JP2717309B2 - アルコキシ―α―メチルアリルベンゼン類 - Google Patents

アルコキシ―α―メチルアリルベンゼン類

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JP2717309B2 JP14577889A JP14577889A JP2717309B2 JP 2717309 B2 JP2717309 B2 JP 2717309B2 JP 14577889 A JP14577889 A JP 14577889A JP 14577889 A JP14577889 A JP 14577889A JP 2717309 B2 JP2717309 B2 JP 2717309B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規なアルコキシ−α−メチルアリルベンゼ
ン類および該化合物を有効成分とする液晶組成物に関す
る。
[従来の技術とその問題点] 液晶を利用した表示素子は時計、電卓等に広く使用さ
れている。これらの液晶表示素子は液晶物質の光学異方
性および誘電異方性を利用したものである。液晶相には
ネマチック液晶相、スメクチック液晶相、コレステリッ
ク液晶相があり、そのうちネマチック液晶を利用したも
のが最も広く実用化され、スメクチック液晶の応用開発
がさかんに行なわれている。
それらには液晶表示に応用されている電気光学効果に
対応して、TN(ねじれネマチック)型、DS(動的散乱)
型、ゲスト・ホスト型、DAP型等の表示素子があり、そ
れぞれに使用される液晶物質は自然界のなるべく広い温
度範囲で液晶相を示すものが望ましい。
現在のところ単一の液晶物質でそのような条件を満た
す物質はなく、数種の液晶物質またはさらに非液晶物質
を混合して実用に供している。これらの物質は水分、
光、熱、空気等に対しても安定であることを要求されて
いる。
近年表示素子の大型化が望まれているが、従来のTN型
方式では表示品位が劣るため、新たに一連のSTN(スー
パーツイスト)型表示素子がM.シャット、F.リーンフー
ツ(Appl.Phys Lett,50,236(1987))により開発さ
れ、大型化しても表示品位が劣らないのですむものであ
る。
この方式に望まれる液晶の性質はK3/K1が大きく、K2/
K1は小さい。△ε/ε⊥は小さい値が望まれている(M.
Schadt,F.Leenhouts Society for Information Display
International Symposium Digest of Technical Papar
s Vol.X VIII New Orleans,Louisiana May 12−14,
(1987)372−375)。
本発明者は、先に特開昭64−63,533号においてK3/K1
が大きくK2/K1は小さい物質を提供した。
本発明者は、同様の目的で更に研究を続行した結果、
本発明の化合物がこの目的を達成できることを知って本
発明に到達した。
以上の記述から明らかなように、本発明の目的はK3/K
1が大きく、又、△nが小さく相溶性に優れており、上
述のSTN型表示素子に使用できる化合物であって、液晶
組成物として有用な新規化合物を提供することである。
他の目的は、該化合物を含有することを特徴とする液晶
組成物を提供することである。
[問題点を解決するための手段] 本発明(二発明)は一般式 (上式中R1,R2はそれぞれ直鎖又は枝分れした炭素数1
〜15のアルキル基を示す)で表わされるアルコキシ−α
−メチルアリルベンゼン類および該化合物を有効成分と
する液晶組成物である。
本発明の液晶組成物の成分にできる本発明の化合物以
外の他の成分としては、例えばエステル系、シツフ塩基
系、ビフェニル系、フェニルシクロヘキサン系、複素環
系等の液晶化合物をあげることができる。
[化合物の製造法] 本発明の化合物の製造法は、例えば次式の反応によっ
て示される。
すなわち、1−クロチルオキシ−4−[トランス−4
−(トランス−4−アルキルシクロヘキシル)シクロヘ
キシル]ベンゼンをN,N−ジメチルアニリン中クライゼ
ン転位を行って、1−ヒドロキシ−2−α−メチルアリ
ル−4−[トランス−4−(トランス−4−アルキルシ
クロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼンを製造した。
このフェノールと臭化アルキルを無水炭酸カリウムと
DMF溶媒中反応を行い、目的とするアルコキシ−α−ア
リルベンゼン類を取得した。
[発明の効果] 本発明の化合物は他の多くの液晶化合物、すなわちエ
ステル系、シツフ塩基系、ビフェニル系、フェニルシク
ロヘキサン系、複素環系の液晶化合物との相溶性がよ
く、本発明の化合物を液晶組成物に加え、△nが小さ
く、又しきい値電圧を低くすることができる。
又、K3/K1の値を大きくできるためSTN型表示素子用の
液晶組成物に好適な化合物である。
[実施例] 以下に述べる実施例により本発明の化合物につきさら
に詳細に説明する。
実施例1 1−ヒドロキシ−2−α−メチルアリル−4−[トラ
ンス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)
シクロヘキシル]ベンゼンの製造。
特開昭64−63,533号で製造した1−クロチルオキシ−
4−[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン3.5g(0.01モル)
をN,N−ジメチルアニリン10mlに溶かし、8時間窒素雰
囲気下還流した。放冷後トルエン100mlを加え、分液ロ
ートに移した。6N塩酸50mlで3回トルエン層を抽出した
後、洗液が中性になるまでトルエン層を洗った。
トルエン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後濾過して、
減圧でトルエン層を留去した。残った油状物をエタノー
ルで再結晶した、融点104〜105℃、収量2.9g(82%)で
あった。
実施例2 1−プロピルオキシ−2−α−メチルアリル−4−
[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)シクロヘキシル]ベンゼンの製造。
1−ヒドロキシ−2−α−メチルアリル−4−[トラ
ンス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)
シクロヘキシル]ベンゼン1.8g(0.005モル)をDMF 50m
lに溶かし、無水炭酸カリウム20gを加える。よく撹拌し
ながら常温にて臭化プロピル5g(大過剰)加えた。反応
液を70℃で6時間反応を行った後放冷した。反応液を水
500mlにあけると油状物がでてくる。この油状物をトル
エンで抽出し、更にトルエン層を2N水酸化ナトリウムで
洗浄した。
トルエン層を中性になるまで水で洗い、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。トルエンを減圧にて留去し、残った
油状物をエタノールで再結晶した。融点39.9〜40.9℃、
ネマチック透明点15℃のモノトロピック液晶であった。
収量1.2g(61%)。
実施例3 実施例2において臭化プロピルの代りに臭化ペンチル
を用いて1−ペンチルオキシ−2−α−メチルアリル−
4−[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼンを製造した。
室温で液晶であり、ネマチック透明点は23.9℃であっ
た。
実施例4 本発明の液晶化合物以外の液晶化合物として トランス−4−プロピル−(4′−シアノフェニル)
シクロヘサン 24重量% トランス−4−ペンチル−(4′−シアノフェニル)
シクロヘサン 36重量% トランス−4−ヘプチル−(4′−シアノフェニル)
シクロヘサン 25重量% トランス−4−ペンチル−(4′−シアノビフェニ
ル)シクロヘサン 15重量% なる液晶組成物(A)のN−I点は72.0℃、△εは+
11.0、20℃における粘度は28cp、△nは0.140、K3/K1
1.82である。
液晶セルとしては、酸化ケイ素をコーティグし、ラビ
ング処理した酸化スズ透明電極を有する基板を対向させ
て組立てた電極間距離10μmのものを用意した。
上記の液晶組成物(A)を封入して20℃でその特性を
測定したところ、しきい値電圧は1.82Vであった。
この液晶組成物(A)90重量%に本発明の実施例3で
製造した1−ペンチルオキシ−2−α−メチルアリル−
4−[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン10重量%を溶解し
た組成物のN−I点は66.5℃、△εは+10.0、△nは0.
133となり、粘度は30cpである。K3/K1は1.90でSTN用と
して好適である。
[発明の効果] 本発明のアルコキシ−α−メチルアリルベンゼン類は
新規な化合物であり、液晶表示用に使用して有用な化合
物である。
また、本発明の化合物は、他の多くの液晶化合物、す
なわちエステル系、シツフ塩基系、ビフェニル系、フェ
ニルシクロヘキサン系、複素環系の液晶化合物との相溶
性がよく、本発明の化合物を液晶組成物に加えるとK3/K
1の値を大きくすることができるため、STN型表示素子用
の液晶組成物に好適な化合物である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (上式中R1,R2はそれぞれ直鎖又は枝分れした炭素数1
    〜15のアルキル基を示す)で表わされるアルコキシ−α
    −メチルアリルベンゼン類。
  2. 【請求項2】一般式 (上式中R1,R2はそれぞれ直鎖又は枝分れした炭素数1
    〜15のアルキル基を示す)で表わされるアルコキシ−α
    −メチルアリルベンゼン類を少なくとも一種類含有する
    液晶組成物。
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