JP2762865B2 - フイルムシート自動切断装置 - Google Patents

フイルムシート自動切断装置

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JP2762865B2
JP2762865B2 JP24063092A JP24063092A JP2762865B2 JP 2762865 B2 JP2762865 B2 JP 2762865B2 JP 24063092 A JP24063092 A JP 24063092A JP 24063092 A JP24063092 A JP 24063092A JP 2762865 B2 JP2762865 B2 JP 2762865B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スキャナーによって写
真を複数色に分解して画像が多数形成されたフイルムシ
ートを画像毎に自動的に切断するフイルムシート自動切
断装置に係わり、さらに詳しくはフイルムシート上に形
成された画像を各色毎に自動的に切断したのち、切断済
のフイルムシートが互いに重ならないように、透明基盤
フイルムと透明オーバーフイルムにて挟持するフイルム
シート自動切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、製版工程の中の分解工程で
は、カラースキャナーを用いてカラー写真を複数色(標
準的なカラー印刷ではイエロー、マゼンダ、シアン、ブ
ラックの4色)の画像に分解し、画像(以下、網点画像
と記す。尚、画像には主として網点画像と連続調画像が
あるが、本願発明においては、網点画像と連続調画像は
何の相違も無い。)が多数形成されたフイルムシートを
得ている。これは、カラー写真をスキャナーで走査し、
複数色の色情報を得、この色情報から網点情報を演算
し、この網点情報に基づきフイルムシート(主として銀
塩感光フイルム)にレーザ等で網点画像(標準的なカラ
ー印刷ではカラー写真一枚に対して網点画像はイエロー
用、マゼンダ用、シアン用、ブラック用の4点)を露光
し、フイルムシートの余白が無くなるまで次々にカラー
写真を分解、網点画像を露光することで網点画像が多数
形成されたフイルムシートを得ている。
【0003】このフイルムシートは現像処理を経たのち
網点画像毎に切断され(以下、網点画像毎に切断済のフ
イルムシートをセパレートフイルムと記す)、カラー写
真と対応する複数色のセパレートフイルムをまとめて整
理し(標準的なカラー印刷では4枚1組)、次工程であ
るレタッチ工程(セパレートフイルムを所定の位置に貼
り込む工程)に渡している。
【0004】網点画像が多数形成されたフイルムシート
を切断しセパレートフイルムを得る作業は、従来はハサ
ミ等を用いての手作業による切断作業であったが、今
日、現像済の網点画像が多数形成されたフイルムシート
を連続出力可能なロボットカラースキャナーが開発さ
れ、網点画像が多数形成されたフイルムシートを連続的
に出力するため、ハサミ等を用いての手作業による切断
作業がスキャナーオペレーターの全作業時間の大きな部
分を占めるようになり、そのため、逆にロボットカラー
スキャナーを操作する時間が少なくなり、ロボットカラ
ースキャナーの稼働率が低下するという問題が発生する
に至っている。また、手作業による切断作業のため労働
負荷が大きいという問題もあった。
【0005】そこで本願発明出願人はこれまで以下に記
すフイルムシート自動切断装置を提案してきた。特開平
2−219058号は、フイルムシートのサイズとフイ
ルムシート上の所定位置に設けられている切断位置情報
である色識別マーク(色識別マークは網点画像ごとに設
けられる)を検出し、フイルムシートのサイズと色識別
マークより切断位置を判断して切断を行うフイルムシー
ト自動切断装置で、セパレートフイルムは4枚1組で包
装されて出力される。特開平3−264296号は、フ
イルムシートのサイズとフイルムシート上の所定位置に
設けられている色識別マークを検出し、フイルムシート
のサイズと色識別マークより切断位置を判断して切断を
行い、セパレートフイルムは4枚1組で互いにずらして
重ね合わせて貼着して出力するフイルムシート自動切断
装置である。また、特願平2−163851号は、スキ
ャナーでフイルムシートにレーザ等で網点画像を露光す
る際に、切断位置情報であるマークを形成し、該マーク
を検出して切断を行うフイルムシート自動切断装置であ
る。
【0006】しかしながら、これらのフイルムシート自
動切断装置は、ロボットカラースキャナーより現像済の
網点画像が多数形成されたフイルムシートを連続出力し
たのち、このフイルムシートの網点画像を人間が目で検
査し、検査済のフイルムシートを手でフイルムシート自
動切断装置に挿入する方法を採用しており、この方法は
複数社製のロボットカラースキャナーに対応できる利点
が有る反面、切断毎に色識別マークまたは切断位置を示
すマークを検出する必要があるため、切断作業に時間が
多くかかり、フイルムシート自動切断装置自体の能率が
低いという欠点を有していた。
【0007】そこで、今日、網点画像露光時の位置デー
タを利用してフイルムシートの切断位置を決定するフイ
ルムシート自動切断装置が開発されている。図5は従来
の分解工程とフイルムシート自動切断装置の概略図であ
って、ロボットカラースキャナーはセットアップ装置
3、スキャナー走査装置4、出力装置5、現像装置7よ
り構成されている。カラー写真1、1、…は透明ドラム
2に貼りつけられ、セットアップ装置3に装着される。
セットアップ装置3では各カラー写真1についての分解
条件として、各カラー写真1の分解の順番、各カラー写
真1上の分解対象領域の透明ドラム2上での位置、該分
解対象領域を分解したのちフイルムシート上に網点画像
として露光する際の拡大率、各カラー写真1をスキャナ
ーで走査して得た複数色の色情報を網点情報に演算する
際の条件であるトーンカーブ、マスキング、ハイライ
ト、シャドウを設定し、この分解条件データをオンライ
ンまたはフロッピーディスク等のオフラインでスキャナ
ー走査装置4に渡す。
【0008】次にカラー写真1、1、…を貼りつけた透
明ドラム2をスキャナー走査装置4に装着すると、スキ
ャナー走査装置4は前記分解条件データに従い各カラー
写真1の走査を行い、各カラー写真1に対する色情報を
得、この色情報から各カラー写真1に対応する4色分の
網点情報を演算し、この網点情報を出力露光装置5にオ
ンラインで送る。むろん、スキャナー走査装置4は分解
条件設定機能を有しており、前述のセットアップ装置3
で行った分解条件設定作業をスキャナー走査装置4で行
ってもよいが、その場合はロボットカラースキャナー全
体の稼働能率が低下するため、通常は複数台のセットア
ップ装置3で分解条件設定作業を行い、スキャナー走査
装置4はカラー写真1の走査専用に使用している。
【0009】出力露光装置5はスキャナー走査装置4か
らの網点情報にもとずいて、露光ドラム6上に巻付けら
れたフイルムシート上に網点画像を図示しないレーザで
露光する。出力露光装置5内部には図示しない未露光フ
イルムロール貯蔵部、未露光フイルムロールより所定量
のフイルムを切取りフイルムシートとし、そのフイルム
シートを露光ドラム6上に巻付けるフイルムシート供給
機構、網点画像の露光が終了したフイルムシートを露光
ドラム6より取り外し第1搬送部8に送り出すフイルム
シート排出機構を有し、自動的にフイルムシートの供給
と排出を行うことができ、連続的に網点画像が多数形成
されたフイルムシートを出力する。
【0010】露光済のフイルムシートは第1搬送部8を
経て現像装置7に送りこまれる。現像装置7は公知の構
造を有しており、フイルムシートは図示しない現像液
槽、定着液槽、水洗部、乾燥部を経て現像を終了し第2
搬送部9に送り出され、第2搬送部9を経て自動フイル
ム切断装置10へ送りこまれる。自動フイルム切断装置
10でのフイルム切断位置はスキャナー走査装置4また
はセットアップ装置3での分解条件のうち各カラー写真
1の分解の順番、各カラー写真1上の分解対象領域の透
明ドラム2上での位置、該分解対象領域を分解したのち
フイルムシート上に網点画像として露光する際の拡大率
等より得られる各網点画像の露光開始点と終点及び露光
領域に付すべき縁取り間隔に関するデータに基づいて決
定される。尚、分解条件より切断位置を決定する方法に
ついては特公平3−10294号に詳細に記載されてい
る。
【0011】図6は第2搬送部9とフイルムシート自動
切断装置10の構成図である。現像済の網点画像が多数
形成されたフイルムシートは第2搬送部9上を矢印Aの
方向に搬送されたのち、カットテーブル11上に載置さ
れる。カットテーブル11には多数の吸引孔12…が設
けられ、これらの吸引孔12…でフイルムシートをカッ
トテーブル11上に吸引固定し、支持部材13にはカッ
ター68が鉛直に支持されて設けられている。このカッ
ター68は図示しないY方向駆動機構によりカットテー
ブル11の長さ方向(矢印Aと直交する方向)に移動可
能となっている。また、支持部材13は図示しないX方
向駆動機構によりカットテーブル11の幅方向(矢印A
方向)に移動可能となっている。
【0012】支持部材13には吸引パット14が取付け
られており、この吸引パット14で第2搬送部9上のフ
イルムシートをカットテーブル11上に載置し、また、
カットテーブル11上の切断の終了したフイルムシート
(以下、切断の終了したフイルムシートをセパレートフ
イルムと記す)をコンベア15上に搬送する。コンベア
15上に搬送された4枚のセパレートフイルムは矢印B
方向に搬送され、包装機構16において4枚1組で包装
される。図中、17は包装ロール、18はセパレートフ
イルムを包装した包装ロール17を熱圧着により切断す
る包装ロールカット装置、19は包装ロールカット装置
18を通過した包装済セパレートフイルムをストックボ
ックス20へ搬送するコンベアである。
【0013】以上の構成では、切断毎に色識別マークま
たは切断位置を示すマークを検出する必要がなく、切断
作業の時間を削減することが可能となり、フイルムシー
ト自動切断装置の能率を向上させ、更に、現像機とフイ
ルムシート自動切断装置をインライン化することで、分
解から切断、包装までを一貫ラインとし、作業員がわざ
わざフイルムシートをフイルムシート自動切断装置に載
置する必要がなく作業員の負荷が低減し、また、フイル
ムシート切断作業を従来のバッチ処理から連続処理に変
えることで、必要なセパレートフイルムを必要なときに
すみやかに次工程のレタッチ工程に渡すことが可能とな
り、製版工程全体の効率を高めることができた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、切断か
ら包装までを一貫処理するフイルムシート自動切断装置
は効率が向上するが、反面、セパレートフイルムの検査
が出来ないという問題点を有している。すなわち、ロボ
ットカラースキャナーより現像済の網点画像が多数形成
されたフイルムシートを連続出力したのち、このフイル
ムシートの網点画像を人間が目で検査し、検査済のフイ
ルムシートを手でフイルムシート自動切断装置に挿入す
る方法では、切断前にフイルムシートの網点画像を人間
が目で検査する工程が存在するが、切断から包装までを
一貫処理するフイルムシート自動切断装置においては検
査を行う工程が挿入できず、更に、包装済のセパレート
フイルムは4枚が重なって包装されているため外からの
検査を行うことができず、検査を行うには袋からわざわ
ざセパレートフイルムを取り出す必要がある。
【0015】特に、スキャナーによる分解工程は、製版
印刷工程中最も大きく色や調子の修正が可能であり、印
刷絵柄の品質の主要部分を決定している。従って、セパ
レートフイルムの品質がそのまま印刷絵柄の品質を決定
することになるが、印刷物自体が目でみて評価するもの
のため、品質には絶対基準が無く、人間が目で見て主観
で評価し、分解条件設定の適性度合いを評価する必要が
ある。また、色や調子の品質以外にも、ゴミ(カラー写
真にゴミが付着した場合、ゴミも絵柄の一部として分解
する)、フイルムシートのピンホール、トーンジャンプ
(グラデーションの様に連続的に色が変化する場合にお
いて、大きく色が変化する部分が発生し、線が引かれて
いるように見える)、モアレ(カラー写真の絵柄の線と
スキャナーの走査角度によって発生する)、ビリツキ
(カラー写真の絵柄の直線を網点にすると段差が発生す
る)、ニュートンリング(カラー写真と透明ドラムの間
の空気により干渉縞が発生する)等の欠陥がセパレート
フイルムに発生することは往々にしてある。
【0016】これらの欠陥を有するセパレートフイルム
が未検査で次の工程に渡された場合、欠陥が発見される
のは校正印刷工程にて校正印刷を終了したのち、その校
正印刷物の出校検査(校正印刷物を顧客に提出する前の
最終検査)をする際であり、発見後分解工程までもどっ
て作り直す必要があるため、複数工程の作業が無駄とな
り製版工程の生産効率を大きく低下させるだけではな
く、納期にも間に合わないという問題が発生する。
【0017】以上、切断から包装までを一貫処理するフ
イルムシート自動切断装置における問題点について述べ
たが、次にロボットカラースキャナーより現像済の網点
画像が多数形成されたフイルムシートを連続出力したの
ち、フイルムシートを手でフイルムシート自動切断装置
に挿入する方法の問題点について述べる。通常、セパレ
ートフイルムは、対応するカラー写真や分解指示書等と
一組にして次工程に渡している。この工程はセパレート
フイルムと対応するカラー写真や分解指示書等を一組に
することで、セパレートフイルムやカラー写真の員数確
認、分解指示書等との相違の有無を確認している。従っ
て、フイルムシートを連続出力したのち、このフイルム
シートの網点画像を人間が目で検査し、検査済のフイル
ムシートを手でフイルムシート自動切断装置に挿入する
方法では、切断前にフイルムシートの網点画像を人間が
目で検査する工程と、切断後にセパレートフイルムと対
応するカラー写真や分解指示書等を一組にする工程の二
工程が必要となり作業工程が重複するという問題点があ
る。
【0018】本願発明が解決しようとする課題は、前記
の従来技術の欠点を解決し、フイルムシート自動切断装
置と分解、現像作業を一貫ラインとして切断作業の効率
を向上させると同時に、セパレートフイルムの検査を効
率的に行い得るフイルムシート自動切断装置を提供する
ことにある。また、一貫ラインでない場合においても、
セパレートフイルムの検査工程と、セパレートフイルム
と対応するカラー写真や分解指示書等を一組にし必要事
項を確認する工程を一つの工程とし、工程削減を行い得
るフイルムシート自動切断装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記した従
来技術の課題を解決するためになされたもので、スキャ
ナーによって写真を複数色に分解して得られた網点画像
が多数形成されたフイルムシートを、スキャナー及びま
たはスキャナー分解条件設定装置からの網点画像の位置
情報により網点画像毎に切断するフイルムシート自動切
断装置において、フイルムシートを載置するカットテー
ブルと、該カットテーブル上のフイルムシートを前記ス
キャナーまたはスキャナー分解条件設定装置からの網点
画像の位置情報に基づき切断する切断手段と、透明基盤
フイルムを供給する透明基盤フイルム供給手段と、該透
明基盤フイルム上に前記切断済のフイルムシートを搬送
する搬送手段と、該透明基盤フイルム上に搬送された切
断済のフイルムシートを覆う透明オーバーフイルム供給
手段とを有し、前記各切断済のフイルムシートが互いに
重ならないように、透明基盤フイルムと透明オーバーフ
イルムにて挟持することを特徴とするフイルムシート自
動切断装置である。
【0020】また、本願発明は、スキャナーによって写
真を複数色に分解して得られた網点画像が多数形成され
たフイルムシートを、該フイルムシート上に記録された
切断位置情報等により網点画像毎に切断するフイルムシ
ート自動切断装置において、フイルムシートを載置する
カットテーブルと、該カットテーブル上のフイルムシー
トを前記フイルムシート上に記録された切断位置情報等
に基づき切断する切断手段と、透明基盤フイルムを供給
する透明基盤フイルム供給手段と、該透明基盤フイルム
上に前記切断済のフイルムシートを搬送する搬送手段
と、該透明基盤フイルム上に搬送された切断済のフイル
ムシートを覆う透明オーバーフイルム供給手段とを有
し、前記各切断済のフイルムシートが互いに重ならない
ように、透明基盤フイルムと透明オーバーフイルムにて
挟持することを特徴とするフイルムシート自動切断装置
である。
【0021】また、本願発明は、互いに重ならないよう
に切断済のフイルムシートを挟持した透明基盤フイルム
と透明オーバーフイルムに対し、前記網点画像の位置情
報及びまたはフイルムシート上に記録された切断位置情
報等及びまたは切断手段からの切断位置情報に基づき、
溶着位置を演算する溶着位置演算手段と、該溶着位置演
算手段からの演算結果に基づき、前記フイルムシートを
挟持した透明基盤フイルムと透明オーバーフイルムを溶
着する溶着手段と、該溶着手段により溶着された溶着部
分またはその近傍に対して切断またはミシン目加工を施
す切込み手段を有し、前記挟持された各切断済のフイル
ムシートを所定枚数毎に、前後左右のいずれかを溶着し
たのち、切断及びまたはミシン目加工を施すことを特徴
とするフイルムシート自動切断装置である。
【0022】
【作用】本願発明は、スキャナーによって写真を複数色
に分解して得られた網点画像が多数形成されたフイルム
シートを切断し、そのセパレートフイルムを互いに重な
らないように透明基盤フイルムと透明オーバーフイルム
にて挟持するため、ライトテーブル等の上におけば、透
明基盤フイルムと透明オーバーフイルムにて挟持したま
まセパレートフイルムを一枚一枚検査することが可能と
なり、更に、セパレートフイルムの検査工程と、セパレ
ートフイルムと対応するカラー写真や分解指示書等を一
組にし、必要事項を確認する工程を一つの工程とするこ
とが可能となり、工程削減を行い得る。また、本願発明
は互いに重ならないようにセパレートフイルムを挟持し
た透明基盤フイルムと透明オーバーフイルムの所定位置
を溶着して、セパレートフイルムが透明基盤フイルムと
透明オーバーフイルム間から落ちない様にすると同時
に、セパレートフイルムが他の物に直接接触することで
発生する傷、汚れ、折れ等を防止し、更に、切断または
ミシン目加工を施して分離容易に、必要に応じて任意の
位置のセパレートフイルムを取り出すことができる。
【0023】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
図1は、本願発明に係わるフイルムシート自動切断装置
の概略図である。図中21はフイルムシート搬送部であ
り、図示しない現像装置に接続されている。網点画像が
多数形成されたフイルムシート22は現像終了後、回転
する送りローラー23、…によってフイルムシート搬送
部21の内部を矢印C方向に進み、出没自在の当て24
に当接して停止する。次に、フイルムシート22は回転
する送りコロ25によって矢印Cと直交する方向に送ら
れ、出没自在の当て26に当接して停止することで、フ
イルムシート22は絶えず所定の位置に停止することが
可能となる。送りローラー23が回転する際は送りコロ
25は図示しない上下機構によって上昇し、フイルムシ
ート22に当接しない位置にあり、送りコロ25が下が
りフイルムシート22に当接して回転する際は送りロー
ラー23、…は図示しない上下機構によって上昇し、フ
イルムシート22より離れている。
【0024】図中27はカットテーブルで、カットテー
ブル27の上方にはカッター28が支持部材29に鉛直
に支持されて設けられている。このカッター28は図示
しないY軸方向(矢印Cと直交する方向)駆動機構によ
り支持部材29に沿って移動可能となっており、更にカ
ッター自身が上下動作及び回転し、切断の有無の選択及
びカッター刃の方向を変更することができる。支持部材
29は図示しないX軸方向(矢印Cの方向)駆動機構に
よりカットテーブルに沿って移動可能となっている。支
持部材29には吸引パット30、30…が設けられてお
り、この吸引パット30、30…は図示しない上下機構
によって上下すると同時に吸脱を行うことができる。
【0025】当て24、26に当接して所定の位置に停
止したフイルムシート22は、図中aの位置に移動した
支持部材29に設けられている吸引パット30により吸
引され、支持部材29が矢印Cの方向に移動するに従っ
てカットテーブル27上に搬送される。この際、当て2
4は下降して搬送中のフイルムシート22と接触を避け
る。吸引パット30により吸引され、支持部材29と吸
引パット30により搬送されたフイルムシート22がカ
ットテーブル27の所定の位置に達した時、支持部材2
9は停止し吸引パット30が下降してフイルムシート2
2はカットテーブル27上に載置される。カットテーブ
ル27には無数の吸引孔31が設けられており、フイル
ムシート22は吸引孔31に吸引されて固定され、吸引
パット30は吸着を停止し上昇する。フイルムシート2
2は当て24、26によって絶えず所定の位置に停止
し、その後吸引パット30により吸引され、支持部材2
9により搬送されるため、支持部材29の移動距離を所
定値に定めることにより、カットテーブル27上に載置
されるフイルムシート22の吸着位置を所定位置にする
ことができる。この所定位置はカッター28の切断可能
範囲内であれば、任意に定めれる。
【0026】所定の位置に吸引されたフイルムシート2
2を網点画像毎にカッター28にて切断する。この切断
位置は、セットアツプ装置またはスキャナー走査装置か
らのデータである、各網点画像の露光始点と終点及び各
網点画像(露光領域)に付すべき縁取り間隔に関するデ
ータに基づいて決定されるが、特公平3−10294号
公報に詳細が記載されているので、ここでは省略する。
フイルムシート22の切断が終了し各網点画像毎に切断
されたのち、セパレートフイルム一列毎に吸引パット3
0が下降、これを吸引したのちに上昇する。次にセパレ
ートフイルムを吸引パット30にて吸着したまま、支持
部材29は図中bの方向に移動、貼り付け台36上の透
明基盤フイルム32上へセパレートフイルムを搬送す
る。
【0027】透明基盤フイルム32は透明フイルムロー
ル33より巻き出され、ローラー34を経て、貼り付け
台36上に送り出される。透明オーバーフイルム37
は、図示しないロールより巻き出され、ローラー38、
挟持ローラー39を経て貼り付け台36上に送り出さ
れ、第1送りローラー40にて透明基盤フイルム32と
透明オーバーフイルム37は重ねられて、待機してい
る。吸引パット30にて吸着されて搬送されたセパレー
トフイルムは、貼り付け台36上の透明基盤フイルム3
2上へ載置されると、挟持ローラー39は矢印D方向
(貼り付け台36方向)に透明オーバーフイルム37を
巻きだしつつ降下し、載置されたセパレートフイルムの
先端部を、透明オーバーフイルム37を介して、透明基
盤フイルム32と挟持する。その後、吸引パット30は
吸引を停止しセパレートフイルムを離して上昇、支持部
材29は次のセパレートフイルムの吸着位置へ移動す
る。
【0028】第1送りローラー40は、吸引パット30
が吸引を停止し、セパレートフイルムを離したのち回転
を開始し、セパレートフイルムを挟持した透明基盤フイ
ルム32と透明オーバーフイルム37を矢印C方向に送
り出し、セパレートフイルム先端が第1送りローラー4
0に達すると挟持ローラー39は矢印E方向に上昇し、
待機状態にもどる。溶着、切断、ミシン加工等を施さな
い場合は、セパレートフイルムを挟持した透明基盤フイ
ルム32と透明オーバーフイルム37は、巻き取りロー
ル41にそのまま巻き取られ、巻き取りの状態で検版場
所へ搬送され、少しづつ巻き出されて検版が行われる。
この場合、セパレートフイルムどうしが混じりあわずに
Y、M、C、BLが整列しているので検版を効率的に行
うことが可能となり、更に、透明基盤フイルム32と透
明オーバーフイルム37が何回も再使用できるという効
果が存在する反面、巻き出されたセパレートフイルム
は、検版後にテープ等で別途固定する必要が発生し、更
に、巻き出しの順にしか検版が出来ず、中間にあるセパ
レートフイルムを緊急時に優先して検版することが出来
ないという問題点が存在する。
【0029】次に溶着、ミシン加工等を施す場合につい
て説明する。図中42は左右溶着ローラー、43は第2
送りローラー、44は第3送りローラー、45は前後溶
着ミシン加工部である。第1送りローラー40を経て送
り出されたセパレートフイルムを挟持した透明基盤フイ
ルム32と透明オーバーフイルム37は、図示しない加
熱装置にて加熱された左右溶着ローラー42にて挟持し
ているセパレートフイルムの左右を熱溶着され、第2送
りローラー43を経て、前後溶着ミシン加工部45に送
りこまれる。前後溶着ミシン加工部45の機構について
は後述するが、透明基盤フイルム32と透明オーバーフ
イルム37は挟持しているセパレートフイルムの前後に
おいて溶着されると同時にミシン加工を施され、第3送
りローラー44を経て巻き取りロール41に巻き取られ
る。
【0030】この場合、巻き取りの状態で検版場所へ搬
送される。セパレートフイルムはY、M、C、BLごと
に整列した状態で前後左右が溶着され、その前後はミシ
ン目が施されて検版を効率的に行うことが可能となり、
更に、セパレートフイルムは、検版後にテープ等で別途
固定する必要が無く、挟持したまま検版を行うことが可
能となり、次工程に渡す時点でミシン加工部にて容易に
切り離すことが可能となる。本願発明は本実施例に限定
されるものでは無く、巻き取りロール41にて巻き取ら
ず、コンピュータ等の出力用紙の様に、ミシン目におい
て経本折りを施しても良い。その場合、単に巻き取りロ
ール41を取り外し、受け台を設置すれば良く、任意の
位置にあるセパレートフイルムから検版を行うことがで
きるため、中間にあるセパレートフイルムを緊急時に優
先して検版することが可能となる。
【0031】次に溶着、切断加工等を施す場合について
説明する。切断加工を施す場合、前後溶着ミシン加工部
45のミシン刃を切断刃に交換し、巻き取りロール41
のかわりに受け台を設置すれば良い。この場合、セパレ
ートフイルムはY、M、C、BLごとに整列した状態で
前後及びまたは左右が溶着され、その前後は切断されて
おり、検版を効率的に行うことが可能となり、更に、セ
パレートフイルムは、検版後にテープ等で別途固定する
必要が無く、挟持したまま検版を行うことが可能とな
り、そのまま次工程に渡すことが可能となる。また、任
意の位置にあるセパレートフイルムから検版を行うこと
ができるため、中間にあるセパレートフイルムを緊急時
に優先して検版することが可能となる。
【0032】本願発明は本実施例に限定されるものでは
無く、溶着部分はセパレートフイルムの整列が容易に動
かない限り前後左右の何れの組み合わせでも良い。例え
ば、前後、左右のどちらか一方でも良く、また、前後左
右のいずれか1辺、後と左の様に隣合う2辺、後と左右
の様に3辺でも良い。その場合は、溶着しない部分の加
熱を停止するだけで可能だが、当該部分の加熱機構自体
を除外しても良い。この場合、セパレートフイルムは前
後左右のいずれかが開放されているため、次工程にて開
放部分より容易にセパレートフイルムを取り出すことが
可能となる。また、カラー写真等や分解指示書(倍率、
トリミング等が記載)等をセパレートフイルムとセット
にして次工程に渡す場合、開放部分より容易にカラー写
真等や分解指示書等を挿入することが可能である。すな
わち、セパレートフイルムが整列する必要が有るのは検
版までであり、検版終了後には整列している必要が無
く、カラー写真等や分解指示書等を挿入しても何ら問題
が無い。従って開放部分より容易にカラー写真等や分解
指示書等を挿入することで、セパレートフイルムを挟持
するフイルムにカラー写真等や分解指示書等を貼り付け
る手間がはぶけると同時に、次工程へ搬送中に貼り付け
部分が剥がれてセパレートフイルムとカラー写真1等や
分解指示書等が分離することを防止することが可能とな
る。
【0033】図2は、本実施例の上面図である。図中に
おいて、支持部材29はbの位置に移動、吸引パット3
0はセパレートフイルム46aを吸着しており、貼り付
け台36上の透明基盤フイルム32上にセパレートフイ
ルム46aがY、M、C、BLごとに整列した状態で載
置されている。挟持ローラー39は貼り付け台36方向
に降下しており、透明オーバーフイルム37を介してセ
パレートフイルム46aの先端を挟持している。本実施
例はセパレートフイルム46aの幅(矢印Cと直交する
方向の幅)が2種(幅広、幅狭)に対応しているため、
吸引パット30は6本(幅広用2本、幅狭用2本、共用
2本)となっている。図2は幅広の場合であり、吸引パ
ット30のうち2本は吸着していない。
【0034】図中46bはセパレートフイルム46aの
前に載置されたセパレートフイルムであり、左右溶着ロ
ーラー42によりセパレートフイルム46bの両横で透
明基盤フイルム32と透明オーバーフイルム37が溶着
されている。図中47は左右溶着部分である。左右溶着
ローラー42はセパレートフイルムを挟持した透明基盤
フイルム32と透明オーバーフイルム37の進行に対応
して回転し溶着を行うが、吸引パッド30がセパレート
フイルムを透明基盤フイルム32上に載置する間、セパ
レートフイルムを挟持した透明基盤フイルム32と透明
オーバーフイルム37の進行が停止する場合は、図示し
ない上下機構により上昇し、過剰な溶着を防止する。
【0035】また、左右溶着ローラー42の幅方向(矢
印Cと直交する方向)の位置は自由に設定可能であり、
セパレートフイルム46aの幅に合わせて設定する。左
右溶着ローラー42の幅方向の位置を自動で設定可能に
する場合、左右溶着ローラー42と上下装置、加熱装置
を1ユニットとし、該ユニットが幅方向に渡されたレー
ルに沿って駆動可能にする。該レールは貼り付け台36
上の第1送りローラー40と第2送りローラー43の間
に設置され、その停止位置はセットアツプ装置またはス
キャナー走査装置からのデータから決定しても良く、透
明基盤フイルム32または透明オーバーフイルム37の
幅サイズを検知するセンサーまたは設定するスイッチを
設置して、そのデータから停止位置を決定しても良い。
【0036】図中46cはセパレートフイルム46bの
前に載置されたセパレートフイルムであり、セパレート
フイルム46bと46cの間で、前後溶着ミシン加工部
45により、セパレートフイルム46bの前とセパレー
トフイルム46cの後ろの溶着とその間のミシン加工が
同時に行われている。46dはセパレートフイルム46
cの前に載置されたセパレートフイルムであり、48は
溶着の終了した前後溶着部分である。48aはセパレー
トフイルム46dの後溶着部分であり、48bはセパレ
ートフイルム46cの前溶着部分であり、後溶着部分4
8aと前溶着部分48bの間にはミシン目49がありセ
パレートフイルム46cとセパレートフイルム46dを
分離可能にしている。
【0037】本願発明は本実施例に限るものでは無く、
セパレートフイルム46a〜46dは4分割(Y、M、
C、BL)以外に、2分割、未分割でも良い。2分割の
場合、例えば、セパレートフイルム46cの位置にY、
Mの2枚、セパレートフイルム46bの位置にC、BL
の2枚となる。その場合、セパレートフイルム46cと
セパレートフイルム46bの間は溶着とミシン加工を施
しても、施さなくても良く、その判断はセットアップ装
置またはスキャナー走査装置からの網点画像の位置情報
及びまたはフイルムシート上に記録された切断位置情報
等及びまたは切断手段からの切断位置情報データから決
定される。未分割の場合、例えばセパレートフイルム4
6cが1枚の場合も同様に溶着とミシン加工の位置が決
定される。
【0038】図3は本実施例の前後溶着ミシン加工部4
5の拡大図である。セパレートフイルムを挟持した透明
基盤フイルム32と透明オーバーフイルム37は、第2
送りローラー43、第2送りローラー44と貼り付け台
36に挟まれている。前後溶着ミシン加工部45には溶
着ミシン加工装置50a、50bが上下に対向して配置
され、図3の中央部に示す互いに近接する溶着位置F
と、透明基盤フイルム32と透明オーバーフイルム37
の移動路から上方及び下方に離隔して配置される離隔位
置Gとの間で図示しない往復動装置にて往復動され、互
いに近接した溶着位置Fで、透明基盤フイルム32と透
明オーバーフイルム37を挟持しつつ熱溶着し、更に、
ミシン加工を施す。
【0039】これら溶着ミシン加工装置50a、50b
は、透明基盤フイルム32と透明オーバーフイルム37
の全幅に渡って延び、その対向する部位にはそれぞれ溝
を挟んで互いに平行かつ加熱手段を設けた熱溶着部5
1、51が配置されている。また、下側の溶着ミシン加
工装置50bの溝内には、透明基盤フイルム32と透明
オーバーフイルム37の全幅に渡って延びるミシン刃5
2が配置されている。これらの熱溶着部51、51の先
端面は湾曲させて形成されており、透明基盤フイルム3
2と透明オーバーフイルム37を挟持する際に損傷を与
えない。また、下側の溶着ミシン加工装置50bに設け
られたミシン刃52は、図3の中央部に示す溶着位置F
に配置されたときに、その先端部の一部が溶着ミシン加
工装置50aの溝内に突出し、溶着ミシン加工装置50
a、50bのそれぞれの溶着部51、51で熱溶着され
た2本の帯状の溶着部の間にミシン加工を施す。
【0040】切断を行う場合はミシン刃52に換えて切
断刃を設置すれば簡単に変更可能だが、図3の構成で
は、切断後の透明基盤フイルム32と透明オーバーフイ
ルム37の先端が第2送りローラー44と貼り付け台3
6にて挟みにくいという問題が発生する。その場合は、
前後溶着部と切断部を分離して設置すれば良く、図1の
前後溶着ミシン加工部45の位置に溶着部を配置し、第
3送りローラー44を削除してその位置、もしくは第3
送りローラー44の後に切断加工部を配置する。切断加
工部は、透明基盤フイルム32と透明オーバーフイルム
37の全幅に渡って延びる切断刃を上下する機構でも良
いが、単にロータリーカッタを透明基盤フイルム32と
透明オーバーフイルム37の全幅に渡って走らせても良
い。むろん、切断する場合は巻き取りロール41は不要
であり、受け台等を巻き取りロール41の位置に配置す
る。また、溶着部は前後を一度に溶着する以外に、一つ
の溶着部で、前後を2回に分けて溶着、または前後の一
方のみ溶着しても良い。尚、ミシン加工も切断と同様
に、前後溶着部とミシン加工部を分離して設置しても良
い。
【0041】図4は本願発明の概略を示すブロック図で
ある。図中53はスキャナー、スキャナー分解条件設定
装置であり、スキャナー及びまたはスキャナー分解条件
設定装置からの網点画像位置情報は、搬送・カッティン
グ制御装置54に入力され、その切断位置、切断時の支
持部材の位置とカッタの位置、搬送時の支持部材の位置
と吸引パッドの位置等が演算される。図中、55はフイ
ルムシート位置確認手段であって、図1のフイルムシー
ト搬送部21の所定の位置にフイルムシートが到達した
時点で、搬送・カッティング制御装置54に作動開始情
報を送る。フイルムシート位置確認手段55は図1に特
に図示してないが、公知のセンサー類を当て24、26
またはその近傍に設置すれば良い。搬送・カッティング
制御装置54はスキャナー及びまたはスキャナー分解条
件設定装置からの網点画像位置情報より演算した演算結
果に基づき、フイルムシート位置確認手段55の作動開
始情報を受けた時点より、支持部材駆動回路56、切断
手段駆動回路57、吸引パッド駆動回路58、カットテ
ーブル吸引孔駆動回路59を通じて搬送・カッティン
グ、カットテーブル吸引孔の吸引開始停止作業を行う。
【0042】搬送・カッティング制御装置54からフイ
ルム挟持制御装置60へは、スキャナー及びまたはスキ
ャナー分解条件設定装置からの網点画像位置情報または
搬送・カッティング制御装置54において演算された切
断位置情報が送られる。この情報に基づいて、溶着位置
演算手段61、切り込み位置演算手段62は、セパレー
トフイルムの大きさに応じた溶着位置、切り込み位置を
算出し、その位置に応じて送り量演算手段63は、セパ
レートフイルムを挟持した透明基盤フイルム32と透明
オーバーフイルム37の送り量と、送り開始、停止のタ
イミングを算出する。これらの演算は溶着位置演算結果
に基づいて他の演算を行っても良く、各々が別個に演算
しても良い。
【0043】搬送・カッティング制御装置54からフイ
ルム挟持制御装置60へは、セパレートフイルムを透明
基盤フイルム32上に載置した時点で作動開始情報が送
られる。これを受けて、フイルム挟持制御装置60は溶
着位置、切り込み位置、送り量と、送り開始、停止のタ
イミングの演算結果に基づき、溶着手段駆動回路64、
切り込み手段駆動回路65、送り手段駆動回路66、挟
持ローラー駆動回路67を作動させる。溶着手段駆動回
路64は図1においては左右溶着ローラー42、前後溶
着ミシン加工部45を作動させ、切り込み手段駆動回路
65は溶着部とミシン加工部、切断部が分離して設置さ
れている際にミシン加工部、切断部を作動させる。送り
手段駆動回路63は、図1においては第1送りローラー
40、第2送りローラー43、第3送りローラー44、
巻き取りロール41を作動させるが、これは巻き取りロ
ール41だけでも良く、適宣の送りローラーのみを作動
させても良い。
【0044】次にロボットカラースキャナーより現像済
の網点画像が多数形成されたフイルムシートを連続出力
したのち、フイルムシートを手でフイルムシート自動切
断装置に挿入する場合について述べる。その場合、図1
において矢印C方向よりフイルムシートを手で挿入すれ
ば良い。また、送りローラー23を除外し、直接、当て
24、26に手でフイルムシートを当てながら載置する
ようにしても良い。更にまた、カットテーブル27上
に、手でフイルムシートを載置するようにしても良く、
その場合フイルム搬送部21を除外し、当て24、26
はカットテーブル27上の適宣の位置に出没自在に設け
られる。更にまた、スキャナー及びまたはスキャナー分
解条件設定装置からの網点画像の位置情報に基づかない
場合、従来技術にて示した特開平2−219058号、
特開平3−264296号、特願平2−163851号
記載のフイルム上に記録された切断位置情報等に基づい
ても良い。その際は、図4のスキャナー、スキャナー分
解条件設定装置53はフイルムシート上に記録された切
断位置情報を識別するセンサーとなり、フイルムシート
位置確認手段は、手で挿入、載置されるフイルムシート
の形態に応じて適宣の位置に設置される。
【0045】また、本願発明は本実施例に限定されるも
のでは無く、各切断済のフイルムシートが互いに重なら
ないとは、各切断済のフイルムシートの網点画像が互い
に重ならないことであり、網点画像の回りの余白が重な
る場合を含む。この場合、図2に示す吸引パット30が
支持部材29に固定されず、左右に動く駆動装置を設置
すれば良い。また、駆動量は網点画像の位置情報とカッ
ティング位置等より余白量を演算し、その余白量以下を
駆動量とする。効果としては、透明基盤フイルム32と
透明オーバーフイルム37の幅を狭めて、フイルムの節
約を行うことが可能となる。更にまた、切断とミシン目
加工は併用しても良い。その際は、セパレートフイルム
をいくつかのグループに分け、グループ毎に切断し、グ
ループ内はミシン目加工を施すことで、次工程にいっそ
う渡しやすくなる。
【0046】更にまた、本願発明は本実施例に限定され
るものでは無く、溶着に換えて、公知の弱粘着フイルム
を透明基盤フイルム及びまたは透明オーバーフイルムに
使用しても良い。すなわち、弱粘着フイルムシートの弱
粘着面はセパレートフイルムを挟持する面(セパレート
フイルムと接触する面)とし、図1の左右溶着ローラー
42及び前後溶着ミシン加工部を取り外せば良い。ミシ
ン加工及びまたは切断加工が必要な場合は、別途ミシン
加工部及びまたは切断部を設置すれば良く、その設置は
図1の前後溶着ミシン加工部45の位置、第3送りロー
ラー44を削除してその位置、もしくは第3送りローラ
ー44の後等いずれでも良い。ミシン加工部及びまたは
切断部は、透明基盤フイルム32と透明オーバーフイル
ム37の全幅に渡って延びるミシン刃、切断刃を上下す
る機構でも良いが、単にロータリーミシン刃、ロータリ
ーカッタを透明基盤フイルム32と透明オーバーフイル
ム37の全幅に渡って走らせても良い。むろん、切断す
る場合は巻き取りロール41は不要であり、受け台等を
巻き取りロール41の位置に配置する。この場合、フイ
ルムの単価が上昇しコストアップする、粘着剤の影響で
透明性が低下する、粘着剤に付着したゴミとセパレート
フイルムのゴミ・キズ等と識別しにくく検版の困難性が
増す、等の問題点が増加するが、反面、溶着工程自体を
省略することが可能となり、機構の簡略化や次工程にて
容易にセパレートフイルムを取り出すことが可能とな
り、カラー写真1等や分解指示書等をセパレートフイル
ムとセットにして次工程に渡す場合にも、カラー写真1
等や分解指示書等をセパレートフイルムとセットにして
再挟持しなおすことが可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本願発明になるフイ
ルムシート自動切断装置は、フイルムシート自動切断装
置と分解、現像作業を一貫ラインとして切断作業の効率
を向上させると同時に、そのセパレートフイルムを互い
に重ならないように透明基盤フイルムと透明オーバーフ
イルムにて挟持して出力するため、ライトテーブル等の
上におけば透明基盤フイルム上に貼り付けたまま切断済
のフイルムシートを一枚一枚検査することが可能とな
り、色や調子の品質以外にも、ゴミ、フイルムシートの
ピンホール、トーンジャンプ、モアレ、ビリツキ、ニュ
ートンリング等の欠陥を検査する能率が向上し、次工程
にセパレートフイルムを渡す前に検査が可能で、発見後
分解工程までもどって作り直す必要がないため、複数工
程の作業が無駄とならず製版工程の生産効率を大きく低
下させることはなく、納期に間に合わないという問題が
発生する事も無い。また、一貫ラインでない場合におい
ても、セパレートフイルムの検査工程と、セパレートフ
イルムと対応するカラー写真や分解指示書等を一組にす
る工程を一つの工程とし、工程削減を行うことが可能と
なる。
【0048】更に、本願発明は互いに重ならないように
セパレートフイルムを挟持した透明基盤フイルムと透明
オーバーフイルムの所定位置を溶着して、セパレートフ
イルムが透明基盤フイルムと透明オーバーフイルム間か
ら落ちない様にすると同時に、セパレートフイルムが他
の物に直接接触することで発生する傷、汚れ、折れ等を
防止しする。更にまた、ミシン目加工を施して分離容易
にし、セパレートフイルムをテープ等で別途固定する作
業を省き、ミシン目にそって経本折りにする、または、
切断することで、必要に応じて任意の位置のセパレート
フイルムを取り出すことができ、任意の順でセパレート
フイルムが検査可能となり、中間にあるセパレートフイ
ルムを緊急時に優先して検版を行うことができる。更に
また、溶着部分を前後左右の何れの組み合わせにするこ
とで、セパレートフイルムの前後左右のいずれかが開放
され、次工程にて開放部分より容易にセパレートフイル
ムを取り出すことが可能となり、カラー写真1等や分解
指示書等をセパレートフイルムとセットにして次工程に
渡す場合、開放部分より容易にカラー写真1等や分解指
示書等を挿入することが可能である。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係わるフイルムシート自動切断装置
の概略図である。
【図2】本願発明に係わるフイルムシート自動切断装置
の上面図である。
【図3】本願発明に係わるフイルムシート自動切断装置
の前後溶着ミシン加工部の拡大図である。
【図4】本願発明に係わるフイルムシート自動切断装置
のブロック図である。
【図5】従来の分解工程とフイルムシート自動切断装置
の概略図である。
【図6】従来の搬送部とフイルムシート自動切断装置の
構成図である。
【符号の説明】
21…フイルムシート搬送部 22…フイルムシート
23…ローラー 24、26…当て 25…送りコロ
27…カットテーブル 28…カッター 29…支持部
材 30…吸引パット 31…吸引孔 32…透明基盤
フイルム 33…透明フイルムロール 34…ローラー
36…貼り付け台 37…透明オーバーフイルム 3
8…ローラー 39…挟持ローラー 40…第1送りロ
ーラー 41…巻き取りロール 42…左右溶着ローラー 43
…第2送りローラー 44…第3送りローラー 45…
前後溶着ミシン加工部 46a、46b、46c、46
d…セパレートフイルム 47…左右溶着部分 48…
前後溶着部分 48a…後溶着部分 48b…前溶着部
分 49…ミシン目 50a、50b…溶着ミシン加工
部 51…熱溶着部 52…ミシン刃 53…スキャナ
ー、スキャナー分解条件設定装置 54…搬送・カッテ
ィング制御装置 55…フイルムシート位置確認手段
56…支持部材駆動回路 57…切断手段駆動回路 5
8…吸引パッド駆動回路 59…カットテーブル吸引孔
駆動回路 60…フイルム挟持制御装置 61…溶着位
置演算手段 62…切り込み位置演算手段 63…送り
量演算手段 64…溶着手段駆動回路 65…切り込み
手段駆動回路 66…送り手段駆動回路 67…挟持ロ
ーラー駆動回路 68…カッター

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スキャナーによって写真を複数色に分解し
    て得られた画像が多数形成されたフイルムシートを、ス
    キャナー及びまたはスキャナー分解条件設定装置からの
    画像の位置情報により画像毎に切断するフイルムシート
    自動切断装置において、 フイルムシートを載置するカットテーブルと、該カット
    テーブル上のフイルムシートを前記スキャナーまたはス
    キャナー分解条件設定装置からの画像の位置情報に基づ
    き切断する切断手段と、透明基盤フイルムを供給する透
    明基盤フイルム供給手段と、該透明基盤フイルム上に前
    記切断済のフイルムシートを搬送する搬送手段と、該透
    明基盤フイルム上に搬送された切断済のフイルムシート
    を覆う透明オーバーフイルム供給手段とを有し、 前記各切断済のフイルムシートが互いに重ならないよう
    に、透明基盤フイルムと透明オーバーフイルムにて挟持
    することを特徴とするフイルムシート自動切断装置。
  2. 【請求項2】スキャナーによって写真を複数色に分解し
    て得られた画像が多数形成されたフイルムシートを、該
    フイルムシート上に記録された切断位置情報等により画
    像毎に切断するフイルムシート自動切断装置において、 フイルムシートを載置するカットテーブルと、該カット
    テーブル上のフイルムシートを前記フイルムシート上に
    記録された切断位置情報等に基づき切断する切断手段
    と、透明基盤フイルムを供給する透明基盤フイルム供給
    手段と、該透明基盤フイルム上に前記切断済のフイルム
    シートを搬送する搬送手段と、該透明基盤フイルム上に
    搬送された切断済のフイルムシートを覆う透明オーバー
    フイルム供給手段とを有し、 前記各切断済のフイルムシートが互いに重ならないよう
    に、透明基盤フイルムと透明オーバーフイルムにて挟持
    することを特徴とするフイルムシート自動切断装置。
  3. 【請求項3】互いに重ならないように切断済のフイルム
    シートを挟持した透明基盤フイルムと透明オーバーフイ
    ルムに対し、 前記画像の位置情報及びまたはフイルムシート上に記録
    された切断位置情報等及びまたは切断手段からの切断位
    置情報に基づき、溶着位置を演算する溶着位置演算手段
    と、 該溶着位置演算手段からの演算結果に基づき、前記フイ
    ルムシートを挟持した透明基盤フイルムと透明オーバー
    フイルムを溶着する溶着手段と、 該溶着手段により溶着された溶着部分またはその近傍に
    対して切断及びまたはミシン目加工を施す切込み手段を
    有することことを特徴とする特許請求の範囲第1項また
    は第2項記載のフイルムシート自動切断装置。
  4. 【請求項4】透明基盤フイルム及びまたは透明オーバー
    フイルムを弱粘着性フイルムにしたことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項または第2項記載のフイルムシート
    自動切断装置。
  5. 【請求項5】互いに重ならないように切断済のフイルム
    シートを挟持した透明基盤フイルムと透明オーバーフイ
    ルムに対し、 前記画像の位置情報及びまたはフイルムシート上に記録
    された切断位置情報等及びまたは切断手段からの切断位
    置情報に基づき、前記切断済のフイルムシートの近傍に
    対して切断及びまたはミシン目加工を施す切込み手段を
    有することことを特徴とする特許請求の範囲第4項記載
    のフイルムシート自動切断装置。
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