JP4967821B2 - 画像形成システム - Google Patents

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本発明は、複数枚のシートを集積してシート束とし、シート束の背部と表紙を接着剤により接合させて冊子を作製する画像形成システムに関するものである。
複写機やプリンタ等で画像を形成した複数枚のシートを簡易的に製本処理する画像形成システムが知られている。この画像形成システムにおける一般的な製本処理の概要を説明すると、まず画像を形成した複数枚のシートを集積・整合してシート束とする。次にシート束の背部に糊等の接着剤を塗布する。そして表紙を搬送させて所定位置に停止させ、表紙をシート束の背部に接合する。このような手順で複数枚のシートと表紙が一体となり冊子が作製されるのである。
ところで、シート束の背部に接着剤を塗布するとき、シート束を構成するシートの間に十分な接着剤が塗布されないと、シート間における接着力を十分に確保することが出来ないため、作製された冊子においてシートが剥離してしまう等の問題が発生する。そこで従来よりシート間に十分な接着剤を塗布する技術が提案されている。
特許文献1に記載の技術は、糊塗工ローラによる糊塗工時に、シート束の背面よりも上方位置に糊塗工ローラの上端が位置するように設定するか、あるいは糊塗工ローラの外周面に凹凸面を設けるという技術である。また、糊塗工ローラの塗工工程前に熱板や熱ローラ等により糊付け面を加熱して、シート間に多くの糊の浸透を図っている。
特許文献2に記載の技術は、シート束の背面に細かな溝を形成し、シート束の糊付けを良好にしている。
特開平11−21006号公報 特開2001−58476号公報
このようにシート間に十分な接着剤を塗布する技術が提案されているが、特許文献1に記載の技術はシート束の背面に糊塗工ローラによる物理的な負荷がかかり、シート束の背面を損傷させてしまう可能性がある。また、熱板や熱ローラ等を設ける必要があり、機械構成が複雑となったり、コスト面での問題もある。
また、特許文献2に記載の技術は、シート束の背面に溝を形成する機構が必要であるため、特許文献1と同様に機械構成が複雑となったり、コスト面での問題もある。
また、シート間における接着剤の塗布はシート束を構成するシートの特性も影響する。一般的に使用される普通紙やコピー紙等であればシート間の密着性はそれほど高くないため、シート束の背部に塗布した接着剤はシート間に侵入しやすい。しかし、塗工紙やOHP用シートはシート表面が滑らかであるためにシート間の密着性が高く、シート束の背部に塗布した接着剤はシート間に侵入しにくい。
そこで、本発明の目的は、ファームウェアのプログラムで、シート間の接着力を確保する画像形成システムを提供することにある。
上記目的を達成すべく、本発明に係る画像形成システムは、
シートにトナー画像を形成する画像形成装置と、
当該画像形成装置により画像形成された、冊子の本身となる複数枚のシートを集積してシート束とするシート集積部と、前記シート束の背部に対して接着剤を塗布する接着剤塗布部と、前記背部と表紙を接合させる接合部と、を有し、冊子を作製する製本装置と、
を備えた画像形成システムであって、
前記シート束に所定のシートを含む製本処理付きのジョブを実行するときは、前記背部に相当するシート端部の近傍に付加トナー画像を形成すべく、前記画像形成装置を制御する制御部、
を有することを特徴とするものである。
本発明に係る画像形成システムによれば、ファームウェアで対応し、塗工紙等でもシート間の接着力を確保でき、良好な冊子を作製することが出来る。
図1は、画像形成システムの中央断面図である。
本発明に係る画像形成システムは画像形成装置A及び製本装置Bを有する。
画像形成装置Aは電子写真方式によりシートに画像を形成するものであり、画像形成部A1、原稿搬送装置A2、画像読取部A3及び通信部A4を有する。画像形成部A1において、ドラム状の感光体1の周囲に帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5A、分離装置5B及びクリーニング装置6が配置されており、帯電、露光、現像及び転写の各プロセスが実行され、シートS1にトナー像が形成される。シートS1は3つの給紙トレイ7Aに収納されており、異なるサイズや特性を有するシートS1が各々の給紙トレイ7Aに収納されている。給紙トレイ7AからシートS1が1枚ずつ排出され、画像形成部A1へ搬送される。トナー像が転写されたシートS1は定着装置8を通過して定着処理される。定着処理されたシートS1は、排紙ローラ7Bから画像形成装置Aの外へ排出されるか又は再給紙路7Cに搬送される。
なお、本実施形態における画像形成装置Aは電子写真方式によりシートにモノクロ画像を形成するものであるが、本発明に係る画像形成装置は本実施形態に限定されるものではなく、カラー画像形成装置であってもよいことは勿論のこと、その画像形成方式も電子写真方式以外のどのような画像形成方式であっても構わない。
製本装置Bは画像形成装置Aから送り込まれたシートを複数枚束ねてシート束とし、そのシート束の一端側に表紙を接合して表紙によりシート束をコの字状に覆い、冊子を作製する装置である。製本装置Bはシート反転部40、集積部50、塗布部60、シート束に表紙を接合する接合部70を有し、更に搬送部10、排紙皿20、表紙収納部80、冊子排出部90を有する。画像形成装置Aから製本装置Bへ搬送されてきたシートS1は、搬送部10に設けられた切り替えゲート11により、排出路12を経て排紙皿20に排出されるか又はシート反転部40に搬送される。排紙皿20には、製本装置Bにおいて製本しない場合にシートS1が排出される。製本装置Bにおいて製本処理を実行する場合、シートS1は搬送路13を経てシート反転部40に搬送され、シート反転部40においてスイッチバックした後に、集積部50に搬送される。集積部50において設定枚数のシートS1が集積され、シートS1が設定枚数に達すると集積部50が回転し、シートS1の束がほぼ垂直状態で保持される。そしてシートS1の束の背部である下面に塗布部60によって接着剤が塗布され、接合部70においてシートS1の束に表紙S2が接触し接着される。シートS1の束に表紙S2が接着されて作成された冊子S3は本排出部90に排出される。
なお、図1には示していないが、製本処理を行いたいシートをセットするトレイを製本装置Bに設け、製本装置B単体で動作させて冊子S3を作製する態様も考えられる。
図2は画像形成システムにおける制御系のブロック図であり、ここでは代表的なものだけ示す。
画像形成装置Aにはパソコン等の端末であるPCと製本装置Bが接続されている。
制御部として機能するCPU(Central Processing Unit)101は画像形成装置A全体の動作を制御するものであり、ROM(Read Only Memory)102やRAM(Random Access Memory)103等に接続されている。このCPU101は、ROM102に格納されている各種制御プログラムを読み出してRAM103に展開し、各部の動作を制御する。また、CPU101は、RAM103に展開したプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM103に格納する。そして、RAM103に格納した処理結果を所定の保存先に保存させる。
操作設定部104では、例えばユーザーによって製本処理の設定が行われる。製本処理の種類、どの給紙カセットに収容されているシートS1を使用して製本処理を実行するか等が設定される。
画像読取部A3によって生成された画像データや、画像形成装置Aに接続されたPCから送信される画像データは画像処理部105によって画像処理される。画像形成部A1は、画像処理部105によって画像処理された画像データを受け取り、シート上に画像を形成する。
製本装置BにおけるCPU201は製本装置B全体の動作を制御するものであり、画像形成装置Aから送信される信号に基づき所定のタイミングで製本処理を実行する。CPU201はROM202に格納されている各種制御プログラムを読み出してRAM203に展開し、塗布部60や接合部70等の各部の動作を制御する。
図3は製本装置Bの正面断面図である。
搬送路13において搬送されるシートS1は、排紙ローラ14、搬送ローラ401を経て一旦反転ガイド402に排出される。反転ガイド402上に排出されたシートS1は整合部材403によって搬送方向とは直交する方向に整合され、ストッパ404の作動によって一時的に集積される。ストッパ404は実線の位置と点線の位置との間で動作可能である。先行のシートS1の束が集積部50にある間、ストッパ404が点線の位置に移動して、後続のシートS1を一時的に反転ガイド402上に集積する。集積部50から先行のシートS1の束が搬出された後、ストッパ404が実線の位置に移動して一時的に集積したシートS1を集積部50に落下する。この集積部50は支持板502及び受け板506を有し、シートS1は支持板502及び受け板506によって傾斜状態で支持される。傾斜状態で支持されるシートS1は、押し当て部材504によって浮き上がりが抑えられ、整合板505によって整合される。そして、保持板503が作動してシートS1の束を保持し、シートS1の束を保持した状態で集積部50が軸501を軸として回転して、シートS1の束が傾斜状態から垂直状態になる。
図4はシートS1の束に接着剤を塗布する工程を示す。
モータM4によって第二の挟持板503がシートS1に向けて移動し、第二の挟持板503がシートS1を一定の圧で押圧すると、モータM4の駆動トルクの増大を駆動トルク検知センサ(図示せず)で検知して第二の挟持板503の移動が停止する。このような構成によりシートS1の束が第一の挟持板502と第二の挟持板503により強固に挟持されるのである。第二の挟持板503の移動量はエンコーダ509により測定され、RAM等の記憶手段に記憶される。
シートS1の束が第一の挟持板502と第二の挟持板503により挟持された段階で、受け板506が駆動機構(図示せず)により90°回転して、図4(b)に示すように退避する。受け板506が退避した段階では、シートS1の束の下面SAと塗布ローラ62は接触していない(図4(c)参照)。
次に図4(d)に示すように、接着剤63が収容されている塗布部60が上昇して塗布ローラ62がシートS1の束の背部となる下面SAに接着剤63を介して接触し、塗布部60がシートS1の束の下面SAに沿って移動することによって、接着剤63がシートS1の束の下面SAに塗布される。
尚、上記のようにここでは、接着剤を塗布する手段としてローラを用いて説明するが、本発明の趣旨を阻害しないものであれば、例えばベルトやブラシなどでも代用が可能である。塗布する部材としては、接着剤の塗布性や塗布直前の接着剤を十分に溶融した状態となるように熱伝達しやすい点などから、ムラ無く溶融接着剤をシート端に供給する点で有利なため、ローラが好ましい。
塗布部60による接着剤63の塗布動作を図5を用いて説明する。
塗布部60は、接着剤63をシート束へ塗布する塗布ローラ62と、接着剤63と、接着剤63を収容する接着剤収容部64と、固形状の接着剤を溶融させるヒータ(図示せず)を有している。接着剤63は接着剤容器66に固形状態で収容されており、塗布部60において接着剤63の残量が少ないと検知すると可動部材65が動き、固形状態のまま塗布部60に供給される。そして塗布部60内のヒータ(図示せず)に温められ、固形状態の接着剤が塗布部60において溶融する。
製本処理の開始段階では、塗布部60は図5(a)のように初期位置である右端位置にある。この右端位置は製本装置Bにおける奥側、つまり図1の紙面奥側である。右端位置には、発光素子68Aと受光素子68Bよりなる位置検知センサ68が設けられている。位置検知センサ68により塗布部60の一部が発光子68Aと受光素子68Bの間に介在することが検知されると、塗布部60が初期位置に存在すると判断されるのである。製本処理を開始すると、塗布部60は右端位置から左端位置(製本装置Bの前面方向)へ移動する。この移動は、モータM3で駆動されるベルト67の駆動で行われる。塗布部60が左端位置に移動する間は、塗布ローラ62はシートS1の束の下面SAから離れている。そして、塗布部60が左端位置から右端位置に向けて移動する図5(b)の段階で、塗布ローラ62がモータM2の駆動で上昇し、シートS1の束の下面SAに接触して接着剤63が塗布される。塗布ローラ62は図5(a)及び図5(b)の破線に示すような軌跡に沿って移動し、また、塗布ローラ62はモータM1により回転しながらシート束の下面SAに接着剤を塗布する。
図6は表紙S2の接合工程を示す。
表紙S2は図3に示すように、製本装置Bの下部に設けられた表紙収納部80の給紙トレイ801に収納されており、送り出しローラ802により排出される。排出された表紙S2は、カッター81により表紙としての適切な長さに裁断され、表紙支持手段701上に水平状態で載置される。図6の鎖線で示す表紙支持手段701は押圧部材71、72、押圧部材71、72を駆動するカム73、74等の複数の部材で構成される。なお、カッター81は、シートS1のサイズ情報及びシートS1の束の厚さの情報に基づいた所定長さで表紙S2を裁断する。
図6(a)は接着剤63の塗布が完了した状態を示す。図6(a)の状態では、表紙支持手段701は図3に示すように、シートS1の束の下面から離れた下方の位置で表紙S2を支持している。
次に表紙支持手段701はベルト79A、79B(図3参照)により駆動されて上昇し、図6(b)に示す状態となり、表紙S2がシートS1の束の下面SA、即ち、接着剤塗布面に接触する。なお、表紙押さえ部材75、76、77は表紙支持手段701と一緒に上昇し、下降する。従って、図6(b)に示すように、表紙支持手段701が上昇した時に表紙押さえ部材75、76、77は表紙S2を上から押さえており、表紙S2を平面状態に保持する。
表紙支持手段701は図6(b)の位置から更に、数mm上昇する。この数mm上昇した位置が図6(c)に示す位置である。押圧部材71、72は表紙S2を左右から押圧し、背表紙と表表紙の境界及び背表紙と裏表紙との境界に角を付与して、表紙S2をシートS1に密着させ、冊子S3が作製される。
図7及び図8は操作設定部104における設定画面を示す説明図である。
画像形成装置Aに設置されている操作設定部104を通じて、ユーザーは画像形成システムにおいて実行する印刷ジョブの内容を設定することが可能である。また画像形成システム内で発生したトラブルに関するメッセージや消耗部品の交換時期を知らせるメッセージ等が操作設定部104を通じてユーザーに知らされる。
図7に示す設定画面104Aは出力設定に関する設定画面であり、両面とじ方向、出力するシートの排紙面、排紙順序等が設定可能である。また、製本装置Bで実行する後処理(製本処理等)に関する設定も可能であり、くるみ綴じ釦104Bを選択すると、シートS1の束と表紙S2が接合されて冊子S3を作製する製本処理が実行される。
図8に示す設定画面104Cは操作設定部104の基本画面であり、印刷の種類(カラー、モノクロ等)、倍率、片面/両面等の設定が可能である。
また用紙設定領域104Dにおいて印刷ジョブに使用するシートS1を設定出来る。用紙設定領域104Dには3つの給紙トレイ7Aに収納されているシートS1の特性が表示されており、本実施形態では、「A4 210−256g/m2 塗工紙」、「A4 257−300g/m2 OHP用シート」、「A4 64−74g/m2 普通紙」の3種類が表示されている。給紙トレイ釦104E〜104Gの何れかを選択することにより所定のシートを選択することが出来る。各給紙トレイ7Aに収納されているシートS1の情報(サイズ情報、坪量等)は、給紙トレイ7Aに対応付けられて画像形成装置AにおけるROM102に記憶されている。例えば図7で示す設定画面においてくるみ綴じ釦104Bを選択し、図8で示す設定画面において給紙トレイ釦104Eを選択すると、「A4 210−256g/m2 塗工紙」のシートS1が使用されて冊子S3が作製される。
本発明における塗工紙とは、洋紙を原紙とし、その両面または片面に塗料の一種である塗工カラーを塗布した複合シートである。塗工紙は塗工量が少なくなるにつれて原紙表面の凹凸の影響が顕著になり、印刷むらに結びつく表面構造不均一化の原因となることから、上質になるほど塗工量が増し、光学的性質である白色光沢度が増すと共に、表面平滑度も高くなる。一方で、表面平滑度が高くなるとシート同士の間隔が狭くなり、その間隔に空気を通さない状態となって生じた負圧が維持され、シート間の密着が高くなる。
また本発明におけるOHP用シートとは、OHP(Over Head Projector)に使用される専用の透明プラスチックフィルムである。
図9は付加トナー画像を形成したシートS1を示す説明図である。
一般的に使用される普通紙やコピー紙を使用して冊子S3を作製する場合、シートS1の束においてシート間の密着性はそれほど高くないため、シートS1の束の背部に塗布した接着剤63がシート間にも侵入しやすい。しかし、塗工紙やOHP用シートを使用して冊子S3を作製する場合、シート表面が滑らかであるためにシート間の密着性が高く、接着剤63がシート間に侵入しにくい。
そこで、塗工紙やOHP用シートを使用して冊子S3を作製する場合、シート間に隙間をあけてシート間の密着性を低減させるため、図9に示すようにシートS1の端部S1Aの近傍に付加トナー画像G2を形成する。シートS1の端部S1AはシートS1の束の背部に相当する。
シートS1の端部S1Aの近傍とは、端部S1Aに近接するシートS1の余白部分であり、シートS1に形成されるべき実画像G1に影響を及ぼさない実画像領域外である。シートS1の端部S1Aと付加トナー画像G2の端部との距離dは、実画像G1に影響を及ぼさないという観点で最大2.0mmであることが好ましい。
付加トナー画像の種類は多様に考えられる。図10(a)に示すように線の画像や図10(b)に示すように網点の画像であったり、また他の画像であっても良い。なお、画像形成装置Aがカラー画像を形成できる構造であれば、付加トナー画像は目立たない色であるイエロートナーにより形成することが好ましい。
図11は付加トナー画像G2が形成されたシートS1の束と表紙S2を接合する動作を示す説明図である。
図11(a)はシートS1の束と表紙S2が接合される部分の拡大図であり、図11(b)は付加トナー画像G2が形成されたシートS1を含む冊子S3の斜視図である。
製本装置Bにおいて冊子S3を作製する場合、図11(a)で示すように、表紙S2がX方向に移動してシートS1の束の背部と接合する。シートS1の端部S1Aの近傍に付加トナー画像G2が形成されていると、図11(a)で示すように、シートS1の間に一定の隙間が生じ、シート間の密着性が低減される。その結果、シートS1の束の背部に塗布した接着剤63がシート間にも侵入し、シート間の接着力が確保出来る。
図12はシートS1の種類を判別して冊子S3を作製する動作に関するフローチャート図である。
まず画像形成装置Aの操作設定部104において、ユーザーが印刷ジョブの設定を行う。本実施形態では製本処理の設定及び給紙トレイ7Aの選択が行われるものとする(ステップS1)。
ユーザーにより印刷ジョブの設定が行われスタートボタンが押されると、印刷ジョブの実行が開始され(ステップS2)、冊子S3の作製に使用されるシートS1が塗工紙又はOHP用シートか否か判断される(ステップS3)。この判断動作は印刷ジョブの属性内容に基づいてCPU101が実行する。なお、本実施形態において印刷ジョブの実行が開始されてからステップS3の判断動作を行っているが、使用されるシートS1の種類が確定しているのであれば、印刷ジョブの実行が開始される前にステップS3の判断動作を行っても良い。
使用されるシートが塗工紙又はOHP用シート以外であれば(ステップS3;No)、シート間の密着性を考慮する必要がなく、シートS1の背部に塗布された接着剤63がシート間にも侵入するため、通常の画像形成動作を行う。つまり、シートS1に形成されるべき実画像のデータに基づきシートS1に画像を形成する(ステップS4)。そして、実画像が形成されたシートS1を使用して冊子S3を作製する製本処理を実行する(ステップS8)。
一方、使用されるシートが塗工紙又はOHP用シートであれば(ステップS3;Yes)、シート間の密着性を低減してシート間に接着剤63を侵入されるため、以下の動作を実行する。
まず、ステップS5でシートの坪量情報に基づき、シートS1上に形成する付加トナー画像の濃度を決定する。塗工紙又はOHP用シートのなかで坪量の値が小さいシートは静電気等の影響で更にシート間の密着性が高いため、よりシート間の隙間を設ける必要がある。従って、坪量の値が小さいシートほど付加トナー画像の濃度を高くするよう、表1に示すような濃度テーブルを参照し、シートの坪量情報から付加トナー画像の濃度情報を取得する(ステップS5)。表1に示す濃度テーブルは画像形成装置AにおけるROM102に記憶されており、濃度テーブルと印刷ジョブの属性内容に基づいて濃度情報を取得する。ステップS5の動作はCPU101が実行する。
Figure 0004967821
表1の濃度テーブルで示すように、坪量の値が小さいシートに対しては付加トナー画像の濃度を高くし、坪量の値が大きいシートに対しては付加トナー画像の濃度を低くする。このようにすれば、坪量の値が小さいシートほどトナーをより多く付着させることができ、シート間の隙間を広げることが出来る。また坪量の値が大きいシートに対してはトナーの消費量を抑えることが出来る。なお、ステップS5の動作を行うことは好ましいが、シートの坪量に関係なくどのようなシートに対しても一定の濃度で付加トナー画像を形成してもよく、その場合は制御の簡略化が出来る。
ステップS5において付加トナー画像の濃度情報を取得すると、画像処理部105において実画像のデータと付加トナー画像のデータとを合成し、ページ単位の画像データを生成する(ステップS6)。そして合成された画像データに基づきシートS1に画像を形成し(ステップS7)、付加トナー画像が形成されたシートS1を使用して冊子S3を作製する製本処理を実行する(ステップS8)。
以上説明したように、製本処理に使用されるシートが塗工紙又はOHPシートである場合、シートS1の端部の近傍に付加トナー画像を形成するようにすれば、ファームウェアの対応で実現することができるので、既存の機械でもバージョンアップで対応することが出来、ハードウェアの対応によるコストの削減が出来、コストパフォーマンスを向上させ、かつ、密着性の高い塗工紙のような用紙種類を本身に扱った場合にシート間の接着力を確保出来る。
なお、本発明は当該実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
図1で示す製本システムは画像形成装置Aと製本装置Bが接続されている態様であるが、例えば画像形成装置Aと製本装置Bが一体的となり、一つの装置の形態となっている製本システムであっても同様の効果を有する。
また、塗工紙又はOHP用シートにより製本処理を実行する場合、自動的に両面印刷とし、シートS1の両面に付加トナー画像を形成することも考えられる。このようにすればより多くのトナーを付着させてシート間の隙間を十分に確保することが出来る。
画像形成システムの中央断面図である。 画像形成システムにおける制御系のブロック図である。 製本装置の正面断面図である。 シートの束に接着剤を塗布する工程を示す説明図である。 塗布部による接着剤の塗布動作を示す説明図である。 表紙の接合工程を示す説明図である。 操作設定部における設定画面を示す説明図である。 操作設定部における設定画面を示す説明図である。 付加トナー画像を形成したシートを示す説明図である。 付加トナー画像の種類を例示した説明図である。 付加トナー画像が形成されたシートの束と表紙を接合する動作を示す説明図である。 シートの種類を判別して冊子を作製する動作に関するフローチャート図である。
符号の説明
A 画像形成装置
A1 画像形成部
A3 画像読取部
B 製本装置
60 塗布部
62 塗布ローラ
63 接着剤
64 接着剤収容部
101、201 CPU
102、202 ROM
103、203 RAM
104 操作設定部
105 画像処理部

Claims (5)

  1. シートにトナー画像を形成する画像形成装置と、
    当該画像形成装置により画像形成された、冊子の本身となる複数枚のシートを集積してシート束とするシート集積部と、前記シート束の背部に対して接着剤を塗布する接着剤塗布部と、前記背部と表紙を接合させる接合部と、を有し、冊子を作製する製本装置と、
    を備えた画像形成システムであって、
    前記シート束に所定のシートを含む製本処理付きのジョブを実行するときは、前記背部に相当するシート端部の近傍に付加トナー画像を形成すべく、前記画像形成装置を制御する制御部、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記所定のシートは、塗工紙又はOHP用シートであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記制御部は、シートの坪量に応じて前記付加トナー画像の濃度を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  4. 前記画像形成装置は、実画像の信号に対し前記付加トナー画像の信号をオーバーレイする画像処理部を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成システム。
  5. 前記制御部は、余白部分に前記付加トナー画像を形成するように制御することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成システム。
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