JP2002341557A - 円筒外面走査装置及び刷版サイズチェック方法 - Google Patents

円筒外面走査装置及び刷版サイズチェック方法

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JP2002341557A JP2001142346A JP2001142346A JP2002341557A JP 2002341557 A JP2002341557 A JP 2002341557A JP 2001142346 A JP2001142346 A JP 2001142346A JP 2001142346 A JP2001142346 A JP 2001142346A JP 2002341557 A JP2002341557 A JP 2002341557A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パンチユニットによるパンチング処理が行わ
れる前に、刷版のYサイズをチェックできる円筒外面走
査装置及びその方法を提供する。 【解決手段】 可動ピン113の前方(パンチユニット
4側)に刷版Pが供給されると、搬送ローラ125の上
側ローラが下がると共に、搬送ローラ124,125及
び搬送ベルト111が正回転を開始する。刷版Pが搬送
されてセンサPH159の検出範囲から外れると、可動
ピン113が一定の距離を置いて刷版Pの後端部分を追
いかけて移動する。そして、刷版Pの先端部分がパンチ
ユニット4に到達すると、追尾して動作していた可動ピ
ン113が刷版Pの後端部分を押し出して、刷版Pの先
端部分をパンチユニット4に付き当てる。この付き当て
と同時に、可動ピン113の原点位置から刷版Pの後端
部分を押している現位置までの移動量に基づいて、刷版
PのYサイズが判断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒外面走査装置
及び刷版サイズチェック方法に関し、より特定的には、
供給された刷版をパンチユニットにおいて位置決め処理
した後、この刷版を記録ドラムに装着して光ビーム走査
による露光を行う円筒外面走査装置における、当該パン
チユニット及び記録ドラムへ刷版を搬送する機構、及び
当該機構で行われる刷版サイズのチェック方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カラー印刷物は、露光工程や印刷工程等
のいくつかの工程を経て作製される。この露光工程に先
立って、カラー印刷物の原稿画像は、複数色に、典型的
にはY(黄)、M(紅)、C(藍)及びK(墨)の4色
に色分解され、これによって色毎の画像データが生成さ
れる。このような画像データが、露光工程で用いられる
円筒外面走査装置に与えられる。また、円筒外面走査装
置が備える記録ドラムの外面には、いわゆるPS版(Pre
sensitized Plate) 等のシート状の刷版が装着される。
PS版とは、アルミニウム板、プラスチックシートや紙
等の版材上に、感光層が予め塗布された刷版である。
【0003】露光工程において、円筒外面走査装置は、
与えられた画像データに基づいて、記録ドラムの外面に
装着された刷版を露光し、これによって、分解された色
毎の画像を刷版上に描く。つまり、原稿画像が上記YM
CKに色分解された場合、4枚の刷版に互いに異なる色
毎の画像が描かれる。
【0004】印刷工程で用いられる印刷機は、各色の露
光済みの刷版に対応する色のインキを塗りつけて重ね刷
りし、カラー印刷物を作製する。この時、各色の画像が
ずれた状態で重ね刷りされると、粗悪なカラー印刷物が
作製されてしまう。このようなずれを防止するために、
刷版の所定位置には、印刷時に位置決めの基準となるパ
ンチ孔が形成される。このパンチ孔は、印刷時はもちろ
んのこと、各画像が刷版上に露光される時の基準ともな
るので、通常、露光前の刷版にパンチ孔を形成するパン
チユニットは、円筒外面走査装置に備えられる。これに
より、円筒外面走査装置では、形成されたパンチ孔を基
準として、各刷版上の同じ領域に各色の画像を描くこと
ができ、印刷機では、このパンチ孔を利用して、各色の
画像が揃った状態で重ね刷りされた高品質なカラー印刷
物を作製することができる。
【0005】上記のような従来の円筒外面走査装置が、
特開2000−56467号公報に開示されている。以
下、この公報に記載されている従来の円筒外面走査装置
のうち、本願発明に関連する刷版搬送機構の部分を抜粋
して簡単に説明する。図10は、従来の円筒外面走査装
置の構成を示す分解図である。従来の円筒外面走査装置
は、略直方体形状のフレーム1の各部に、収納/搬送機
構2、駆動機構3、パンチユニット4及び記録ドラム5
等が取り付けられる構成である。図11は、図10のA
−A’断面を矢印Bの方向から見たときの収納/搬送機
構2の主要な部分を示す図である。
【0006】図10及び図11において、収納/搬送機
構2は、二枚の側板21によって挟み込まれた、固定の
下トレイ22及び上トレイ23と、回転可能な送りロー
ラ24、ローディング用の搬送ローラ25及びアンロー
ディング用の搬送ローラ26とを備えている。二枚の下
トレイ22及び上トレイ23は、二枚の側板21によっ
て、上下配置されかつ一体的に構成される。送りローラ
24は、下トレイ22に載置された刷版を、搬送ローラ
25の方向へ搬送するためのローラである。搬送ローラ
25は、二個一組のローラであり、下トレイ22の先端
に近接する位置でローラが当接するように配置される。
搬送ローラ26は、二個一組のローラであり、上トレイ
23の先端に近接する位置でローラが当接するように配
置される。このような送りローラ24及び搬送ローラ2
5は、側板21に固定されたモータM50とベルト(図
示せず)で連結されており、モータM50が発生させる
駆動力を受けて回転する。また、搬送ローラ26は、側
板21に固定されたモータM54とベルト(図示せず)
で連結されており、モータM54が発生させた駆動力を
受けて回転する。また、下トレイ22及び上トレイ23
の所定箇所には、小孔27及び28が形成され、この小
孔27及び28の直下には、センサPH50及びPH5
4が固定される。このセンサPH50及びPH54は、
小孔27及び28の直上に刷版があるか否かを検出す
る。
【0007】以上の構成を有する収納/搬送機構2は、
図10中の一点鎖線の矢印αで示すように、フレーム1
の上部に固定される。但し、収納/搬送機構2は、二枚
の側板21から外側に突出する回転軸29を回転中心と
して、所定範囲内で回転する(図10及び図11中の矢
印βを参照)。駆動機構3は、かかる収納/搬送機構2
の回転を実現する。
【0008】次に、図10に示すパンチユニット4につ
いて説明する。図12は、図10のE−E’断面を矢印
Fの方向から見たときのパンチユニット4を示す図であ
る。まず、図10において、パンチユニット4は、少な
くとも2個のパンチャー41と、取り付け用部材42と
を含む。各パンチャー41は、図12に示すように、大
略的に、本体43と、センサPH62と、モータM60
と、パンチ44とを有する。本体43には隙間45が形
成されており、当該隙間45には、第1の供給パスライ
ン(後述)を搬送されてくる刷版が挿入される。センサ
PH62は、隙間45に刷版が挿入されたか否かを検出
する。モータM60は、センサPH62が刷版を検出す
ると、駆動力を発生する。この駆動力は、本体内部のカ
ム機構(図示せず)により、パンチ44を上下動させる
力に変換される。パンチ44は、このカム機構から伝達
された力を受けて上下動して、隙間45内に載置された
刷版を打ち抜く。これによって、刷版の一方端には、パ
ンチ孔及び/又は切り欠きが形成される。また、取り付
け用部材42は、直方体形状の外形を有しており、その
長手方向に沿って溝46が形成されている。この溝46
には、各パンチャー41が取り付けられる。以上のパン
チユニット4は、図10において一点鎖線の矢印δで示
すように、フレーム1上に固定される。
【0009】次に、図10に示す記録ドラム5について
説明する。図13は、図10のG−G’断面を矢印Hの
方向から見たときの記録ドラム5及びその周辺を示す図
である。図10及び図13において、記録ドラム5は、
フレーム1内であって、収納/搬送機構2及びパンチユ
ニット4の斜め下の位置に配置される。記録ドラム5
は、略円筒形状を有しており、モータM1が発生する駆
動力を受け、当該円筒の軸を中心として回転する。この
記録ドラム5の外面(環状面)には、第2の供給パスラ
イン(後述)を搬送されてくる刷版P(図10中、斜線
を付した部分参照)が巻き付けられ装着される。また、
この円筒外面走査装置は、記録ドラム5の外面上に刷版
Pを固定するための構成として、少なくとも二個の位置
決めピン51と、先端クランプ52と、後端クランプ5
3とを備える。これらの位置決めピン51は、図10に
示すように、記録ドラム5の中心軸に平行に並ぶよう
に、当該記録ドラム5の外面上に固着されており、第2
の供給パスラインを搬送されてくる刷版の一方端をクラ
ンプ可能に構成されている。
【0010】次に、上記説明した各構成によって行われ
る一連の動作を、図14〜図22を参照して具体的に説
明する。刷版Pは、収納/搬送機構2の下トレイ22に
供給される(図14)。この刷版Pは、オペレータの手
作業によって供給、又は本円筒外面走査装置に付加的に
取り付けられる自動刷版供給機構(図示せず)により自
動的に供給される。収納/搬送機構2は、センサPH5
0によって刷版Pが供給されたことを検出すると、パン
チング処理を行うために下トレイ22を上位置に移動さ
せる。これにより、収納/搬送機構2の搬送ローラ25
とパンチユニット4の隙間45とが一直線上に配置さ
れ、それらの間に二点鎖線の矢印ηで示すような第1の
供給パスラインが形成される(図15)。次に、送りロ
ーラ24及び搬送ローラ25は、収納/搬送機構2から
パンチユニット4へと刷版Pを供給する方向(矢印θ参
照)に回転(正回転)する。これによって、刷版Pは、
下トレイ22の面上を搬送され、第1の供給パスライン
上に送り出される(図16)。送り出された刷版は、第
1の供給パスラインの途中で、図示しないセンタリング
機構により、各パンチャー41に対する位置が調整され
る。この時、このセンタリング機構は、好ましくは、刷
版Pの左右端から等距離の位置に2個のパンチ孔及び/
又は切り欠きが形成されるような位置調整を行う。位置
調整された刷版Pは、やがて各パンチャー41の隙間4
5に導かれる。
【0011】パンチユニット4は、各パンチャー41の
センサPH62によって刷版Pの一方端が到達したこと
を検出し、刷版Pの所定の位置にパンチ孔及び/又は切
り欠きを形成する。なお、各切り欠きの形状及びピッチ
は、記録ドラム5上に固定的に取り付けられている位置
決めピン51の外形及びピッチに一致する。一方、各パ
ンチ孔の形状及びピッチは、印刷工程で用いられる印刷
機(図示せず)が有するピンの形状及びピッチに一致す
る。
【0012】パンチングが終了すると、送りローラ24
及び搬送ローラ25は、パンチユニット4から収納/搬
送機構2への方向(矢印ι参照)に略一定速度で回転
(負回転)し、パンチ済みの刷版Pを第1の供給パスラ
インを逆行して下トレイ22内に再収納させる(図1
7)。パンチ済みの刷版Pが再収納されると、収納/搬
送機構2は、記録ドラム5に対向する(搬送ローラ25
から伸びる直線がその外面と接する)するように下トレ
イ22を下位置に移動させる(図18)。これにより、
搬送ローラ25と記録ドラム5との間に、第2の供給パ
スラインが形成される。次に、送りローラ24及び搬送
ローラ25は、正回転してパンチ済みの刷版Pを下トレ
イ22から第2の供給パスライン上に記録ドラム5に向
けて送り出す(矢印λ参照)。送り出された刷版Pは、
その一方端に形成された切り欠きが位置決めピン51に
填り込むことにより記録ドラム5に対して位置決められ
る。この後、記録ドラム5は、先端クランプ52を駆動
させて刷版Pの一方端をクランプさせ、図19の矢印μ
で示す方向に回転(正回転)する。これにより、刷版P
が、下トレイ22から排出されながら、記録ドラム5の
外面上に巻き付けられていく(図20)。
【0013】そして、刷版Pへの露光処理が終了する
と、記録ドラム5に装着されている露光済みの刷版Pの
アンローディングが以下のように実行される。記録ドラ
ム5は、逆回転(負回転)して、刷版Pを排出パスライ
ン(図21中の二点鎖線ρ)であるアンローディング用
の搬送ローラ26へ送り出する。搬送ローラ26は、図
22の矢印τで示す方向に、つまり排出パスライン上を
搬送されてくる刷版Pを上トレイ23に収納できる方向
に回転する。これによって、刷版Pは、上トレイ23に
収納される(図22)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、円筒外面走
査装置では、様々なサイズの刷版が使用できる。このた
め、通常予め使用する刷版サイズが装置に設定され、装
置がその設定に応じて各処理を行う。しかし、オペレー
タの手作業による場合等には、収納/搬送機構2の下ト
レイ22へ供給された刷版サイズが、装置に設定された
刷版サイズと異なるというミスが発生することが考えら
れる。そこで、円筒外面走査装置では、刷版のサイズを
検出して、このようなミスを判断するようにしている。
【0015】しかしながら、上記従来の円筒外面走査装
置では、刷版のXサイズ(搬送方向に対して垂直方向の
幅をいう)は、パンチユニット4におけるセンタリング
処理時に検出されるが、刷版のYサイズ(搬送方向の幅
をいう)は、記録ドラム5への送出処理時に検出される
(刷版の後端部分を検出した時の記録ドラム5の回転量
から算出)。従って、Yサイズが間違っている刷版が供
給された場合、パンチユニット4でパンチング処理され
た後でしかミスを判断できない。そのため、例え、刷版
のYサイズミスが判断できたとしても、その刷版はすで
にパンチング処理がされているので再度利用することが
できず、刷版が無駄になるという問題がある。
【0016】それ故、本発明の目的は、パンチユニット
によるパンチング処理が行われる前に、刷版のYサイズ
をチェックできる円筒外面走査装置及びそのチェック方
法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、刷版の位置決めのためのパンチを行うパンチユ
ニットと、当該処理された刷版を記録ドラムに装着して
走査露光処理を行う露光ユニットと、供給される刷版を
当該パンチユニット及び露光ユニットへ搬送する搬送ユ
ニットとを備える円筒外面走査装置であって、搬送ユニ
ットは、供給される刷版が載置されるトレイと、トレイ
の前方(刷版の搬送正方向側)に近接する位置で、ロー
ラが当接するように配置される正逆回転可能な搬送ロー
ラと、トレイの上面から先端が突出し、かつ、刷版の搬
送正逆方向に移動自在なように、当該搬送方向に対して
垂設される左右一対の可動ピンと、可動ピンの原点位置
からの移動量を検出する検出部とを備え、搬送ローラに
よってパンチユニットへ搬送された刷版の後端部分に可
動ピンを押し当て、当該可動ピンの押し当て位置に従っ
て検出された移動量に基づいて、刷版の搬送方向の幅を
判断することを特徴とする。
【0018】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、刷版の搬送方向の幅が、刷版の位置決めのた
めのパンチが行われる前に判断可能であることを特徴と
する。
【0019】第3の発明は、パンチユニットで刷版の位
置決めのためのパンチが行われる前に、刷版の搬送方向
の幅を判断する方法であって、刷版を、載置されたトレ
イからパンチユニットへ搬送させるステップと、搬送方
向に対して垂直な左右一対の可動ピンを、パンチユニッ
トへ搬送された刷版の後端部分に押し当てるステップ
と、予め定めた原点位置から押し当て位置までの可動ピ
ンの移動量を検出するステップと、検出された移動量に
基づいて、刷版の搬送方向の幅を判断するステップとを
備えることを特徴とする。
【0020】上記のように、第1〜第3の発明によれ
ば、可動ピンを用いて刷版の後端部分を押すようにし
て、パンチ孔及び/又は切り欠き形成処理での正確な位
置決めを行うと共に、刷版の搬送方向の幅(Yサイズ)
をチェックする。これにより、パンチユニットによるパ
ンチング処理が行われる前に、刷版のYサイズをチェッ
クすることができるので、Yサイズが間違っている刷版
が供給された場合でも、刷版を無駄なく再度利用するこ
とが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、上述した従来の円筒外
面走査装置に用いられている収納/搬送機構2に代わる
新たな収納/搬送機構102を用いた円筒外面走査装置
に関するものである。よって、以下の実施形態では、異
なる部分である新たな収納/搬送機構102を主として
説明することにする。
【0022】図1及び図2は、本発明の一実施形態に係
る円筒外面走査装置に用いられる収納/搬送機構102
を説明する図である。図1は、収納/搬送機構102の
刷版搬送方向に沿った概略断面図である。図2は、収納
/搬送機構102を図1に示すZ−Z’破線から見下ろ
した概略図である。
【0023】図1及び図2において、収納/搬送機構1
02は、固定の下トレイ122及び上トレイ123と、
回転可能なローディング用の搬送ローラ124,125
及びアンローディング用の搬送ローラ127と、補助搬
送器126とを備えている。これらの構成は、二枚の側
板121によって挟み込まれている。下トレイ122
は、搬送ローラ124及び搬送ローラ125とパンチユ
ニット4との間を繋げる目的で補助的に配置される。補
助搬送器126は、載置された刷版を搬送ローラ125
の方向へ搬送するための機構である。搬送ローラ125
は、二個一組のローラであり、補助搬送器126の先端
に近接する位置でローラが当接するように配置される。
搬送ローラ127は、二個一組のローラであり、上トレ
イ123の先端に近接する位置でローラが当接するよう
に配置される。このような搬送ローラ124及び125
は、側板121に固定されたモータM150とベルト
(図示せず)で連結されており、モータM150が発生
させる駆動力を受けて回転する。また、搬送ローラ12
5のうち上側ローラは、モータM152の駆動力によっ
て上下移動が可能であり、これによって適切な力で刷版
を挟み込む。一方、搬送ローラ127は、側板121に
固定されたモータM154とベルト(図示せず)で連結
されており、モータM154が発生させた駆動力を受け
て回転する。搬送ローラ127のうち上側ローラは、モ
ータM151の駆動力によって上下移動が可能であり、
これによって適切な力で刷版を挟み込む。また、下トレ
イ122及び上トレイ123の所定箇所には、小孔12
8及び129が形成され、この小孔128及び129の
直下には、センサPH150及びPH154が固定され
る。このセンサPH150及びPH154は、小孔12
8及び129の直上に刷版があるか否かを検出する。
【0024】補助搬送器126は、複数の搬送ベルト1
11と、ベルト送り用の一対のローラ112と、2つの
可動ピン113と、可動ピン駆動用のベルト114と、
可動ピン送り用の一対のローラ115と、モータM15
8と、センサPH158及びPH159とで構成され
る。複数の搬送ベルト111は、相互に干渉しないよう
にベルト送り用の一対のローラ112に掛架されてい
る。図2に示す例では、8本の搬送ベルト111が用い
られている。この一対のローラ112の一方のローラ
は、上述した搬送ローラ124及び125の駆動に用い
られているモータM150とベルト(図示せず)で連結
されており、モータM150が発生させる駆動力を受け
て回転する。従って、搬送ローラ124及び125と搬
送ベルト111とは、同一速度で回転を行う。2つの可
動ピン113は、搬送ベルト111の間から先端が突出
するように、搬送方向に対して垂直方向に平行して可動
ピン駆動用のベルト114に固着されている。可動ピン
駆動用のベルト114は、可動ピン送り用の一対のロー
ラ115に掛架されている。この一対のローラ115の
一方のローラは、モータM158とベルト(図示せず)
で連結されており、モータM158が発生させる駆動力
を受けて回転する。従って、2つの可動ピン113は、
モータM158の駆動に応じて補助搬送器126上を刷
版の搬送正逆方向に移動する。また、可動ピン駆動用の
ベルト114の所定箇所には、センサPH159が固着
されており、搬送ベルト111の間から刷版があるか否
かを検出する。従って、このセンサPH159は、2つ
の可動ピン113と共にモータM158の駆動に応じて
補助搬送器126上を刷版の搬送正逆方向に移動する。
さらに、補助搬送器126の所定箇所には、センサPH
158が固定されており、可動ピン113が所定の位置
(原点位置)にあるか否かを検出する。
【0025】次に、上記説明した各構成によって行われ
る刷版の搬送動作及びYサイズチェック方法を、図3〜
図9を参照して具体的に説明する。初期状態における可
動ピン113は、図3に示すように原点位置(パンチユ
ニット4側から最遠端)にある。刷版Pは、可動ピン1
13から見てパンチユニット4の方向(以下、正方向と
記す)側に供給される。この刷版Pは、オペレータの手
作業によって供給、又は本円筒外面走査装置に付加的に
取り付けられる自動刷版供給機構(図示せず)により自
動的に供給される。なお、刷版Pが可動ピン113の後
方(図3における右側)から供給されるような場合に
は、可動ピン113を正方向側に可倒できる構造にすれ
ばよい(図4)。また、可動ピン113を可倒できる構
造にする場合、ガイド等を設けて原点位置で自動的に収
納(搬送ベルト111の上面よりも下に)できるように
すればより好ましい。
【0026】補助搬送器126のセンサPH159によ
って刷版Pが供給されたことが検出されると、搬送ロー
ラ125の上側ローラが下がると共に、搬送ローラ12
4,125及び搬送ベルト111が、刷版Pを正方向に
搬送するように回転(以下、正回転と記す)を開始する
(図5)。これによって、刷版Pは、下トレイ122の
面上を搬送され、パンチユニット4に向けて送り出され
る。刷版Pが搬送されてセンサPH159の検出範囲か
ら外れると、可動ピン113が一定の距離を置いて刷版
Pの後端部分を追いかけて移動するように、可動ピン駆
動用のベルト114が搬送ベルト111と同一速度で正
回転を開始する(図6)。刷版Pが搬送されてパンチユ
ニット4直前の所定の位置まで来ると、搬送ローラ12
5の上側ローラが上がる(図7)。その後は、搬送ロー
ラ124、搬送ローラ125の下側ローラ及び搬送ベル
ト111の搬送力だけで、先端部分がパンチユニット4
に到達するまで刷版Pを搬送する。そして、刷版Pの先
端部分がパンチユニット4に到達すると、追尾して動作
していた可動ピン113が刷版Pの後端部分を押し出
し、刷版Pの先端部分をパンチユニット4に付き当て
て、パンチ孔及び/又は切り欠き形成処理における刷版
Pの位置決めを行う(図8及び図9)。
【0027】この付き当てと同時に、収納/搬送機構1
02は、可動ピン113の原点位置から刷版Pの後端部
分を押している現位置までの移動量に基づいて、刷版P
のYサイズを判断する。この場合、移動量は、原点位置
からセンサPH159が刷版後端を検出するまでの距離
となる。例えば、原点位置を1000mmと設定した場
合、可動ピン113の移動量が250mmならば刷版P
のYサイズが750mmであると判断する。なお、この
移動量は、ベルト送り用の一対のローラ112の回転量
を用いて検出してもよい。
【0028】そして、収納/搬送機構102において刷
版PのYサイズが判断された結果、正しい刷版Pが使用
されていると判断された場合には、引き続いてパンチユ
ニット4において正確な位置でのパンチング処理が行わ
れる。一方、間違った刷版Pが使用されていると判断さ
れた場合には、処理がその時点で停止され、刷版供給ミ
スが生じた旨がオペレータ等へ画面出力又は音声出力に
て通知される。
【0029】以上のように、本発明の一実施形態に係る
円筒外面走査装置に用いられる収納/搬送機構102及
び刷版サイズチェック方法によれば、可動ピン113を
用いて刷版Pの後端部分を押すようにして、パンチ孔及
び/又は切り欠き形成処理での正確な位置決めを行うと
共に、刷版PのYサイズをチェックする。これにより、
パンチユニット4によるパンチング処理が行われる前
に、刷版PのYサイズをチェックすることができるの
で、Yサイズが間違っている刷版Pが供給された場合で
も、刷版Pを無駄なく再度利用することが可能となる。
なお、本発明に使用可能な可動ピン113は、本実施形
態で例示した円柱形状のものに限られるものではなく、
他の様々な形状(角柱形状や円錐形状等)であってもか
まわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る円筒外面走査装置に
用いられる収納/搬送機構102の刷版搬送方向に沿っ
た概略断面図である。
【図2】本実施形態に係る収納/搬送機構102を図1
に示すZ−Z’破線から見下ろした概略図である。
【図3】収納/搬送機構102による刷版Pの収納/搬
送動作を説明する図である。
【図4】収納/搬送機構102による刷版Pの収納/搬
送動作を説明する図である。
【図5】収納/搬送機構102による刷版Pの収納/搬
送動作を説明する図である。
【図6】収納/搬送機構102による刷版Pの収納/搬
送動作を説明する図である。
【図7】収納/搬送機構102による刷版Pの収納/搬
送動作を説明する図である。
【図8】収納/搬送機構102による刷版Pの収納/搬
送動作を説明する図である。
【図9】図8の状態の収納/搬送機構102を見下ろし
た概略図である。
【図10】従来の円筒外面走査装置の構成を示す分解図
である。
【図11】図10を矢印Bの方向から見たときの収納/
搬送機構2のA−A’断面図である。
【図12】図10を矢印Fの方向から見たときのパンチ
ユニット4のE−E’断面図である。
【図13】図10を矢印Hの方向から見たときの記録ド
ラム5及びその周辺のG−G’断面図である。
【図14】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納
/搬送動作を説明する図である。
【図15】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納
/搬送動作を説明する図である。
【図16】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納
/搬送動作を説明する図である。
【図17】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納
/搬送動作を説明する図である。
【図18】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納
/搬送動作を説明する図である。
【図19】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納
/搬送動作を説明する図である。
【図20】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納
/搬送動作を説明する図である。
【図21】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納
/搬送動作を説明する図である。
【図22】従来の収納/搬送機構2による刷版Pの収納
/搬送動作を説明する図である。
【符号の説明】
1…フレーム 2,102,202…収納/搬送機構 3…駆動機構 4…パンチユニット 5…記録ドラム 21,121…側板 22,23,122,123…トレイ 24…送りローラ 25,26,124,125,127…搬送ローラ 27,28,128,129…小孔 29…回転軸 41…パンチャー 42…取り付け用部材 43…本体 44…パンチ 45…隙間 46…溝 51…位置決めピン 52,53…クランプ 111…搬送ベルト 112,115…ローラ 113…可動ピン 114…可動ピン駆動用のベルト 126…補助搬送器 130…パス切換可動ガイド M1,M50,M54,M55,M60,M150〜M
152,M154,M158,M172…モータ P…刷版 PH50,PH54〜PH56,PH62,PH15
0,PH154,PH158,PH159…センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 利夫 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 高橋 晋 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 川田 亨 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 2H084 AA30 AE05 BB04 BB13 CC05 2H097 AA16 DB02 KA05 KA23 KA33 LA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刷版の位置決めのためのパンチを行うパ
    ンチユニットと、当該処理された刷版を記録ドラムに装
    着して走査露光処理を行う露光ユニットと、供給される
    刷版を当該パンチユニット及び露光ユニットへ搬送する
    搬送ユニットとを備える円筒外面走査装置であって、 前記搬送ユニットは、 供給される刷版が載置されるトレイと、 前記トレイの前方(刷版の搬送正方向側)に近接する位
    置で、ローラが当接するように配置される正逆回転可能
    な搬送ローラと、 前記トレイの上面から先端が突出し、かつ、刷版の搬送
    正逆方向に移動自在なように、当該搬送方向に対して垂
    設される左右一対の可動ピンと、 前記可動ピンの原点位置からの移動量を検出する検出部
    とを備え、 前記搬送ローラによって前記パンチユニットへ搬送され
    た刷版の後端部分に前記可動ピンを押し当て、当該可動
    ピンの押し当て位置に従って検出された移動量に基づい
    て、刷版の搬送方向の幅を判断することを特徴とする、
    円筒外面走査装置。
  2. 【請求項2】 刷版の前記搬送方向の幅が、刷版の位置
    決めのためのパンチが行われる前に判断可能であること
    を特徴とする、請求項1に記載の円筒外面走査装置。
  3. 【請求項3】 パンチユニットで刷版の位置決めのため
    のパンチが行われる前に、刷版の搬送方向の幅を判断す
    る方法であって、 刷版を、載置されたトレイから前記パンチユニットへ搬
    送させるステップと、 搬送方向に対して垂直な左右一対の可動ピンを、前記パ
    ンチユニットへ搬送された刷版の後端部分に押し当てる
    ステップと、 予め定めた原点位置から前記押し当て位置までの前記可
    動ピンの移動量を検出するステップと、 検出された前記移動量に基づいて、刷版の前記搬送方向
    の幅を判断するステップとを備えることを特徴とする、
    刷版サイズチェック方法。
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