JP2003285485A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2003285485A
JP2003285485A JP2002092931A JP2002092931A JP2003285485A JP 2003285485 A JP2003285485 A JP 2003285485A JP 2002092931 A JP2002092931 A JP 2002092931A JP 2002092931 A JP2002092931 A JP 2002092931A JP 2003285485 A JP2003285485 A JP 2003285485A
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Tetsuya Tanaka
哲哉 田中
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロール状に巻き回された記録媒体を引き出して
所定の長さに切断したカットシート状の記録媒体に画像
を記録する画像記録装置であって、カットシート状の記
録媒体の長さが使用によって変化せず、また画像記録装
置間でばらつきが小さい画像記録装置を提供する。 【解決手段】画像記録装置10は、記録媒体のロール体
34を収納するマガジン30と、記録媒体を切断しカッ
トシート体とするカッタ14と、マガジン30から記録
媒体を送り出してカッタ14に搬送する送り出しローラ
対36と、カットシート体を画像記録部に向けて搬送す
る搬送ローラ群22と、搬送路上を通過するカットシー
ト体の長さを求める位置検出手段(カットシート体検出
センサ15および制御装置23)と、この測定結果を用
いて送り出しローラ対36による送り出し長さの調整を
行う調整手段(制御装置23)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状に巻き回
された例えば感光材料(印画紙)等の記録媒体を引き出
して所定の長さに切断したカットシート状の記録媒体に
画像を記録する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、ロール状に巻き回された感光材料
のロール体から感光材を引き出して所定の長さに切断し
たカットシート状の記録媒体(以降、カットシート体と
いう)に潜像を記録し、この後、現像処理を行って写真
プリントとするデジタルフォトプリンタが普及してい
る。
【0003】このデジタルフォトプリンタの基本的な構
成は、撮影されたフィルムに読取光を入射してその投影
光を読み取り、フィルムに記録された画像を光電的に読
み取って画像データとして記録するスキャナ(画像読取
装置)と、このスキャナで読み取ったオリジナルの画像
データに所望の画像処理を行い、感光材料に画像記録す
るための補正済み画像データを作成する画像処理装置
と、画像処理装置から出力された補正済み画像データに
応じて、感光材料を搬送しつつ搬送方向と直交する方向
(主走査方向)に光ビームを走査して2次元画像を潜像
記録する画像記録装置(プリンタ)と、画像記録装置で
露光された感光材料に現像処理を施して写真プリントと
して出力する現像装置(プロセッサ)とからなる出力機
とによって構成されている。
【0004】このようなデジタルフォトプリンタの画像
記録装置においては、感光材料はロール状に巻回されて
マガジンに収納され、この感光材料を収納したマガジン
は画像記録装置のマガジン収納室に装填されている。マ
ガジンに収納されたロール状の感光材料はマガジンから
引き出されてカッタで所定の長さに切断され、所定の長
さに切断されたカットシート体はローラ等の搬送手段で
搬送されて、光ビーム走査機などの露光装置で感光材料
を露光する。そして、この露光された感光材料は、現像
装置で現像処理が行われ、乾燥して完成した写真プリン
トとなる。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、顧
客の注文に応じて大量の画像を写真プリントとして出力
するラボ店等に設置されて、好適に用いられる。特に、
上記デジタルフォトプリンタを用いて写真プリントを出
力する場合、所定の大きさの画像が適切な位置に記録さ
れた写真プリントを出力することが、顧客の満足度を得
るための1つの要素となっている。例えば、画像の回り
に白縁が設けられた写真プリントにおいて、白縁の幅が
左右や上下で異なったり、白縁の幅が極端に長くなるこ
とは、写真プリントの画像の画質以前の問題として顧客
の目につき易い部分である。従って、このような写真プ
リントは画像が高画質で出力されていても、顧客にとっ
ては不満の多い写真プリントといえる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に画像が所定の適切な位置に記録されていない写真プリ
ントは、例えば、カットシート体の長さがばらつくこと
によって発生する場合が多い。すなわち、画像はカット
シート体の先端部から測った所定の位置を走査記録の開
始位置としているため、カットシート体の長さが長い場
合、後端部に余白ができたり、また、カットシート体の
長さが短いために後端部が不足したりする。このような
カットシート体の長さの問題は、画像記録装置間のばら
つきとして発生したり、カットシート体が所定の長さに
なるように調整した画像記録装置であっても使用ととも
にカットシート長さが変化するといった経時変化として
発生する。
【0007】上述の画像記録装置間のばらつきの問題
は、感光材料をロール体から引き出して送り出す送り出
しローラ等の送り出し手段の精度不足や装置自体の機差
ばらつきによって搬送力や機構にかかる負荷が異なるこ
とに起因する。この問題に対しては、画像記録装置を設
置する際にサービスマンがカットシートの長さを1枚1
枚測定して調整を行うが、この測定は煩雑でありサービ
スマンにとって敬遠されがちである。
【0008】一方、上述のカットシートの長さが使用と
ともに変化する経時変化の問題は、感光材料を引き出し
て送り出す送り出しローラが紙粉等によって汚れ、送り
出しの際の搬送力が低下することに起因する。この問題
に対して、送り出しローラの定期的な清掃を行うことで
カットシート長さの変化を低減することができるが、操
作者に定期的な清掃を徹底させることは困難である。ま
た、定期的な検査が成されているか否かの判断も難し
く、清掃しないことによってカットシートの長さが変化
したのかその他の原因によって変化したのか判断できな
いといった問題がある。
【0009】そこで、本発明は、上記従来技術の問題点
を解消するために、ロール状に巻き回された記録媒体を
引き出して所定の長さに切断したカットシート状の記録
媒体に画像を記録する画像記録装置であって、カットシ
ート状の記録媒体の長さが使用によって変化せず、また
画像記録装置間でばらつきが小さい画像記録装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、記録
媒体からなるカットシート体に画像記録部にて画像を記
録する画像記録装置であって、長尺状の記録媒体を巻き
回したロール体を収納する収納容器と、この収納容器か
ら送り出された記録媒体を切断し、カットシート体とす
るカッタと、前記収納容器から記録媒体を送り出して前
記カッタに搬送する送り出し手段と、前記カッタで切断
されて得られたカットシート体を前記画像記録部に向け
て搬送する搬送手段と、この搬送手段による搬送路上を
通過するカットシート体の先端部と後端部を検知するこ
とで、カットシート体の長さを求める測定手段と、この
測定手段による測定結果に応じて前記送り出し手段によ
る送り出し長さの調整量を求め、この調整量を用いて前
記送り出し手段による記録媒体の送り出し長さを調整す
る調整手段と、を有することを特徴とする画像記録装置
を提供する。
【0011】その際、前記送り出し手段が、前記収納容
器内に設けられ、前記調整手段は、前記調整量を送り調
整値として前記収納容器の識別情報に対応させて登録す
るのがよい。カットシート体の長さに関して補正量が指
示入力された場合、前記調整手段は、前記調整量に前記
補正量を加算した値を前記収納容器の識別情報に対応さ
せて送り調整値として登録するのがよい。前記調整手段
は、カットシート体の基準長さから前記測定手段で測定
されたカットシート体の長さを差し引いた差分を前記調
整量とする。
【0012】また、前記調整手段による記録媒体の送り
出し長さの調整は、前記収納容器にロール体を補充する
たびに行うのが好ましい。例えば、前記調整手段による
送り出し長さの調整のために、前記測定手段は、前記収
納容器にロール体を補充して最初に行う画像記録の校正
に用いるカットシート体の長さを測定するとよい。ま
た、前記調整手段による送り出し長さの調整のために、
前記測定手段は、前記収納容器にロール体を補充し、画
像記録の校正を行った後の最初に行う複数回の画像記録
に用いられる複数枚のカットシート体の長さを測定して
もよい。また、前記調整手段による送り出し長さの調整
のために、前記測定手段は、所定の回数の画像記録を行
う度にカットシート体の長さを測定してもよい。また、
前記画像記録装置は、前記調整量が所定の量を超えた場
合、例えば、記録媒体の送り出し長さの調整が不能であ
る旨を報知する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の画像記録装置について添
付の図面に示す好適実施形態に基づいて、以下に詳細に
説明する。図1は、本発明の画像記録装置の一実施例で
ある画像記録装置10の概念的な構成を示した概略構成
図である。図2は画像記録装置10の要部を説明した説
明図である。
【0014】図1に示すように、画像記録装置10は、
デジタルフォトプリンタの出力機を構成する画像記録装
置(プリンタ)であって、感光材料供給部12と、カッ
タ14と、カットシート体検出センサ15と、裏印字装
置16と、露光装置20と、所定の搬送路で感光材料を
搬送する搬送ローラ群22と、制御装置23とを有して
おり、これらがハウジング24内の所定の位置に配置さ
れている。なお、感光材料供給部12と、カッタ14
と、カットシート体検出センサ15と、裏印字装置16
と、所定の搬送路で感光材料を搬送する搬送ローラ群2
2と、制御装置23とによって記録媒体供給装置が形成
される。また、カットシート体検出センサ15および制
御装置23によって本発明における測定手段が形成され
る。また、制御装置23によって本発明における調整手
段が形成される。
【0015】ここに示した画像記録装置10は、後述す
るマガジンから引き出された感光材料をカッタ14で所
定のプリントサイズに応じて切断してカットシート体と
した後、点線で示した搬送路に沿って搬送ローラ群22
でカットシート体を搬送する。この搬送路の途中で、裏
印字装置16によって裏印字を行った後、露光装置20
にて感光材料を露光して潜像を記録し、この潜像の記録
されたカットシート体を現像装置(プロセッサ)26に
供給して現像、乾燥することによって写真プリントとし
て完成する。そして、画像記録装置10と現像装置26
とは、隔壁24aで隔離された共通のハウジング24内
に配置されている。
【0016】感光材料供給部12には、長尺の感光材料
を乳剤面を外側にして巻き回すことによって形成された
感光材料のロール体34を収納するマガジン(収納容
器)30がマガジン収納室32の所定の位置に装填され
ている。この感光材料のロール34を収納するマガジン
30は遮光性の筐体であって、本実施例では2個のマガ
ジン30が上段および下段に重なるように配置されてい
る。ここで、マガジン収納室32は、マガジン30を装
填する所定のスペースを示すものであって、必ずしも独
立した収納室であることを要しない。
【0017】また、マガジン30には、図示左下側に感
光材料の引き出し口が設けられており、この引き出し口
の内側に引き出し口を閉塞して遮光するシャッタ(図示
しない)と送り出しローラ対36とが配置されている。
この送り出しローラ対36は、マガジン30内に巻回し
て収納された感光材料を搬送路上に引き出して送り出す
ためのものであり、本発明における送り出し手段に対応
する。送り出しローラ対36のうち、例えば、上側のロ
ーラの回転軸の一端がマガジン30の外部に突出してお
り、マガジン30をマガジン収納室32の所定の位置に
装填することによって、上記上側のローラの回転軸の一
端に設けられた歯車などの係合手段とマガジン収納室3
2内に設けられた歯車などの係合手段とが係合する構成
となっている。これにより、上記上側のローラが駆動モ
ータ37(図2参照)の駆動によってローラは回転して
感光材料の先端をマガジン30の外部に送り出すことが
できる。
【0018】マガジン30の外側には、マガジン30の
引き出し口近傍から、カッタ14、カットシート体検出
センサ15および裏印字装置16が設けられ、さらに、
カットシート体を搬送する搬送ローラ群22が設けら
れ、マガジン30から露光位置zに至る搬送路が形成さ
れている。
【0019】カッタ14は、プリントサイズに応じて引
き出されて停止した状態で記録媒体を切断してカットシ
ート体とする切断装置である。図1ではギロチンタイプ
のカッタが描かれているが、ロータリーカッタなどの公
知の各種のカッタが使用できることはもちろんである。
ここで、カットシート体と切り離された感光材料の先端
側は、カッタ14で切断したままの状態で停止してい
る。このようにすることで、連続して画像を記録する場
合、次の感光材料を切断する際には、カッタ14で切断
した位置を基準にして所定の長さだけ送り出すことにな
り、感光材料を一旦マガジン30に巻き戻してから再度
送り出す場合よりも精度がよく、且つ次の感光材料を切
断する際にマガジン30から引き出す必要がないので応
答が速くなり、より効率的に切断と搬送が行われる。勿
論、所定時間、画像記録が行われない場合、マガジン3
0内に感光材料が巻き戻されてもよい。
【0020】カットシート体検出センサ15は、搬送路
上を精密に管理された搬送速度で通過するカットシート
体の先端部と後端部を検知することで検出信号を出力
し、制御装置23に供給するセンサである。カットシー
ト体検出センサ15は、例えば、搬送路を挟むように光
を射出する光源部15aと射出された光を受光する受光
部15bとを搬送路の両側に有し、カットシート体が通
過することによって光が遮断されることでカットシート
体の先端部を検知することができる。一方、遮断された
光を受光部15bで受光することによってカットシート
体の後端部を検知することができる。カットシート体検
出センサ15は光透過型インタラプタであるが、光反射
型フォトインタラプタを用いてもよい。このようなカッ
トシート体検出センサ15は、カッタ14から離れ、感
光材料の切断時の紙粉が飛散しない程度に離間した搬送
路上の位置に配置される。また、カットシート体検出セ
ンサ15は、上下に配置された2個のマガジン30に対
応して2個設けられているが、より安価にするために1
つのカットシート体検出センサ15のみにして共用して
もよい。
【0021】裏印字装置16は、搬送されるカットシー
ト体を、その裏面に裏印字(バックプリント)を印字す
るものであって、インクジェットプリンタやドットイン
パクトプリンタなどが使用される。裏印字装置16は、
後続の現像処理(通常、湿式現像が行われる)によって
印字が滲んだり流れたりしないことが必要である。な
お、裏印字装置16は、上下に配置された2個のマガジ
ン30に対応して上下に2個設けられているが、より安
価にするために1つの裏印字装置16のみにして共用し
てもよい。
【0022】搬送ローラ群22は、搬送路上に沿って駆
動ローラと少なくとも1つ以上のニップローラを組とし
て、カッタ14以降の搬送方向下流側に、複数組が搬送
路上に設けられ、カットシート体を搬送する装置であ
る。例えば、搬送路がコーナーを形成する場所の搬送ロ
ーラ群22a,22bは、駆動ローラ22a1 ,22b
1 に押圧される3個のニップローラ22a2 ,22
3 ,22b2 ,22b3 とによって構成される。ま
た、搬送路が鉛直方向から水平方向に変化する領域Rに
は、駆動ローラおよびニップローラからなる搬送ローラ
対22c〜22eが設けられる。
【0023】なお、領域Rには、カットシート体の向き
が搬送方向に対して平行となるように、すなわち、カッ
トシート体の先端部(エッジ)が搬送方向に対して直交
するように、カットシート体のスキューを調整するため
のスキュー調整機構を設けてもよい。スキュー調整機構
として、例えば、搬送ローラ対22dのローラの軸を、
通過するカットシート体の記録面に対して面外に斜行さ
せることで、カットシート体の幅方向で搬送路長さが変
化するような構成とする。これによりスキューを調整す
ることができ、露光記録の際搬送されたカットシート体
に対して向きの合った画像を記録することができる。
【0024】制御装置23は、後述する露光装置20の
駆動およびその制御を行うとともに、マガジン30から
送り出された感光材料の送り出し、カッタ14による切
断、搬送ローラ群22の駆動、裏印字装置16の駆動を
制御する他、カットシート体検出センサ15から供給さ
れた検出信号を用いて、カットシート体の長さを算出
し、この算出結果を予め定められた目標長さと比較し
て、現在のカットシート体の長さが目標長さとなるよう
に自動調整した制御信号を駆動モータ37に供給する装
置である。ここで、駆動モータ37は、パルス駆動モー
タであり、従って、制御信号のパルス数によって駆動モ
ータ37の回転が制御される。
【0025】送り出し長さの調整について具体的に説明
すると、まずカットシート体検出センサ15によるカッ
トシート体の先端部と後端部を検出して先端部と後端部
の通過時間の差とこのカットシート体の実測した長さと
その時の制御モータ37に供給する制御信号のパルス数
との関係を予め求めて、制御装置23はマスターデータ
としてメモリに記憶しておく。このマスターデータは、
感光材料の種類毎に、マガジン30の識別番号毎に記憶
しておくのが好ましい。このマスターデータの作成は、
例えば、デジタルフォトプリンタの製造工程において、
あるいはデジタルフォトプリンタをラボ店等に設置した
最初の段階でサービスマンによって行われる。このよう
なマスターデータは、1度設定すればよいが、後述する
送り微調値が許容範囲を超える場合や、常に送り微調値
が大きな値となる場合に、経時劣化によりマスターデー
タの更新が必要であるとして、マスターデータの調整を
行う。
【0026】次に、制御装置23は、このマスターデー
タを用いて、カットシート体検出センサ15を通過する
カットシート体の先端部と後端部の通過時間からカット
シート体の長さを算出する。一方、マガジン30の識別
番号とともに登録されている感光材料の紙幅サイズに応
じて設定されるカットシート体の基準長さ、あるいは、
予め指示入力された写真プリントのサイズから設定され
るカットシート体の基準長さを目標長さとして設定し、
この目標長さから測定されたカットシート体の長さを差
し引いた差分を送り出し長さの自動調整量として求め、
この求められた自動調整量を用いて駆動モータ37に供
給する制御信号を調整して駆動モータ37に供給する。
【0027】制御装置23は、このような自動調整量を
マガジン30の識別番号に対応させて自ら持つメモリに
記憶保持し、送り微調値(送り調整値)として登録す
る。すでに、送り微調値が登録されている場合は更新す
る。さらに、制御装置23に操作者から操作者の好みに
応じてカットシート体の長さに関する手動補正量が指示
入力された場合、上記自動調整量に手動補正量を加算し
た値を送り出し長さの調整量とし、さらに、マガジン3
0の識別番号に対応させて送り微調値として登録すると
よい。その際、送り出し長さの自動調整量および手動補
正量は送り微調値とともに記憶する。制御装置23は、
この送り出し長さの調整量に基づいて制御信号を調整
し、送り出しローラ対36の駆動モータ37(図2参
照)に供給する。
【0028】ここで基準長さとは、写真プリントのサイ
ズ種であるL(C)サイズ、Hサイズ、Pサイズ等のサ
イズによって定められている規格値であり、例えばLサ
イズ(89mm×127mm)の長さに相当する127
mmをいう。従って、Lサイズの写真プリントに対して
手動補正量が+0.5mmとして指示入力され、一方測
定されたカットシート体の長さが127.9mmの場
合、送り出し長さの自動調整量は−0.9mmであり、
手動補正量と加算した送り出し長さの調整量は−0.4
mm(=−0.9+0.5)となり、カットシート体の
長さが0.4mm短くなるように制御信号を調整する。
【0029】露光装置20は、露光ユニット50、セン
サ46およびローラ対48,52を有する。露光ユニッ
ト50は、制御装置23の指示により画像データを露光
信号に変換し、この露光信号に従って変調されたレーザ
光等の露光ビームを主走査方向に偏向して、カットシー
ト体上に走査記録するユニットである。露光ユニット5
0は、搬送ローラ群22によって露光装置20に供給さ
れたカットシート体を、センサ46でカットシート体が
傾いたり先端の位置がずれたりしていないことを確認し
たのち、ローラ対48で挟持して露光位置zに供給す
る。ここで、露光ユニット50は、露光ビームLを露光
位置zで投射し、露光位置zにあるカットシート体に所
定の露光処理を行う。このとき、露光ユニット50は、
露光ビームLを紙面に直交する主走査方向に走査し、ロ
ーラ対48およびローラ対52でカットシート体を副走
査方向(矢印x方向)に移動させることによって、カッ
トシート体の全面に画像を露光記録することができるよ
うに構成される。
【0030】露光処理の終了したカットシート体は、搬
送ローラ群22によって搬送路に沿って現像装置26に
搬送され、現像装置26で現像処理と乾燥が行われて完
成した写真プリントとなる。現像装置26は、公知の装
置が用いられる。
【0031】図2は、図1に示す画像記録装置10の特
徴とする要部を説明したものである。図2を参照しなが
ら、本発明の特徴部分であるマガジン30からの感光材
料の送り出しの調整の流れを説明する。
【0032】マガジン30が記録装置10にセットされ
た時点で、制御装置23では、マガジン30の本体上に
形成された識別情報30aが検出センサ31によって検
知されて検知信号が供給される。制御装置23では、こ
の検知信号からマガジン30の識別番号が認識されて、
現在マガジン30内に収納されているロール体34の紙
幅および感光材料の種類について、上記識別番号に基づ
いて紙幅や感光材料の種類として登録された登録情報が
メモリから呼び出されて、認識されるとともに、これに
応じたマスターデータも呼び出される。
【0033】このような状態で写真プリントの指示が成
されると、マガジン30の識別番号とともに登録されて
いる感光材料の紙幅サイズに応じて設定されるカットシ
ート体の基準長さ、あるいは、予め指示入力された写真
プリントのサイズから設定されるカットシート体の基準
長さが呼び出され、さらにマガジン毎に登録された基準
長さに対する上述の送り微調値が呼び出されて、この送
り微調値が基準長さに加算され、この加算値に基づいて
駆動モータ37の駆動のための制御信号が作成され、駆
動モータ37に供給される。なお、画像記録装置の設置
直後においては上述の送り微調値は0あるいはサービス
マンの初期設定によって所定の値が登録されている。マ
ガジン30に収納された感光材料のロール体34は送り
出しローラ対36の駆動によって所定量送り出されて停
止する。この後、カッタ14で切断されたカットシート
体とされる。カットシート体は搬送ローラ群22bによ
って搬送され、搬送路上に設けられたカットシート体検
出センサ15の位置を通過する。カットシート体検出セ
ンサ15からは検出信号が出力されて制御装置23に供
給される。
【0034】ここで、カットシート体の長さの調整が行
われる場合、制御装置23では、カットシート体検出セ
ンサ15から検出信号が供給され、マスターデータに従
って、カットシート体の長さが求められる。一方、制御
装置23では、手動補正量が記憶されている場合、この
手動補正量が呼び出されて基準長さに加算されて目標長
さとされ、この目標長さに対する、実際に切断されたカ
ットシート体の長さの差分を求め、この差分を送り出し
長さの自動調整量として設定する。その後、基準長さに
対する手動補正量、例えば+0.5mmといった手動補
正量の指示入力が操作者から制御装置23に対して成さ
れた場合、この指示入力された手動補正量を上記自動調
整量に加算し、この加算値を送り出し長さの調整量とし
て設定する。これによって、操作者の手動補正量の指示
に応じて自在に調整可能となる。
【0035】制御装置23では、こうして設定された送
り出し長さの調整量に基づいて制御信号が作成され、次
に行われる感光材料の送り出しの駆動信号として用いら
れる。このような送り出し長さの調整量は、登録されて
いる送り微調値と置き換えられて、送り微調値が更新さ
れる。同時に、手動補正量や設定された自動調整量も、
制御装置23に記憶される。なお、自動調整量が予め設
定された量を超える場合、例えば2mmを超える場合、
許容される限界の量を自動調整量として制御信号を作成
する。あるいは、自動調整量が異常であり、調整不能で
ある旨を操作者に報知し、さらに、マガジン30の清
掃、送り出しローラ対36の清掃を促す旨を報知しても
よい。特に送り出しローラ36は、カッタ14の近傍に
位置するので、感光材料の切断の際に紙粉によってロー
ラ表面が汚れ易い。従って、送り出しローラ対36の清
掃のタイミングを報知することは操作者にとっても大き
なメリットとなる。このようにカットシート長さを常時
管理しつつ、自己診断機能を持たせることができ、カッ
トシート体の長さが不適切となる度に常時サービスマン
を呼び寄せることもなくなる。
【0036】また、上記感光材料の送り出し長さの調整
は、マガジン30にロール体の残量が少なくなり、ある
いは、残量がなくなり、ロール体を補充するたびに行う
のが好ましい。例えば、カットシート体検出センサ15
は、マガジン30にロール体34を補充して最初に行う
画像記録の校正のための基準チャート画像を記録するカ
ットシート体の長さを測定して求め、この長さに応じて
送り出し長さの自動調整量を算出するとよい。このよう
に、送り出し長さの調整を新品時のロール体34の先頭
部分で行うので、ロール体の巻き径を一定にした状態で
調整することができ、常に安定した調整を行うことがで
きる。
【0037】あるいは、マガジン30にロール体34を
補充し、画像記録の校正を行った後の最初に行う複数回
の画像記録に用いられる複数枚のカットシート体の長さ
を測定して求め、この長さに応じて送り出し長さの自動
調整量を算出するとよい。この場合、常に、送り出し長
さの調整を新品時のロール体34の略先頭部分で行い、
かつ、複数回、例えば3枚〜5枚のカットシート体の長
さの測定により平均化することができるので、送り出し
長さの調整に誤差が入りにくい。
【0038】また、画像記録が所定回数行われる度にカ
ットシート体の長さを測定して求め、この長さに応じて
送り出し長さの自動調整量を算出してもよい。ロール体
34の巻き径が大きい場合、感光材料を引き出す際のモ
ーメントを利用することで小さな引き出し力で感光材料
を引き出して送り出すことができる一方、ロールの巻き
径が小さい場合、感光材料を引き出す際のモーメントを
利用することができなくなるので大きな引き出し力を必
要とする。このようにロール体34の巻き径に応じて引
き出し力が変わるため、巻き径によってカットシート体
の長さも異なる。そこで、例えば、50〜100枚のカ
ットシート体を切り出す度に、感光材料の送り出し長さ
の調整を行うことで、巻き径の大小によりカットシート
体の長さが変化することを防止できる。
【0039】なお、画像記録の校正とは、予め基準濃度
の設定された基準チャート画像をプリント出力し、この
出力された基準チャート画像の濃度測定を行い、基準濃
度との差異を検出することにより、画像記録装置で行う
露光記録の調整を行い、基準濃度が許容範囲内の画像濃
度としてプリント出力されるように調整することをい
う。
【0040】画像記録装置10では、マガジン30内に
感光材料を引き出して送り出す送り出しローラ対36が
設けられているので、カットシート体の長さの調整のた
めの感光材料の送り微調値をマガジン毎に設定すること
ができ、マガジンを取り替える毎に、取り替えてセット
したマガジンに対応した送り微調値を呼び出して、感光
材料の送り出し長さを設定し、必要に応じて調整した送
り微調値に更新するので、常に所望の長さのカットシー
ト体を切り出すことができる。
【0041】上記画像記録装置10では、マガジン30
の内部に感光材料の送り出しを行う送り出しローラ対3
6が設けられるとともに、カッタ14がマガジンの引き
出し出口近傍に設けられる例であるが、本発明は、図3
に示すように、送り出し手段である感光材料の送り出し
ローラ群22b’がマガジン30の外部に設けられ、こ
の送り出しローラ群22b’の搬送方向下流側にカッタ
14’が設けられる構成としてもよい。この場合、カッ
タ14’で切断されたカットシート体の先端と後端をカ
ットシート体位置検出センサ15’で検出することで、
制御装置23’においてカットシート体の長さを求め、
この長さを用いて送り出しローラ群22b’の送り出し
長さの自動調整量を求め、この自動調整量に基づく制御
信号を作成し、駆動モータ37’の駆動を制御する。な
お、マガジン30’、識別情報30a’、検出センサ3
1’およびロール体34’は、マガジン30、識別情報
30a、検出センサ31およびロール体34と同様の構
成である。
【0042】なお、本発明の画像記録装置は、上記実施
例に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいの
はもちろんである。例えば、上記例では、感光材料を記
録媒体とするものであるが、本発明では記録媒体は感光
材料に限定されず、感熱材料から成る記録媒体やインク
ジェットプリンタに用いる記録紙等であってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、記録媒体
の送り出し長さを調整することで、カットシート状の記
録媒体の長さを調整することができるので、カットシー
ト状の記録媒体の長さが画像記録装置の長期間の使用に
よっても変化せず、また画像記録装置間でばらつきを抑
えることができる。これにより、例えば写真プリントに
おける白縁の幅のばらつきを抑えることができる。ま
た、送り出し手段を収納容器に設けることで、収納容器
毎の送り微調値を設定し、管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における画像記録装置の一実施例であ
る画像記録装置の構成を示す概略構成図である。
【図2】 図1に示す画像記録装置の要部の構成を示す
要部概略構成図である。
【図3】 本発明における画像記録装置の他の実施例で
ある画像記録装置の要部の構成を示す要部概略構成図で
ある。
【符号の説明】
10 画像記録装置 12 感光材料供給部 14 カッタ 15 カットシート体位置検出センサ 16 裏印字装置 20 露光装置 22,22a,22b 搬送ローラ群 22b’ 送り出しローラ群 23 制御装置 24 ハウジング 26 現像装置 30 マガジン 32 マガジン収納室 34 ロール体 36 送り出しローラ対 46 センサ 48,52 ローラ対 50 露光ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 27/46 B41J 3/00 M Fターム(参考) 2C058 AE04 AF06 AF51 GA02 GB05 GB20 GB31 GB32 GB47 LA02 LA23 LB09 LB10 LB17 LB35 LC10 2C362 CB48 CB71 2H106 AB04 AB32 AB45 BA11 3F103 AA02 AA03 BA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体からなるカットシート体を画像記
    録部に供給して画像を記録する画像記録装置であって、 長尺状の記録媒体を巻き回したロール体を収納する収納
    容器と、 この収納容器から送り出された記録媒体を切断し、カッ
    トシート体とするカッタと、 前記収納容器から記録媒体を送り出して前記カッタに搬
    送する送り出し手段と、 前記カッタで切断されて得られたカットシート体を前記
    画像記録部に向けて搬送する搬送手段と、 この搬送手段による搬送路上を通過するカットシート体
    の先端部と後端部を検知することで、カットシート体の
    長さを求める測定手段と、 この測定手段による測定結果に応じて前記送り出し手段
    による送り出し長さの調整量を求め、この調整量を用い
    て前記送り出し手段による記録媒体の送り出し長さを調
    整する調整手段と、を有することを特徴とする画像記録
    装置。
  2. 【請求項2】前記送り出し手段が、前記収納容器内に設
    けられ、 前記調整手段は、前記調整量を送り調整値として前記収
    納容器の識別情報に対応させて登録する請求項1に記載
    の画像記録装置。
  3. 【請求項3】前記送り出し手段が、前記収納容器内に設
    けられ、 前記調整手段は、カットシート体の長さに関して補正量
    が指示入力された場合、前記調整量に前記補正量を加算
    した値を送り調整値として前記収納容器の識別情報に対
    応させて登録する請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】前記調整手段は、カットシート体の基準長
    さから前記測定手段で測定されたカットシート体の長さ
    を差し引いた差分を前記調整量とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】前記調整手段による記録媒体の送り出し長
    さの調整は、前記収納容器にロール体を補充するたびに
    行う請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像記録装
    置。
  6. 【請求項6】前記調整手段による送り出し長さの調整の
    ために、前記測定手段は、前記収納容器にロール体を補
    充して最初に行う画像記録の校正に用いられるカットシ
    ート体の長さを測定する請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】前記調整手段による送り出し長さの調整の
    ために、前記測定手段は、前記収納容器にロール体を補
    充し、画像記録の校正を行った後の最初に行う複数回の
    画像記録に用いられる複数枚のカットシート体の長さを
    測定する請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像記録
    装置。
  8. 【請求項8】前記調整手段による送り出し長さの調整の
    ために、前記測定手段は、所定の回数の画像記録を行う
    度にカットシート体の長さを測定する請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の画像記録装置。
  9. 【請求項9】前記調整量が所定の量を超えた場合、記録
    媒体の送り出し長さの調整が不能である旨を報知する請
    求項1〜8のいずれか1項に記載の画像記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013028004A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Canon Inc 記録装置および記録媒体の搬送制御方法
CN113333968A (zh) * 2021-06-04 2021-09-03 广州新可激光设备有限公司 一种卷对卷控制的激光加工系统

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JP2013028004A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Canon Inc 記録装置および記録媒体の搬送制御方法
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