JP2752214B2 - アルケニルオキシ‐α‐メチルアリルベンゼン類 - Google Patents

アルケニルオキシ‐α‐メチルアリルベンゼン類

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JP2752214B2
JP2752214B2 JP2606690A JP2606690A JP2752214B2 JP 2752214 B2 JP2752214 B2 JP 2752214B2 JP 2606690 A JP2606690 A JP 2606690A JP 2606690 A JP2606690 A JP 2606690A JP 2752214 B2 JP2752214 B2 JP 2752214B2
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alkenyloxy
methylallylbenzenes
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なアルケニルオキシ−α−メチルアリ
ルベンゼン類および該化合物を有効成分とする液晶組成
物に関する。
〔従来の技術〕
液晶を利用した表示素子は時計、電卓等に広く使用さ
れている。これらの液晶表示素子は液晶物質の光学異方
性および誘電異方性を利用したものである。液晶相には
ネマチック液晶相、スメクチック液晶相、コレステリッ
ク液晶相があり、そのうちネマチック液晶を利用したも
のが最も広く実用化され、スメクチック液晶の応用開発
がさかんに行なわれている。
それらには液晶表示に応用されている電気光学効果に
対応して、TN(ねじれネマチック)型、DS(動的散乱)
型、ゲスト・ホスト型、DAP型等の表示素子があり、そ
れぞれに使用される液晶物質は自然界のなるべく広い温
度範囲で液晶相を示すものが望ましい。
現在のところ単一の液晶物質でそのような条件をみた
す物質はなく、数種の液晶物質またはさらに非液晶物質
を混合して実用に供している。これらの物質の水分、
光、熱、空気等に対しても安定であることを要求されて
いる。
近年表示素子の大型化が望まれ、スメクチック液晶を
用いたレーザー光書き込み型大画面デスプレイをF.J.カ
ーン(F.J.Kahn,Appl Phys.Lett.,22,111−113(197
3))が提案した。これに用いられる液晶化合物は、ス
メクチック相←→ネマチック相←→等方性液体のような
順で相転移しなければならない。
又一方では従来のTN型方式では表示品位が劣るため、
新たに一連のSTN(スーパーツイスト)型表示素子がM.
シャット、F.リーンフーツ(Appl.Phys.Lett.,50.236
(1987))により開発され、大型化しても表示品位が劣
らないものである。
この方式に望まれる液晶の性質はK3/K1が大きく、K2/
K1は小さい、Δε/ε⊥は小さい値が望まれている(M.
Schadt,F.Leenhouts Society for Information Display
International Symposium Digest of Technical Papar
s Vol.X VIII New Orleans.Lousiana May 12−14,(198
7)372−375)。
但しK1は広がりの弾性定数、K2はねじれの弾性定数、
K3は曲がりの弾性定数であり、一様に配向したセルに磁
界あるいは電界を印加した時のしきい値から求められ
る。
ε⊥は配向ベクトルに垂直な方向の誘電率を、εを
配向ベクトルに平行な方向の誘電率とすると、Δε=ε
−ε⊥であり、誘電率異方性を示す。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的はK3/K1が大きく、又、Δnが小さく相
溶性に優れており、上述のSTN型表示素子に使用できる
化合物であって、液晶組成物として有用な新規化合物を
提供することである。他の目的は、該化合物を含有する
ことを特徴とする液晶組成物を提供することである。
但しΔnはn−n⊥であり、配向ベクトルに平行な
方向の屈折率と垂直な方向の屈折率の差である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は (1) 一般式 (上式中R1は直鎖又は枝分れした炭素数2〜15のアルケ
ニル基であり、R2は直鎖又は枝分れした炭素数1〜15の
アルキル基であり、lは1又は2を示す) で表わされるアルケニルオキシ−α−メチルアリルベン
ゼン類であり、 (2) 前記(1)記載のアルケニルオキシ−α−メチ
ルアリルベンゼン類を少なくとも一種類含有する液晶組
成物である。
本発明の液晶組成物の成分にできる本発明の化合物以
外の他の成分としては、例えばエステル系、シッフ塩基
系、ビフェニル系、フェニルシクロヘキサン系、複素環
系等の液晶化合物をあげることができる。
本発明の化合物の製造法は、例えば次式(II)の反応
によって示される。
(上式中R1,R2,lは前記に同じであり、DMFはN,N−ジメ
チルホルムアミドを示す) すなわち特開平1−165548号公報による方法で製造し
たα−メチルアリルフェノール類と臭化アルケニルをN,
N−ジメチルホルムアミド(以下DMFと略す)溶媒中無水
炭酸カリウムと反応を行い目的とするアルケニルオキシ
−α−メチルアリルベンゼン類を取得した。
〔実施例〕 以下に実施例によって本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はこの実施例によって何等限定されるもので
はない。
(実施例1) 1−アリルオキシ−2−α−メチルアリル−4−(ト
ランス−4−プロピルシクロヘキシル−トランス−4−
シクロヘキシル)ベンゼンの製造。
(式IでR1=CH2=CHCH2−,R2=C3H7−,l=2の場合) 1−ヒドロキシ−2−α−メチルアリル−4−(トラ
ンス−4−プロピルシクロヘキシル−トランス−4−シ
クロヘキシル)ベンゼン 3.5g(0.01モル)に200mlのD
MFを加え、これに無水炭酸カリウム50gを加えた。撹拌
しながら臭化アリル3.6g(0.03モル)を加え、80℃で12
時間反応を行った。
反応終了後、反応液に水を加え、析出した油状物をト
ルエンで抽出した。トルエン層を2N水酸化ナトリウムで
洗い、ついで中性になるまで水でトルエン層を洗った。
無水硫酸ナトリウムでトルエン層を乾燥後、トルエン
を減圧にして留去した。残った結晶をエタノール−n−
ヘキサンで再結晶を行った。融点40.4〜41.9℃、ネマチ
ック−透明点21.3℃であった。収率は2.7g(収率67%)
であった。
(実施例2) 実施例1と同様の方法で にDMFとCH3CH=CHCH2Brを加え反応を行った。得られた
化合物は であり、この化合物の融点49.3〜51.4℃、ネマチック−
透明点33.1℃であった。
(応用例1) トランス−4−プロピル−(4−シアノフェニル)シ
クロヘキサン 30重量% トランス−4−ペンチル−(4−シアノフェニル)シ
クロヘキサン 40重量% トランス−4−ヘプチル−(4−シアノフェニル)シ
クロヘキサン 30重量% なる組成の液晶組成物(A)のN−I点は52.1℃、Δε
は11.2、20℃における粘度は23.4、Δnは0.119、K3/K1
は1.82である。液晶セルとして、酸化ケイ素をコーティ
ングし、ラビング処理した酸化スズ透明電極を有する基
板を対向させて組立てた、電極間距離が10μmのものを
用意し、上記の液晶組成物(A)を封入して20℃でその
特性を測定したところ、しきい値電圧(以下Vthと略記
する)は1.55Vであった。
この液晶組成物(A)10重量%に本発明の実施例2で
製造した1−クロチルオキシ−2−α−メチルアリル−
4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル−トラン
ス−4−シクロヘキシル)ベンゼン10重量%を溶解した
組成物のN−I点は48.5℃、Δεは9.5、Δnは0.120、
Vthは1.60Vであった。
又K3/K1は1.92と大きくなり又N−I点をそれほど下
げることがない。STN用としても好適である。
〔発明の効果〕
本発明の化合物は他の多くの液晶化合物、すなわちエ
ステル系、シッフ塩基系、ビフェニル系、フェニルシク
ロヘキサン系、複素環系等の液晶化合物との相溶性がよ
く、本発明の化合物を液晶組成物に加えることにより、
Δnを小さく保持でき、又しきい値電圧をそれ程上昇さ
せることがない。
又、K3/K1の値を大きくできるためSTN型表示素子用の
液晶組成物に好適な化合物である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (上式中R1は直鎖又は枝分れした炭素数2〜15のアルケ
    ニル基であり、R2は直鎖又は枝分れした炭素数1〜15の
    アルキル基であり、lは1又は2を示す) で表わされるアルケニルオキシ−α−メチルアリルベン
    ゼン類。
  2. 【請求項2】請求項1記載のアルケニルオキシ−α−メ
    チルアリルベンゼン類を少なくとも一種類含有する液晶
    組成物。
JP2606690A 1990-02-07 1990-02-07 アルケニルオキシ‐α‐メチルアリルベンゼン類 Expired - Lifetime JP2752214B2 (ja)

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