JP4281585B2 - 搬送装置及び該搬送装置における残留ペーパー検出方法 - Google Patents

搬送装置及び該搬送装置における残留ペーパー検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、写真現像処理装置等においてペーパー(印画紙)を搬送するために用いられる搬送装置及び該搬送装置における残留ペーパー検出方法に関する技術分野に属する。
従来より、例えば特許文献1に示されているように、写真現像処理装置は、印画紙を巻回した状態で収納するマガジンと、このマガジンから引き出されて切断された印画紙を露光する露光部と、その露光した印画紙を現像処理する現像処理部とを備えている。尚、露光前には印画紙を切断しないで現像処理後に切断する場合もある。
そして、上記マガジンと露光部との間には、印画紙をマガジンから露光部へ搬送する搬送装置が設けられている。この搬送装置は、特許文献2にも示されているように、印画紙を搬送するチャッカーを備えている。このチャッカーは、印画紙をチャッキングするチャッキング機構を有し、該印画紙の搬送経路に沿った方向に往復移動可能に構成されていて、上記チャッキング機構をチャッキング状態にすることによりペーパーをチャッキングして上記搬送経路に沿った方向に移動することで、上記印画紙を搬送するようになっている。また、このチャッカーは、該チャッカーの往復移動範囲内に設定された基準位置にあるときに、チャッカー検出センサによって検出され、この基準位置からの移動量を計測することで、チャッカーの現在位置が分かるようになっている。上記基準位置としては、通常、チャッカーの往復移動範囲の印画紙搬送下流側端(露光部側端)に設定されている。そして、搬送経路上における該基準位置近傍に印画紙が位置するときには、該印画紙がペーパー検出センサによって検出されるようになっている。すなわち、このペーパー検出センサによって、印画紙がチャッカーにより基準位置まで搬送されたことが分かるようになっている。
特開2003−330132号公報 特開2002−90904号公報
ところで、上記写真現像処理装置を運転中に停電等による装置電源異常オフで異常停止した後に装置電源を投入した場合において、チャッカー検出センサによりチャッカーが検出されなかったときには、チャッカーの位置が分からないので、チャッカーをチャッカー検出センサにより検出されるまで初期移動させて基準位置に位置させる。このチャッカーの初期移動中、該チャッカーのチャッキング機構をチャッキング状態にしておけば、搬送経路上において装置電源異常オフにより異常停止していたチャッカーと略同じ位置に印画紙が残留していたとすると、その印画紙がチャッカーにより搬送されてペーパー検出センサによって検出されることとなり、印画紙が検出されたときに警報を行うことで、その印画紙をオペレータに取り除いてもらうようにすることができる。
しかし、印画紙が、装置電源異常オフにより異常停止していたチャッカーとは異なる位置に残留していたとすると、この印画紙はチャッカーにより搬送されることはなく、ペーパー検出センサにより検出もされず、残留したままとなる。特に、マガジンから引き出された搬送前の印画紙の裏面に色補正データやコマ番号等を印字(バックプリント)するように構成していた場合、その印字された部分をカットして取り除く必要があり、このようにカットされた印画紙が残留してしまう。このように印画紙が残留した状態で装置の運転を開始すると、開始初期に紙詰まりが生じてしまう。一方、ペーパー検出センサの数を増やして残留ペーパーを検出するようにすると、多数のペーパー検出センサが必要になる場合があり、コストアップを招いてしまう。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記のようにチャッカーによりペーパーを搬送する搬送装置において、装置電源投入時に、チャッカーの動作に工夫を凝らすことによって、低コストで残留ペーパーを確実に検出し、装置運転開始初期の紙詰まりを防止しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、チャッカーの初期移動開始から完了までの間にペーパー検出手段によりペーパーが検出されなかったときには、該初期移動完了後において、上記チャッカーを基準位置からチャッカーの往復移動範囲内に設定された設定位置に移動させかつ該該設定位置への移動開始前又は移動開始から完了前までにチャッカーのチャッキング機構を非チャッキング状態にし、該設定位置への移動完了後に、上記チャッカーを、そのチャッキング機構をチャッキング状態にして上記設定位置から基準位置に移動させるようにした。
具体的には、請求項1の発明では、ペーパーをチャッキングするチャッキング機構を有し、該ペーパーの搬送経路に沿った方向に往復移動可能に構成されていて、上記チャッキング機構をチャッキング状態にすることによりペーパーをチャッキングして上記搬送経路に沿った方向に移動することで、上記ペーパーを搬送するチャッカーと、上記チャッカーが、該チャッカーの上記往復移動範囲内に設定された基準位置に位置するときに、該チャッカーを検出するチャッカー検出手段と、上記ペーパーが上記搬送経路上の所定位置に位置するときに、該ペーパーを検出するペーパー検出手段と、上記チャッカーの移動及びチャッキング機構の作動を制御する制御手段とを備えた搬送装置を対象とする。
そして、上記制御手段は、装置電源投入時に上記チャッカー検出手段によりチャッカーが検出されなかったときに、上記チャッカーを、該チャッカーのチャッキング機構をチャッキング状態にして上記基準位置に初期移動させるとともに、該チャッカーの初期移動開始から完了までの間に上記ペーパー検出手段によりペーパーが検出されなかったときには、該初期移動完了後において、上記チャッカーを上記基準位置からチャッカーの往復移動範囲内に設定された設定位置に移動させかつ該設定位置への移動開始前又は移動開始から完了前までに該チャッカーのチャッキング機構を非チャッキング状態にし、該設定位置への移動完了後に、チャッカーを、該チャッカーのチャッキング機構をチャッキング状態にして上記設定位置から基準位置に移動させるように構成されているものとする。
上記の構成により、装置電源投入時にチャッカー検出手段によりチャッカーが検出されなかったときには、チャッカーがそのチャッキング機構をチャッキング状態にして基準位置に初期移動する。このとき、装置電源異常オフにより異常停止していたチャッカーと略同じ位置にペーパーが残留していたとすると、そのペーパーはチャッカーにより搬送され、チャッカーの初期移動開始から完了までの間にペーパー検出手段によりペーパーが検出される(チャッカーの初期移動時に、該チャッカーにより搬送されるペーパーが搬送経路上の所定位置を通過するようにする)。一方、チャッカーの初期移動開始から完了までの間にペーパー検出手段によりペーパーが検出されなかったときには、初期移動完了後において、チャッカーが上記基準位置からチャッカーの往復移動範囲内に設定された設定位置に移動するとともに、この設定位置への移動開始前又は移動開始から完了前までにチャッカーのチャッキング機構が非チャッキング状態となる。上記設定位置は、ペーパーが残留している可能性がある位置に設定しておけばよく、その位置にペーパーが残留していたとすると、チャッカーが設定位置から基準位置に移動する際に、そのペーパーはチャッカーにより搬送され、チャッカーの設定位置から基準位置への移動中又は移動完了時にペーパー検出手段によりペーパーが検出されることとなる。こうしてペーパーが検出された場合には、例えば警報手段により警報を行うようにすれば、オペレータがそのペーパーを取り除くことができ、装置運転開始初期の紙詰まりを防止することができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、チャッカーは、搬送経路に沿った方向の一側に移動しているときにのみ、チャッキング機構をチャッキング状態にしてペーパーを搬送するように構成され、基準位置は、上記チャッカーの往復移動範囲のペーパー搬送下流側端に設定され、設定位置は、上記ペーパーの搬送開始位置に設定されており、ペーパー検出手段は、ペーパーが上記搬送経路上の上記基準位置近傍に位置するときに、該ペーパーを検出するように構成されているものとする。
このことにより、チャッカーの初期移動時には、チャッカーをペーパー搬送下流側へ移動させるだけでよく、複雑な動きをさせなくても済む。また、この搬送装置を写真現像処理装置におけるマガジンと露光部との間の搬送装置に容易に適用することができる。
請求項3の発明では、請求項1の発明において、制御手段は、チャッカーの設定位置から基準位置への移動中又は移動完了時にペーパー検出手段によりペーパーが検出されなかったときには、該移動完了後において、上記チャッカーを上記基準位置から上記設定位置とは異なる別の設定位置に移動させかつ該別の設定位置への移動開始前又は移動開始から完了前までに該チャッカーのチャッキング機構を非チャッキング状態にし、該別の設定位置への移動完了後に、上記チャッカーを、該チャッカーのチャッキング機構をチャッキング状態にして上記別の設定位置から基準位置に移動させるように構成されているものとする。
このことにより、ペーパーが残留している可能性がある位置が複数ある場合には、設定位置を複数設定して、その設定位置へのチャッカー移動を順次行うことで、残留ペーパーを確実に検出することができる。
請求項4の発明では、請求項1の発明において、制御手段は、チャッカーの初期移動開始から完了までの間、又はチャッカーの設定位置から基準位置への移動中若しくは移動完了時にペーパー検出手段によりペーパーが検出されたときには、警報手段により警報を行うように構成されているものとする。
こうすることで、オペレータに残留ペーパーを取り除いてもらうことができ、装置運転開始初期に紙詰まりが生じるのを防止することができる。
請求項5の発明は、ペーパーをチャッキングするチャッキング機構を有し、該ペーパーの搬送経路に沿った方向に往復移動可能に構成されていて、上記チャッキング機構をチャッキング状態にすることによりペーパーをチャッキングして上記搬送経路に沿った方向に移動することで、上記ペーパーを搬送するチャッカーと、上記チャッカーが、該チャッカーの上記往復移動範囲内に設定された基準位置に位置するときに、該チャッカーを検出するチャッカー検出手段と、上記ペーパーが上記搬送経路上の所定位置に位置するときに、該ペーパーを検出するペーパー検出手段とを備えた搬送装置における残留ペーパー検出方法の発明である。
そして、この発明では、装置電源投入時に上記チャッカー検出手段によりチャッカーが検出されなかったときに、上記チャッカーを、該チャッカーのチャッキング機構をチャッキング状態にして上記基準位置に初期移動させるステップと、上記チャッカーの初期移動開始から完了までの間に上記ペーパー検出手段によりペーパーが検出されなかったときに、該初期移動完了後において、上記チャッカーを上記基準位置からチャッカーの往復移動範囲内に設定された設定位置に移動させかつ該設定位置への移動開始前又は移動開始から完了前までに該チャッカーのチャッキング機構を非チャッキング状態にするステップと、上記設定位置への移動完了後に、上記チャッカーを、該チャッカーのチャッキング機構をチャッキング状態にして上記設定位置から基準位置に移動させるステップとを含むものとする。
この発明により、チャッカーが請求項1の発明と同様の動きをして、残留ペーパーがあれば、ペーパー検出手段によりそのペーパーが確実に検出される。
請求項6の発明では、請求項5の発明において、チャッカーは、搬送経路に沿った方向の一側に移動しているときにのみ、チャッキング機構をチャッキング状態にしてペーパーを搬送するように構成され、基準位置は、上記チャッカーの往復移動範囲のペーパー搬送下流側端に設定され、設定位置は、上記ペーパーの搬送開始位置に設定されており、ペーパー検出手段は、ペーパーが上記搬送経路上の上記基準位置近傍に位置するときに、該ペーパーを検出するように構成されているものとする。このことにより、請求項2の発明と同様の作用効果を得ることができる。
請求項7の発明では、請求項5の発明において、チャッカーの設定位置から基準位置への移動中又は移動完了時にペーパー検出手段によりペーパーが検出されなかったときに、該移動完了後において、上記チャッカーを上記基準位置から上記設定位置とは異なる別の設定位置に移動させかつ該別の設定位置への移動開始前又は移動開始から完了前までに該チャッカーのチャッキング機構を非チャッキング状態にするステップと、上記別の設定位置への移動完了後に、上記チャッカーを、該チャッカーのチャッキング機構をチャッキング状態にして上記別の設定位置から基準位置に移動させるステップとを更に含むものとする。こうすることで、請求項3の発明と同様の作用効果を得ることができる。
請求項8の発明では、請求項5の発明において、チャッカーの初期移動開始から完了までの間、又はチャッカーの設定位置から基準位置への移動中若しくは移動完了時にペーパー検出手段によりペーパーが検出されたときに、警報手段により警報を行うステップを更に含むものとする。このことで、請求項4の発明と同様の作用効果が得られる。
以上説明したように、本発明の搬送装置及び該搬送装置における残留ペーパー検出方法によると、ペーパー検出センサの数を増やすことなく低コストで残留ペーパーを確実に検出することができ、装置運転開始初期の紙詰まりを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る搬送装置が用いられた写真現像処理装置の要部を示し、この写真現像処理装置は、ペーパーP(印画紙)を所定の搬送経路に沿って搬送して露光及び現像処理を行うものであって、ペーパーPの搬送順に、引き出し搬送部A、振り分け前搬送部B、振り分け搬送部C、中間搬送部D、露光搬送部E及び露光後搬送部Fを備えており、上記振り分け搬送部Cに本発明の搬送装置が適用されている。
上記引き出し搬送部Aには、長尺状のペーパーPがロール状に収容された2つのペーパーマガジン1a,1bが着脱可能になっており、これら2つのペーパーマガジン1a,1bのうちいずれか一方からペーパーPが引き出されて搬送される。また、上記各ペーパーマガジン1a,1bには、種類検出センサ2a,2bがそれぞれ設けられており、この種類検出センサ2a,2bによって、ペーパーマガジン1a,1bに収容されているペーパーPの種類(幅、面積、メーカー等)がそれぞれ検出されるようになっている。
上記ペーパーマガジン1a,1bからペーパーPが引き出された直後の位置には、エンド検出センサ3a,3bがそれぞれ設けられており、このエンド検出センサ3a,3bにより、長尺状のペーパーPがペーパーマガジン1a,1bから全て引き出された場合のペーパーPの後端がそれぞれ検出されるようになっている。そして、ペーパーマガジン1a,1bから引き出されたペーパーPは、それぞれアドバンスローラ4a,4bによって共通の搬送経路へと送り出される。このアドバンスローラ4a,4bのペーパー搬送下流側には、ペーパーPの先端を検出する先端検出センサ5が設けられている。
上記振り分け前搬送部Bのペーパー搬送上流側端部には、上記ペーパーマガジン1a,1bのうちいずれか一方から引き出されたペーパーPをプリントサイズに合わせてカットするペーパーカッター6が設けられており、このペーパーカッター6のペーパー搬送下流側には、バックプリント部7が設けられている。このバックプリント部7は、ペーパーPの裏面(非乳剤面)に、フィルムIDやコマ番号、プリントデータ作成時に行われる画像処理の補正情報等を印字するものであって、通常はドットインパクトプリンタが用いられている。
そして、振り分け前搬送部Bは、上記バックプリント部7を挟むように配設された2組の搬送ローラユニットを備えており、ペーパー搬送下流側の搬送ローラユニットは、ペーパーPの裏面に当接する駆動ローラ8aと、表面(乳剤面)に当接する圧着ローラ8bとからなり、圧着ローラ8bは駆動ローラ8aに対して遠近変位可能に構成され、駆動ローラ8aと圧着ローラ8bとの間でペーパーPを圧着したり解放したりすることができるようになっている。また、ペーパー搬送上流側の搬送ローラユニットも、下流側の搬送ローラユニットと同様の駆動ローラ9aと圧着ローラ9bとからなっている。
上記引き出し搬送部A及び振り分け前搬送部Bにおいては、ペーパーPは1列で搬送され、中間搬送部D、露光搬送部E及び露光後搬送部Fにおいては、1列で搬送されるか、又は2列の横並びで同時搬送される。このような2列での搬送を可能にするために、幅広の搬送ローラユニットと、それぞれの列に対応させたガイド部材とが設けられている。但し、中間搬送部Dにおいては、後述の中間駆動ローラ22は幅広であるが、中間圧着ローラ23は、右列用と左列用とに分けられている。
上記中間搬送部Dは、上記ペーパーカッター6によりカットされたペーパーPの裏面に当接する中間駆動ローラ22と、この中間駆動ローラ22に対して遠近変位可能な第1及び第2中間圧着ローラ23a,23bとからなっている(図2参照)。そして、第1及び第2中間圧着ローラ23a,23bは、その圧着及び解放動作を互いに独立的に行うことができ、2列搬送の場合には、第1中間圧着ローラ23aは、搬送されるペーパーPの表面側から見て、ペーパー搬送下流側に向かって右列を搬送されるペーパーPを圧着し、第2中間圧着ローラ23bは、左列を搬送されるペーパーPを圧着する。
上記露光搬送部Eは、デジタルプリント部11(露光部)の露光ヘッド11a,11b(図2参照)を挟むように配設された第1及び第2露光搬送ローラユニットを備えており、ペーパー搬送上流側の第1露光搬送ローラユニットは、ペーパーPの裏面に当接する第1露光搬送ローラ12と、この第1露光搬送ローラ12に対して遠近変位可能な第1露光圧着ローラ13とを有し、ペーパー搬送下流側の第2露光搬送ローラユニットは、ペーパーPの裏面に当接する第2露光搬送ローラ14と、この第2露光搬送ローラ14に対して遠近変位可能な第2露光圧着ローラ15とを有している。そして、第1及び第2露光搬送ローラ12,14は、1つの駆動源からのベルト伝動機構によって同期駆動される一方、第1及び第2露光圧着ローラ13,15は、互いに独立的に、対向する第1及び第2露光搬送ローラ12,14に対してそれぞれ遠近変位可能となっている。
上記デジタルプリント部11は、PLZTシャッター方式のエンジンが採用されている。つまり、露光ヘッド11a,11bとしてPLZT素子からなるシャッターアレイを採用している。このシャッターアレイは、ペーパーPの幅方向(搬送経路と垂直な方向)に沿って設けられている。そして、各シャッターに所定レベルの電圧が印加されると光透過状態になる一方、その電圧の印加が停止されると光遮断状態となる。したがって、画像データに対応した駆動電圧を各シャッターに印加することにより、画像データに対応した露光がなされ、ペーパーPを一定速度で搬送経路に沿って搬送させながら、1ラインずつ画像を露光形成することにより、ペーパーPに二次元の画像を焼き付けることができる。
尚、デジタルプリント部11としては、PLZTシャッター方式の他に、液晶シャッター方式、蛍光ビーム方式、FOCRT方式、DMD方式等を適宜採用することができる。
上記露光後搬送部Fは、図示は省略するが、搬送経路の向きを変えるターン搬送ローラユニットや、現像処理部、乾燥処理部等が設けられている。現像処理部は、現像液、定着液、漂白液及び安定化液をそれぞれ収容する複数のタンクを有し、上記デジタルプリント部11によって潜像が形成されたペーパーPを、上記各液に順に浸すことによって、潜像が顕在化され画像が形成される。
ここで、本発明の搬送装置が適用された振り分け搬送部Cの構成について図2〜図5により詳細に説明する。
この振り分け搬送部Cは、振り分け前搬送部Bから順次送られてくるペーパーPを、予め設定された2つのペーパー受取り位置の一方(振り分け前搬送部Bにおいてペーパーカッター6によりカットされるペーパーPの長さにより2つの位置が設定されており、その2つのペーパー受取り位置のうちの一方)でペーパーを受け取り、その位置から中間搬送部Dの各列に振り分けて搬送するようになっている。尚、上記ペーパー受取り位置はペーパー搬送開始位置でもある。
具体的には、振り分け搬送部Cは、第1移動機構30Aによって移動する第1チャッカー60Aと、第2移動機構30Bによって移動する第2チャッカー60Bとを備えている。上記第1移動機構30Aは、第1チャッカー60Aを搬送経路と垂直な横断方向(以下、X方向ともいう)に往復移動させる第1横移動機構50Aと、第1チャッカー60Aを含めて第1横移動機構50Aを搬送経路に沿った方向(以下、Y方向ともいう)に往復移動させる第1縦移動機構40Aとで構成されている。つまり、第1チャッカー60Aは、X方向及びY方向に互いに独立に往復移動可能に構成されている。
また、上記第1移動機構30Aと同様に、第2移動機構30Bも、第2チャッカー60BをX方向に往復移動させる第2横移動機構50Bと、第2チャッカー60Bを含めて第2横移動機構50BをY方向に往復移動させる第2縦移動機構40Bとで構成されている。上記第1及び第2チャッカー60A,60Bは、上記移動機構30A,30B及び後述のチャッキング機構70を含めて実質的に同じ構造を有しているので、以下、第2チャッカー60Bに関してのみその構成を説明する。
上記第2チャッカー60Bにおける第2移動機構30Bの第2縦移動機構40Bは、装置本体フレームに固定されたレール架台41と、このレール架台41にY方向に沿うように取り付けられた走行レール42と、この走行レール42上をボールスプライン方式で走行する縦走行台43とを備えている(図3参照)。この縦走行台43の上面には、X方向外方に延びるブラケット44が取り付けられている。このブラケット44には、スプロケットによって巻回されかつ走行レール42に沿って延びるベルト45が接続されており、モータ46によるベルト45の正逆駆動により、縦走行台43がY方向に往復移動するようになっている。
上記レール架台41のペーパー搬送下流側端部には、上記縦走行台43が、該縦走行台43の往復移動範囲内に設定された縦基準位置(この実施形態では、縦走行台43の往復移動範囲のペーパー搬送下流側端)に位置するときに、該縦走行台43を検出するフォトインタラプタ47が設けられている(図3では、第1チャッカー60Aの縦走行台43を検出するフォトインタラプタ47しか記載していないが、該フォトインタラプタ47と搬送中心線yに対して対称な位置に第2チャッカー60Bの縦走行台43を検出するフォトインタラプタ47が設けられている)。これらのフォトインタラプタ47は、第1及び第2チャッカー60A,60Bが上記縦基準位置に位置するときに、該第1及び第2チャッカー60A,60Bをそれぞれ検出するチャッカー検出手段を構成する。尚、第1及び第2チャッカー60A,60BのY方向の位置は、上記縦基準位置からの移動量(例えばモータの回転量)を計測することで分かるようになっている。
上記第2横移動機構50Bは、X方向に延びかつ左端部が上記第2縦移動機構40Bのブラケット44により片持ち支持されている走行レール51と、この走行レール51上をボールスプライン方式で走行する横走行台52を備えている(図4参照)。この横走行台52には、ブラケット53が取り付けられており、このブラケット53には、スプロケットによって巻回されかつ走行レール51に沿って延びるベルト54が接続されており、上記2縦移動機構40Bのブラケット44に固定されたモータ55によるベルト54の正逆駆動により、横走行台52がX方向に往復移動するようになっている。尚、この横走行台52についても、該横走行台52の往復移動範囲内に横基準位置が設定されており、上記縦走行台43を検出するフォトインタラプタ47と同様に、横走行台52が横基準位置に位置するときに、該横走行台52を検出するフォトインタラプタ(図示せず)が設けられている。また、第1及び第2チャッカー60A,60BのX方向の位置も、上記横基準位置からの移動量(例えばモータの回転量)を計測することで分かるようになっている。
上記第2横移動機構50Bのブラケット53には、ペーパーガイド部61が取り付けられている。このペーパーガイド部61には、振り分け前搬送部Bによって搬送されてきたペーパーPの通過を許すスリット61aが形成されており、このスリット61aは、Y方向両側及びX方向の第1及び第2チャッカー60A,60B同士が対向する側が開口している。
そして、第1及び第2チャッカー60A,60Bは、上記スリット61aに進入してきたペーパーPをチャッキングするチャッキング機構70を有している。具体的には、ペーパーPに対して遠近変位する2つのチャックピン62がX方向に間隔をあけて設けられており、この各チャックピン62は、図5に示すように、圧縮スプリング63aによってペーパー圧着方向に付勢されているが、モータによって回動させられるカム64によって動作するリンク部材63が、上記チャックピン62をペーパーPに押し付ける圧着位置(図5(b)参照)と、チャックピン62の押し付けを解放する解放位置(図5(a)参照)とに選択的に切り換える。つまり、チャックピン62が圧着位置にあるときには、チャッキング機構70がチャッキング状態となり、解放位置にあるときには、チャッキング機構70が非チャッキング状態となる。
上記第2チャッカー60Bは、上記第2横移動機構50Bにより、該第2チャッカー60BにチャッキングされるペーパーPの中心が位置するチャッキング中心線ybが、振り分け搬送部Cの左端から搬送中心線yに一致する位置までX方向に移動可能となっている。同様に、第1チャッカー60Aは、該第1チャッカー60AにチャッキングされるペーパーPの中心が位置するチャッキング中心線yaが、振り分け搬送部Cの右端から搬送中心線yに一致する位置までX方向に移動可能となっている。
上記振り分け搬送部Cには、図1及び図2に示すように、ペーパーPが搬送経路上の上記縦基準位置近傍(この実施形態では、縦基準位置の直ぐペーパー搬送上流側)に位置するときに、該ペーパーPを検出するペーパー検出手段としてのペーパー検出センサ80が設けられている。つまり、第1又は第2チャッカー60A,60Bが縦基準位置に位置したとき又はその直前に、そのチャッカーがペーパーPをチャッキングしていれば、このペーパー検出センサ80によりペーパーPが検出されるようになっている。
図1において、25は、上記各搬送部の作動を制御する制御手段としてのコントローラであり、このコントローラ25によって、上記第1及び第2チャッカー60A,60Bの移動及びチャッキング機構70の作動も制御される。26は、各種の情報の入力及び設定を行うキーボードであり、27は、装置の異常等を知らせる警報手段としての表示装置である。
上記振り分け搬送部Cにおける搬送形態としては、振り分け搬送を行う形態と、振り分け搬送を行わない形態とがある。振り分け搬送を行う形態では、振り分け前搬送部Bまで1列で搬送されていたペーパーPを2列に振り分けて搬送する。すなわち、デジタルプリント部11における幅方向の寸法は、露光可能な最大幅のプリントの大きさに合わせて設定されているため、幅寸法の小さなペーパーPを処理する場合には、2列で搬送させて2枚同時に露光処理する方が好ましいので、2列に振り分けて搬送する。この場合、第1チャッカー60Aと第2チャッカー60Bとで別々にペーパーPを搬送させることになる。
一方、幅が大きいペーパーPを搬送したり、幅が小さくても傾き補正が必要なペーパーPを搬送したりする場合には、第1及び第2チャッカー60A,60Bの両方で1枚のペーパーPをチャッキングして搬送させる。ここで、振り分け搬送部Cに搬送されてくるペーパーPは、理想的には真っ直ぐな姿勢で搬送される必要がある。ペーパーPが正しい姿勢で搬送されないと、デジタルプリント部11において画像を露光する際に、画像が傾いた状態で露光されることになる。このような傾きは、ペーパーPのデジタルプリント部11における搬送長さ(カットされたペーパーPの長さ)が長くなればなるほど目立ち易くなり、画像品質を低下させる。また、たとえ上記搬送長さが短くても、縁有りプリントの場合には、やはり画像の傾きが目立ち易くなる。傾き補正をしない場合には、第1及び第2チャッカー60A,60BのY方向の移動量は同じであるが、傾き補正をする場合には、第1及び第2チャッカー60A,60BのY方向の移動量が互いに異なり、いずれか一方のチャッカーの移動量を補正する。このときの補正量は、上記種類検出センサ2a,2bにより検出されたペーパーマガジン1a,1bの種類に応じて決まる。つまり、ペーパーPの種類(幅、面積、メーカー等)が決まればそのペーパーPの傾き度合いが決まるので、各ペーパーPについて予め実験的に傾き度合いを求めておき、その傾き度合いからペーパーPの姿勢を正しくすることができる補正量を求めて、不図示の記憶装置等に格納しておく(実際に搬送されているペーパーPの傾きを直接検出するようにしてもよい)。
上記写真現像処理装置の通常時の動作について説明すると、2つのペーパーマガジン1a,1bのうちいずれか一方から長尺状のペーパーPが引き出されて搬送され、ペーパーカッター6によりプリントサイズにカットされる。このカットされたペーパーPの裏面には、バックプリント部7にて所定の情報が印字される。
そして、バックプリントの後、振り分け搬送部CにペーパーPが送られ、振り分け搬送を行う場合には、第1及び第2チャッカー60A,60Bを第1及び第2縦移動機構40A,40Bにより、交互にペーパー搬送開始位置(ペーパー受取り位置)から基準位置に移動させる。ペーパー搬送開始位置においては、第1又は第2チャッカー60A,60Bを横移動機構50A,50BによりX方向の振り分け搬送部C中央向きに移動させ、その後にチャッキング機構70をチャッキング状態にすることによりペーパーPをチャッキングして横移動機構50A,50BによりX方向の外向きに移動させ、しかる後に、チャッキング状態にしたまま縦移動機構40A,40BによりY方向のペーパー搬送下流側に向かって移動させる。また、第1又は第2チャッカー60A,60BをY方向のペーパー搬送上流側に向かって移動させるときには、そのチャッキング機構70を非チャッキング状態にする。
一方、振り分け搬送を行わない場合には、第1及び第2チャッカー60A,60Bを、第1及び第2縦移動機構40A,40Bにより、同時にペーパー搬送開始位置から基準位置に移動させる。すなわち、第1及び第2チャッカー60A,60Bの両方でペーパーPをチャッキングしてY方向のペーパー搬送下流側に向かって移動させる。このとき、傾き補正が必要であれば、第1又は第2チャッカー60A,60Bの移動量の補正を行う。
上記振り分け搬送部Cにより搬送されたペーパーPは、中間搬送部Dを経由して露光搬送部Eに送り込まれ、ここで、デジタルプリント部11による走査露光が行われ、この露光により潜像形成されたペーパーPは、露光後搬送部Fに搬送されて、現像処理部及び乾燥処理部にてそれぞれ現像及び乾燥処理され、装置の外部に写真プリントして排出される。
次に、装置運転途中に停電等による装置電源異常オフで異常停止した後に装置電源を投入した場合のコントローラ25の処理動作(以下、瞬時停電復活処理という)について図6のフローチャートにより説明する。
先ず、最初のステップS1では、ペーパーカッター6のホーム出しを行う。つまり、ペーパーカッター6がホーム位置にない(ペーパーカッター6がホーム位置にあるときに該ペーパーカッター6を検出するカッター検出センサ(図示せず)により、ペーパーカッター6が検出されない)ときには、ペーパーPをカットしている途中である可能性があるため、カット動作を行った後にホーム位置に移動させる。一方、ペーパーカッター6がホーム位置にある(上記カッター検出センサによりペーパーカッター6が検出された)ときには、何も動作をしない。
次のステップS2では、第1及び第2チャッカー60A,60Bのチャッキング機構70を非チャッキング状態にし、次のステップS3で、ペーパーPをペーパーマガジン1a(1b)内に巻き戻す。このとき、ペーパーPを、バックプリント部7と先端検出センサ5との間の距離d1と同じ量だけ巻き戻す。
次のステップS4では、先端検出センサ5によりペーパーPが検出されたか否かを判定する。このステップS4の判定がYESであるとき、つまり異常停止した時点でペーパーPの先端位置がバックプリント部7よりも先に達していたときには、バックプリント部7によりバックプリントがされていると判断して、ステップS5に進む。
上記ステップS5では、上記巻き戻したペーパーPを該巻き戻し量と同じ量(つまりd1)だけ送り出して、異常停止した時点と同じ状態にし、次のステップS6で、ペーパーカッター6によるカット動作を行ってペーパーPをカットする。これにより、バックプリントされたペーパーPがカットされる。そして、次のステップS7で、上記カットされたペーパーPを、搬送ローラユニットの駆動ローラ9aと圧着ローラ9bとにより、該搬送ローラユニットとペーパーカッター6との間の距離d2と同じ量だけ送り出し、しかる後にステップS8に進む。これにより、カットされたペーパーPは、振り分け前搬送部Bと振り分け搬送部Cとに跨るように位置する(図7参照)。
一方、上記ステップS4の判定がNOであるとき、つまり異常停止した時点でペーパーPの先端位置がバックプリント部7に達していないときには、そのままステップS8に進む。
上記ステップS8では、ペーパーPをペーパーマガジン1a(1b)内に完全に巻き戻す。これにより、バックプリントされていた場合には、そのバックプリントされた部分がカットされ、このカットされたペーパーPが搬送経路上に残留した状態でペーパーPのペーパーマガジン側の部分は全てペーパーマガジン1a(1b)内に巻き戻される。一方、バックプリントされていない場合には、ペーパーPがカットされることなく全てペーパーマガジン1a(1b)内に巻き戻される。
次のステップS9では、第1及び第2チャッカー60A,60Bのチャッキング機構70をチャッキング状態にし、次のステップS10で、第1及び第2チャッカー60A,60Bを縦基準位置へ移動させる。つまり、フォトインタラプタ47により第1及び第2チャッカー60A,60Bの少なくとも一方が縦基準位置に位置していないときに、縦基準位置に位置していないチャッカー60A(60B)を縦基準位置に初期移動させる。このとき、装置電源異常オフにより異常停止していた、縦基準位置に位置していないチャッカー60A(60B)と上記カットされた残留ペーパーPとが略同じ位置にあれば、その残留ペーパーPはそのチャッカー60A(60B)により搬送され、当該チャッカー60A(60B)の初期移動開始から完了までの間に、ペーパー検出センサ80によりその残留ペーパーPが検出される。一方、装置電源異常オフにより異常停止していたチャッカー60A(60B)と上記カットされた残留ペーパーPとが互いに異なる位置にあれば(図7参照)、その残留ペーパーPはチャッカー60A(60B)の初期移動により搬送されることはなく、チャッカー60A(60B)の初期移動開始から完了までの間に、ペーパー検出センサ80により残留ペーパーPが検出されることはない(図8参照)。
次のステップS11では、ペーパー検出センサ80により残留ペーパーPが検出されたか否かを判定し、このステップS11の判定がYESであれば、ステップS12に進んで、上記初期移動させたチャッカー60A(60B)のチャッキング機構70を非チャッキング状態にし、次のステップS13で、そのチャッカー60A(60B)をY方向のペーパー搬送上流側に所定量だけ移動させる。つまり、後述の如くオペレータが残留ペーパーPを取り除く際に邪魔にならない程度にチャッカー60A(60B)を移動させる。そして、次のステップS14で、表示装置27に「装置内にペーパーが残留している」旨の警報表示を行い(音で知らせてもよい)、しかる後に、この瞬時停電復活処理を終了する。この警報により、オペレータが装置内にペーパーPが残留していることを知り、これを取り除くことになる。尚、上記残留ペーパーPをオペレータが取り除くのではなくて、先の搬送部に搬送して装置外に排出するようにしてもよい(この場合でも、警報表示を行うことが好ましい)。
一方、上記ステップS11の判定がNOであるときには、ステップS15に進んで、上記初期移動後の2回目の移動が完了したか否かを判定する(基準位置から後述の設定位置を経由して再び基準位置に戻る往復移動を1回とし、この往復移動を2回完了したか否かを判定する)。このステップS15の判定がYESであるときには、この瞬時停電復活処理を終了する一方、判定がNOであるときには、ステップS16に進んで、上記チャッカー60A(60B)のチャッキング機構70を非チャッキング状態にし、次のステップS17で、そのチャッカー60A(60B)を基準位置からペーパー搬送開始位置(設定位置に相当)に移動させて(初期移動後の1回目の移動時には2つのペーパー搬送開始位置のうちの一方に移動させ、2回目の移動時には他方に移動させる)、上記ステップS9に戻る。
すなわち、チャッカー60A(60B)の初期移動開始から完了までの間に、ペーパー検出センサ80により残留ペーパーPが検出されなかったときには、装置内にペーパーPが残留している可能性がまだあるとして、上記初期移動完了後に、上記チャッカー60A(60B)を、該チャッカー60A(60B)のチャッキング機構70を非チャッキング状態にして基準位置から2つのペーパー搬送開始位置の一方に移動させ(図9参照)、該移動後に、チャッカー60A(60B)を、そのチャッキング機構70をチャッキング状態にして上記一方のペーパー搬送開始位置から基準位置に移動させる。これにより、上記カットされた残留ペーパーPはチャッカー60A(60B)により搬送されて、チャッカー60A(60B)のペーパー搬送開始位置から基準位置への移動中又は移動完了時にペーパー検出センサ80により検出される(図10参照)。こうしてペーパー検出センサ80により残留ペーパーPが検出されたときには、表示装置27に「装置内にペーパーが残留している」旨の警報表示がなされる。一方、この段階でも、ペーパーPが検出されなかったときには、初期移動後の1回目の移動完了後に、上記チャッカー60A(60B)を、そのチャッキング機構70を非チャッキング状態にして基準位置から上記1回目の移動とは別の設定位置である他方のペーパー搬送開始位置に移動させ、該移動後に、チャッカー60A(60B)を、そのチャッキング機構70をチャッキング状態にして上記他方のペーパー搬送開始位置から基準位置に移動させる。
尚、上記フローチャートでは、チャッカー60A(60B)の設定位置への移動開始前にチャッキング機構70を非チャッキング状態にしたが、チャッカー60A(60B)の設定位置への移動開始から完了前までにチャッキング機構70を非チャッキング状態にしてもよい。つまり、チャッカー60A(60B)が移動開始した後であっても、そのチャッカー60A(60B)が、設定位置に残留している可能性があるペーパーPに当接する前にチャッキング機構70を非チャッキング状態にすればよい。
この実施形態では、上記カットされた残留ペーパーPは、初期移動後の1回目又は2回目の移動でチャッカー60A(60B)により搬送されてペーパー検出センサ80により検出される。このため、初期移動後の2回目の移動が完了しても残留ペーパーPが検出されなければ、ペーパーPが残留していることはあり得ないとして、この瞬時停電復活処理を終了する。尚、ペーパーPが残留している可能性がまだある場合には、ペーパーPが残留している可能性がある別の設定位置へチャッカー60A(60B)を移動させるようにしてもよい。
したがって、上記実施形態では、チャッカー60A(60B)の初期移動開始から完了までの間にペーパー検出センサ80によりペーパーPが検出されなかったときには、初期移動完了後に、チャッカー60A(60B)を、そのチャッキング機構70を非チャッキング状態にして基準位置からチャッカー60A(60B)の往復移動範囲内に設定された設定位置に移動させ、該設定位置への移動後に、チャッカー60A(60B)を、そのチャッキング機構70をチャッキング状態にして上記設定位置から基準位置に移動させるようにしたので、装置電源異常オフで異常停止した後に装置電源を投入した場合において、バックプリントされたペーパーPが搬送経路上に残留していたとしても、ペーパー検出センサ80の数を増やすことなく低コストでその残留ペーパーPを確実に検出することができ、装置運転開始初期の紙詰まりを防止することができる。しかも、ペーパーPのバックプリントされた部分は取り除かれるので、そのバックプリントされた部分に露光されるようなこともない。
尚、上記実施形態では、第1及び第2チャッカー60A,60Bの縦基準位置を、縦走行台43の往復移動範囲のペーパー搬送下流側端に設定したが、縦基準位置は縦走行台43の往復移動範囲内のどこに設定してもよい。また、ペーパー検出センサ80は、ペーパーPが搬送経路上の上記縦基準位置近傍に位置するときに、該ペーパーPを検出するようにしたが、ペーパーPが振り分け搬送部Cの搬送経路上のいずれかの所定位置に位置するときに、該ペーパーPを検出するように構成してもよい。
また、上記実施形態においては、装置電源をオペレータがオフしたときである装置電源正常オフ時には、バックプリントされたペーパーPは露光及び現像されて装置外に排出され、残りのペーパーPは全てペーパーマガジン1a(1b)内に巻き戻されるので、ペーパーPが搬送経路上に残留することはなく、このため、装置電源正常オフ後の装置電源投入時には、上記瞬時停電復活処理を行う必要はないが、何らかの異常動作が起こることも考えられるので、装置電源オフ時の異常及び正常に拘わらず、装置電源投入時に第1及び第2チャッカー60A,60Bが縦基準位置になければ、常に上記瞬時停電復活処理(特にステップS9以降の動作)を行うようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、写真現像処理装置の振り分け搬送部Cに、本発明の搬送装置を適用したが、上記のようなチャッカーによりペーパーPを搬送するものであれば、本発明の搬送装置はどのような装置にも適用することができる。また、1つのチャッカーでペーパーPを搬送する場合にも適用することができる。
本発明は、ペーパーを搬送するために用いられる搬送装置に有用であり、特に写真現像処理装置においてチャッカーにより搬送する搬送部に有用である。
本発明の実施形態に係る搬送装置が用いられた写真現像処理装置の要部を示す概略模式図である。 振り分け搬送部の全体構成を示す、搬送されるペーパーの表面側から見た図である。 振り分け搬送部の移動機構の構成を示す斜視図である。 振り分け搬送部の移動機構の構成を示す、搬送経路に沿った方向に切断した断面図である。 チャッキング機構の構成を示す断面図であって、(a)は非チャッキング状態を示し、(b)はチャッキング状態を示す。 コントローラの瞬時停電復活処理動作を示すフローチャートである。 装置電源異常オフにより異常停止していたチャッカーと残留ペーパーとが互いに異なる位置にある例を示す図である。 チャッカーの初期移動が完了した状態を示す図である。 チャッカーをペーパー搬送開始位置に移動させた状態を示す図である。 チャッカーを基準位置に移動させた状態を示す図である。
符号の説明
P ペーパー
25 コントローラ(制御手段)
47 フォトインタラプタ(チャッカー検出手段)
60A 第1チャッカー
60B 第2チャッカー
70 チャッキング機構
80 ペーパー検出センサ(ペーパー検出手段)

Claims (8)

  1. ペーパーをチャッキングするチャッキング機構を有し、該ペーパーの搬送経路に沿った方向に往復移動可能に構成されていて、上記チャッキング機構をチャッキング状態にすることによりペーパーをチャッキングして上記搬送経路に沿った方向に移動することで、上記ペーパーを搬送するチャッカーと、
    上記チャッカーが、該チャッカーの上記往復移動範囲内に設定された基準位置に位置するときに、該チャッカーを検出するチャッカー検出手段と、
    上記ペーパーが上記搬送経路上の所定位置に位置するときに、該ペーパーを検出するペーパー検出手段と、
    上記チャッカーの移動及びチャッキング機構の作動を制御する制御手段とを備えた搬送装置であって、
    上記制御手段は、装置電源投入時に上記チャッカー検出手段によりチャッカーが検出されなかったときに、上記チャッカーを、該チャッカーのチャッキング機構をチャッキング状態にして上記基準位置に初期移動させるとともに、該チャッカーの初期移動開始から完了までの間に上記ペーパー検出手段によりペーパーが検出されなかったときには、該初期移動完了後において、上記チャッカーを上記基準位置からチャッカーの往復移動範囲内に設定された設定位置に移動させかつ該設定位置への移動開始前又は移動開始から完了前までに該チャッカーのチャッキング機構を非チャッキング状態にし、該設定位置への移動完了後に、チャッカーを、該チャッカーのチャッキング機構をチャッキング状態にして上記設定位置から基準位置に移動させるように構成されていることを特徴とする搬送装置。
  2. 請求項1記載の搬送装置において、
    チャッカーは、搬送経路に沿った方向の一側に移動しているときにのみ、チャッキング機構をチャッキング状態にしてペーパーを搬送するように構成され、
    基準位置は、上記チャッカーの往復移動範囲のペーパー搬送下流側端に設定され、
    設定位置は、上記ペーパーの搬送開始位置に設定されており、
    ペーパー検出手段は、ペーパーが上記搬送経路上の上記基準位置近傍に位置するときに、該ペーパーを検出するように構成されていることを特徴とする搬送装置。
  3. 請求項1記載の搬送装置において、
    制御手段は、チャッカーの設定位置から基準位置への移動中又は移動完了時にペーパー検出手段によりペーパーが検出されなかったときには、該移動完了後において、上記チャッカーを上記基準位置から上記設定位置とは異なる別の設定位置に移動させかつ該別の設定位置への移動開始前又は移動開始から完了前までに該チャッカーのチャッキング機構を非チャッキング状態にし、該別の設定位置への移動完了後に、上記チャッカーを、該チャッカーのチャッキング機構をチャッキング状態にして上記別の設定位置から基準位置に移動させるように構成されていることを特徴とする搬送装置。
  4. 請求項1記載の搬送装置において、
    制御手段は、チャッカーの初期移動開始から完了までの間、又はチャッカーの設定位置から基準位置への移動中若しくは移動完了時にペーパー検出手段によりペーパーが検出されたときには、警報手段により警報を行うように構成されていることを特徴とする搬送装置。
  5. ペーパーをチャッキングするチャッキング機構を有し、該ペーパーの搬送経路に沿った方向に往復移動可能に構成されていて、上記チャッキング機構をチャッキング状態にすることによりペーパーをチャッキングして上記搬送経路に沿った方向に移動することで、上記ペーパーを搬送するチャッカーと、
    上記チャッカーが、該チャッカーの上記往復移動範囲内に設定された基準位置に位置するときに、該チャッカーを検出するチャッカー検出手段と、
    上記ペーパーが上記搬送経路上の所定位置に位置するときに、該ペーパーを検出するペーパー検出手段とを備えた搬送装置における残留ペーパー検出方法であって、
    装置電源投入時に上記チャッカー検出手段によりチャッカーが検出されなかったときに、上記チャッカーを、該チャッカーのチャッキング機構をチャッキング状態にして上記基準位置に初期移動させるステップと、
    上記チャッカーの初期移動開始から完了までの間に上記ペーパー検出手段によりペーパーが検出されなかったときに、該初期移動完了後において、上記チャッカーを上記基準位置からチャッカーの往復移動範囲内に設定された設定位置に移動させかつ該設定位置への移動開始前又は移動開始から完了前までに該チャッカーのチャッキング機構を非チャッキング状態にするステップと、
    上記設定位置への移動完了後に、上記チャッカーを、該チャッカーのチャッキング機構をチャッキング状態にして上記設定位置から基準位置に移動させるステップとを含むことを特徴とする搬送装置における残留ペーパー検出方法。
  6. 請求項5記載の搬送装置における残留ペーパー検出方法において、
    チャッカーは、搬送経路に沿った方向の一側に移動しているときにのみ、チャッキング機構をチャッキング状態にしてペーパーを搬送するように構成され、
    基準位置は、上記チャッカーの往復移動範囲のペーパー搬送下流側端に設定され、
    設定位置は、上記ペーパーの搬送開始位置に設定されており、
    ペーパー検出手段は、ペーパーが上記搬送経路上の上記基準位置近傍に位置するときに、該ペーパーを検出するように構成されていることを特徴とする搬送装置における残留ペーパー検出方法。
  7. 請求項5記載の搬送装置における残留ペーパー検出方法において、
    チャッカーの設定位置から基準位置への移動中又は移動完了時にペーパー検出手段によりペーパーが検出されなかったときに、該移動完了後において、上記チャッカーを上記基準位置から上記設定位置とは異なる別の設定位置に移動させかつ該別の設定位置への移動開始前又は移動開始から完了前までに該チャッカーのチャッキング機構を非チャッキング状態にするステップと、
    上記別の設定位置への移動完了後に、上記チャッカーを、該チャッカーのチャッキング機構をチャッキング状態にして上記別の設定位置から基準位置に移動させるステップとを更に含むことを特徴とする搬送装置における残留ペーパー検出方法。
  8. 請求項5記載の搬送装置における残留ペーパー検出方法において、
    チャッカーの初期移動開始から完了までの間、又はチャッカーの設定位置から基準位置への移動中若しくは移動完了時にペーパー検出手段によりペーパーが検出されたときに、警報手段により警報を行うステップを更に含むことを特徴とする搬送装置における残留ペーパー検出方法。
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