JP3296073B2 - 写真感光材料の供給装置 - Google Patents

写真感光材料の供給装置

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JP3296073B2
JP3296073B2 JP04689094A JP4689094A JP3296073B2 JP 3296073 B2 JP3296073 B2 JP 3296073B2 JP 04689094 A JP04689094 A JP 04689094A JP 4689094 A JP4689094 A JP 4689094A JP 3296073 B2 JP3296073 B2 JP 3296073B2
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有治 山本
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、写真感光材料を所定
の長さにカットし、そのカットされた写真感光材料を露
光部に搬送する写真感光材料の供給装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ネガフィルム(以下、フィルムという)
のネガ像を写真感光材料(以下、ペーパという)に焼付
ける写真焼付装置として、ペーパロールから繰り出され
たペーパを所定の長さに切断してカットペーパを形成
し、そのカットペーパを露光部に搬送して焼付処理する
ようにしたものが従来から知られている。
【0003】ここで、ペーパロールは、普通、ペーパマ
ガジンに収納され、そのペーパマガジンから繰り出され
るようになっている。
【0004】上記のような写真焼付装置でペーパに焼付
け処理する際、プリントサイズが変更になると、そのプ
リントサイズに対応した幅寸法のカットペーパを露光部
に供給する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリントサ
イズの変更に伴うペーパの切り換えに際し、幅寸法が異
なる数種のロールペーパをそれぞれ単独にペーパマガジ
ンに収納し、プリントサイズの変更に応じてペーパマガ
ジンを交換することにすれば、プリントサイズに対応し
た焼付処理を可能とすることができるが、この場合、プ
リントサイズの変更の都度、ペーパマガジンを取り換え
る必要があるため、焼付処理を効率よく行なうことがで
きない問題が生じる。
【0006】この発明の第1の課題は、サイズの異なる
プリントの焼付処理を効率よく行なうことができる写真
感光材料の供給装置を提供することである。
【0007】また、第2の課題は、プリントサイズの変
更によるペーパの切り換えを自動的に行なえるようにし
た写真感光材料の供給装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の第1の課題及び第
2の課題を解決するために、この発明においては、エン
ドレスの孔あきベルトによってカットペーパを露光部に
吸着搬送するペーパ搬送装置の供給端部の搬送方向に直
交する各側方位置に、焼付処理されるフィルムのプリン
トサイズと対応する数種の幅寸法が異なるペーパロール
がそれぞれ単独に収納された複数のペーパマガジンと、
各ペーパマガジンのペーパロールからペーパ搬送装置の
供給端部上にペーパを繰り出すペーパ繰り出し装置と、
各ペーパマガジンから繰り出されたペーパを切断して所
定長さのカットペーパを形成する切断装置とを設け、焼
付処理されるフィルムの画面寸法を検出する画面検出セ
ンサおよびペーパマガジンに収納されたペーパロールの
幅寸法を検出する幅検出手段を設け、その幅検出手段に
より読み取られたペーパロールの幅寸法と前記画面検出
センサで読み取った画面寸法とからその画面寸法と対応
するペーパロールが収納されたペーパマガジンを選択
し、その選択されたペーパマガジンの繰り出し装置およ
び切断装置を作動させてペーパ搬送装置の供給端部上に
所定大きさのカットペーパを供給する制御装置を設けて
成り、前記ペーパ搬送装置から露光部に送り込まれるカ
ットペーパを向きをかえることなく焼付処理するように
した構成を採用している。
【0009】
【0010】
【作用】この発明においては、プリントサイズが変更す
ると、そのプリントサイズと対応する幅寸法のロールペ
ーパが収納されたペーパマガジンを選択し、そのペーパ
マガジンからペーパを繰り出して所定の長さに切断し、
そのカットペーパをシート搬送装置により露光部に搬送
して焼付け処理する。
【0011】また、この発明においては、焼付処理され
るフィルムの種類又は画面寸法が画面検出センサで検出
され、また、複数のペーパマガジン内に収納されたロー
ルペーパの幅寸法は幅検出手段により検出され、これら
の検出信号が制御装置に入力されることにより、制御装
置は、これらの検出信号を比較して、複数のペーパマガ
ジンの中から、フィルムの画面寸法と対応するロールペ
ーパが収納されたペーパマガジンを選択する。また、制
御装置は、選択したペーパマガジンのペーパ繰り出し装
置および切断装置を作動させる。これらの装置の作動に
より、プリントサイズに対応した大きさのカットペーパ
が形成され、そのカットペーパがシート搬送装置により
露光部に搬送される。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0013】図1に示すように、シート搬送装置1は、
エンドレスの孔あきベルト2を有し、そのベルト2のキ
ャリア側ベルト2aの下方にサクションボックス3を設
けている。
【0014】上記シート搬送装置1は、サクションボッ
クス3に付与される吸引力をベルト2の孔2bに作用さ
せ、キャリア側ベルト2aの供給端部に供給されるカッ
トペーパP1 を吸着して上記ベルト2の移動により、そ
のカットペーパP1 を露光部4に搬送する。
【0015】シート搬送装置1の排出端部の両側には補
助シート搬送装置5、5が設けられている。この補助シ
ート搬送装置5は、上記シート搬送装置1と同様に、エ
ンドレスの孔あきベルト6を有し、そのベルト6のキャ
リア側のベルト6aの下方にサクションボックス7を設
けている。
【0016】上記補助シート搬送装置5のベルト6はシ
ート搬送装置1のベルト2と同速度で同方向に移動す
る。
【0017】露光部4には、フィルムFのネガ像をカッ
トペーパP1 に焼付ける露光ユニット10が設けられて
いる。
【0018】露光ユニット10は、光源11によってオ
ートネガマスク12に保持されたフィルムFのネガ像を
照射し、そのネガ像を焼付レンズ13を介して露光部4
で停止するカットペーパP1 に焼付ける。
【0019】上記オートネガマスク12に送り込まれる
フィルムFの移送路にはフィルムFの画面寸法を検出す
る画面検出センサ14が設けられている。
【0020】シート搬送装置1の供給端部の周囲には複
数のペーパマガジンが設けられている。ペーパマガジン
の数は任意であり、実施例では、5つのペーパマガジン
1乃至M5 を設けている。これらのペーパマガジンM
1 乃至M5 には幅寸法が異なる数種のペーパロールL1
乃至L5 がそれぞれ単独に収納されている。
【0021】ペーパロールL1 乃至L5 の幅寸法は、図
2に示すように、ペーパマガジンM1 乃至M5 の各装着
位置に設けた複数の幅検出センサPH1 乃至PH4 がそ
のペーパマガジンM1 乃至M5 に取付けた複数の幅検出
ピン20を検出するごとに検出される。
【0022】ここで、幅検出ピン20は、ペーパマガジ
ンM1 乃至M5 のそれぞれに設けられた複数のピン孔
(図示省略)に対して着脱自在に取付けられ、ペーパマ
ガジンM1 乃至M5 内に収納されるペーパロールL1
至L5 の幅寸法に応じて取付位置が変更される。
【0023】複数のペーパマガジンM1 乃至M5 は、ペ
ーパ出口21がシート搬送装置1の供給端部と対向する
ように設けられ、そのペーパ出口21にペーパマガジン
1乃至M5 からペーパP0 を繰り出すペーパ繰り出し
装置22と、繰り出されたペーパP0 を切断して所定長
さのカットペーパP1 を形成する切断装置23とが設け
られている。
【0024】図2に示すように、ペーパ繰り出し装置2
2は、モータ24によって駆動される駆動ローラ25
と、その駆動ローラ25に接触された圧着ローラ26と
から成り、上記駆動ローラ25の回転からペーパP0
送り出し量が検出されるようになっている。なお、繰り
出し量を検出する検出手段はこれに限定されない。
【0025】また、切断装置23は、固定刃27とモー
タ28によって回転される回転刃29とから成ってい
る。
【0026】ペーパ繰り出し装置22および切断装置2
3は移動台30によって支持され、その移動台30にモ
ータ31によって駆動されるねじ棒32がねじ係合し、
そのねじ棒32の回転により移動台30がシート搬送装
置1に対して移動される。
【0027】ここで、シート繰り出し装置22のモータ
24、切断装置23のモータ28およびねじ棒32の駆
動用モータ31のそれぞれは図3に示す制御装置40に
より駆動が制御される。この制御装置40には、画面検
出センサ14および幅検出センサPH1 乃至PH4 の検
出信号や、プリントサイズを入力するプリントサイズ設
定部41の信号が入力される。
【0028】実施例で示す写真感光材料の供給装置は上
記の構造から成り、次にその作用を説明する。
【0029】一般に、プリントサイズには、Eサイズ、
Lサイズ、2Eサイズ、2Lサイズ、ハイビジョンサイ
ズおよびパノラマサイズ等が存在し、各サイズのプリン
トの焼付けには、そのサイズに対応した幅寸法のペーパ
が使用される。
【0030】そこで、ペーパマガジンM1 乃至M5
は、各種のプリントサイズに対応する幅寸法のペーパロ
ールL1 乃至L5 をそれぞれ単独に収納しておき、収納
されるペーパロールL1 乃至L5 の幅寸法に応じて幅検
出ピン20をペーパマガジンM1 乃至M5 の所定位置に
セットし、幅検出センサPH1 乃至PH4 によって収納
されたペーパロールL1 乃至L5 の幅寸法を検出し得る
ようにしておく。
【0031】いま、プリントサイズ設定部41にプリン
トサイズを入力した状態において、オートネガマスク1
2にフィルムFを供給すると、そのフィルムFは画面検
出センサ14によって画面寸法が検出される。
【0032】画面検出センサ14の検出信号は制御装置
40に入力され、幅検出センサPH1 乃至PH4 によっ
て読み取られたそれぞれのペーパマガジンM1 乃至M5
内のペーパロールL1 乃至L5 の幅寸法のデータと比較
される。
【0033】このとき、制御装置40は、プリントサイ
ズ設定部41に入力されたプリントサイズと画面検出セ
ンサ14によって検出した画面寸法とから画面寸法に応
じたプリントサイズを判別する。そのプリントサイズが
Eサイズのプリントサイズであると判別すると、制御装
置40は、Eサイズプリント用のペーパーロールが収納
されたペーパマガジンを選択する。例えば、ペーパマガ
ジンM1 にEサイズプリント用のペーパロールL1 が収
納されていると、上記制御装置40は、そのペーパマガ
ジンM1 のペーパ出口21に設けられた移動台30の駆
動用モータ31を作動させて移動台30をシート搬送装
置1に向けて移動させる。
【0034】移動台30が所定位置まで前進して停止す
ると、制御装置40は、次にペーパ繰り出し装置22の
モータ24を作動させる。そのモータ24の駆動によっ
てペーパマガジンM1 からペーパP0 が繰り出され、ペ
ーパP0 の繰り出し量が所定長さに達すると、上記モー
タ24が停止すると共に、制御装置40は切断装置23
のモータ28を駆動させる。そのモータ28の駆動によ
り回転刃29が1回転してペーパP0 を切断し、プリン
トサイズに対応した大きさのカットペーパP1を形成す
る。
【0035】カットペーパP1 はシート搬送装置1の供
給端部上に落下し、そのシート搬送装置1によって露光
部4に向けて搬送される。
【0036】前記フィルムFは画面検出センサ14によ
って検出される毎に所定のピッチで間歇的に一方向に送
られ、フィルムFが停止する毎に画面検出センサ14は
画面寸法を検出し、その検出信号は次々と制御装置40
に入力される。
【0037】制御装置40は画面検出センサ14から検
出信号が入力される毎に、プリントサイズに対応する幅
寸法のペーパロールL1 乃至L5 が収納されたペーパマ
ガジンM1 乃至M5 を選択して前記と同様の動作を繰り
返し行なわせ、プリントサイズに対応するカットペーパ
1 を形成する。
【0038】画面検出センサ14によって検出された画
面がオートネガマスク12の露光位置まで送られて停止
すると、その画面と対応するプリントサイズのカットペ
ーパP1 は露光位置で停止する状態にあり、上記画面の
ネガ像が露光位置で停止するカットペーパP1 に焼付け
られる。
【0039】実施例のように、ペーパP0 の繰り出し
時、移動台30をシート搬送装置1に向けて移動させる
ことにより、シート搬送装置1のラインセンタ上にカッ
トペーパP1 を供給することができると共に、カットペ
ーパP1 の供給後に移動台30を後退動させることがで
きるため、他のペーパマガジンからシート搬送装置1に
幅寸法が大きいカットペーパP1 が供給されて搬送され
る際に、そのカットペーパP1 が移動台30と干渉する
のを防止することができる。
【0040】実施例では、オートネガマスク12の露光
中心と画面検出センサ14間に所要の距離を設け、その
距離間にある画面の数と同数のカットペーパP1 をシー
ト搬送装置1上に供給して順次焼付処理を行なうように
したが、シート搬送装置1上に供給されたカットペーパ
1 が焼付処理され、その焼付後のカットペーパP1
排出されると同時に次のカットペーパP1 をシート搬送
装置1上に供給してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る供給装置
においては、シート搬送装置の供給端部の搬送方向に直
交する各側方位置に複数のペーパマガジンを設け、各ペ
ーパマガジンからシート搬送装置上に幅寸法が異なるカ
ットペーパを供給するようにしたから、サイズの異なる
プリントの焼付処理をきわめて効率よく行なうことがで
きる。
【0042】また、露光部において焼付処理されるフィ
ルムの画面寸法を画面検出センサで検出し、その検出信
号により焼付サイズ及び使用するペーパ幅を決定し、そ
れに対応するペーパロールが収納されたペーパマガジン
からペーパを繰り出して焼付サイズに対応した長さに切
断し、切断されたカットペーパをシート搬送装置により
露光部に送るようにしたので、焼付処理を自動的に行な
うことができる。
【0043】さらに、複数のペーパマガジンから単一の
シート搬送装置上にカットペーパを直接供給するように
したので、複数のペーパマガジンのそれぞれにペーパ移
送路を設け、それらのペーパ移送路を一つに合流し、そ
の合流部から露光部にカットペーパを送る場合に比較し
て供給装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る供給装置の一実施例を示す斜視
【図2】同上のペーパマガジンを示す断面図
【図3】同上の供給装置の制御ブロック図
【符号の説明】
1 シート搬送装置 4 露光部 14 画面検出センサ M1 〜M5 ペーパマガジン L1 〜L5 ペーパロール PH1 〜PH4 幅検出センサ 20 幅検出ピン 22 ペーパ繰り出し装置 23 切断装置 40 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/32 G03B 1/00 G03B 27/46 G03B 27/58 B65H 35/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレスの孔あきベルトによってカッ
    トペーパを露光部に吸着搬送するペーパ搬送装置の供給
    端部の搬送方向に直交する各側方位置に、焼付処理され
    るフィルムのプリントサイズと対応する数種の幅寸法が
    異なるペーパロールがそれぞれ単独に収納された複数の
    ペーパマガジンと、各ペーパマガジンのペーパロールか
    らペーパ搬送装置の供給端部上にペーパを繰り出すペー
    パ繰り出し装置と、各ペーパマガジンから繰り出された
    ペーパを切断して所定長さのカットペーパを形成する切
    断装置とを設け、焼付処理されるフィルムの画面寸法を
    検出する画面検出センサおよびペーパマガジンに収納さ
    れたペーパロールの幅寸法を検出する幅検出手段を設
    け、その幅検出手段により読み取られたペーパロールの
    幅寸法と前記画面検出センサで読み取った画面寸法とか
    らその画面寸法と対応するペーパロールが収納されたペ
    ーパマガジンを選択し、その選択されたペーパマガジン
    の繰り出し装置および切断装置を作動させてペーパ搬送
    装置の供給端部上に所定大きさのカットペーパを供給す
    る制御装置を設けて成り、前記ペーパ搬送装置から露光
    部に送り込まれるカットペーパを向きをかえることなく
    焼付処理するようにした写真感光材料の供給装置。
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