JP2761860B2 - 浴用織成生地 - Google Patents
浴用織成生地Info
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Description
糸を用い、これに合成繊維や天然繊維による各種の緯糸
を、蜂巣織やスポンジ織などにより織成するのではな
く、上記の緯糸につき、その太さに大小の相差をもたせ
たり、さらに、当該織成に当たり浮き組織を形成するこ
とで、垢すりやタオルとして浴用に供し得るようにした
織成生地の改良に関する。
がよく使われるようになっているが、これまでの垢すり
や浴用タオルとして用いられている所謂ナイロンタオル
などは、液体石鹸を当該浴用織成生地に供与した際、こ
れに吸着されにくいことから液垂れを起こしてしまい、
使い勝手が悪く、しかも液体石鹸を無駄に消費してしま
うことになる。
とによる綿混タオルなどによれば、上記の如き液垂れは
なくなるものの、液体石鹸に対する泡立ちが悪く、また
泡切れを生じ易いだけでなく、濯ぎが良好でないばかり
か、乾燥性も悪いなどの欠陥があり、さらに、浴用に供
するため湯水につけると、全体のボリューム感が損なわ
れ、かつ柔かくなってしまうため、肌に対する刺激感に
も乏しくなってしまう。
陥を解消するため、請求項1の浴用織成生地にあって
は、それ自体既知であるが、アクリル紡績糸とかポリエ
ステル紡績糸等の合成繊維紡績糸を経糸として採択する
ことを大前提として、このことにより、合成繊維自体
が、それほど吸水性のないことを活用して、濯ぎや乾燥
を行い易くすると共に、当該合成繊維の紡績糸は、合成
繊維を綿状とし、これを紡績して糸にしたものであるた
め、可成りの吸水性を発揮させることができ、これによ
って、液体石鹸の液垂れをも防止し得るようにし、か
つ、当該合成繊維紡績糸により、湯水につけてもボリュ
ーム感が大幅に損なわれないようにしている。
経糸である合成繊維紡績糸に対して、緯糸には合成繊維
や天然繊維を適宜選定するだけでなく、当該緯糸には、
太い糸と細い糸を夫々用いるなどして、太さに相違をも
たせた二種以上の緯糸を用意し、これらの各種緯糸を所
望本数宛交互に打ち込むことによって、凹凸が表出され
るようにし、このことで、平織りなどの簡易な織り組織
を採択しても、充分にボリューム感や刺激感の確保を可
能とし、かつ安価に提供し得るようにしている。
さに相違をもたせた二種以上の緯糸について、最も太い
ものが、最も細いものの2〜7倍の径と成るようにし、
これにより充分に凹凸を表出させてボリューム感と刺激
感の調和を図ろうとしている。
項1において、太さの相違した各種の緯糸を打ち込むに
際し、最も太い緯糸を、単なる平織りではなしに、複数
本の経糸上にあって浮き組織が形成されるよう織成する
ことによって、前記した凹凸表出の度合を大となし、こ
れによりボリューム感と刺激感を、より助長させようと
している。
成するため、請求項1にあってはアクリル紡績糸、ポリ
エステル紡績糸、ナイロン紡績糸などの合成繊維紡績糸
を経糸とし、合成繊維、合成繊維クリンプ糸、合成繊維
ウーリー糸、合成繊維紡績糸、綿や麻そして羊毛などの
動物毛による天然繊維を、単独または二種以上選定し
て、互いの太さに相違をもたせた二種類以上を緯糸とな
し、これら各種の太さをもった緯糸を所望本数宛打ち込
むことにより織成することで、太い緯糸と細い緯糸とに
より形成される凹凸が表出されるようにしたことを、そ
の内容としている。
あって、太さに相違をもたせた二種以上の緯糸につき、
最も太い緯糸が最も細い緯糸の2倍から7倍の太さであ
るよう選定してあることを、その内容としている。
おける構成に加えて、最も太い緯糸は、一部に前記の合
成繊維紡績糸による複数本の経糸上にあって、浮き組織
を形成するよう打ち込まれている。
き、図1を参照して説示すると、経糸1には合成繊維紡
績糸を用い、緯糸2には合成繊維、合成繊維クリンプ
糸、合成繊維ウーリー糸、合成繊維紡績糸、綿や麻そし
て羊毛などの動物毛による天然繊維を、単独または二種
以上選定して使用するのであるが、この際当該緯糸とし
てその太さに大小の相差をもたせた二種類以上を用意
し、これらの緯糸により織成するのである。そして、こ
の織成に際しては、当該複数種の緯糸を、夫々所望本数
宛順次打ち込んで行くように織成する。従って、当該太
い緯糸と細い緯糸との太さの差に基づく凹凸を表出させ
ることができる。
/60のアクリル紡績糸を用いることができ、これに対
し緯糸としては例えば、300dの太さであるナイロン
クリンプ糸と、これよりも太い1000dのポリプロピ
レンウーリー糸との二種類を用意して織成することがで
きる。ここで、上記の300dと1000dの場合に
は、太い緯糸の太さは、細い糸の太さの約3倍としてあ
るが、請求項2の如く実際上凹凸を表出させるには、2
倍乃至7倍程度の太さにするのが、その刺激感やボリュ
ーム感からして適切である。
糸2aであるナイロンクリンプ糸を、図1の如く12本
と、太い緯糸2bであるポリプロピレンウーリー糸を6
本宛で、交互に打ち込むことにより織成している。この
ことで、太い緯糸2bを打ち込んだ箇所は凸状となり、
これに対し細い緯糸2aを打ち込んだ箇所は、それより
も凹状に表出され、浴用織成生地として必要な凹凸が得
られる。
糸2aにナイロンクリンプ糸が採用されていることか
ら、その縮みが大となるのに対し、太い緯糸2bのポリ
プロピレンウーリー糸は実質的に縮まない性質であるこ
とから、当該ポリプロピレンウーリー糸が弛むこととな
り、この結果、両緯糸2a、2bの糸の太さに基づく凹
凸の表出以上に、その凹凸感が表出でき、アクリル紡績
糸による吸水性をもち、かつ、ふっくらとしたボリュー
ム感のある製品が得られる。
き、同上図1によってこれを説示すると、上記の請求項
2のように太さに相差を設定した複数種の緯糸2a、2
bを交互に打ち込んで行き、この際単に全面的に平織に
より織成して行くのではなしに、一部に前記の合成繊維
紡績糸による複数本、図示例では6本の経糸1上にあっ
て、浮き組織3が形成されるように、最も太い緯糸2b
を打ち込むのであり、このことにより、浮き組織3の箇
所を、平織の箇所よりも、さらに凸状となるよう表出さ
せるようにする。かくして、刺激感とかボリューム感
を、より一層向上させるようにする。
体例を示すと、綿番手60/2S'のポリエステル紡績糸
を経糸として用い、緯糸としては上記と同じく、300
dのナイロンクリンプ糸と1000dのポリプロピレン
ウーリー糸との二種類を用意し、この具体例では図2の
ように経糸1と緯糸2が3本づつ密着するようにしてあ
る。すなわち経糸1は組織d間隔で密着、緯糸2は組織
c間隔で密着し、緯糸2の打ち込み方は、細い緯糸であ
るナイロンクリンプ糸を組織c間隔で6本、太い緯糸で
あるポリプロピレンウーリー糸を組織c間隔で3本とし
てあり、上記のように経糸1が3本づつ密着することに
なるので緯方向に縮み易くなる。この結果、当該具体例
によるときは、ナイロンクリンプ糸が縮み易くなり、ポ
リプロピレンウーリー糸が弛むことで、畝と凹凸がはっ
きりと表出される。また、経糸1と緯糸2とが3本宛密
着するので、経糸1と緯糸2の太さ以上に、ふっくらと
したボリューム感がでると共に、上記3本の糸相互の間
隔があくことになるため、水切れがよくなると共に、メ
ッシュの形成によって泡立ちもよいことになる。
な組織で織成しなくとも、緯糸につい て太さに相差をも
たせた複数種のものを用意し、これを順次打ち込むよう
にして織成したから、単なる平織によっても凹凸を表出
して、容易にして安価に製品のボリューム感を発揮させ
得ることになり、また液体石鹸使用時による液垂れなる
不具合を、合成繊維紡績糸の特性により解消でき、さら
に凹凸の表出で泡立ち、泡切れ、そして乾燥の点でも改
善され、水につけてもボリューム感が損なわれず、刺激
感のあるスポンジ感覚の浴用織成地を提供できる。そし
て請求項2では、上記の緯糸につき、太い緯糸を細い緯
糸の2〜7倍の太さに形成することで、より一層請求項
2における浴用織成生地の使い勝手を向上することが可
能となる。さらに、請求項3によるときは、上記請求項
1の構成に加えて、最も太い緯糸を、部分的に経糸上に
あって、浮き組織となるよう打ち込むようにしたから、
さらにボリューム感をもち、水につけても、これを保有
でき、刺激感を持ったスポンジ感覚のものを提供するこ
とができる。
地を示した組織図である。
を示した組織図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 アクリル紡績糸、ポリエステル紡績糸、
ナイロン紡績糸などの合成繊維紡績糸を経糸とし、合成
繊維、合成繊維クリンプ糸、合成繊維ウーリー糸、合成
繊維紡績糸、綿や麻そして羊毛などの動物毛による天然
繊維を、単独または二種以上選定して、互いの太さに相
違をもたせた二種類以上を緯糸となし、これら各種の太
さをもった緯糸を所望本数宛打ち込むことにより織成す
ることで、太い緯糸と細い緯糸とにより形成される凹凸
が表出されるようにしたことを特徴とする浴用織成生
地。 - 【請求項2】 太さに相違をもたせた二種類以上の緯糸
につき、最も太い緯糸が最も細い緯糸の2倍から7倍の
太さである請求項1に記載の浴用織成生地。 - 【請求項3】 アクリル紡績糸、ポリエステル紡績糸、
ナイロン紡績糸などの合成繊維紡績糸を経糸とし、合成
繊維、合成繊維クリンプ糸、合成繊維ウーリー糸、合成
繊維紡績糸、綿や麻そして羊毛などの動物毛による天然
繊維を、単独または二種以選定して、互いの太さに相違
をもたせた二種類以上を緯糸となし、これら各種の太さ
をもった緯糸を所望本数宛打ち込むことにより織成する
ことで、太い緯糸と細い緯糸とにより形成される凹凸が
表出されると共に、最も太い緯糸は、一部に前記の合成
繊維紡績糸による複数本の経糸上にあって、浮き組織を
形成するよう打ち込まれていることを特徴とする浴用織
成生地。
Priority Applications (1)
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JP7303593A JP2761860B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 浴用織成生地 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7303593A JP2761860B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 浴用織成生地 |
Publications (2)
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ID=17922874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7303593A Expired - Lifetime JP2761860B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 浴用織成生地 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
1995
- 1995-10-27 JP JP7303593A patent/JP2761860B2/ja not_active Expired - Lifetime
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