JP2005017745A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排出部における記録紙を容易にかつ確実に再利用する。
【解決手段】少なくとも一方の面が印刷されて第1排出トレイ241に排出された記録紙を、取り込み制御部101による装置各部の動作制御によって取り込み、この取り込んだ記録紙の他方の面に対する印刷画像(原稿画像)の有無を画像センサ252によって検出する。そして、画像センサ252によって印刷画像が検出されなかった場合に、当該記録紙の他方の面に記録部210により印刷を行う。したがって、排出部から取り込んだ記録紙における原稿画像の有無が検出され、再利用可能であるものとそうでないものとが自動的に区別されるため、排出部における記録紙を容易にかつ確実に再利用できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機等の画像形成装置は、印刷された記録紙を所定の排出トレイに排出する。この排出トレイに排出された記録紙は、ユーザにより不要と判断されることによって、あるいは、ユーザによる取り忘れによって当該排出トレイに載置されたまま残されてしまうことがある。これに関し、例えば特許文献1には、記録紙が出力トレイに排出された後、所定時間が経過した時点において記録紙が出力トレイに残されている場合、この記録紙を別のトレイ(共通出力トレイ)に移動させることにより、出力された記録紙の混同を防止するといった技術が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−300781号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記技術では、記録紙の混同を防止することができたとしても、別のトレイに移された記録紙はそのまま破棄されてしまうことが多く、例えば片面のみしか印刷されていないような記録紙があったとしてもこれを再利用することができず、結果として資源の無駄使いとなってしまう。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、出力トレイ等の排出部における記録紙を容易にかつ確実に再利用することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、原稿画像を記録紙の少なくとも一方の面に印刷して該原稿画像が印刷された記録紙を第1の排出部に排出する画像形成装置であって、前記第1の排出部に排出された記録紙を装置内に取り込む取り込み手段と、前記取り込み手段により取り込まれた記録紙の他方の面に対する原稿画像の有無を検出する画像検出手段と、前記画像検出手段により原稿画像が検出されなかった場合に、前記他方の面に新たに原稿画像の印刷を行う印刷手段とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
【0007】
上記構成によれば、第1の排出部に排出された少なくとも一方の面が印刷された記録紙が取り込み手段によって装置内に取り込まれ、取り込み手段によって取り込まれた記録紙の他方の面に対する原稿画像の有無が画像検出手段によって検出される。そして、画像検出手段により原稿画像が検出されなかった場合に、印刷手段によって当該記録紙の他方の面に新たに原稿画像の印刷が行われる。このように、第1の排出部から取り込まれた一方の面が印刷された記録紙における、他方の面に対する原稿画像の有無が検出され、再利用可能であるものとそうでないものとが自動的に区別されるため、排出部における記録紙が容易にかつ確実に再利用される。
【0008】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の画像形成装置において、前記画像検出手段により原稿画像が検出された記録紙を第2の排出部に排出する排出手段と、前記記録紙のサイズ毎に設けられた複数の収納部と、前記画像検出手段により原稿画像が検出されなかった記録紙のサイズを検出するサイズ検出手段と、前記サイズ検出手段により検出された記録紙のサイズに基づいて、前記原稿画像が検出されなかった記録紙を、該記録紙のサイズに応じて前記収納部に収納する収納手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、画像検出手段により原稿画像が検出された記録紙が、排出手段によって第2の排出部に排出され、画像検出手段により原稿画像が検出されなかった記録紙のサイズが、サイズ検出手段によって検出される。そして、サイズ検出手段によって検出された記録紙のサイズに基づいて、原稿画像が検出されなかった記録紙が該記録紙のサイズに応じて、当該サイズ毎に設けられた複数の収納部に収納手段によって収納される。このように、原稿画像が検出された記録紙が第2の排出部に排出され、かつ、原稿画像が検出されない記録紙が収納部に収納されることにより、再利用可能なものとそうでないものとが容易にかつ確実に区別される。また、記録紙が各サイズに応じて自動的に収納部に収納されるため、記録紙のサイズの違いに依らず当該再利用が可能になる。
【0010】
請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の画像形成装置において、前記第1の排出部に排出された記録紙の有無を検出する記録紙検出手段と、前記記録紙検出手段により記録紙が検出された時点から該記録紙が検出されなくなる時点までの時間を計測する時間計測手段とをさらに備え、前記取り込み手段は、前記時間計測手段により計測された時間が所定時間に達した場合に、前記第1の排出部に排出された記録紙を装置内に取り込むことを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、記録紙検出手段によって第1の排出部に排出された記録紙の有無が検出され、記録紙が記録紙検出手段によって検出された時点から該記録紙が検出されなくなる時点までの時間が時間計測手段によって計測される。そして、時間計測手段によって計測された時間が所定時間に達した場合に、第1の排出部に排出された記録紙が取り込み手段によって装置内に取り込まれる。このように、第1の排出部における記録紙が所定時間放置されると自動的に取り込み手段によって取り込まれ、この取り込まれた記録紙が再利用可能か否かの区別が行われるため、記録紙取り込み動作開始に関する指示入力を行うといったユーザの手間を省くことが可能となる。
【0012】
請求項4記載の発明は、上記請求項2又は3記載の画像形成装置において、ユーザの操作に応じて所定の指示入力を行うための操作手段をさらに備え、前記取り込み手段は、前記操作手段により記録紙取り込み動作開始に関する指示入力がなされた場合に、前記第1の排出部に排出された記録紙を装置内に取り込むことを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、ユーザの操作に応じた所定の指示入力が操作手段により行われ、この操作手段により記録紙取り込み動作開始に関する指示入力がなされた場合に、第1の排出部に排出された記録紙が取り込み手段によって装置内に取り込まれる。このように、ユーザによる記録紙取り込み動作開始に関する指示入力に応じて第1の排出部における記録紙が取り込まれ、当該記録紙が再利用可能か否かの区別が行われるため、自動的に記録紙の取り込み動作が開始される所定時間の経過を待たずして、ユーザの任意な時に記録紙の取り込み動作を開始させることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置の一例としての複写機について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例である複写機1の内部構成を概略的に示す断面図である。複写機1は、本体部200と、本体部200の上部に配設された原稿読取部500と、原稿読取部500の上方に配設された原稿給送部600とを備えている。また、複写機1のフロント部には操作部400が設けられている。
【0015】
操作部400は、複写機1の操作に関する各種指示入力を行うものであり、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキー401と、印刷部数等を入力するためのテンキー402と、各種複写動作の設定等を入力するための操作ガイド情報等を表示すると共に、各種操作指令(コマンド)を入力するための種々の操作ボタン等が表示される液晶表示器(LCD)等からなる表示器403(ディスプレイ)と、後述する第1排出トレイ241に排出された記録紙の取り込み指示に関する入力を行うための取り込みキー404とを備えて構成されている。
【0016】
原稿読取部500は、原稿の読み取りを行い、当該原稿に対する原稿画像を取得するものであり、CCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等からなるスキャナ501と、ガラス等の透明部材により構成された原稿台502(プラテンガラス)と、原稿読取スリット503とを備える。スキャナ501は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台502に載置された原稿を読み取る場合には原稿台502と対向する位置に移動され、原稿を走査しつつ取得した原稿画像に対する画像データを後述する制御部100へ出力する。また、スキャナ501は、原稿給送部600により搬送された原稿を読み取る場合には原稿読取スリット503と対向する位置に移動され、原稿読取スリット503を介して原稿給送部600による原稿の搬送動作と同期して原稿画像を取得し、当該原稿画像に対する画像データを後述する制御部100(あるいは、画像メモリ2又は画像処理部4)へ出力する。
【0017】
原稿給送部600は、原稿読取部500へ原稿を給送するものであり、原稿載置部601、原稿排出部602、給紙ローラ603及び原稿搬送部604等を備えている。給紙ローラ603は、原稿載置部601にセットされた原稿を繰り出し、原稿搬送部604は、繰り出される原稿を1枚ずつ順に原稿読取スリット503上に搬送する。スキャナ501は搬送されてきた原稿を原稿読取スリット503を介して露光走査により順次読み取る。そして、この読み取られた原稿は、原稿排出部602に排出される。原稿搬送部604は、原稿の両面読み取りを行うべく原稿を反転させて画像の読み取り位置(スキャナ501)に搬送可能な図略の原稿搬送機構を備えている。
【0018】
また、原稿給送部600は可倒式に構成されており、原稿台502の上面を開放するように上方に持ち上げることにより、原稿台502の上面に、読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等を載置することが可能に構成されている。
【0019】
本体部200は、記録部210、収納部220、用紙搬送装置230、排出部240及び検出部250等を備えている。
【0020】
記録部210は、搬送されてきた記録紙に、原稿読取部500において取得された原稿画像の形成(印刷)を行うものであり、スキャナ501によって取得された画像データに基づいてレーザ光を出力し、符号Aに示す矢印方向に回転する感光体ドラム201を露光し、この感光体ドラム201の表面に静電潜像を形成する光学ユニット202と、上記静電潜像に基づいて感光体ドラム201上にトナー像を形成する画像形成部203と、感光体ドラム201上のトナー像を記録紙に転写する転写部204と、トナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙に定着させる定着部205とを備えている。なお、以降、記録紙に印刷された原稿画像のことを印刷画像という。
【0021】
収納部220は、記録紙を収納するものであり、それぞれサイズが異なる記録紙を収納する複数の給紙トレイ、例えば給紙トレイ2201〜2203を備えている。収納部220には、例えば、給紙トレイ2201には「A4」、給紙トレイ2202には「A4R」、給紙トレイ2203には「A3」・・・といったように各記録紙が収納される。なお、上記「A4R」と「A4」といったように、「R」が付記されているものとそうでないものとでは、互いに記録紙の長手方向の向きが90度違っているものとする。以降、「A4」といったように、上記「R」を併記していないものは例えば当該「A4」サイズの記録紙の長手方向が、記録紙の搬送方向に垂直な方向となる向きのことを示しており、一方、「A4R」は、「A4」サイズの記録紙の長手方向が、記録紙の搬送方向と同じ向きになっていることを示すものとする。
【0022】
用紙搬送装置230は、記録紙(記録用紙)の搬送を行うものであり、記録紙が搬送される経路である搬送経路221〜229と、搬送経路に沿って配設された記録紙を搬送するための複数の搬送ローラ231と、搬送経路中に記録紙を送るための給紙ローラ232〜234と、記録紙を引き出すためのピックアップローラ235と、搬送経路を搬送されてきた記録紙を所定の排出部に排出するための排出ローラ236とを備えて構成されている。
【0023】
給紙ローラ232は、各給紙トレイ2201〜2203から記録紙を1枚ずつ繰り出して搬送経路221に送り込む。また、給紙ローラ233は、手差し給紙トレイ261に載置された記録紙を順に繰り出して搬送経路222に送り込む。後述する第1排出トレイ241にある記録紙244は、ピックアップローラ235、給紙ローラ234、及び給紙ローラ234に対向する位置にある制動ローラ2341等により構成されてなる記録紙取り込み機構(以降、取込機構という)によって1枚ずつ繰り出され、装置内(搬送経路225)に取り込まれる。取込機構によって取り込まれる際、まず、ピックアップローラ235及び給紙ローラ234の回転駆動が開始される。そして、記録紙上にピックアップローラ235が圧接されて当該記録紙が第1排出トレイ241から1枚引き出される。このピックアップローラ235によって引き出された記録紙は、給紙ローラ234と制動ローラ2341との間のニップ部に送られる。制動ローラ2341は、記録紙がニップ部に送られてくると給紙ローラ234に従動回転する。また、制動ローラ2341は、記録紙が2枚以上ニップ部に送られてくると逆回転し、1枚目より下側(制動ローラ2341側)の記録紙を押し戻す。これにより記録紙の多数枚送りが防止される。なお、給紙ローラ234及び制動ローラ2341は、上記取込機構として駆動しない場合には、搬送経路222を経由して搬送されてきた記録紙を排出するための排出ローラとして駆動する。
【0024】
排出部240は、用紙搬送装置230によって搬送された記録紙が排出されるものであり、第1排出トレイ241及び第2排出トレイ242(スタックトレイ)、並びに第3排出トレイ243を備えている。第1排出トレイ241は、上記記録紙取り込み動作を行わない場合の、すなわち、通常コピーが行われた場合に排出された記録紙を載置するトレイである。通常コピー時には、収納部220から記録紙が繰り出され、記録部210において当該記録紙の片面あるいは両面に印刷画像が形成され、この印刷画像が形成された記録紙(記録紙244)が第1排出トレイ241に排出される。なお、通常コピー時において何らかの理由によって片面あるいは両面に印刷画像が形成されなかった、所謂両面が白紙状態である記録紙244も第1排出トレイ241に排出される。上記片面あるいは両面印刷に関する記録紙の搬送動作等については後述する。
【0025】
第2排出トレイ242は、第1排出トレイ241から取り込まれた記録紙244の裏面における印刷画像が検出された場合に、当該記録紙が排出されるトレイである。なお、第1排出トレイ241上に載置された記録紙における、第1排出トレイ241側の面を上記記録紙の裏面とする。
【0026】
第3排出トレイ243は、第1排出トレイ241から取り込まれた記録紙244を収納部220に収納させずに、搬送経路227及び搬送経路222を経て記録部210による画像形成を行い、その後、搬送経路223を経て排出ローラ236によって排出された記録紙を載置するトレイである。
【0027】
検出部250は、複写機1における所定の動作又は状態の検出を行う所謂センサからなり、第1排出トレイ241上の記録紙の有無を検出するセンサ(以降、記録紙センサという)251と、第1排出トレイ241から取込機構によって取り込まれた記録紙244の裏面における印刷画像の有無を検出するセンサ(以降、画像センサという)252とを含んでいる。
【0028】
記録紙センサ251は、例えば、第1排出トレイ241上を所定の方向に横切る光を出射する光源と、当該光源から出射された光を受ける受光素子とで構成されている。記録紙センサ251は、第1排出トレイ241上に記録紙244が載置されているときには、上記光源から出射された光が当該記録紙244によって遮られ、この記録紙244が取り除かれたときには、上記光源から出射された光が受光素子によって受光されることを利用して、当該第1排出トレイ241上の記録紙の有無を検出する。
【0029】
記録紙センサ251は、例えば、記録紙244が排出されて第1排出トレイ241上に載置されると、記録紙244により光源から出射された光が遮られたことを示す信号を後述するタイマ101及び取り込み制御部103に送信し、かつ、第1排出トレイ241上からこの記録紙が取り除かれると、光源から出射された光が受光素子によって受光されたことを示す信号をタイマ101及び取り込み制御部103に送信する。
【0030】
画像センサ252は、例えば搬送経路225などの経路(取り込み経路)に設けられており、第1排出トレイ241から取り込まれた記録紙の裏面における印刷画像の有無の検出を行う。この画像センサ252は、図1に示す搬送経路225の外側(第1排出トレイ241側)の位置に設けられている。
【0031】
また、画像センサ252は、第1排出トレイ241から取り込まれた記録紙に対する、当該記録紙の縦横方向の向き(以降、記録紙の搬送方向に対する当該記録紙の縦横方向の向きのことを単に向きという)の情報を含むサイズの検出が可能に構成されている。画像センサ252は、例えば、搬送経路225の幅方向、すなわち、記録紙の搬送方向と垂直な方向に配設された複数の撮像素子(CCD;Charge Coupled Device)からなる所謂リニアセンサ(ラインセンサ)であり、例えば、収納部220で収納可能な記録紙の最大幅(最大サイズの長手方向の長さ)以上の長さを有した所謂密着型センサである。
【0032】
取り込まれた記録紙がこの画像センサ252の位置に搬送されてきて、この記録紙の搬送方向の先頭側の端部(辺部)が画像センサ252に差し掛かると、画像センサ252は、当該記録紙における印刷画像の有無、及び記録紙のサイズの検知動作を開始する。そして、記録紙の後端側の端部(辺部)が画像センサ252を通過した時点で当該検知動作を終了する。画像センサ252は、この検知動作によって得られた情報を、後述する排出制御部104及び収納制御部105に出力する。
【0033】
画像センサ252は、取り込まれた記録紙が当該画像センサ252を通過する時間(記録紙を検出している時間)と、記録紙の両端位置の検出に基づいて、当該記録紙のサイズの検出を行う。当該サイズに向きを考慮すると、取り込む記録紙は、例えば「B5」、「B5R」、「B4」、「B4R」、「A4」、「A4R」、「A3」、「A3R」・・・となる。これらのうち、例えば「A4」サイズの記録紙の縦(長手方向)の長さと「A3」サイズの記録紙の横(長手方向と垂直な方向)の長さとは同じであるため、「A4R」と「A3」とでは、画像センサ252を通過する時間が同じとなる。よって、当該通過時間の検出のみでは、これら2種類のサイズの区別が困難であるため、画像センサ252を通過する時間とともに、通過する記録紙の例えば両端の位置を検出することによって各サイズ(及び向き)が特定される。
【0034】
なお、取り込む記録紙のサイズを、例えば「B5」、「B4」、「A4」、「A3」・・・というように全て同じ向きとする場合(向きを考慮する必要が無い場合)には、上記通過時間の検出、あるいは上記両端の位置の検出のいずれか一方のみの検出によって当該各サイズを特定してもよい。また、画像センサ252はリニアセンサ1個(1本)が上記最大幅を有したものでなくともよく、複数のリニアセンサを搬送経路225の幅方向に並設して構成されるものであってもよい。
【0035】
ここで、上述の片面あるいは両面印刷に関する記録紙の搬送動作等について説明する。まず、片面印刷が行われる場合、給紙ローラ232により収納部220から繰り出された記録紙は搬送経路221に送り込まれ、搬送経路221に配設された搬送ローラ231によって、搬送経路222を経由して記録部210まで搬送される。記録部210では、この搬送されてきた記録紙の一方の面(表面)に印刷画像の形成を行う。印刷画像が形成された記録紙は同搬送経路222を記録部210の位置からさらに搬送され、その後、給送ローラ234及び制動ローラ2341によって第1排出トレイ241に排出される。
【0036】
両面印刷が行われる場合には、給紙ローラ232により収納部220から繰り出された記録紙は搬送経路221に送り込まれ、搬送ローラ231によって搬送経路222を経由して記録部210まで搬送される。記録部210はこの搬送されてきた記録紙の一方の面(表面)に印刷画像を形成する。印刷画像が形成された記録紙は同搬送経路222を搬送され、次に搬送経路224、226へと搬送される。搬送経路226に搬送されてきた記録紙は、搬送ローラ2311の正転から逆転への切り替えによって搬送経路226を逆送され、搬送経路227に搬送される。これにより、記録紙の裏表が反転される。そして、裏表が反転された搬送経路227にある記録紙は、再び搬送経路222を経由して記録部210に搬送される。記録部210では、この記録紙の他方の面(裏面)に印刷画像を形成する。このようにして両面に印刷画像が形成された記録紙は、上記と同様に、給送ローラ234及び制動ローラ2341によって第1排出トレイ241に排出される。
【0037】
図2は、図1に示す複写機1の概略構成を示すブロック図である。複写機1には、装置全体の動作制御を司る制御部100が備えられている。この制御部100は、スキャナ501等からなる原稿読取部500、原稿搬送部604等からなる原稿給送部600、画像形成部203等からなる記録部210、搬送経路221〜229や搬送ローラ231等からなる用紙搬送装置230、及び記録紙センサ251や画像センサ252等からなる検出部250、テンキー402や表示器403等からなる操作部400、画像メモリ2、HDD(Hard Disk Drive)3及び画像処理部4が接続されている。
【0038】
画像メモリ2は、原稿読取部500によって読み取られた原稿の画像データ、あるいは、図略のネットワークI/F部等を介して外部装置から送信されてきた画像データを一時的に記憶するメモリである。
【0039】
HDD3は、原稿読取部500によって読み取られた原稿の画像データ及び上記外部装置から送信されてきた画像データ、並びに当該画像データに設定されている出力形式等が記憶される記憶装置である。
【0040】
画像処理部4は、上記画像データに対する各種画像処理を行うものである。画像処理部4は、例えば、原稿読取部500によって読み取られるなどして得られた原稿の画像データに対するA/D変換等を行い、当該変換された画像データを用いて原稿画像のガンマ補正処理や拡大縮小処理、あるいは原稿画像を記録紙の片面や両面にレイアウトするといったレイアウト処理等の画像処理を行う。
【0041】
制御部100は、複写機1の制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、一時的にデータを保管するRAM(Random Access Memory)、及び制御プログラム等を上記ROMから読み出して実行するマイクロコンピュータ等からなり、操作部400等において入力された所定の指示情報や、本装置の各所に設けられた各種センサからの検出信号に応じて装置全体の制御を行うものである。制御部100は、タイマ101、入力情報受付部102、取り込み制御部103、排出制御部104及び収納制御部105を備えている。
【0042】
タイマ101は、第1排出トレイ241に記録紙が排出され、当該記録紙が記録紙センサ251によって検出された時点から、第1排出トレイ241上の記録紙が記録紙センサ251によって検出されなくなる時点までの時間を計測するものである。例えば、タイマ101は、記録紙が排出されて第1排出トレイ241上に載置されると、記録紙センサ251から出力された当該光源の光が遮られたことを示す情報を受信し、この受信した情報に基づいて時間計測(タイムカウント)を開始する。第1排出トレイ241上からこの記録紙が取り除かれると、記録紙センサ251から出力された当該光源から出射された光が受光素子により受光されたことを示す情報を受信し、この受信した情報に基づいて上記時間計測を終了(停止)する。タイマ101は、このように時間計測が開始されてから終了されるまでの時間を計測する。
【0043】
また、タイマ101は、上記時間計測によって計測された時間が所定時間に達した場合(計測開始から所定時間が経過した時点で)、当該所定時間が経過したことを示す信号を後述する取り込み制御部103に送信するとともに、この時間計測を終了する。上記所定時間の情報はタイマ101等において予め設定されている。なお、このタイマ101等に設定される当該所定時間(時間の長さ)は、例えばユーザによる操作部400等からの指示入力によって任意に設定される構成であってもよい。また、タイマ101は、計測された時間が所定時間に達した時点で上記のように時間計測を終了せずに、当該時間計測を継続する構成であってもよい。
【0044】
入力情報受付部102は、ユーザの操作に応じて操作部400から指示入力された情報を受け付けるものである。入力情報受付部101は、例えば、操作部400における取り込みキー404の押下等によって入力された、第1排出トレイ241に排出された記録紙の取り込み動作開始に関する情報を受け付ける。また、入力情報受付部102は、この取り込み動作開始に関する情報を受け付けた場合に、タイマ101による時間計測を終了させるための信号を当該タイマ101へ送信するとともに、第1排出トレイ241にある記録紙の取り込み動作を開始させるための信号を取り込み制御部103へ送信する。
【0045】
取り込み制御部103は、タイマ101から出力された上記所定時間に達したことを示す信号に基づいて、あるいは、入力情報受付部102から送信された、記録紙の取り込み動作を開始させるための信号に基づいて、第1排出トレイ241に載置されている記録紙の装置内への取り込みに関する装置各部の動作制御を行うものである。
【0046】
取り込み制御部103は、上記の所定時間に達したことを示す信号、あるいは記録紙取り込み動作開始の信号を受信すると、ピックアップローラ235、給送ローラ234の回転駆動、及び制動ローラ2341等を(取込機構を)駆動させ、第1排出トレイ241上の記録紙を1枚ずつ装置内の搬送経路225に取り込ませる。そして、取り込み制御部103は、この取り込んだ記録紙を、搬送経路225に設けられている搬送ローラ231等を駆動させて画像センサ252の位置まで搬送させる。
【0047】
また、取り込み制御部103は、記録紙センサ251から出力された、当該第1排出トレイ241上の記録紙の有無を検出する信号を受信し、第1排出トレイ241上に記録紙が存在することを示す信号が検出される間は、記録紙の取り込み動作を継続させ、第1排出トレイ241上に記録紙が存在しないことを示す信号が検出されると、記録紙の取り込み動作を終了させるように装置各部の動作制御を行う。
【0048】
排出制御部104は、画像センサ252による第1排出トレイ241から取り込まれた記録紙の裏面における印刷画像の検出情報に基づいて、当該印刷画像が検出された記録紙の、第2排出トレイへの排出に関する装置各部の動作制御を行うものである。例えば、排出制御部104は、画像センサ252により記録紙の裏面の印刷画像が検出されたことを示す信号を受信し、この信号に基づいて搬送ローラ231等を駆動させて、当該裏面の印刷画像が検出された記録紙を、搬送経路225における画像センサ252の位置から下流に向けて同搬送経路225を搬送させる。そして、この記録紙を搬送経路252から搬送経路228へ搬送し、排出ローラ236等を回転駆動させることにより第2排出トレイ242に排出させる。なお、第2排出トレイ242に排出された記録紙245は、適宜、ユーザによって取り除かれることが好ましい。
【0049】
収納制御部105は、画像センサ252から出力された、記録紙の裏面の印刷画像が検出されなかったこと示す情報、及び、記録紙のサイズ(及び向き)の検出に関する情報に基づいて、印刷画像が検出されなかった記録紙の、収納部220への収納に関する装置各部の動作制御を行うものである。収納制御部105は、画像センサ252から出力された上記印刷画像の有無の検出情報及び記録紙サイズの検出情報を常時受信している。そして、画像センサ252による(1枚の)検出動作が終了しても印刷画像の検出を示す情報が受信されなければ、この記録紙の画像センサ252の通過によって既に得られている(画像センサ252から既に受信している)記録紙のサイズに関する検出情報を用いて当該記録紙のサイズ(及び向き)を算出する。収納制御部105は、上記記録紙の裏面の印刷画像が検出されなかったこと示す情報、及び、この算出情報に基づいて搬送ローラ231等を駆動させ、当該裏面の印刷画像が検出されなかった記録紙を、搬送経路225における画像センサ252の位置から搬送方向の下流側に向けて同搬送経路225を搬送させる。そして、この記録紙を搬送経路225から搬送経路229へ搬送させ、さらに、記録紙の各サイズに応じて搬送経路2291〜2293のいずれかを搬送させて当該各サイズ毎に給紙トレイ2201〜2203に収納させる。
【0050】
この場合、例えば、給紙トレイ2201には「A4」、給紙トレイ2202には「A4R」、給紙トレイ2203には「A3」・・・といったように記録紙が収納されるとし、また、搬送経路225から搬送経路229に搬送されてきた記録紙が例えば「A4」であるとすると、この「A4」の記録紙は、搬送経路2291を搬送されて給紙トレイ2201に収納される。収納制御部105は、この搬送経路225から搬送経路229に搬送されてきた記録紙を搬送経路2291へ搬送させる場合には、搬送ローラ2312を符号Bに示す矢印方向、搬送ローラ2313を符号Cに示す矢印方向にそれぞれ回転駆動させる。一方、搬送経路2291へ搬送させずに下流側にある搬送経路2292、2293へ搬送させる場合には、搬送ローラ2312を符号Bに示す矢印方向、搬送ローラ2313を符号Dに示す矢印方向にそれぞれ回転駆動させる。搬送経路225から搬送経路229に搬送されてきた記録紙が例えば「A4R」であり、この記録紙を搬送経路2292へ搬送する場合の当該各搬送ローラの駆動も上記と同様に、収納制御部105によって制御される。
【0051】
なお、収納制御部105は、画像センサ252からの記録紙に対する印刷画像の検出を示す情報を受信した場合、この記録紙のサイズに関する検出情報を用いた上記記録紙のサイズの算出を行わなくともよい。
【0052】
図3は、第1排出トレイ241における記録紙の装置内への取り込み、排出及び収納に関する動作の一例を示すフローチャートである。まず、第1排出トレイ241に、通常コピー等によって片面あるいは両面(少なくとも一方の面)が印刷された記録紙が排出される(ステップS1)。この記録紙が第1排出トレイ241に排出されると、記録紙センサ251によって当該記録紙が検出され(ステップS2)、記録紙センサ251から出力されたこの検出情報に基づいて、タイマ101によって時間計測が開始される(ステップS3)。ユーザ等によって第1排出トレイ241からこの記録紙が取り除かれることにより、第1排出トレイ241に記録紙が無いことが記録紙センサ251によって検出されると(ステップS4のNO)、タイマ101による当該時間計測が終了される(ステップS5)。
【0053】
第1排出トレイ241から記録紙が取り除かれずに載置された状態である場合(ステップS4のYES)、取り込みキー404等が押下されることによって操作部400から第1排出トレイ241にある記録紙の取り込み動作開始に関する入力がなされ、この入力された情報が入力情報受付部102によって受け付けられた場合(ステップS6のYES)、入力情報受付部102からタイマ101へ当該入力がなされたことを示す信号が送信され、タイマ101による時間計測が終了される(ステップS8)。入力情報受付部102による当該入力情報の受け付けがなされない場合(ステップS6のNO)、タイマ101による時間計測において所定時間が経過すると(ステップS7のYES)、上記ステップS8におけるタイマ101による時間計測が終了される。
【0054】
所定時間が経過していなければ(ステップS7のNO)、上記ステップS6に戻る。ステップS8においてタイマ101による時間計測が終了されると、次に、取り込み制御部103による例えば取込機構などの当該記録紙の取り込みに必要な装置各部の駆動によって、第1排出トレイ241上に載置されている記録紙が装置内に取り込まれる(ステップS9)。そして、この取り込まれた記録紙の裏面における印刷画像の有無の検出、及び記録紙のサイズの検出(ただし、ステップS10におけるこの記録紙のサイズの検出とは、記録紙のサイズそのものの検出(算出)ではなく、画像センサ252の通過時間、及び画像センサ252に対する記録紙の両端位置等の検出を示す)が画像センサ252によって行われ、当該記録紙の裏面における印刷画像が検出された場合(ステップS10のYES)、排出制御部104による例えば搬送経路228の搬送ローラ231や排出ローラ236などの当該記録紙の排出に必要な装置各部の駆動によって、この印刷画像が検出された記録紙が第2排出トレイ242に排出される(ステップS14)。
【0055】
画像センサ252によって記録紙の裏面における印刷画像が検出されなかった場合(ステップS10のNO)、記録紙のサイズ(及び向き)の検出、すなわち、収納制御部105による記録紙のサイズ(及び向き)の算出によって当該記録紙のサイズの情報が得られ(ステップS11)、これらの情報に基づき、収納制御部105による例えば搬送経路229の搬送ローラ2312、2313などの当該記録紙の収納に必要な装置各部の駆動制御により、印刷画像が検出されなかった記録紙が各サイズに応じて収納部220の各給紙トレイに収納される(ステップS12)。上記ステップS14において排出された、あるいは上記ステップS12において収納された記録紙が、第1排出トレイ241上に載置された記録紙のうちの最後の記録紙でない場合、すなわち、取り込み制御部103によって、記録紙センサ251から出力された当該第1排出トレイ241上の記録紙の存在を示す信号が受信されている場合には(ステップS13のNO)、上記ステップS9に戻って次の記録紙の取り込み動作が行われ、最後の記録紙である場合、すなわち、取り込み制御部103により記録紙センサ251から出力された当該第1排出トレイ241上に記録紙が存在しないことを示す信号が受信された場合には(ステップS13のYES)、このフローが終了される。
【0056】
以上のとおり、本発明の画像形成装置によれば、第1排出トレイ241に排出された記録紙は、取り込み制御部101による装置各部の動作制御によって装置内に取り込まれ、この取り込まれた記録紙における印刷画像の有無、並びに、当該記録紙のサイズ(及び向き)が、画像センサ252によって検出される。そして、画像センサ252によって印刷画像が検出された記録紙は、第2排出トレイ242に排出され、印刷画像が検出されない記録紙は、当該記録紙の各サイズに応じて収納部220の各給紙トレイ2201〜2203に収納される。この収納部220に収納された記録紙は、給紙ローラ232によって繰り出されて記録部210まで搬送され、記録部210によってこの記録紙の裏面に所定の印刷画像が形成される。
【0057】
このように、第1排出トレイ241から取り込んだ記録紙における原稿画像の有無が検出され、再利用可能であるものとそうでないものとが自動的に区別され、原稿画像が検出された記録紙が第2排出トレイ242に排出され、かつ、原稿画像が検出されない記録紙が収納部220に収納されることにより、再利用可能なものとそうでないものとが自動で区別され、容易にかつ確実に記録紙の再利用を行うことができる。また、当該取り込まれた記録紙が各サイズ(及び向き)に応じて自動的に収納部220に収納されるため、記録紙のサイズの違いに依らず、すなわち、ユーザは第1排出トレイ241に載置されている記録紙のサイズ(及び向き)を気にすることなく、当該記録紙の再利用を行うべく記録紙の取り込み動作を装置に実行させることができる。
【0058】
また、記録紙センサ251による第1排出トレイ241における記録紙の検出に基づいてタイマ101による放置時間の計測が行われ、この放置時間が所定時間に達すると、取り込み制御部101によって記録紙が自動的に取り込まれ、この取り込まれた記録紙が再利用可能か否かの区別が行われるため、ユーザは、記録紙取り込み動作開始に関する指示入力を行う手間を省くことができる。
【0059】
また、ユーザによる記録紙取り込み動作開始に関する指示入力に応じて記録紙の取り込みを実行させることができるため、自動的に記録紙の取り込み動作が開始される所定時間の経過を待たなくとも、ユーザの任意な時に記録紙の取り込み動作を開始させることができる。
【0060】
なお、本発明は以下の態様をとることができる。
(A)本実施形態においては、第1排出トレイ241から装置内に取り込まれた記録紙244のうち、裏面に印刷画像が検出されなかった記録紙(第2排出トレイ242に排出されなかった記録紙)は、全て収納部220に収納される構成であるが、この裏面に印刷画像が検出されなかった記録紙のうち、原稿読取部500による読み取り等によって取得された原稿画像のサイズと一致するものは、収納部220に収納せずに直ちに記録部210に搬送して(画像センサ252の位置を通過した搬送経路225にある記録紙を、搬送経路228又は229へ搬送せずに搬送経路227に搬送し、その後、搬送経路222を経由させて記録部210に搬送して)、この記録紙の印刷画像が検出されなかった面に所定の原稿画像を印刷する構成であってもよい。記録部210で印刷が行われた記録紙は、第3の排出トレイ243に排出されることが好ましい。
【0061】
この場合、原稿読取部500の原稿読み取り位置に、原稿画像(原稿)のサイズ(及び搬送方向に対する原稿画像の縦横方向の向き)を検出するためのセンサなどを備え、かつ、画像処理部4等に、この読み取って得られた原稿画像の回転処理を行う回転処理部を、制御部100等に、上記原稿画像のサイズ(及び向き)と取り込んだ記録紙のサイズ(及び向き)とを比較し、当該サイズ(及び向き)が同じであるか否かを判別する判別部を備える。そして、上記裏面に印刷画像が検出されなかった記録紙のうち、原稿画像と同じサイズの記録紙が検出された場合には、この記録紙に対して印刷を行う。ただし、原稿画像の向きが記録紙の向きと異なっている場合には、上記回転処理部によって原稿画像を回転させて記録紙の向きと一致させた後に印刷を行う。裏面に印刷画像が検出されなかった記録紙のうち、原稿画像のサイズと異なるサイズの記録紙は全て収納部220に収納する。原稿画像とサイズが一致する記録紙が検出されない場合には、それら記録紙は全て収納部220に収納する。その際、操作部400等に、再利用可能なサイズの記録紙が無いという旨のメッセージを表示してもよい。なお、原稿画像のサイズ(向きを含まない)が同じであっても、向きが一致していない記録紙は収納部220に収納する構成であってもよい。
【0062】
(B)本実施形態においては、画像センサ252により、第1排出トレイ241から取り込まれた記録紙の裏面における刷画像の有無の検出を行う構成であるが、この印刷画像の有無の検出を、記録紙の両面(裏面及び表面)に対して同時に行う構成としてもよい。このような両面に対して検出を行う画像センサは、例えば搬送経路225を挟んで対向する2つの画像センサ252からなるものであってもよい。また、少なくともこの2つの画像センサ252のうちのいずれか一方が、記録紙のサイズ(及び向き)の検出機能を有したものであってもよい。
【0063】
この場合、第1排出トレイ241から取り込まれた記録紙の裏面から印刷画像が検出され、かつ、表面からは印刷画像が検出されなかった場合(表面のみ印刷可能である場合)、この記録紙を、搬送経路225から搬送経路226に搬送させて反転させた後、収納部220に収納する構成であってもよい。ただし、記録紙の両面とも印刷画像が検出されなかった場合(両面が印刷可能である場合)、上述のように記録紙を反転させずに収納部220に収納してもよいし、反転させた後に収納してもよい。なお、この画像センサによって記録紙の両面から印刷画像が検出された場合、この記録紙は第2排出トレイ242に排出される。
【0064】
(C)画像センサが、上記(B)に示すように記録紙の両面に対する印刷画像の検出が可能なものである場合に、上記(A)に示すように、印刷画像が検出されなかった面を有する記録紙のうち、原稿画像のサイズと一致する記録紙は、収納部220に収納せずに上記と同様直ちに記録紙210に搬送して、当該記録紙の印刷画像が検出されなかった面に原稿画像を印刷する構成であってもよい。この場合、記録紙の当該印刷画像が検出されなかった全ての面に、原稿画像を順に印刷してもよく、必要に応じて上記(A)と同様に搬送経路226を利用して記録紙を反転させた後に印刷を行う。なお、記録紙における印刷画像が検出されなかった全ての面に対して印刷を行わず、両面とも印刷可能な記録紙があったとしても、記録紙の一方の面のみ(例えば裏面のみ)に原稿画像を順に印刷する構成であってもよい。
【0065】
(D)本実施形態においては、第1排出トレイ241から取り込まれる記録紙は、複写機1による上記通常コピーの結果排出され放置されたものであるが、それに限らず、他の複写機の記録紙、例えばユーザがどこからか持参して第1排出トレイ241上に載置したような記録紙(例えば印刷画像が片面あるいは両面に印刷されたものが混在するような複数の記録紙)であってもよい。
【0066】
(E)複写機1を、上記(D)に示すような記録紙を、各サイズ(及び向き)毎に分別して一旦全て収納部に保存(収納)しておき、その後に必要に応じて、この保存された記録紙のうち再利用可能なものに対して印刷を行うといった使い方をしてもよい。この場合、図4に示すように、取り込まれた記録紙のサイズ(及び向き)の検出を行うためのセンサ(例えば上記CCDリニアセンサ)を、センサ254として搬送経路225に設けておき、これにより、上述のように一旦全て収納部220に収納させる場合に、各記録紙のサイズ(及び向き)を検出して当該記録紙のサイズに応じて各給紙トレイ2201〜2203に分別して収納させる。この場合、上記分別して収納部220に収納した記録紙を再利用するときに、記録部210により印刷しようとする記録紙の面に対する印刷画像の有無を検出するべく、図1に示すような記録紙の裏面の検出が可能な画像センサ252を、例えば画像センサ253として、図4に示す位置(搬送経路222)、すなわち、給紙トレイから繰り出された記録紙が記録部210に至るまでの経路(給紙経路)中の記録紙の裏面の検出が可能な位置(搬送経路222の上側)に設けてもよい。この画像センサ253による検出の結果、印刷画像が検出されなかった記録紙は、記録部210において原稿画像が印刷された後、例えば第1排出トレイ241に排出され、一方、印刷画像が検出された記録紙は、例えば第2排出トレイ242や第3排出トレイ243に排出される構成であってもよい。なお、上記(D)に示すような記録紙を第1排出トレイ241に載置する場合、なるべく当該記録紙の印刷可能な面(白紙面)が第1排出トレイ241側を向くように揃えて載置することが好ましい。これにより、上記画像センサ253による記録紙の裏面における印刷画像の検出率が減少し、効率良く記録紙の再利用ができる。
【0067】
(F)図4に示す画像センサ253は、記録紙の片面(裏面)の印刷画像の検出が可能であるが、上記(B)と同様に、この画像センサ253をもう1つ搬送経路222を挟んで対向する位置(下側)に設け、記録紙の両面(裏面及び表面)に対する印刷画像の有無の検出を同時に行う構成であってもよい。そして、この両面の検出の結果、印刷可能な面がある場合、必要に応じて当該記録紙を反転させて印刷を行う構成であってもよい。例えば、この両面の検出が可能な画像センサによって、収納部220から搬送されてきた記録紙の両面の印刷画像の有無の検出を行い、例えば記録紙の表面に対する印刷画像が検出されなかった場合(裏面は印刷画像が検出されたとする)、この記録紙を、記録部210を一旦通過させ、搬送経路224、225、226、及び227と順に搬送して反転させ、再び記録部210の位置まで搬送することにより、当該記録紙の印刷が可能な面(表面)に所定の原稿画像を印刷する構成であってもよい。
【0068】
(G)本実施形態においては、記録紙センサ251からの検出情報に基づいてタイマ101によって第1排出トレイ241に排出された記録紙の放置時間を計測し、所定時間が経過した時点で取り込みが開始される構成であるが、例えば、タイマ101などに、取り込みが開始される時刻(例えば夜12時)の設定を行い、この設定された時刻になれば、記録紙の取り込み動作が開始される構成であってもよい。なお、この取り込みが開始される時刻は、朝7時、昼12時、夕方5時などと複数の時間で設定される構成であってもよいし、例えば3時間毎に取り込み動作を行うといったように数時間毎の設定を行う構成であってもよい。
【0069】
(H)第1排出トレイ241に排出される記録紙の中には、例えば、白紙の原稿の読み取りによって得られた原稿画像が印刷された面を有するもの(一見、何も印刷されていない白紙のようであるが、注視すると薄い色で印刷されている面を有した記録紙)があるが、上述した各画像センサ(片面検出用の画像センサ252及び253、あるいは、これら画像センサから構成される両面検出用の画像センサ等)は、記録紙におけるこのような面を、印刷画像が無いものとして(再利用可能な記録紙であるとして)検出する構成であってもよい。すなわち、上記各画像センサは、記録紙の各面から検出される画像の階調度が例えば所定の値以上(又は以下)である場合には、記録紙のその面は、印刷画像が無い白紙の面であると検出されるように設定されるものであってもよい。例えば、印刷画像が256階調で表現される(黒〜白色が0〜255階調で表現される)といった場合、例えば253階調以上の印刷画像は略白色(印刷画像が無いもの)として検出(判別)するといったように、各画像センサや当該各画像センサからの検出信号を受ける制御部100等の設定がなされている構成であってもよい。
【0070】
(I)通常コピー時に印刷された記録紙が排出されるトレイは、第1排出トレイ241でなくともよく、第2排出トレイ242あるいは第3排出トレイ243であってもよい。
【0071】
(J)本実施形態においては、記録紙のサイズ(向き)の検出には、CCDのリニアセンサからなる画像センサ252を用いているが、このようなセンサではなく、例えば記録紙センサ251に示すような光源(発光素子)と受光素子とからなる複数のセンサを用いてもよい。この場合、これらセンサを搬送経路における当該各サイズの記録紙の両端部が通過する位置に設けておき、このセンサの位置を記録紙が通過するときに、光源から出射された光がこの記録紙によって遮断されることを利用して、当該遮断されたセンサの位置情報から、記録紙の搬送方向と垂直な方向の記録紙の長さを検出し、かつ、遮断されている間の時間の長さから記録紙の搬送方向の長さを検出することによって、当該記録紙のサイズ(及び向き)が検出される構成であってもよい。
【0072】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、第1の排出部から取り込まれた一方の面が印刷された記録紙における、他方の面に対する原稿画像の有無が検出され、再利用可能であるものとそうでないものとが自動的に区別されるため、排出部に放置された記録紙を容易にかつ確実に再利用することができる。
【0073】
請求項2記載の発明によれば、原稿画像が検出された記録紙が第2の排出部に排出され、かつ、原稿画像が検出されない記録紙が収納部に収納されることにより、再利用可能なものとそうでないものとを容易にかつ確実に区別することができる。また、記録紙が各サイズに応じて自動的に収納部に収納されるため、記録紙のサイズの違いに依らず当該記録紙を再利用することができる。
【0074】
請求項3記載の発明によれば、第1の排出部における記録紙が所定時間放置されると自動的に取り込み手段によって取り込まれ、この取り込まれた記録紙が再利用可能か否かの区別が行われるため、記録紙取り込み動作開始に関する指示入力を行うといったユーザの手間を省くことができる。
【0075】
請求項4記載の発明によれば、ユーザによる記録紙取り込み動作開始に関する指示入力に応じて第1の排出部における記録紙が取り込まれ、当該記録紙が再利用可能か否かの区別が行われるため、自動的に記録紙の取り込み動作が開始される所定時間の経過を待たずして、ユーザの任意な時に記録紙の取り込み動作を開始させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例である複写機の内部構成を概略的に示す断面図である。
【図2】複写機の概略構成を示すブロック図である。
【図3】第1排出トレイにおける記録紙の装置内への取り込み、排出及び収納に関する動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の変形例である複写機の内部構成を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 複写機(画像形成装置)
100 制御部
101 タイマ(時間計測手段)
102 入力情報受付部
103 取り込み制御部(取り込み手段)
104 排出制御部(排出手段)
105 収納制御部(収納手段)
210 記録部(印刷手段)
220 収納部
221〜229 搬送経路
2201〜2203 給紙トレイ
230 用紙搬送装置
231 搬送ローラ
232〜234 給紙ローラ
235 ピックアップローラ
236 排出ローラ
2311〜2313 搬送ローラ
2341 制動ローラ
240 排出部
241 第1排出トレイ(第1の排出部)
242 第2排出トレイ(第2の排出部)
243 第3排出トレイ
250 検出部
251 記録紙センサ(記録紙検出手段)
252 画像センサ(画像検出手段、サイズ検出手段)
400 操作部(操作手段)
401 スタートキー
403 表示器
404 取り込みキー
500 原稿読取部

Claims (4)

  1. 原稿画像を記録紙の少なくとも一方の面に印刷して該原稿画像が印刷された記録紙を第1の排出部に排出する画像形成装置であって、
    前記第1の排出部に排出された記録紙を装置内に取り込む取り込み手段と、
    前記取り込み手段により取り込まれた記録紙の他方の面に対する原稿画像の有無を検出する画像検出手段と、
    前記画像検出手段により原稿画像が検出されなかった場合に、前記他方の面に新たに原稿画像の印刷を行う印刷手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像検出手段により原稿画像が検出された記録紙を第2の排出部に排出する排出手段と、
    前記記録紙のサイズ毎に設けられた複数の収納部と、
    前記画像検出手段により原稿画像が検出されなかった記録紙のサイズを検出するサイズ検出手段と、
    前記サイズ検出手段により検出された記録紙のサイズに基づいて、前記原稿画像が検出されなかった記録紙を、該記録紙のサイズに応じて前記収納部に収納する収納手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の排出部に排出された記録紙の有無を検出する記録紙検出手段と、
    前記記録紙検出手段により記録紙が検出された時点から該記録紙が検出されなくなる時点までの時間を計測する時間計測手段とをさらに備え、
    前記取り込み手段は、前記時間計測手段により計測された時間が所定時間に達した場合に、前記第1の排出部に排出された記録紙を装置内に取り込むことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. ユーザの操作に応じて所定の指示入力を行うための操作手段をさらに備え、
    前記取り込み手段は、前記操作手段により記録紙取り込み動作開始に関する指示入力がなされた場合に、前記第1の排出部に排出された記録紙を装置内に取り込むことを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成装置。
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