JPS5932383Y2 - 浴用タオル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、皮膚の摩擦に有用な浴用タオルに関する。

既に浴用タオルとしては、ナイロン等の合成繊維からな
り、摩擦感を強くする縮み加工を施した織布又は編地の
ものが普及している。

しかしながら、この浴用タオルは、クリンプ、ウーリー
加工等により表面に多数点在する糸の屈曲部が比較的堅
いため、石鹸を付けても皮膚への摩擦が強く幼児や女性
の肌を痛めることがあり、血行を促進させるときのよう
に時間をかけて皮膚を摩擦するようなことができず、ま
た乾布摩擦には不適当である等の欠点がある。

この考案は、前述のような問題点を解決するため、紡績
糸の強撚糸からなる網地を用いて適度の摩擦感を得るこ
とができ、綿タオルとナイロン等の垢擦りタオルとの両
者の特性を兼ね備えたような浴用タオルを提供するもの
である。

以下、この考案の構成を添付図面に基づいて説明する。

この浴用タオルは、所要本数の紡績糸を強撚に撚り合せ
、この強撚糸１を撚り絡み合せて格子状網地２が形成さ
れると共に、この網地２の経糸部に紡績糸からなる経糸
３が直線状に組み込まれて戒る。

前記撚糸１は、２０／Ｉ Ｓの綿糸を、例えば３０回／
ｉｎの撚数で２本撚り合せた強撚糸２０／２ Ｓを作
り、この強撚糸２０／２ Ｓを更に２本合せ、例えば１
３回／ ｉｎの撚数で撚った撚糸２０／２／２Ｓである
。

この撚糸１は、主として綿糸が用いられるが、摩擦感が
強く堅いタオル地を作る場合にはポリエステル１００％
紡績糸が用いられ、また、乾布摩擦用等摩擦感が弱い柔
かいタオル地を作る場合には、ポノノジツク・綿混紡糸
が用いられる。

前設経糸３は、綿糸４０／Ｉ Ｓを用いた普通撚の撚糸
４０／２を２本引揃えた糸４０／２／２である。

なお、前記撚糸１及び経糸３は、用途及び前記網地２の
組織等に対応して綿糸、合成繊維・綿混紡糸又は合成繊
維１００％紡績糸等素材、撚合せ本数、引揃え本数及び
撚数を適宜選択することができる。

前記網地２は、吋間６乃至７ゲージの角目透かし目のレ
ース網地であり、もし網のように使用中糸条がずれて網
目が大きく広がるようなことがない。

なお網地２はこの角目透かし目のばか透し目の形状、密
度及び地組織等を適宜選択することができる。

前記浴用タオルは、長手方向両側縁に耳４が形成され、
他方の端縁に端布５が縫い付けられており、周縁部から
ほつれるようなことがない。

なお、この浴用タオルは、ピンク、オレンジ等の淡色に
着色することができ、所要の糊付加工や合成樹脂による
硬化加工を施すことができる。

との考案に係る浴用タオルは、以上のような構成であり
、これを使用する場合、湯に浸漬すると各基が膨潤して
吸水性が増加し石鹸の泡立ちがよく、紡績糸の特性であ
る細かい毛羽と柔かさ並びに比較的太い強撚糸の堅さが
相まって適度の摩擦感が得られる。

また、背を洗う場合両端部を握って引っ張っても、長手
方向の経糸によって伸びず比較的腰がしつかりしており
、丸めても糸条がずれない透かし目がある網地によって
、適度の凹凸感があり垢落しにも優れている。

更に血行を促進させるため時間をかけて皮膚を摩擦して
も肌が痛くなく、乾布摩擦にも使用でき、強撚糸である
ため耐摩耗性に優れており長く使用できる等の効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示す地組織の拡大平面
図、第２図は全体の平面図である。 １・・・・・・撚糸、２・・・・・・網地、３・・・・
・・経糸、４・・・・・・耳、５・・・・・・端布。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所要本数の紡績糸を強撚に撚り合せ、この強撚糸を撚り
   絡み合せて網地を形成すると共に、この網地の経条部に
   紡績糸からなる経糸を組み込んだことを特徴とする浴用
   タオル。