シリコーン組成物 - Google Patents

マスキングまたはパッキング用室温硬化性シリコーン組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気中の湿気により室
温で硬化するマスキングまたはパッキング用シリコーン
組成物に関し、特に、ほとんど全ての被着体に対して剥
離性が良好な硬化物を与えるマスキングまたはパッキン
グ用シリコーン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】空気中の湿気で硬化する室温硬化性シリ
コーン組成物を硬化することにより得られるシリコーン
ゴムは、接着性に優れ、耐熱性、耐候性、耐薬品性に優
れていることから、電気電子分野、輸送機分野等におい
て接着剤、シール剤、コーティング剤等として幅広く利
用されている。
【0003】しかし、室温硬化性シリコーン組成物を例
えばマスキング材、パッキング材として使用し、必要が
生じた場合に硬化したシリコーンゴムを剥離しようとす
ると、該シリコーンゴムが被着体に接着しているために
容易に剥離できず結局接着部分を破壊しなければならな
いという不都合がある。
【0004】この不都合を回避するために、前記組成物
中の接着性を付与する成分を除去する方法が提案されて
いる。しかし、かかる方法によればある程度の剥離性は
得られるが、ガラス等の表面に活性基を多量に有する被
着体に対しては、長期間放置した場合や、加熱された場
合の接着を防ぐことはできない。
【0005】また、脱アセトン型のシリコーン組成物に
剥離助剤としてアセトアミド系化合物を添加する方法も
提案されている。しかし、該剥離助剤が添加された前記
組成物を長時間保存すると該剥離助剤が分離したり、硬
化後も該剥離助剤が表面に移行し外観が損なわれるとい
う不都合がある。
【0006】
【本発明が解決しようとしている課題】本発明の課題
は、耐熱性、耐候性、耐薬品性等の特性を損なわず、良
好に被着体に密着しながら、適切な剥離特性を有するシ
リコーン硬化物を得ることができるマスキングまたはパ
ッキング用室温硬化性シリコーン組成物を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (A)一般式(1): HO−〔Si(RO〕−H (1) (式中、複数のRは同一でも異なってもよく置換また
は非置換の炭素原子数1〜10の1価炭化水素基であ
り、nは以上の整数である。)で表わされるオルガノ
ポリシロキサン100重量部、 (B)一般式(2): (R SiX4−a (2) (式中、Rは置換または非置換の炭素原子数1〜10
の1価炭化水素基であり、Rが複数存在する場合はそ
れらは同一でも異なってもよい。Xは加水分解性基であ
り、aは0〜2の整数である。)で表わされる加水分解
性シランおよびその部分加水分解物からなる群から選ば
れる化合物0.2〜40重量部、 (C)両末端が、水素原子、水酸基、並びに置換および
非置換の炭素原子数1〜10の1価炭化水素基およびア
ルコキシ基からなる群から選ばれる基であり、更に、エ
ーテル結合および/またはエステル結合を有していても
よい炭素原子数6以上の置換または非置換の1価有機基
からなるケイ素原子に結合した変性基を有する変性ジオ
ルガノポリシロキサン1〜100重量部、および (D)充填材を含有してなるマスキングまたはパッキン
グ用室温硬化性シリコーン組成物を提供する。以下に本
発明を詳細に説明する。
【0008】(A) 成分 (A) 成分のオルガノポリシロキサンは、一般式(1) : HO-〔Si( R1 ) 2 O 〕n -H (1) (式中、R1 およびnは前記のとおりである。)で表さ
れる両末端に水酸基を有する化合物である。
【0009】前記一般式(1) において、R1 は炭素原子
数1〜10の、好ましくは炭素原子数1〜8の1価炭化水
素基であり、置換基を含有していてもよい。また、複数
のR1 は同一でも異なってもよい。R1 としては、具体
的には、例えば、メチル基、エチル基、ブチル基、ヘキ
シル基などのアルキル基;例えば、フェニル基、トリル
基などのアリール基;例えば、ビニル基、アリル基、ブ
テニル基、ヘキセニル基などのアルケニル基;例えば、
シクロヘキシル基などのアラルキル基;これらの基の水
素原子の一部または全部をハロゲン原子、シアノ基など
で置換した基、例えばクロロメチル基、トリフルオロプ
ロピル基、シアノエチル基などが例示される。
【0010】また、一般式(1) におけるnは重合度に相
当する数であり1以上の整数であれば特に限定されない
が、作業性を考慮して25℃における粘度が、通常 100〜
1000000cP 、好ましくは 700〜100000cPとなるような重
合度のものを使用する。
【0011】(B) 成分 (B) 成分は、一般式(2) : (R2 a SiX4-a (2) (式中、R2 、Xおよびaは前記のとおりである。)で
表される加水分解性シランおよびその部分加水分解物か
らなる群から選ばれる化合物である。(B) 成分は、(A)
成分を架橋するために使用される。
【0012】前記一般式(2) において、R2 は炭素原子
数1〜10の、好ましくは炭素原子数1〜8の1価炭化水
素基であり、置換基を含有していてもよい。また、R2
が複数存在する場合には、それらは同一でも異なっても
よい。R2 としては、具体的には、上記一般式(1) 中の
1 と同様の基が例示されるが、入手容易性を考慮する
とメチル、エチル、ビニルおよびフェニル基が好まし
い。
【0013】一般式(2) において、Xは加水分解性基で
あり、複数のXは同一でも異なってもよい。Xとして
は、具体的には、例えば、メトキシ基、エトキシ基、ブ
トキシ基などのアルコキシ基;例えば、メチルエチルケ
トオキシミノ基などのイミノキシ基;例えば、イソプロ
ペノキシ基などのアルケノキシ基;例えば、アセトキシ
基などのアシルオキシ基などが例示される。
【0014】本発明の組成物を電気・電子部品に使用す
る場合、一般式(2) 中のXとしては、腐触性等に問題の
ないアルコキシ基およびアルケノキシ基からなる群から
選ばれる基を用いることが好ましい。
【0015】(B) 成分としては、具体的には、メチルト
リメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、フェニ
ルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ビ
ニルトリメチルエチルケトオキシミノシラン、フェニル
トリイソプロペノキシシラン、メチルトリアセトキシシ
ランおよびその部分加水分解物が例示される。
【0016】(B) 成分の添加量は、前記 (A)成分 100重
量部当たり、 0.2〜40重量部の範囲であり、好ましくは
3〜20重量部の範囲である。(B) 成分の添加量が 0.2重
量部未満では組成物が十分に硬化しないおそれがあり、
40重量部を超えると得られる硬化物が硬く脆くなり、耐
久性が悪くなる。
【0017】(C) 成分 (C) 成分の変性ジオルガノポリシロキサンは、剥離性向
上剤として作用する。これは、得られる硬化物の表面が
被着体に対する反応性を持たないように(C) 成分が硬化
過程において該硬化物表面を改質するためであると推定
される。
【0018】(C) 成分の両末端は水素原子、水酸基、並
びに置換または非置換の炭素原子数1〜10の1価炭化水
素基およびアルコキシ基からなる群から選ばれる基であ
り、2つの末端は同一でも異なってもよい。
【0019】また、(C) 成分は、エーテル結合および/
またはエステル結合を有していてもよい炭素原子数6以
上の、好ましくは炭素原子数6〜3000の置換または非置
換の1価有機基からなるケイ素原子に結合した変性基を
有する。かかる変性基の含有割合は、ケイ素原子に結合
した有機基中、 0.1 mol%以上であることが好ましく、
更に、1〜50 mol%であることが好ましい。
【0020】前記の変性基としては、例えば、 -(CH 2) i -CH 3 (式中、iは5〜17の整数である。)で表される長鎖ア
ルキル基、-C 3H 6 (CH 2 CH2 O)j H 、-C 3H 6 (CH 2
CH2 O)j CH 3、-C 3H 6 (CH 2 CHCH3 O)k CH 2 CH 3
-C 3H 6 (CH 2 CH2 O)j (CH 2 CHCH3 O) k H(各式中、
jは1〜1400の整数であり、kは1〜990 の整数であ
る。)等で表されるポリエーテル鎖含有基、-C 3H 6 -
( C6 H 5 ) 、-C 2H 4 -( C6 H 4 ) - CH3等の芳香族基
含有基等が挙げられる。これらの中で好ましいものは、
炭素原子数6〜18のアルキル基、並びに、ポリオキシエ
チレン鎖および/またはポリオキシプロピレン鎖含有基
である。
【0021】(C) 成分が、前記変性基を複数個含有し、
かかる変性基の一部が炭素原子数6〜18のアルキル基で
あり、残りがポリオキシエチレン鎖および/またはポリ
オキシプロピレン鎖を含有する有機基である、一般にア
ルキルポリエーテル共変性シロキサンと呼ばれるもので
ある場合、より優れた剥離性を示す。しかしながら、こ
のような共変性ポリシロキサンは、製造工程が複雑で、
得られるポリシロキサンの物性がばらつく可能性があ
り、しかもコストが高い。従って、かかる共変性ポリシ
ロキサンを、例えば、本発明の組成物を非常に厳しい条
件下で使用する場合などの特殊用途以外で使用する利点
は少ない。
【0022】また、(C) 成分は、ケイ素原子に結合する
有機基として上記変性基以外に、置換または非置換の炭
素原子数1〜10の、好ましくは炭素原子数1〜8の1価
炭化水素基を含有する。かかる1価炭化水素基として
は、具体的には、上記一般式(1) 中のR1 と同様の基が
例示される。
【0023】(C) 成分としては、25℃における粘度が、
通常1〜100000cP、好ましくは、10〜20000cP のものを
使用する。
【0024】(C) 成分としては、具体的には、一般式
(3) : Y-[Si(R3 ) 2 O]s - [Si(R3 )(R4 ) O] t -Si( R3 )(R4 ) Y (3) (式中、複数のR3 は同一でも異なってもよく置換また
は非置換の炭素原子数1〜10の1価炭化水素基である。
4 は、エーテル結合および/またはエステル結合を有
していてもよい炭素原子数6以上の置換または非置換の
1価有機基からなる変性基であり、R4 が複数存在する
場合にはそれらは同一でも異なってもよい。複数のYは
同一でも異なってもよく水素原子、置換または非置換の
炭素原子数1〜10の1価炭化水素基およびアルコキシ
基、並びに水酸基から選ばれる基である。sは1〜1000
の整数であり、tは0〜999 の整数である。)で表され
る変性オルガノポリシロキサンが例示される。
【0025】(C) 成分の添加量は、(A) 成分 100重量部
当たり、1〜100 重量部の範囲であり、好ましくは3〜
50重量部の範囲である。(C) 成分が1重量部未満では、
本発明の組成物を硬化した場合、初期の剥離性に関して
は問題ないが長期間経過後に接着して剥離性が低下する
おそれがあり、 100重量部を超えると添加する(C) 成分
の構造によっては、硬化物の物性が極端に低下して硬化
物として十分な強度が得られない。
【0026】(D) 成分 (D) 成分の充填材は、補強材もしくは増量材として使用
されるもので、当業者に一般的に知られているものを使
用すればよい。例えば、ヒュームドシリカ、炭酸カルシ
ウム、炭酸亜鉛、水酸化アルミニウム、沈降性シリカな
どが挙げられる。また、(D) 成分の添加量は(A) 成分 1
00重量部当たり1〜200 重量部が好ましい。
【0027】(E) 成分 本発明の組成物は、好ましくは触媒を含有する。触媒と
しては、当業者に一般的に知られているものを使用すれ
ばよい。例えば、スズ系触媒およびチタン系触媒等を用
いることができる。具体的には、ナフテン酸スズ、カプ
リル酸スズ、オレイン酸スズ、ジブチルスズジアセテー
ト、ジブチルスズジオクテート、ジブチルスズジラウレ
ート、ジブチルスズジオレート、ジフェニルスズジアセ
テート、ジブチルスズオキサイド、ジブチルスズジメト
キサイド、ジブチルビス(トリエトキシシロキシ)ス
ズ、ジブチルスズベンジルマレート等の有機スズ化合
物、テトライソプロポキシチタン、テトラ−n−ブトキ
シチタン、テトラビス(2−エチルヘキソキシ)チタ
ン、ジプロポキシビス(アセチルアセトナト)チタン、
チタニウムイソプロポキシオクチレングリコール等のチ
タン酸エステルまたはチタンキレート化合物等が例示さ
れる。
【0028】(E) 成分の添加量は、(A) 成分 100重量部
当たり、通常0.01〜10重量部の範囲であり、好ましくは
0.1〜1重量部の範囲である。
【0029】組成物の調製 本発明の組成物は、上述した各成分の所要量を均一に混
合することにより容易に調製することができる。本発明
の組成物は、空気中の湿気により室温で容易に硬化して
硬化物を形成する。この硬化物は、後述する実施例から
も明らかなとおり、剥離性が良好であることから、電
・電子部品、輸送機等に使用されるマスキング材または
パッキング材とて極めて有用である。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。また、粘度は25℃における粘度を示す。
【0031】実施例1 粘度 20000cPのα、ω−ジヒドロキシジメチルポリシロ
キサン 100重量部、ジメチルジクロロシランで表面処理
した煙霧質シリカ(比表面積 150 m2 /g) 10重量部およ
び両末端がトリメチルシリル基で封鎖され、ケイ素原子
に結合した有機基中10 mol%が平均分子量1000のポリエ
チレンオキシドで変成されたジメチルポリシロキサン
(粘度: 100cP) 7重量部を万能混合機に仕込み、混合
してベースコンパウンドを得た。このベースコンパウン
ド 100重量部に、減圧下でメチルトリメチルエチルケト
オキシミノシラン5重量部およびジブチル錫ジオクトエ
ート0.1重量部を混合して目的とする組成物を得た。
【0032】実施例2 粘度5000cPのα,ω−ジヒドロキシジメチルポリシロキ
サン 100重量部、樹脂酸石鹸で表面を処理したコロイダ
ル炭酸カルシウム60重量部、および両末端がトリメチル
シリル基で封鎖され、ケイ素原子に結合した有機基中5
mol%が平均分子量 500のポリプロピレンオキシドで変
成されたジメチルポリシロキサン (粘度:300cP)8重量
部を万能混合機に仕込み、混合してベースコンパウンド
を得た。このベースコンパウンド 100重量部に、減圧下
でフェニルトリイソプロペノキシシラン8重量部および
N,N,N',N'-テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキ
シシラン 0.5重量部を混合して目的とする組成物を得
た。
【0033】実施例3 粘度 20000cPのα,ω−ジヒドロキシジメチルポリシロ
キサン 100重量部、ジメチルジクロロシランで表面処理
した煙霧質シリカ(比表面積150m2 /g) 10重量部および
両末端がトリメチルシリル基で封鎖され、ケイ素原子に
結合した有機基中10 mol%がα−メチルスチレンで変成
されたジメチルポリシロキサン (粘度:100cP) 10重量
部を万能混合機に仕込み、混合してベースコンパウンド
を得た。このベースコンパウンド 100重量部に、減圧下
でビニルトリアセトキシシラン6重量部を混合して目的
とする組成物を得た。
【0034】実施例4 粘度 20000cPのα,ω−ジヒドロキシジメチルポリシロ
キサン 100重量部、ジメチルジクロロシランで表面処理
した煙霧質シリカ(比表面積150m2 /g) 10重量部および
両末端がトリメチルシリル基で封鎖され、ケイ素原子に
結合した有機基中5 mol%がα−メチルスチレンで変成
され、且つ、5mol%が分子量4000のポリプロピレンオキ
シドで変成されたジメチルポリシロキサン(粘度: 100
cP) 10重量部を万能混合機に仕込み、混合してベースコ
ンパウンドを得た。このベースコンパウンド 100重量部
に、減圧下でビニルトリメチルエチルケトオキシミノキ
シシラン6重量部およびジブチル錫マレート 0.1重量部
を混合して目的とする組成物を得た。
【0035】比較例1 粘度 20000cPのα,ω−ジヒドロキシジメチルポリシロ
キサン 100重量部およびジメチルジクロロシランで表面
処理した煙霧質シリカ(比表面積150m2 /g) 10重量部を
万能混合機に仕込み、混合してベースコンパウンドを得
た。このベースコンパウンド 100重量部に、減圧下でメ
チルトリメチルエチルケトオキシミノシラン5重量部お
よびジブチル錫ジオクトエート 0.1重量部を混合して目
的とする組成物を得た。
【0036】比較例2 粘度 20000cPのα,ω−ジヒドロキシジメチルポリシロ
キサン 100重量部、ジメチルジクロロシランで表面処理
した煙霧質シリカ(比表面積150m2 /g) 10重量部および
両末端がトリメチルシリル基で封鎖されたジメチルポリ
シロキサン20重量部を万能混合機に仕込み、混合してベ
ースコンパウンドを得た。このベースコンパウンド 100
重量部に、減圧下でメチルトリメチルエチルケトオキシ
ミノシラン5重量部およびジブチル錫ジオクトエート
0.1重量部を混合して目的とする組成物を得た。
【0037】評価方法 溶剤で表面をクリーニングしたガラス製、アルミ製およ
びエポキシ樹脂製の各板に、上記実施例および比較例で
得られた組成物をそれぞれかまぼこ状(半円柱形状)に
塗布し、20℃・55%RH、7日間で該組成物を硬化させて
試験体を作成した。各試験体について、硬化物を板から
剥がすことにより剥離性を調べた。簡単に剥離するもの
をA、密着性が強く剥離しにくいものをB、接着してし
まい、剥離できないものをCとして評価した。
【0038】また、上記試験体を 100℃の乾燥機中に2
週間、4週間および8週間放置した後に、それぞれ上記
と同様に剥離性の評価を行った。結果を表1〜3に示
す。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】本発明の室温硬化性組成物を硬化するこ
とにより得られる硬化物は、耐熱性、耐候性、耐薬品性
等の特性を有し、良好に被着体に密着しながら、適切な
剥離特性を有する。従って、電気・電子部品、輸送機等
に使用されるマスキング材またはパッキング材として極
めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−44658(JP,A) 特開 平1−245057(JP,A) 特開 昭55−52349(JP,A) 特開 昭62−297356(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 83/06 C08K 5/54

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(1): HO−〔Si(RO〕−H (1) (式中、複数のRは同一でも異なってもよく置換また
    は非置換の炭素原子数1〜10の1価炭化水素基であ
    り、nは以上の整数である。)で表わされるオルガノ
    ポリシロキサン100重量部、 (B)一般式(2): (RSiX4−a (2) (式中、Rは置換または非置換の炭素原子数1〜10
    の1価炭化水素基であり、Rが複数存在する場合はそ
    れらは同一でも異なってもよい。Xは加水分解性基であ
    り、aは0〜2の整数である。)で表わされる加水分解
    性シランおよびその部分加水分解物からなる群から選ば
    れる化合物0.2〜40重量部、 (C)両末端が、水素原子、水酸基、並びに置換および
    非置換の炭素原子数1〜10の1価炭化水素基およびア
    ルコキシ基からなる群から選ばれる基であり、更に、エ
    ーテル結合および/またはエステル結合を有していても
    よい炭素原子数6以上の置換または非置換の1価有機基
    からなるケイ素原子に結合した変性基を有する変性ジオ
    ルガノポリシロキサン1〜100重量部、および (D)充填材 を含有してなるマスキングまたはパッキング用室温硬化
    性シリコーン組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1の室温硬化性組成物であって、
    更に、(E) 触媒を含有するもの。
  3. 【請求項3】 請求項1の室温硬化性組成物であって、
    (C) 成分の変性基が炭素原子数6〜18のアルキル基、並
    びに、ポリオキシエチレン鎖および/またはポリオキシ
    プロピレン鎖含有基からなる群から選ばれる少なくとも
    1種であるもの。
  4. 【請求項4】 請求項1の組成物を硬化することにより
    得られる硬化物。
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