JP2759798B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2759798B2
JP2759798B2 JP63079222A JP7922288A JP2759798B2 JP 2759798 B2 JP2759798 B2 JP 2759798B2 JP 63079222 A JP63079222 A JP 63079222A JP 7922288 A JP7922288 A JP 7922288A JP 2759798 B2 JP2759798 B2 JP 2759798B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はOPC(有機光導電性感光層)を有する感光体
を使用して静電写真プロセスにより画像の複製を行う画
像形成方法に関する。
〔従来技術〕
カールソン方法の電子写真複写機においては、感光体
表面に帯電させた後、露光によって静電潜像を形成する
と共に、その静電潜像をトナーによって現像し、次いで
その可視像を紙等に転写、定着させる。同時に、感光体
は付着トナーの除去や除電、表面の清浄化が施され、長
期に亘って反復使用される。
従って、電子写真感光体としては、帯電特性および感
度が良好で更に暗減衰が小さい等の電子写真特性は勿論
であるが、加えて繰返し使用での耐刷性、耐摩耗性、耐
湿性等の物理的性質や、コロナ放電時に発生するオゾ
ン、露光時の紫外線等への耐性(耐環境性)においても
良好であることが要求される。
従来、電子写真感光体としては、セレン、酸化亜鉛、
硫化カドミウム等の無機光導電性物質を主成分とする感
光層を有する無機感光体が広く用いられている。
一方、種々の有機光導電性物質を電子写真感光体の感
光層の材料として利用することが近年活発に開発、研究
されている。
例えば特公昭50−10496号には、ポリ−N−ビニルカ
ルバーゾールと2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン
を含有した感光層を有する有機感光体について記載され
ている。しかしこの感光体は、感度及び耐久性において
必ずしも満足できるものではない。このような欠点を改
善するために、感光層において、キャリア発生機能とキ
ャリア輸送機能とを異なる物質に個別に分担させること
により、感度が高くて耐久性の大きい有機感光体を開発
する試みがなされている。このようないわば機能分離型
の電子写真感光体においては、各機能を発揮する物質を
広い範囲のものから選択することができるので、任意の
特性を有する電子写真感光体を比較的容易に作製するこ
とが可能である。
電荷輸送物質として低分子量の有機化合物を用い、任
意の電荷を発生する物質と高分子バインダーとを併用す
ることにより、すぐれた電子写真特性と被膜強度とを有
する電子写真感光体を得るための努力がなされている。
OPC感光体を構成する高分子バインダーとして、帯電
特性、繰り返し特性等の面でポリカーボネートが優れて
おり中でもビス・フェノールAを中心炭素原子とするポ
リカーボネートが代表的である。構造式の一例を下記に
示した。
(上記、構造単位のポリカーボネートを以下、BPAと
記す。) このような構造単位を有するポリカーボネートをバイ
ンダーとした感光体は、静電写真プロセスを利用した従
来の多くの画像形成装置に画像形成媒体として使用され
ている。
感光体はドラム状の形態をとっていてその表面層を形
成する感光層を画像形成プロセスの回転サイクルに応じ
て反復使用するため画像転写終了毎にトナー画像の清
掃,除去のためのクリーニング作用を受けるが、このク
リーニングの手段としては最も簡単でしかも清掃効果の
高い周知のブレードの圧接による方法がとられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながらBPAをバインダとした感光体は感光層の
硬度が低く耐摩耗性に劣る面があるためブレードを構成
する材料の硬度や圧接荷重を充分にとってクリーニング
効果を高めると感光体の減耗量が多くなってその寿命を
著しく短縮する短所を有している。
一方ブレードの硬度や圧接荷重を低くするとクリーニ
ング性能が低下して感光層に付着した紙粉等の除去も困
難となり画像の解像性能が低下して画質を損うのは周知
の通りである。
従って感光体の寿命を損うことがなくしかもクリーニ
ング性能も低下しないようなクリーニング条件を設定し
かつその条件に調整することは極めて困難とされてい
た。
本発明はこの点を解決して改良した結果、ブレードの
硬度や圧接荷重を充分大きくとってクリーニング性能を
向上させても感光体の寿命が短縮せず長期に亘って高品
質の画像を形成することの出来る画像形成方法の提供を
目的としたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は表面層に特許請求の範囲にある前記一般式
〔B〕で表わされる単位を主要繰返し単位としたバイン
ダー樹脂(以下BPZと記す)を含有する感光体に対し
て、ゴム硬度60°〜90°、感光体の垂直方向に対するブ
レード荷重5〜40gr/cmのブレードを感光体の未クリー
ニング側に鈍角に当接させてクリーニングすることを特
徴とする画像形成方法によって達成される。
〔発明の構成の説明〕
本発明の画像形成装置に使用する感光体は導電性のド
ラム上にBPZを含有する有機光導電性感光層を設けたも
のであるので之について説明を行う。
有機光導電性感光層は、有機光導電性物質がポリカー
ボネートバインダー樹脂中に分散含有されて構成され、
その厚さは例えば約10〜30μm程度である。この有機光
導電性感光層は一層構成であってもよいし、またキャリ
アの発生とその輸送とを別個の層で分担するいわゆる機
能分離型の二層構成であってもよい。二層構成とする場
合においては、キャリアの発生を担う発生層の厚さは例
えば0.05〜5μm、キャリアの輸送を担う輸送層(CT
L)の厚さは例えば10〜30μmである。これらの発生層
及び輸送層にはバインダー樹脂がそれぞれ例えば20〜90
重量%好ましくは30〜70重量%および30〜80重量%好ま
しくは50〜70重量%程度含有される。
キャリアの発生を担う発生層(CGL)は、例えばモノ
アゾ色素、ビスアゾ色素、トリスアゾ色素などのアゾ系
色素、ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドなどのペリ
レン系色素、インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ系
色素、アンスラキノン、ピレンキノン、フラパンスロン
などの多環キノン類、キナクリドン系色素、ビスベンゾ
イミダゾール系色素、インダスロン系色素、スクエアリ
リウム系色素、金属フタロシアニン、無金属フタロシア
ニンなどのフタロシアニン系顔料、ピリリウム塩色素、
チアピリリウム塩色素とポリカーボネートから形成され
る共晶錯体など、公知の各種のキャリア発生物質をバイ
ンダー樹脂と共に溶剤中に溶解或いは分散し、塗布する
ことにより形成することができる。このうち好ましいの
は、ポリカーボネートの高分子量物質よりなるバインダ
ー中にフタロシアニン系、ビスアゾ系あるいはキノン系
のキャリア発生物質を分散させて得られるものである。
キャリアの輸送を担う輸送層は、主鎖または側鎖にア
ントラセン、ピレン、フェナントレン、ココネンなどの
多環芳香族化合物を有する化合物、またはインドール、
カルバゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チア
ゾール、トリアゾール、インダゾール、ピラゾール、オ
キサゾアゾール、ピラゾリンなどの含窒素芳香環を有す
る化合物、トリフェニルアミン骨格、スチルベン骨格、
ヒドラゾン骨格を有する化合物などのキャリア輸送物質
をバインダー樹脂と共に溶剤中に溶解或は分散し、塗布
することにより形成することができる。キャリア輸送層
としては、バインダー樹脂として後述するBPZの如きポ
リカーボネートの高分子バインダー中に、スチリルアミ
ン系、ヒドラゾン系、カルバゾール系、ヒドラジン系な
どのキャリア輸送物質を分散させて得られるものであ
る。
キャリアの発生層及び輸送層に用いるバインダー樹脂
としては、前記一般式〔B〕で表される単位を主要繰返
し単位とした構造を有する。
これらのカーボネート樹脂は従来用いられていたビス
フェノールA型のポリカーボネートの欠点を改善したも
のであって、これらのポリカーボネートの中心炭素原子
には、Zによる環が形成されている。Zによってポリカ
ーボネートの分子鎖が特定方向に配列することが効果的
に阻止される。このためポリカーボネートが、結晶化し
て溶液がゲル化したり感光層形成時に膜表面に析出する
ことがなく、異常な凸部による収率の低下およびクリー
ニング不良等による画像欠陥等のごとき、特性劣化を防
ぐことができる。こうした顕著な効果は、前記一般式
〔B〕では、前記Zによって形成される環が上記の顕著
な効果に直接寄与している。
即ち本発明に於ては、前記一般式〔B〕で示されるポ
リカーボネートをバインダ樹脂として用いることにより
皮膜物性に優れ、電荷保持力、感度残留電位等の電子写
真特性に優れ、かつ繰返し使用に供した時にも疲労劣化
が少ない安定した特性を発揮する電子写真感光体を作成
することができる。
更に、感光体として用いた時、磁気ブラシやクリーニ
ングブレードで擦過されても感光層表面に傷が付きにく
く感光層の摩耗が少ない上、クリーニング不良等の特性
不良のない高耐刷性の電子写真感光体を作成することが
できる。
また前記本発明に係るポリカーボネート樹脂には必要
に応じ、一般式〔B〕の繰返し単位の外に他の繰返し単
位を含有させた共縮合型のポリカーボネート、例えば4,
4′‐ジヒドロキシフェニル‐1,1-シクロヘキサンに少
量のビスフェノールAを混合して共縮合させたポリカー
ボネートを用い、物理的,化学的或は電気的特性を調整
してもよい。
更に必要に応じ作用効果に支障を来さぬ範囲で他のポ
リマを混合して用いることができる。この際の混合比率
は50wt%以下が好ましい。
一方本発明に用いる二成分現像剤を構成するトナー
は、バインダー樹脂中に着色剤などのトナー成分を分散
せしめて成るものであり、ここにバインダー樹脂として
は、種々の熱可塑性樹脂が用いられる。その具体例とし
ては、例えば、スチレン、パラクロロスチレン、α‐メ
チルスチレンなどのスチレン類;アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸n-プロピル、アクリル酸ラ
ウリル、アクリル酸2-エチルヘキシル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n-ブチル、メ
タクリル酸ラウリル、メタクリル酸2-エチルヘキシルな
どのα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;ア
クリロニトリル、メタアクリロニトリルなどのビニルニ
トリル類;2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジンなどの
ビニルピリジン類;ビニルメチルエーテル、ビニルイソ
ブチルエーテルなどのビニルエーテル類;ビニルメチル
ケトン、ビニルエチルケトン、メチルイソプロペニルケ
トンなどのビニルケトン類;エチレン、プロピレン、イ
ソプレン、ブタジエン等の不飽和炭化水素類およびその
ハロゲン化物、クロロプレンなどのハロゲン系不飽和炭
化水素類などの単量体による重合体あるいは、これらの
単量体を2種以上組み合わせて得られる共重合体、およ
びこれらの混合物、あるいは、例えばロジン変性フェノ
ールホルマリン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹
脂、ポリエーテル樹脂などの非ビニル縮合系樹脂あるい
はこれらと前記ビニル系樹脂との混合物を挙げることが
できる。
着色剤としては、例えば、カーボンブラック、ニグロ
シン染料、アニリンブルー、カルコオイルブルー、クロ
ームイエロー、ウルトラマリンブルー、メチレンブル
ー、ローズペンガル、フタロシアニンブルー、またはこ
れらの混合物を挙げることができる。
着色剤以外のトナー成分としては、荷電制御剤、オフ
セット防止剤、流動性向上剤などがあり、また必要に応
じて磁性体微粉末が含有されていてもよい。
斯かるトナーは従来公知のトナーの製造方法によって
得ることができ、平均粒径が20μm以下、特に8〜12μ
mのトナーが好ましい。
本発明に用いる二成分現像剤を構成するキャリアは、
芯材と、この芯材の表面に設けた、下記一般式(I)ま
たは(II)もしくは(III)で示される単量体を好まし
くは50重量%以上含む単量体組成物の重合体(以下「特
定の重合体」ともいう。)または当該重合体および必要
に応じて加えられる他の物質を含む組成物による被覆層
とを有してなる粒子粉末である。
一般式 (式中、X1,X2,X3,X4は、各々水素原子、塩素原子、
フッ素原子、低級パーフルオロアルキル基または低級パ
ーフルオロアルコキシ基を表わし、互に同一でも異なっ
ていてもよく、X1,X2,X3,X4の少なくとも2以上はフ
ッ素原子である。) 一般式(I)または(II)もしくは(III)で示され
る単量体の重合体としては、例えばその繰返し単位が下
記の構造式で示されるものを挙げることができるが、こ
れらに限定されない。
〔例示化合物〕
(9)CF2=CF2 (11)CF2=CF−C1 (12)CH2=CF2 前記特定の重合体は、一般式(I)または(II)もし
くは(III)で示される単量体を好ましくは50重量%以
上含む単量体組成物を重合して得られるが、用いること
ができる他の単量体としては例えばスチレン、パラクロ
ロスチレン、α‐メチルスチレンなどのスチレン類;ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸‐n-プ
ロピル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2-エチルヘキ
シル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸n-ブチル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル
酸2-エチルヘキシルなどのα‐メチレン脂肪族モノカル
ボン酸エステル類などの単量体による重合体あるいはこ
れら単量体を2種以上組み合わせて得られる共重合体お
よびこれらの混合物などを挙げることができる。
又、前記特定の重合体としては、例えば下記に示すも
のを挙げることができる。
フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体 CH2CF2CF2CF2 (商品名)「VT−100」(ダイキン社製) 「VT−50」(ダイキン社製) 「Kynar7201」(ペンパルト社製) ポリテトラフルオロエチレン(PTFE) CF2CF2 n (商品名)「Algofron」(Montecatint Rdison、社製) 「Fluon」(ICI社製) 「Halon TFE」(Allied Chemical社製) 「Hoetaflon」(ヘキスト社製) 「Polyflon」(ダイキン社製) 「Soreflon」(Ugine Kuhlmann社製) 「Tefton TFE」(デュポン社製) 「Teflon J」(三井フロロケミカル社製) テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニ
ルエーテル共重合体(PFA) (商品名)「Teflon PFA」(デュポン社製) テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE) CH2CH2CF2CF2 (商品名)「アフロンCOP」(旭硝子社製) 「Tefgel」(デュポン社製) クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体(ECTF
E) CH2CH2CF2CFCl (商品名)「Halar」(Allied Chemical社製) 弗化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体 (商品名)「ダイエル」(ダイキン社製) 「Fluorel」(3M社製) 「Viton」(デュポン社製) 「Technoflon N.FOR」 (Montedison社製) 弗点ビニリデン−クロロトリフルオロエチレン共重合体 CH2CF2CF2CFCl (商品名)「Kel F Elastmar」(3M社製) 弗化ビニリデン−ペンタフルオロプロピレン共重合体 (商品名)「Technoflon T S」(Montedison社製) テトラフルオロエチレン−パーフルオロニトロソメタン
共重合体 (商品名)「Nitroso Rubber」(Thjokol Chmical社
製) テトラフルオロエチレン−パーフルオロメチルビニルエ
ーテル共重合体 (商品名)「Kalres」(デュポン社製) テトラフルオロエチレン−プロピレン共重合体 (商品名)「アフラス」(旭硝子社製) ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE) CF2CFCln (商品名)「Daiflon」(ダイキン社製) 「Kel−F」(3M社製) 「Plaskon CTFE」(Allied Chemical社製) 「Voltalef」(Ugine Kuhlmann社製) ポリ弗化ビニリデン(PVdF) CH2CF2 n (商品名)「Dulite」(デュポン社製) 「Dyflor」(Dynamit Nobel社製) 「Fraflon」(Ugine Kuhlmann社製) 「KEポリマー」(呉羽化学社製) 「Kynar」(Ponnwalt Chemicals社製) 「Solef」(Solvay社製) テトラフルオロエチレン−ヘキサルフルオロプロピレン
共重合体(FEP) (商品名)「Neoflon」(ダイキン社製) 「Teflon FEP」(デュポン社製) キャリアを構成する芯材は、磁気ブラシを形成するこ
とができる材料即ち磁気材料により構成されることが必
要であり、かかる磁性材料としては、フェライト、マグ
ネタイトを始めとする鉄、コバルト、ニッケルなどの強
磁性を示す金属若しくは合金またはこれらの元素を含む
化合物、あるいは強磁性元素を含まないが適当な熱処理
を施すことによって強磁性を示すようになる合金、例え
ばマンガン‐銅‐アルミニウム、マンガン‐銅‐錫‐な
どのマンガンと銅とを含むホイスラー合金と呼ばれる種
類の合金、または二酸化クロム、その他を挙げることが
できる。
この芯材の粒径は、例えば30〜200μm、好ましくは4
0〜120μmであり、形状は流動性を向上せしめるために
球形であることが好ましい。
本発明に用いる以上の如きキャリアは例えば次のよう
にして製造することができる。即ち、前記特定の重合体
または当該重合体を含む組成物を例えばアセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジメチルスルホキシド等の溶剤に溶解して塗
布液を作製し、この塗布液を芯材の表面に塗布して乾燥
し、もって芯材の表面に被覆層を形成する。この塗布に
おいては、浸漬法、スプレー法等を用いることができる
が、特に流動化ベッド法によるのが好適である。この流
動化ベッド法は、流動化ベッド装置内において上昇する
加圧ガス流により、芯材を平衡高さにまで上昇浮遊さ
せ、当該芯材が再び落下するまでの間に前記塗布液を上
方からスプレーして各芯材に塗布し、これを繰返して所
望の厚さの塗膜を形成する方法であり、この方法により
各芯材に均一な塗膜を形成することができる。
また被膜層の厚さは、0.2〜5μm、特に0.5〜2μm
であることが好ましく、キャリア粒径は例えば30〜200
μm、好ましくは40〜120μm、特に好ましくは50〜75
μmである。このキャリアの粒径が30μm未満の場合に
は、キャリアの流動性が低くて現像領域へのトナー搬送
能力が小さくこの結果画像濃度が低下し易く、しかもキ
ャリアの製造時においてはコーティング処理が困難とな
るためそのような小径のキャリアであって均一な被膜層
を有するものを得ることは困難である。一方キャリアの
粒径が200μmを越える場合には、単位重量当りのキャ
リア粒子全体の表面積が小さいため現像領域へのトナー
搬送能力が小さくて画像濃度が低下し易い。
また、本発明に用いるキャリアには必要に応じて荷電
制御剤、流動性向上剤などの添加剤を含有せしめてもよ
い。
本発明の画像形成装置について述べれば、上端の透明
な原稿載置台上に置かれた原稿は原稿抑えカバーによっ
て抑えられ、複写キーが押されると、投光ユニットの露
光ランプが点灯し原稿を照射しながら、反射ミラーユニ
ットとともに矢視移動する。そして、原稿に照射された
光は、点線で示すように、前記投光ユニットの反射ミラ
ー、前記反射ミラーユニット、結像レンズ、及び反射ミ
ラーを介して、像担持体である観光体ドラムに導かれ、
帯電極によって帯電された感光体ドラム上に静電潜像が
形成される。そして、この静電潜像は、感光体ドラムに
近接して配置された現像装置の現像剤担持体である現像
スリーブによってトナー像に現像される。そして、転写
前の除電ランプによって感光体ドラムの荷電が除電され
た後、トナー像は、給紙カセットから搬送ローラによっ
て搬送されてきた複写紙に、転写極により転写される。
転写後の複写紙は、分離極により感光体ドラムから分離
された後、搬送ベルトによって定着装置へ送られ、加熱
ローラと押圧ローラによってトナー像が複写紙に定着さ
れる。そして、定着後の複写紙は排紙ローラによって排
紙皿に排出される。一方、複写紙が分離された感光体ド
ラムは、除電極により残留電荷が取り除かれ、クリーニ
ング装置によって感光体ドラム上に残留したトナーがク
リーニングされ、さらに帯電前の除電ランプによって感
光体ドラムの残留電荷が除電され、次の複写へ供され
る。
一般にブレードクリーニング装置におけるブレード部
材の感光体ドラムの周面に対する当接の形式としては、
ブレード部材を未クリーニング側のドラム周面に対して
鈍角を形成するよう圧接するのがクリーニング作用がよ
り効果的であることが知られている。
すなわち、圧接によるブレード部材のドラム周面から
受ける垂直方向の反力Nとブレード部材の先端に発生す
る摩擦力Fの合成力Sの一部がブレード部材に弾性変形
を与えるよう作用するのでブレード部材が未クリーニン
グ側のドラム周面に対し強い摩擦力をもって圧接し、残
留トナーを効率良く除去できるよう作用することとな
る。
前記クリーニング装置に取付けられるクリーニング用
ブレードは、ウレタンゴム又はこれより硬度の高い弾性
体の合成ゴムあるいは天然ゴムにより形成された板状の
弾性部材であって、時計方向に回転する感光体ドラムの
周面に対しブレードホルダに挟持されて当接され、その
先端部の弾性変形に伴う反発力により周面を圧接した状
態に保たれる。
さらに前記ブレードは、感光体ドラムの周面に設定し
た場合に、前記感光体ドラムの回転上流側と下流側にお
いて軸線と接線とがなす角度をそれぞれφ1およびφ2
とし、また前記ブレードの先端の軸線部分と接線とがな
す角度をそれぞれθ1およびθ2としたとき、θ1>φ
1,θ2<φ2であって、さらにπ/2≦φ1≦πすなわち
φ1が鈍角となる関係を満足するよう取付けられてい
て、それによって感光体ドラムに対し強い摩擦力を生ず
るよう圧接されている。
前記角度θ1はブレードの硬度、厚さ並びにブレード
ホルダより突出した有効長さ等により決定されるもので
あるが、実験によるとゴム硬度が60°〜90°、厚さが7m
m、有効長が30mmのシリコンゴム製のブレードの場合に
は、角度θ1は150度前後が最もクリーニング効果に優
れている。
一方感光体ドラムの周面は前記ブレードの圧接により
ブレード荷重に相当する以上の強い摩擦力を受けること
になるが、前述したBPZを含有する感光体ドラムを使用
することにより、感光層の減摩量を従来の画像形成装置
に比して著しく小さいものとし、それによって感光体の
寿命が長く保つことを可能としている。
〔実施例〕 以下、本発明の具体的実施例について説明するが、本
発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
直径80mmのアルミニウム製導電性支持体ドラムの表面
に塩化ビニル‐酢酸ビニル‐無水マレイン酸共重合体
「エスレックMF−10」(積水化学社製)1重量部をシク
ロヘキサノン100重量部に溶解した液よりなる厚さ0.1μ
mの中間層を設けた。次にキャリア発生物質として、ジ
ブロモアンスアンスロン「モノライトレッド2Y」1重量
部と1,2-ジクロロエタン30重量部とを混合し、ボールミ
ルで24時間分散させた後、得られた分散液にポリカーボ
ネート樹脂「パンライトL−1250」(帝人化成社製)1.
5重量部を溶解した液を用い、乾燥後膜厚が1μmにな
るようにして塗布し、CGLを形成した。
さらに、その上にキャリア輸送物質として、下記に示
したスチリル系化合物6重量部を1,2-ジクロロエタン90
重量部とポリカーボネート樹脂「ユーピロンZ-200」
(三菱瓦斯化学社製)の10重量部の混合溶液に溶解し、
乾燥後の膜厚が20μmになるよう塗布してCTLを形成
し、負帯電性二層構造の感光体を作成した。
これをOPCAとする。
次に比較例として、CTLを構成せしめるポリカーボネ
ート樹脂に「パンライトK-1300」(帝人化成社製)を用
い、前記と同様な負帯電二層構造の感光体を作成した。
これをOPCBとする。
以上のごとく作成したOPCA,Bを潜像担持体として、電
子写真複写機「U-Bix 1550 MR」(KONIKA社製品)改造
機に搭載した。
クリーニングブレードの硬度を60〜90°、又、荷重を
5〜40gr/cmと種々変化させ、5万枚にも及びコピーを
終了した段階で感光層の減摩量やクリーニング不良によ
る紙粉ボケあるいは、トナーのすり抜け等による画像を
判定した。なお、クリーニングブレードはシリコンゴム
製であり厚さ7mm、有効長30mmとした。以上の実験によ
り次の表に示すような結果を得た。
ここで、判定欄の×は著しく程度の悪いもの、△はや
や悪いもの、○普通のもの、◎は殆んど認められず良好
なもので示す。
以上の結果からBPZバインダー樹脂を有する本発明の
画像形成方法に用いた感光体AはBPAバインダー樹脂を
有する従来の感光体Bに較べ、感光層の減摩量、紙粉ボ
ケおよび画像カブリのすべての点において何れも著しく
優れた結果を示している。
〔発明の効果〕
本発明は硬度の高いクリーニング用ブレード部材の大
きな圧接荷重を常時受けていても摩減や損傷が極めて少
ない。
寿命の長い感光体によって画像形成を行うことを可能
としたもので、それにより長期にわたり高品質の画像を
安定して得ることのできる、経済的な画像形成方法が提
供されることとなった。
フロントページの続き (72)発明者 武居 良明 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ 株式会社内 審査官 原 健司 (56)参考文献 特開 昭60−172045(JP,A) 特開 昭60−69682(JP,A) 特開 昭55−89882(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面層に下記一般式〔B〕で表わされる単
    位を主要繰り返し単位としたバインダー樹脂を含有する
    感光体に対して、ゴム硬度60°〜90°、感光体の垂直方
    向に対するブレード荷重5〜40gr/cmのブレードを感光
    体の未クリーニング側に鈍角に当接させてクリーニング
    することを特徴とする画像形成方法。 一般式〔B〕 但し式中、R5,R6,R7,R8,R9,R10,R11,R12は、水
    素原子、ハロゲン原子、置換、未置換のアルキル基、若
    しくは、置換、未置換のシクロアルキル基を表し、Z
    は、置換、未置換の炭素環若しくは置換、未置換の複素
    環を形成するのに必要な原子群を表す。
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