JP2006027192A - 印字装置、及び写真処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ドットインパクト式の裏印字装置のインクリボンの交換サイクルを長くする。
【解決手段】 感光性記録紙34の裏面に日付等の情報を印字するドットインパクト式の裏印字装置50では、ドライバ94が、インクリボン68の使用量が少ない時は、裏印字ヘッド38の駆動電圧を小さくし、インクリボン68の使用量が多くなると、裏印字ヘッドの駆動電圧を大きくする。これによって、インク消費量を抑制でき、インクリボン68の交換サイクルを長くすることができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、インクが含浸されたインクリボンをシート材に押圧してシート材に印字する印字装置、及びこの印字装置を備え、写真プリントの裏面に印字を行う写真処理装置に関する。
写真感光材に対して露光、現像、漂白定着、安定化等の処理を施す写真処理装置では、写真感光材の裏面に日付やコマ番号等を印字する印字装置が組み込まれている。この印字装置は、インクが含浸されたインクリボンを、印字ヘッドによって写真感光材の裏面に押圧して印字する方式(ドットインパクト方式)を用いたものが多い(例えば、特許文献1参照)。
ところで、写真プリントを行う店舗では、インクリボンの交換時期を、店員が印字濃度を目視で確認して判断し、インクリボンの交換時期に、サービスマンが訪問してインクリボンを交換する。また、店員が常駐していないセルフ店では、サービスマンが定期的に店舗を訪問してインクリボンの交換時期を同様の方法で判断し、交換時期であれば交換する。
このため、インクリボンの寿命が短ければサービスマンが店舗を訪問する回数が増えてしまう。また、インクリボンの交換時期が、サービスマン毎にまちまちになる。
さらに、インクリボンの使用量を確認するためには、わざわざプリントを行わなくてはならず、写真感光材の無駄遣いになるという問題があった。
特願2002−2074号公報
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、インクリボンの寿命を伸ばしてインクリボンの交換サイクルを長くし、また、インクリボンの交換時期を容易且つ一律に判断できるようにすることを目的とする。
請求項1に記載の印字装置は、インクが含浸されたインクリボンをシート材に押圧してシート材に印字する印字手段と、前記印字手段の駆動電圧を、前記インクリボンの使用量に応じて増加させる第1制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の印字装置では、印字手段が、インクが含浸されたインクリボンをシート材に押圧してシート材への印字を行う。ここで、インクリボンに含浸されているインク量に関わらず、印字手段がインクリボンをシート材に押圧する圧力を常に一定にすると、インクリボンに含浸されているインク量が多い時のインクの消費量が多くなり、インクリボンの交換サイクルが短くなる。
そこで、第1制御手段は、インクリボンに含浸されているインク量に応じて、即ち、インクリボンの使用量に応じて、印字手段の駆動電圧を増加させ、印字手段がインクリボンをシート材に押圧する圧力を増加させる。これによって、インクの消費量を低減することができ、インクリボンの交換サイクルを長くすることができる。
請求項2に記載の印字装置は、請求項1に記載の印字装置であって、前記第1制御手段は、前記インクリボンの使用量が少ない時の前記印字手段の駆動電圧を、前記インクリボンの使用量が多い時の前記印字手段の駆動電圧よりも小さくすることを特徴とする。
請求項2に記載の印字装置では、第1制御手段が、インクリボンの使用量が少ない時の印字手段の駆動電圧を、インクリボンの使用量が多い時の印字手段の駆動電圧よりも小さくする。即ち、インクリボンの使用量が少ない時には印字濃度が濃くならないように制御することで、インクの消費量を低減し、インクリボンの交換サイクルを長くしている。
請求項3に記載の印字装置は、インクが含浸されたインクリボンをシート材に押圧してシート材に印字する印字手段と、前記印字手段の駆動電圧の印加時間を、前記インクリボンの使用量に応じて延長させる第2制御手段と、を有することを特徴とする。
ここで、インクリボンに含浸されているインク量に関わらず、印字手段がインクリボンをシート材に押圧している時間を同じにすると、インクリボンに含浸されているインク量が多い時のインクの消費量が多くなり、インクリボンの交換サイクルが短くなる。
そこで、請求項3に記載の印字装置では、第2制御手段が、インクリボンの使用量に応じて、印字手段の駆動電圧の印加時間を延長させ、印字手段がインクリボンをシート材に押圧している時間を延長させる。これによって、インクの消費量を低減することができ、インクリボンの交換サイクルを長くすることができる。
請求項4に記載の印字装置は、請求項3に記載の印字装置であって、前記第2制御手段は、前記インクリボンの使用量が少ない時の前記印字手段の駆動電圧の印加時間を、前記インクリボンの使用量が多い時の前記印字手段の駆動電圧の印加時間よりも短くすることを特徴とする。
請求項4に記載の印字装置では、第2制御手段が、インクリボンの使用量が少ない時の印字手段の駆動電圧の印加時間を、インクリボンの使用量が多い時の印字手段の駆動電圧の印加時間よりも短くする。即ち、インクリボンの使用量が少ない時には印字濃度が濃くならないように制御することで、インクの消費量を低減し、インクリボンの交換サイクルを長くしている。
請求項5に記載の印字装置は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の印字装置であって、前記印字手段の印字回数を計数する計数手段と、前記計数手段によって計数された印字回数を表示する表示手段と、を有することを特徴とする。
請求項5に記載の印字装置では、印字手段の印字回数が、計数手段によって計数されて表示手段によって表示される。これによって、サービスマンや店員は、インクリボンのインクリボンの交換時期を容易且つ一律に判断でき、また、インクリボンの交換時期を確認するために、プリントを行う必要も無い。
請求項6に記載の印字装置は、請求項5に記載の印字装置であって、前記計数手段によって計数された印字回数をリセットするリセット手段を有することを特徴とする。
請求項6に記載の印字装置では、計数手段によって計数された印字回数を、リセット手段によってリセットすることができる。このため、インクリボンの交換後、インクリボンの使用量がゼロの状態から第1、又は第2制御手段による制御を行うことができ、また、サービスマンや店員が、インクの交換時期を把握し易い。
請求項7に記載の写真処理装置は、請求項5又は6に記載の印字装置が複数配列され、表面に写真プリントが行われるシート材を、搬送手段によって各印字装置へ複数列で搬送して各印字装置でシート材の裏面に印字を行う写真処理装置であって、前記搬送手段に、前記計数手段によって計数された印字回数が所定回数に到達した前記印字手段へのシート材の搬送を停止させる搬送制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項7に記載の写真処理装置では、印字手段が複数設けられており、搬送手段によって各印字手段へシート材が複数列で搬送される。そして、各印字手段が、表面には写真プリントが行われるシート材の裏面に印字を行う。これによって、複数の内の1の印字装置のインクリボンを交換する際にも、他の列で写真プリント、裏印字を行うことができるので、効率的である。
ここで、各印字手段の印字回数は、計数手段によって計数されており、この印字回数が所定回数に到達した印字手段へのシート材の搬送が、搬送制御手段によって停止される。これによって、インク切れしたインクリボンで裏印字を行うことによる印字不良を防止できる。
本発明は上記構成にしたので、インクリボンの寿命が伸び、インクリボンの交換サイクルが長くなり、また、インクリボンの交換時期を容易且つ一律に判断できる。
以下に図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1に示すように、本発明の裏印字装置50を搭載したプリンタプロセサ10は、画像入力装置12、画像処理装置13、プリンタ15及びプロセサ16を備えている。プリンタプロセサ10を構成する各部は、図示しない配線を介して制御部17に接続されており、この制御部17によってプリンタプロセサ10全体の動作が制御される。
画像入力装置12は、写真フィルムに記録された画像の投影光をCCDイメージセンサなどの撮像素子を用いて光電的に読み取ることで画像データを生成し、あるいはメモリカードなどの記録媒体に記録された画像データを読み出すことで、画像データを取得する。この画像データは画像処理装置13に送られ、カラーバランス補正や濃度補正などの画像処理が行われる。画像処理が行われた画像データはプリンタ15に送られ、後述する画像記録時に用いられる。
プリンタ15は、所定長にカットされたカット記録紙を搬送しながら、画像データに基づいて強度変調された記録光にて画像記録を行うものであり、搬送方向の上流側から、供給部20、裏印字部22、レジスト部24、画像記録部26、副走査受け部28、振分部30、及び搬出部32を備える。各部位には、駆動ローラとニップローラとから構成される搬送ローラ対が、カット記録紙の搬送路に沿って複数設けられている。
供給部20には、ロール状に着かれた長尺の感光性記録紙34を収納するマガジン20a、20bがセットされる。各マガジン20a、20bには、感光性記録紙34を引き出して裏印字部22に向けて搬送するための引出ローラ対21a、21bが設けられている。本実施例では2つのマガジン20a、20bが設けられているが、マガジンは1個でもよいし、3個以上でもよい。また、このマガジン20a、20bに収納される感光性記録紙34には、図2に示すように、製造工程上のロスを無くすために、帯状記録紙の端部同士を接合した接合部80が設けられている。そして、接合部80には、接合部であることを示すスプライスホール81が設けられている。このスプライスホールの幅L1は、例えば、20mmとされている。
マガジン20a、20bの出口から所定長だけ離れた位置に、感光性記録紙34を切断するためのカッタ36が備えられている。カッタ36は、制御部17からの制御信号を受けて駆動し、プリントサイズに合わせて所定長だけ送り出された感光性記録紙34を切断してカット記録紙を形成する。プリントサイズとしては、例えば、L(89X127)、パノラマ(89X254)、2L(127×178)、8切り(165×216)、6切り(203×254)、4切り(254×305)などがあり、本実施例は、例えば、搬送方向と直交する方向の幅が89、95、 102、 117、 120、 127、 130、 152、165、178、203、210、216、254、305のカット記録紙に対応する。なお、単位は何れもmmである。また、カッタ36の上流には、感光性記録紙34に設けられたスプライスホール81を検出して制御部17に信号を出力するスプライスセンサ37が設けられており、このスプライスセンサ37がスプライスホール81を検出すると、制御部17は接合部80が通過する所定の長さの感光性記録紙34を送り出した後にカッタ36を駆動する。このようにして形成された接合部80を含むカット記録紙は、裏印字や画像記録が行われずに、そのままソータ63に排出される。なお、本実施形態においては、ギロチン型のカッタとしているが、これに限らず回転刃を用いたロータリカッタなど、公知の手段を用いてもよい。
裏印字部22は、写真の撮影日、プリント日、コマ番号、各種IDなどのプリント情報を、カット記録紙の非記録面(露光面と反対側の面)に記録する裏印字装置50を備える。裏印字装置50は、裏印字ヘッド38とプラテン39とで構成されており、裏印字ヘッド38としては、後に行われる湿式の現像処理に耐性のあるものであればドットインパクトヘッド、インクジェットヘッド、熱転写プリントヘッドなどの公知のプリントヘッドを用いることができるが、本実施形態では、ドットインパクトヘッドを用いている。
レジスト部24は、画像記録部26における露光位置・角度ズレを防止するために、カット記録紙の傾き及び幅方向の位置を調整するレジスト用ローラ対40と、このレジスト用ローラ対40の前後に配置される複数の搬送ローラ対から構成される。レジスト用ローラ対40による傾き及び幅方向位置を調整する方法は、チルトレジスト、トップレジスト、及びサイドレジストなどの公知の方法を用いることができる。
画像記録部26は、露光ユニット42、副走査ロ―ラ対44、46と、カット記録紙の通過を検出する記録紙センサ45とから構成され、制御部17によって動作制御される。露光ユニット42は、画像処理装置13と接続されており、カット記録紙の先端が通過したことを記録紙センサ45が検出すると、画像データに基づいて強度変調された赤、緑、青の光ビームLBを主走査方向(搬送方向と直交する方向)に走査して、カット記録紙に画像を記録する。副走査ローラ対44、46は、光ビームLBによる露光位置を挟むように搬送方向の上流側及び下流側に配置され、カット記録紙を所定の速度で副走査方向(搬送方向と平行な方向)に搬送する。なお、副走査ロ―ラ対44、46のニップローラは、カット記録紙を挟持する位置とカット記録紙から離れる位置との間で切り替え可能とされており、図示しない位置センサでカット記録紙の先端または後端を検出したときに切り替えられる。これにより、カット記録紙の先端が下流側の副走査ローラ対46に突き当たったり、後端が上流側の副走査ロ―ラ対44から抜け出ることで、カット記録紙に過度の衝撃が加わることを防止する。
副走査受け部28は、画像記録中に画像記録部26から送り出されるカット記録紙の先端部を保持する複数のローラ対を備えており、画像記録部26による搬送速度と同一の速度にてカット記録紙を下流側に送り出す。副走査受け部28の各ローラ対は、駆動ローラと、ニップ解除可能なニップローラとからなり、画像記録中のカット記録紙の先端が通過した後にカット記録紙を挟持する。これにより、カット記録紙の先端が突き当たって搬送速度が変動することを防止する。
振分部30は、単列で搬送されたカット記録紙を予め定められた第1速度で搬送しながら、これを主走査方向に2列に振り分けるものである。また、搬出部32は、振分部30から送られるカット記録紙を、プロセサ16の処理速度に対応する第2速度にて搬送し、プロセサ16へ送る。振分部30と搬出部32には、カット記録紙の在否を検出するためのセンサ部48とセンサ部49とがそれぞれに設けらる。このセンサ部48、49は、例えば、発光ダイオードとフォトダイオードとからなる光学センサであり、カット記録紙が通過する間はその出力が変化する。これにより、カット記録紙の先端又は後端の通過を検出することができる。
プロセサ16は、現像処理部60、乾燥処理部61、振戻部62、およびソータ63から構成される。現像処理部60には、搬送方向の上流側から順に、現像槽70、漂白定着槽71と、第1水洗槽73、第2水洗槽74、第3水洗槽75、第4水洗槽76からなる水洗槽72とが設けられている。現像槽70には現像液が、漂白定着槽71には漂白定着液が、また、第1水洗槽73〜第4水洗槽76には洗浄水が、それぞれ所定量貯蔵されており、カット記録紙が、現像槽70、漂白定着槽71、および第1水洗槽73〜第4水洗槽76にそれぞれ設けられた搬送ラック50、52、54、56、58の駆動力を受けて各処理槽70〜72内を搬送されることで、現像・定着・洗浄の各処理が行われる。
乾燥処理部61は各処理槽70〜72の上方に配置されており、搬送ベルトと送風ダクトとから構成されている。送風ダクトは搬送ベルトに向けてヒータで熱せられた乾燥風を吹き出して、カット記録紙を搬送ベルト側に押し付ける。この状態で送風ダクトの上を通過させることで、カット記録紙に付着した洗浄水が除去される。そして、乾燥処理部61を通過したカット記録紙は、プロセサ16から排出される。
ここで、本発明の裏印字装置50について説明する。
図3乃至図5に示すように、裏印字装置50は、ドットインパクト式の裏印字ヘッド38を備えるヘッドユニット50Aと、プラテン39を備えるプラテンユニット50Bとで構成されている。図4に示すように、ヘッドユニット50Aは、裏印字ヘッド38等を支持する支持フレーム52を備える。支持フレーム52は、感光性記録紙34の搬送方向(以下、搬送方向という)と直交する方向(以下、直交方向という)に延出するベースフレーム52Aと、ベースフレーム52Aの直交方向の両端部に立設された側板52B、52Cと、側板52B、52C間に架渡された搬送ガイド52Dとで構成されている。ベースプレート52Aには、裏印字ヘッド38が取付けられ、側板52B、52Cには3本の搬送ロール54、55、56が回転可能に支持されている。
また、搬送ガイド52Dは、感光性記録紙34の搬送経路に面して設けられ、直交方向の中央部で且つ、搬送方向の中央部よりも下側の位置にはI字状の孔52Eが穿設されている。この孔52Eからは、搬送ロール54、55のロール部の一部と、搬送ロール54、55の間に位置する裏印字ヘッド38の印字部38Aとが、搬送経路側に突出している。
また、搬送ガイド52Dの孔52Eの上方には、矩形状の孔52Fが直交方向に並べて穿設されており、この孔52Fからは、搬送ロール56のロール部の一部が搬送経路側に突出している。
そして、図3、図5に示すように、プラテンユニット50Bは、プラテン39等を支持する搬送ガイド58を備える。搬送ガイド58は、直交方向の両端部を支持フレーム52の側板52B、52Cに取付けられ、搬送経路を挟んで搬送ガイド52Dと対向している。また、搬送ガイド58の裏面には、プラテン39が支持部材59を介して、搬送ロール64、65、66が支持部材67を介して取付けられている。
また、搬送ガイド58には、搬送ガイド52Dに穿設された孔52Eから露出した搬送ロール54、55にそれぞれ対向する孔58A、58Bが穿設されており、この孔58A、58Bからそれぞれ搬送ロール64、65のロール部の一部が突出して搬送ロール54、55のロール部に当接している。
また、搬送ガイド58には、搬送ガイド52Dに穿設された孔52Fから露出した搬送ロール56に対向する孔(図示省略)が穿設されており、この孔から搬送ロール66のロール部の一部が突出して搬送ロール56のロール部に当接している。
さらに、搬送ガイド58には、搬送ガイド52Dに穿設された孔52Eから露出した裏印字ヘッド38の印字部38Aに対向する孔58Dが穿設されており、この孔58Dからプラテン39の印字受け面39Aが突出して印字部38Aと対向している。
図3、図4、図6に示すように、裏印字ヘッド38は、インクが含浸されたインクリボン68が回転可能に張架されたインクリボンカートリッジ78と、このインクリボンカートリッジ78が着脱可能に取付けられる裏印字ヘッド本体82とで構成されている。裏印字ヘッド本体82は、ドットピン69が搬送経路に面して水平方向に多数配列された裏印字ヘッド38と、インクリボン68を回転させる駆動機構(図示省略)等を備える。裏印字ヘッド38には、ドットピン69に面して開口部86Aが穿設されたカバー86が取付けられている。また、このカバー86にはインクリボン68が巻掛けられている。
また、インクリボンカートリッジ78のケーシング88には、印字面38Aに面して開口88Aが穿設されており、この開口88Aには、印字マスク90が取付けられている。この印字マスク90には、ドットピン69に面して開口90Aが穿設されている。なお、印字マスク90やケーシング88は、搬送経路と重ならないように配置されている。
ここで、裏印字装置50による印字方法について説明する。
図7に示すように、ドライバ94は、制御部17から印字情報を受信すると、印字情報に対応したドットピン69を感光性記録紙34に向って突出させ、ドットピン69とプラテン39の印字受け面39Aによってインクリボン68を感光性記録紙34に押圧することで、感光性記録紙34の裏面に所望の文字や記号等を印字する。
この際、ドライバ94は、ドットピン69を駆動するソレノイド(図示省略)に駆動電圧を印加するわけだが、この駆動電圧が大きければドットピン69の駆動速度が速くなり、ドットピン69がインクリボン68を感光性記録紙34に押圧する圧力が高くなる。これによって、インクリボン68から押出されるインク量が多くなり、印字濃度が高くなる。また、駆動電圧の印加時間が長ければドットピン69がインクリボン68を感光性記録紙34に押圧する時間が長くなり、インクリボン68から押出されるインク量が多くなり、印字濃度が高くなる。即ち、ドライバ94によるソレノイドの駆動電圧の大きさや印加時間を変えることで、印字濃度を調整可能である。
ここで、インクリボン68のインクの含浸量が多い時と少ない時とで、ドライバ94によるソレノイドの駆動電圧の条件を常に一定にした場合、インクリボン68から押出されるインク量が異なる。即ち、図8のグラフに折れ線Aで示すように、インクリボン68の使用量が少ない時は、印字濃度が高くなり、インクリボン68の使用量が多い時は、印字濃度が低くなる。
しかし、印字濃度は、許容レベル以上即ち、インクリボン68の交換時期と判断される寿命濃度(図8に示す直線C)である0.3PCS(PCS:Print Contrast Signal)程度より高ければ問題が無く、0.6PCSまで上昇させる必要はない。このように、不必要に印字濃度を高くすることで、インクリボン68のインクの消費量が増え、インクリボン68の交換サイクルが短くなってしまう。
そこで、本実施形態では、ドライバ94によるソレノイドの駆動電圧の印加条件を、インクリボン68の使用量に応じて変えることで、インクリボン68のインクの消費量を抑制し、インクリボン68の交換サイクルを長くする。なお、折れ線Aの結果が得られた時の駆動電圧は常に24V、駆動電圧の印加時間は常に500μsである(図10の表参照)。
以下、ドライバ94によるソレノイドの駆動電圧の制御方法について説明する。
まず、駆動電圧の設定可能範囲を検証する。インクリボン68の寿命を長くするために、ドライバ94によるソレノイドの駆動電圧を小さくし過ぎたり、または、駆動電圧の印加時間を短くし過ぎたりすると、必要な印字濃度が得られなくなる。
このため、駆動電圧、駆動電圧の印加時間の設定可能範囲を調べる実験を行ったところ、設定可能領域は、図9の表に示すように、駆動電圧は21.6〜26.4V、駆動電圧の印加時間は450〜600μsとなった。なお、下限値は、必要な印字濃度を確保できるか否かの境界で、上限値は、ドットピン69の動作不良が起こるか否かの境界である。なお、実験で用いたインクリボン68は、未使用のものである。
この実験結果を基に、図11の表に示すように、インクリボン68の使用開始から20×106ドットまでの間の駆動電圧を22V、20×106ドット以降の駆動電圧を24V、駆動電圧の印加時間を常に一定で500μsとしたところ、印字濃度は図8のグラフに折れ線Bで示すようになった。常に駆動電圧を24V、駆動電圧の印加時間を500μsとした場合の印字濃度(図8に示す折れ線A)は、0.6PCSから次第に減少して40×106ドットを過ぎたところで寿命濃度0.3PCSを下回る。これに対して、駆動電圧を図11の表に示す条件で制御した場合の印字濃度(図8に示す折れ線B)は、0ドット時の0.5PCSから20×106ドット時の0.35PCSまで減少して、そこから駆動電圧を上げることで0,5PCSまで一旦上昇してから再び次第に減少し、60×106ドットを過ぎたところで寿命濃度0.3PCSを下回る。
即ち、図11の表に示す条件の駆動電圧の制御を行い、インクリボン68の使用量が少ない時の印字濃度を抑えることで、駆動電圧の制御を行わない場合と比して、インクリボン68の交換サイクルを、20×106ドット分長くすることが出来る。
また、図12の表に示すように、インクリボン68の使用開始から20×106ドットまでの間の駆動電圧の印加時間を450μs、20×106ドット以降の駆動電圧の印加時間を500μs、駆動電圧を常に一定で24Vとしたところ、印字濃度は図11の表に示す条件と殆ど同様で、図8のグラフに折れ線Bで示すようになった。
即ち、図12の表に示す条件の駆動電圧の制御を行い、インクリボン68の使用量が少ない時の印字濃度を抑えることで、駆動電圧の制御を行わない場合と比して、インクリボン68の交換サイクルを、20×106ドット分長くすることが出来る。従って、サービスマンの訪問回数を従来よりも少なくすることができる。
なお、本実施形態では、駆動電圧、及び駆動電圧の印加時間の何れかのパラメータを変化させることで印字濃度の調整を行ったが、両方のパラメータを変化させても良い。また、本実施形態では、駆動電圧、及び駆動電圧の印加時間のパラメータを1度変化させているだけだが、例えば、20×106〜40×106ドットの間は、23Vとし、40×106ドット以降で24Vにする等、多段階でパラメータを変化させても良い。これらの場合、本実施形態と比して、更にインクリボン68の交換サイクルを長くすることができる。
ここで、上述した駆動電圧の制御を行うためには、インクリボン68の使用量をカウントすることが前提になる。ドライバ94(図3、図7参照)は、制御部17(図3、図7参照)から受信した印字情報に対応したドットピン69を駆動させるが、ドットピン69が駆動される度に、カウンタ96にドットピン69の駆動回数、即ち印字したドット数が累積されていく。そして、カウンタ96に累積されたドット数は、図13に示すように、インクリボン98の交換時期の目安をサービスマンやラボ店の店員に知らせるメッセージ表示と共に、タッチパネル式のメンテナンス用モニタ98に表示される。このメンテナンス用モニタ98に表示されるドット数の切替えは、所定ドット数毎(例えば、10×106ドット毎)に行う。これによって、サービスマンやラボ店の店員が、容易且つ一律にインクリボン68の交換時期を知ることができる。
また、メンテナンス用モニタ98にはカウンタ98に累積されたドット数をリセットするためのリセットキー99が設けられている。また、メンテナンス用モニタ98には、インクリボン68を交換した直後にリセットキー99を押すことを、サービスマンやラボ店の店員に促すためのメッセージ表示が表示される。リセットキー99が押されるとドライバ94に信号が送信され、ドライバ94は、カウンタ98に累積されたドット数をリセットし、駆動電圧の制御をリスタートする。
次に、本実施形態の変形例について説明する。なお、本実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図14に示すように、プリンタプロセッサ100では、裏印字装置50や露光ユニット42、供給部20(図1参照)等が搬送方向と直交して3台並列されており、感光性記録紙34を3列並べて搬送して各裏印字装置50、各露光ユニット42へ送る構成となっている。各裏印字装置50のインクリボン68の使用量は、それぞれカウンタ104A、104B、104Cによってカウントされ、タッチパネル式のメンテナンス用モニタ106に別々に表示される。このメンテナンス用モニタ106には、各裏印字装置50のドット数をリセットするためのリセットキー108A、108B、108Cが設けられている。
制御部102は、カウンタ104A、104B、104Cによってカウントされたドット数が所定回数(例えば、図8のグラフに示すように、インクリボン68の交換時期となる60×106ドット)になると、その印字装置50の列に感光性記録紙34を供給する供給部20を停止させ、残りの列の供給部20を引き続き駆動させる。これによって、インクリボン68を交換する際にも、他の列で引き続きプリントを行うことができる。また、インク切れしたインクリボン68で裏印字を行うことによる印字不良を防止できる。
本発明の搬送ラックを備えるプリンタプロセサの構成の概略を示す図である。 感光性記録紙の接合部を示す平面図および側面図である。 本発明の裏印字装置を示す断面図である。 本発明の裏印字装置のヘッドユニットを示す斜視図である。 本発明の裏印字装置を示す斜視図である。 本発明の裏印字装置のヘッドユニットを示す斜視図である。 本発明の裏印字装置を示す断面図である。 本発明の裏印字装置において、裏印字ヘッドの駆動電圧の制御を行う場合と行わない場合の印字濃度の推移を示すグラフである。 本発明の裏印字装置において、裏印字ヘッドの駆動電圧の制御を行わない時の駆動電圧と駆動電圧の印加時間を示す表である。 本発明の裏印字装置において、裏印字ヘッドの駆動電圧、駆動電圧の印加時間の設定可能範囲を示す表である。 本発明の裏印字装置において、裏印字ヘッドの駆動電圧を変化させる制御を行う時の駆動電圧と駆動電圧の印加時間を示す表である。 本発明の裏印字装置において、裏印字ヘッドの駆動電圧の印加時間を変化させる制御を行う時の駆動電圧と駆動電圧の印加時間を示す表である。 本発明の裏印字装置のメンテナンス用モニタを示す図である。 本発明の裏印字装置の変形例を示す正面図である。 本発明の裏印字装置の変形例のメンテナンス用モニタを示す図である。
符号の説明
20 供給部(搬送手段)
38 裏印字ヘッド(印字手段)
50 裏印字装置(印字装置)
68 インクリボン
94 ドライバ(第1制御手段、第2制御手段、リセット手段)
96 カウンタ(計数手段)
98 モニタ(表示手段)
99 リセットキー(リセット手段)
100 プリンタプロセッサ(写真処理装置)
102 制御部(搬送制御手段)
104A カウンタ(計数手段)
104B カウンタ(計数手段)
104C カウンタ(計数手段)
106 モニタ(表示手段)
108A リセットキー(リセット手段)
108B リセットキー(リセット手段)
108C リセットキー(リセット手段)

Claims (7)

  1. インクが含浸されたインクリボンをシート材に押圧してシート材に印字する印字手段と、
    前記印字手段の駆動電圧を、前記インクリボンの使用量に応じて増加させる第1制御手段と、
    を有することを特徴とする印字装置。
  2. 前記第1制御手段は、前記インクリボンの使用量が少ない時の前記印字手段の駆動電圧を、前記インクリボンの使用量が多い時の前記印字手段の駆動電圧よりも小さくすることを特徴とする請求項1に記載の印字装置。
  3. インクが含浸されたインクリボンをシート材に押圧してシート材に印字する印字手段と、
    前記印字手段の駆動電圧の印加時間を、前記インクリボンの使用量に応じて延長させる第2制御手段と、
    を有することを特徴とする印字装置。
  4. 前記第2制御手段は、前記インクリボンの使用量が少ない時の前記印字手段の駆動電圧の印加時間を、前記インクリボンの使用量が多い時の前記印字手段の駆動電圧の印加時間よりも短くすることを特徴とする請求項3に記載の印字装置。
  5. 前記印字手段の印字回数を計数する計数手段と、
    前記計数手段によって計数された印字回数を表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の印字装置。
  6. 前記計数手段によって計数された印字回数をリセットするリセット手段を有することを特徴とする請求項5に記載の印字装置。
  7. 請求項5又は6に記載の印字装置が複数配列され、表面に写真プリントが行われるシート材を、搬送手段によって各印字装置へ複数列で搬送して各印字装置でシート材の裏面に印字を行う写真処理装置であって、
    前記搬送手段に、前記計数手段によって計数された印字回数が所定回数に到達した前記印字手段へのシート材の搬送を停止させる搬送制御手段と、
    を有することを特徴とする写真処理装置。
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