JP2017002213A - 難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物及び電気電子部品 - Google Patents
難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物及び電気電子部品 Download PDFInfo
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Abstract
Description
〔1〕
(A)分子鎖両末端がケイ素原子に結合した水酸基及び/又は加水分解性シロキシ基で封鎖されたジオルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)平均粒子径が0.6〜5μmであり、かつ、150℃における水分量が1.0質量%以下である水酸化マグネシウム 5〜500質量部、
(C)硬化触媒 0.001〜30質量部、
(D)下記一般式(1):
R1 aSiX1 4-a (1)
(式中、R1は窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる少なくとも1種の原子1個以上を含む置換一価炭化水素基若しくは非置換一価炭化水素基を示し、X1は同一又は異種の加水分解性基を示し、aは0,1又は2であり、ただし、a=1のとき、R1は置換一価炭化水素基であり、a=2のとき、R1は同一でも異なっていてもよいが、少なくとも1個のR1は置換一価炭化水素基である。)
で表される加水分解性有機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物 0.05〜20質量部
を含有してなる難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物。
〔2〕
更に、(E)下記一般式(2):
R2 bSiX2 4-b (2)
(式中、R2は非置換若しくは置換の一価炭化水素基を示し、X2は同一又は異種の加水分解性基を示し、bは0,1又は2であり、ただし、b=2のとき、R2は同一でも異なっていてもよい。)
で表される、(D)成分以外の加水分解性有機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物を(A)成分100質量部に対して0.1〜30質量部含むことを特徴とする〔1〕記載の難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物。
〔3〕
(B)成分の水酸化マグネシウムの平均粒子径が0.6〜3μmである〔1〕又は〔2〕記載の難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物。
〔4〕
(D)成分の式(1)において、R1が3−メタクリロキシプロピル基、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基、3−グリシドキシプロピル基、N−2(アミノエチル)−3−アミノプロピル基、3−アミノプロピル基、3−メルカプトプロピル基、3−アクリロキシプロピル基、N−フェニル−3−アミノプロピル基である〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物。
〔5〕
下記の第一組成物と第二組成物をそれぞれ100:10〜100:100の質量比で混合して得られる二液混合型の難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物であって、更に、(C)硬化触媒を第一組成物と第二組成物の(A)成分の合計100質量部に対して0.001〜30質量部に相当する量、第一組成物又は第二組成物のいずれかに配合して得られるものである〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物。
第一組成物
(A)分子鎖両末端がケイ素原子に結合した水酸基及び/又は加水分解性シロキシ基で封鎖されたジオルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)平均粒子径が0.6〜5μmであり、かつ、150℃における水分量が1.0質量%以下である水酸化マグネシウム 5〜500質量部、
(D)下記一般式(1):
R1 aSiX1 4-a (1)
(式中、R1は窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる少なくとも1種の原子1個以上を含む置換一価炭化水素基若しくは非置換一価炭化水素基を示し、X1は同一又は異種の加水分解性基を示し、aは0,1又は2であり、ただし、a=1のとき、R1は置換一価炭化水素基であり、a=2のとき、R1は同一でも異なっていてもよいが、少なくとも1個のR1は置換一価炭化水素基である。)
で表される加水分解性有機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物 第一組成物と第二組成物の(A)成分の合計100質量部に対して0.05〜20質量部に相当する量、
(E)下記一般式(2):
R2 bSiX2 4-b (2)
(式中、R2は非置換若しくは置換の一価炭化水素基を示し、X2は同一又は異種の加水分解性基を示し、bは0,1又は2であり、ただし、b=2のとき、R2は同一でも異なっていてもよい。)
で表される、(D)成分以外の加水分解性有機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物 第一組成物と第二組成物の(A)成分の合計100質量部に対して0〜30質量部に相当する量
を含有してなる組成物。
第二組成物
(A)分子鎖両末端がケイ素原子に結合した水酸基及び/又は加水分解性シロキシ基で封鎖されたジオルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)平均粒子径が0.6〜5μmであり、かつ、150℃における水分量が1.0質量%以下である水酸化マグネシウム 5〜500質量部
を含有してなる組成物。
〔6〕
〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物の硬化物で封止、固定又は接着された電気電子部品。
なお、本発明において、室温とは23℃±10℃を意味する。
[(A)成分]
(A)成分のジオルガノポリシロキサンは、分子鎖両末端がケイ素原子に結合した水酸基(即ち、シラノール基)及び/又は加水分解性シロキシ基(例えば、ジオルガノヒドロキシシロキシ基及び/又は1〜3個の加水分解性基を有するシロキシ基)で封鎖され、主鎖が基本的にジオルガノシロキサン単位の繰り返しからなる直鎖状のジオルガノポリシロキサンであり、本発明の難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物を構成するベースポリマー(主剤)成分であり、分子鎖両末端のケイ素原子に水酸基及び/又は加水分解性基が結合している。
また、(A)成分のオルガノポリシロキサンは、1種単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
(B)成分の平均粒子径が0.6〜5μmであり、かつ、150℃における水分量が1.0質量%以下である水酸化マグネシウムは、難燃性充填剤として本発明の組成物を硬化して得られるシリコーンゴム硬化物に難燃性を付与するために配合されるものである。この(B)成分の水酸化マグネシウムは、熱分解温度が300℃以上の難燃性充填剤であることから、本発明の組成物及びその硬化物(シリコーンゴム)に難燃性と共に優れた耐熱性を持たせることができる。
熱分解温度が300℃以上の難燃性充填剤としては、水酸化マグネシウムの他にも、ベーマイト、炭酸亜鉛、水酸化カルシウム等を挙げることができるが、本発明においては、得られる硬化物(シリコーンゴム)の難燃性と耐熱性の観点から、特に、特定の平均粒子径と特定の水分量を有する水酸化マグネシウムを(B)成分の難燃性充填剤として選択的に使用するものである。
(B)成分は、1種単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
本発明の(C)成分である硬化触媒は、縮合反応を促進し、ゴム化を速めるために添加する縮合反応用硬化触媒である。
硬化触媒としては、例えば、テトラブチルチタネート、テトライソプロピルチタネート等の有機チタン酸エステル;ジイソプロポキシビス(アセチルアセトナート)チタン、ジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)チタン等の有機チタンキレート化合物;アルミニウムトリス(アセチルアセトナート)、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)等の有機アルミニウム化合物;ジルコニウムテトラ(アセチルアセトナート)、ジルコニウムテトラブチレート等の有機ジルコニウム化合物;ジブチルスズジオクトエート、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジ(2−エチルヘキサノエート)、ジオクチルスズジネオデカノエート等の有機スズ化合物;ナフテン酸スズ、オレイン酸スズ、ブチル酸スズ、ナフテン酸コバルト、ステアリン酸亜鉛等の有機カルボン酸の金属塩;ヘキシルアミン、燐酸ドデシルアミン等のアミン化合物、及びその塩;ベンジルトリエチルアンモニウムアセテート等の4級アンモニウム塩;酢酸カリウム、硝酸リチウム等のアルカリ金属の低級脂肪酸塩;ジメチルヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン等のジアルキルヒドロキシルアミン;テトラメチルグアニジンプロピルトリメトキシシラン等のグアニジル基含有有機ケイ素化合物等が挙げられる。
(C)成分は、1種単独でも2種以上組み合わせても使用することができる。
本発明では、接着強度を向上させるために更に(D)成分として特定の加水分解性有機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物を接着性付与成分(接着助剤)として配合する。
即ち、(D)成分は、下記一般式(1):
R1 aSiX1 4-a (1)
(式中、R1は窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる少なくとも1種の原子1個以上を含む置換一価炭化水素基若しくは非置換一価炭化水素基を示し、X1は同一又は異種の加水分解性基を示し、aは0,1又は2であり、ただし、a=1のとき、R1は置換一価炭化水素基であり、a=2のとき、R1は同一でも異なっていてもよいが、少なくとも1個のR1は置換一価炭化水素基である。)
で表される加水分解性シラン等の加水分解性有機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物(即ち、加水分解性シロキサンオリゴマー)である。なお、「部分加水分解縮合物」とは、該加水分解性シラン化合物を部分加水分解して生成する分子中に2個以上の残存加水分解性基を有するオルガノポリシロキサン(シロキサンオリゴマー)を意味する。
また、R1のうち非置換一価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基等のアリール基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、ベンジル基等のアラルキル基などの、炭素数1〜10、特には炭素数1〜6の、非置換一価炭化水素基等が挙げられるが、好ましくはアルキル基である。
aは0,1又は2であり、好ましくは0又は1である。
(D)成分は、1種単独で使用しても、2種以上の混合物であってもよい。
本発明では、更に、必要に応じて、上記(D)成分以外の特定の加水分解性有機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物((E)成分)を架橋剤成分として任意で配合してもよい。
即ち、(E)成分は、下記一般式(2):
R2 bSiX2 4-b (2)
(式中、R2は非置換若しくは置換の一価炭化水素基を示し、X2は同一又は異種の加水分解性基を示し、bは0,1又は2であり、ただし、b=2のとき、R2は同一でも異なっていてもよい。)
で表される、(D)成分以外の加水分解性有機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物である。
bは0,1又は2であり、好ましくは0又は1である。
(E)成分は、1種単独で使用しても、2種以上の混合物であってもよい。
本発明の難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物には、煙霧質シリカ、湿式シリカ、沈降性シリカ、炭酸カルシウム等の補強性充填剤、顔料、染料、老化防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、白金化合物、酸化アンチモン、塩化パラフィン等の難燃剤などを配合することができる。更に、チクソ性向上剤としてのポリエーテル、防かび剤、抗菌剤等も配合することができる。これらの添加剤の配合量は本発明の目的を損なわない限り任意である。
上記(A)成分 100質量部、
上記(B)成分 5〜500質量部、
上記(D)成分 第一組成物と第二組成物の(A)成分の合計100質量部に対して0.05〜20質量部に相当する量、
必要に応じて任意に、上記(E)成分 第一組成物と第二組成物の(A)成分の合計100質量部に対して0〜30質量部に相当する量
を含有してなる組成物。
第二組成物
上記(A)成分 100質量部、
上記(B)成分 5〜500質量部
を含有してなる組成物。
なお、上記(E)成分及びその他の添加剤を配合する場合は、第一組成物、第二組成物ともに配合可能であるが、性能上、どちらか一方への配合が好ましく、第一組成物への配合がより好ましい。
23℃における粘度が30,000mPa・sの分子鎖両末端がトリメトキシシロキシ基で封鎖されたポリジメチルシロキサン100質量部に、難燃性充填剤として平均粒子径1.0μm、150℃の水分量0.4質量%の水酸化マグネシウムを60質量部、補強性充填剤として表面をジメチルジクロロシランで処理した煙霧状シリカ2質量部、難燃性向上剤として塩化白金酸のアルコール溶液を混合物全質量に対して白金量が20ppmとなる量を加え、減圧下で完全に混合して混合物を得た。次いで、この混合物に、メチルトリメトキシシランの部分加水分解物2質量部、ビニルトリメトキシシラン1質量部、3−アミノプロピルトリメトキシシラン0.5質量部、ジイソプロポキシビス(アセチルアセトナート)チタン3質量部を減圧下で完全に混合してサンプル1を得た。
実施例1において、難燃性充填剤を平均粒子径1.8μm、150℃の水分量0.4質量%のベーマイトに変更した他は同様の条件にて調製し、サンプル2を得た。
実施例1において、難燃性充填剤を平均粒子径1.1μm、150℃の水分量0.4質量%のシラン処理した水酸化マグネシウムに変更した他は同様の条件にて調製し、サンプル3を得た。
実施例1において、難燃性充填剤を平均粒子径7.0μm、150℃の水分量0.2質量%の水酸化マグネシウムに変更した他は同様の条件にて調製し、サンプル4を得た。
23℃における粘度が5,000mPa・sの分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたポリジメチルシロキサン100質量部に、ビニルトリメトキシシラン4質量部とテトラメチルグアニジンプロピルトリメトキシシラン1.0質量部を減圧下で完全に混合して混合物を得た。この混合物に、難燃性充填剤として平均粒子径1.0μm、150℃の水分量0.4質量%の水酸化マグネシウムを60質量部、補強性充填剤として表面をジメチルジクロロシランで処理した煙霧状シリカ5質量部、難燃性向上剤として塩化白金酸のアルコール溶液を混合物全質量に対して白金量が20ppmとなる量を加え、減圧下で完全に混合し、その後3−アミノプロピルトリメトキシシラン0.5質量部とジオクチルスズジネオデカノエート0.15質量部を加えて減圧下で完全に混合してサンプル5を得た。
23℃における粘度が30,000mPa・sの分子鎖両末端がトリメトキシシリル基で封鎖されたポリジメチルシロキサン100質量部に、難燃性充填剤として平均粒子径0.7μm、150℃の水分量0.6質量%の水酸化マグネシウムを60質量部、補強性充填剤として表面をジメチルジクロロシランで処理した煙霧状シリカ2質量部、難燃性向上剤として塩化白金酸のアルコール溶液を混合物全質量に対して白金量が20ppmとなる量を加え、減圧下で完全に混合して混合物を得た。次いで、この混合物に、3−アミノプロピルトリメトキシシランを3質量部加えて、減圧下で完全に混合し、第一組成物を得た。
また、23℃における粘度が5,000mPa・sの分子鎖両末端がシラノール基で封鎖されたポリジメチルシロキサン100質量部に、難燃性充填剤として平均粒子径0.7μm、150℃の水分量0.6質量%の水酸化マグネシウムを60質量部、補強性充填剤として表面をジメチルジクロロシランで処理した煙霧状シリカ5質量部、難燃性向上剤として塩化白金酸のアルコール溶液を混合物全質量に対して白金量が20ppmとなる量を加え、減圧下で完全に混合して混合物を得た。次いで、この混合物に、ジオクチルスズジネオデカノエートを0.15質量部加えて、減圧下で完全に混合し、第二組成物を得た。
上記第一組成物と第二組成物を、下記の接着試験に使用する直前に、質量比1:1で混合し、サンプル6を得た。
実施例1において、難燃性充填剤を平均粒子径0.4μm、150℃の水分量0.7質量%の水酸化マグネシウムに変更した他は同様の条件にて調製し、サンプル7を得た。
実施例1において、難燃性充填剤を平均粒子径0.8μm、150℃の水分量1.2質量%の水酸化マグネシウムに変更した他は同様の条件にて調製し、サンプル8を得た。
実施例1において、難燃性充填剤を平均粒子径0.7μm、150℃の水分量1.4質量%のベーマイトに変更した他は同様の条件にて調製し、サンプル9を得た。
実施例1において、難燃性充填剤を平均粒子径1.2μm、150℃の水分量0.4質量%の水酸化アルミニウムに変更した他は同様の条件にて調製し、サンプル10を得た。
保存安定性評価として、初期及び加熱促進劣化(70℃に5日間放置)後のタックフリータイムと電気部品に使用されている難燃性ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロンFPR3500、三菱エンジニアリングプラスチック製)に対する簡易接着を確認した。また、耐熱性と難燃性も評価した。得られた結果を表1と表2に示す。
指触法で測定した。具体的には、23℃/50%RHの雰囲気中にサンプルが平らになるように置き、エチルアルコールで清浄にした指先で表面に触れ、指先に試料が付着しなくなるまでの時間を測定した。
難燃性ポリカーボネート樹脂上に、20mm×30mm×5mmの形状にサンプルを塗布し、23℃/50%RH環境下で7日間放置して硬化させた後に、硬化シリコーンゴムを各樹脂表面から0°の方向に引っ張り、目視により接着性を確認した。上記引っ張り後に、硬化シリコーンゴムが接着しているものを○、剥離したものを×と評価した。
直径25mm、深さ10mmのガラスシャーレにサンプルを5mm厚になるように充填し、23±2℃、50±5%RHの雰囲気で一週間硬化させた。ガラスシャーレごと200℃に2時間放置し、発泡しなかったものを○、発泡したものを×として評価した。
23℃/50%RH環境下で7日間サンプルを放置して厚み3.0mmの試験体を作製し、UL−94に規定された方法により評価した。
Claims (6)
- (A)分子鎖両末端がケイ素原子に結合した水酸基及び/又は加水分解性シロキシ基で封鎖されたジオルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)平均粒子径が0.6〜5μmであり、かつ、150℃における水分量が1.0質量%以下である水酸化マグネシウム 5〜500質量部、
(C)硬化触媒 0.001〜30質量部、
(D)下記一般式(1):
R1 aSiX1 4-a (1)
(式中、R1は窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる少なくとも1種の原子1個以上を含む置換一価炭化水素基若しくは非置換一価炭化水素基を示し、X1は同一又は異種の加水分解性基を示し、aは0,1又は2であり、ただし、a=1のとき、R1は置換一価炭化水素基であり、a=2のとき、R1は同一でも異なっていてもよいが、少なくとも1個のR1は置換一価炭化水素基である。)
で表される加水分解性有機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物 0.05〜20質量部
を含有してなる難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物。 - 更に、(E)下記一般式(2):
R2 bSiX2 4-b (2)
(式中、R2は非置換若しくは置換の一価炭化水素基を示し、X2は同一又は異種の加水分解性基を示し、bは0,1又は2であり、ただし、b=2のとき、R2は同一でも異なっていてもよい。)
で表される、(D)成分以外の加水分解性有機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物を(A)成分100質量部に対して0.1〜30質量部含むことを特徴とする請求項1記載の難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物。 - (B)成分の水酸化マグネシウムの平均粒子径が0.6〜3μmである請求項1又は2記載の難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物。
- (D)成分の式(1)において、R1が3−メタクリロキシプロピル基、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基、3−グリシドキシプロピル基、N−2(アミノエチル)−3−アミノプロピル基、3−アミノプロピル基、3−メルカプトプロピル基、3−アクリロキシプロピル基、N−フェニル−3−アミノプロピル基である請求項1〜3のいずれか1項記載の難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物。
- 下記の第一組成物と第二組成物をそれぞれ100:10〜100:100の質量比で混合して得られる二液混合型の難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物であって、更に、(C)硬化触媒を第一組成物と第二組成物の(A)成分の合計100質量部に対して0.001〜30質量部に相当する量、第一組成物又は第二組成物のいずれかに配合して得られるものである請求項1〜4のいずれか1項記載の難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物。
第一組成物
(A)分子鎖両末端がケイ素原子に結合した水酸基及び/又は加水分解性シロキシ基で封鎖されたジオルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)平均粒子径が0.6〜5μmであり、かつ、150℃における水分量が1.0質量%以下である水酸化マグネシウム 5〜500質量部、
(D)下記一般式(1):
R1 aSiX1 4-a (1)
(式中、R1は窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる少なくとも1種の原子1個以上を含む置換一価炭化水素基若しくは非置換一価炭化水素基を示し、X1は同一又は異種の加水分解性基を示し、aは0,1又は2であり、ただし、a=1のとき、R1は置換一価炭化水素基であり、a=2のとき、R1は同一でも異なっていてもよいが、少なくとも1個のR1は置換一価炭化水素基である。)
で表される加水分解性有機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物 第一組成物と第二組成物の(A)成分の合計100質量部に対して0.05〜20質量部に相当する量、
(E)下記一般式(2):
R2 bSiX2 4-b (2)
(式中、R2は非置換若しくは置換の一価炭化水素基を示し、X2は同一又は異種の加水分解性基を示し、bは0,1又は2であり、ただし、b=2のとき、R2は同一でも異なっていてもよい。)
で表される、(D)成分以外の加水分解性有機ケイ素化合物及び/又はその部分加水分解縮合物 第一組成物と第二組成物の(A)成分の合計100質量部に対して0〜30質量部に相当する量
を含有してなる組成物。
第二組成物
(A)分子鎖両末端がケイ素原子に結合した水酸基及び/又は加水分解性シロキシ基で封鎖されたジオルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)平均粒子径が0.6〜5μmであり、かつ、150℃における水分量が1.0質量%以下である水酸化マグネシウム 5〜500質量部
を含有してなる組成物。 - 請求項1〜5のいずれか1項記載の難燃性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物の硬化物で封止、固定又は接着された電気電子部品。
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