JP3029537B2 - 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の調製方法 - Google Patents

室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の調製方法

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JP3029537B2
JP3029537B2 JP6240095A JP24009594A JP3029537B2 JP 3029537 B2 JP3029537 B2 JP 3029537B2 JP 6240095 A JP6240095 A JP 6240095A JP 24009594 A JP24009594 A JP 24009594A JP 3029537 B2 JP3029537 B2 JP 3029537B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/04Polysiloxanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/22Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen
    • C08G77/26Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen nitrogen-containing groups

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、硬化反応によりゴムまた
はゲル状態に変換しうる室温硬化性ポリオルガノシロキ
サンの調製方法に関し、流動性の付与や押し出し性の低
減などに効果があり、特に長期間保管しても粘度等作業
性および物理的特性を損なうことのない組成物を提供す
るものである。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】従来より、硬化反応
によりゴムに変換しうるポリオルガノシロキサン組成物
には、機械的強度の向上のためにシリカ充填剤を配合す
ることが知られている。しかしながら、これらのシリカ
充填剤をそのままの状態でポリオルガノシロキサン組成
物に配合すると、シリカ充填剤が遊離水酸基を有するた
め、貯蔵中の未硬化のポリオルガノシロキサン組成物に
経時的な増粘現象、ストラクチャーの形成、クリープ硬
化現象等を起こすことがある。これらの技術的問題点を
解決するために、従来より、シリカ充填剤の表面処理の
研究が数多くなされている。このような目的から初期に
試みられた1つの方法は、充填剤を甚だしく高い温度す
なわち 200℃以上の温度に加熱し、それによってすべて
の水酸基を充填剤から排除するというものであった。こ
れを行った場合、充填剤は集塊を作る傾向を示し、その
ためもはや自由流動性粉末の状態ではなくなることが判
明した。また、かかる充填剤を室温に冷却した場合、そ
れは高度の吸湿性を示して大気中から湿気を吸収し易い
ことも判明した。従って、かかる充填剤を加工すること
は極めて困難であった。次にルーカス(Lucas)の
米国特許第2938009 号明細書中に記載の如く、充填剤を
環状シロキサンで処理する方法が見出された。処理工程
中、かかるシロキサンは分裂して遊離水酸基と結合する
結果、充填剤中の遊離水酸基はその反応能力を失うこと
になる。従って、ルーカスの方法により充填剤を処理す
れば、構造化を起こす傾向の少ないシリコーンゴム組成
物の得られることが判明した。また、こうして処理され
た充填剤は物理的特性の高いシリコーンゴム組成物を与
えることも判明した。しかしながら、ルーカスの方法を
用いた場合でも、束縛ないし排除される遊離水酸基は一
部にすぎないため、組成物の作業性は経時的に劣化する
問題は残った。それ故、他の研究者達はこの分野におい
てさらに研究を続けた。その結果、ブラウン(Braw
n)の米国特許第3024126 号明細書中に記載の如く、フ
ェニルジメチルエトキシシランのようなモノアルコキシ
シランおよびn−ヘキシルアミンのような一級有機アミ
ン化合物群中の化合物で同時に充填剤を溶剤中で処理す
る方法が見出された。ブラウンの方法を用いて処理され
たシリカ充填剤により、経時安定性は幾分改良され、か
つシリコーンゴム組成物に望ましい物理的特性を付与す
るのであったが、かかる処理工程によっても束縛ないし
排除されない実質的な量の遊離水酸基がなお存在するこ
とも判明した。ブラウンの特許に対する改良はスミス
(Smith)の米国特許第3635743 号明細書中に見出
すことができる。それによれば、まず前処理として充填
剤がアンモニアまたはアンモニア誘導体で処理され、そ
れから各種のシリコーン化合物で処理される。すなわ
ち、充填剤はまずアンモニア誘導体またはアミン化合物
で別個かつ独立に処理され、次にアルキル環状ポリシロ
キサンで随意に処理され、それから最後にシリル窒素化
合物で処理されねばならないのである。かかる発明にお
いて肝要なことは充填剤が最初にアンモニアまたはアン
モニア誘導体で別個かつ独立に処理されるべき点にあ
る。それから、続く第2の工程において、シラザンを包
含するシリコーン化合物で充填剤を処理すれば良い。か
かる発明の利益を得るためには、これらの処理工程が別
個かつ独立でなければならないことが記載されている。
スミスの方法に従って処理された充填剤は従来以上の効
率で遊離水酸基がトリオルガノシロキサン基で束縛ない
し置換され、従って十分良く処理されている点で有利で
ある。かかる充填剤がシリコーンゴム組成物中に混入さ
れた場合、硬化後の組成物は向上した物理的特性を示
す。しかし、シリコーンゴム組成物のある種の用途にと
っては、スミスの方法によって得られた充填剤を含むシ
リコーンゴム組成物でも望ましい物理的特性を有すると
は言えないことが判明した。すなわち、未硬化状態のか
かる組成物は十分な貯蔵寿命を示さず、経時的に高い粘
度を有するのである。さらに特開昭49−98861 号公報に
は、シリカ充填剤をヒドロキシルアミン、環状シロキサ
ン、シリル窒素化合物の3種の処理剤で同時に処理する
方法が記載されている。この方法によれば、ある種の用
途では組成物の貯蔵安定性が改善され、かつ望ましい物
理的特性を有するシリコーンゴムが得られる。しかしな
がら、この方法では残存するアミン類、シリル窒素化合
物およびその分解物の除去が難しく、その結果得られる
組成物は貯蔵安定性が不十分であり経時的に粘度上昇が
発生したり、硬化後の物理的特性が不十分であるなどの
問題を有していた。さらにまた、特開昭53−141362号公
報には、オルガノシラザン類で処理した微粉末シリカ
を、オルガノハイドロジェンポリシロキサンと共に配合
して、加熱加硫時などにおける変色を防止する手段が記
載されている。この方法によれば、前記変色の防止を有
効に図り得るが、組成物の貯蔵安定性の点でなお十分満
足し得るとは言えない。さらに、これらの問題を解決す
べく特公昭64−22179 号公報には、シリカ充填剤をポリ
オルガノシロキサンポリマーと共にモノシラノールなど
およびシラザン化合物でインプロセス処理することによ
り、貯蔵安定性に優れたポリオルガノシロキサン組成物
が得られることが記載されている。しかしながら、この
方法ではポリオルガノシロキサンポリマーの反応性基が
シラノールの場合に適合できず、また残存する過剰の処
理剤およびシラザン化合物の分解により生成するアンモ
ニアまたはアンモニア誘導体の除去にかなりの時間と工
程を有しかつアンモニア臭が除去しきれないなどの問題
を有しており、アンモニアまたはアンモニア誘導体が存
在した場合、その組成物は銅系金属等の腐食の原因とな
るため、電気・電子材料等には使用が困難となる。
【0003】
【発明の目的】本発明者は前述の従来技術の問題点を解
決すべく検討した結果、シリカ充填剤をポリオルガノシ
ロキサンポリマーと共にアミノ基含有ケイ素化合物(シ
ランおよびシロキサン)でインプロセス処理することに
より、シリカ充填剤の処理剤が残存しても特性上不利な
点がなくかつ貯蔵安定性に優れたポリオルガノシロキサ
ン組成物が得られることを見出した。本発明はこのよう
な知見に基づいてなされたもので、流動性付与、接着性
の向上、押し出し力低減等の作業性、貯蔵安定性に優
れ、物理特性に優れた室温硬化性ポリオルガノシロキサ
ン組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【発明の構成】すなわち本発明は、次の (A)〜(D) の成
分を必須成分とする室温硬化性ポリオルガノシロキサン
組成物を調製するに際し、(D) 成分を、混合混練前に
(A) 成分に添加するか、または(A) 、(B) 成分の混合混
練時に添加することを特徴とする室温硬化性ポリオルガ
ノシロキサン組成物の調製方法である。 (A)(1)一般式 R1 aX1 bSiO(4-a-b)/2 (ここで、R1は互いに同一または相異なる置換または非
置換の1価の炭化水素基、X1は水酸基または加水分解反
応性基、a は0〜2の整数、b は1〜3の整数を示し、
a +b は1〜3である。)で表される構造単位を1分子
当たり少なくとも1個を含む、25℃における粘度が50〜
500,000cStのポリオルガノシロキサンと (2)一般式 R2 cSiX2 4-c (ここで、R2は互いに同一または相異なる置換または非
置換の1価の炭化水素基または水素原子、X2は加水分解
反応性基、c は0〜2の整数を示す。)で表されるケイ
素化合物またはその部分加水分解物の合計量 100重量部
(ただし、(A)(1)(2) のうち(A)(1)が80〜100 重量%を
占める。) (B) 比表面積20〜800 m2 /gのシリカ粉末 1.0 〜20
0 重量部 (C) 硬化触媒 0.01〜25重量部 (D) 一般式 R4 dY3-dSi-Z-NR5 eR6 2-e または
【0005】
【化2】
【0006】で表される置換基をポリマー中に含有する
ポリオルガノシロキサン 含有する窒素原子が300 〜3,
000,000ppmとなる量〔ここで、R4、R5は互いに同一また
は相異なる置換または非置換の1価の炭化水素基または
水素原子、R6は-SiR7 fW3-f(R7は互いに同一または相異
なる置換または非置換の1価の炭化水素基または水素原
子、W は加水分解反応性基、f は0〜3の整数を示
す。)、Y は加水分解反応性基、Z は置換または非置換
の2価の炭化水素基、d は0〜3の整数、e は0〜2の
整数を示す。〕 以下、本発明について詳細に説明する。
【0007】本発明に用いられる(A)(1)のポリオルガノ
シロキサンは、構造単位が一般式 R1 aX1 bSiO(4-a-b)/2 (R1、X1、a 、b は前述のとおり)で表され、かつケイ
素原子に直結した反応性基X1を1分子中少なくとも1個
有するもので、直鎖状であっても分岐状であってもよ
く、またこれらの混合物であってもよい。R1は互いに同
一または相異なる置換または非置換の1価の炭化水素基
でメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシ
ル基、ドデシル基、等のアルキル基、フェニル基、キシ
リル基、トリル基、のようなアリール基、ベンジル基、
β−フェニルエチル基、β−フェニルプロピル基のよう
なアラルキル基が例示され、さらに、クロロメチル基、
3,3,3 −トリフルオロプロピル基などのハロゲン化アル
キル基、シアノエチル基、シアノプロピル基などのシア
ノアルキル基など置換炭化水素基も例としてあげられ
る。これらのうち、合成し易く、しかも硬化後に良好な
物理的性質を保っており、かつ硬化前では低い粘度を有
しているという点からメチル基が最も好ましいが、耐熱
性、耐溶剤性等の機能を付加する目的で一部にフェニル
基、3,3,3 −トリフルオロプロピル基等を含んでもよ
い。X1の加水分解反応性基は、1分子中に少なくとも1
個必要で、メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基
があげられ、ゴム弾性体やゲルを得るため反応機構に応
じて適宜に選択される。(A)(1)は本発明のベースポリマ
ーで、前述の一般式で表せられ、X1で表される反応性基
は1分子中のケイ素原子に結合した有機基のうち、少な
くとも2個が水酸基またはメトキシ基、エトキシ基等の
アルコキシ基、アミド基、カルバマト基、エノキシ基、
イソシアナト基、アセトキシ基である、25℃における粘
度50〜500,000cStのポリジオルガノシロキサンが用いら
れる。また、X1で表される反応性基はポリオルガノシロ
キサンの分子鎖の末端または中間のいずれに存在しても
あるいはその双方に存在してもよいが、硬化後の組成物
が優れた機械的性質を有するためには、少なくとも末端
に存在していることが好ましい。本発明における(A)(2)
のケイ素化合物またはその部分加水分解物は、水および
硬化触媒の存在下に(A)(1)のX1(反応性基)と反応し、
組成物を硬化させるための架橋剤として作用するもので
あり、下記一般式 R2 cSiX2 4-c (ただし、R2、X2、c は前述のとおり)で表されるもの
である。ここで、上記一般式のR2としては(A)(1)成分の
ケイ素原子に直接結合した有機基R1と同じものを例示す
ることができるが、入手のしやすさや硬化速度の点で、
メチル基またはビニル基であることが好ましい。またX2
としては、(A)(1)成分の反応性基X1と同じものを例示で
きる。このような化合物としては、テトラメトキシシラ
ン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキ
シシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキシ
シラン、メチルトリイソプロポキシシラン、フェニルト
リエトキシシラン、テトラキス(エトキシエトキシ)シ
ラン、メチルトリス(メトキシエトキシ)シラン、ビニ
ルトリス(メトキシエトキシ)シラン、テトラ(メチル
エチルケトオキシム)シラン、メチルトリ(メチルエチ
ルケトオキシム)シラン、ビニルトリ(メチルエチルケ
トオキシム)シラン、メチルトリアセトキシシラン、ビ
ニルトリアセトキシシラン、メチルトリアセトアミドシ
ラン、メチルトリイソシアナトシランおよびそれらのシ
ランの部分加水分解物であるシロキサンなどが例示され
る。これらのうち、合成が容易で組成物の保存安定性を
損なうことなく、硬化速度を速めることを考慮すると、
テトラメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、メ
チルトリス(メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリス
(メトキシエトキシ)シラン、テトラ(メチルエチルケ
トオキシム)シラン、ビニルトリ(メチルエチルケトオ
キシム)シラン、メチルトリアセトキシシラン、ビニル
トリアセトキシシランなどを用いることが好ましい。
(A) は、それ自身が架橋性を持つこともありうるベース
ポリマー(A)(1)単独、または(A)(1)と架橋剤(A)(2)との
混合物である。その割合は、(A) 中、(A)(1)が80〜100
重量%、(A)(2)が0〜20重量%の範囲が適当である。
(A)(2)が20重量%を越えると保存中に(A)(2)が組成物か
ら分離するのみならず、硬化時に著しい収縮が生じ、得
られたゴム状弾性体の物性が低下してしまうからであ
る。(A)(1)として1分子当たり平均2個を越える数の加
水分解反応性基を含む場合、(A)(2)のシランまたはその
部分加水分解物なしでも、水分と硬化触媒の存在下で反
応は進行する。しかし、硬化性と硬化後の機械的性質と
のバランスを考えたとき、(A) のうち(A)(2)を 0.4〜5
重量%で用いることが好ましい。
【0008】本発明で用いられる(B) のシリカ粉末は、
シリコーン組成物をゴムまたはゲル硬化した場合の補強
材である。このシリカ粉末は20〜800 m2 /gの比表面
積を有する必要がある。20m2 /gに満たぬ場合はポリ
オルガノシロキサンに対する補強性が不十分であり、80
0 m2 /gを越えると粉末同士の凝集が大きくなるた
め、本発明のシリコーン組成物に適さない。このような
シリカ粉末としては、煙霧質シリカ、湿式シリカ、溶融
シリカ等が例示され、その1種または2種以上を併用し
てもよい。(B) の配合量は、(A) 100 重量部に対し、
1.0〜200 重量部である。1.0 重量部未満では得られた
硬化物の機械的強度が不十分であり、また 200重量部を
越えると系に混合することが困難であり、均一な組成物
が得られない。また、シリカ粉は処理、未処理を問わな
い。しかし、本発明において、トリメチルシリル基で処
理したもののうち、処理度が高いものに関しては効果が
低い場合がある。(B)の配合量は好ましくは 5.0〜50重
量部である。
【0009】本発明に用いられる(C) は、(A)(1)単独、
または(A)(1)と架橋剤(A)(2)との混合物を水分の存在下
で反応せしめてゴム状弾性体を得るための硬化触媒であ
り、鉄オクトエート、コバルトオクトエート、マンガン
オクトエート、亜鉛オクトエート、スズナフテネート、
スズカプリレート、スズオレエートのようなカルボン酸
金属酸塩;ジメチルスズジオレエート、ジメチルスズジ
ラウレート、ジブチルスズジオレエート、ジフェニルス
ズジアセテート、酸化ジブチルスズ、ジブチルスズジメ
トキシド、ジブチルビス(トリエトキシシロキシ)ス
ズ、ジオクチルスズジラウレートのような有機スズ化合
物、テトラプロポキシチタン、テトラブトキシチタン、
ジイソプロポキシビス(エチルアセチルアセトナト)チ
タンのような有機チタン化合物が例示される。(C) の配
合量は(A) 100 重量部当たり0.01〜25重量部、好ましく
は 0.1〜5重量部の間である。配合量をこのような範囲
に限定したのは、0.01重量部未満では硬化触媒として十
分に作用せず、硬化に長い時間がかかるばかりでなく、
特に空気との接触面から遠いゴム層の深部に置ける硬化
が不十分となり、逆に25重量部を越える場合には保存安
定性が悪くなるためである。
【0010】本発明に用いられる(D) は、前記一般式で
示されるシランカップリング剤もしくは特定の置換基を
ポリマー中に含有するポリオルガノシロキサンであり、
シリカ粉末の表面処理剤および(A)(1)および(A)(2)とシ
リカ粉末との混合を容易にするための触媒的作用を有す
るものである。即ち、(D) 成分中に存在するアミノ基に
より(A) 成分の反応性基の加水分解が促進され、シリカ
表面のシラノールが処理される。また、アミノ基の活性
水素とシリカ表面のシラノールとの相互作用および(D)
成分中の反応性基(加水分解性基)によるシリカ表面の
シラノールとの反応により処理するものである。そのた
め、加水分解性基の反応性の高いアミノアルキル基含有
シリコーン化合物が望ましい。配合量は(A)(1)100 重量
部に対して、含有する窒素原子が300 〜3,000,000ppmと
なる量である。300 ppm より少ないとシリカ粉末の処理
が充分に行えず、また3,000,000ppmを越えると組成物の
保存安定性および機械的特性に悪影響を及ぼす可能性が
ある。(D) 成分の好ましい配合量は、含有する窒素原子
が1,200 〜300,000ppmとなる量である。(D) 成分として
は、シリカ表面に存在するシラノールと反応が可能な加
水分解性基、例えばアセトキシ基、アミノ基、イソプロ
ペノキシ基、ケトキシマト基、イソシアナト基、アミド
基、アルコキシ基等を有するシランカップリング剤が挙
げられ、またアミノアルキル基のアミン部としては1級
アミン(H2N-)および2級アミン(HR・N-)が挙げら
れ、反応性および触媒的作用の能力として効果的である
ことから1級アミンが望ましい。また、3級アミンで
も、反応後1級もしくは2級アミンに変換可能なもの
は、同様に使用しても何ら差し支えない。1級アミンと
してはアミノアルキルアルコキシシラン、アミノアルキ
ルケトキシマトシラン、2級アミンとしてはN−トリア
ルキルシリル−3−アミノプロピルトリアルコキシシラ
ン、N−フェニルアミノアルキルアルコキシシラン、N
−メチルアミノアルキルアルコキシシラン、3級アミン
としては1,1 −ジアルコキシ−2−トリアルキルシリル
−1−シラ−2−アザシクロペンタン、N,N −ジメチル
アミノアルキルアルコキシシランが例示される。また、
シランカップリング剤と同様、置換あるいは非置換のア
ミノ基含有シロキサン化合物も用いることが可能で、反
応性基として上記シランカップリング剤の場合と同様の
加水分解性基を含むものがより好ましい。保存中の分離
および金属への腐食性を考慮した場合、アミノアルキル
アルコキシシラン、アミノ基含有シロキサンなどが好ま
しい。なお、シリカ粉末と他成分との混合を容易にする
ための触媒作用のみならず、シリカ表面の処理剤として
作用するアミノアルキルアルコキシシランが好ましく、
また硬化後の分離を考慮した場合にも、アミノアルキル
アルコキシシランが好ましい。
【0011】なお、本発明の組成物には、硬化後のシリ
コーンゴムやゲルの特性向上の目的で耐熱向上剤、難燃
用添加剤、導電用添加剤、放熱用添加剤等を必要に応じ
て加えてもさしつかえなく、この配合量は得られるシリ
コーンゴムやゲルの特性を損なわない限り自由とされ
る。
【0012】本発明の特徴は、室温硬化性ポリオルガノ
シロキサン組成物を調製するに際し、(D) 成分であるア
ミノアルコキシシランもしくはアミノ基含有シロキサン
を、混合混練前に(A) 成分に添加するか、または(A) 、
(B) 成分の混合混練時に添加し、(B) 成分であるシリカ
粉をインプロセス処理することにより、物理的特性に優
れ、流動性付与、接着性の向上、押し出し力低減などの
作業性に優れ、特に長期保管してもこれらの特性を損な
うことのない、優れた保存安定性を有する室温硬化性ポ
リオルガノシロキサン組成物を調製することにある。こ
れらの組成物は、 (A)〜(D) の各成分、必要に応じて添
加剤等を配合し、混練機にて0〜100 ℃の温度で 0.5〜
10時間、好ましくは1〜5時間混練して均一状態にす
る。さらに、必要に応じて常圧または減圧にて50〜200
℃にて 0.5〜10時間加熱して処理を行い、常温に戻して
得られる。得られた組成物は、適切な方法にてゴム状ま
たはゲル状に硬化され、実用に供される。
【0013】
【発明の効果】本発明の如く、シリカ充填剤をポリオル
ガノシロキサンポリマーと共にシランおよびシロキサン
および窒素含有有機化合物でインプロセス処理すること
により、物理的特性に優れ、流動性付与、接着性の向
上、押し出し力低減などの作業性に優れ、かつ長期保管
においても粘度変化が少なく、特に長期間保管しても粘
度等の作業性および物理特性を損なうことのない、優れ
た保存安定性を保持する室温硬化性ポリオルガノシロキ
サン組成物を得ることができる。このようなシリコーン
組成物は、従来の液状シリコーンゴム、ゲルまたはミラ
ブル型シリコーンゴム同様、電子用、成形用、ポッティ
ング用など広く用いられる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。本発
明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
実施例中、部はすべて重量部を表し、粘度などの物性値
はすべて25℃、相対湿度60%における値である。 実施例1 粘度20,000cPのα, ω−ビス(メチルジメトキシシリ
ル)ポリジメチルシロキサン 100部、比表面積が 200m
2 /gの煙霧質シリカ15部、γ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン0.5 部(窒素原子量:39,000ppm )を万能
混練機に仕込み、常温で1時間混練し、均一なベースコ
ンパウンドB-1 を得た。ベースコンパウンドB-1 100部
に、メチルトリメトキシシラン 1.5部、N−トリメチル
シリル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン2部、
ジブチルスズジラウレート 0.3部を湿気を遮断した状態
で均一になるまで混合し、脱泡し、組成物A-1 を得た。
得られた組成物A-1 の粘度、指触乾燥時間、物理的性質
(JIS K 6301)について、初期値、室温での放置後にお
ける値および70℃、5日間の加熱促進後の値を各々評価
した。その結果を表1に示す。また、JIS K 6301の方法
により、銅、アルミニウム、アクリル樹脂、ポリカーボ
ネートを被着体とする引張剪断接着強さを測定し、接着
状態を観察した。その結果を表1に示す。また、銅への
腐食性は、図1に示すように、得られた組成物1を15
g、脱イオン水2を10g入れた500ml ガラス瓶3の上方
に、表面をサンドペーパーで磨き、活性面を露見させた
厚さ1mmの銅板4を吊し、密栓をした後、40℃で 168時
間加熱した。これを組成物を入れずに同様の操作を行っ
たブランクと比較することにより評価した。その結果を
表1に示す。 実施例2 粘度20,000cPのα, ω−ビス(メチルジメトキシシリ
ル)ポリジメチルシロキサン 100部、比表面積が 200m
2 /gの煙霧質シリカ15部を万能混練機に仕込み、常温
で1時間混練し、均一なベースコンパウンドB-2 を得
た。得られたベースコンパウンドB-2 100部とγ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン 0.5部(窒素原子量:3
9,000ppm )を万能混練機に仕込み、常温で2時間混練
し、均一なベースコンパウンドB-3 を得た。ベースコン
パウンドB-3 100部に、メチルトリメトキシシラン 1.5
部、N−トリメチルシリル−γ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン2部、ジブチルスズジラウレート 0.3部を
湿気を遮断した状態で均一になるまで混合し、脱泡し、
組成物A-2 を得た。得られた組成物A-2 を実施例1と同
様の方法で、粘度、指触乾燥時間、物理的性質、引張剪
断接着強さ、銅への腐食性を評価した。その結果を表1
に示す。
【0015】比較例1〜2 実施例2で得られたベースコンパウンドB-2 100部に、
メチルトリメトキシシラン1.5 部、N−トリメチルシリ
ル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン2部、ジブ
チルスズジラウレート 0.3部を湿気を遮断した状態で均
一になるまで混合し、脱泡し、組成物A-3 を得た。得ら
れた組成物A-3 を実施例1と同様の方法で、粘度、指触
乾燥時間、物理的性質、引張剪断接着強さ、銅への腐食
性を評価した。その結果を表1に示す。
【0016】また、粘度20,000cPのα,ω−ビス(メチ
ルジメトキシシリル)ポリジメチルシロキサン100 部、
比表面積が 200m2 /gの煙霧質シリカ15部を万能混練
機に仕込み、常温で1時間混練し、その後 130℃で加熱
減圧混練を3時間行い、常温に戻した後、均一なベース
コンパウンドB-4 を得た。このベースコンパウンドB-4
100部に、メチルトリメトキシシラン 1.5部、N−トリ
メチルシリル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン
2部、ジブチルスズジラウレート 0.3部を湿気を遮断し
た状態で均一になるまで混合し、脱泡し、組成物A-4 を
得た。得られた組成物A-4 を実施例1と同様の方法で、
粘度、指触乾燥時間、物理的性質、引張剪断接着強さ、
銅への腐食性を評価した。その結果を表1に示す。 比較例3、実施例3〜4 粘度20,000cPのα, ω−ビス(メチルジメトキシシリ
ル)ポリジメチルシロキサン100 部、比表面積が 200m
2 /gの煙霧質シリカ15部、ジイソブチルアミン1.0 部
を万能混練機に仕込み、常温で1時間混練し、均一なベ
ースコンパウンドB-5 を得た。同様に、ジイソブチルア
ミンの代わりに1,3 −ビス(3−アミノプロピル)テト
ラメチルジシロキサン 1.5部(窒素原子量:170,000pp
m)を用いたベースコンパウンドB-6 、1,1 −ジメトキ
シ−2−トリメチルシリル−1−シラ−2−アザシクロ
ペンタン1.0 部(窒素原子量:64,000ppm )を用いたベ
ースコンパウンドB-7 を得た。各々のベースコンパウン
ド 100部に、メチルトリメトキシシラン 1.5部、N−ト
リメチルシリル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン2部、ジブチルスズジラウレート 0.3部を湿気を遮断
した状態で均一になるまで混合し、脱泡し、組成物A-5
、A-6 、A-7 を得た。得られた組成物A-5 、A-6 、A-7
を実施例1と同様の方法で、粘度、指触乾燥時間、物
理的性質、引張剪断接着強さ、銅への腐食性を評価し
た。その結果を表1に示す。 実施例5 粘度20,000cPのα,ω−ビス(メチルジメトキシシリ
ル)ポリジメチルシロキサン90部、粘度20,000cPのα,
ω−ビス(3−アミノプロピルジメトキシシリル)ポリ
ジメチルシロキサン10部(窒素原子量:1,900ppm)、比
表面積が 200m2/gの煙霧質シリカ15部を万能混練機
に仕込み、常温で1時間混練し、均一なベースコンパウ
ンドB-8 を得た。得られたベースコンパウンドB-8 100
部にメチルトリメトキシシラン 1.5部、N−トリメチル
シリル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン2部、
ジブチルスズジラウレート0.3 部を湿気を遮断した状態
で均一になるまで混合し、脱泡し、組成物A-8 を得た。
得られた組成物A-8 を実施例1と同様の方法で、粘度、
指触乾燥時間、物理的性質、引張剪断接着強さ、銅への
腐食性を評価した。その結果を表1に示す。
【0017】実施例6 粘度20,000cPのα,ω−ビス(メチルジメトキシシリ
ル)ポリジメチルシロキサン 100部、比表面積が 200m
2 /gのオクタメチルシクロテトラシロキサンで処理し
た煙霧質シリカ15部、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン 0.3部(窒素原子量:1,900ppm)を万能混練機に
仕込み、常温で2時間混練し、均一なベースコンパウン
ドB-9 を得た。ベースコンパウンドB-9 100部に、メチ
ルトリメトシキシシラン 1.5部、N−トリメチルシリル
−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン2部、ジブチ
ルスズジラウレート 0.3部を湿気を遮断した状態で均一
になるまで混合し、脱泡し、組成物A-9 を得た。得られ
た組成物A-9 を実施例1と同様の方法で、指触乾燥時
間、物理的性質、引張剪断接着強さ、銅への腐食性を評
価した。その結果を表2に示す。また、容器(330ml カ
ートリッジ)のノズルの先端を内径6.2mm に切断し、治
具を用い、容器(330ml カートリッジ)の底部へ荷重を
加え、その際の力を測定した。その結果を表2に示す。 比較例4 粘度20,000cPのα,ω−ビス(メチルジメトキシシリ
ル)ポリジメチルシロキサン 100部、比表面積が 200m
2 /gのオクタメチルシクロテトラシロキサンで処理し
た煙霧質シリカ15部を万能混練機に仕込み、常温で2時
間混練し、均一なベースコンパウンドB-9 を得た。ベー
スコンパウンドB-10 100部に、メチルトリメトキシシラ
ン 1.5部、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン 0.3
部、N−トリメチルシリル−γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン2部、ジブチルスズジラウレート 0.3部を
湿気を遮断した状態で均一になるまで混合し、脱泡し、
組成物A-10を得た。得られた組成物A-10を実施例6と同
様の方法で、押し出し力、指触乾燥時間、物理的性質、
引張剪断接着強さ、銅への腐食性を評価した。その結果
を表2に示す。 実施例7 比較例4で得られたベースコンパウンドB-10 100 部に
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン 0.3部(窒素原
子量:1,900ppm)を万能混練機に仕込み、常温で2時間
混練し、均一なベースコンパウンドB-11を得た。ベース
コンパウンドB-11 100 部に、メチルトリメトキシシラ
ン 1.5部、N−トリメチルシリル−γ−アミノプロピル
トリエトキシシラン2部、ジブチルスズジラウレート
0.3部を湿気を遮断した状態で均一になるまで混合し、
脱泡し、組成物A-11を得た。得られた組成物A-11を実施
例1と同様の方法で、押し出し力、指触乾燥時間、物理
的性質、引張剪断接着強さ、銅への腐食性を評価した。
その結果を表2に示す。
【0018】実施例8 粘度20,000cPのα,ω−ビス(ヒドロキシル)ポリジメ
チルシロキサン 100部、比表面積が 200m2 /gのオク
タメチルシクロテトラシロキサンで処理した煙霧質シリ
カ15部、γ−(β−アミノエチル)アミノプロピルトリ
メトキシシラン0.5 部(窒素原子量:63,000ppm )を万
能混練機に仕込み、常温で2時間混練を行い、均一なベ
ースコンパウンドB-12を得た。ベースコンパウンドB-12
にメチルトリ(メチルエチルケトオキシム)シラン 2.0
部、ジブチルスズジラウレート 0.3部を湿気を遮断した
状態で均一になるまで混合し、脱泡し、組成物A-12を得
た。得られた組成物A-12を実施例6と同様の方法で、押
し出し力、指触乾燥時間、物理的性質、また被着体をス
テンレス、アルミニウム、エポキシ樹脂、ガラスとして
引張剪断接着強さを評価した。その結果を表3に示す。 比較例5 粘度20,000cPのα,ω−ビス(ヒドロキシル)ポリジメ
チルシロキサン 100部、比表面積が 200m2 /gのオク
タメチルシクロテトラシロキサンで処理した煙霧質シリ
カ15部を万能混練機に仕込み、常温で2時間混練し、均
一なベースコンパウンドB-13を得た。ベースコンパウン
ドB-13にメチルトリ(メチルエチルケトオキシム)シラ
ン 2.0部、γ−(β−アミノエチル)アミノプロピルト
リメトキシシラン 0.5部(窒素原子量:63,000ppm )、
ジブチルスズジラウレート 0.3部を湿気を遮断した状態
で均一になるまで混合し、脱泡し、組成物A-13を得た。
【0019】得られた組成物A-13を実施例8と同様の方
法で、押し出し力、指触乾燥時間、物理的性質、引張剪
断接着強さを評価した。その結果を表3に示す。 実施例9 粘度20,000cPのα, ω−ビス〔メチルジ(メチルエチル
ケトオキシム)シリル〕ポリジメチルシロキサン 100
部、比表面積が 200m2 /gのオクタメチルシクロテト
ラシロキサンで処理した煙霧質シリカ15部、γ−(β−
アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン 0.5
部(窒素原子量:63,000ppm )を万能混練機に仕込み、
常温で2時間混練を行い、均一なベースコンパウンドB-
14を得た。ベースコンパウンドB-14にメチルトリ(メチ
ルエチルケトオキシム)シランメチルエチルケトオキシ
ム1.5 部、ジブチルスズジラウレート0.3 部を湿気を遮
断した状態で均一になるまで混合し、脱泡し、組成物A-
14を得た。得られた組成物A-14を実施例8と同様の方法
で、押し出し力、指触乾燥時間、物理的性質、引張剪断
接着強さを評価した。その結果を表3に示す。
【0020】比較例6 粘度20,000cPのα,ω−ビス〔メチルジ(メチルエチル
ケトオキシム)シリル〕ポリジメチルシロキサン 100
部、比表面積が 200m2 /gのオクタメチルシクロテト
ラシロキサンで処理した煙霧質シリカ15部を万能混練機
に仕込み、常温で2時間混練し、均一なベースコンパウ
ンドB-15を得た。ベースコンパウンドB-15にメチルトリ
(メチルエチルケトオキシム)シランメチルエチルケト
オキシム1.5 部、γ−(β−アミノエチル)アミノプロ
ピルトリメトキシシラン 0.5部、ジブチルスズジラウレ
ート 0.3部を湿気を遮断した状態で均一になるまで混合
し、脱泡し、組成物A-15を得た。得られた組成物A-15を
実施例8と同様の方法で、押し出し力、指触乾燥時間、
物理的性質、引張剪断接着強さを評価した。その結果を
表3に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例で行なった銅への腐食性試験の状況を
示す図である。
【符号の説明】 1 ポリオルガノシロキサン組成物 2 脱イオン水 3 ガラス瓶 4 銅板

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の (A)〜(D) の成分を必須成分とする
    室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物を調製するに
    際し、(D) 成分を、混合混練前に(A) 成分に添加する
    か、または(A) 、(B) 成分の混合混練時に添加すること
    を特徴とする室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
    の調製方法。 (A)(1)一般式 R1 aX1 bSiO(4-a-b)/2 (ここで、R1は互いに同一または相異なる置換または非
    置換の1価の炭化水素基、X1は水酸基または加水分解反
    応性基、a は0〜2の整数、b は1〜3の整数を示し、
    a +b は1〜3である。)で表される構造単位を1分子
    当たり少なくとも1個を含む、25℃における粘度が50〜
    500,000cStのポリオルガノシロキサンと (2)一般式 R2 cSiX2 4-c (ここで、R2は互いに同一または相異なる置換または非
    置換の1価の炭化水素基または水素原子、X2は加水分解
    反応性基、c は0〜2の整数を示す。)で表されるケイ
    素化合物またはその部分加水分解物の合計量 100重量部
    (ただし、(A)(1)(2) のうち(A)(1)が80〜100 重量%を
    占める。) (B) 比表面積20〜800 m2 /gのシリカ粉末 1.0 〜20
    0 重量部 (C) 硬化触媒 0.01〜25重量部 (D) 一般式 R4 dY3-dSi-Z-NR5 eR6 2-e または 【化1】 で表される置換基をポリマー中に含有するポリオルガノ
    シロキサン 含有する窒素原子が300 〜3,000,000ppmと
    なる量〔ここで、R4、R5は互いに同一または相異なる置
    換または非置換の1価の炭化水素基または水素原子、R6
    は-SiR7 fW3-f(R7は互いに同一または相異なる置換また
    は非置換の1価の炭化水素基または水素原子、W は加水
    分解反応性基、f は0〜3の整数を示す。)、Y は加水
    分解反応性基、Z は置換または非置換の2価の炭化水素
    基、d は0〜3の整数、e は0〜2の整数を示す。〕
  2. 【請求項2】 (A) のX1、X2が水酸基またはアルコキシ
    基である請求項1記載の室温硬化性ポリオルガノシロキ
    サン組成物の調製方法。
  3. 【請求項3】 (D) の化合物がアミノアルキルアルコキ
    シシランである請求項1又は2記載の室温硬化性ポリオ
    ルガノシロキサン組成物の調製方法。
  4. 【請求項4】 (D) の化合物がN−トリアルキルシリル
    −3−アミノプロピルトリアルコキシシランである請求
    項1又は2記載の室温硬化性ポリオルガノシロキサン組
    成物の調製方法。
  5. 【請求項5】 (D) の化合物が1,1 −ジアルコキシ−2
    −トリアルキルシリル−1−シラ−2−アザシクロペン
    タンである請求項1又は2記載の室温硬化性ポリオルガ
    ノシロキサン組成物の調製方法。
  6. 【請求項6】 (D) の化合物が置換あるいは非置換のア
    ミノ基含有シロキサン化合物である請求項1又は2記載
    の室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の調製方
    法。
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