JP2008265257A - 製本装置及び製本システム - Google Patents
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Abstract
【課題】モードにより製本処理の開始タイミングを分け、冊子の生産性を向上させること。
【解決手段】製本処理の開始指示を受けた場合、接着剤温度センサ631により検知した温度が適正温度であれば製本処理の開始を許可する第1の製本処理モードと、製本処理の開始指示を受けた場合、接着剤温度センサ631により検知した温度が適正温度でなくても製本処理の開始を許可する第2の製本処理モードと、により製本処理を実行する。
【選択図】図5
【解決手段】製本処理の開始指示を受けた場合、接着剤温度センサ631により検知した温度が適正温度であれば製本処理の開始を許可する第1の製本処理モードと、製本処理の開始指示を受けた場合、接着剤温度センサ631により検知した温度が適正温度でなくても製本処理の開始を許可する第2の製本処理モードと、により製本処理を実行する。
【選択図】図5
Description
本発明は、複数枚のシートを集積してシート束を生成し、シート束と表紙を接着剤により接合させて製本する製本装置及び製本システムに関するものである。
複写機やプリンタ等で画像を形成した複数枚のシートを簡易的に製本処理する製本装置及び製本システムが知られている。製本装置等における一般的な製本処理の概要を説明すると、まず画像を形成した複数枚のシートを集積・整合してシート束を生成する。次にシート束の一辺に糊等の接着剤を塗布する。そして表紙を搬送させて所定位置に停止させ、表紙をシート束の接着剤塗布面に接合する。このような手順で複数枚のシートと表紙が一体となり冊子が作製されるのである。
シート束と表紙を接合させる接着剤の多くは、固形の接着剤をヒータで溶融させた接着剤(ホットメルト接着剤)である。特許文献1に記載の製本装置では、固形の接着剤を接着剤溜に一定量確保し、加熱コイルにより溶融させて製本動作に使用している。
特開2004−209746号公報
特許文献1に記載の製本装置のように固形の接着剤を溶融させて製本動作を実行するものは、製本装置が長期的に放置され、接着剤の温度が低下してしまった場合、接着剤を加熱し、接着剤の温度が適正温度になるまで製本動作を実行することは出来ず、冊子の生産性の観点で問題であった。特に高生産性が要求される印刷業界では問題であった。
従って、本発明の目的は、モードにより製本処理の開始タイミングを分け、冊子の生産性を向上させる製本装置及び製本システムを提供することにある。
上記目的を達成すべく、本発明に係る製本装置は、
複数枚のシートを集積してシート束を生成し、当該シート束の背と表紙を接着剤により接合させて製本する製本装置であって、
溶融した接着剤を収容する接着剤収容部と、
当該接着剤収容部に収容された接着剤を加熱する収容部ヒータと、
前記接着剤収容部に収容された接着剤の温度を検知する接着剤温度センサと、
製本処理の開始指示を受けたとき、前記接着剤温度センサにより検知した温度が適正温度であれば製本処理の開始を許可する第1の製本処理モードと、製本処理の開始指示を受けたとき、前記接着剤温度センサによる検知結果に関わらず製本処理の開始を許可する第2の製本処理モードと、により製本処理を実行すべく、製本装置の動作を制御する制御部と、
を有することを特徴とするものである。
複数枚のシートを集積してシート束を生成し、当該シート束の背と表紙を接着剤により接合させて製本する製本装置であって、
溶融した接着剤を収容する接着剤収容部と、
当該接着剤収容部に収容された接着剤を加熱する収容部ヒータと、
前記接着剤収容部に収容された接着剤の温度を検知する接着剤温度センサと、
製本処理の開始指示を受けたとき、前記接着剤温度センサにより検知した温度が適正温度であれば製本処理の開始を許可する第1の製本処理モードと、製本処理の開始指示を受けたとき、前記接着剤温度センサによる検知結果に関わらず製本処理の開始を許可する第2の製本処理モードと、により製本処理を実行すべく、製本装置の動作を制御する制御部と、
を有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る製本システムは、
シートに画像を形成する画像形成装置と、
当該画像形成装置により画像形成された複数枚のシートを集積してシート束を生成し、当該シート束の背と表紙を接着剤により接合させて製本する製本装置と、
を有する製本システムであって、
溶融した接着剤を収容する接着剤収容部と、
当該接着剤収容部に収容された接着剤を加熱する収容部ヒータと、
前記接着剤収容部に収容された接着剤の温度を検知する接着剤温度センサと、
製本処理の開始指示を受けたとき、前記接着剤温度センサにより検知した温度が適正温度であれば製本処理の開始を許可する第1の製本処理モードと、製本処理の開始指示を受けたとき、前記接着剤温度センサによる検知結果に関わらず製本処理の開始を許可する第2の製本処理モードと、により製本処理を実行すべく、製本装置の動作を制御する制御部と、
を有することを特徴とするものである。
シートに画像を形成する画像形成装置と、
当該画像形成装置により画像形成された複数枚のシートを集積してシート束を生成し、当該シート束の背と表紙を接着剤により接合させて製本する製本装置と、
を有する製本システムであって、
溶融した接着剤を収容する接着剤収容部と、
当該接着剤収容部に収容された接着剤を加熱する収容部ヒータと、
前記接着剤収容部に収容された接着剤の温度を検知する接着剤温度センサと、
製本処理の開始指示を受けたとき、前記接着剤温度センサにより検知した温度が適正温度であれば製本処理の開始を許可する第1の製本処理モードと、製本処理の開始指示を受けたとき、前記接着剤温度センサによる検知結果に関わらず製本処理の開始を許可する第2の製本処理モードと、により製本処理を実行すべく、製本装置の動作を制御する制御部と、
を有することを特徴とするものである。
本発明に係る製本装置及び製本システムによれば、モードにより製本処理の開始タイミングを分けているため、冊子の生産性を向上させることが出来る。
図1は製本システムの中央断面図である。
本発明に係る製本システムは画像形成装置A及び製本装置Bを有する。
画像形成装置Aは電子写真方式によりシートに画像を形成するものであり、画像形成部A1、原稿搬送装置A2、画像読取部A3及び通信部A4を有する。画像形成部A1において、ドラム状の感光体1の周囲に帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5A、分離装置5B及びクリーニング装置6が配置されており、帯電、露光、現像及び転写の各プロセスが実行され、シートS1にトナー像が形成される。シートS1は3つの給紙トレイ7Aに収納されており、給紙トレイ7AからシートS1が1枚ずつ排出され、画像形成部A1へ搬送される。トナー像が転写されたシートS1は定着装置8を通過して定着処理される。定着処理されたシートS1は、排紙ローラ7Bから画像形成装置Aの外へ排出されるか又は再給紙路7Cに搬送される。
なお、本実施形態における画像形成装置Aは電子写真方式によりシートにモノクロ画像を形成するものであるが、本発明に係る画像形成装置は本実施形態に限定されるものではなく、カラー画像形成装置であってもよいことは勿論のこと、その画像形成方式も電子写真方式以外のどのような画像形成方式であっても構わない。
製本装置Bは画像形成装置Aから送り込まれたシートを複数枚束ねてシート束とし、そのシート束に表紙を接合して表紙によりシート束をコの字状に覆い、冊子を形成する装置である。製本装置Bはシート反転部40、集積部50、塗布部60、シート束に表紙を接合する接合部70を有し、更に搬送部10、排紙皿20、表紙収納部80、冊子排出部90を有する。画像形成装置Aから製本装置Bへ搬送されてきたシートS1は、搬送部10に設けられた切り替えゲート11により、排出路12を経て排紙皿20に排出されるか又はシート反転部40に搬送される。排紙皿20には、製本装置Bにおいて製本しない場合にシートS1が排出される。製本装置Bにおいて製本処理を実行する場合、シートS1は搬送路13を経てシート反転部40に搬送され、シート反転部40においてスイッチバックした後に、集積部50に搬送される。集積部50において設定枚数のシートS1が集積され、シートS1が設定枚数に達すると集積部50が回転し、シートS1の束がほぼ垂直状態で保持される。そしてシートS1の束の背部である下面に塗布部60によって接着剤が塗布され、接合部70においてシートS1の束に表紙S2が接触し接着される。シートS1の束に表紙S2が接着されて作成された冊子S3は本排出部90に排出される。
なお、図1には示していないが、製本処理を行いたいシートをセットするトレイを製本装置Bに設け、製本装置B単体で動作させて冊子S3を作製する態様も考えられる。
図2は製本システムにおける制御系のブロック図であり、ここでは代表的なものだけ示す。
画像形成装置Aにはパソコン等の端末であるPCと製本装置Bが接続されている。
CPU(Central Processing Unit)101は画像形成装置A全体の動作を制御するものであり、ROM(Read Only Memory)102やRAM(Random Access Memory)103等に接続されている。このCPU101は、ROM102に格納されている各種制御プログラムを読み出してRAM103に展開し、各部の動作を制御する。また、CPU101は、RAM103に展開したプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM103に格納する。そして、RAM103に格納した処理結果を所定の保存先に保存させる。
画像読取部A3によって生成された画像データや、画像形成装置Aに接続されたPCから送信される画像データは画像処理部105によって画像処理される。画像形成部A1は、画像処理部105によって画像処理された画像データを受け取り、シート上に画像を形成する。
製本装置BにおけるCPU201は製本装置B全体の動作を制御するものであり、画像形成装置Aから送信される信号を基づき所定のタイミングで製本処理を実行する。CPU201はROM202に格納されている各種制御プログラムを読み出してRAM203に展開し、塗布部60や接合部70等の各部の動作を制御する。
CPU101又はCPU201が制御部として機能する。
図3は製本装置Bの正面断面図である。
搬送路13において搬送されるシートS1は、排紙ローラ14、搬送ローラ401を経て一旦反転ガイド402に排出される。反転ガイド402上に排出されたシートS1は整合部材403によって搬送方向とは直交する方向に整合され、ストッパ404の作動によって一時的に集積される。ストッパ404は実線の位置と点線の位置との間で動作可能である。先行のシートS1の束が集積部50にある間、ストッパ404が点線の位置に移動して、後続のシートS1を一時的に反転ガイド402上に集積する。集積部50から先行のシートS1の束が搬出された後、ストッパ404が実線の位置に移動して一時的に集積したシートS1を集積部50に落下する。この集積部50は支持板502及び受け板506を有し、シートS1は支持板502及び受け板506によって傾斜状態で支持される。傾斜状態で支持されるシートS1は、押し当て部材504によって浮き上がりが抑えられ、整合板505によって整合される。そして、保持板503が作動してシートS1の束を保持し、シートS1の束を保持した状態で集積部50が軸501を軸として回転して、シートS1の束が傾斜状態から垂直状態になる。
図4はシートS1の束に接着剤を塗布する工程を示す。
モータM4によって第二の挟持板503がシートS1に向けて移動し、第二の挟持板503がシートS1を一定の圧で押圧すると、モータM4の駆動トルクの増大を駆動トルク検知センサ(図示せず)で検知して第二の挟持板503の移動が停止する。このような構成によりシートS1の束が第一の挟持板502と第二の挟持板503により強固に挟持されるのである。第二の挟持板503の移動量はエンコーダ509により測定され、RAM等の記憶手段に記憶される。
シートS1の束が第一の挟持板502と第二の挟持板503により挟持された段階で、受け板506が駆動機構(図示せず)により90°回転して、図4(b)に示すように退避する。受け板506が退避した段階では、シートS1の束の下面SAと塗布ローラ62は接触していない(図4(c)参照)。
次に図4(d)に示すように、接着剤63が収容されている塗布部60が上昇して塗布ローラ62がシートS1の束の背部となる下面SAに接触し、塗布部60がシートS1の束の下面SAに沿って移動することによって、接着剤63がシートS1の束の下面SAに塗布される。
尚、上記のようにここでは、接着剤を塗布する手段としてローラを用いて説明するが、本発明の趣旨を阻害しないものであれば、例えばベルトやブラシなどでも代用が可能である。塗布する部材としては、接着剤の塗布性や塗布直前の接着剤を十分に溶融した状態となるように熱伝達しやすい点などから、ムラ無く溶融接着剤をシート端に供給する点で有利なため、ローラが好ましい。
塗布部60による接着剤63の塗布動作を図5を用いて説明する。
塗布部60は、接着剤63をシート束へ塗布する塗布ローラ62と、接着剤63と、接着剤63を収容する接着剤収容部64と、固形状の接着剤を溶融させるヒータ(図示せず)を有している。接着剤63は接着剤容器66に固形状態で収容されており、塗布部60において接着剤63の残量が少ないと検知すると可動部材65が動き、固形状態のまま塗布部60に供給される。そして塗布部60内のヒータ(図示せず)に温められ、固形状態の接着剤が塗布部60において溶融する。
製本処理の開始段階では、塗布部60は図5(a)のように初期位置である右端位置にある。この右端位置は製本装置Bにおける奥側、つまり図1の紙面奥側である。右端位置には、発光素子68Aと受光素子68Bよりなる位置検知センサ68が設けられている。位置検知センサ68により塗布部60の一部が発光素子68Aと受光素子68Bの間に介在することが検知されると、塗布部60が初期位置に存在すると判断されるのである。製本処理を開始すると、塗布部60は右端位置から左端位置(製本装置Bの前面方向)へ移動する。この移動は、モータM3で駆動されるベルト67の駆動で行われる。塗布部60が左端位置に移動する間は、塗布ローラ62はシートS1の束の下面SAから離れている。そして、塗布部60が左端位置から右端位置に向けて移動する図5(b)の段階で、塗布ローラ62がモータM2の駆動で上昇し、シートS1の束の下面SAに接触して接着剤63が塗布される。塗布ローラ62は図5(a)及び図5(b)の破線に示すような軌跡に沿って移動し、また、塗布ローラ62は駆動部として機能するモータM1により回転しながらシート束の下面SAに接着剤を塗布する。
図6は表紙S2の接合工程を示す。
表紙S2は図3に示すように、製本装置Bの下部に設けられた表紙収納部80の給紙トレイ801に収納されており、送り出しローラ802により排出される。排出された表紙S2は、カッター81により表紙としての適切な長さに裁断され、表紙支持手段701上に水平状態で載置される。図6の鎖線で示す表紙支持手段701は押圧部材71、72、押圧部材71、72を駆動するカム73、74等の複数の部材で構成される。なお、カッター81は、シートS1のサイズ情報及びシートS1の束の厚さの情報に基づいた所定長さで表紙S2を裁断する。
図6(a)は接着剤63の塗布が完了した状態を示す。図6(a)の状態では、表紙支持手段701は図3に示すように、シートS1の束の下面から離れた下方の位置で表紙S2を支持している。
次に表紙支持手段701はベルト79A、79B(図3参照)により駆動されて上昇し、図6(b)に示す状態となり、表紙S2がシートS1の束の下面SA、即ち、接着剤塗布面に接触する。なお、表紙押さえ部材75、76、77は表紙支持手段701と一緒に上昇し、下降する。従って、図6(b)に示すように、表紙支持手段701が上昇した時に表紙押さえ部材75、76、77は表紙S2を上から押さえており、表紙S2を平面状態に保持する。
表紙支持手段701は図6(b)の位置から更に、数mm上昇する。この数mm上昇した位置が図6(c)に示す位置である。押圧部材71、72は表紙S2を左右から押圧し、背表紙と表表紙の境界及び背表紙と裏表紙との境界に角を付与して、表紙S2をシートS1に密着させ、冊子が作製される。
図7は接着剤を収容する接着剤収容部の拡大図である。
前述したように接着剤収容部64には固形状態の接着剤が供給され、収容部ヒータ61とローラヒータ621により加熱されて接着剤63が溶融状態となっている。つまり接着剤63はホットメルト接着剤である。接着剤収容部64には一定量の接着剤63が収容されているため、製本システムは連続して複数回の製本処理を実行することが出来る。
収容部ヒータ61には収容部温度センサ611が設置されており、ローラヒータ621にはローラ温度センサ622が設置されている。これにより両ヒータは適正な温度で制御可能である。また、接着剤収容部の中央部に接着剤温度センサ631が設置されており、接着剤63が適正な温度(例えば180℃)になっているか検知される。
製本装置Bのように固形の接着剤を溶融させて製本処理を実行するものは、製本装置Bが長期的に放置され、接着剤63の温度が低下してしまった場合、接着剤63を加熱し、接着剤63の温度が適正な温度になるまで製本処理を実行することは出来ず、冊子S3の生産性の観点で問題である。特に高生産性が要求される印刷業界では問題である。
ところで、同じ形態の冊子S3を大量に作製する場合、シートS1のページ順や印字状態等、冊子S3の出来映えを確認するため、試しに冊子S3を1部又は小数部出力することが考えられる。ユーザーは試しに出力された冊子S3の形態を確認して製本処理を実行すれば、所望の冊子S3が問題なく大量に作製される。
この試しに出力する冊子S3であるが、シートS1のページ順等の出来映えを確認するのであれば、必ずしもシートS1の束と表紙S2が接着剤63によりしっかり固着されている必要はない。それよりも試し用の冊子S3を速く出力できるのであれば生産性の観点で好ましいといえる。
そこで本実施形態における製本装置Bでは、通常の製本処理を実行する第1の製本処理モードと、冊子S3の生産性を考慮し製本処理の開始タイミングを速めた第2の製本処理モードと、の2つの製本処理モードが設けられている。
第1の製本処理モードでは通常の製本処理を実行するため、シートS1の束と表紙S2をしっかり固着させる必要がある。従って、接着剤63が適正な溶融状態になっている必要があり、製本装置Bが長期的に放置されて接着剤63の温度が低下してしまった場合、接着剤63を加熱し、接着剤63の温度が適正な温度になるまで製本処理を実行しない。つまり、製本処理の開始タイミングが遅くなる可能性がある。
一方、第2の製本処理モードでは前述した試し用の冊子S3を出力する場合を考慮しており、製本装置Bが長期的に放置されて接着剤63の温度が低下してしまった場合でも、製本処理の開始指示がユーザーからあった場合に、接着剤63の温度が適正な温度になっていなくても製本処理を実行するようにする。
第1の製本処理モードと第2の製本処理モードの選択は画像形成装置Aの操作部において行う。製本装置Bに製本処理を行いたいシートをセットして製本処理を実行する場合は、製本装置Bに操作部を設け、モード選択を行っても良い。
次に製本システムにおいて第1の製本処理モード、第2の製本処理モードを実行する場合の動作について図8及び図9を用いて説明する。
図8は製本システムにおける製本処理を実行する動作を示すフローチャート図である。
図8で示す動作は画像形成装置Aにより画像が形成されたシートS1に対して製本処理を実行する場合の動作である。
まず、製本システムにおいて画像形成動作及び製本処理の開始指示が有るかどうか判断する(ステップS1)。画像形成動作及び製本処理の開始指示とは、ユーザーによって画像形成装置Aにおけるスタート釦が押されることやPCからの印刷ジョブを受信したことをいう。
画像形成動作及び製本処理の開始指示が有った場合(ステップS1;Yes)、画像形成装置Aにおいて画像形成動作が可能か否か判断する(ステップS2)。画像形成装置Aにおける定着装置8が適正な温度になったり、濃度調整等の必要なキャリブレーション動作が完了したら画像形成装置Aにおいて画像形成動作が可能であると判断する。
ステップS2において画像形成動作が可能であると判断すると(ステップS2;Yes)、製本処理が第2の製本処理モード(試し用の冊子S3を作製するモード)であるかどうか判断する(ステップS3)。この判断動作は実行しようとする印刷ジョブの属性内容に基づいてCPU101が実行する。
ステップS3において製本処理が第2の製本処理モードではない、つまり第1の製本処理モードであると判断すると(ステップS3;No)、シートS1の束と表紙S2を接着剤63により通常通りに固着する必要があるため、接着剤63の温度が適正温度(例えば180℃)であるかどうか判断し(ステップS4)、適正温度であれば画像形成動作及び製本処理を開始を許可する(ステップS6)。この動作によりシートS1の束と表紙S2が適切に固着された冊子S3が作製される。
一方、ステップS3において製本処理が第2の製本処理モードであると判断すると(ステップS3;Yes)、直ぐに画像形成動作及び製本処理の開始を許可する。即ち、接着剤の温度が適正温度に達しているか否かを判断することなく開始を許可する。このように第2の製本処理モードにより製本処理を実行すれば、製本処理の開始タイミングを速くすることができ、冊子S3の生産性を向上させることが出来る。また、第2の製本処理モードにより作製される冊子S3は出来映えを確認するための冊子であるため、たとえシートS1の束と表紙S2が適切に固着されていなくても問題はない。
次に製本装置B単体で製本処理を実行する動作について説明する。
図9に製本装置単体で製本処理を実行する動作を示すフローチャート図である。
図9で示すフローチャート図は製本装置Bに製本処理したいシートをセットして製本処理を実行する場合の動作である。
まず、製本装置Bにおいて製本処理の開始指示が有るかどうか判断し(ステップS10)、製本処理の開始指示が有った場合は、製本処理は第2の製本処理モードであるかどうか判断する(ステップS11)。この場合の製本処理の開始指示とは、製本装置Bの操作部で製本のスタート釦が押されたときに発せられる指示である。
ステップS11において製本処理が第2の製本処理モードではない、つまり第1の製本処理モードであると判断すると(ステップS11;No)、シートS1の束と表紙S2を接着剤63により通常通りに固着する必要があるため、接着剤63の温度が適正温度(例えば180℃)であるかどうか判断し(ステップS12)、適正温度であれば製本処理の開始を許可する(ステップS12)。この動作によりシートS1の束と表紙S2が適切に固着された冊子S3が作製される。
一方、ステップS11において製本処理が第2の製本処理モードであると判断すると(ステップS11;Yes)、直ちに製本処理の開始を許可する。即ち接着剤の温度が適正温度に達しているか否かを判断することなく開始を許可する。このように第2の製本処理モードにより製本処理を実行すれば、製本処理の開始タイミングを速くすることができ、冊子S3の生産性を向上させることが出来る。
以上図8及び図9で説明したように、2つの製本処理モードを設け、試し用の冊子S3を作製するモードにおける製本処理の開始タイミングを速くすれば、冊子S3の生産性を向上させることが出来る。
なお、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、本発明は当該実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
図1で示す製本システムは画像形成装置Aと製本装置Bが接続されている態様であるが、例えば画像形成装置Aと製本装置Bが一体的となり、一つの装置の形態となっている製本システムであっても同様の効果を有する。
A 画像形成装置
B 製本装置
61 収容部ヒータ
62 塗布ローラ
63 接着剤
64 接着剤収容部
101、201 CPU
611 収容部温度センサ
621 ローラヒータ
622 ローラ温度センサ
631 接着剤温度センサ
B 製本装置
61 収容部ヒータ
62 塗布ローラ
63 接着剤
64 接着剤収容部
101、201 CPU
611 収容部温度センサ
621 ローラヒータ
622 ローラ温度センサ
631 接着剤温度センサ
Claims (4)
- 複数枚のシートを集積してシート束を生成し、当該シート束の背と表紙を接着剤により接合させて製本する製本装置であって、
溶融した接着剤を収容する接着剤収容部と、
当該接着剤収容部に収容された接着剤を加熱する収容部ヒータと、
前記接着剤収容部に収容された接着剤の温度を検知する接着剤温度センサと、
製本処理の開始指示を受けたとき、前記接着剤温度センサにより検知した温度が適正温度であれば製本処理の開始を許可する第1の製本処理モードと、製本処理の開始指示を受けたとき、前記接着剤温度センサによる検知結果に関わらず製本処理の開始を許可する第2の製本処理モードと、により製本処理を実行すべく、製本装置の動作を制御する制御部と、
を有することを特徴とする製本装置。 - 前記第1の製本処理モード又は前記第2の製本処理モードをユーザーが設定する操作部を有することを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
- シートに画像を形成する画像形成装置と、
当該画像形成装置により画像形成された複数枚のシートを集積してシート束を生成し、当該シート束の背と表紙を接着剤により接合させて製本する製本装置と、
を有する製本システムであって、
溶融した接着剤を収容する接着剤収容部と、
当該接着剤収容部に収容された接着剤を加熱する収容部ヒータと、
前記接着剤収容部に収容された接着剤の温度を検知する接着剤温度センサと、
製本処理の開始指示を受けたとき、前記接着剤温度センサにより検知した温度が適正温度であれば製本処理の開始を許可する第1の製本処理モードと、製本処理の開始指示を受けたとき、前記接着剤温度センサによる検知結果に関わらず製本処理の開始を許可する第2の製本処理モードと、により製本処理を実行すべく、製本装置の動作を制御する制御部と、
を有することを特徴とする製本システム。 - 前記第1の製本処理モード又は前記第2の製本処理モードをユーザーが設定する操作部を有することを特徴とする請求項3に記載の製本システム。
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JP2007115289A Pending JP2008265257A (ja) | 2007-04-25 | 2007-04-25 | 製本装置及び製本システム |
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JP (1) | JP2008265257A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009298082A (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-24 | Canon Inc | 製本装置、画像形成装置、及び制御方法 |
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2007
- 2007-04-25 JP JP2007115289A patent/JP2008265257A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009298082A (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-24 | Canon Inc | 製本装置、画像形成装置、及び制御方法 |
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