JP2003128917A - 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物 - Google Patents

室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物

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JP2003128917A
JP2003128917A JP2001321150A JP2001321150A JP2003128917A JP 2003128917 A JP2003128917 A JP 2003128917A JP 2001321150 A JP2001321150 A JP 2001321150A JP 2001321150 A JP2001321150 A JP 2001321150A JP 2003128917 A JP2003128917 A JP 2003128917A
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Kazuhisa Ono
和久 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い難燃性を有し、かつ流動特性に優れコー
ティング用やポッティング用材料として好適する。 【解決手段】 (A)(A1)分子中にケイ素官能基と
して平均2個を超える数の加水分解性基を有し、23℃
における粘度が10〜40,000cPであるケイ素官
能性ポリジオルガノシロキサン、および/または(A
2)分子中に2個以上のケイ素官能基を有し、23℃に
おける粘度が10〜40,000cPであるケイ素官能
性ポリジオルガノシロキサンと架橋剤を含む室温硬化性
ポリオルガノシロキサン組成物であって、前記(A)ポ
リジオルガノシロキサン100重量部に対して、(B)
硬化触媒0.05〜10重量部と、(C)難燃性付与充
填剤5〜50重量部、および(D)ケイ素原子に結合す
るアリール基を有し、かつ23℃における粘度が100
0cSt以下のアリール基含有ポリオルガノシロキサン
0.05〜20重量部をそれぞれ配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室温硬化性ポリオ
ルガノシロキサン組成物に係り、さらに詳しくは、湿気
の存在しない密封条件下では安定であって、空気中の水
分と接触することにより、室温で硬化してゴム状弾性体
を生じる室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物に関
する。特に本発明は、優れた難燃性を示し、コーティン
グ材およびポッティング材などとして有用な優れた流動
特性を有する室温硬化性ポリオルガノシロキサンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】室温で硬化してゴム状弾性体を生成する
ポリオルガノシロキサン組成物の中で、空気中の水分と
接触することにより硬化反応が生起するタイプの室温硬
化性ポリオルガノシロキサン組成物は、それらのうちで
もとりわけ1成分型のものは、使用直前に本体(ベース
ポリマー)や架橋剤、触媒等を秤量したり、混合したり
する煩雑さが無く、配合上のミスを生じることがないう
えに、接着性に優れているので、電気・電子工業用の弾
性接着剤やコーティング材として、また建築用シーリン
グ材等として広く用いられている。
【0003】一般に、このような組成物は、分子末端が
水酸基で閉塞されたシラノ−ル基末端ポリジオルガノシ
ロキサンに、分子中に2個を超える加水分解性基を有す
る架橋剤等を配合したものであり、硬化の際に、架橋剤
の種類に応じて酢酸等のカルボン酸、有機アミン、アミ
ド、有機ヒドロキシルアミン、オキシム化合物、アルコ
ール、アセトンなどを放出する。特に、接着剤、コーテ
ィング材などの目的で室温硬化性ポリオルガノシロキサ
ン組成物を硬化させてゴム状弾性体とする場合には、脱
オキシム型、脱アセトン型、脱アルコール型のものが用
いられることが多い。
【0004】一方、末端のケイ素原子にアルコキシ基の
結合したポリオルガノシロキサン、アルコキシシラン、
および硬化触媒から成る1包装型の室温硬化性組成物
が、近時用いられるようになってきている。末端のケイ
素原子にアルコキシ基の結合したポリオルガノシロキサ
ンは、末端が水酸基のポリオルガノシロキサンと比較し
て、保存安定性が良好で硬化性も速いという特長を備え
ている。このような速乾性の室温硬化性ポリオルガノシ
ロキサン組成物は、接着剤、コーティング材等として有
用である。
【0005】また、近年、電化製品をはじめあらゆる分
野で、製品の安全性が重要視されており、難燃性をはじ
めとし耐熱性のさらなる向上が望まれている。このよう
な状況の中で、難燃性を有するシール材およびコーティ
ング材への要求が高まっており、難燃性を付与するため
の多種の材料が見出されている。すなわち、水酸化アル
ミニウム(例えば、特開昭62−263255号公報参
照)、炭酸亜鉛(例えば、特開昭52−37965号公
報参照)、炭酸マグネシウムや酸化チタン(例えば、特
開昭48−20839号公報参照)、二酸化ケイ素(例
えば、特開昭54−16567号公報参照)のような充
填剤や白金化合物のような貴金属化合物、トリアゾール
(例えば、特開昭61−69865号公報および特開昭
56−43349号公報参照)、カルボン酸アミド(例
えば、特開昭56−135550号公報参照)、塩化ア
ンモニウム塩のような少量添加物などが、シリコーンゴ
ムに難燃性を付与するための材料として使用されてい
る。経済性および難燃性の効果の観点から、これらの中
でも炭酸亜鉛が有用である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリコ
ーンゴムが十分な難燃性を発揮するには、これら難燃性
を付与するための材料を多量に配合しなければならず、
組成物のチキソ性が増大する。そのため、流動性が悪く
なり、コーティング材やポッティング材等として供する
には作業性が不十分になるという問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の問題を解消す
るためになされたもので、高い難燃性を有し、かつ流動
特性に優れコーティング用やポッティング用材料として
好適する室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記した従
来技術の問題を解決すべく鋭意研究した結果、難燃性を
付与するための充填剤とともに低粘度のアリール基含有
ポリオルガノシロキサンを配合することにより、十分な
難燃性を有し、かつ流動特性に優れた組成物が得られる
ことを見出した。
【0009】すなわち、本発明の室温硬化性ポリオルガ
ノシロキサンは、(A)(A1)分子中にケイ素官能基
として平均2個を超える数の加水分解性基を有し、23
℃における粘度が10〜40,000cPであるケイ素
官能性ポリジオルガノシロキサン、および/または(A
2)分子中に2個以上のケイ素官能基を有し、23℃に
おける粘度が10〜40,000cPであるケイ素官能
性ポリジオルガノシロキサンと架橋剤を含む室温硬化性
ポリオルガノシロキサン組成物であって、前記(A)ポ
リジオルガノシロキサン100重量部に対して、(B)
硬化触媒0.05〜10重量部と、(C)難燃性付与充
填剤5〜50重量部、および(D)ケイ素原子に結合す
るアリール基を有し、かつ23℃における粘度が100
0cSt以下のアリール基含有ポリオルガノシロキサン
0.05〜20重量部をそれぞれ配合することを特徴と
する。
【0010】本発明において、ベースポリマーとして用
いられる(A)ケイ素官能性ポリジオルガノシロキサン
は、上記のようなケイ素官能基を有する(A1)成分お
よび/または(A2)成分からなり、(A1)成分は、そ
れ自体が(B)成分の触媒作用によって架橋反応を起こ
して硬化する。また、(A2)成分と架橋剤を組み合わ
せたものは、(B)成分の触媒作用によって、(A2)
成分と架橋剤とが架橋反応を起こして硬化する。いずれ
の場合も、反応は加水分解反応とそれに続く縮合反応で
あり、空気中の水分の存在で反応が進行する。
【0011】本発明に用いられる(A)成分は、代表的
には、下記の一般式:
【化1】 (式中、Rは互いに同一でも異なっていてもよい置換
または非置換の1価の炭化水素基を表し、Rは―ZS
iR 3−pを表す。ここで、Zは酸素および/ま
たは2価の炭化水素基を表し、Rは互いに同一でも異
なっていてもよい置換または非置換の1価の炭化水素基
を表し、Xは加水分解性基を表し、pは1〜3の数であ
る。また、nは該(A)成分の23℃における粘度を1
0〜40,000cPにする数である。)で示される実
質的に直鎖状のポリオルガノシロキサンである。
【0012】そして、末端基Rは、ケイ素官能基Xを
少なくとも1個有するケイ素官能性シロキシ単位であ
る。すなわち、該(A)成分は、分子の両末端に、それ
ぞれ上記のケイ素官能性基Xを少なくとも1個有する。
【0013】Rは、互いに同一でも異なっていてもよ
い置換または非置換の1価の炭化水素基である。R
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデ
シル基のようなアルキル基;ビニル基、アリル基のよう
なアルケニル基;アリール基、トリル基、キシリル基の
ようなアリール基;2−フェニルエチル基、2−フェニ
ルプロピル基のようなアラルキル基が例示され、さらに
これらの炭化水素基の水素原子の一部が他の原子または
基で置換されたもの、すなわちクロロメチル基、3−ク
ロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基
のようなハロゲン化アルキル基;3−シアノプロピル基
のようなシアノアルキル基などの置換炭化水素基が例示
される。これらのうち、合成が容易で、(A)成分が分
子量の割に低い粘度を有し、硬化前の組成物に良好な押
出し性を与えることと、硬化後の組成物に良好な物理的
性質を与えることから、全有機基の85%以上がメチル
基であることが好ましく、実質的にすべての有機基がメ
チル基であることがより好ましい。
【0014】一方、特に耐熱性、耐放射線性、耐寒性ま
たは透明性を付与する場合は、Rの一部として必要量
のアリール基を、耐油性、耐溶剤性を付与する場合は、
の一部として3,3,3−トリフルオロプロピル基
や3−シアノプロピル基を、また塗装適性を有する表面
を付与する場合は、Rの一部として長鎖アルキル基や
アラルキル基を、それぞれメチル基と併用するなど、目
的に応じて任意に選択することができる。流動特性を鑑
みた場合、特に好ましいのはメチル基である。アリール
基、3,3,3−トリフルオロプロピル基および3−シ
アノプロピル基を用いた場合には、チキソ性が増し流動
特性を得ることが難しくなるため、メチル基以外はでき
るだけ用いないようにすることさらに好ましい。
【0015】末端基Rにおいてケイ素原子に結合する
は、互いに同一でも異なっていてもよく、またR
と同一でも異なっていてもよい置換または非置換の1価
の炭化水素基であり、Rと同様なものが例示される。
合成が容易で、Xの反応性が優れていることから、メチ
ル基またはビニル基が好ましい。また、Zは、互いに同
一でも異なっていてもよく、酸素原子ならびにメチレン
基、エチレン基、トリメチレン基のようなアルキレン
基;フェニレン基等の2価の炭化水素基が例示される。
合成の容易なことから、酸素原子およびエチレン基が好
ましく、酸素原子が特に好ましい。
【0016】Xは、末端基Rに少なくとも1個存在す
るケイ素官能基、すなわち水酸基および加水分解性基で
ある。加水分解性基としては、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基のようなアルコキシ基;
2−メトキシエトキシ基、2−エトキシエトキシ基のよ
うな置換アルコキシ基;イソプロペノキシ基のようなエ
ノキシ基、メチルエチルケトオキシム基のようなケトキ
シマト基、アセトキシ基などが例示され、互いに同一で
も異なっていてもよい。合成の容易さ、硬化前の組成物
の物性、保存中の安定性、硬化性、経済性および広範囲
の用途に用いられることなどから、アルコキシ基および
ケトキシマト基が好ましい。
【0017】末端基Rにおけるケイ素官能基Xの数p
は、1〜3である。そのうち、架橋剤を配合する室温硬
化性ポリオルガノシロキサン組成物に用いる(A2)成
分としては、合成が容易で、各種の架橋剤と組み合わせ
て用いられることから、Xが水酸基でpが1のものが好
ましい。このようなケイ素官能性ポリジオルガノシロキ
サンは、例えば、オクタメチルシクロシロキサンのよう
な環状ジオルガノシロキサン低量体を、水の存在下に酸
性触媒またはアルカリ性触媒によって開環重合または開
環共重合させることにより、得られた直鎖状ポリジオル
ガノシロキサンの末端に、ケイ素原子に結合する水酸基
を導入することができる。
【0018】Xが加水分解性基のものは、例えば、末端
に水酸基を有するポリオルガノシロキサンに、2個以上
の任意の加水分解性基を有するシランを縮合させること
によって合成することができる。この場合、前記シラン
の加水分解性基はこの縮合反応によって1個が消費され
るので、反応によって得られたポリオルガノシロサンの
末端基RにおけるXの数pは、用いられた加水分解性
基含有シランが有していたXの数よりも1個少ない。
【0019】また、硬化前の組成物に適度の押出し性を
付与するとともに、硬化後のゴム状弾性体に優れた機械
的特性を与えるために、(A)成分のnは、該(A)の
23℃における粘度が10〜40,000cPになるよ
うに選択される。(A)成分の粘度が10cP未満で
は、硬化後のゴム状弾性体の伸びが十分でなく、反対に
40,000cPを超えると、吐出性等の作業性および
流動特性が低下する。特に好ましい粘度は、硬化前およ
び硬化後の組成物に要求される性質を調和させることか
ら、100〜30,000cPの範囲である。
【0020】架橋剤を用いなくとも硬化するタイプの室
温硬化性ポリジオルガノシロキサン組成物においては、
上記の(A)成分のうち、(A1)成分、すなわちXが
加水分解性基であり、pが平均1を超える数(すなわ
ち、分子中に平均2個を超える数のXを有する)のもの
がベースポリマーとして用いられ、(A)成分中のXが
架橋手段となり、架橋剤がなくても架橋反応が進行し、
硬化してゴム状弾性体を生じる。この場合、好ましいX
は、メトキシ基のようなアルコキシ基;アセトキシ基の
ようなアシロキシ基;およびメチルエチルケトキシマト
基である。硬化前の組成物を安定化させるとともに、優
れた硬化性を与えるために、このようなベースポリマー
を用いることが好ましい。
【0021】架橋剤を用いて硬化させるタイプの室温硬
化性ポリジオルガノシロキサン組成物においては、
(A)成分として(A2)成分を架橋剤と組み合わせて
用いることにより、架橋構造を形成させる。(A2)成
分としては、Xが水酸基であるか、pが1(すなわち、
分子中に水酸基および/または上記と同様の加水分解性
基である2個のXを有する)のものを用いることができ
る。
【0022】架橋剤としては、水および硬化触媒の存在
下に(A)成分中のケイ素官能性基Xと反応し、組成物
を硬化させるためのケイ素官能性基を有するケイ素化合
物および/またはその部分加水分解縮合物が用いられ
る。
【0023】この架橋剤は、下記の一般式: R 4−qSiY (式中、Rは互いに同一でも異なっていてもよい置換
または非置換の1価の炭化水素基を表し、Yは加水分解
性基を表す。またqは、平均2を超え、4以下の数であ
る。)で示される。
【0024】Rとしては、(A)成分のケイ素原子に
直接結合した有機基Rと同様な基を例示することがで
き、入手のしやすさと、優れた架橋反応速度が得られる
ことから、メチル基またはビニル基が好ましい。また、
加水分解反応性基Yとしては、(A)成分の末端基に存
在するXとして挙げられたものと同様のものが例示され
る。
【0025】このような架橋剤の例としては、テトラメ
トキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ビニルトリ
メトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、テトラ
エトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、テト
ラプロポキシシラン、テトライソプロポキシシランおよ
びそれらの部分加水分解縮合物のようなアルコキシ基含
有化合物;テトラキス(2−エトキシエトキシ)シラ
ン、メチルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、ビ
ニル(2−エトキシエトキシ)シラン、フェニルトリス
(2−メトキシエトキシ)シランおよびそれらの部分加
水分解縮合物のような置換アルコキシ基含有化合物;メ
チルトリイソプロペノキシシラン、ビニルトリイソプロ
ペノキシシラン、フェニルトリイソプロペノキシシラ
ン、ジメチルジイソプロペノキシシラン、メチルビニル
ジイソプロペノキシシランおよびそれらの部分加水分解
縮合物のようなエノキシ基含有化合物;メチルトリス
(メチルエチルケトキシム)シラン、ビニルトリス(メ
チルエチルケトキシム)シランおよびそれらの部分加水
分解物のようなケトキシマト基含有化合物;メチルトリ
アセトキシシランおよびそれらの部分加水分解物のよう
なアシロキシ基含有化合物などが例示される。これらの
うち、qが2であるシランは、qが3または4であるシ
ランと併用される。
【0026】これらのうち、合成が容易で、組成物の保
存安定性を損なうことがなく、しかも大きな架橋反応速
度したがって大きな硬化速度を与えることを考慮する
と、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メ
チルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、
メチルトリス(イソプロペノキシ)シラン、ビニルトリ
ス(イソプロペノキシ)シラン、メチルトリス(メチル
エチルケトキシム)シラン、ビニルトリス(メチルエチ
ルケトキシム)シラン、メチルトリアセトキシシランお
よびそれらの部分加水分解縮合物を用いることが好まし
い。
【0027】架橋剤の配合量は、(A2)成分100重
量部に対して、通常0.5〜25重量部であり、好まし
くは2〜10重量部である。0.5重量部未満では架橋
が十分に行われず、硬度の低い硬化物しか得られないば
かりでなく、架橋剤を配合した組成物の保存安定性が悪
い。一方、25重量部を超えて配合すると、保存中にそ
の一部が系より分離し、硬化の際に著しい収縮を生じ、
得られたゴム状弾性体の物性が低下する。
【0028】なお、(A)成分として、前述の(A1)
であるXが加水分解性基でpが平均1を超えるものを用
いる場合は、前述のように、基本的には架橋剤がなくて
も硬化が可能であるが、このような場合においても、組
成物の硬化性と、硬化して得られるゴム状弾性体の機械
的性質とをバランスよく具現するために、上記の架橋剤
を併用することが好ましく、加水分解性基YがXと同じ
である架橋剤を用いることがより好ましい。この場合の
架橋剤の配合量は、(A1)成分100重量部に対し
て、通常0.1〜25重量部であり、好ましくは0.3
〜10重量部である。25重量部を超えて配合すると、
先に述べたような現象が生じ好ましくない。
【0029】本発明においては、先に具体例を列挙した
ような、Rとして1価の炭化水素基を有するケイ素官
能性化合物の他、置換された1価の炭化水素基を有する
炭素官能性の同様な化合物を、架橋剤の一部または全部
として用いてもよい。このようなRとしては、置換も
しくは非置換のアミノ基、エポキシ基、イソシアナト
基、(メタ)アクリロキシ基、メルカプト基またはハロ
ゲン原子で置換されたアルキル基やアリール基が例示さ
れる。置換アルキル基としては、置換メチル基、3−置
換プロピル基、4−置換ブチル基が例示されるが、合成
が容易なことから、3−置換プロピル基が好ましい。
【0030】このようなRを有する化合物としては、
3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリイ
ソプロポキシシラン、3−アミノプロピルトリアセトア
ミドシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)
−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−メチル
−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニ
ル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N,N−
ジメチル−3−アミノプロピルトリメトキシシランのよ
うな置換または非置換のアミノ基含有シラン;3−グリ
シドキシトリメトキシシラン、3−グリシドキシメチル
ジメトキシシラン、3,4―エポキシシクロヘキシルエ
チルトリメトキシシランのようなエポキシ基含有シラ
ン;3―イソシアナトプロピルトリメトキシシラン、3
―イソシアナトプロピルメチルジメトキシシランのよう
なイソシアナト基含有シラン;3―アクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、3―メタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン、3―アクリロキシプロピルメチルジ
メトキシシラン、3―メタクリロキシプロピルメチルジ
メトキシシランのような(メタ)アクリロキシ基含有シ
ラン;3―メルカプトプロピルトリメトキシシランのよ
うなメルカプト基含有シラン;および3―クロロプロピ
ルトリメトキシシランのようなハロゲン原子含有シラン
が例示される。
【0031】このような置換炭化水素基含有シランや前
記のビニル基含有シランは、炭素官能性シランであっ
て、これらを配合することにより、組成物が硬化する際
の各種基材への接着性を向上させることができる。これ
らのうち、組成物の硬化性および接着性を向上させる効
果や、その発現性の速いことから、置換または非置換の
アミノアルキル基含有シランを用いることが好ましい。
【0032】また、このような炭素官能性シランの配合
量は、(A)成分100重量部に対して0.05〜25
重量部が好ましく、0.5〜10重量部がさらに好まし
い。0.05重量部未満では接着性の向上効果が少な
く、またその発現性が遅い。また、25重量部を超えて
配合すると、前記のような問題点のほか、保存安定性と
作業性が悪くなり、また黄変現象を生じる。
【0033】本発明において(B)成分の硬化触媒は、
(A)成分自体の架橋手段として含有されるX同士、お
よび/または(A)成分のXと架橋剤Yとを、水分の存
在下に反応させて架橋構造を形成させ、ゴム状弾性体を
得るための硬化触媒である。このような(B)成分とし
ては、鉄オクトエート、マンガンオクトエート、亜鉛オ
クトエート、スズナフテート、スズカプリレート、スズ
オレートのようなカルボン酸金属塩;ジブチルスズジア
セテート、ジブチルスズジオクトエート、ジブチルスズ
ジラウレート、ジブチルスズジオレート、ジフェニルス
ズジアセテート、酸化ジブチルスズ、ジブチルスズジメ
トキサイド、ジブチルビス(トリエトキシシロキシ)ス
ズ、ジオクチルスズジラウレートのような有機スズ化合
物;テトラエトキシチタン、テトラプロポキシチタン、
テトラブトキシチタン、1、3−プロポキシチタンビス
(エチルアセチルアセテート)のようなアルコキシチタ
ン類;アルミニウムトリスアセチルアセトナート、アル
ミニウムトリスエチルアセトアセテート、ジイソプロポ
キシアルミニウムエチルアセトアセテート、トリエトキ
シアルミニウムなどの有機アルミニウム;ジルコニウム
テトラアセチルアセトナート、テトライソプロポキシジ
ルコニウム、テトラブトキシジルコニウム、トリブトキ
シジルコニウムアセチルアセトネート、トリブトキシジ
ルコニウムステアレートなどの有機ジルコニウム化合物
が例示される。微量の存在で大きな触媒能を持つことよ
り、有機錫化合物およびアルコキシチタン類が好まし
い。
【0034】(B)成分の配合量は、(A)成分100
重量部あたり0.05〜10重量部、好ましくは0.1
〜5重量部である。0.05重量部未満では、硬化触媒
として十分に作用せず、硬化に長い時間がかかるばかり
でなく、特に空気との接触面から遠いゴム層の深部にお
ける硬化が不十分となり、反対に10重量部を超える場
合には、その配合量に見合う効果がなく、無意味である
ばかりか経済的に不利益である。
【0035】本発明の(C)成分である難燃性付与充填
剤は、組成物ならびに組成物の硬化により得られるゴム
状弾性体に、難燃性を付与するとともに、硬化物に対し
て高い機械的強度を付与する。このような(C)難燃性
付与充填剤としては、例えば、炭酸亜鉛、塩基性炭酸亜
鉛、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、二酸化チ
タン、二酸化ケイ素(石英粉)、酸化セリウムおよびそ
の表面が処理されたもの等が挙げられる。難燃性を付与
する効果の点からは、これらの中でも炭酸亜鉛、水酸化
アルミニウム等が好ましく、流動特性の観点からは、炭
酸亜鉛の使用が特に好ましい。
【0036】(C)成分の難燃性付与充填剤の配合量
は、(A)成分100重量部に対して5〜50重量部、
より好ましくは5〜30重量部である。5重量部未満で
は、難燃性が十分に付与されず、反対に50重量部を超
えると、流動特性が大きく低下するなどの問題が生じ好
ましくない。
【0037】本発明において、(D)成分であるアリー
ル基含有ポリオルガノシロキサンの配合は、発明の根幹
を成すものである。
【0038】(D)アリール基含有ポリオルガノシロキ
サンにおいて、アリール基の含有量は、(D)成分全体
の5〜70モル%、より好ましくは10〜50モル%と
する。アリール基の含有量が5モル%未満では、(D)
成分の配合量が多くなるばかりで難燃性が十分に発揮さ
れず、不経済である。また、アリール基の含有量が70
モル%を超える場合には、チキソ性が高くなり過ぎて、
流動特性の低下を招き好ましくない。なお、アリール基
としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチ
ル基、アントリル基、あるいはピレニル基などを挙げる
ことができるが、組成物の流動特性を良好に保つため
に、フェニル基、トリル基、キシリル基が好ましい。さ
らに、工業的、商業的観点からは、フェニル基が最も有
利である。
【0039】さらに、(D)成分のアリール基含有ポリ
オルガノシロキサンの粘度は、23℃で1000cSt
以下とし、より好ましくは5〜500cStとする。
(D)成分の粘度(23℃)が1000cStを超える
と、硬化途上で硬化物表面への(D)成分の移行が遅れ
ることにより、あるいは硬化物表面でのアリール基の分
散の影響により、難燃性が低下する。また、粘度が高す
ぎると、接着向上剤および(A)成分の硬化反応による
接着界面での反応を阻害するため、接着性が低下するな
どの問題を生じる。したがって、硬化物表面への移行の
促進および表面での均一性のために、さらにはアリール
基を高濃度に含有する層を硬化物表面で薄層化するため
に、(D)成分の粘度(23℃)を5〜100cStの
範囲とすることが好ましい。
【0040】(D)成分の配合量は、(A)成分100
重量部に対して0.05〜20重量部であり、より好ま
しくは0.1〜10重量部である。0.05重量部未満
では、組成物の難燃性が十分に発揮されず、反対に20
重量部を超えると、チキソ性が増大して流動特性の低下
を招くばかりでなく、硬化物表面からの油状の分離物の
析出等が生じ、接着不良等の問題を引き起こすため好ま
しくない。(D)成分を配合することにより、組成物に
適度なチキソ性を付与することが可能であり、例えばコ
ーティング材としての使用では、被コーティング部材で
あるPCB板などのスルーホールからの垂れ落ちなどが
低減し、作業上優位であるなどの利点が得られる。
【0041】本発明の組成物には、難燃性をさらに向上
させるために、塩化白金酸、アルコール変性塩化白金
酸、白金とオレフィンとの錯体、白金とケトン類との錯
体、白金とビニルシロキサンとの錯体、白金とニトリル
化合物との錯体、リン酸もしくは亜リン酸化合物と白金
との錯体などで例示される白金系化合物;テトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウムなどで例示され
るパラジウム系化合物;あるいはロジウム系化合物など
を配合することができる。
【0042】さらに、目的に応じて、顔料、チクソトロ
ピー性付与剤、押し出し作業性を改良するための粘度調
整剤、紫外線吸収剤、防かび剤、耐熱性向上剤など、各
種の添加剤を加えてもよい。
【0043】本発明の組成物は、以上の全ての成分およ
び必要に応じて各種添加剤を、湿気を遮断した状態で混
合することにより得られる。得られた組成物は、密閉容
器中でそのまま保存し、使用時に空気中の水分に曝すこ
とによってはじめて硬化する、いわゆる1包装型室温硬
化性組成物として使用することができる。また、本発明
の組成物を、例えば架橋剤と硬化触媒を分けた組成物と
して調製し、適宜2〜3個の別々の容器に分けて保存
し、使用時にこれらを混合する、いわゆる多包装型室温
硬化性組成物として使用することもできる。
【0044】本発明により得られる室温硬化性ポリオル
ガノシロキサン組成物は、湿気の存在しない密封条件下
では安定であり、空気中の水分と接触することにより、
室温で硬化してゴム状弾性体を生じる。特に本発明によ
れば、従来品より優れた流動性を有し、かつ難燃性に優
れた室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物を得るこ
とができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定される
ものではない。なお、実施例中、部とあるのはいずれも
重量部を表し、粘度などの物性値は全て23℃、相対湿
度50%での値を示す。
【0046】実施例1 粘度20,000cPのα,ω−ビス(メチルジメトキ
シシロキシ)ポリジメチルシロキサン100部に、炭酸
亜鉛20部、二酸化ケイ素粉10部、ベンゾニトリル白
金錯体0.6部、およびフェニル基含有量が30モル%
で粘度が35cStのα,ω−ジメトキシポリ(ジメチ
ルジフェニル)シロキサン1部をそれぞれ添加し、均一
に混合した。次に、メチルトリメトキシシラン2.0
部、N−トリメチルシリル−3−アミノプロピルトリメ
トキシシラン2.5部およびジブチルビス(トリエトキ
シシロキシ)スズ0.5部を加え、湿気遮断下で均一に
混合し、ポリオルガノシロキサン組成物を得た。
【0047】比較例1 フェニル基含有のα,ω−ジメトキシポリ(ジメチルジ
フェニル)シロキサンを配合しなかった以外は、実施例
1と同様にして、ポリオルガノシロキサン組成物を得
た。
【0048】実施例2 粘度10,000cPのα,ω−ビス(メチルジメトキ
シシロキシ)ポリジメチルシロキサン100部に、炭酸
亜鉛20部、二酸化ケイ素粉10部、ベンゾニトリル白
金錯体0.6部、およびフェニル基含有量が25モル%
で粘度80cStのα,ω−ジメトキシポリ(ジメチル
メチルフェニル)シロキサン2部をそれぞれ添加し、均
一に混合した。次に、メチルトリメトキシシラン2.0
部、N−トリメチルシリル−3−アミノプロピルトリメ
トキシシラン2.5部およびジブチルビス(トリエトキ
シシロキシ)スズ0.5部を加え、湿気遮断下で均一に
混合し、ポリオルガノシロキサン組成物を得た。
【0049】比較例2 フェニル基含有ポリオルガノシロキサンとして、粘度が
1300cStのα,ω−ジメチルポリ(ジメチルジフ
ェニル)シロキサンを用いる以外は実施例1と同様にし
て、ポリオルガノシロキサン組成物を得た。
【0050】実施例3 粘度3,000cPのα,ω−ビス(メチルジメトキシ
シロキシ)ポリジメチルシロキサン100部に、炭酸亜
鉛15部、二酸化ケイ素粉5部、ベンゾニトリル白金錯
体0.8部、およびフェニル基含有量が33モル%で粘
度が25cStのα,ω−ジメトキシポリ(ジメチルジ
フェニル)シロキサン1.5部をそれぞれ添加し、均一
に混合した。次に、メチルトリメトキシシラン2.0部
およびジイソプロポキシビス(エチルアセチルアセテー
ト)チタン2.0部を加え、湿気遮断下で均一に混合
し、ポリオルガノシロキサン組成物を得た。
【0051】次に、実施例1〜3および比較例1,2で
調製し密封して保存したポリオルガノシロキサン組成物
について、次のようにして、指触乾燥時間、物理的性
質、保存安定性、難燃性、接着性などを測定・評価し
た。測定結果を表1に示す。
【0052】(a)指触乾燥時間:組成物を23℃、5
0%RHの雰囲気中に押し出した後、指で表面に接触し
て、乾燥状態にあることを確認するに至る時間を測定し
た。
【0053】(b)物理的特性:組成物を厚さ2mmの
シート状に押し出して得られたシートを、23℃、50
%RHで168時間放置して空気中の湿気により硬化さ
せ、硬化物の物理的特性をJIS K6301により測
定した。
【0054】(c)保存安定性:湿気を遮断した容器に
組成物を入れ、70℃で5日間加熱した後、指触乾燥時
間を23℃、50%RHの雰囲気で測定した。また、厚
さ2mmのシート状に押し出し、これを23℃、50%
RHで168時間放置して空気中の湿気により硬化さ
せ、硬化物の物理的特性を前記(b)と同様にJISK
6301により測定した。
【0055】(d)難燃性:UL94に準拠した方法に
より、難燃性の評価を行った。
【0056】(e)粘度:23℃、50%RHの雰囲気
で、回転粘度計(ビスメトロン:HDA−L、芝浦シス
テム株式会社製)を用いて粘度の測定を行った。
【0057】(f)接着性:幅25mm、長さ80mm
の各種接着部材の平板上に組成物を塗布し、23℃,5
0%RHで168時間放置し、空気中の湿気により硬化
させた後、180度剥離させるように硬化物を引張り、
その凝集破壊率を測定した。
【表1】
【0058】表1からわかるように、実施例1〜3で調
製されたポリオルガノシロキサン組成物は、保存安定性
に優れ、湿気の存在しない密封条件下で安定であるうえ
に、空気中の水分と接触することによりはじめて室温で
硬化し、物理的特性に優れたゴム状弾性体を生じる。ま
た、比較例1および2で得られたポリオルガノシロキサ
ン組成物に比べて、難燃性に優れ、かつ良好な流動性を
有している。
【0059】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
の室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物は、湿気の
存在しない密封条件下では安定であり、空気中の水分と
接触することにより室温で硬化して、機械的特性が良好
で優れた接着性を有するゴム状弾性体を生じる。また、
本発明によれば、優れた流動性を有し、かつ難燃性に優
れた室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物を得るこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C09D 183/04 C08K 5/54 Fターム(参考) 4H017 AA04 AB15 AC01 AC05 AC16 AD05 4J002 CP031 CP032 DE097 DE137 DE147 DE237 DE247 DE257 DJ017 EC076 EG056 EX028 EX038 EZ006 EZ026 EZ036 EZ046 FD137 FD148 FD206 GH00 GJ02 4J038 DL022 DL032 DL051 GA15 GA16 HA296 JC30 JC32 KA03 KA04 KA08 KA12 MA15 NA15 NA24 PA18 PA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(A1)分子中にケイ素官能基と
    して平均2個を超える数の加水分解性基を有し、23℃
    における粘度が10〜40,000cPであるケイ素官
    能性ポリジオルガノシロキサン、および/または(A
    2)分子中に2個以上のケイ素官能基を有し、23℃に
    おける粘度が10〜40,000cPであるケイ素官能
    性ポリジオルガノシロキサンと架橋剤を含む室温硬化性
    ポリオルガノシロキサン組成物であって、 前記(A)ポリジオルガノシロキサン100重量部に対
    して、(B)硬化触媒0.05〜10重量部と、(C)
    難燃性付与充填剤5〜50重量部、および(D)ケイ素
    原子に結合するアリール基を有し、かつ23℃における
    粘度が1000cSt以下のアリール基含有ポリオルガ
    ノシロキサン0.05〜20重量部をそれぞれ配合する
    ことを特徴とする室温硬化性ポリオルガノシロキサン組
    成物。
  2. 【請求項2】 前記架橋剤の少なくとも一部として、炭
    素官能性シランを0.05〜25重量部の割合で含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の室温硬化性ポリオルガノ
    シロキサン組成物。
  3. 【請求項3】 前記(C)難燃性付与充填剤は、炭酸亜
    鉛であることを特徴とする請求項1または2記載の室温
    硬化性ポリオルガノシロキサン組成物。
  4. 【請求項4】 前記(D)アリール基含有ポリオルガノ
    シロキサンは、アリール基の含有量が5〜70モル%の
    ものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項記載の室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物。
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