JP2760878B2 - フアクシミリ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は装置の動作状態を表示できるフアクシミリ装
置に関するものである。

［従来の技術］ 近時、ファクシミリ装置のめざましい普及とともに、
その機能・性能も著しく向上している。中でもマン・マ
シン・インタフェースである装置の動作状態を示す操作
パネルにも様々な工夫が成され、より操作しやすくなっ
ている。

第３図は代表的な従来のフアクシミリ装置の概観を示
す図である。

図中、Ａが状態確認ランプで緑と赤の２色のランプで
構成されている。この装置では、そのランプの表示内容
により、次のように装置の状態を表わしている。

緑の点灯…メモリに何らかのデータが入つていること
を示す。

緑の点滅…送受信、各種レポート作成中、または出力
中であることを示す。

赤の点灯…プリンタ電源オフ時、或は紙カセツト、ト
ナーカートリッジがセツトされていない時、または紙ジ
ヤム時のようなエラーが発生していることを示す。

赤の点滅…記録紙、トナー等の消耗品がないことを示
す。

上述したように表示することにより、装置の動作状態
が遠くからでも容易に確認できるので、オペレータはそ
の状況に応じた処理を適宜実施することが可能になる。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら上記従来例では、メモリのデータを確認
するには、緑色の表示が点灯しているかどうかにより判
断するしかなく、これでは単にメモリ内にデータがある
かどうかしか判別することができなかつた。このため、
例えばメモリがフルに近い状態であつても、ユーザーが
それを判別することができなかつた。また、このような
メモリの状態の判別は、送信用の文書の場合は、送信が
終了した時点で全てクリアされてしまうため、メモリの
使用度の判別はあまり重要でなくなる。

本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、受信さ
れて記憶されている画像情報のページ数に応じた回数、
発光素子を点滅、或いはブザーを鳴音させることができ
るファクシミリ装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために本発明のファクシミリ装置
は以下のような構成を備える。即ち、 原稿画像を光電的に読み取って入力する画像入力手段
と、ファクシミリ信号の送受信を行う送受信手段と、前
記送受信手段より受信した画像情報或いは前記画像入力
手段より入力した画像情報に基づいて記録を行う記録手
段とを有するファクシミリ装置であって、 前記送受信手段により受信された画像情報を記憶する
記憶手段と、 前記記憶手段に蓄積された画像情報のページ数を計数
する計数手段と、 前記計数手段により計数されたページ数に応じた回数
発光素子を点滅させる状態表示制御手段とを有すること
を特徴とする。

また本発明のファクシミリ装置は以下のような構成を
備える。即ち、 原稿画像を光電的に読み取って入力する画像入力手段
と、ファクシミリ信号の送受信を行う送受信手段と、前
記送受信手段より受信した画像情報或いは前記画像入力
手段より入力した画像情報に基づいて記録を行う記録手
段とを有するファクシミリ装置であって、 前記送受信手段により受信された画像情報を記憶する
記憶手段と、 前記記憶手段に蓄積された画像情報のページ数を計数
する計数手段と、 前記計数手段により計数されたページ数に応じた回数
ブザーを鳴音させる状態表示制御手段とを有することを
特徴とする。

［作用］ 以上の構成により、送受信手段により受信された画像
情報を記憶する記憶手段に蓄積された画像情報のページ
数を計数し、その計数されたページ数に応じた回数発光
素子を点滅させるように動作する。また計数されたペー
ジ数に応じた回数ブザーを鳴音させるように動作する。

［実施例］ 以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳
細に説明する。

［フアクシミリ装置の説明（第１図）］ 第１図は本実施例のファクシミリ装置の概略構成を示
すブロツク図である。

図中、１はオペレータにより操作され、各種情報を入
力するためのキー入力部、２は種々のメッセージを表示
する表示部で、これらキー入力部１と表示部２は同じ操
作パネル上に設けられている。３は上記キー入力部１、
表示部２を制御するパネル制御部である。４はDMAコン
トローラ（DMAC）で、画像データ等のDMA転送を行なつ
ている。５は画像情報出力部で、画像入出力制御部７を
介して出力される画像情報を基に記録媒体上に像形成を
行なう例えばレーザビームプリンタ等である。６は画像
情報入力部で、原稿画像を光電的に読取つて、デジタル
信号で画像情報を入力している。７は画像情報入出力部
５、６とシステムバス16との間でインタフエース制御を
行うと共に画像情報出力部５、画像情報入力部６を制御
する画像入出力制御部である。８、９は通信回線を介し
て通信を行う通信部であり、10はこの２つの通信部を制
御する通信制御部である。

11は通信部8,9を介して受信され、圧縮された画像情
報を記憶する、ハードデイスク等の大容量の補助記憶
部、12は端末装置全体の制御を行う、例えばマイクロプ
ロセツサ等のMPUで、ROM13−１に格納された制御プログ
ラムに従つて各種データ信号や制御信号を出力して装置
全体の制御を行つている。13−１は制御プログラムが格
納されているROM、13−２はMPU12のワークエリアとして
使用されるRAMで、種々の制御データが一時保存され
る。

14は画像メモリで、画像情報入力部６より入力され
た、或は通信部8,9より受信された画像データを一時的
に保存したり、画像情報出力部５に出力する画像データ
等を格納している。15は圧縮／伸長部で、通信部8,9を
介して送受信される画像情報を圧縮／伸長する圧縮／伸
長部である。16はシステムバスである。17は本装置の状
態を示す状態確認ランプである。

本実施例においては、フアクシミリ装置の動作状態を
より詳細に表示するために、状態確認ランプ17の動作仕
様を以下のようにする。

緑の点灯…受信文書があることを示す。

緑の点滅…送受信中 :2秒間隔の点滅 レポート及び 文書出力中 :4秒間隔の点滅 受信文書数 :0.5秒間隔の点滅 赤のランプの動作仕様については、前述した従来例で
説明した機器と同様とする。

上記動作仕様に基づいて、受信文書数を緑色ランプに
反映する方法を以下に述べる。

第２図は本実施例のフアクシミリ装置における受信時
の処理を示すフローチヤートである。

まず、ステップS1において、通信回線から着呼がある
と、通信部８または９を介して通信制御部10が着呼要求
をMPU12に対して発行する。次にステツプS2に進み、MPU
21は補助記憶部11の残量（記憶可能容量）を調べ、残量
が少ない時にはステツプS3において通信拒否を通信制御
部10に発行することにより、通信部８又は９が送信要求
端末に対して着信不可メツセージを返信し、通信を終了
する。

ステツプS2で補助記憶部11の残量に余裕がある場合に
はステツプS4に進み、着信指示を通信制御部10に発行す
る。これにより、受信を許可して通信を開始する。次に
ステツプS5に進み、状態確認ランプ17の緑色ランプを２
秒間隔で点滅させる（通信中ランプ・オン）とともに、
ステツプS6において着信した画像情報を受信する。この
画像情報は通信制御部10を介してDMAC4により一旦画像
メモリ14に転送され、次に補助記憶部11に蓄積される。
この時、MPU12は受信文書中に含まれる用紙終端情報の
数をカウントして受信枚数を計数する。

通信の終了が通信魚部10より知らされるとステッツプ
S7に進み、状態確認ランプ17の緑色ランプの点滅を点灯
状態にする（通信中ランプオフ）。その後、ステツプS8
に進み、受信したドキユメント数（受信文書データ中の
用紙終端情報の数）をRAM13−２に一時的に保存する。

次に、MPU12は、受信した文書情報を出力するため
に、ステツプS10において画像入出力制御部７に出力要
求を出すことになるが、その前にステツプS9にて状態確
認ランプ17の緑色ランプを４秒間隔で点滅させるように
動作する（レポート出力中ランプオン）。その後、ステ
ツプS10に進み、画像入出力制御部７は補助記憶部11か
ら文書情報を読出し、圧縮／伸長部15を利用して圧縮さ
れた文書情報を伸長しつつ画像情報出力部５に出力す
る。この時、MPU12は出力中の文書情報中の用紙終端情
報を検出し、この情報が検出される度に、先のRAM13−
２に一時保存したドキュメント数の値を−１する。

次にステツプS11においてMPU12は、RAM13−２の枚数
値が“0"になつたかどうかにより出力終了を監視し、出
力終了でない場合はステツプS12に進み、状態確認ラン
プ17に指示して緑色ランプを0.5秒間隔で残りのドキユ
メントの枚数分点滅させる。そして、再度ステツプS10
に戻って処理を続行する。

ステツプS11で出力が終了した場合にはステツプS13に
進み、受信ドキユメント数をクリアし、最後にステツプ
S14で補助記憶部11内の受信文書を削除して、一連の受
信・出力処理を終了する。

以上説明したように、本実施例によれば遠方から容易
に視認できる表示ランプの表示方法を工夫することによ
り、従来では得られなかった装置の動作状態をより詳細
に示すことが可能になる。

尚、上述実施例においては、状態確認ランプ17を用い
て受信ドキユメント数を表わすようにしたが、その他の
状態をも容易に表示することができる。例えば、G3回
線、G4回線のような回線種別や送信予約数などを状態表
示ランプ17の表示に反映させることが考えられる。

また、表示の方法としても時間間隔で区別するだけで
はなく、表示の色を変えるとか、通信中の表示をやめ
て、ドキユメント数のみを表示させるなどが考えられ
る。

また、表示する時期もいつも表示するのではなく、あ
る特定のキーが押された時のみ表示するようにしてもよ
い。

更に、表示でなくブザー音にしてもよい。

また、特に本フアクシミリ装置のように同時に動作可
能な通信部を複数もち、ISDNのような高速の網に対応し
ている端末においては、補助記憶部がすぐにフルになり
着信を拒否してしまうという事態が発生しやすい。この
ような場合でも、多くの文書がたまつている事を迅速に
知らせ、柔軟な対応がとりやすいという効果がある。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、受信されて記憶
されている画像情報のページ数に応じた回数、発光素子
を点滅、或いはブザーを鳴音させることができるので、
ユーザは記憶されている画像情報のページ数を容易に把
握できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例のフアクシミリの概略構成を示すブロ
ツク図、 第２図は本実施例のフアクシミリ装置における受信処理
を示すフローチヤート、そして 第３図は一般的なフアクシミリ装置の外観図である。 図中、１……キー入力部、２……表示部、３……パネル
制御部、４……DMAC、５……画像情報出力部、６……画
像情報入力部、７……画像入出力制御部、8,9……通信
部、10……通信制御部、11……補助記憶部、12……MP
U、13−１……ROM、13−２……RAM、14……画像メモ
リ、15……圧縮／伸長部、16……システムバス、17……
状態確認ランプである。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】原稿画像を光電的に読み取って入力する画
   像入力手段と、ファクシミリ信号の送受信を行う送受信
   手段と、前記送受信手段より受信した画像情報或いは前
   記画像入力手段より入力した画像情報に基づいて記録を
   行う記録手段とを有するファクシミリ装置であって、 前記送受信手段により受信された画像情報を記憶する記
   憶手段と、 前記記憶手段に蓄積された画像情報のページ数を計数す
   る計数手段と、 前記計数手段により計数されたページ数に応じた回数発
   光素子を点滅させる状態表示制御手段と、 を有することを特徴とするファクシミリ装置。
2. 【請求項２】原稿画像を光電的に読み取って入力する画
   像入力手段と、ファクシミリ信号の送受信を行う送受信
   手段と、前記送受信手段より受信した画像情報或いは前
   記画像入力手段より入力した画像情報に基づいて記録を
   行う記録手段とを有するファクシミリ装置であって、 前記送受信手段により受信された画像情報を記憶する記
   憶手段と、 前記記憶手段に蓄積された画像情報のページ数を計数す
   る計数手段と、 前記計数手段により計数されたページ数に応じた回数ブ
   ザーを鳴音させる状態表示制御手段と、 を有することを特徴とするファクシミリ装置。