JP2514395B2 - 側鎖にアルキル基を有する液晶性化合物 - Google Patents

側鎖にアルキル基を有する液晶性化合物

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JP2514395B2 JP1673788A JP1673788A JP2514395B2 JP 2514395 B2 JP2514395 B2 JP 2514395B2 JP 1673788 A JP1673788 A JP 1673788A JP 1673788 A JP1673788 A JP 1673788A JP 2514395 B2 JP2514395 B2 JP 2514395B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規なアルコキシプロピルベンゼン類およ
び該化合物を有効成分とする液晶組成物に関する。
(従来の技術) 液晶を利用した表示素子は時計、電卓等に広く使用さ
れている。これらの液晶表示素子は液晶物質の光学異方
性および誘電異方性を利用したものである。液晶相には
ネマチック液晶相、スメクチック液晶相、コレステリッ
ク液晶相があり、そのうちネマチック液晶を利用したも
のが最も広く実用化され、スメクチック液晶の応用開発
がさかんに行なわれている。
それらには液晶表示に応用されている電気光学効果に
対応して、NT(ねじれネマチック)型、DS(動的散乱)
型、ゲスト・ホスト型、DAP型等の表示素子があり、そ
れぞれに使用される液晶物質は自然界のなるべく広い温
度範囲で液晶相を示すものが望ましい。
現在のところ単一の液晶物質でそのような条件をみた
す物質はなく、数種の液晶物質またはさらに非液晶物質
を混合して実用に供している。これらの物質は水分、
光、熱、空気等に対しても安定であることを要求されて
いる。
近年表示素子の大型化が望まれ、スメクチック液晶を
用いたレーザー光書き込み型大画面デスプレイをF.J.カ
ーン(F.J.Kahn,Appl Phys.Lett.,22,111−113(197
3))が提案した。これに用いられる液晶化合物は、ス
メクチック相ネマチック相等方性液体のような順で相転
移しなければならない。
又一方では従来のTN型方式では表示品位が劣るため、
新たに一連のSTN(スーパーツイスト)型表示素子がM.
シャツト、F.リーンフーツ(Appl.Phys Lett,50,236(1
987))によリ開発され、大型化しても表示品位が劣ら
ないのですむものである。
この方式に望まれる液晶の性質はK3/K1が大きく、K2
/K1は小さい、Δε/ε⊥は小さい値が望まれている
(M.Schadt,F.Leenhouts Society for Information Dis
play International Symposium Digest of Technical P
apars Vol.10 8 New Orleans,Louisiana May 12−14、
(1987)372−375)。
本発明の目的はK3/K1が比較的大きく、又、Δnが小
さく相溶性に優れており、上述のSTN型表示素子に使用
できる化合物であって液晶組成物として有用な新規化合
物を提供することである。他の目的は、該化合物を含有
することを特徴とする液晶組成物を提供することであ
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明(二発明)は一般式 (上式中R1,R2はそれぞれ直鎖又は枝分れした炭素数1
〜15のアルキル基であり、lは1又は2を示す)で表わ
されるアルコキシプロピルベンゼン類および該化合物を
有効成分とする液晶組成物である。
本発明の液晶組成物の成分にできる本発明の化合物以
外の他の成分としては、例えばエステル係、シッフ塩基
系、ビフェニル系、フェニルシクロヘキサン系、複素環
系等の液晶化合物をあげることができる。
〔化合物の製造法〕
本発明の化合物の製造法は、例えば次式(II)の反応
によって示される。
(上式中R1,R2,l,は前記に同じである) すなわち、臭化アリルと4−アルキルシクロヘキシル
フェノール(l=1)又は4−アルキルビシクロヘキシ
ルフェノール(l=2)をアセトン中炭酸カリウムと反
応を行い、フェニルアリルエーテル体とし、ついでジメ
チルアニリン中環流し、クライゼン転位して2−アリル
−4−アルキルシクロヘキシルフェノール類を得た。
このフェノールと臭化アルキルをアセトン中炭酸カリ
ウムと反応を行い1−アルコキシ−2−アリ−4−アル
キルシクロヘキシルベンゼン類を得た。これをパラジウ
ム−炭素触媒を用いて接触還元を行い、目的とするアル
コキシプロピルベンゼン類を製造するか、もしくは2−
アリル−4−アルキルシクロヘキシルフェノール類をパ
ラジウム−炭素触媒を用いて接触還元を行い、2−プロ
ピル−4−シクロヘキシルフェノール類とし、これと臭
化アルキルをアセトン中、炭酸カリウムと反応を行い目
的とする化合物を得ることができる。
(発明の効果) 本発明の化合物は他の多くの液晶化合物、すなわちエ
ステル系、シッフ塩基系、ビフェニル系、フェニルシク
ロヘキサン系、複素環系等の液晶化合物との相溶性がよ
く、本発明の化合物を液晶組成物に加え、Δnが小さ
く、又しきい値電圧を低くすることができる。
又K3/K1の値を比較的大きくできるためSTN型表示素
子用の液晶組成物に好適な化合物であり、又、ここで製
造した1−アルキル−2−プロピル−4−トランス−4
−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘ
キシルベンゼンでアルキル基がメチル基のものは、スメ
クチック相を示し、プロピル基のものは、スメクチック
A相ネマチック相液体と相転位するのでスメクチッ
クA相を用いたレーザー書き込み型表示装置に好適であ
る。
〔実施例〕
以下の述べる実施例により本発明の化合物につきさら
に詳細に説明する。
実施例1 1−ヒドロキシ−2−アリル−4−(トランス−4−
プロピルシクロヘキシル−トランス−4−シクロヘキシ
ル)ベンゼンの製造 1)1−アリルオキシ−4−(トランス−4−プロピル
シクロヘキシル−トランス−4−シクロヘキシル)ベン
ゼンの製造 1−ヒドロキシ−4−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル−トランス−4−シクロヘキシル)ベンゼン
3g(0.01モル)に300mlのアセトンに溶解し、これに炭
酸カリウム20gを加えた。
反応液を50℃にし、撹拌しながら臭化アリル3.6g(0.
03g)を10分で加えた。更に2時間反応し、ついで、80
℃にて5時間反応した。
放冷後析出した無機物と未反応物を過した後、減圧
にてアセトンを留去した。これに水100mlを加え、析出
した沈殿物をトルエン100mlで2回抽出した。トルエン
層を2N水酸化ナトリウムで洗い、ついで中性になるまで
水でトルエン層を洗った。
無水酸化ナトリウムでトルエン層を乾燥後、トルエン
を減圧にして留去した。残った結晶をエタノールで再結
晶を行った。融点62℃、スメクチック−ネマチック155.
8℃、ネマチック−透明点202.9℃、収量2.5g(収率73
%) 2)1−ヒドロキシ−2−アリル−4−(トランス−4
−プロピルシクロヘキシル−トランス−4−シクロヘキ
シル)ベンゼンの製造 1)で製造した1−アリルオキシ−4−(トランス−
4−プロピルシクロヘキシル−トランス−4−シクロヘ
キシル)ベンゼン3.4g(0.01モル)をN,N−ジメチルア
ニリン10mlに溶かし、8時間窒素雰囲気下に還流した。
放冷後トルエン100mlを加え、分液ロートに移した。6
N塩酸50mlで3回トルエン層を抽出した後、洗液が中性
になるまでトルエン層を洗った。
トルエン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後過して、
減圧でトルエン層を留去した。残った油状物をn−ヘプ
タンで再結晶した。融点114〜116℃、収量2.5g(収率83
%) 同様な製造方法により4−(トランス−4−ペンチルシ
クロヘキシル)フェノー ルから2−アリル−4−(ト
ランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)フェノール沸点
200℃/5mmHgを製造した。
実施例2 1−メトキシ−2−プロピル−4−(トランス−4−
プロピルシクロヘキシル−トランス−4−シクロヘキシ
ル)ベンゼンの製造 実施例1で製造した1−ヒドロキシ−2−アリル−4
−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル−トランス
−4−シクロヘキシル)ベンゼン3.4g(0.01モル)を30
0mlのアセトンに溶解し、これに炭酸カリウム20g加え
た。
反応液を50℃にし、撹拌しながらヨウ化メチル7g(0.
05モル)を10分で加え、7時間反応を行った。放冷後析
出した無機物を過した後、減圧にてアセトンを留去し
た。
これに水を加え、析出した油状物をトルエンで(200m
l)抽出した。トルエン層を2N水酸化ナトリウムで洗
い、ついで中性になるまで水でトルエン層を洗った。
無水硫酸ナトリウムでトルエン層を乾燥後、トルエン
を減圧にして留去した。残った結晶をエタノールで溶か
し、強く冷却した再結晶を行った。室温にてスメクチッ
クA、スメクチックA−透明点67.5℃。
このもの1gを酢酸エチル50mlに溶解し、パラジウム一
炭素触媒を加え常温常圧で接触還元を行った。水素の吸
収が止まったならば触媒を口別し、酢酸エチルを減圧に
て留去し、残った油状物をn−ヘプタンで再結晶を行っ
た。C−S点59℃,S−I点79.8℃収量0.7gであった。
実施例3〜5 実施例2においてヨウ化メチルの代りに各種の臭化ア
ルキルを用いて1−アルキルオキシ−2−プロピル−4
−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル−トランス
−4−シクロヘキシル)ベンゼンを又、2−プロピル−
4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)フェノ
ールから1−アルキル−2−プロピル−4−(トランス
−4−ヘプチルシクロヘキシル)ベンゼンを製造した。
これらの結果を実施例1と共に表に示した。
応用例1 トランス−4−プロピル−(4−シアノフェニル)シク
ロヘキサン 30重量% トランス−4−ペンチル−(4−シアノフェニル)シク
ロヘキサン 40重量% トランス−4−ヘプチル−(4−シアノフェニル)シク
ロヘキサン 30重量% なる組成の液晶混合物(A)のN−I点は52.1℃Δεは
11.2、20℃における粘度は23.4、Δnは0.119、K3/K1
は1.82である。液晶セルとして、酸化ケイ素をコーティ
ングし、ラビング処理した酸化スズ透明電極を有する基
板を対向させて組立てた、電極間距離が10μmのものを
用意し、上記の結晶組成物(A)を封入して20℃でその
特性を測定したところ、しきい電圧(以下Vthと略記す
る)は1.55Vであった。
この液晶組成物(A)85重量%に本発明の実施例3で
製造した1−プロポキシ−2−プロピル−4−(トラン
ス−4−プロピルシクロヘキシル−トランス−4−シク
ロヘキシル)ベンゼン15重量%を溶解した組成物のN−
I点は53.5℃、Δεは9.5、Δnは0.120、Vthは1.60Vで
あった。
又K3/K1は1.84と大きくなり又N−I点も高める事が
でき、STN用としても好適である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (上式中R1,R2はそれぞれ直鎖又は枝分れした炭素数1
    〜15のアルキル基であり、lは1又は2を示す)で表わ
    されるアルコキシプロピルベンゼン類。
  2. 【請求項2】一般式 (上式中R1,R2はそれぞれ直鎖又は枝分れした炭素数1
    〜15のアルキル基であり、lは1又は2を示す)で表わ
    されるアルコキシプロピルベンゼン類を少なくとも一種
    類含有する液晶組成物。
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