JP2006008361A - 画像記録装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 同一画像を記録材料に複数枚記録する際に、複数枚の画像間で色や濃度の差が生じることを防止した画像記録装置及び方法を提供する。
【解決手段】 マガジン11内には、マガジン11がマガジン台5に装填された時に、カッタ15との間の感光材料搬送路長さが、プリント長LA+所定長LBとなる位置に検出センサ41が設けられている。ダブルプリントを行う際に、マガジン11から感光材料13を引き出し、1枚目の切断位置がカッタ15に到達して、感光材料13の先端と検出センサ41との距離が、2×LA+LBとなった時に、判定部20bが検出センサ41の検出信号に基づいて、ダブルプリントに必要な長さを有するか否かを判定する。ダブルプリントに必要な長さを有していないと判定された場合、マガジン12から感光材料14を引き出して、ダブルプリントを行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、長尺の記録材料を収納する複数のマガジンから記録材料を引き出して画像を記録する画像記録装置及び方法に関する。
デジタル露光方式や投影露光方式によって、デジタルカメラにより撮影された画像データや、銀塩カメラにより撮影されたネガフイルムの画像を記録材料である感光材料に露光して記録する画像記録装置が知られている。このような画像記録装置は、給紙効率を高めるために、長尺の感光材料をロール状に収納するマガジンが装填されており、長尺の感光材料をプリント長に応じて所定長に切断して用いている。
撮影が終了したネガフイルムは、撮影者によってDPE店へ持ち込まれる。この時、同時プリントが依頼されると、ネガフイルムの現像が行われた後、前述の画像記録装置により、ネガフイルムの各画像を順次感光材料に露光して、1本のフイルム単位で画像記録を行う。また、同時プリント受付時に、ネガフイルムに撮影された各画像を2枚ずつ画像記録するダブルプリントが依頼された場合、前述の画像記録装置により、ネガフイルムの各画像を2枚ずつ感光材料に記録する。
また、このような画像記録装置として、複数のマガジンを画像記録装置に装填可能にして、一方のマガジンに収納されている感光材料を用いて画像記録を行っている際に、このマガジンに収納されている感光材料の残長が少なくなった時に、他方のマガジンに切り替えて、他方のマガジンに収納されている感光材料を用いて画像記録を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この画像記録装置によれば、マガジン交換作業の回数を減らすことが可能であり、さらに、自動運転時に感光材料が不足して、画像記録装置の運転が停止することを防止できる。
特開2001−166392号公報
しかしながら、感光材料は、同じメーカーの同一種類であっても、そのロットによって微妙に感光特性が異なることがあるため、特許文献1記載の画像記録装置によって、2個以上のマガジンから感光材料を引き出して、複数枚の同一画像を記録すると、複数枚の画像間に色や濃度の差が生じるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、同一画像を記録材料に複数枚記録する際に、複数枚の画像間で色や濃度の差が生じることを防止した画像記録装置及び方法を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の画像記録装置は、長尺の記録材料を収納する複数のマガジンから前記記録材料を引き出して画像を記録する画像記録装置において、各マガジンに収納されている前記記録材料が、複数枚の画像記録に必要な長さを有するか否かを判定する判定部を備え、前記判定部による判定結果に基づいて、前記記録材料を引き出すマガジンを切り替えることを特徴とするものである。
また、前記複数のマガジンは、収納されている前記記録材料の有無を検出する検出手段を各々備え、各マガジンから前記記録材料が引き出され、前記記録材料の先端と前記検出手段との間隔が、複数枚分の画像記録に必要な長さよりも所定長分長くなった時に、前記判定部が、前記検出手段の検出信号に基づいて、複数枚分の画像記録に必要な長さを有するか否かを判定することが好ましい。なお、この所定長は、1枚の画像記録に必要な記録材料の長さの10%以下であることが好ましい。
さらに、前記検出手段は、前記各マガジンが装填された時に、前記検出手段と前記記録材料を切断するカッタとの間の記録材料搬送路長さが、1枚の画像記録に必要な長さよりも前記所定長分長くなる位置に配置されており、同一画像を2枚の前記記録材料に記録する場合、1枚目の切断位置を前記カッタまで引き出して、切断前に前記検出手段が2枚目の長さの有無を検出することが好ましい。
また、前記判定部により、前記各マガジンに収納されている前記記録材料が、複数枚分の画像記録に必要な長さを有していないと判定された場合、前記記録材料を前記各マガジン内に巻き戻すことが好ましい。
さらに、前記判定部によって、第1のマガジンに収納されている前記記録材料が、複数枚の画像記録に必要な長さを有しないと判定された場合、第2のマガジンから前記記録材料を引き出している時に、前記第1のマガジンから引き出された前記記録材料を前記第1のマガジン内に巻き戻すことが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明の画像記録方法は、長尺の記録材料を収納する複数のマガジンから前記記録材料を引き出して画像を記録する画像記録方法において、同一画像を前記記録材料に複数枚記録する時に、第1のマガジンに収納されている前記記録材料が、複数枚の画像記録に必要な長さを有しているか否かを判定し、複数枚の画像記録に必要な長さを有しないと判定された場合に、第2のマガジンから前記記録材料を引き出して、複数枚の同一画像の記録を全て前記第2のマガジンから引き出された記録材料を用いて行うことを特徴とするものである。
本発明の画像記録装置及び方法によれば、同一画像を複数枚の記録材料に記録する際に、同一のマガジンから記録材料を引き出して画像記録を行うため、複数枚の記録材料に記録された画像間に色や濃度の差が生じることを防止できる。
また、従来の記録材料の使用長に基づく残長算出は、初期状態での記録材料に±0.3m程度のばらつきがある。このため、ばらつきを考慮して初期残長をばらつき分だけ短く設定しており、未使用状態の記録材料をマガジン内に多く残してしまうという問題があるが、本発明では、マガジン内に配置された検出手段の検出信号に基づいて、記録材料が複数枚分の画像記録に必要な長さを有するか否かを判定するので、使用長に基づいて残長を算出する場合よりも正確な判定が可能であり、記録材料を残さずに使い切ることができる。
図1は、画像記録装置であるプリンタプロセッサ2の内部構成を示す概略図である。プリンタプロセッサ2は、プリンタ部3とプロセッサ部4とからなる。プリンタ部3は、2つのマガジン台5,6と、裏印字部7と、露光部8と、振り分け部9とを備えて構成されている。
マガジン台5には、マガジン11が着脱自在に装填され、マガジン台6には、マガジン12が着脱自在に装填される。マガジン11は、記録材料である感光材料13をロール状に巻いた状態で収納している。また、マガジン12は、記録材料である感光材料14をロール状に巻いた状態で収納している。感光材料13,14は、2つのマガジン11,12からそれぞれ引き出され、マガジン台5,6の下流に配置されたカッタ15,16によって、プリントサイズに応じて所定長にカットされる。
マガジン11から感光材料13が引き出されると、プリントサイズに応じてカッタ15により所定長にカットされ、カットシート状の感光材料13aとなる。この感光材料13aは、複数の搬送ローラ10により、図中2点鎖線で示す搬送路25に沿って搬送される。その後、裏印字部7によって、裏面(記録面と反対の面)にコマ番号や補正データ等の印字が行われる。さらに、感光材料13aは、露光部8に搬送され、画像データに基づいた画像が、露光部8の走査露光によって感光材料13aの記録面に潜像で記録される。なお、露光部8は、このようなデジタル露光方式でなく、投影露光方式で露光しても良い。
その後、露光済みの感光材料13aは、プリントサイズ、プリント数量に応じて、振り分け部9により単列または多列に振り分けられて、プロセッサ部4に搬送される。なお、露光部8よりも上流に振り分け部を設けて、感光材料13aを複数列に配列して露光部8に搬送するようにしても良い。これにより、露光部8にて同時露光することにより、プリンタプロセッサ2の処理速度を向上させることができる。
プロセッサ部4は、現像処理部21、スクイズ部22、乾燥部23、及びソータ部24から構成される。現像処理部21には、感光材料13aの搬送方向上流側(図中左側)から順に、現像槽26、漂白定着槽27、第1〜第4水洗槽28〜31が設けられている。
現像槽26には現像液が、漂白定着槽27には漂白定着液が、第1〜第4水洗槽28〜31には水洗液がそれぞれ所定量貯留されている。現像槽26および漂白定着槽27の内部には、感光材料13aを槽内で略U字形状に搬送する複数の搬送ローラからなる搬送ラック32が設けられている。また、水洗槽28〜31内には、感光材料13aを搬送する複数の搬送ローラ対33が設けられている。感光材料13aは、これら搬送ラック32や搬送ローラ対33により各処理槽26〜31内を搬送され、この搬送中に現像処理が行われる。
現像処理された感光材料13aは、スクイズ部22で表面に付着した水滴を除去され、乾燥部23に搬送される。乾燥部23は、感光材料13aに加熱された乾燥風を吹き付けて乾燥させてソータ部24へ送り出す。ソータ部24では、感光材料13aがオーダー毎に仕分けされて載置される。なお、前述の説明では、マガジン11から感光材料13を引き出して、カットシート状の感光材料13aに画像記録処理及び現像処理を行う場合について説明を行ったが、マガジン12から感光材料14を引き出して、画像記録処理及び現像処理を行う場合も同様であるので説明を省略する。
また、プリンタ部3の上部には、モニター17及び操作部18が設けられている。モニター17は、各種設定画面等を表示する。また、操作部18は、各種設定値等の入力や、プリンタプロセッサ2に各種処理を実行させる際に、オペレータによって操作される。
モニター17及び操作部18は、プリンタ部3内に設けられたシステムコントローラ20に接続されている。このシステムコントローラ20は、プリンタプロセッサ2内の各部に接続されており、プリンタプロセッサ2全体を制御する制御手段である。このシステムコントローラ20は、各種設定値を記憶する記憶部20aと、後述する判定部20bとを備えている。記憶部20aは、EEPROM等のデータの書き換えが可能な不揮発性のメモリで構成されている。
また、プリンタプロセッサ2は、同一画像を複数枚ずつプリントする際に、2つのマガジン5,6のうち一方のマガジン内に収納されている感光材料が、複数枚分の画像記録に必要な長さを有するか否かを判定して、複数枚分の画像記録に必要な長さを有していないと判定された場合、他方のマガジンから感光材料を引き出して複数枚のプリント処理を行う。
以下に、感光材料の残長の判定について説明する。図2に示すように、マガジン台5とカッタ15との間には、感光材料の有無を検出する検出センサ40が設けられている。また、マガジン11内にも感光材料13の有無を検出する検出手段である検出センサ41が設けられている。
検出センサ40は、フォトインタラプタであり、光を出射させる投光部40aと、その光を受光する受光部40bとを備えている。検出センサ40は、投光部40aから出射された光が、受光部40bにて光が受光されるか否かによって感光材料13の有無を検出する。検出センサ41は、検出センサ40と同様に、投光部41aと受光部41bとを備えており、感光材料13の有無を検出する。
また、マガジン11がマガジン台5に装填された時に、検出センサ41とカッタ15との間の感光材料搬送路長さが、1枚の画像記録に必要な長さである所定のプリント長LA(例えば、102mmまたは152mm)よりも所定長LB(例えば、プリント長LAの5%分の長さ)長くなるように、検出センサ41がマガジン11内に配置されている。つまり、検出センサ41とカッタ15との距離は、LA+LBにされている。なお、所定長LBは、プリント長LAの5%でなくても良く、10%以下であれば良い。
また、検出センサ40は、システムコントローラ20に接続されており、検出センサ41は、マガジン台5を介して、システムコントローラ20に接続されている。検出センサ40,41は、システムコントローラ20に検出信号を出力する。また、システムコントローラ20内には、判定部20bが設けられており、検出センサ41の検出信号は、判定部20bにより取得される。判定部20bは、マガジン11,12内の感光材料13,14が、複数枚の画像記録に必要な長さを有するか否かを判定する判定手段であり、検出センサ41の検出信号に基づいて判定を行う。この判定について以下に説明する。
また、マガジン11は、感光材料13をニップして外部に送出するニップローラ42が設けられている。このニップローラ42は、マガジン台5内に設けられたモータ43の駆動がギア列(図示せず)を介して伝達されて回転する。このモータ43は、マガジン台5を介して、システムコントローラ20に接続されている。
システムコントローラ20は、操作部18からダブルプリントの指令を取得すると、モータ43を駆動させてニップローラ42を回転させることにより、感光材料13を引き出す。その後、システムコントローラ20は、モータ43を制御することにより、図3(A)に示すように、感光材料13の先端がカッタ15をプリント長LA分通過して、点PAに到達するまで引き出す。なお、検出センサ40とカッタ15との距離は予め分かっているので、システムコントローラ20は、モータ43の回転速度、及び検出センサ40により感光材料13の先端が検出されてからの経過時間に基づいて、搬送距離を算出する。
この時、感光材料13の1枚目の切断位置PBがカッタ15にあり、感光材料13の先端と検出センサ41との距離は2×LA+LBとなるので、検出センサ41によって感光材料13が検出されれば2枚目の長さも有し、感光材料13が、2枚分のプリントに必要な長さ(2×LA)を有することが分かる。このため、感光材料13の先端がカッタ15をプリント長LA分通過した時(感光材料13の1枚目の切断位置PBがカッタ15に到達した時)に、判定部20bが、検出センサ41の検出信号に基づいて、マガジン11に収納されている感光材料13が、ダブルプリントに必要なプリント長分の長さ(2×LA)を有するか否かを判定する。
前述したように、マガジン11が装填された時に、検出センサ41とカッタ15との距離が所定のプリント長LAよりも所定長LB長くなるように、検出センサ41がマガジン11内に配置されているが、検出センサ41とカッタ15との距離は、プリント長LA以上であれば良い。しかし、マガジン11の装填位置の誤差や、検出センサ41の誤差を考慮して、所定長LB長くなるように配置することが好ましい。
また、マガジン台6とカッタ16との間には、感光材料14の有無を検出する検出センサ50が設けられている。また、マガジン12内にも感光材料14の有無を検出する検出手段である検出センサ51が設けられている。検出センサ50,51は、検出センサ40,41と同様の構成であり、検出センサ50は、投光部50aと受光部50bとを備えており、検出センサ51は、投光部51aと受光部51bとを備えている。また、検出センサ50,51は、検出センサ40,41と同様の位置に配置されており、それぞれの位置にて感光材料14の有無を検出する。
また、検出センサ50は、システムコントローラ20に接続されており、検出センサ51は、マガジン台6を介して、システムコントローラ20に接続されている。検出センサ50,51は、検出信号をシステムコントローラ20に出力する。判定部20bは、検出センサ51の検出信号を取得する。
さらに、マガジン12は、マガジン11と同様にニップローラ52が設けられており、マガジン台6内に設けられたモータ53の駆動がギア列(図示せず)を介して伝達されて回転する。システムコントローラ20は、感光材料14の残量を判定する際にモータ53を駆動されて、感光材料14の先端がカッタ16をプリント長LA分通過するまで感光材料14を引き出す。なお、検出センサ50とカッタ16との距離は予め分かっているので、システムコントローラ20は、モータ53の回転速度、及び検出センサ50により感光材料14の先端が検出されてからの経過時間に基づいて、搬送距離を算出する。
また、判定部20bは、感光材料14の先端がカッタ16をプリント長LA分通過した時に、検出センサ51の検出信号に基づいて、マガジン12に収納されている感光材料14が、ダブルプリントに必要なプリント長分の長さ(2×LA)を有するか否かを判定する。
なお、検出センサ41とカッタ15との距離、及び検出センサ51とカッタ16との距離が、プリント長LA+所定長LBの長さになるように、検出センサ41,51を各マガジン11,12の各々に配置するように説明したが、検出センサ41,51の位置は、これらの位置に限定されるものではなく、例えば、プリント長LA以下の距離になるように検出センサ41,51を配置しても良い。この場合、検出センサ41,51と感光材料13,14の先端との距離が、2×プリント長LA+所定長LBとなった時に、判定部20bが、検出センサ41,51の検出信号に基づいて、ダブルプリントに必要なプリント長を有するか否かを判定すれば良く、感光材料13,14が、ダブルプリントに必要な長さを有するか否かの判定が終了した後、ダブルプリントに必要な長さを有すると判定された時に、感光材料13,14の切断位置を各カッタ15,16に移動させれば良い。
また、ダブルプリントを行う場合の残長の判定について説明したが、同一画像を3枚以上の感光材料に記録する場合でも、同様に行うことができる。例えば、同一画像を3枚の感光材料に記録するトリプルプリントを行う場合、マガジン11から感光材料13を引き出して、感光材料13の先端と検出センサ41との距離が、3×プリント長LA+所定長LBとなった時に、判定部20bが、検出センサ41の検出信号に基づいて、感光材料13が、3枚分の画像記録に必要な長さ(3×プリント長LA)を有するか否かを判定すれば良い。この場合も、3枚の画像記録に必要な長さを有すると判定された時に、感光材料13の切断位置を各カッタ15に移動させれば良い。なお、同一画像を4枚以上の感光材料に記録する場合も同様に行うことができる。
さらに、トリプルプリントを行う場合、ダブルプリントを行う場合と同様に、ダブルプリントに必要なプリント長分の長さを有するか否かを判定を行い、ダブルプリントに必要なプリント長分の長さを有すると判定された場合、さらに、システムコントローラ20が記憶部20aに記憶されたマガジン11の使用量に基づいて、マガジン11内の感光材料13の残長を算出して、マガジン11内の感光材料13が、トリプルプリントに必要な長さを有しているか否かを判定を行って、トリプルプリントに必要な長さを有していないと判定された時に、マガジン12から感光材料14を引き出してトリプルプリントを行うようにしても良い。この場合、初期状態での感光材料に±0.3m程度のばらつきがあり、ばらつきを考慮して初期残長をばらつき分だけ短く設定しており、未使用状態の感光材料がマガジン内に少し余る。
以上、同一画像を複数枚ずつ画像記録する際に、必要な長さを有するか否かを判定する場合について説明したが、シングルプリントを行う場合について以下に説明する。例えば、マガジン11から感光材料13を引き出してシングルプリントを行う場合、システムコントローラ20は、操作部18からシングルプリントの指令を取得した時に、モータ43を制御することにより、感光材料13の先端と検出センサ41との距離がプリント長LA+所定長LBとなるまで感光材料13を引き出させる。この時、判定部20bが、検出センサ41の検出信号に基づいて、シングルプリントに必要な長さを感光材料13が有しているか否かを判定する。この場合も、シングルプリントに必要な長さを有すると判定された時に、感光材料13の切断位置を各カッタ15に移動させれば良い。
次に、上記構成のプリンタプロセッサ2にて、ダブルプリントを行う場合の処理を図4のフローチャートを用いて説明する。システムコントローラ20は、操作部18からダブルプリントの指令を取得する。その後、システムコントローラ20は、モータ43を制御することにより、ニップローラ42を回転させることにより、マガジン11から感光材料13を引き出し、感光材料13の先端がカッタ15をプリント長LA分通過した時(図3(A)に示す点PAに到達した時)に停止させる。
この時、判定部20bが、検出センサ41の検出信号に基づいて、マガジン11に収納されている感光材料13がダブルプリントに必要な長さ(2×プリント長LA)を有しているか否かを判定する。
図3(A)に示すように、感光材料13が、ダブルプリントに必要なプリント長(2×LA)を有する場合、判定部20bによりダブルプリントに必要な長さがあると判定される。この時、システムコントローラ20が、カッタ15を制御して感光材料13をプリント長LAに切断させ、プリント部3及びプロセッサ部4の各部を制御して、画像記録処理及び現像処理等を施す。
この時、システムコントローラ20が、操作部18から取得した所定画像数分のプリントが終了したかを判定して、所定画像数分終了したと判定された場合には、プリント処理を終了する。また、所定枚数が終了していないと判定された場合、マガジン11に収納された感光材料13が、ダブルプリントに必要な2枚分の長さを有するか否かの判定処理に戻る。
また、図3(B)に示すように、マガジン11に収納された感光材料13が、ダブルプリントに必要な2枚分の長さを有していない場合、判定部20bによりダブルプリントに必要な長さを有していないと判定される。システムコントローラ20は、モータ53を制御することにより、ニップローラ52を回転させることにより、マガジン12から感光材料14を引き出し、感光材料14の先端がカッタ16をプリント長LA分通過した時に停止させる。これと同時に、システムコントローラ20は、モータ43を制御して、図5に示すように、マガジン11から引き出された感光材料13をマガジン11内に巻き戻す。
この時、判定部20bが、検出センサ51の検出信号に基づいて、マガジン12に収納されている感光材料14がダブルプリントに必要な長さ(2×LA)を有しているか否かを判定する。
感光材料14が、ダブルプリントに必要なプリント長(2×LA)を有していると判定された場合、システムコントローラ20が、カッタ16を制御して感光材料14をプリント長LAに切断させて、プリント部3及びプロセッサ部4の各部を制御して、画像記録処理及び現像処理を施す。
この時、システムコントローラ20が、操作部18から取得した所定画像数分のプリントが終了したかを判定して、所定枚数が終了したと判定された場合には、プリント処理を終了する。また、所定枚数が終了していないと判定された場合、マガジン12に収納された感光材料14が、ダブルプリントに必要な2枚分の長さを有するか否かの判定処理に戻る。
また、感光材料14が、ダブルプリントに必要なプリント長(2×LA)を有していないと判定された場合、システムコントローラ20が、モニター17を制御して、マガジン交換を促すメッセージを表示して処理を終了する。なお、マガジン交換を促すメッセージを表示させずに、プリンタプロセッサ2に設けられたスピーカにより警告音を鳴らすようにしても良い。
以上、ダブルプリントの処理について説明したが、ダブルプリントの処理後、シングルプリントを行う場合、システムコントローラ20が、ダブルプリントに必要な2枚分の長さを有していないと判定されたマガジンから感光材料を引き出して、シングルプリントの処理を行う。また、ダブルプリントの処理を例に説明したが、同一画像を3枚以上プリントする処理でも同様であるので説明を省略する。
なお、上記ダブルプリントの説明において、マガジン11の残長を最初に判定するように説明したが、これに限るものではなく、マガジン12の残長を最初に判定するようにしても良い。
また、検出センサ41,51から検出信号が出力されない場合、つまり、検出センサ41,51が故障した場合、システムコントローラ20が、記憶部20aに記憶された各マガジン11,12毎の使用量に基づいて各マガジン11,12内の感光材料13,14の残長を算出して、各マガジン11,12内にダブルプリントに必要な長さの感光材料13,14があるか否かを判定するようにしても良い。この場合、プリンタプロセッサ2を無人で自動運転させている際に、検出センサ41,51が故障しても、プリント処理を行うことができる。
このように、一方のマガジンに複数枚の画像記録に必要な長さの感光材料がない場合は、他方のマガジンを使用するようにしたので、2つのマガジンの各々から感光材料を引き出して、同一画像を複数枚記録することはない。このため、同一画像を複数枚記録した時に、同一画像間で色や濃度の差が生じることを防止できる。
また、マガジンに収納されている感光材料の初期長には、±0.3m程度の誤差があることが知られているので、前述のように、マガジン内に配置された検出手段の検出信号に基づいて、感光材料が複数枚分の画像記録に必要な長さを有するか否かを判定することにより、使用長に基づいて残長を判定する場合よりも正確に判定することができる。
なお、上記実施形態において、2個のマガジンが装填されたプリンタプロセッサを例に説明したが、これに限るものではなく、3個以上のマガジンが装填されたプリンタプロセッサに本発明を適用しても良い。
また、上記実施形態において、長尺の記録材料をプリントサイズに応じてカットシート状に切断した後、画像を記録する場合について説明したが、これに限るものではなく、長尺の記録材料に画像を記録した後に、プリントサイズに応じてカットシート状に切断しても良い。
さらに、上記実施形態において、記録材料として感光材料を用いる場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば、普通紙や光沢紙等の記録材料を用いてインクジェット方式で画像を記録する画像記録装置に本発明を適用しても良い。このような記録材料も、ロットによって光沢具合が微妙に違ったり、マガジンの保管状態によりインクのにじみ方が異なることがあるので、本発明を適用することにより、同一画像を複数枚記録する際に、複数枚の画像間の色や濃度の差が生じることを防止できる。
プリンタプロセッサの構成を示す概略図である。 検出センサの配置位置を示す側面図である。 検出センサによる感光材料の検出を示す側面図である。 プリンタプロセッサの作用を説明するフローチャートである。 マガジン内に感光材料を引き戻した状態を示す側面図である。
符号の説明
2 プリンタプロセッサ
5,6 マガジン台
8 露光部
11,12 マガジン
13,14 感光材料
20 システムコントローラ
20a 判定部
40,41,50,51 検出センサ
LA プリント長

Claims (6)

  1. 長尺の記録材料を収納する複数のマガジンから前記記録材料を引き出して画像を記録する画像記録装置において、
    各マガジンに収納されている前記記録材料が、複数枚の画像記録に必要な長さを有するか否かを判定する判定部を備え、前記判定部による判定結果に基づいて、前記記録材料を引き出すマガジンを切り替えることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記複数のマガジンは、収納されている前記記録材料の有無を検出する検出手段を各々備え、各マガジンから前記記録材料が引き出され、前記記録材料の先端と前記検出手段との間隔が、複数枚分の画像記録に必要な長さよりも所定長分長くなった時に、前記判定部が、前記検出手段の検出信号に基づいて、複数枚分の画像記録に必要な長さを有するか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 前記検出手段は、前記各マガジンが装填された時に、前記検出手段と前記記録材料を切断するカッタとの間の記録材料搬送路長さが、1枚の画像記録に必要な長さよりも前記所定長分長くなる位置に配置されており、同一画像を2枚の前記記録材料に記録する場合、1枚目の切断位置を前記カッタまで引き出して、切断前に前記検出手段が2枚目の長さの有無を検出することを特徴とする請求項2記載の画像記録装置。
  4. 前記判定部により、前記各マガジンに収納されている前記記録材料が、複数枚分の画像記録に必要な長さを有していないと判定された場合、前記記録材料を前記各マガジン内に巻き戻すことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の画像記録装置。
  5. 前記判定部によって、第1のマガジンに収納されている前記記録材料が、複数枚の画像記録に必要な長さを有しないと判定された場合、第2のマガジンから前記記録材料を引き出している時に、前記第1のマガジンから引き出された前記記録材料を前記第1のマガジン内に巻き戻すことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載の画像記録装置。
  6. 長尺の記録材料を収納する複数のマガジンから前記記録材料を引き出して画像を記録する画像記録方法において、
    同一画像を前記記録材料に複数枚記録する時に、第1のマガジンに収納されている前記記録材料が、複数枚の画像記録に必要な長さを有しているか否かを判定し、複数枚の画像記録に必要な長さを有しないと判定された場合に、第2のマガジンから前記記録材料を引き出して、複数枚の同一画像の記録を全て前記第2のマガジンから引き出された記録材料を用いて行うことを特徴とする画像記録方法。
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