JP2754895B2 - 車載用ラジオ受信機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明は、ラジオのデータ多重放送システムのデー
タが受信可能であり、且つ、受信中の周波数に対して代
替えの周波数をサーチ可能にした車載用ラジオ受信機に
関する。

（ロ）従来技術・発明が解決しようとする問題点 ラジオのデータ多重放送システムのデータが受信可能
な車載用ラジオ受信機では、多重放送システムの代替周
波数リスト（AFリストという）を利用して同一放送内容
の放送局を自動選局するようにした車載用ラジオ受信機
が提供されている。

特に、プリセット選局を可能にしたものとしては、番
組識別コード（PIコード）をメモリし、プリセット選局
の際、指示されたPIコードの放送局をAFリストの中から
選局するようにしたものがある。

しかし、車両の移動に伴い、プリセットした地域と受
信する地域が異なっていることがあり、その受信した地
域にAFリスト内の周波数と同一の周波数に異なるPIコー
ドの放送局がある場合もあり得る。

かかる場合に異なるPIコードであるにもかかわらずユ
ーザーがその放送を聞きたいと思う場合もある。

しかし、何度プリセットボタンを押してもPIコードが
異なるために代替周波数を探索する動作に移ってしま
い、その局を聞くことができないという欠点があった。

この発明は上記して点に鑑みてなされたものでありそ
の目的とするところは、周波数とPIコードとを予めメモ
リし、メモリしたデータを呼び出して選局するプリセッ
ト選局手段を有し、このプリセット選局手段に基づき選
局した際に、実際に受信した放送局のPIコードと予めプ
リセット選局手段にメモリさせたPIコードとが同一でな
いとき、AFリストによる自動選局動作を禁止して、PIコ
ードが同一の局を選局してしまうことを防止する車載用
ラジオ受信機を提供することにある。

（ハ）問題を解決するための手段 第１図はこの発明の機能ブロック図である。

ラジオのデータ多重放送システムのデータが受信可能
な車載用ラジオ受信機であって、各放送局に対応する周
波数及び番組識別コードとを記憶する記憶手段を含み、
予めプリセットされた放送局データを呼び出して選局す
るプリセット選局手段と、該プリセット選局手段により
ある放送局を選局した際に、実際に受信された番組識別
コードと、前記選局された放送局に対応した前記記憶手
段に記憶された番組識別コードとが同一であるか否かを
識別する番組コード識別手段と、番組識別コードが同一
でないと識別された場合に受信中の周波数に対して代替
周波数をサーチする代替周波数探索手段と、スイッチの
操作に基づいて、代替周波数探索手段による代替周波数
のサーチを禁止する機能指示手段とで構成したものであ
る。

（ニ）作用 この発明の作用を第１図を用いて説明する。プリセッ
ト選局手段のメモリには予め周波数とPIコードとがメモ
リされている。そして、プリセット選局手段のプリセッ
トスイッチを操作してプリセット選局を行い、選局した
際に実際に受信したPIコードと、プリセット選局手段の
メモリ内のPIコードとが同一であることを番組コード識
別手段が識別するとその放送局の受信を継続する。

また、選局した際に実際に受信したPIコードとプリセ
ット選局手段のメモリ内のPIコードとが、同一でないこ
とを番組コード識別手段が識別すると、代替周波数探索
手段は代替周波数のサーチを開始する。

そして、代替周波数のサーチを希望しないときは、機
能指示手段のファンクションスイッチを操作してサーチ
を停止させ、希望しないにもかかわらず同一のPIコード
の放送局へのサーチが行われるのを防止する。

（ホ）実施例 この発明に係る車載用ラジオ受信機の実施例を第１図
及び第２図に基づき説明する。

図中、１は、ラジオのデータ多重放送システムのデー
タを受信することができる車載用ラジオ受信機のアンテ
ナ、２はアンテナ１の受信した電波を増幅する高周波増
幅部と所定の中間周波数に変換するミキサ部とを有する
フロントエンド、３はフロントエンド２の局部発振器と
して機能するPLL回路、４は検波回路を含む中間周波数
増幅回路、５は中間周波数増幅回路４の検波出力レベル
を調節する音量ボリウム、６はオーディオアンプ部、７
は音量ボリウム５とオーディオアンプ部６との間に設け
たミューティング回路、８は中間周波数増幅回路４から
導かれ、且つ、受信した電波の状態を検出する受信感度
検出手段、９は中間周波数増幅回路４の出力からラジオ
のデータ多重放送システムのデータを復調するデータ復
調手段、10はこの車載用ラジオ受信器を制御するマイク
ロコンピュータ、11は代替周波数データ（以下、AFデー
タという）等を格納するRAM、12はRAM11内の前記AFデー
タに基づき受信中の周波数に対して代替周波数をサーチ
する代替周波数探索手段、13は所定の周波数とPIコード
とを予めメモリしメモリしたデータを呼び出して選局す
るプリセット選局手段、14は周波数とPIコードとをプリ
セット用にメモリするために設けたプリセット選局手段
13を構成するRAM11のメモリエリア、15はプリセットス
イッチ、16は、プリセット選局手段13に基づきある放送
局を選局した際に受信したPIコードと予めプリセット選
局手段13にメモリさせたPIコードとが同一であるか否か
を識別する番組コード識別手段、17は代替周波数探索手
段12の動作／不動作（有効／無効）を指示する機能指示
手段、18は機能指示手段17を構成するファンククション
スイッチである。

次に、このように構成された車載用ラジオ受信機の動
作を説明する。

プリセット選局手段13用に設けたメモリエリア14には
予め周波数とPIコードとがメモリされている。

そして、プリセット選局手段13のプリセットスイッチ
15を操作してプリセット選局を行うが、この時、選局し
た際に受信したPIコードとプリセット選局手段13用に設
けたメモリエリア14内のPIコードとが同一であることを
番組コード識別手段16が識別するとその放送局の受信を
継続する。また、選局した際に受信したPIコードとメモ
リエリア14内のPIコードとが同一であることを番組コー
ド識別手段16が識別すると代替周波数探索手段12は、代
替周波数のサーチを開始する。

なお、サーチ中はミューティング回路７を動作させる
から、ノイズがスピーカ6aに導かれない。

そして、代替周波数のサーチを希望しないときは機能
表示手段17のファンクションスイッチ18を操作してサー
チを停止させる。

なお、プリセット選局の際、PIコードが異なっている
場合、一定時間警告音を鳴動させ、その間に同一のプリ
セットスイッチが操作されたときは、受信中の放送局を
そのまま受信し、操作しないときは、代替周波数のサー
チを開始する様にしてもよい。

（ヘ）発明の効果 この発明に係る車載用ラジオ受信機によれば上述のよ
うに構成したので、以下のような効果を奏する。

受信機の動作状態をユーザが選択することができるか
ら多様なユーザニーズ、受信状態に対応出来る。

サーチ動作を停止することが出来るから、耳障りな音
切れを避けることができ、安定した受信が可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はこの発明に係る車載用ラジオ受信機
の実施例を示し、第１図は機能ブロック図、第２図はこ
の車載用ラジオ受信器のブロック図である。 主な符号の説明 12:代替周波数探索手段 13:プリセット選局手段 15:プリセットスイッチ 16:番組コード識別手段 17:機能指示手段 18:ファンクションスイッチ

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ラジオのデータ多重放送システムのデータ
   が受信可能な車載用ラジオ受信機であって、 各放送局に対応する周波数及び番組識別コードとを記憶
   する記憶手段を含み、 予めプリセットされた放送局データを呼び出して選局す
   るプリセット選局手段と、 該プリセット選局手段によりある放送局を選局した際
   に、実際に受信された番組識別コードと、前記選局され
   た放送局に対応した前記記憶手段に記憶された番組識別
   コードとが同一であるか否かを識別する番組コード識別
   手段と、 番組識別コードが同一でないと識別された場合に受信中
   の周波数に対して代替周波数をサーチする代替周波数探
   索手段と、 スイッチの操作に基づいて、代替周波数探索手段による
   代替周波数のサーチを禁止する機能指示手段とから構成
   される車載用ラジオ受信機。