JP2009234041A - 画像形成装置及びこれに使用される記録媒体及び管理情報形成体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ペーパ先端の除去される先端領域の量を抑制しつつ、識別コード等が付される先端領域を確実に除去切断可能な画像形成装置及びこれに使用される記録媒体を提供する。
【解決手段】長尺状のペーパPに画像を形成可能な画像形成装置Aであって、長尺状のペーパPの先端領域に付された当該ペーパPの識別情報を含む管理情報を読み取る管理情報読取処理を行なうと共に、管理情報が形成されている範囲を表す指標パターン100を読み取る指標読取処理を行なう反射型光センサ33と、管理情報及び指標パターン100を含む先端領域を切断する切断手段40と、指標読取処理により得られた指標パターン情報に基づき、切断位置Lを演算する切断位置演算手段20aと、演算された切断位置L1に基づいて、切断手段40を制御する切断制御手段20bと、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、長尺状の記録媒体に画像を形成可能な画像形成装置及びこれに使用される記録媒体及び管理情報形成体に関するものである。
従来の写真は、その高画質、耐久性の観点から現像液等の処理液を用いる銀塩処理方式で作成されていた。しかし、銀塩処理の場合、その処理液の廃液が環境的に問題であった。そこで、例えばインクジェットプリンタ等の現像処理を要しないドライ処理を行なうプリント方式が望まれていた。しかし、従来の銀塩処理のプリントに比較し、ドライ方式は、画質、印刷処理速度の点で問題があり、すなわち、高画質化、印刷処理の高速化が望まれていた。
インクジェットプリンタとしては、長尺状のペーパ(記録媒体に相当)をロール状にしてインクジェットプリンタの装置内部に装填し、プリント時に、ペーパを繰り出し、印刷領域に画像を印刷し、非印刷領域においてペーパを切断して、印刷済みペーパを装置外に排出する構成のインクジェットプリンタが知られている。このようなインクジェットプリンタの場合において、高画質にするためには、面積階調を上げる必要があるため、多量のインクを用いる必要がある。そうなると、ペーパに対するインクの吐出制御も重要となる。このインクの吐出制御は、ペーパの種類に応じて適切に変える必要がある。また、プリントの高速化を考えると、多量のインクを早く乾燥させる必要があり、ペーパのインク受容層にも工夫が必要である。
このように、高画質・印刷処理の高速化を達成するためには、プリンタの制御や、そのプリンタに対応した専用の(特殊な)ペーパを用いることが重要である。もし、対応していないペーパを用いた際には、インクの制御ができなくなり、所望の発色が得られなかったり、インクの吸収(あるいは乾燥)が悪いために、プリント品質が低下することや、搬送系やペーパ切断手段等が設定通り機能しなくなることも考えられる。
そこで、プリントで使用されるペーパについては、プリンタメーカ側で把握した種類のものを用いることが望まれるため、プリンタで用いられるペーパの管理を行なう必要がある。従来の銀塩写真の印画紙であれば、暗箱のマガジンに一度入れておけば、マガジン内のペーパを消費途中で入れ替えることはほとんど生じないため、マガジンを識別することで管理ができていたが、インクジェットプリンタの場合、明室でペーパを使用でき、交換が容易であるため、頻繁に交換されることも考えられる。その際に、プリンタにセットされているペーパの種別を管理する必要があるが、例えば面質の違いのように、表面を見ただけでは判別し難い場合がある。そのため、個々のペーパに対して識別手段を付与する必要がある。ペーパにICタグのような識別手段を設けることも考えられる(特許文献1参照)が、読取装置を別途設ける必要があるため、コストアップとなり好ましくない。また、特許文献1の場合のように、ペーパ先端に識別コードを付与することも考えられる。
特開2003−211796号公報(図4、図5)
ペーパ先端に識別コードを付与する場合、コード情報は、ペーパ先端の非印刷領域(先端領域)に印刷され、プリント処理終了時などにはコード情報が印刷された先端領域が切断手段により切断される。また、コード情報をペーパ先端に印刷するのではなく、コード情報を印刷したシールをペーパ先端に貼付するという方法もある。シールを貼付する場合にも、プリント処理終了時などにはシールが貼付された先端領域を切断して除去する必要がある。
しかしながら、ペーパ先端にシールを貼付などして識別コードを付与する場合、貼付する位置などにバラツキが生じると、切断手段により先端領域を切断して除去する場合に、シールの一部が長尺状のペーパに残ってしまうことになり、問題である。これを回避するためには、余裕をもって切断位置を設定する方法も考えられるが、ペーパ先端の除去される面積が増えてしまうため、ペーパを無駄に廃棄してしまうことになる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ペーパ先端の除去される先端領域の量を抑制しつつ、識別コード等が付される先端領域を確実に除去切断可能な画像形成装置及びこれに使用される記録媒体及び管理情報形成体を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明に係る画像形成装置は、
長尺状の記録媒体に画像を形成可能な画像形成装置であって、
前記長尺状の記録媒体の先端領域に付された当該記録媒体の識別情報を含む管理情報を読み取る管理情報読取処理を行なうと共に、前記管理情報が形成されている範囲を表す指標パターンを読み取る指標読取処理を行なう読取手段と、前記管理情報及び前記指標パターンを含む前記先端領域を切断する切断手段と、前記指標読取処理により得られた指標パターン情報に基づき、切断位置を演算する切断位置演算手段と、演算された前記切断位置に基づいて、前記切断手段を制御する切断制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
かかる構成による画像形成装置の作用・効果を説明する。本発明の画像形成装置は、長尺状の記録媒体の先端部から所定範囲に付された当該記録媒体の識別情報を含む管理情報を、読取手段で読み取る(管理情報読取処理)ことができる。これにより、セッティングされた記録媒体の識別ができ、所望の記録媒体か否かを簡単に判断でき、例えば、オペレータが記録媒体セッティング時に識別情報を入力する手間がいらない。また、管理情報が形成されている範囲を表す指標パターンを上記読取手段で読み取る(指標読取処理)ことができる。
切断手段で先端領域を切断する場合には、読み取られた指標パターン情報に基づいて得られた切断位置において、切断処理を行なうようにする。従って、仮に管理情報が正規の状態に付されていなくても、指標パターンに基づいて切断すべき位置を個別に(ペーパ毎に)設定することができ、必要以上の量のペーパが除去されることを抑制しつつ、先端領域を確実に除去切断することができる。
本発明において、前記管理情報及び指標パターンは、記録媒体の前記先端領域に貼付されるシールにより提供されることが好ましい。
管理情報及び指標パターンは、直接記録媒体の先端領域に形成してもよいが、予めシールに印刷をしたものを貼付することが好ましい。記録媒体に直接付す必要がなく、記録媒体の製造工程を複雑化しなくてもすむ。また、シールを貼付する場合は、貼付位置がずれやすくなるため、上記の本発明の構成が特に有用になる。
本発明において、前記指標パターンは、幾何学的形状により構成されることが好ましい。
幾何学的形状としては、例えば、三角形や台形形状が例としてあげられる。読取手段により読み取ったライン上における、三角形や台形の辺との交点位置を演算することで、その読み取りラインからどの程度離れた位置で切断すべきかを求めることができる。幾何学的形状についいては、上記に限定されず適宜の形状を選択することができる。
本発明において、前記指標パターンは、記録媒体の搬送方向に沿って濃度が変化する濃淡グラデーションにより構成されることが好ましい。
このような濃淡グラデーションを形成することで、読取手段により読み取ったライン上における濃度をまず検出する。この検出された濃度値から、その読み取りラインからどの程度離れた位置で切断すべきかを求めることができる。
記録媒体としては、例えば、普通紙、マット紙、光沢紙、写真用紙(RC光沢紙と称されることもある)等が挙げられる。
管理情報を形成する形成手段は、画像を形成する画像形成手段と同一であってもよく別体であってもよい、同一の場合、コスト面、装置コンパクト化の観点から好ましい。形成手段としては、インクジェット方式、熱転写方式、レーザー方式等の形成手段が例示される。
ここで、管理情報は、記録媒体の識別情報を含む。この識別情報は、例えば記録媒体のプロダクトIDである。また、管理情報は、ベンダーID、ロット番号、消費期限、面質、ペーパ幅、ペーパ残量、チェックコード等を含んでいてもよい。記録媒体に付された管理情報は、コード化され、例えば、バーコード、QRコード等が例示される。読取手段としては、バーコードの場合には、例えば反射型光センサ、一次元CCDカメラ等が例示される。また、QRコードの場合には、ラインセンサ、エリアセンサ等が例示される。
本発明の前記長尺状の記録媒体の先端領域に付される管理情報形成体には、前記管理情報と、この管理情報が形成されている範囲を表す指標パターンとが形成される。この管理情報形成体は、好ましくは、シールの形態で提供することができる。例えば、シールの裏面に予め接着剤や粘着剤が塗布されたものが好ましいが、接着剤等は塗布されていなくてもよく、先端領域に付す時に接着剤等を用いてもよい。
画像形成装置は、例えば、インクジェットプリンタ、熱転写式プリンタ、昇華式プリンタ等が例示される。以下において説明上インクジェットプリンタを例に説明する。
本発明において、「オーダ」は、写真プリントを作成する場合の注文単位である。「1オーダ」は、フィルム1本分あるいは複数本分、記録メディア1個分あるいは複数個分、画像データフォルダ1個分あるいは複数個分についてのプリント注文に係る画像データ群を指すものであるが、これに限定されるものではなく、1オーダの概念はオペレータ、注文者により適宜設定することができる。以下、同様である。
本発明に係る画像形成装置Aの実施形態の一例について図面を用いて説明する。図1は、画像形成装置Aの主要構成を示す図である。画像形成装置Aは、ネットワークを介してサーバBと接続されている。サーバBは、他の画像形成装置Cとネットワークを介して接続されている。図2は、プリントヘッド30について説明するための図である。図3は、ペーパPに付された管理情報について説明するための図である。図4は、照合テーブルについて説明するための図である。
(画像形成装置)
画像形成装置Aの主要機能について説明する。インクジェットプリント機構部A1は、インクジェット方式の画像形成手段であるプリントヘッド30を備え、ペーパP(記録媒体に相当する)をその装置内部に収納している。収納されるペーパは1つでもよく複数でもよい。ペーパPは、搬送機構によって、ロール原反から繰り出され、搬送方向下流側の画像形成位置側に搬送される。これをローディング動作と称する。インクジェットプリント機構部A1は制御機能部A2によって制御される。制御機能部A2は、CPU、メモリ、バス等のハードウエアと、各種制御手順を記述したプログラムソフトウエアとで構成されている。また、制御機能部A2は、専用回路、ファームウエア等の組合せによって構成することができる。
上記のローディング動作において、ペーパPの先端部が画像形成位置まで搬送されると、不図示のセンサによって、ペーパPの先端部が検出される。先端検出後、ペーパPをペーパ保持部32の出口付近まで搬送し、停止させ、プリントヘッド30に設けられた反射型光センサ33を主走査方向(図2(b)のヘッドの走査方向)に移動させて、ペーパPの幅検出を行なう。これにより、ペーパPの先端検出および幅検出を行ない、ペーパPを搬送機構によってプリント開始位置まで巻き戻す。
ペーパ保持部32は、その表面に複数の孔が設けられ、ペーパPを孔から吸引することによりペーパPを保持する機能を有している。
プリントヘッド30は、その底面(ペーパ保持部32と対向する面)に多数のインク吐出ノズルが設けられたヘッドユニットが副走査方向に2段に並んで配置されている構成であってもよく、1段や3段以上の構成でもよい。例えば、ヘッドユニットは7つのノズルアレイから構成され、各ノズルアレイにおいて、インク吐出ノズルが副走査方向に列状に配置される。これによって、各ヘッドユニットはそれ単体でカラー画像を形成することが可能である。
(画像形成処理)
プリント開始位置において、ペーパPは、ペーパ保持手段32によって保持されている。しかしながら、ペーパPの先端部から所定範囲(図3においてtmm)は、カールによりペーパPがわずかながら浮き上がる場合があるため、また、先端部近傍はペーパ保持手段32の吸引エアーでインクの着弾精度が乱れるため、この範囲は非印刷領域として画像形成に提供されない。本発明においては、この部分に管理情報が印刷あるいはシール形成されている。画像形成に際し、この非印刷領域を除いて画像形成されることになる。まず、一定の単位搬送量で間欠的に副走査方向にペーパPが搬送される。この間欠搬送の各停止時に、ガイドレール31に沿ってプリントヘッド30が主走査方向に一走査(一往動作または一復動作)し、この走査時に、各色のインク吐出ノズルからインクが吐出し、ペーパPの表面に付着する。この間欠搬送、主走査動作およびインク吐出動作を繰り返すことで、ペーパPの印刷領域に画像が形成される。
画像形成するための画像データは、データ記憶部26に保存され、画像形成処理の動作に連動してデータ記憶部26からデータが読み出され、制御部20によって各インク吐出ノズルからの吐出量、吐出座標が算出される。この吐出量、吐出座標に基づいてインク吐出ノズルが制御される。インク吐出の方法としては、インクが充填された圧力室内の容積がピエゾ素子によって変化することで、圧力室に連通するインク吐出ノズルからインクを吐出する一般的なピエゾ方式が例示される。
画像形成されたペーパPは、切断手段40に搬送される。切断手段40は、回転刃であり、ペーパ幅方向に移動することで、ペーパPを切断する。まず、ペーパPの先端部から所定範囲(t)の非印刷領域(先端領域に相当)と印刷領域の間を切断する。これによって、非印刷領域に形成されていた管理情報は排出される。次いで、切断手段40によって、ペーパPは所定サイズに切断される。例えば、L判サイズであれば、ペーパPの幅が127mmであれば、搬送方向において89mmごとに切断される。
なお、切断手段40は、回転刃によるものではなく、固定刃と上下駆動される可動刃の組み合わせにより構成してもよい。
次いで、所定サイズに切断されたペーパPは、裏印字手段50によって、ペーパPの裏側に識別番号、コマ番号、日付等の情報が印刷される。なおこの裏印字処理は任意の処理である。次いで、搬送下流側の乾燥手段60によって、ペーパPの画像形成面を乾燥させる。乾燥後、ペーパPは排出トレイ70に排出される。
(制御構成)
本実施形態では、ローディング動作の際のペーパ幅検出時の復路において、ペーパPの先端部から所定範囲に付された管理情報を、反射型光センサ33によって検出する。管理情報は、バーコードとして印刷されあるいはシール形成されているため、反射型光センサ33によって検出することができる。この反射型光センサ33は、ペーパPの幅検出を実行する読取手段であるとともに、管理情報を読み取る読取手段として機能する。なお、この反射型光センサ33を用いてペーパPの先端検出を実行させてもよい。
また、管理情報と合わせて指標パターンも印刷あるいはシール形成されており、この指標パターンは管理情報が形成されている範囲を表す指標として機能する(詳細は後述)。上記の反射型光センサ33は、指標パターンを読み取る読取手段としても機能する。管理情報が形成されている範囲(所定範囲(t)に対応)を求めることで、切断位置L(図3参照)を決めることができる。
読み取られたバーコードの管理情報は、制御部20によってコード解析される。管理情報に含まれるプロダクトIDは、ペーパPに固有の情報である。コード解析して得られたプロダクトIDは、照合部22(照合手段に相当する)によって、照合テーブル記憶部21に記憶されている照合テーブルと照合される。照合部22は、コード解析したプロダクトIDをキーに図4に示すような照合テーブルを検索し、ヒットしたデータ中、まず、使用可否のデータについて判断する。使用可否のデータが「1」(使用済みを意味する)であれば、画像形成装置AにセットされているペーパPは使用できないと判断される。使用可否のデータが「0」(未使用を意味する)であれば、そのまま使用ができ画像形成を実行でき、次いで、更新部23により使用可否データを「0」から「1」に変更する。この変更された情報は、サーバBに送信され、サーバBのサーバ管理情報が更新される。また、制御部20は、画像形成によって使用されたペーパPの長さを算出し、ペーパPの初期値(例えば100M)からその算出された使用量(例えば10M)を引き、残量情報(例えば90M)を算出する。算出された残量情報に基づいて、更新部23によって照合テーブルの残量情報が更新される。また、別実施形態として、使用可否のデータが「1」であっても、ペーパの印刷可能長さを示す残量情報を有しており、0Mでないならば、画像形成を実行するように構成できる。あるいは、画像形成の必要長さを印刷枚数から算出し、算出された長さが残量情報よりも小さい場合に、画像形成を実行できるように構成できる。画像形成が実行できない場合には、表示手段12にその旨を表示する通知処理を行なう。
一のオーダの画像形成が終了するとペーパPは切断手段40で切断された状態であり、引き続いて処理オーダがない場合には、ペーパPの劣化を防止するために、ペーパPを画像形成位置から上流側のローディング待機位置Gまで巻き戻す。この動作をアンローディングと称する。
このアンローディングの際に、ペーパPの先端部から所定範囲(t)に管理情報を付するために、プリントヘッド30のインク吐出ノズルによる印刷を実行する。かかる印刷の際には、全てのインク吐出ノズルを用いて実行することが好ましい。管理情報は、ローディングの際に読み込まれた管理情報から更新された情報をコード化したものである。また、管理情報に更新された残量情報と当該画像形成装置Aの識別情報(装置ID)を含ませてもよい。これらにより、照合テーブル上では使用できないとなっているペーパであっても、画像形成装置Aにおいては残量情報を参照することで使用できるように構成できる。また、残量情報の有無によって使用の判断をしてもよい。照合テーブルの情報は、更新部23(更新手段に相当する)の機能によって更新される。
また、管理情報の形成方法としては、最後に画像形成されたペーパの印刷部分を切断処理し、下流の乾燥処理に搬送した後、画像形成されていないペーパPを画像形成位置まで巻き戻して管理情報のコードを形成する方法がある。この場合、管理情報のコードの確認読取処理において、読取手段をプリントヘッドのペーパ搬送方向(副走査方向)に移動する際の上流側に配置することが好ましい。すなわち、ペーパの巻き戻し時にコードを読み取ることができるからである。また別実施形態として、オーダの最後の画像形成の後に、引き続き管理情報のコードを形成し、このコードを残すように切断する方法が例示できる。この場合、管理情報のコードの確認読取処理において、読取手段をプリントヘッドのペーパ搬送方向(副走査方向)に移動する際の下流側に配置することが好ましい。すなわち、ペーパを下流側に搬送する際にコードを読み取ることができるからである。
(指標パターンの読み取り処理)
次に、指標パターンに関して説明する。図5は、管理情報を意味するバーコードMと指標パターン100が印刷されたシールSがペーパPの先端部に貼付された状態を示す拡大図である。バーコードM等はペーパPに直接印刷して形成することもできるが、製造工程が余分に増え、印刷を行なうための製造設備も必要になる。従って、バーコードMと指標パターン100は別途シールSに印刷しておくことで、ペーパPの管理も容易になり、トータルの製造コストも抑制できると考えられる。従って、以下の説明は、シールSを貼付する実施形態により行なうものとする。
ただしシールSを貼付する場合には、シールSを貼付する位置などにバラツキが生じる可能性がある。従って、切断手段40により非印刷領域(先端領域)を切断して除去する場合に、シールSの一部が長尺状のペーパPに残ってしまう可能性があり、問題である。これを回避するためには、余裕をもって切断位置Lを設定する方法も考えられるが、ペーパ先端の除去される面積(図5に示す所定範囲(t)で決まる)が増えてしまうため、ペーパPを無駄に廃棄してしまうことになる。従って、所定範囲(t)はできるだけ短い方がよいが、確実にシールSの全体を除去できるように切断もしなければならない。
その目的のために上記の指標パターン100が形成されている。この指標パターン100を読み取ることで、切断位置Lを演算するようにしている。その演算手法について説明する。
図5に示すように、反射型光センサ33が読み取りを行なう時のラインがL1で示されている。また、指標パターン100として台形(幾何学的形状の一例)が印刷されている。この読み取りラインL1により台形の斜辺との交点が2ヶ所が検出され、その結果、検出長さd1が求まる。
シールSの大きさ(短辺、長辺の長さ)と、シールSにおける指標パターン100の印刷位置は予め決まっている。従って、ラインL1とシールSの端部(ペーパPの搬送方向の上流側の端部)との距離h1(ペーパPの搬送方向に沿った距離)は一義的に定まる。従って、非印刷領域を切断する時の切断位置Lについても、シールSの端部から距離h2離れた位置に設定することができる。この距離h2については、適宜の大きさを予め設定しておけばよく、固定値とすることができる。距離h2は余裕値であり、部品精度や停止位置制御の精度などに基づいて予め決めておくことができる。以上のように、切断位置Lを決めることができる。
幾何学的形状100は台形に限らず種々の形状を採用することができる。図5Aは、三角形の例を示す。この場合も台形と同様に切断位置Lを演算で求めることができる。検出長さd1が読み取りラインL1の位置に従って変化するような形状であれば、どのような幾何学的形状を採用してもよい。
また、幾何学的形状100は、輪郭形状のみで構成されているが、形状の内部が黒などに塗りつぶされた形態を採用してもよい。例えば、図5Aの三角形の内部を黒もしくはグレー、任意のカラーで塗りつぶした形態を採用してもよい。また、幾何学的形状の大きさは、バーコードMのバーの長さと同程度にすることが好ましいが、これに限定されるものではない。
図5Bは、別実施形態に係る指標パターン100の例を示す。この指標パターン100は、濃度が変化する濃淡グラデーションにより構成される。シールSにおける濃淡グラデーションの位置と濃度変化の態様は、予め分かっている。従って、読み取りラインL1における濃度を検出することで、距離h1を求めることができる。これにより、切断位置Lを決めることができる。濃度変化は、読み取りラインL1が異なれば、濃度が異なるように設定していればよい。濃度勾配は読み取り精度などを考慮して適宜設定することができる。
図5Cは、更の実施形態に係る指標パターン100の例を示す図である。この実施形態では、バーコードMの両側に指標パターン100が形成されている。この実施形態によれば、シールSが傾斜(角度θで示す)して貼付された場合に、その傾きを考慮して切断位置Lを演算することができる。図5Cに示すように、シールSが傾斜している場合、読み取りラインL1上における検出長さd11,d12は異なる数値で検出される。検出長さd11,d12が等しければ、傾きがないことを示している。検出長さd11,d12の数値の大小からシールSが右下がりか左下がりの傾斜状態なのか検出することができる。この検出結果に基づいて、確実にシールSが切断される切断位置L1を演算することができる。また、角度θを演算してもよく、これによりシールCの貼り付け状態を精度よく検出することができる。
複数の指標パターン100を設ける場合、できるだけシールSの両端部に形成する方が、傾き状態を精度よく検出することができる。
図1の制御部20には、切断位置演算手段20aと、切断制御手段20bの機能が設けられている。切断位置演算手段20aは、反射型光センサ33により読み取られた指標パターン情報に基づいて、切断位置Lを演算して求める機能を提供する。切断位置Lを求めるまでの手順は、図5、図5A,図5B、図5Cにより説明した通りである。
切断制御手段20bは、上記の切断位置演算手段20aにより求められた切断位置Lに基づいて、ペーパPを切断できるように切断手段40に対する制御を行う。
(管理情報の確認読取処理)
プリントヘッド30に反射型光センサ33が設けられている。図2に示すように、この反射型光センサ33は、ペーパ搬送方向(副走査方向)に移動する際の上流側に配置されることが好ましい。すなわち、アンローディングでペーパPを巻き戻す過程で、ペーパPの先端部分をプリントヘッド30の印刷位置まで戻し、管理情報のコードを印刷し、次いで、ペーパPをさらに巻き戻して反射型光センサ33の読取位置まで戻し、コードの確認読取を行なう。
また、別実施形態として、反射型光センサ33をヘッド走査方向(主走査方向)に移動する際の上流側に配置することができる。この場合、移動の際の往路において、管理情報のコードを形成するとともに、その後に追随する反射型光センサ33により形成画像(管理情報)を検出することができる。往路において、管理情報のバーコード画像を形成し、それに追従してバーコード画像の読み取りを行なえる。さらには、2回目の確認として、その復路において、反射型光センサ33による検出を行なえば、処理スピードの観点からとても好ましい。さらには、復路での確認の際に、ペーパPを少し搬送方向に移動させてから行なってもよい。また、往路での確認で読み取れなかった場合に、復路での読み取りを行うように構成してもよい。
ここでの管理情報の確認読取処理において、センサの読み取り感度を低く設定することが好ましい。読み取り感度を低く設定しておいても読み取れたと判断されれば、ローディング時の読取処理において確実に管理情報を読み取れるからである。例えば、次回の読取処理の際に、読取センサの劣化、読み取られる管理情報のコードの汚れ等があっても、確認読取処理の際に感度を低くして読み取れていれば、次回の読取処理の通常の読取感度でも確実に読み取れる。また、別装置で読取処理が行なわれる可能性もあり、コードを印刷した状態と同じ条件のセンサで読取処理が行なわれないこともあるため、感度を低くして読み取れれば、他の装置の読取手段でも確実に読み取ることができる。
報知部24は、確認読取処理において、バーコードが読み取れなかった場合に、その旨の表示を表示手段12に表示させる制御や、警告音をスピーカーに指令する制御を行なう。また、報知部24による報知処理の後に、制御部20は、インク吐出ノズルのクリーニング処理を実行させ、その後に、再度、管理情報のバーコード形成を実行するように制御する。
入力手段11は、キーボード、タッチパネル、マウス等で構成でき、画像形成装置Aの操作のための各種入力や画像データの編集、補正、プリント条件設定、オーダ情報入力等に用いられる。また、表示手段12は、液晶モニター等で構成でき、画像形成装置Aの各種操作画面、画像データの編集、補正、プリント条件設定等の各種画面を表示することができる。
上記説明してきたように、シールSが貼付されるのは、ペーパPの製造段階であり、未使用の状態のペーパPの先端領域にシールSが貼付される。アンローディングの時は、管理情報のコードは、プリントヘッド30により印刷されることで付される。ただし、アンローディングのときもシールSを貼付するように構成してもよい。シールSの貼付は自動で行なってもよいし、オペレータが手動で先端部に貼付するようにしてもよい。
(動作フロー)
以下に、本実施形態の動作について図6を用いて説明する。画像形成装置Aには、ペーパPがセットされ、ローディング待機位置GにペーパP先端部が引き出されている。ペーパPの先端部分には図3に示すように管理情報を意味するバーコードM及び指標パターン100が印刷されたシールSが貼着されている。図3において、先端から(t)の範囲は、非印刷領域として管理されている。ペーパPをセットしたタイミングであるいはプリント処理開始のタイミングにおいて、ローディング処理が行なわれる(S1)。ローディング待機位置GにあるペーパPは、搬送機構のローラによって下流側の画像形成位置に搬送される。プリントヘッド30付近で、ペーパPの先端検出が行なわれ、次いで、反射型光センサ33によって幅検出が行なわれる。先端位置決めと幅位置決めのための処理であり、例えば、幅方向でペーパのゆがみ、蛇行が検出されれば、搬送機構によるペーパPの繰り出し巻き戻し動作を段階的に行なって適正になるように構成できる。なお、例えば、ペーパセット時に管理情報を読み取る場合には、これら動作を省略し、管理情報の読取処理(S2−1)と指標の読み取り処理(S2−2)を実行することもできる。また、幅検出と同時にバーコードMや指標パターン100を読み取るように構成でき、この場合、主走査の一往路あるいは一復路において、ヘッド移動方向の上流側の端部、バーコードM、指標パターン100、下流側端部が順に読み取られ、制御部20の解析によって、端部検出とバーコード検出と指標パターン検出が行なわれる。
反射型センサ33によって管理情報のバーコードが読み取られる(S2−1)。読み取られたバーコードは解析される。この管理情報読取処理において、読取エラーが検出された場合には、管理情報に含まれるチェックコード(例えばパリティ、CRC等)を用いて誤り検出・訂正を行なう。また、読取エラーの場合には、ペーパPをわずかに送りあるいは戻して、反射型光センサ33を走査して再度読み取る。また、ペーパ先端部はカール状態になっている場合が多い。このカールによる読取エラーを回避できるように、反射型光センサ33とペーパPとの間隔(ギャップ)を設定する。
さらに、反射型センサ33によって指標パターン100も読み取られる(S2−2)。読み取られた指標パターン100に基づいて、形状解析(幾何学的形状の場合)あるいは濃度解析(濃淡グラデーションの場合)が行なわれる。この解析結果に基づいて、切断位置演算手段20aの機能により、切断位置Lが演算される。
解析して得られたプロダクトIDと照合テーブルのプロダクトIDとの照合が行なわれる(S3)。図4は照合テーブルの一例である。図4において、識別番号「1」及び「2」のペーパは、使用可否データがともに「1」であり、使用済みとして登録されている。その他のデータが「null」であることから、他の画像形成装置で使用されたことが分かる。また、識別番号「1590」および「3570」も使用可否データがともに「1」であり、使用済みとして登録されているが、他のデータが登録されていることから、この画像形成装置Aにおいてその管理情報が読み取られ、照合テーブルが更新されたことが分かる。また、識別番号「1590」および「3570」の残量情報のデータはそれぞれ「100M」、「45M」である。識別番号「50123」及び「80456」は使用可否データがともに「0」であり、未使用として登録されている。
ステップS3での照合の結果、得られたプロダクトIDが照合テーブルに存在しないあるいは使用不可の「1」の場合は、その旨の通知が表示手段12になされる。例えば、得られたプロダクトIDのペーパが既に使用済みとして照合テーブルに登録されている場合がある。また、まだ製造されていないプロダクトIDのバーコードが付されている場合がある。このような場合には、画像形成用にそのペーパPを使用できないため、ペーパPの切り替えが必要になる(交換処理:S32)。なお、別実施形態として、使用不可の結果であっても、そのまま使用できるように処理モードを切り換えるように構成できる。また、管理情報が読み取れないペーパ、管理情報が付されていないペーパに対しても、画像形成(写真プリント処理)ができるように、処理モードを切り換えるように構成できる。
また、照合テーブルの更新処理とは別に、制御部20は、ペーパ使用履歴を示すログファイルを作成する。ログファイルは、例えば、使用日時、プロダクトID(登録されたIDまたは非登録のID)、使用量、幅、画像形成装置ID等のデータで構成される。このログファイルは、サーバBにアップロードされ、サーバBにおいても同様に、ログファイルとして管理される。このログファイルは、画像形成装置のトラブル時に原因判断の材料として提供され、例えば管理情報が付されていないペーパの使用が原因で故障したと判断されうる。
一方、照合の結果、得られたプロダクトIDの使用可否のデータが「0」(未使用を意味する)の場合は、照合テーブルの該当する使用可否のデータを「0」から「1」の使用済みに更新する。また、残量情報として、初期値の100Mから使用実績に応じて残量の数字が更新される。また、別実施形態として使用可否のデータを「0」のままとし、残量情報が「0」になった場合に使用可否のデータを「1」に更新するように構成できる。なお、照合テーブルの更新データは、上述のログファイルとは別に、サーバBにアップロードするように構成できる。
次いで、オーダの全てのコマ画像がペーパPに形成される(S5)。画像形成サブルーチン(S5)の動作を図7により説明する。まず、1コマ目の画像形成が行なわれる(S50)。次に、非印刷領域(先端領域)を切断するか否かを判断する(S51)。1コマ目の場合は、切断処理を行うのでS52に進み、非印刷領域を切断して除去する(S52)。このときの切断位置は、S2−2で求められており、これに基づいて制御手段40による切断が行われる。
上記において、画像形成の書き始め(最初の主走査1ライン)は、上記切断位置よりも少し先端側(下流側)から行なわれる。従って、切断されて除去される非印刷領域には、若干の画像形成部分が含まれる。このような画像形成を行なうことで、作成されるプリントに画像形成されない白い線状の領域が含まれることを防止することができる。また、切断位置演算手段20aにより演算された切断位置に従って、画像形成の開始タイミングも連動するように制御される。従って、切断位置が変動したとしても、常に適切な画像形成を行なうことができる。
次に、ペーパPを1コマ分の長さだけ搬送し、1コマ目の画像の後端を制御手段40により切断する(S53,S54)。これにより、形成された画像は1枚1枚のプリントに分離された状態になる。S52の処理は、未使用のペーパPを引き出した時にのみ行なわれる処理である。切断除去された非印刷領域のペーパは、不図示の廃棄ボックスへ収容される。
画像形成装置Aのデータ記憶部26に蓄積されているオーダの全てが終了すると、所定のタイミングでアンローディング動作が自動的あるいはオペレータの指示入力によって行なわれる(S6)。ペーパPが巻き戻される過程で、ペーパPの先端部から所定範囲(t)に管理情報を示すバーコードが形成される(S7)。ここでの管理情報は、残量情報が更新されたデータであることが好ましい。さらには、画像形成装置IDも含まれているデータが好ましい。管理情報は、制御部20の機能によってコード化される。
次いで、形成されたバーコードを読み取る(S8)。この際に、反射型光センサ33の読取感度を低く設定して読取動作を実行することが好ましい。次回の読取処理の際に、読取センサの劣化、読み取られる管理情報のコードの汚れ等があっても、確認読取処理の際に感度を低くして読み取れていれば、次回の読取処理の通常の読取感度でも確実に読み取れるからである。また、別装置で読取処理が行なわれる可能性もあり、コードを印刷した状態と同じ条件のセンサで読取処理が行なわれないこともあるため、感度を低くして読み取れれば、他の装置の読取手段でも確実に読み取ることができるからである。
バーコードの読取エラーの場合(S9)、その旨の報知がなされる(S11)。例えば、表示手段12に読取エラーが表示される。この報知の後で、読取感度を段階的に上げていき、最終的に通常の感度で読み取れれば、読取エラーを解除するように構成できる。また、読取位置を変えて、再度読み取り、読取エラーでなければ、前回の読取エラーを解除するように構成できる。
ステップS11において、報知された場合に、自動的にあるいはオペレータによる指示入力でプリントヘッド30のクリーニング処理を行なう(S12)。クリーニング処理の後に、再度、バーコードの形成を実行する(S7)。この場合、前回のバーコードの形成位置と重複しない位置にバーコードを形成するようにすることが好ましい。
バーコードの読み取りができた場合(S9)、アンローディングが実行される(S10)。ペーパ先端部がローディング待機位置Gに配置されるように、ペーパPが搬送機構によって巻き戻される。
そして、次のローディングの際に(S1)、ステップS7で形成されたバーコードが読み取られ(S2−1)、照合される(S3)。また、ペーパPは、アンローディングされた後に、ロールの状態で画像形成装置Aから取り出されてもよい。そして、再度画像形成装置Aにセットされてもよく、他の画像形成装置にセットされてもよい。他の画像形成装置においても、本実施形態と同様の構成を有している。
なお、次のローディングの際は、指標読み取り処理(S2−2)は行なわれない。S7における管理情報の形成においては、指標パターンの印刷を行う必要がないからである。シールSを貼付する場合と異なり、印刷で形成する場合は、シールSに比べて位置精度よく印刷できると考えられる。従って、シールSの場合のように位置ずれが生じる可能性は少ない。
次のローディングの場合も非印刷領域を切断する必要はあるが、この場合の切断位置Lは予め設定された固定値を採用することができる。すなわち、図5に示す所定範囲(t)は予め設定された値を採用することができる。
ただし、S7の管理情報を形成するときに、指標パターン100を管理情報と共に印刷するような構成を採用してもかまわない。この場合は、シールSの場合と同様にS2−1,S2−2の処理が行なわれることになる。また、アンローディングの際に、管理情報を印刷するのではなくシールSを貼付する構成を採用してもよく、この場合も、次のローディングのときにS2−1,S2−2の処理が行なわれる。
さらに、未使用のペーパPの先端領域にシールSを貼付するのではなく、管理情報や指標パターン100を直接印刷する構成を採用してもよい。この場合、シールSの場合と同様にS2−1,S2−2の処理を行なうようにすることができる。
(照合テーブルの自動更新)
照合テーブルのデータは、予め画像形成装置Aに記憶されている。これは、照合テーブルを構成するデータを記録メディアからインストールするように構成できる。また、ネットワークを介したダウンロードによって取得し、照合テーブルを定期的に更新することができる。ペーパPのプロダクトIDは固有のものであるため、ペーパPの生産にあわせてプロダクトIDが設定されることになる。また、ペーパPが使用された場合には、使用済みとして管理する必要があるため、使用開始されたペーパについては図4に示すように使用可否が「1」としてデータを更新する必要がある。また、ペーパが画像形成装置Aからロール状態で取り出された場合に、再度使用できるように、残量情報を参照するため、残量情報も更新する必要がある。また、画像形成装置は、他にも存在しているため、一箇所の画像形成装置の照合テーブルを更新するのみでは、すべてのペーパを管理することができない。
そこで、サーバBのサーバ管理情報記憶部2にサーバ管理情報を記憶させ、全てのペーパの管理情報を一元的に管理する。サーバ管理情報は、全てのペーパの管理情報の集合であり、個々の画像形成装置の照合テーブルのデータ内容も有して構成されている。また、サーバ管理情報は、ペーパの製造に合わせ、そのデータが追加される。ペーパの将来の消費予測数を予め設定することで、プロダクトIDの総数を割り出し、コード化の桁数を設定する。また、プロダクトIDを連続した数字あるいは英文字の組合せにしてもよいが、ユニーク性の観点、偽造ID防止の観点等から、不連続あるいはランダムな組合せが望ましい。また、将来にわたり必要とされる記録媒体の数を予め設定し、それに合わせてプロダクトIDを設定しておき、製造前のものは使用可否データとしては、使用済み「1」としておき、製造し販売する際に、未使用「0」として管理することが好ましい。これによって、偽造IDの氾濫を抑制することができる。
また、サーバBは、それぞれの画像形成装置A、C等のペーパ使用履歴を示すログファイルまたは照合テーブルのデータをネットワークを介して収集し、あるいはそれらを記録した記録メディアを収集し、サーバ管理情報を制御部1の機能によって更新する。そして、更新した最新の管理情報のデータをパターンファイルとして、それぞれの画像形成装置A、C等に配信し、配信されたデータに基づいて、画像形成装置の照合テーブルを更新するように構成される。パターンファイルは、パターンファイル作成部3によって作成される。なお、ログファイルには、それぞれの画像形成装置における、全てのペーパの使用履歴が含まれ、ペーパとしては、品質が確保された純正ペーパや、管理情報が付されていないペーパも含まれる。
例えば、サーバBは、定期的にあるいはサーバ管理情報が更新された場合(更新後、更新後所定期間経過後等)、サーバ管理情報のアップデートデータをパターンファイルとしてそれぞれの画像形成装置A、Cにデータ送受信部4を用いて送信する。それぞれの画像形成装置A、Cは、データ送受信部25によって、パターンファイルを受信する。そして、更新部23は、パターンファイルに基づいて、照合テーブルのデータ内容を更新する。パターンファイルとしては、通信負荷を考慮し、バイナリデータが好ましく、例えば、1ビットで表現できる使用可否のデータをプロダクトIDの順に配置させたデータ構造が好ましい。使用可否のデータは、未使用であれば「0」とし、使用済みであれば「1」として1ビット構成される。また、パターンファイルに日時情報、あるいはデータを識別するデータIDを含ませることで、データを識別でき、照合テーブルの更新を正確に行なえる。図8は、パターンファイルの一例を説明するための図である。図8では、パターンファイルのヘッダ情報として日時情報が含まれている例である。これ以外に、データIDを含ませていてもよい。また、日時情報やデータIDを含ませていなくてもよい。パターンファイルは、全てのプロダクトIDの配列順に未使用か使用済みかを意味する「0」か「1」のデータで構成されている。
また、それぞれの画像形成装置A、Cは、それぞれに設定されている定期的な時刻あるいは日時において、またはそれぞれの照合テーブルが更新された場合(更新後、更新後所定期間経過後、装置シャットダウン前のタイミング等)において、ログファイルまたは照合テーブルの全データあるいは更新されているデータのみを、サーバBにデータ送受信部25によって送信する。サーバBは、データ送受信部4によってそのデータを受信する。そして制御部1は、このデータに基づいてサーバ管理情報の更新を行なう。
(別実施形態)
上記実施形態において、画像形成装置Aは、インクジェットプリント機構部A1と、制御機能部A2とが一つの装置構成として説明したが、制御機能部A2は、別構成の情報処理装置で構成することができる。
また、画像形成装置Aの印刷方式をインクジェット方式として説明したが、特にこれに制限されず、実施例のようにシリアル走査型のプリントヘッドを用いた方式に限らず、ペーパ幅と同じサイズを有するライン走査型のプリントヘッドを用いたインクジェット方式や、熱転写式プリンタ、昇華型プリンタにも適用できる。各種プリンタにおいて、ペーパの管理情報を読み出し、記憶し、画像形成終了のタイミングで、ペーパ先端に管理情報を印刷し、この印刷した管理情報を確認するために読み取る構成が具備される。さらに、ペーパ幅検出用のセンサと管理情報を読み取るセンサを同一のものとすることが好ましい。
(写真プリントシステム)
上記実施形態において、画像形成装置Aは、単独で構成されていてもよいが、各種プリンタ等とネットワークで接続された写真プリントシステムを構築する一構成装置として機能する。例えば、画像形成装置Aが、LANなどのネットワークを介して複数の端末、各種プリンタ、記録媒体読み取り装置、写真プリント注文におけるオンラインプリント注文サーバ等と接続される。端末としては、オペレータ用の画像処理装置、店舗内設置の注文者用の受付端末、ネット受付端末等が例示される。画像処理装置、受付端末、ネット受付端末の設置台数は、それぞれ1台に限定されず、必要に応じて複数台を設置することができる。また、現像済みネガフィルムから画像データを読み取るためのフィルムスキャナーは、画像処理装置に直接に配置されていてもよく、または画像形成装置Aに接続されあるいはLAN上に接続されていてもよい。
受付端末は、例えば店頭に設置され、デジタルカメラの記録メディアやその他の記録メディアに格納された画像データを受け付けることができる。受付端末は、主として顧客により操作されるものであり、顧客が持参した記録メディアを挿入して、写真プリントの作成対象となる画像データを選択したり、プリント枚数などを設定したりすることができる。また、写真プリント処理に関する画像データを含むオーダ情報を画像形成装置側あるいは各種プリンタに送信する機能を有している。
ネット受付端末は、インターネットを経由したオンラインでのプリント注文を受け付ける機能を有する。記録媒体読み取り装置は、記録メディアから画像データを読み込む機能のほかに、画像処理装置から送信されてきた画像データ、オーダ情報等のデータを記録メディアに書き込む機能も有している。
画像処理装置は、写真プリント注文に係る画像データや注文データ等の情報を含むオーダ情報を保存するオーダ情報保存部と、このオーダ情報を管理制御するオーダ管理部とを備えている。
プリント条件設定部は、オーダ情報の画像データに対し、プレジャッジ処理を行ない、所定数のコマ画像をモニターに表示し、コマ画像ごとにプリント条件を設定する機能である。例えば、オーダ情報保存部に保存された、任意のオーダ情報を選択し、所定数のコマ画像をモニターに表示し、表示されたコマ画像に対し、プリント枚数、プリントサイズ、画像の補正データ等のプリント条件を設定する。
本発明において、プレジャッジ処理は、画像データに基づいて写真プリントを作成する前に、適切な画質の写真プリントが作成されるか否かを判定するものであり、画像データに対する判定をオペレータが行なうための機能を提供し、かかる機能は主としてソフトウェアにより提供される。なお、プレジャッジ処理は必ず行なわなければならないものではなく、プレジャッジ処理を省略してプリント処理を行うことも可能である。
プリント条件設定部は、例えば、色や濃度を補正するための補正データを入力する機能を提供するものであり、かかる補正データの入力は必要に応じて設定される。その他の補正データの設定としては、赤目補正、逆光補正などの特殊補正の設定が例としてあげられる。
また、プリント枚数の設定としては、フィルムスキャナーから取得した画像データに関してはデフォルトで1が設定されているが、オペレータの入力操作により変更することができる。
プリント用画像データ作成手段は、プリント条件設定部で設定されたプリント条件の補正データ、プリントサイズ等に基づいて、それに対応する画像データを画像処理し、プリント用画像データを作成する。プリント用画像データ作成手段は、コンピュータプログラムと、CPU、メモリ等ハードウエア資源との協働作用によって実現する構成や、また、専用回路で構成された画像処理基板での構成が例示される。画像処理基板としては、例えば、入力メモリ、画像処理回路部、展開メモリにより構成され、画像処理回路部において所定の画像処理が行なわれる。具体的には、プレジャッジ処理等の補正データに基づく色・濃度の補正、設定されたプリントサイズに従ったデータの拡縮処理などである。ここで作成されたプリント用画像データは、画像形成装置A側あるいは各種プリンタに送受信部によって送信される。
画像形成装置の機能構成を説明するための図 プリントヘッドについて説明するための図 ペーパに付された管理情報について説明するための図 照合テーブルの一例について示す図 バーコードと指標パターンが印刷されたシールがペーパの先端部に貼付された状態を示す拡大図 指標パターンの別実施形態を示す図 指標パターンの別実施形態を示す図 指標パターンの別実施形態を示す図 本実施形態の動作について示すフローチャート 本実施形態の画像形成処理の動作について示すフローチャート パターンファイルについて説明するための図
符号の説明
A 画像形成装置
A1 インクジェットプリント機構部
A2 制御機能部
B サーバ
C 画像形成装置
L 切断位置
L1 読み取りライン
M バーコード
P ペーパ
S シール
11 入力手段
12 表示手段
20 制御部
20a 切断位置演算手段
20b 切断制御手段
21 照合テーブル記憶部
26 データ記憶部
30 プリントヘッド
33 反射型光センサ
40 制御手段
100 指標パターン

Claims (6)

  1. 長尺状の記録媒体に画像を形成可能な画像形成装置であって、
    前記長尺状の記録媒体の先端領域に付された当該記録媒体の識別情報を含む管理情報を読み取る管理情報読取処理を行なうと共に、前記管理情報が形成されている範囲を表す指標パターンを読み取る指標読取処理を行なう読取手段と、
    前記管理情報及び前記指標パターンを含む前記先端領域を切断する切断手段と、
    前記指標読取処理により得られた指標パターン情報に基づき、切断位置を演算する切断位置演算手段と、
    演算された前記切断位置に基づいて、前記切断手段を制御する切断制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記管理情報及び指標パターンは、記録媒体の前記先端領域に貼付されるシールにより提供されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記指標パターンは、幾何学的形状により構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記指標パターンは、記録媒体の搬送方向に沿って濃度が変化する濃淡グラデーションにより構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置に使用される長尺状の記録媒体であって、
    当該記録媒体の識別情報を含む管理情報と、この管理情報が形成されている範囲を表す指標パターンとが先端領域に付されていることを特徴とする記録媒体。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の前記長尺状の記録媒体の先端領域に付される管理情報形成体であって、
    前記管理情報と、この管理情報が形成されている範囲を表す指標パターンとが形成されている管理情報形成体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015182271A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 三菱電機株式会社 プリンタ
JP2016221774A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 株式会社寺岡精工 印字媒体、プリンタ

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