JP2755285B2 - 香味保持性に優れた包装材料 - Google Patents

香味保持性に優れた包装材料

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JP2755285B2 JP6175334A JP17533494A JP2755285B2 JP 2755285 B2 JP2755285 B2 JP 2755285B2 JP 6175334 A JP6175334 A JP 6175334A JP 17533494 A JP17533494 A JP 17533494A JP 2755285 B2 JP2755285 B2 JP 2755285B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性ポリエステル
を構成素材とする包装材料の香味保持性の改良に関する
ものであり、より詳細には特定の香味阻害成分の溶出抑
制によるポリエステル系包装材料の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート(PET)
の如き熱可塑性ポリエステルは、機械的特性、耐衝撃
性、耐熱性、透明性等に優れており、単独で延伸ブロー
成形容器、他のヒートシート性樹脂との組合せでフィル
ム容器材料、また金属基体との積層体の形でツーピース
缶や缶蓋等の用途に広く使用されている。
【0003】特開平5−339348号公報(帝人)に
は耐熱性、耐レトルト性、保香性等に優れた金属缶を製
造し得る金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム
として、ポリマーの融点が210〜245℃、ガラス転
移温度が50℃以上、末端カルボキシル基濃度が35当
量/106 g以上の共重合ポリエステルからなるポリエ
ステルフィルムが記載されている。
【0004】また、特開平6−116376号公報に
は、フレーバ性、耐熱性、耐衝撃性に優れた金属板貼合
せ用共重合ポリエステル及びフィルムとして、ポリオキ
シアルキレングリコール成分を0.05〜20重量%、
ゲルマニウム元素を1.0〜500ppm、アルカリ金
属元素を1.0〜50ppm含有することを特徴とする
共重合ポリエステル及びフィルムが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】熱可塑性ポリエステル
は、他の熱可塑性樹脂、例えばポリエチレンやポリプロ
ピレンに比して、内容物中の香味成分を吸着する傾向が
かなり少ないが、それでもガラス等の不活性材料に比べ
れば無視できない吸着傾向があり、前者の提案では、共
重合ポリエステル中の末端カルボキシル濃度を或る基準
値以上とすることにより、また後者の提案では、アルカ
リ金属成分を一定量添加することにより、内容物中の香
味成分の吸着傾向を低減させようとするものである。
【0006】しかしながら、本発明者らの研究による
と、熱可塑性ポリエステルを構成素材とした包装材料に
おける香味保持性の低下には、前述した内容物中の香味
成分のポリエステルによる吸着の他に、熱可塑性ポリエ
ステル中の香味阻害成分の内容物中への溶出による影響
も大であることがわかった。
【0007】本発明者等は、熱可塑性ポリエステル中の
香味阻害成分がポリエステルに由来する二塩基性カルボ
ン酸乃至そのオリゴマーとアルカリ金属の共存で生成す
ることを追跡し、二塩基性カルボン酸乃至そのオリゴマ
ーの含有量を500ppm以下に抑制し、且つアルカリ
金属の含有量を30ppm以下でしかもナトリウムの含
有量を6ppm以下に抑制することにより、熱可塑性ポ
リエステルを構成素材とする包装材料の香味保持性を向
上させることに成功した。
【0008】即ち、本発明の目的は、香味保持性が顕著
に向上した熱可塑性ポリエステルを構成素材とする包装
材料を提供するにある。
【0009】本発明の他の目的は、金属箔乃至金属板か
ら成る基体と、その表面に施された熱可塑性ポリエステ
ルフィルム内面材との積層体から成り、内容物中への香
味阻害成分の溶出が顕著に抑制された包装材料を提供す
るにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明よれば、熱可塑
性ポリエステルを構成素材とする包装材料において、前
記熱可塑性ポリエステル中の該ポリエステルに由来する
二塩基性カルボン酸乃至そのオリゴマーの含有量が50
0ppm以下であり、且つアルカリ金属の含有量が30
ppm以下でしかもナトリウムの含有量が6ppm以下
であることを特徴とする香味保持性に優れた包装材料が
提供される。
【0011】本発明によれば、金属箔乃至金属板から成
る基体とその表面に施された熱可塑性ポリエステルフィ
ルム内面材との積層体を構成素材とする包装材料におい
て、前記熱可塑性ポリエステル中の該ポリエステルに由
来する二塩基性カルボン酸乃至そのオリゴマーの含有量
が500ppm以下であり、且つアルカリ金属の含有量
が30ppm以下でしかもナトリウムの含有量が6pp
m以下であることを特徴とする香味保持性に優れた包装
材料が提供される。
【0012】上記二塩基性カルボン酸乃至そのオリゴマ
ーの中でも、香味保持性に重要な影響を及ぼすのは、テ
レフタル酸及びその2量体並びにイソフタル酸及びその
2量体であり、その含有量は、500ppm以下、特に
400ppm以下であることが好ましい。
【0013】アルカリ金属では、ナトリウムが香味保持
性に最も大きい影響があるが、カリウムやリチウムも影
響を及ぼす。ナトリウムは6ppm以下、アルカリ金属
全体としては、30ppm以下、特に20ppm以下で
存在するのが望ましい。
【0014】本発明は、全ての熱可塑性ポリエステルを
構成素材とする包装材料に有用であるが、エチレンテレ
フタレート系ポリエステル、特にエチレンテレフタレー
ト/イソフタレート系コポリエステルを用いた包装材料
に特に有用であり、就中テレフタル酸成分とイソフタル
酸成分とを100:0乃至70:30、特に100:0
乃至72:28の重量比で含有するコポリエステルに著
効がある。
【0015】金属箔乃至金属板を基体とし、この基体上
に熱可塑性ポリエステルフィルム内面材を被覆した包装
材料では、延伸フィルムの取扱い作業性を向上させる目
的で滑剤(アンチブロッキング剤)を配合しており、こ
の滑剤の配合により、香味阻害成分の溶出傾向が一層顕
著なものとなるが、本発明では、この用途に対しても香
味保持性の顕著な向上がもたらされる。
【0016】
【作用】本発明は、熱可塑性ポリエステルの香味阻害成
分が、該ポリエステルに由来する二塩基性カルボン酸乃
至オリゴマーとアルカリ金属、特にナトリウムの共存で
生成するという新規知見に基づくものであり、この二塩
基性カルボン酸乃至そのオリゴマーの含有量を500p
pm以下、特に400ppm以下に抑制し、且つアルカ
リ金属については、ナトリウムの含有量を6ppm以下
でしかもアルカリ金属全体では30ppm以下、特に2
0ppm以下に抑制することにより、包装体の香味保持
性を顕著に向上させることができる。
【0017】添付図面図1、図2及び後述する実施例を
参照されたい。図1は熱可塑性ポリエステル中のアルカ
リ金属の含有量を横軸に、縦軸には上記熱可塑性ポリエ
ステルを内面材とした容器に蒸留水を充填し、レトルト
殺菌を行ったものについて、50名のパネラーを使用し
て、官能試験による評価を行った結果を示している。パ
ネラーの内異味異臭を検知した人の割合が20%を越え
る場合を包装材としての香味保持性に劣るもの、20%
以下の場合を香味保持性に優れるものと判断した。尚こ
れらのポリエステルの二塩基性カルボン酸乃至そのオリ
ゴマーの含有量は何れも350乃至400ppmの範囲
内であった。
【0018】この結果によると、アルカリ金属の内ナト
リウム塩の含有量が6ppm以下、カリウムの場合30
ppm以下、特に20ppmの場合には、異味異臭を感
じた人の割合が20%以下であり、香味保持性に優れて
いることが明らかとなる。
【0019】図2は熱可塑性ポリエステル中の二塩基性
カルボン酸乃至オリゴマーの含有量を横軸に、縦軸には
図1と同様にして、官能試験による評価を行った結果を
示している。これらのポリエステルはアルカリ金属とし
てカリウムを10乃至15ppmの範囲内で含有するも
のである。図2からオリゴマーの含有量が500ppm
以下の場合には、異味異臭を感じた人の割合が20%以
下であり、香味保持性に優れていることがわかった。
【0020】熱可塑性ポリエステルは、それ自体周知の
ように二塩基性カルボン酸とジオール類との重縮合によ
り形成されているが、このポリエステル中には所定分子
量の高分子量成分の他に微量乃至少量の単量体乃至オリ
ゴマー成分が不可避的に含有されている。また、ナトリ
ウム等のアルカリ金属成分は、あらゆる機会、例えば使
用する単量体;用いる触媒;各種添加剤、例えば滑剤、
分散剤、分子量調整剤;またポリエステル及びフィルム
の製造に使用する各種装置からポリエステル中に混入す
る。
【0021】上記二塩基性カルボン酸乃至そのオリゴマ
ー成分とアルカリ金属成分とは、それらが反応して塩の
形で存在する場合もあり、また酸乃至オリゴマー成分と
ナトリウム成分とが互いに独立な成分として存在する場
合もある。しかしながら、フィルムの成形工程或いは包
装材料への成形工程では、熱可塑性ポリエステルの溶融
或いは混練が行われるので、酸乃至オリゴマー成分とナ
トリウム等のアルカリ金属成分とが結合して塩を形成す
る傾向があると考えられる。
【0022】二塩基性カルボン酸乃至オリゴマー成分の
内でも、香味阻害成分となるのは、例えば一般式(1)
または(2)
【0023】
【化1】
【0024】
【化2】
【0025】式中nはゼロ、1または2であり、Rは−
CH2CH2−,−CH2CH2CH2CH2−または−CH
2CH2OCH2CH2−である、 で表わされるようなオリゴマーであり、水酸基末端のオ
リゴマーや環状オリゴマーとなっているものでは、香味
を阻害する傾向は小さい。即ち、上記二塩基酸乃至オリ
ゴマーはアルカリ金属塩、特にナトリウム塩となること
により遊離酸の場合に比して溶解度が極めて大きくなり
(イソフタル酸ナトリウムはイソフタル酸の600倍の
オーダー、テレフタル酸ナトリウムはテレフタル酸の1
000倍のオーダーの溶解度となる)、包装体内容物中
に溶出して香味を損うと考えられるため、二塩基性カル
ボン酸乃至オリゴマーの含有量及びアルカリ金属の含有
量を低減させることが香味保持性向上に有効であること
が了解される。
【0026】金属箔乃至金属板を基体とし、この基体上
に熱可塑性ポリエステルフィルム内面材を被覆した包装
材料では、延伸フィルムのブロッキングを防止するた
め、滑剤(アンチブロッキング剤)の配合やその分散を
よくするための分散剤の配合が不可欠であり、これらの
添加剤の配合と、フィルム成形時の溶融混練操作或いは
更に積層体製造時の融着処理に伴ない、内面材からの香
味阻害成分の溶出の影響が大となるが、本発明では二塩
基酸乃至オリゴマーの含有量及びアルカリ金属の含有量
を前記範囲に維持することにより、包装体の香味保持性
を顕著に向上させることができる。
【0027】
【発明の好適態様】
〔熱可塑性ポリエステル〕本発明の包装材料は、内容物
充填前の状態において、二塩基性カルボン酸乃至そのオ
リゴマーの含有量が500ppm以下、特に400pp
m以下のものであり、且つアルカリ金属の含有量が30
ppm以下、更に好ましくは20ppm以下であり、し
かもナトリウムの含有量が6ppm以下の熱可塑性ポリ
エステルを構成素材とするものである。
【0028】上記二塩基性カルボン酸乃至オリゴマー及
びアルカリ金属塩の含有量は、後述する実施例に示すと
おり、ポリエステルの溶解液からの抽出と抽出成分の組
成分析とで求めることができる。
【0029】熱可塑性ポリエステル中の二塩基酸乃至オ
リゴマーの含有量及びアルカリ金属の含有量を上記量以
下に抑制するには、熱可塑性ポリエステル成形物全体
に含有されるナトリウム分の含有量或いは更にアルカリ
金属成分の含有量を可及的に低減させること及び熱可
塑性ポリエステル成形物中に含有される二塩基酸乃至オ
リゴマーの含有量を可及的に低減させることが有効であ
る。
【0030】上記の手段として、単量体としてのアル
カリ金属分のコンタミネーションの少ないものを使用す
るのは当然であるが、重合触媒や重合調整剤としてもア
ルカリ金属分を含有するものの使用は避けるべきであ
り、どうしてもアルカリ金属分を使用しなければならな
いときには、ナトリウム以外のアルカリ金属分、例えば
カリウム金属分を使用すべきである。また、延伸製膜等
に際して、滑剤(アンチブロッキング剤)やこれを樹脂
中に分散させるための分散剤乃至分散助剤を使用すると
きも、アルカリ金属分、特にナトリウム分を含有するも
のの使用は避けるべきである。更に、重合装置、乾燥装
置、押出装置及び製膜装置としても、アルカリ金属分で
汚染されていない装置を使用すべきである。ポリエステ
ル中のアルカリ金属分の含有量は30ppm以下、特に
ナトリウム金属分の含有量は6ppm以下であるのがよ
い。
【0031】上記の手段として、二塩基酸乃至オリゴ
マーの含有量の可及的に少ない熱可塑性ポリエステル原
料を使用すべきである。二塩基酸乃至オリゴマーの含有
量が少ない熱可塑性ポリエステルは、一般にマイルドな
重合条件、即ち比較的低い温度で長時間の重合、例えば
150乃至280℃で2乃至20時間の重合で製造し得
るし、また一旦製造された熱可塑性ポリエステルを固相
重合させることにより得られる。熱可塑性ポリエステル
中の二塩基酸乃至そのオリゴマーの含有量は樹脂当り5
00ppm以下、特に400ppm以下であるのがよ
い。
【0032】熱可塑性ポリエステルとしては、エチレン
テレフタレート系ポリエステル、特にエチレンテレフタ
レート単位の含有量が70重量%以上、特に72重量%
以上のポリエステルがよい。
【0033】ガラス転移点(Tg)が50乃至90℃、
特に55乃至80℃で、融点(Tm)が200乃至27
5℃、特に220乃至270℃にある熱可塑性ポリエス
テルが好適である。
【0034】ホモポリエチレンテレフタレートが耐熱性
の点で好適であるが、エチレンテレフタレート単位以外
のエステル単位の少量を含む共重合ポリエステルやポリ
エチレンテレフタレートを主体とするポリエステルブレ
ンドも使用し得る。例えば、ポリブチレンテレフタレー
トや、液晶ポリエステルの少量をブレンドすることがで
きる。
【0035】テレフタル酸以外の二塩基酸としては、イ
ソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳
香族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸等の脂
環族ジカルボン酸;コハク酸、アジピン酸、セバチン
酸、ドデカンジオン酸等の脂肪族ジカルボン酸;の1種
又は2種以上の組合せが挙げられ、エチレングリコール
以外のジオール成分としては、プロピレングリコール、
1,4−ブタジオール、ジエチレングリコール、1,6
−ヘキシレングリコール、シクロヘキサンジメタノー
ル、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物等の
1種又は2種以上が挙げられる。
【0036】金属基体と積層して使用する熱可塑性ポリ
エステルとしては、テレフタル酸とイソフタル酸とを1
00:0乃至70:30の重量比、特に100:0乃至
72:28の重量比で含有する共重合ポリエステルが適
当であり、この共重合ポリエステルは、前記軟化点や融
点を満足する範囲内で、他の二塩基酸成分やエチレング
リコール以外のジオール成分を共重合成分として含有し
ていてもよい。
【0037】用いる熱可塑性ポリエステルは、少なくと
もフィルムを形成するに足る分子量を有するべきであ
り、用途に応じて、射出グレード或いは押出グレードの
ものが使用される。その固有粘度(I.V.)は一般的
に0.6乃至1.4dl/g、特に0.65乃至1.3
dl/gの範囲にあるものが望ましい。
【0038】勿論、本発明の制限を満足する範囲内で、
エステル交換法や直接重合法によるポリエステルや更に
固相重合法によるポリエステルも使用することができ
る。更に熱可塑ポリエステルとしては、これに限定され
ず、上記の二塩基酸とジオールを重合した全てのもの、
例えばポリエチレンナフタレートを包含する。
【0039】[包装材料]本発明の好適な態様では、金
属箔乃至金属板に熱可塑性ポリエステルフィルムを少な
くとも内面材として貼り合せ、この積層材料を包装材料
とする。積層に用いるポリエステルフィルムは、二軸延
伸されていることが重要である。用いるポリエステルフ
ィルムは、前述したポリエステルを溶融押し出しし、こ
れを急冷固化して未延伸フィルムを製造し、この未延伸
フィルムを延伸温度に加熱して、テンター等を用いて、
二軸方向に延伸し、必要により熱固定することにより得
られる。二軸配向の程度は、偏光蛍光法、複屈折法、密
度勾配管法密度等で確認することができるが、本発明に
おいては、ポリエステルフィルムは、1.345g/cm3
乃至1.395g/cm3 の範囲の密度を有するように
分子配向されていることが望ましい。また、フィルムの
厚みは、腐食成分に対するバリヤー性と加工性との兼ね
合いから、5乃至50μmの厚みを有することが望まし
い。
【0040】本発明において、ポリエステルフィルムは
単層の形で用いることもできるし、多層の積層フィルム
の形で用いることもできる。後者の積層フィルムの場
合、金属板側のフィルム層は熱接着性に優れたものを使
用し、表面側は機械的性質や香味成分や腐食成分に対す
るバリア性に優れたものを使用することができる。
【0041】積層に使用する延伸ポリエステルフィルム
は、一般に、アンチブロッキング剤を含有する。このア
ンチブロッキング剤としては、ナトリウム分含有量が
0.1重量%以下、特に0.05重量%以下のアンチブ
ロッキング剤を使用すべきであり、この条件を満足する
限り、例えばシリカ系、炭酸カルシウム系、アルミナ
系、シリカアルミナ系、チタン系、クレイ系、ゼオライ
ト系等の無機系アンチブロッキング剤:架橋樹脂粒子等
の有機系アンチブロッキング剤を用いることができる。
【0042】好適なアンチブロッキング剤は、モノメチ
ルトリアルコキシシラン類を加水分解することにより得
られた球状架橋シリコン樹脂粒子である。
【0043】アンチブロッキング剤の粒径は、0.01
乃至5μm、特に0.1乃至2μmの範囲にあるのが望
ましく、一方ポリエステル中への配合量は0.01乃至
10重量%、特に0.01乃至5重量%の範囲にあるの
がよい。
【0044】フィルムの接着性を高めるために、二軸延
伸ポリエステルフィルムの表面をコロナ放電処理してお
くことが一般に望ましい。コロナ放電処理の程度は、そ
のぬれ張力が44dyne/cm以上となるようなもの
であることが望ましい。この他、フィルムへのプラズマ
処理、火炎処理等のそれ自体公知の接着性向上表面処理
やウレタン樹脂系、変性ポリエステル樹脂系等の接着性
向上コーティング処理を行っておくことも可能である。
【0045】フィルムと金属素材とを直接熱接着させる
場合には、金属素材をポリエステルの融点近傍又は、そ
れ以上の温度に予備加熱し、この加熱された金属素材と
フィルムとを積層し、圧着させた後、これを急冷してラ
ミネートとする。また、接着プライマーを用いて両者を
熱接着させることもできる。
【0046】本発明では、金属基体としては各種表面処
理鋼板やアルミニウム等の軽金属板やそれらの箔が使用
される。表面処理鋼板乃至箔としては、冷圧延鋼板を焼
鈍後二次冷間圧延し、亜鉛メッキ、錫メッキ、ニッケル
メッキ、電解クロム酸処理、クロム酸処理等の表面処理
の一種または二種以上行ったものを用いることができ
る。板の表裏において、異なったメッキ乃至表面処理を
行うこともできる。好適な表面処理鋼板の一例は、電解
クロム酸処理鋼板であり、特に10乃至200mg/m
2 の金属クロム層と1乃至50mg/m2 (金属クロム
換算)のクロム酸化物層とを備えたものであり、このも
のは塗膜乃至フィルム密着性と耐腐食性との組合せに優
れている。表面処理鋼板の他の例は、0.1乃至11.
2g/m2 錫メッキ量を有するブリキ板である。このブ
リキ板は、金属クロム換算で、クロム量が1乃至30m
g/m 2 となるような重クロム酸処理或いはクロム酸処
理或いはクロム酸/リン酸処理が行われていることが望
ましい。
【0047】軽金属板乃至箔としては、所謂純アルミニ
ウム板乃至箔の他にアルミニウム合金板乃至箔が使用さ
れる。耐腐食性と加工性との点で優れたアルミニウム合
金板は、Mn:0.0乃至1.5重量%、Mg:0.0
乃至5重量%、Zn:0.01乃至0.3重量%、C
u:0.01乃至0.25重量%、及びCr:0.01
乃至0.25重量%、残部がAlの組成を有するもので
ある。これらの軽金属板も、塗膜乃至フィルム密着性と
耐食性の観点より表面処理を行うことが望ましく、これ
らの表面処理として、クロム処理、ジルコニウム処理、
リン酸処理、アルマイト処理、アクリル酸処理等があ
る。このうちで金属クロム換算で、クロム量が5乃至3
00mg/m2 となるようなクロム酸処理或いはクロム
酸/リン酸処理が行われていることが望ましい。
【0048】金属基体の厚みは、箔の場合の2μmから
板の場合の1mm迄変化する。
【0049】積層体の製造に用いる接着プライマーは、
金属素材とポリエステルフィルムとの両方に優れた接着
性を示すものである。密着性と耐腐食性とに優れたプラ
イマー塗料の代表的なものは、種々のフェノール類とホ
ルムアルデヒドから誘導されるレゾール型フェノール−
アルデヒド樹脂と、ビスフェノール型エポキシ樹脂とか
ら成るフェノール−エポキシ系塗料であり、特にフェノ
ール樹脂とエポキシ樹脂とを50:50乃至5:95重
量比、特に40:60乃至10:90の重量比で含有す
る塗料である。接着プライマー層は、一般に0.1乃至
5μmの厚みに設けるのがよい。
【0050】ポリエステルフィルムの熱接着は、ポリエ
ステルの融点より35℃低い温度から40℃高い温度迄
の温度で行うことが好ましい。またラミネートロールの
表面温度はポリエステルの融点より180℃低い温度か
ら70℃低い温度迄の温度で行うことが表面の分子配向
を保持する上で好ましい。
【0051】上記の積層体は、通常の巻締用天地缶蓋、
イージイオープン蓋或いは溶接継目スリピース缶用素材
等に使用する他、ツーピース缶用の素材として使用でき
る。例えば、上記のラミネート材を、それ自体公知の手
段により絞り加工、薄肉化絞り乃至絞り−しごき加工に
付してツーピース缶用缶胴とする。この場合、次の条件
を用いることが好ましい。
【0052】先ず、絞り加工、薄肉化絞り加工乃至絞り
−しごき加工は、ポリエステルの適正延伸温度、特にガ
ラス転移温度以上、融解温度以下の温度で行うことが好
ましい。即ち、この温度範囲では、ポリエステルは上記
成形時に塑性流動して軸方向に有効に分子配向され、特
に曲げ伸ばしによる薄肉化絞り加工、或いは絞り−しご
き加工に於いて、ラミネート材の薄肉化が有効に行われ
る。また、上記加工はポンチとダイスとの組合せを用い
て行われるが、ポンチとしては、平均粗さ(Ra)が
0.01乃至3μm、特に0.1乃至2μmの側面を有
するポンチを用いることが、加工後のカップの抜け性の
点で好ましい。粗さのパターンは、一般にドット状(デ
ィンプル状)のものが好ましい。
【0053】本発明の材料を用いたシームレス缶体は、
前述したラミネート材を用いる点を除けば、それ自体公
知の方法で製造される。即ち、このラミネートを円板等
の形状に剪断し、これを絞りポンチと絞りダイスとの間
で一段或いは多段の絞り加工に賦する。この絞り成形工
程では、肉厚を均一化するためカップ側壁部の上方部分
に軽度のしごきを加えたり、軸方向に絞りダイスのダイ
ラジアス等の選定により、引張力を加えて曲げ伸ばしに
よる側壁の薄肉化を行ってよい。曲げ伸ばしによる薄肉
化の詳細は、本発明者らによる特開平1−35004号
公報に記載されている。深絞り缶の場合、絞り加工は、
1段乃至多段で行うことができ下記式 式中、Dは剪断したラミネート材の径であり、dはポン
チ径である。で定義される絞り比RD は一段では1.2
乃至2.5の範囲にあるのがよい。
【0054】また曲げ伸ばしの場合には、缶の側壁部の
薄肉化の程度は素板厚(tB )の5乃至45%、特に5
乃至40%程度となるように、即ち厚みの残留率が、5
5乃至95%、特に60乃至95%となるように薄肉化
するのが有効である。そして上記絞り成形に加えて、し
ごき成形を附加するのが薄肉化の点で有効である。
【0055】しごき加工は、一段乃至多段で行うことが
でき、下記式 式中t0 はしごき加工前のラミネート材の厚みであり、
I はしごき加工後のカップの側壁部の厚みである。で
定義されるしごき率(RI )は1段としてのしごき加工
で5〜40%にあるのが良い。多段しごきの場合には、
最初の方のしごきで、できるだけしごき率を大きく取
り、加工後のカップの抜け性の点から最後のしごきリン
グでのしごき率を3乃至20%の範囲であるのが良い。
【0056】上記成形で得られる絞りカップは、必要に
よりトリミング、潤滑剤の揮発、外面印刷等の工程を通
った後、ネッキング、フランジング加工を行って缶蓋と
の巻締を行う缶体とする。尚、上記成形によって缶内面
となるポリエステルフィルム層は、少なくとも表面が一
軸あるいは二軸方向に分子配向されている。
【0057】本発明の別の態様では、前記熱可塑性ポリ
エステルを延伸ブロー成形して、ボトルの形の包装材料
とし、これを包装体の製造に使用する。この場合、熱可
塑性ポリエステルを先ずプリフォームに成形し、次いで
延伸温度においてボトルに延伸ブロー成形する。
【0058】ポリエステルのプリフォームへの成形に
は、射出成形を用いる。即ち、ポリエステルを冷却され
た射出型中に溶融射出して、過冷却された非晶質のポリ
エステルプリフォームに成形する。この射出成形に際し
て、ボトル、即ちプリフォーム中の二塩基酸乃至そのオ
リゴマーのナトリウム塩の含有量が増大しないように、
射出成形は可及的に低温の樹脂温で行うべきであり、3
10℃以下、特に270乃至300℃で行うのがよい。
【0059】射出機としては、射出プランジャーまたは
スクリューを備えたそれ自体公知のものが使用され、ノ
ズル、スプルー、ゲートを通して前記ポリエステルを射
出型中に射出する。これにより、ポリエステル等は射出
型キャビティ内に流入し、固化されて延伸ブロー成形用
のプリフォームとなる。
【0060】射出型としては、容器形状に対応するキャ
ビティとプリフォーム口部に対応する部分にエアベント
を有するものが使用されるが、ワンゲート型或いはマル
チゲート型の射出型を用いるのがよい。一方、射出圧力
は28乃至110kg/cm2 程度が好ましい。
【0061】次いで、ポリエステルプリフォームを、延
伸温度において、延伸ブロー成形して、首部、胴部及び
底部を備えたボトルに成形する。
【0062】プリフォームからの延伸ブロー成形には、
成形されるプリフォーム成形品に与えられた熱、即ち余
熱を利用して、プリフォーム成形に続いて延伸ブロー成
形を行う方法も使用できるが、一般には、一旦過冷却状
態のプリフォーム成形品を製造し、このプリフォームを
前述した延伸温度に加熱して延伸ブロー成形を行う方法
が好ましい。
【0063】プリフォームの延伸温度は、一般に85乃
至135℃、特に90乃至130℃の温度が適当であ
り、その加熱は、赤外線加熱、熱風加熱炉、誘電加熱等
のそれ自体公知の手段により行うことができる。
【0064】延伸ブロー成形に際し、延伸温度にあるプ
リフォームを、ブロー成形金型を用い或いは用いること
ないしに、延伸棒で、軸方向に引っ張り延伸すると共
に、流体吹き込みにより周方向に膨張延伸する。延伸倍
率は、軸方向延伸倍率を2乃至3.6倍、特に2.2乃
至3倍、周方向延伸倍率を3乃至6.6倍、特に3.5
乃至6倍とするのがよい。軸方向延伸倍率は、プリフォ
ーム成形品の軸方向の長さと延伸棒のストローク長とに
よって決定されるが、周方向の延伸倍率は、プリフォー
ム径と金型キャビティ径との関係で決定され、フリーブ
ローの場合には流体の吹き込み圧で決定される。
【0065】本発明は、通常のボトル、耐圧ボトル、耐
熱ボトル及び耐熱圧ボトル等の製造に等しく適用でき
る。耐熱ボトルの場合、内容物熱間充填後の減圧を吸収
するために、容器胴部に減圧吸収機構、例えばリブ部と
パネル部とを設け、パネル部の容器内側へのパネリング
変形によって減圧を吸収するようにすることができる。
耐熱ボトルでは加熱時における容器壁の熱変形を防止す
るために容器壁を熱固定する。一方、耐熱圧ボトルで
は、炭酸飲料等の自生圧力を有する内容物を充填後、パ
ストライザー等による加熱殺菌を行うが、この殺菌時に
おける熱と圧力による底部のクリープ変形を防止するた
めに、未延伸部乃至低延伸部を熱結晶化させたり、或い
は底部を胴部と同様に延伸し配向結晶化させるのがよ
い。
【0066】ボトルの熱固定は、種々の手段で行うこと
ができる。例えば、ブロー成形金型を加熱し或いは更に
ボトル内に高温の流体を吹き込み、延伸ブロー成形と同
時に熱固定を行うことができる。また、ブロー成形金型
の他に熱固定用金型を使用し、ブロー成形後のボトルを
加熱された熱固定用金型に入れ、ブローしながら熱固定
を行うことができる。更に、ブロー成形されたボトルを
ブロー成形金型外に取り出し、自由収縮が可能な状態で
熱固定を行い、次いで熱固定されたボトルを二次ブロー
成形金型に入れ、再度ブロー成形して最終ブロー容器を
製造することもできる。
【0067】容器壁の熱固定は、一般に120乃至22
0℃、特に130乃至210℃の温度に加熱して行うの
が適当であり、金型を電熱で加熱したり、或いはボトル
を直接赤外線等で加熱することにより行うのができる。
【0068】本発明によるポリエステルボトルにおい
て、容器胴部の厚みは、ボトルの容積や用途によっても
相違するが、一般に200乃至500μm、特に25乃
至450μmの範囲にあるのがよく、一方目付量は25
乃至45g/l、特に30乃至40g/lの範囲にある
のがよい。
【0069】以上、本発明を金属ポリエステルフィルム
積層体から成るツーピース缶と、二軸延伸ボトルとの場
合について説明したが、本発明は、それ以外に例えば、
真空成形、圧空成形、プラグアシスト成形等によるカッ
プ状容器としても有用である。
【0070】
【実施例】本発明を次の例で説明する。 (1)ポリエステル中の二塩基性カルボン酸乃至そのオ
リゴマーの定量法 試料の形態がフィルム、ボトルの場合は細片にし、チッ
プはそのまま、金属箔乃至金属板との積層体は希塩酸等
を使用しポリエステルを金属から剥離して細片にする。
0.5gのポリエステル樹脂をヘキサフロロイソプロパ
ノールとクロロホルムの混液(50/50)5mlに完
全に溶解させた後20mlのクロロホルムを加えて希釈
し、これを150mlのメタノールに注ぎ込んでポリマ
ーを析出させる。この抽出液を濾過し、濾液をフラスコ
及びポリマーの洗液と併せてエバポレーターで数mlま
でに濃縮する。この濃縮液をアセトニトリルで10ml
の定容とし検液とする。検液を逆層カラムを用いた高速
液体クロマトグラフ装置で測定し、UV検出器で230
nmの吸収を測定した。得られたクロマトグラムの中の
ピークを質量スペクトルと赤外スペクトルで同定し、二
塩基性カルボン酸乃至そのオリゴマーの溶出位置に出現
したピークのピーク面積を合計し、MHET(モノヒド
ロキシエチルテレフタル酸)換算でその重量を求めた。
イソフタル酸に由来するオリゴマー量とテレフタル酸に
由来するオリゴマー量は、検液の上記条件での液体クロ
マトグラフ測定で得られた二塩基酸乃至オリゴマーに由
来するピークを分取し、溶媒を除去後赤外スペクトルを
測定し、1300cm-1と1240cm-1の吸光度の比
率を求める。あらかじめポリエチレンテレフタレートと
ポリエチレンイソフタレートを比率を変えて混合し作成
したキャストフィルムでこの吸光度比とイソフタル酸と
テレフタル酸の比率の相関を求めておき、作成した検量
線から検液の分取物の酸の組成比を求め、比例計算で各
酸に由来するオリゴマー量を求めた。
【0071】(2)ポリエステル中のアルカリ金属含有
量の定量法 0.5gのポリエステル試料を白金るつぼに秤り取り、
オルソクロロフェノール5mlに完全に溶解後、0.5
Nの希塩酸でアルカリ金属を抽出し、20mlの定容と
して原子吸光分析法で定量した。
【0072】(3)アンチブロッキング剤中のアルカリ
金属含有量測定 ケイ酸質アンチブロッキング剤中のアルカリ金属は、白
金るつぼ内に0.5gを秤り取り、フッ化水素酸と過塩
素酸を加えて加熱し酸を揮発させた後、残渣を0.5N
の希塩酸に溶解し、原子吸光法で測定した。試料中に有
機成分がある場合は少量の硫酸を加えて灰化後前記の処
理を行って測定した。
【0073】(4)フレーバー評価試験 目的の容器に蒸留水を充填し、容器に応じた殺菌処理を
施した後20℃で3ケ月保存する。五味識別テストに合
格したフレーバーに感度の高い20代〜40代の男性3
0人、女性20人をパネルとして、保存後の内容液のフ
レーバーを蒸留水と比較し、異味異臭を感じた人数の割
合をパーセンテージで表した。異味異臭を感じた人の割
合が20%以下であれば、有異差なしと判断した。
【0074】実施例1〜5及び比較例1〜5 テレフタル酸(酸成分の88mol%)、イソフタル酸
(酸成分の12mol%)、エチレングリコールのポリ
エステル原料に水酸化ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸
リチウムをそれぞれ配合量を変えて加え、アルカリ金属
含有量の異なる10種の共重合ポリエステルを作成し
た。これを280℃で溶融押し出し、急冷固化して未延
伸フィルムを得た。次いでこの未延伸フィルムを120
℃にて縦方向に3.0倍、横方向に3.1倍延伸し、1
80℃で熱処理を行い、厚み25μmの2軸延伸フィル
ムを得た。次いで、素板厚0.175mm、調質度DR
−9のティンフリースチール(TFS)板の両面に上記
の2軸延伸フィルムを板温を240℃、ラミネートロー
ル温度を150℃、通板速度を40m/分で熱ラミネー
トし、直ちに水冷することによりラミネート金属板を得
た。この被覆金属板にワセリンを塗布し、直径179m
mの円板を打ち抜き浅絞りカップを得た。この絞り工程
における絞り比は1.56であった。ついでこのカップ
に、第1次、第2次薄肉化再絞り成形を行った。第1次
再絞り比は1.37、第2次再絞り比は1.27であっ
た。このようにして得られた深絞りカップの諸特性は以
下の通りであった。 カップ径 66mm カップ高さ 128mm 側壁厚み変化率 −20%(素板厚に対して) この深絞りカップを、常法に従いドーミング成形を行い
215℃にて熱処理を行った後カップを放冷後、開口端
縁部のトリミング加工、曲面印刷及び焼き付け乾燥、フ
ランジング加工を行って、350gツーピース缶を作成
した。これらの缶内面フィルム中の二塩基性カルボン酸
乃至そのオリゴマー量及びアルカリ金属含有量を測定し
た結果を表1に示す。又、これらの缶に蒸留水を充填
し、121℃2時間のレトルト処理後20℃で3ケ月貯
蔵した。保存後内容液のフレーバー試験を行った結果を
表1に記す。この結果から、二塩基酸乃至そのオリゴマ
ー量が600ppm以下であり、且つアルカリ金属含有
量がナトリウムの場合は6ppm以下、その他のアルカ
リ金属は総量が30ppm以下のものはフレーバー試験
の結果が良好であり、フレーバー保持性に優れているこ
とが判明した。
【0075】実施例6及び比較例6 実施例1と同じ原料に水酸化ナトリウムを添加した共重
合ポリエステルの重合終了後、樹脂の一部を採取し更に
窒素気流下で215℃20時間の固相重合を行い、チッ
プを得た。この固相重合を行った樹脂と溶融重合のみの
樹脂から厚み25μm未延伸フィルムを作成した。これ
らのフィルム1.0gを石英ガラス製の容器に入れ、5
00mlの蒸留水に浸漬して実施例1と同様にレトルト
処理を行い経時後フレーバー試験を行った。これらのフ
ィルムの二塩基性カルボン酸乃至そのオリゴマー量とア
ルカリ金属量、及びフレーバー試験の結果を表1に示
す。二塩基酸乃至そのオリゴマー含有量が500pm以
下の場合はフレーバー試験の結果が良好であった。
【0076】実施例7〜9及び比較例7〜9 テレフタル酸とエチレングリコールにアルカリ金属を添
加し、実施例6と同様に固相重合を行い6種のポリエス
テルチップを作成した。これらの樹脂を用いて射出成形
によりプリフォームを成形し、次に延伸ブロー成形で1
1用の耐熱PETボトルを作成した。これに蒸留水を充
填し、85℃30分の殺菌処理を行い20℃で3ヶ月間
保存後フレーバー試験を行った。ボトル樹脂中の二塩基
酸乃至オリゴマー量とアルカリ金属含有量、及びフレー
バー評価結果を表1に示す。PETボトルにおいてもア
ルカリ金属含有量がナトリウムの場合は6ppm以下、
その他のアルカリ金属の場合は総量30ppm以下であ
り、且つ二塩基酸乃至そのオリゴマーが500ppm以
下のものはフレーバー試験の結果が良好であった。
【0077】実施例10 テレフタル酸(酸成分の80mol%)、イソフタル酸
(酸成分の20mol%)、エチレングリコールに水酸
化ナトリウムを添加し、実施例6と同様に共重合ポリエ
ステルを作成した後、厚み25μmの未延伸フィルムを
作成した。このフィルム1.0gを実施例6と同様に石
英ガラス製の容器に入れ、500mlの蒸留水に浸漬し
た後レトルト処理を行い20℃で3ケ月経時後フレーバ
ー試験を行った。このフィルムのナトリウム含有量、イ
ソフタル酸由来のオリゴマーの割合及びフレーバー試験
の結果を表3に示す。ナトリウム含有量が6ppm以下
で且つイソフタル酸乃至そのオリゴマー含有量が200
ppm以下のものはフレーバー保持性が優れていた。
【0078】比較例10 テレフタル酸を酸成分の60mol%、イソフタル酸を
酸成分の40mol%配合した以外は実施例10と同様
に未延伸フィルムを作成し、フレーバー試験を行った。
このフィルムのナトリウム含有量、イソフタル酸由来の
オリゴマー含有量、及びフレーバー試験の結果を表3に
示す。イソフタル酸乃至そのオリゴマー含有量が200
ppmを越えるものはナトリウム含有量が6ppm以下
でもフレーバー保持性が劣った。
【0079】実施例11及び比較例12〜13 アルカリ金属以外の実施例1の原料に表2に記載したア
ルカリ金属含有量の異なるアンチブロッキング剤を表3
に示す割合で添加して実施例1と同様に2軸延伸フィル
ムを作成し、製缶し、フレーバー試験を行った。この缶
の二塩基酸乃至そのオリゴマー量とアルカリ金属含有
量、及びフレーバー評価結果を表4に示す。この結果か
ら、ナトリウム含有量が0.1重量%以下のアンチブロ
ッキング剤を使用することにより、香味保持性に優れた
容器を作成することができた。
【0080】
【表1】
【0081】
【表2】 注) TA:テレフタル酸 IA:イソフタル酸
【0082】
【表3】
【0083】
【表4】
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、熱可塑性ポリエステル
を構成素材とする包装材料において、このポリエステル
に由来する二塩基性カルボン酸乃至オリゴマーの含有量
を500ppm以下、特に400ppm以下に抑制し、
且つアルカリ金属については、ナトリウムの含有量を6
ppm以下でしかもアルカリ金属全体では30ppm以
下、特に20ppm以下に抑制することにより、包装体
の香味保持性を顕著に向上させることができる。
【0085】金属箔乃至金属板を基体とし、この基体上
に熱可塑性ポリエステルフィルム内面材を被覆した包装
材料では、延伸フィルムのブロッキングを防止するた
め、滑剤(アンチブロッキング剤)の配合やその分散を
よくするための分散剤の配合が不可欠であり、これらの
添加剤の配合と、フィルム成形時の溶融混練操作或いは
更に積層体製造時の融着処理に伴ない、内面材からの香
味阻害成分の溶出の影響が大となるが、本発明では二塩
基酸乃至オリゴマーの含有量及びアルカリ金属の含有量
を前記範囲に維持することにより、包装体の香味保持性
を顕著に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱可塑性ポリエステル中のアルカリ金属の含有
量を横軸に、官能試験による評価を縦軸にプロットした
グラフである。
【図2】熱可塑性ポリエステル中の二塩基酸乃至オリゴ
マーの含有量を横軸に、官能試験による評価を縦軸にプ
ロットしたグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08L 67:00 (72)発明者 中村 泰治 神奈川県横浜市泉区岡津町2894−3 (56)参考文献 特開 平3−273049(JP,A) 特開 平5−186571(JP,A) 特公 昭28−4640(JP,B1) 特公 昭63−54733(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 8/00 - 8/22 B32B 15/08 B65D 85/00 C08G 63/00 - 63/76 C08J 5/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ポリエステルを構成素材とする
    包装材料において、前記熱可塑性ポリエステル中の該ポ
    リエステルに由来する二塩基性カルボン酸乃至そのオリ
    ゴマーの含有量が500ppm以下であり、且つアルカ
    リ金属の含有量が30ppm以下でしかもナトリウムの
    含有量が6ppm以下であることを特徴とする香味保持
    性に優れた包装材料。
  2. 【請求項2】 二塩基性カルボン酸乃至そのオリゴマー
    がテレフタル酸及びその2量体またはイソフタル酸及び
    その2量体を主体とするものである請求項1記載の包装
    材料。
  3. 【請求項3】 二塩基性カルボン酸乃至そのオリゴマー
    がイソフタル酸及びその2量体であり、その含有量が2
    00ppm以下であることを特徴とする請求項1記載の
    包装材料。
  4. 【請求項4】 熱可塑性ポリエステルがエチレンテレフ
    タレート/イソフタレートコポリエステルである請求項
    1記載の包装材料。
  5. 【請求項5】 テレフタル酸成分とイソフタル酸成分と
    の含有量が100:0乃至70:30の範囲にある請求
    項1記載の包装材料。
  6. 【請求項6】 金属箔乃至金属板から成る基体とその表
    面に施された熱可塑性ポリエステルフィルム内面材との
    積層体を構成素材とする包装材料において、前記熱可塑
    性ポリエステル中の該ポリエステルに由来する二塩基性
    カルボン酸乃至そのオリゴマーの含有量が500ppm
    以下であり、且つアルカリ金属の含有量が30ppm
    でしかもナトリウムの含有量が6ppm以下であるこ
    とを特徴とする香味保持性に優れた包装材料。
  7. 【請求項7】 前記熱可塑性ポリエステルフィルムが、
    ナトリウム分含有量が0.1重量%以下のアンチブロッ
    キング剤を含有するフィルムである請求項6記載の包装
    材料。
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