JP3656959B2 - 円筒外面走査装置及び刷版サイズチェック方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、円筒外面走査装置及び刷版サイズチェック方法に関し、より特定的には、供給された刷版をパンチユニットにおいて位置決め処理した後、この刷版を記録ドラムに装着して光ビーム走査による露光を行う円筒外面走査装置における、当該パンチユニット及び記録ドラムへ刷版を搬送する機構、及び当該機構で行われる刷版サイズのチェック方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー印刷物は、露光工程や印刷工程等のいくつかの工程を経て作製される。この露光工程に先立って、カラー印刷物の原稿画像は、複数色に、典型的にはY(黄)、M(紅)、C(藍)及びK(墨)の4色に色分解され、これによって色毎の画像データが生成される。このような画像データが、露光工程で用いられる円筒外面走査装置に与えられる。また、円筒外面走査装置が備える記録ドラムの外面には、いわゆるPS版(Presensitized Plate) 等のシート状の刷版が装着される。PS版とは、アルミニウム板、プラスチックシートや紙等の版材上に、感光層が予め塗布された刷版である。
【0003】
露光工程において、円筒外面走査装置は、与えられた画像データに基づいて、記録ドラムの外面に装着された刷版を露光し、これによって、分解された色毎の画像を刷版上に描く。つまり、原稿画像が上記YMCKに色分解された場合、4枚の刷版に互いに異なる色毎の画像が描かれる。
【0004】
印刷工程で用いられる印刷機は、各色の露光済みの刷版に対応する色のインキを塗りつけて重ね刷りし、カラー印刷物を作製する。この時、各色の画像がずれた状態で重ね刷りされると、粗悪なカラー印刷物が作製されてしまう。このようなずれを防止するために、刷版の所定位置には、印刷時に位置決めの基準となるパンチ孔が形成される。このパンチ孔は、印刷時はもちろんのこと、各画像が刷版上に露光される時の基準ともなるので、通常、露光前の刷版にパンチ孔を形成するパンチユニットは、円筒外面走査装置に備えられる。これにより、円筒外面走査装置では、形成されたパンチ孔を基準として、各刷版上の同じ領域に各色の画像を描くことができ、印刷機では、このパンチ孔を利用して、各色の画像が揃った状態で重ね刷りされた高品質なカラー印刷物を作製することができる。
【0005】
上記のような従来の円筒外面走査装置が、特開2000−56467号公報に開示されている。以下、この公報に記載されている従来の円筒外面走査装置のうち、本願発明に関連する刷版搬送機構の部分を抜粋して簡単に説明する。
図10は、従来の円筒外面走査装置の構成を示す分解図である。従来の円筒外面走査装置は、略直方体形状のフレーム1の各部に、収納/搬送機構2、駆動機構3、パンチユニット4及び記録ドラム5等が取り付けられる構成である。図11は、図10のA−A’断面を矢印Bの方向から見たときの収納/搬送機構2の主要な部分を示す図である。
【0006】
図10及び図11において、収納/搬送機構2は、二枚の側板21によって挟み込まれた、固定の下トレイ22及び上トレイ23と、回転可能な送りローラ24、ローディング用の搬送ローラ25及びアンローディング用の搬送ローラ26とを備えている。二枚の下トレイ22及び上トレイ23は、二枚の側板21によって、上下配置されかつ一体的に構成される。送りローラ24は、下トレイ22に載置された刷版を、搬送ローラ25の方向へ搬送するためのローラである。搬送ローラ25は、二個一組のローラであり、下トレイ22の先端に近接する位置でローラが当接するように配置される。搬送ローラ26は、二個一組のローラであり、上トレイ23の先端に近接する位置でローラが当接するように配置される。このような送りローラ24及び搬送ローラ25は、側板21に固定されたモータM50とベルト(図示せず)で連結されており、モータM50が発生させる駆動力を受けて回転する。また、搬送ローラ26は、側板21に固定されたモータM54とベルト(図示せず)で連結されており、モータM54が発生させた駆動力を受けて回転する。
また、下トレイ22及び上トレイ23の所定箇所には、小孔27及び28が形成され、この小孔27及び28の直下には、センサPH50及びPH54が固定される。このセンサPH50及びPH54は、小孔27及び28の直上に刷版があるか否かを検出する。
【0007】
以上の構成を有する収納/搬送機構2は、図10中の一点鎖線の矢印αで示すように、フレーム1の上部に固定される。但し、収納/搬送機構2は、二枚の側板21から外側に突出する回転軸29を回転中心として、所定範囲内で回転する(図10及び図11中の矢印βを参照)。駆動機構3は、かかる収納/搬送機構2の回転を実現する。
【0008】
次に、図10に示すパンチユニット4について説明する。図12は、図10のE−E’断面を矢印Fの方向から見たときのパンチユニット4を示す図である。まず、図10において、パンチユニット4は、少なくとも2個のパンチャー41と、取り付け用部材42とを含む。各パンチャー41は、図12に示すように、大略的に、本体43と、センサPH62と、モータM60と、パンチ44とを有する。本体43には隙間45が形成されており、当該隙間45には、第1の供給パスライン(後述)を搬送されてくる刷版が挿入される。センサPH62は、隙間45に刷版が挿入されたか否かを検出する。モータM60は、センサPH62が刷版を検出すると、駆動力を発生する。この駆動力は、本体内部のカム機構(図示せず)により、パンチ44を上下動させる力に変換される。パンチ44は、このカム機構から伝達された力を受けて上下動して、隙間45内に載置された刷版を打ち抜く。これによって、刷版の一方端には、パンチ孔及び/又は切り欠きが形成される。また、取り付け用部材42は、直方体形状の外形を有しており、その長手方向に沿って溝46が形成されている。この溝46には、各パンチャー41が取り付けられる。以上のパンチユニット4は、図10において一点鎖線の矢印δで示すように、フレーム1上に固定される。
【0009】
次に、図10に示す記録ドラム5について説明する。図13は、図10のG−G’断面を矢印Hの方向から見たときの記録ドラム5及びその周辺を示す図である。図10及び図13において、記録ドラム5は、フレーム1内であって、収納/搬送機構2及びパンチユニット4の斜め下の位置に配置される。記録ドラム5は、略円筒形状を有しており、モータM1が発生する駆動力を受け、当該円筒の軸を中心として回転する。この記録ドラム5の外面(環状面)には、第2の供給パスライン(後述)を搬送されてくる刷版P(図10中、斜線を付した部分参照)が巻き付けられ装着される。
また、この円筒外面走査装置は、記録ドラム5の外面上に刷版Pを固定するための構成として、少なくとも二個の位置決めピン51と、先端クランプ52と、後端クランプ53とを備える。これらの位置決めピン51は、図10に示すように、記録ドラム5の中心軸に平行に並ぶように、当該記録ドラム5の外面上に固着されており、第2の供給パスラインを搬送されてくる刷版の一方端をクランプ可能に構成されている。
【0010】
次に、上記説明した各構成によって行われる一連の動作を、図14〜図22を参照して具体的に説明する。
刷版Pは、収納/搬送機構2の下トレイ22に供給される(図14)。この刷版Pは、オペレータの手作業によって供給、又は本円筒外面走査装置に付加的に取り付けられる自動刷版供給機構(図示せず)により自動的に供給される。収納/搬送機構2は、センサPH50によって刷版Pが供給されたことを検出すると、パンチング処理を行うために下トレイ22を上位置に移動させる。これにより、収納/搬送機構2の搬送ローラ25とパンチユニット4の隙間45とが一直線上に配置され、それらの間に二点鎖線の矢印ηで示すような第1の供給パスラインが形成される(図15)。次に、送りローラ24及び搬送ローラ25は、収納/搬送機構2からパンチユニット4へと刷版Pを供給する方向(矢印θ参照)に回転(正回転)する。これによって、刷版Pは、下トレイ22の面上を搬送され、第1の供給パスライン上に送り出される(図16)。送り出された刷版は、第1の供給パスラインの途中で、図示しないセンタリング機構により、各パンチャー41に対する位置が調整される。この時、このセンタリング機構は、好ましくは、刷版Pの左右端から等距離の位置に2個のパンチ孔及び/又は切り欠きが形成されるような位置調整を行う。位置調整された刷版Pは、やがて各パンチャー41の隙間45に導かれる。
【0011】
パンチユニット4は、各パンチャー41のセンサPH62によって刷版Pの一方端が到達したことを検出し、刷版Pの所定の位置にパンチ孔及び/又は切り欠きを形成する。なお、各切り欠きの形状及びピッチは、記録ドラム5上に固定的に取り付けられている位置決めピン51の外形及びピッチに一致する。一方、各パンチ孔の形状及びピッチは、印刷工程で用いられる印刷機(図示せず)が有するピンの形状及びピッチに一致する。
【0012】
パンチングが終了すると、送りローラ24及び搬送ローラ25は、パンチユニット4から収納/搬送機構2への方向(矢印ι参照)に略一定速度で回転(負回転)し、パンチ済みの刷版Pを第1の供給パスラインを逆行して下トレイ22内に再収納させる(図17)。パンチ済みの刷版Pが再収納されると、収納/搬送機構2は、記録ドラム5に対向する(搬送ローラ25から伸びる直線がその外面と接する)するように下トレイ22を下位置に移動させる(図18)。これにより、搬送ローラ25と記録ドラム5との間に、第2の供給パスラインが形成される。次に、送りローラ24及び搬送ローラ25は、正回転してパンチ済みの刷版Pを下トレイ22から第2の供給パスライン上に記録ドラム5に向けて送り出す(矢印λ参照)。送り出された刷版Pは、その一方端に形成された切り欠きが位置決めピン51に填り込むことにより記録ドラム5に対して位置決められる。
この後、記録ドラム5は、先端クランプ52を駆動させて刷版Pの一方端をクランプさせ、図19の矢印μで示す方向に回転(正回転)する。これにより、刷版Pが、下トレイ22から排出されながら、記録ドラム5の外面上に巻き付けられていく(図20)。
【0013】
そして、刷版Pへの露光処理が終了すると、記録ドラム5に装着されている露光済みの刷版Pのアンローディングが以下のように実行される。
記録ドラム5は、逆回転(負回転)して、刷版Pを排出パスライン(図21中の二点鎖線ρ)であるアンローディング用の搬送ローラ26へ送り出する。搬送ローラ26は、図22の矢印τで示す方向に、つまり排出パスライン上を搬送されてくる刷版Pを上トレイ23に収納できる方向に回転する。これによって、刷版Pは、上トレイ23に収納される(図22)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、円筒外面走査装置では、様々なサイズの刷版が使用できる。このため、通常予め使用する刷版サイズが装置に設定され、装置がその設定に応じて各処理を行う。しかし、オペレータの手作業による場合等には、収納/搬送機構2の下トレイ22へ供給された刷版サイズが、装置に設定された刷版サイズと異なるというミスが発生することが考えられる。そこで、円筒外面走査装置では、刷版のサイズを検出して、このようなミスを判断するようにしている。
【0015】
しかしながら、上記従来の円筒外面走査装置では、刷版のXサイズ(搬送方向に対して垂直方向の幅をいう)は、パンチユニット4におけるセンタリング処理時に検出されるが、刷版のYサイズ(搬送方向の幅をいう)は、記録ドラム5への送出処理時に検出される(刷版の後端部分を検出した時の記録ドラム5の回転量から算出)。従って、Yサイズが間違っている刷版が供給された場合、パンチユニット4でパンチング処理された後でしかミスを判断できない。そのため、例え、刷版のYサイズミスが判断できたとしても、その刷版はすでにパンチング処理がされているので再度利用することができず、刷版が無駄になるという問題がある。
【0016】
それ故、本発明の目的は、パンチユニットによるパンチング処理が行われる前に、刷版のYサイズをチェックできる円筒外面走査装置及びそのチェック方法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、刷版の位置決めのためのパンチを行うパンチユニットと、当該処理された刷版を記録ドラムに装着して走査露光処理を行う露光ユニットと、供給される刷版を当該パンチユニット及び露光ユニットへ搬送する搬送ユニットとを備える円筒外面走査装置であって、
搬送ユニットは、
供給される刷版が載置されるトレイと、
トレイの前方(刷版の搬送正方向側)に近接する位置で、ローラが当接するように配置される正逆回転可能な搬送ローラと、
トレイの上面から先端が突出し、かつ、刷版の搬送正逆方向に移動自在なように、当該搬送方向に対して垂設される左右一対の可動ピンと、
可動ピンの原点位置からの移動量を検出する検出部とを備え、
搬送ローラによってパンチユニットへ搬送された刷版の後端部分に可動ピンを押し当て、当該可動ピンの押し当て位置に従って検出された移動量に基づいて、刷版の搬送方向の幅を判断することを特徴とする。
【0018】
第2の発明は、第1の発明に従属する発明であって、
刷版の搬送方向の幅が、刷版の位置決めのためのパンチが行われる前に判断可能であることを特徴とする。
【0019】
第3の発明は、パンチユニットで刷版の位置決めのためのパンチが行われる前に、刷版の搬送方向の幅を判断する方法であって、
刷版を、載置されたトレイからパンチユニットへ搬送させるステップと、
搬送方向に対して垂直な左右一対の可動ピンを、パンチユニットへ搬送された刷版の後端部分に押し当てるステップと、
予め定めた原点位置から押し当て位置までの可動ピンの移動量を検出するステップと、
検出された移動量に基づいて、刷版の搬送方向の幅を判断するステップとを備えることを特徴とする。
【0020】
上記のように、第1〜第3の発明によれば、可動ピンを用いて刷版の後端部分を押すようにして、パンチ孔及び/又は切り欠き形成処理での正確な位置決めを行うと共に、刷版の搬送方向の幅(Yサイズ)をチェックする。これにより、パンチユニットによるパンチング処理が行われる前に、刷版のYサイズをチェックすることができるので、Yサイズが間違っている刷版が供給された場合でも、刷版を無駄なく再度利用することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明は、上述した従来の円筒外面走査装置に用いられている収納/搬送機構2に代わる新たな収納/搬送機構102を用いた円筒外面走査装置に関するものである。よって、以下の実施形態では、異なる部分である新たな収納/搬送機構102を主として説明することにする。
【0022】
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る円筒外面走査装置に用いられる収納/搬送機構102を説明する図である。図1は、収納/搬送機構102の刷版搬送方向に沿った概略断面図である。図2は、収納/搬送機構102を図1に示すZ−Z’破線から見下ろした概略図である。
【0023】
図1及び図2において、収納/搬送機構102は、固定の下トレイ122及び上トレイ123と、回転可能なローディング用の搬送ローラ124,125及びアンローディング用の搬送ローラ127と、補助搬送器126とを備えている。これらの構成は、二枚の側板121によって挟み込まれている。下トレイ122は、搬送ローラ124及び搬送ローラ125とパンチユニット4との間を繋げる目的で補助的に配置される。補助搬送器126は、載置された刷版を搬送ローラ125の方向へ搬送するための機構である。搬送ローラ125は、二個一組のローラであり、補助搬送器126の先端に近接する位置でローラが当接するように配置される。搬送ローラ127は、二個一組のローラであり、上トレイ123の先端に近接する位置でローラが当接するように配置される。このような搬送ローラ124及び125は、側板121に固定されたモータM150とベルト(図示せず)で連結されており、モータM150が発生させる駆動力を受けて回転する。また、搬送ローラ125のうち上側ローラは、モータM152の駆動力によって上下移動が可能であり、これによって適切な力で刷版を挟み込む。一方、搬送ローラ127は、側板121に固定されたモータM154とベルト(図示せず)で連結されており、モータM154が発生させた駆動力を受けて回転する。搬送ローラ127のうち上側ローラは、モータM151の駆動力によって上下移動が可能であり、これによって適切な力で刷版を挟み込む。
また、下トレイ122及び上トレイ123の所定箇所には、小孔128及び129が形成され、この小孔128及び129の直下には、センサPH150及びPH154が固定される。このセンサPH150及びPH154は、小孔128及び129の直上に刷版があるか否かを検出する。
【0024】
補助搬送器126は、複数の搬送ベルト111と、ベルト送り用の一対のローラ112と、2つの可動ピン113と、可動ピン駆動用のベルト114と、可動ピン送り用の一対のローラ115と、モータM158と、センサPH158及びPH159とで構成される。
複数の搬送ベルト111は、相互に干渉しないようにベルト送り用の一対のローラ112に掛架されている。図2に示す例では、8本の搬送ベルト111が用いられている。この一対のローラ112の一方のローラは、上述した搬送ローラ124及び125の駆動に用いられているモータM150とベルト(図示せず)で連結されており、モータM150が発生させる駆動力を受けて回転する。従って、搬送ローラ124及び125と搬送ベルト111とは、同一速度で回転を行う。2つの可動ピン113は、搬送ベルト111の間から先端が突出するように、搬送方向に対して垂直方向に平行して可動ピン駆動用のベルト114に固着されている。可動ピン駆動用のベルト114は、可動ピン送り用の一対のローラ115に掛架されている。この一対のローラ115の一方のローラは、モータM158とベルト(図示せず)で連結されており、モータM158が発生させる駆動力を受けて回転する。従って、2つの可動ピン113は、モータM158の駆動に応じて補助搬送器126上を刷版の搬送正逆方向に移動する。
また、可動ピン駆動用のベルト114の所定箇所には、センサPH159が固着されており、搬送ベルト111の間から刷版があるか否かを検出する。従って、このセンサPH159は、2つの可動ピン113と共にモータM158の駆動に応じて補助搬送器126上を刷版の搬送正逆方向に移動する。さらに、補助搬送器126の所定箇所には、センサPH158が固定されており、可動ピン113が所定の位置(原点位置)にあるか否かを検出する。
【0025】
次に、上記説明した各構成によって行われる刷版の搬送動作及びYサイズチェック方法を、図3〜図9を参照して具体的に説明する。
初期状態における可動ピン113は、図3に示すように原点位置(パンチユニット4側から最遠端)にある。刷版Pは、可動ピン113から見てパンチユニット4の方向(以下、正方向と記す)側に供給される。この刷版Pは、オペレータの手作業によって供給、又は本円筒外面走査装置に付加的に取り付けられる自動刷版供給機構(図示せず)により自動的に供給される。なお、刷版Pが可動ピン113の後方(図3における右側)から供給されるような場合には、可動ピン113を正方向側に可倒できる構造にすればよい(図4)。また、可動ピン113を可倒できる構造にする場合、ガイド等を設けて原点位置で自動的に収納(搬送ベルト111の上面よりも下に)できるようにすればより好ましい。
【0026】
補助搬送器126のセンサPH159によって刷版Pが供給されたことが検出されると、搬送ローラ125の上側ローラが下がると共に、搬送ローラ124,125及び搬送ベルト111が、刷版Pを正方向に搬送するように回転(以下、正回転と記す)を開始する(図5)。これによって、刷版Pは、下トレイ122の面上を搬送され、パンチユニット4に向けて送り出される。刷版Pが搬送されてセンサPH159の検出範囲から外れると、可動ピン113が一定の距離を置いて刷版Pの後端部分を追いかけて移動するように、可動ピン駆動用のベルト114が搬送ベルト111と同一速度で正回転を開始する(図6)。
刷版Pが搬送されてパンチユニット4直前の所定の位置まで来ると、搬送ローラ125の上側ローラが上がる(図7)。その後は、搬送ローラ124、搬送ローラ125の下側ローラ及び搬送ベルト111の搬送力だけで、先端部分がパンチユニット4に到達するまで刷版Pを搬送する。そして、刷版Pの先端部分がパンチユニット4に到達すると、追尾して動作していた可動ピン113が刷版Pの後端部分を押し出し、刷版Pの先端部分をパンチユニット4に付き当てて、パンチ孔及び/又は切り欠き形成処理における刷版Pの位置決めを行う(図8及び図9)。
【0027】
この付き当てと同時に、収納/搬送機構102は、可動ピン113の原点位置から刷版Pの後端部分を押している現位置までの移動量に基づいて、刷版PのYサイズを判断する。この場合、移動量は、原点位置からセンサPH159が刷版後端を検出するまでの距離となる。例えば、原点位置を1000mmと設定した場合、可動ピン113の移動量が250mmならば刷版PのYサイズが750mmであると判断する。なお、この移動量は、ベルト送り用の一対のローラ112の回転量を用いて検出してもよい。
【0028】
そして、収納/搬送機構102において刷版PのYサイズが判断された結果、正しい刷版Pが使用されていると判断された場合には、引き続いてパンチユニット4において正確な位置でのパンチング処理が行われる。一方、間違った刷版Pが使用されていると判断された場合には、処理がその時点で停止され、刷版供給ミスが生じた旨がオペレータ等へ画面出力又は音声出力にて通知される。
【0029】
以上のように、本発明の一実施形態に係る円筒外面走査装置に用いられる収納/搬送機構102及び刷版サイズチェック方法によれば、可動ピン113を用いて刷版Pの後端部分を押すようにして、パンチ孔及び/又は切り欠き形成処理での正確な位置決めを行うと共に、刷版PのYサイズをチェックする。これにより、パンチユニット4によるパンチング処理が行われる前に、刷版PのYサイズをチェックすることができるので、Yサイズが間違っている刷版Pが供給された場合でも、刷版Pを無駄なく再度利用することが可能となる。
なお、本発明に使用可能な可動ピン113は、本実施形態で例示した円柱形状のものに限られるものではなく、他の様々な形状(角柱形状や円錐形状等)であってもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る円筒外面走査装置に用いられる収納/搬送機構102の刷版搬送方向に沿った概略断面図である。
【図2】本実施形態に係る収納/搬送機構102を図1に示すZ−Z’破線から見下ろした概略図である。
【図3】収納/搬送機構102による刷版Pの収納/搬送動作を説明する図である。
【図4】収納/搬送機構102による刷版Pの収納/搬送動作を説明する図である。
【図5】収納/搬送機構102による刷版Pの収納/搬送動作を説明する図である。
【図6】収納/搬送機構102による刷版Pの収納/搬送動作を説明する図である。
【図7】収納/搬送機構102による刷版Pの収納/搬送動作を説明する図である。
【図8】収納/搬送機構102による刷版Pの収納/搬送動作を説明する図である。
【図9】図8の状態の収納/搬送機構102を見下ろした概略図である。
【図10】従来の円筒外面走査装置の構成を示す分解図である。
【図11】図10を矢印Bの方向から見たときの収納/搬送機構2のA−A’断面図である。
【図12】図10を矢印Fの方向から見たときのパンチユニット4のE−E’断面図である。
【図13】図10を矢印Hの方向から見たときの記録ドラム5及びその周辺のG−G’断面図である。
【図14】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納/搬送動作を説明する図である。
【図15】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納/搬送動作を説明する図である。
【図16】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納/搬送動作を説明する図である。
【図17】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納/搬送動作を説明する図である。
【図18】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納/搬送動作を説明する図である。
【図19】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納/搬送動作を説明する図である。
【図20】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納/搬送動作を説明する図である。
【図21】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納/搬送動作を説明する図である。
【図22】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納/搬送動作を説明する図である。
【符号の説明】
1…フレーム
2,102,202…収納/搬送機構
3…駆動機構
4…パンチユニット
5…記録ドラム
21,121…側板
22,23,122,123…トレイ
24…送りローラ
25,26,124,125,127…搬送ローラ
27,28,128,129…小孔
29…回転軸
41…パンチャー
42…取り付け用部材
43…本体
44…パンチ
45…隙間
46…溝
51…位置決めピン
52,53…クランプ
111…搬送ベルト
112,115…ローラ
113…可動ピン
114…可動ピン駆動用のベルト
126…補助搬送器
130…パス切換可動ガイド
M1,M50,M54,M55,M60,M150〜M152,M154,M158,M172…モータ
P…刷版
PH50,PH54〜PH56,PH62,PH150,PH154,PH158,PH159…センサ
Claims (3)
- 刷版の位置決めのためのパンチを行うパンチユニットと、当該処理された刷版を記録ドラムに装着して走査露光処理を行う露光ユニットと、供給される刷版を当該パンチユニット及び露光ユニットへ搬送する搬送ユニットとを備える円筒外面走査装置であって、
前記搬送ユニットは、
供給される刷版が載置されるトレイと、
前記トレイの前方(刷版の搬送正方向側)に近接する位置で、ローラが当接するように配置される正逆回転可能な搬送ローラと、
前記トレイの上面から先端が突出し、かつ、刷版の搬送正逆方向に移動自在なように、当該搬送方向に対して垂設される左右一対の可動ピンと、
前記可動ピンの原点位置からの移動量を検出する検出部とを備え、
前記搬送ローラによって前記パンチユニットへ搬送された刷版の後端部分に前記可動ピンを押し当て、当該可動ピンの押し当て位置に従って検出された移動量に基づいて、刷版の搬送方向の幅を判断することを特徴とする、円筒外面走査装置。 - 刷版の前記搬送方向の幅が、刷版の位置決めのためのパンチが行われる前に判断可能であることを特徴とする、請求項1に記載の円筒外面走査装置。
- パンチユニットで刷版の位置決めのためのパンチが行われる前に、刷版の搬送方向の幅を判断する方法であって、
刷版を、載置されたトレイから前記パンチユニットへ搬送させるステップと、搬送方向に対して垂直な左右一対の可動ピンを、前記パンチユニットへ搬送された刷版の後端部分に押し当てるステップと、
予め定めた原点位置から前記押し当て位置までの前記可動ピンの移動量を検出するステップと、
検出された前記移動量に基づいて、刷版の前記搬送方向の幅を判断するステップとを備えることを特徴とする、刷版サイズチェック方法。
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